JP2004165026A - 電気部品用ソケット - Google Patents

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Naoyuki Okamoto
直之 岡本
Hisao Oshima
久男 大島
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Abstract

【課題】ICパッケージ(電気部品)の端子とコンタクト部材とが貼り付くことがなく、ICパッケージ(電気部品)の取り出しを容易に行うことができる電気部品用ソケットを提供する。
【解決手段】ICパッケージ12が収容されるタブフィルム15が設けられ、タブフィルム15の上側に、ICパッケージ12を支持するアライメントプレート18が配設され、このアライメントプレート18は、ICパッケージ12が挿入される開口部18aを形成する縦壁面部18fの内側に突出して形成されて、ICパッケージ12の周縁部の下面に当接してICパッケージ12を支持する支持部18cを有し、アライメントプレート18を上方に付勢するコイルスプリング26が設けられ、このコイルスプリング26によりアライメントプレート18が上方に移動させられることにより、支持部18cにてICパッケージ12をタブフィルム15から上方に移動させるようにした。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、半導体装置(以下「ICパッケージ」という)等の電気部品を着脱自在に保持して、電気部品を電気的に試験・検査するために使用される電気部品用ソケット、特に、その電気部品の取出し時等に電気部品を浮かせるための改良が施された電気部品用ソケットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、この種の「電気部品用ソケット」としては、例えば特許文献1に記載されたようなICソケットがある。
【0003】
このICソケットは、図5及び図6に示すように、プリント回路基板2の回路パターンに電気的に導通可能に接合されると共に、上面中央部に弾力部材4aが配置されたターミナルソケット4と、ターミナルソケット4上に配設されて、ICパッケージ3が載置されるタブフィルム5と、タブフィルム5上に載置されたICパッケージ3をそのタブフィルム5側に押圧する押圧治具7とを有し、タブフィルム5は、ICパッケージ3側の一方の面にICパッケージ3の端子配列に接合する電極パターン(コンタクト部材)を備え、ターミナルソケット4側の他方の面に、ターミナルソケット4に接合されるピン型端子5aを備えると共に、電極パターンとピン型端子5aとを接続する回路を有し、押圧治具7、タブフィルム5及びターミナルソケット4をボルト8・ナット9にて着脱可能に固定し、ICパッケージ3とターミナルソケット4との間をタブフィルム5を介して電気的に接続させるようにしている。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−242977号公報。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のものにあっては、ICパッケージ3の端子である半田ボール3aと、タブフィルム5の電極パターンとの所定の接圧を確保するため、そのICパッケージ3を押圧治具7で押圧するようにしていることから、高温となるバーンインテスト時に半田ボール3aが軟化して電極パターンに貼り付くことがある。かかる場合には、試験・検査終了後に、ICパッケージ3をICソケットから取り出す際に、簡単に取り出せない場合がある。
【0006】
このため、電極パターンに通常施される金メッキに替えて、パラジウムメッキやロジウムメッキを施すことも考えられるが、これらのメッキであっても、貼り付きを完全に防ぐことはできず、さらに、これらのメッキは製造時の歩留まりが悪くコスト高なものであり、ICソケットのコストを増大させてしまう。
【0007】
