JP2009090989A - 搬送用パレット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】天板2および底板3の端部に沿って延在する桁構造体4,5,6によって天板2と底板3とを連結する。
【選択図】図2
Description
しかしながら、特許文献1に開示のパレットは、単に、天板(底板)の四隅に支柱を配置している構造であるため、著しく強度不足であるという問題が判明した。例えば、この既知パレットの中央部は、わずか20kgの荷重で変形することを、本発明者らが知見したのである。
すなわち、本発明は、1枚の薄板材料から組み立てられる搬送用パレットであって、天板と、底板とを、これらの端部に沿って延在する桁構造体によって相互に連結してなることを特徴とする搬送用パレットを提供する。
好適には、前記天板、前記底板、前記側部桁構造体および前記中央桁構造体は、補強板を多層の積層構造として備えることを特徴とする。
好適には、前記側部桁構造体は、前記補強板として側部桁補強板を備え、かつ、この側部桁補強板を、前記側部桁構造体の本体を構成する側部桁本体板と重合せ、接着することによって2層の積層構造を有することを特徴とする。
好適には、前記中央桁構造体は、前記補強板として山折り可能な中央桁補強板を備え、かつ、この中央桁補強板を、山折りして二重の積層体を形成し、この二重の積層体を前記中央桁構造体の本体を構成する中央桁本体板と重合せ、接着することによって3層の積層構造を有することを特徴とする。
好適には、前記側部桁構造体および前記中央桁構造体は、それらの長手方向に存在する両端部において、各々、前記天板と前記底板との間にわたる水平断面多角形状の側部支柱および中央支柱を備えることを特徴とする。
好適には、前記天板は、前記補強板として、前記天板の本体を形成する天板本体板の裏面に接着される天板補強板を備え、前記天板補強板は、前記側部支柱の一端部を嵌め込みうるような形状の切り欠きを備えていることを特徴とする。
好適には、前記底板は、前記補強板として、前記底板を構成する底板本体板の裏面に接着される底板補強板を備え、前記底板補強板は、前記側部支柱および前記中央支柱の他端部を嵌め込みうるような形状の切り欠きを備えていることを特徴とする。
好適には、前記側部桁構造体は、さらに、搬送装置のフォークを差込むためのフォーク用開口部を備え、このフォーク用開口部は、前記側部桁構造体の本体を構成する側部桁本体板ならびに前記中央桁構造体の本体を構成する中央桁本体板についての一部を切り欠いて形成した開口部形成フラップを、前記側部桁本体板および前記中央桁本体板への折曲げおよび重合せによって形成され、重合せられた前記開口部形成フラップは、これら側部桁本体板および中央桁本体板と共に、2層積層構造の前記補強板として機能することを特徴とする。
ここに、桁構造体は、端部、例えば側端部に沿って延在しているが、この延在方向は、搬送装置のフォークが挿入される方向に相当する。
また、桁構造体には、天板/底板の側端部を連結する側部桁構造体と、天板/底板の中央部を連結する中央桁構造体とが包含され、2つの側部桁構造体を用いた搬送用パレットでも、所定の荷重耐性を示すことができるが、好適には、以下の実施形態のように、側部桁構造体だけでなく、中央桁構造体をも使用した実施形態が所望の荷重耐性を示すことができる。
また、側部桁構造体には、フォーク用開口部を有する第2実施形態と、フォーク開口部を有しない第1実施形態とが包含され、前者は、通常のフォーク用開口部(空間S)に加え、別のフォーク用開口部を有するため、使用上の利点を有する一方、後者は、荷重耐性がより大きい点で有利である。
<第1実施形態>
−搬送用パレット1の全体構成の説明−
第1実施形態である段ボール製の搬送用パレット1(以下、単にパレット1と呼ぶ。)は、単一(1枚)の段ボールをその複数箇所で折り曲げ、かつ部分的に接着剤によって接着することによって組み立てられる。図1および図2は、このパレット1の組立状態(完成品)を示し、図1は、本発明の第1実施形態であるパレット1をその天板2を上側とした使用状態で示す斜視図であり、図2は、図1のパレット1をその底板3を上側とした状態、すなわち、パレット1を裏返した状態で示す斜視図である。
これらの図に示すように、パレット1は、電気機器や電子機器等の搬送物を載置しかつ2つの側端部とこれらの間の中央部を有する天板2と、この天板2に対向しかつ2つ側端部とこれらの間の中央部を有する底板3(図2、参照)と、天板2/底板3の側端部を相互に連結してパレット1の側面を構成する一対の側部桁構造体4,5と、天板2/底板3の中央部分を相互に連結する中央桁構造体6とを備え、天板2と底板3との間において、搬送装置のフォークを差込むための空間Sを形成している。
また、この実施形態のパレット1は、種々の補強板の適用により多層の積層構造を形成することによって強化することがき、これに加え、桁構造体4,5,6に付設した水平断面多角形状の支柱として、水平断面三角形の三角支柱P1およびP2を採用することによって、その強度を向上させている(図2)。
また、パレット1は、その使用状態において、平面視正方形(約900mm×約900mm)であって、高さは寸法約126mmである。パレット1は正方形形状に限るものではなく、例えば、長方形の形状であってもよい。
図3は、図1に示したパレットの組み立て前の段ボール1'を、平板状態で示す展開図(パレット1の内側を形成する裏面を示した展開図)である。この展開図では、「切り罫線」は実線で示し、「谷折り罫線」は破線で示し、「山折り罫線」は一点鎖線で示す。後者の「谷折り罫線」や「山折り部分」には、段ボールの折り曲げを容易にするため、半切り罫線が形成されるような切り込みや、罫線に対し垂直な切り罫線が形成されるような切り欠き部分を設けている場合がある(図示せず)。また、パレット1の使用状態で搬送装置のフォークが挿入される方向に相当する、段(フルート)が反復して形成されている方向を流れ方向(第3図、上下方向)と呼び、流れ方向に垂直な方向を反流れ方向(第3図、左右方向)と呼ぶ。
さらに、(単一の要素21/22を除き)、図3の展開図における各要素は、図面中の流れ方向に沿って延在する仮想中心軸を中心に、反流れ方向(図中左右の方向)に対称形態であるため、図中右側の部材および左側の部材に対し、同じ符号を付すると共に、右側の部材には「A」、左側の部材には「B」を添えた。したがって、図3に関する説明に関し、右側の要素(添字A)についてのみ説明し、左側の要素(添字B)は、特に必要である場合を除きその説明を省略した。さらに、かかる右側の要素(添字A)であっても、同一形状/同一機能を有する要素については、場合によりその説明を省略した。
天板2は、天板構成部21から形成される。
この天板構成部21は、流れ方向にわたる流れ方向辺と、反流れ方向方向にわたる反流れ方向辺とを有する正方形の形状を備えかつ天板2の本体を構成する天板本体板22(これは、前記したパレット1の平面視正方形に相当する形状)と、この天板本体板22の反流れ方向辺から流れ方向外方に延在させた4枚の天板補強板23A,23A,23B,23Bとを備える。なお、反流れ方向辺には、この辺に垂直な切り罫線が等間隔で形成される。
天板本体板22は、パレット1の組立状態において、搬送物の載置面として機能する(図1、参照)。また、天板補強板23Aは、略矩形状を有し、折返しによって天板本体板22の裏面(組立状態で内側の面、以下同じ。)に接着することにより2層の積層構造を形成し、天板本体板22、したがって天板2自体を補強することができる。