そこで、この発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、ICパッケージ(電気部品)の端子とコンタクト部材とが貼り付くことがなく、ICパッケージ(電気部品)の取り出しを容易に行うことができる電気部品用ソケットを提供することを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を達成するために、請求項1に記載の発明は、電気部品が収容され、該電気部品の端子と接触可能なコンタクト部材が配設された収容部と、該収容部に対して上下動可能に配置され、前記電気部品を前記コンタクト部材に離接可能に形成されたアライメントプレートと、該アライメントプレートを前記収容部に対して上方に付勢する付勢手段とを有する電気部品用ソケットであって、前記アライメントプレートは、前記電気部品を挿入可能な開口部を形成する壁部に、前記電気部品を支持する支持部が内方に突出するように形成され、前記アライメントプレートが前記付勢手段によって上方に付勢されることにより、前記支持部により支持された前記電気部品を前記コンタクト部材に対して上方に移動させるようにした電気部品用ソケットとしたことを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の発明は、一面に弾性部材が配設されたベース部材と、該弾性部材上に配設され、変形可能なシート状であって、該シートの一面に電気部品の端子と接触可能なコンタクト部材が設けられた基板と、前記ベース部材に対して上下動可能に配置され、前記電気部品を前記コンタクト部材に離接可能に形成されたアライメントプレートと、該アライメントプレートを前記ベース部材に対して上方に付勢する付勢手段とを有する電気部品用ソケットであって、前記アライメントプレートは、前記電気部品を挿入可能な開口部を形成する壁部に、前記電気部品を支持する支持部が内方に突出するように形成され、前記アライメントプレートが前記付勢手段によって上方に付勢されることにより、前記支持部により支持された前記電気部品を前記コンタクト部材に対して上方に移動させるようにした電気部品用ソケットとしたことを特徴とする。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の構成に加え、前記基板に、前記アライメントプレートの支持部が挿入される挿入開口が形成されたことを特徴とする。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の構成に加え、前記基板及び前記弾性部材に、前記アライメントプレートの支持部が挿入される挿入開口が形成されたことを特徴とする。
【0012】
請求項5に記載の発明は、請求項2に記載の構成に加え、前記基板の上側に、前記電気部品の端子を位置決めする端子位置決め部材が配設され、該端子位置決め部材の上側に前記アライメントプレートが配設され、前記端子位置決め部材、前記基板及び前記弾性部材に、前記アライメントプレートの支持部が挿入される挿入開口が形成されたことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について説明する。
【0014】
[発明の実施の形態1]
図1乃至図4には、この発明の実施の形態1を示す。
【0015】
まず構成を説明すると、図中符号11は、「電気部品用ソケット」としてのICソケットであり、図示省略のプリント配線基板上に配置されるようになっており、このICソケット11にICパッケージ12を保持することにより、ICパッケージ12とプリント配線基板とを電気的に接続するようにしている。
【0016】
このICパッケージ12は、図2に示すように、いわゆるBGA(Ball Grid Array)タイプと称されるもので、方形状のパッケージ本体12bの下面に多数の略球形状の半田ボール12aが縦列と横列にマトリックス状に配列されている。
【0017】
一方、ICソケット11は、図1等に示すように、下方から順に、「ベース部材」としてのベースプレート13、弾性部材14、「基板」としてのタブフィルム15、ICパッケージ12位置決め用(「端子位置決め部材」として)のストッパ16、弾力部材17、アライメントプレート18、及び押圧治具19を有し、これらがボルト20及びナット21により、脱着可能に取付けられて構成されている。
【0018】
そのベースプレート13は、図1に示すように、四角形の板状を呈し、周縁部の4辺に多数のコンタクトピン30が4列に配置されると共に、複数のボルト孔13b及び位置決め孔13cが形成され、更に、中央部に弾性部材14が配設されている。
【0019】
この弾性部材14は、シリコーンゴムにより弾性を有する四角形の板形状に形成され、所定位置の計4個所に挿入開口14a(詳細は後述する)が形成されている。
【0020】
かかる弾性部材14の弾性力によってICパッケージ12とタブフィルム15との電気的接続をより確実に行うようにしている。
【0021】
しかも、このベースプレート13の中央部に配置された弾性部材14は、ICパッケージ12の半田ボール12a配列群が押圧されるタブフィルム15の被押圧領域に対応して配置されている。
【0022】