なお、これら天板補強板23Aは、反流れ方向にわたる長辺と、流れ方向にわたる短辺を有する長方形の形状であり、側部桁構成部41A側の短辺の各基部(天板本体板22に近接した部分)において、略直角三角形状の切り欠き24Aが形成されている(切り欠きについては、以下の側部三角支柱・構成部の項目、参照)
側部桁構造体4および5は、各々、側部桁構成部41AおよびBから形成される。
側部桁構成部41Aは、天板本体板22の長辺から反流れ方向に連なりかつ流れ方向にわたる長辺と反流れ方向にわたる短辺を持つ長方形形状を有する、側部桁構造体の本体を構成する側部桁本体板42Aと、この側部桁本体板42Aの前記短辺から流れ方向に連なり側部三角支柱P1を形成する側部三角支柱・構成部43Aとを備える。なお、側部桁本体板42Aにおいて、その長辺は、当該長辺に隣接する天板本体板22の前記流れ方向辺と寸法が略一致し、また、前記短辺(図3、寸法H1)はパレット1の高さ寸法を決定する。この実施形態では、寸法H1は約126mmである。
図4は、図3に示した側部三角支柱・構成部の各片を折り曲げて側部三角支柱を形成する過程の状態を示す、中央桁本体部側から見た(図3の矢印IV、参照)斜視図、
図5は、図4に示した状態を経て形成した側部三角支柱を示す、天板本体板側から見た(図3の矢印V、参照)斜視図、および
図17は、図3に示した切り欠き24A部分を拡大した一部拡大展開図である。なお、側部三角支柱・形成板44AおよびBに関する要素についての符号について、前記した図3では、その一部を省略した。
側部三角支柱・構成部43Aは、側部桁本体板42Aの前記短辺から流れ方向に連なり流れ方向にわたる長辺と反流れ方向にわたる短辺とを有する長方形形状である側部三角支柱・形成板44Aと、この形成板44Aの前記長辺の基部から反流れ方向に連なりかつ反流れ方向にわたる長辺と流れ方向にわたる短辺を有する長方形形状である側部三角支柱補強板45Aとを備える。
側部三角支柱・形成板44Aの長辺寸法は、前記した天板補強板23Aの短辺寸法と同じであり、また、側部桁本体板42Aの前記短辺から流れ方向外方に、順に、連続的に連なる第1片44Aa、第2片44Abおよび第3片44Acから構成され、これら3つの片のうち、第1片44Aaの流れ方向にわたる寸法は、側部三角支柱補強板45Aの短辺寸法と同じである。
3つの片44Aa〜cを、それらの間の谷折り罫線に沿って内方に折り曲げることによって(図4、参照)、側部三角支柱P1を形成することができる。このようにして形成した側部三角支柱P1は、片44Aa〜cを側面とし、使用状態で水平断面三角形状を有する筒状の側部三角支柱P1を形成することができ、また、三角支柱補強板45Aを、側部三角支柱P1の一側面(第1片44Aaの外側面)に接着することによって2層の積層構造を形成し(図5参照)、これにより側部三角支柱P1全体の剛性を向上させることができる。図5に示すように、形成した側部三角支柱P1は、矢印αに示すように回動させて、その上端部(使用状態)を、天板本体板22に接着した天板補強板23の前記切り欠き24A内に嵌め込み、これにより、天板2に対して側部三角支柱P1の上端部を定位させることができる。なお、側部三角支柱P1の他端部、例えば下端部は、切り欠き36A(以下の底板補強板の項目、参照)によって定位することができる。
このように、側部三角支柱P1は、対応する切り欠き24A/36Aとの組み合わせによって、側部三角支柱P1の立設状態の安定化による荷重耐性の向上を達成することができる。
以上のように、側部三角支柱P1は、その一端部、例えば使用状態で上端に相当する上端部が、天板補強板23Aに形成した切り欠き24A内に嵌め込みうるような形状を有し、切り欠き24A内への嵌め込みによって、当該上端部形態を維持することができる。
この実施形態の切り欠き24Aは、前記したように、三角支柱補強板45を接着した側部三角支柱P1に対応する形状であるが、この三角支柱補強板45は、省略可能であるため、まず、これを省略した非補強・側部三角支柱に対応する切り欠き24A'について説明する。