一方、コンタクトピン30は、導電性を有する金属製の板材がプレス加工により形成され、図3に示すように、ベースプレート13の貫通孔13aに圧入され、上端部の接触部30aがタブフィルム15の接続電極15bに接触されるようになっている。また、このコンタクトピン30の下端部にはリード部30bが形成され、このリード部30bが図3に示すロケートボード28に挿通されて図示省略のプリント配線基板のスルーホールに挿入されて電気的に接続されるようになっている。
【0023】
また、タブフィルム15は、図1及び図3に示すように、ベースプレート13より僅かに小さい四角形状の基板で、変形可能な薄いシート状に形成され、ベースプレート13の上面部に形成された凹所13d内に配置され、上面の中央部がICパッケージ12を収容する収容部となっている。
【0024】
そして、このタブフィルム15は、図1に示すように、ICパッケージ12側の一方の面(表面)の中央部に、ICパッケージ12の半田ボール12aの配列に接合する多数の接点15a(コンタクト部材)を備え、ベースプレート13側の他方の面(裏面)の周縁部に、ベースプレート13に接合される接続電極15bを備え、この接続電極15bと接点15aとを接続する導線を有している。また、このタブフィルム15にもベースプレート13と同様な位置及び大きさのボルト孔15c及び位置決め孔15dが形成されると共に、弾性部材14の挿入開口14aと対応した位置に挿入開口15e(詳細は後述する)が計4個所形成されている。
【0025】
さらに、ストッパ16は、図1及び図3に示すように、耐熱性、絶縁性及び所定の硬度を有するポリイミド樹脂により、四角形の板状に形成され、中央部にICパッケージ12の多数の半田ボール12aが個々に挿入される多数の半田ボール開口16aが形成されると共に、これら半田ボール開口16aの周囲で、タブフィルム15の挿入開口15eに対応した位置に挿入開口16c(詳細は後述する)が計4個所形成されている。また、このストッパ16の四隅には、タブフィルム15の位置決め孔15dと同様な位置及び大きさの位置決め孔16bが形成されている。
【0026】
また、このストッパ16は、半田ボール12aのボール高さより僅かに薄い厚みに形成され、パッケージ本体12bの下面とタブフィルム15の上面(収容部)との間に介在され、半田ボール12aが所定量以上潰れないように構成されている。さらに、半田ボール開口16aの大きさは、挿入された半田ボール12aの側面部を位置決めすると同時に、多少の成形誤差等があっても、この半田ボール開口16a内に半田ボール12aが挿入できるように、半田ボール12aのボール径より多少大きく形成されている。
【0027】
さらにまた、弾力部材17は、図1及び図3に示すように、シリコーンゴムからなるシートが四角形の枠形状に形成され、内側にアライメントプレート18が収容される開口17aが形成されると共に、図3に示すように、ベースプレート13の凹所13dに配置され、タブフィルム15の接続電極15bが配設された部位の表面部と、詳細を後述する枠形状の押圧治具本体22との間に上下方向(厚み方向)に所定量弾性変形されて配置されている。
【0028】
また、押圧治具19は、図1に示すように、四角形の枠形状の押圧治具本体22を有し、この押圧治具本体22に、カバー部材23が軸25により回動自在に取り付けられ、このカバー部材23は図示省略のスプリングにより開く方向に付勢されている。また、このカバー部材23には、プッシャー部材24がカバー部材23を閉じた状態で上下動自在に配設され、図示省略の複数のスプリングにより下方(カバー部材23から離れる方向)に付勢されている。さらに、このカバー部材23には、先端部にラッチ部材27が回転可能に設けられ、押圧治具本体22に係脱されるようになっている。
【0029】
その押圧治具本体22には、枠形状の内側に、後述するアライメントプレート18が収容される内側開口22aが形成されると共に、ボルト20が挿通されるボルト孔22bが複数形成されている。その内側開口22a内には、アライメントプレート18が着脱自在に配置されるようになっている(図3参照)。
【0030】
このアライメントプレート18は、図1に示すように、中央が開口された枠形状の枠部18bの各角部にICパッケージ12のパッケージ本体12bの側面を支持して位置決めする縦壁面部18fが形成されており、この縦壁面部18f(壁部)によってICパッケージ12が挿入される開口部18aが形成されている。
【0031】
また、縦壁面部18fの上部には、図3及び図4に示すように、傾斜面部18eが形成されており、この傾斜面部18eにより、ICパッケージ12が縦壁面部12fまでより容易に案内されるようになっている。
【0032】