図17に示すように、切り欠き24A'は、天板補強板23Aの側部三角支柱・構成部43A側短辺上に位置する天板本体側の点Aと非天板本体側の点Dと間において、開口を有するような三角形ACD状に形成することができる。図17に関し、天板補強板23Aを図17中矢印の方向に谷折りした組立状態では(図5/図2、参照)、切り欠き24A'の輪郭を形成する辺のうち、パレット1の系外につながる辺は、辺AC(二点鎖線)のみであり、この辺ACによって、折畳んで形成した非補強・側部三角支柱による反発力を受け止める必要がある。(辺CDの少なくともD部分は、パレット1系内の要素に当接)。
したがって、本発明によれば、側部支柱に関し一般に、切り欠きは、水平断面多角形状・側部支柱の上端部/下端部に対応する形態であって、少なくとも、折畳んで形成した側部支柱による反発力を受け止めうるような1つの辺を有することが条件となる。このような条件を充足する1つの辺は、天板補強板の天板本体板側長辺上の任意の点A'から延在する1つの辺であってもよいが、点A'は、点Cから天板補強板の天板本体板側長辺に垂直に降ろした垂下点Pを越えることができない(垂下点Pも不可である)。この垂下点Pを含み、当該垂下点Pを越えるような1つの辺PCであれば、この1つの辺PCは、前記反発力によって系外に突出してしまう。(なお、辺ACの起点である点Aは、段ボールの厚みを考慮に入れなければ、点A''(天板本体22の流れ方向辺の延長線と、天板補強板23Aの天板本体側長辺の延長線との交点)に相当する。)
この条件さえ満たせば、切り欠きの形態(これに対応する側部支柱の水平断面形態)は、任意の形態を採ることができる。事実、実施例1の切り欠き24Aは、前記反発力を受け止める辺として辺ABを有し、また、側部三角支柱補強板45A部分を収納する切り欠き部分として三角形ABCが必要であって、その結果、実際の形態は、四角形ABCDとなる。
以上の条件は、側部三角支柱P1に対応する切り欠き36A並びに中央三角支柱P2に対応する切り欠き37Aにも同様に適用される。
図6は、側部桁用補強板を側板本体板側に折り曲げる途中の状態を示す、中央桁本体部側から見た(図3の矢印VI、参照)斜視図、
図7は、図6の状態を経て側板本体板に接着した側部桁用補強板を示す、天板本体板側から見た(図3の矢印VII、参照)斜視図、
図8は、中央桁補強板を中央桁本体板側に折り曲げる途中の状態を示す、天板本体板側から見た(図3の矢印VIII、参照)斜視図、および
図9は、図8の状態を経て中央桁本体板に接着した中央桁補強板を示す、天板本体板側から見た(図3の矢印VIII、参照)斜視図である。
底部3は、一対の底板構成部31A,31Bから形成することができる。
図3に示すように、底板構成部31Aは、概略的に言えば、流れ方向にわたる長辺と、反流れ方向にわたる短辺とを有する略長方形の形状を有し、長辺は、前記した側部桁本体板42Aの長辺、したがって天板本体板22・前記流れ方向辺と、同じ寸法を有する一方、短辺は、天板本体板22・前記反流れ方向辺の半分の寸法であって、これら底板構成部の反流れ方向・内方への折返しによって天板本体板22・前記反流れ方向辺と同じ寸法を有する底部3を形成することができる(図2、参照)。
底板構成部31Aは、側部桁本体板42Aから反流れ方向に連なり底板の本体を形成する底板形成本体101A、102Aおよび103Aを、流れ方向に略等間隔をおいて備えており、図3において斜線で示す。底部形成本体101A並びに103Aは、底板構成部31Aの流れ方向に存在する両端に位置し、これら本体101A/103Aから流れ方向内方に連なるフラップ状の底板外補強板35Aを備える。また底部形成本体102Aは、流れ方向に関して底板構成部31Aの中央に位置し、同様に、この本体102Aから流れ方向に連なるフラップ状の底板内補強板34Aを備える。なお、底部形成本体102Aは、この本体の一部を切り欠いて形成したフラップ状の側部桁用補強板32Aおよび中央桁補強板33Aを備える。なお、補強板35A/34Aに関し、これらの補強板を折曲げ容易なように、これら補強板の流れ方向にわたる辺に対し垂直な切り罫線が等間隔で形成される。