さらに、アライメントプレート18の縦壁面部18fの下部には、図1,図3及び図4に示すように、内方に向かって略水平に突出する鍔形状の支持部18cが形成されている。この支持部18cは、枠部18bの各角部に形成された縦壁面部18fにそれぞれ形成されており、ICパッケージ12のパッケージ本体12bの周縁部下面の四隅を支持するように構成されている。
【0033】
そして、これら支持部18cは、図3及び図4に示すように、ストッパ16の挿入開口16c、タブフィルム15の挿入開口15e、弾性部材14の挿入開口14aに挿入されている。
【0034】
さらに、図3に示すように、アライメントプレート18を上方に付勢する「付勢手段」としてのコイルスプリング26が配設されている。このアライメントプレート18には、枠部18bに、下面部側が開口する収容凹所18gが形成され、この収容凹所18g内に、コイルスプリング26が収容されて、このコイルスプリング26により、アライメントプレート18が上方に付勢されている。
【0035】
また、このアライメントプレート18は、図3に示すように、ストッパ16との間に配置されたコイルスプリング26により上方に付勢され、この付勢力により、外周縁部に形成された段差部18hが、押圧治具本体22の下部内周縁部22cに係合されて、上昇が規制されるようになっている。
【0036】
従って、アライメントプレート18に対して下方に押圧する力が作用していない場合には、アライメントプレート18は、段差部18hと押圧治具本体22の下部内周縁部22cとの係合により規制される最上位置に位置しており、アライメントプレート18が最上位置にあるときに、支持部18cに支持されたICパッケージ12の半田ボール12aとタブフィルム15の接点15aとは接することは無く、所定の間隔だけ離間するように構成されている。
【0037】
また、アライメントプレート18が下方に押し下げられた状態からコイルスプリング26によって上方に付勢されることにより、支持部18cにより支持されたICパッケージ12がタブフィルム15の接点15aに対して上方に移動させられるように構成されている。
【0038】
さらに、このアライメントプレート18には、下面部に、位置決め孔16b,15dに嵌通され、位置決め孔13bに嵌合される図示しない位置決めピンが下方に向けて突設されている。
【0039】
そして、このアライメントプレート18の図示省略の位置決めピンが、ストッパ16,タブフィルム15の各位置決め孔16b,15dに嵌通され、ベースプレート13の位置決め孔13cに嵌合されて各部材が所定の位置関係で組み付けられると共に、ベースプレート13,タブフィルム15及び押圧治具本体22の各ボルト孔13b,15c,22bに上方からボルト20が挿入されてナット21に螺合されることにより、それらが重ね合わせられた状態で固定されるようになっている。
【0040】
かかるICソケット11をプリント配線基板上に配置し、このICソケット11に以下のようにしてICパッケージ12をセットする。
【0041】
すなわち、押圧治具19のカバー部材23を開いた状態で、ICパッケージ12をアライメントプレート18の開口部18a内に挿入してタブフィルム15上に載置する。この際には、まず、ICパッケージ12のパッケージ本体12bの周縁部が、アライメントプレート18の傾斜面部18eにて縦壁面部18fまで案内されて所定の位置に位置決めされる。
【0042】
しかも、ICパッケージ12の各半田ボール12aがストッパ16の各半田ボール開口16aに挿入されることにより、各半田ボール12aの側面部が各半田ボール開口16aの内周面で位置決めされる。
【0043】
そして、カバー部材23を開いた状態では、コイルスプリング26により、アライメントプレート18が図3及び図4に示すように、最上位置にあり、このアライメントプレート18の支持部18cに支持されているICパッケージ12も浮いた状態となっており、半田ボール12aとタブフィルム15の接点15aとは非接触状態となっている。
【0044】
次いで、押圧治具19のカバー部材23を閉じてゆくと、ICパッケージ12の上面がプッシャー部材24で押圧されて、アライメントプレート18がコイルスプリング26の付勢力に抗して下降され、このICパッケージ12の半田ボール12aがタブフィルム15の接点15aに接触される。ここから、さらにカバー部材23を閉じて行くと、ICパッケージ12とタブフィルム15が下方に押圧されることにより、弾性部材14が弾性変形される。この弾性部材14の弾性変形による反力により、タブフィルム15の接点15aがICパッケージ12の半田ボール12a側に押圧され、接点15aと半田ボール12aとが圧接され、両者が所定の接圧で電気的に接続される。この状態で、バーンイン試験が行われる。
【0045】
その後、ICパッケージ12を取り出すべく、カバー部材23を開いて、ICパッケージ12へのプッシャー部材24による押圧力を解除すると、コイルスプリング26の付勢力が、アライメントプレート18に作用する。
【0046】
そして、このコイルスプリング26の付勢力が、アライメントプレート18の支持部18cを介してICパッケージ12を上昇させる力として作用する。従って、バーンイン試験中に、半田ボール12aが軟化、変形することによって半田ボール12aが接点15aに食い込むなどしてバーンイン試験後に、ICパッケージ12の半田ボール12aがタブフィルム15の接点15aに貼り付いている場合でも、その付勢力により、半田ボール12aが接点15aから確実に引き剥がされ、ICパッケージ12は、支持部18cにより支持された状態で、アライメントプレート18の最上位置まで上昇される。
【0047】
この状態から、自動機等によりICパッケージ12を吸着してICソケット11から容易に取り出すことができる。
【0048】
してみれば、タブフィルム15の接点15aに、パラジウムメッキやロジウムメッキを施して、貼り付きを抑制する必要がなく、通常の金メッキで対応できるのでICソケット11がコスト高となることはない。
【0049】
また、そのアライメントプレート18の支持部18cは、ICパッケージ12の下面側に挿入されるようになっているため、半田ボール12aの径が小さくなると、その支持部18cの厚さが薄くなり、強度が低下する。
【0050】
しかし、ストッパ16,タブフィルム15及び弾性部材14に、それぞれ挿入開口16c,15e,14aを形成することにより、支持部18cの肉厚を確保することができる(図3及び図4参照)。
【0051】
すなわち、そのアライメントプレート18の支持部18cは、ストッパ16,タブフィルム15及び弾性部材14の各挿入開口16c,15e,14aに挿入されるようになっているため、ICパッケージ12の下面側に支持部18cの挿入スペースを確保できることから、その支持部18cの板厚tを厚くすることができる。従って、支持部18cの強度を確保することができるため、アライメントプレート18を付勢するコイルスプリング26の付勢を大きくでき、より確実に半田ボール12aの貼り付きを抑制できる。
【0052】
しかも、弾力性を確保するため比較的厚い弾性部材14に挿入開口14aを形成することにより、支持部18cの板厚tをより確保することができる。
【0053】
なお、上記実施の形態では、「電気部品用ソケット」としてICソケット11にこの発明を適用したが、これに限らず、他の装置にも適用できることは勿論である。
【0054】
また、BGAタイプのICパッケージ12用のICソケット11に、この発明を適用したが、他のタイプのICパッケージ用のものにも適用でき、又、その端子の形状は特に球形状に限定されるものではない。
【0055】
さらに、上記実施の形態では、コンタクト部材として、タブフィルム上に形成された接点を例にして説明したが、本発明のコンタクト部材はこれに限られるものでなく、コイルスプリングにより形成されたコンタクト部材、従来技術により明らかとなる種々の形状を有するプローブピン、又は、C字状若しくはS字状の弾性部の両端に接触部が形成されたコンタクト部材等、上下方向に弾性変形されることにより、電気部品の端子との間に接圧を発生させるように構成されているコンタクト部材でも良い。
【0056】
しかも、この実施の形態では、アライメントプレート18が最上位置にあるときに、支持部18cに支持されたICパッケージ12の半田ボール12aとタブフィルム15の接点15aとは接することは無く、所定の間隔だけ離間するように構成されているが、これに限らず、支持部に支持された電気部品を付勢手段により、コンタクト部材に対して上方に移動させて、電気部品端子とコンタクト部材との貼り付き状態を剥がすことができれば、必ずしも所定の間隔だけ離間させる必要はなく、半田ボール12aと接点15aとが接触している状態でも良い。
【0057】
【発明の効果】
以上説明してきたように、各請求項に記載の発明によれば、アライメントプレートは、電気部品を挿入可能な開口部を形成する壁部に、電気部品を支持する支持部が内方に突出するように形成され、このアライメントプレートが付勢手段によって上方に付勢されることにより、支持部により支持された電気部品をコンタクト部材に対して上方に移動させるようにしたため、特殊なメッキを施すことなく、支持部により電気部品を浮かせることができ、電気部品の取り出しを簡単に行うことができる。
【0058】