以上のように、この実施形態では、底部補強板として、流れ方向に関し、外側に位置する2つの底板外補強板35Aと、内側(中央)に位置する1つの底板内補強板34Aとを用いた。
底板外補強板35Aは、これらを流れ方向に折返して底板形成本体101A/103Aの裏面に重合せ/接着することによって、2層の積層構造として、底板3自体を補強することができる。また、これら底板外補強板35Aは、その反流れ方向に存在する両端において、前記した切り欠き24Aと同様な、側部桁構成部41A側の切り欠き36Aと、中央桁構成部61A側の切り欠き37Aとが形成されており、前者には、前記した側部三角支柱P1の下端部を、後者には、中央三角支柱P2(図13、参照)の下端部をはめ込むことができる。
<<底板内補強板34A,B>>
底板内補強板34Aは、前記した側部桁用補強板32A/中央桁用補強板33Aの反流れ方向への折返しによって(この折返し過程を示す図6および図8、参照)底部形成本体102Aに形成した開口部Oを閉塞して、この底部形成本体102A、したがって底部3自体を補強することができる。すなわち、このような折返しののち、底板内補強板34Aは、開口部Oの輪郭を形成する底部形成本体102部分に対し接着される(図7および図9、参照)。
側部桁用補強板32Aは、これを反流れ方向・側部桁本体板42A側に折返し(図6、参照)、この側部桁本体板42Aに重合せ、接着することによって(図7参照)、二層の積層構造として、この側部桁本体板42A、したがって側部桁構造体4自体を補強することができる。また、側部桁用補強板32Aの反流れ方向にわたる寸法は、補強される側部桁本体板42Aを反流れ方向全体に覆うことができるような寸法(H1)であるため、前記補強効果を向上させることができる。
<<中央桁補強板33A,B>>
中央桁補強板33Aは、その流れ方向にわたる山折り線を山折りして二重に積層し、この二重積層体を反流れ方向・中央桁構成部61A側に折返し(図8、参照)、中央桁本体板62Aに重合せ、接着することによって(図9参照)、3層の積層構造としてこの中央桁本体板62A、したがって中央桁構造体6自体を補強することができる。
このように強化された、2つの中央桁構造体6は、中央桁本体板62Aと中央桁本体板62Bとの相互接着によって、相互に連結され、部分的に6層の積層構造として、パレット1、特にその中央部を強化することができる。
このように、中央桁補強板33Aは、3層の積層構造として機能して中央桁構造体6の強度を増加でき、支柱による強度増加機能と相俟って、パレット1、特にパレット1の中央部分の強度を向上させることができ、中央部の耐性荷重が僅か20 kgである前記特許文献1に比し、著しく強度が増大した。
図10は、中央三角支柱・構成部の各片を折り曲げて中央三角支柱を形成する途中の状態を示す、天板本体板側から見た(図3の矢印X、参照)斜視図、および
図11は、図10に示した状態を経て形成した中央三角支柱を示す、天板本体板側から見た斜視図である。
中央桁構成部61Aは、底板構成部31Aから反流れ方向・外方に連なりかつ流れ方向にわたる長辺と反流れ方向にわたる短辺を有する長方形形状を有する、中央桁構造体の本体を構成するための中央桁本体板62Aと、この中央桁本体板62Aから反流れ方向・外方に連なりかつ天板本体板22に接着される中央桁接着板64Aと、底構成部31Aの前記短辺から外方に連なり中央三角支柱P2を形成するための中央三角支柱・構成部63Aとを備える。
中央桁接着板64Aおよび64Bは、これらに連なる中央桁本体62Aおよび62Bに対し、谷折りし(図3/図12/図13、参照)、最終の組立状態では、天板本体板22の裏面に重合せ、接着することができる。
なお、この接着される天板本体板22には、前記したように、既に2つの天板補強板23Aと2つの天板補強板23Bとが接着されているため、中央桁接着板64Aおよび64Bは、これら天板補強板23Aと天板補強板23Bとの間に、中央桁接着板64A/64Bを嵌め込みうるような、反流れ方向の寸法を有することができる。天板補強板23Aと天板補強板23Bとの間の反流れ方向・寸法は、中央桁接着板64Aと64Bとの反流れ方向・寸法の合計に相当する。
中央三角支柱・構成部63Aは、前記した側部三角支柱・構成部43と同様な構成を有し、同様な方法によって(図10、参照)、前記した側部三角支柱P1と同様な中央三角支柱P2(図11、参照)を形成することができ、中央桁構造体6に対しそれらの長手方向に存在する両端部において付設する。ただし、前記した側部三角支柱P1は、その上下端部を切り欠き24A/36Aによって定位させたのに対し、中央三角支柱P2は、その下端部を切り欠き37Aへの嵌め込みによって定位させることができる。そもそも、これら三角支柱P1/P2は、その下端部の嵌め込みのみで定位でき、したがって、前記した側部三角支柱P1は、その上下端部に対応する切り欠き24A/36Aのいずれか一方を省略することができる。
図12は、パレット組み立て途中の状態を示す斜視図、および
図13は、図12に示した状態から底板構成部をさらに内方に曲げ込んだ状態を示す斜視図である。
以下、パレット1の組み立て作業について説明する。
まず、各側部三角支柱・構成部43Aの折曲げによって側部三角支柱P1を形成してその支柱側面を側部桁本体板42Aに接着すると共に(図4、図5)、中央三角支柱・構成部63Aの折曲げによって中央三角支柱P2を形成して、その支柱側面を中央桁本体板62Aに接着する(図10、図11)。
次に、側部桁用補強板32Aを折曲げによって側部桁本体板42Aに接着すると共に(図6、図7)、中央桁補強板33Aを折曲げによって中央桁本体板62Aに接着し、(図8、図9)、これらの折曲げによって形成した開口部Oを、底板内補強板34Aによって閉塞する(図6〜図9)。
その後、三角支柱P1を対応する切り欠き24A/36Aに、三角支柱P2を37Aに嵌め込みながら、側部桁構成部41A、底板構成部31Aおよび中央桁構成部61Aを内方に曲げ込んでいく(図12、図13)。
最後に、中央桁構成部61Aおよび61Bの中央桁接着板64Aおよび64Bを天板2の裏面に接着させると、パレット1を完成することができる(図1/図2)。
次に、第2実施形態について図14〜図16を用いて説明する。
前記したように、第2実施形態は、その側部構造体が搬送装置フォーク用開口部を有する点で、第1実施形態と異なった構成を有する。したがって、技術的に矛盾しない限り、第1実施形態に関して前記した説明を、この第2実施形態に適用することができる。以下、前記実施形態1と異なる事項のみ説明する。
図14は、本発明の第2実施形態であるパレットを、その天板を上側とした使用状態で示す斜視図、
図15は、図14に示したパレットを、その底板を上側とした状態、すなわちパレット1を裏返した状態で示す斜視図、および
図16は、図14に示したパレットの組み立て前の段ボールを、平板状態で示す展開図であって、これらの図面は、各々、前記した図1、図2および図3に対応する図面である。