請求項3又は4に記載の発明によれば、基板や弾性部材に、アライメントプレートの支持部が挿入される挿入開口が形成されたため、アライメントプレートの支持部の板厚を厚くすることができ、端子(例えば半田ボール)の径が小さい場合でも、支持部の肉厚を確保することができる。
【0059】
請求項5に記載の発明によれば、基板の上側に、電気部品の端子を位置決めする端子位置決め部材が配設され、この端子位置決め部材の上側にアライメントプレートが配設され、端子位置決め部材、基板及び弾性部材に、アライメントプレートの支持部が挿入される挿入開口が形成されたため、電気部品端子の位置決めをした上で、アライメントプレートの支持部の板厚を確保することができる。
【0060】
請求項6に記載の発明によれば、支持部は、四角形の枠部の各角部の内側に突出して形成されたため、それら4つの支持部で、四角形の電気部品を支持することにより、電気部品をバランス良く支持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係るICソケットの分解斜視図である。
【図2】同実施の形態に係るICパッケージを示す図で、(a)はICパッケージの正面図、(b)はICパッケージの底面図である。
【図3】同実施の形態に係るICソケットにICパッケージが収容され、カバー部材が開かれた状態でのICソケットの断面図である。
【図4】同実施の形態に係るアライメントプレートの支持部等を示す要部拡大断面図である。
【図5】従来例に係るICソケットの分解斜視図である。
【図6】同従来例に係る押圧治具品体,ボールガイド,タブフィルム,ターミナルソケット及びICパッケージ等を示す断面図である。
【符号の説明】
11 ICソケット(電気部品用ソケット)
12 ICパッケージ(電気部品)
12a 半田ボール(端子)
13 べースプレート(ベース部材)
14 弾性部材
14a 挿入開口
15 タブフィルム(基板)
15a 接点(コンタクト部材)
15b 接続電極
15e 挿入開口
16 ストッパ(端子位置決め部材)
16a 半田ボール開口
16c 挿入開口
18 アライメントプレート
18a 開口部
18b 枠部
18c 支持部
18e 傾斜面部
18f 縦壁面部(壁部)
26 コイルスプリング(付勢手段)

Claims (5)

  1. 電気部品が収容され、該電気部品の端子と接触可能なコンタクト部材が配設された収容部と、
    該収容部に対して上下動可能に配置され、前記電気部品を前記コンタクト部材に離接可能に形成されたアライメントプレートと、
    該アライメントプレートを前記収容部に対して上方に付勢する付勢手段とを有する電気部品用ソケットであって、
    前記アライメントプレートは、前記電気部品を挿入可能な開口部を形成する壁部に、前記電気部品を支持する支持部が内方に突出するように形成され、
    前記アライメントプレートが前記付勢手段によって上方に付勢されることにより、前記支持部により支持された前記電気部品を前記コンタクト部材に対して上方に移動させるようにしたことを特徴とする電気部品用ソケット。
  2. 一面に弾性部材が配設されたベース部材と、
    該弾性部材上に配設され、変形可能なシート状であって、該シートの一面に電気部品の端子と接触可能なコンタクト部材が設けられた基板と、
    前記ベース部材に対して上下動可能に配置され、前記電気部品を前記コンタクト部材に離接可能に形成されたアライメントプレートと、
    該アライメントプレートを前記ベース部材に対して上方に付勢する付勢手段とを有する電気部品用ソケットであって、
    前記アライメントプレートは、前記電気部品を挿入可能な開口部を形成する壁部に、前記電気部品を支持する支持部が内方に突出するように形成され、
    前記アライメントプレートが前記付勢手段によって上方に付勢されることにより、前記支持部により支持された前記電気部品を前記コンタクト部材に対して上方に移動させるようにしたことを特徴とする電気部品用ソケット。
  3. 前記基板に、前記アライメントプレートの支持部が挿入される挿入開口が形成されたことを特徴とする請求項2に記載の電気部品用ソケット。
  4. 前記基板及び前記弾性部材に、前記アライメントプレートの支持部が挿入される挿入開口が形成されたことを特徴とする請求項2に記載の電気部品用ソケット。
  5. 前記基板の上側に、前記電気部品の端子を位置決めする端子位置決め部材が配設され、該端子位置決め部材の上側に前記アライメントプレートが配設され、前記端子位置決め部材、前記基板及び前記弾性部材に、前記アライメントプレートの支持部が挿入される挿入開口が形成されたことを特徴とする請求項2に記載の電気部品用ソケット。
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