前者の開口部形成フラップ46Aは、側部桁本体板42Aの底板外補強板35A側長辺(詳細には、当該長辺と、底部形成本体101Aの底板外補強板35A側長辺との交点)から出発し、この側部桁本体板42Aを円周略4分の1だけ円弧形状に切り欠き(図16、実線)、そこから流れ方向に直線状に前記した谷折り線(図16、破線)を形成し、そこから同様に円周略4分の1だけ円弧形状に側部桁本体板42Aの底板外補強板35A側長辺まで切り欠いて形成され(図16、実線)、最後に、そこから流れ方向に出発地点まで切り欠く(図16、実線)ことによって形成することができる。
後者の開口部用フラップ67Aも、同様に中央桁本体板62Aにおいて形成されるが、前者とは次の点で異なっている。すなわち、後者は、その開放端部の略中央において突起68Aを有すると共に、この突起68Aが挿入されるスリット69Aが中央桁接着板64Aにおいて形成されており、この突起68Aのスリット69Aの嵌め込みによって、開口部用フラップ67Aの折返し状態を保持することができる。
このように第2実施形態のパレット1は、空間Sへのフォーク差込みに加え、開口部81,82へのフォーク差込みが可能となり、利便性の高いパレット1を実現することができた。
4,5,6:桁構造体
Claims (9)
- 1枚の薄板材料から組み立てられる搬送用パレットであって、
天板と、底板とを、これらの端部に沿って延在する桁構造体によって相互に連結してなることを特徴とする搬送用パレット。 - 前記桁構造体は、
前記天板の側端部と前記底板の側端部とを相互に連結するよう、前記側端部に沿って延在する側部桁構造体と、
前記天板の中央部と前記底板の中央部とを相互に連結するよう、前記側部桁構造体の延在方向に対して略平行に延在する中央桁構造体とを備えることを特徴とする請求項1記載の搬送用パレット。 - 前記天板、前記底板、前記側部桁構造体および前記中央桁構造体は、補強板を多層の積層構造として備えることを特徴とする請求項2記載の搬送用パレット。
- 前記側部桁構造体は、前記補強板として側部桁補強板を備え、かつ、この側部桁補強板を、前記側部桁構造体の本体を構成する側部桁本体板と重合せ、接着することによって2層の積層構造を有することを特徴とする請求項3記載の搬送用パレット。
- 前記中央桁構造体は、前記補強板として山折り可能な中央桁補強板を備え、かつ、この中央桁補強板を、山折りして二重の積層体を形成し、この二重の積層体を前記中央桁構造体の本体を構成する中央桁本体板と重合せ、接着することによって3層の積層構造を有することを特徴とする請求項3記載の搬送用パレット。
- 前記側部桁構造体および前記中央桁構造体は、それらの長手方向に存在する両端部において、各々、前記天板と前記底板との間にわたる水平断面多角形状の側部支柱および中央支柱を備えることを特徴とする請求項2記載の搬送用パレット。
- 前記天板は、前記補強板として、前記天板の本体を形成する天板本体板の裏面に接着される天板補強板を備え、
前記天板補強板は、前記側部支柱の一端部を嵌め込みうるような形状の切り欠きを備えていることを特徴とする請求項6記載の搬送用パレット。 - 前記底板は、前記補強板として、前記底板を構成する底板本体板の裏面に接着される底板補強板を備え、
前記底板補強板は、前記側部支柱および前記中央支柱の他端部を嵌め込みうるような形状の切り欠きを備えていることを特徴とする請求項6記載の搬送用パレット。 - 前記側部桁構造体は、さらに、搬送装置のフォークを差込むためのフォーク用開口部を備え、
このフォーク用開口部は、前記側部桁構造体の本体を構成する側部桁本体板ならびに前記中央桁構造体の本体を構成する中央桁本体板についての一部を切り欠いて形成した開口部形成フラップを、前記側部桁本体板および前記中央桁本体板への折曲げおよび重合せによって形成され、
重合せられた前記開口部形成フラップは、これら側部桁本体板および中央桁本体板と共に、2層の積層構造を形成し、前記補強板として機能することを特徴とする請求項3記載の搬送用パレット。
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