JP2009088298A - プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】処理レートが速いプラズマ処理装置を提供すること。
【解決手段】プラズマ処理を行う処理空間1を形成する金属製処理容器2と、処理空間1内に設けられた、被処理基板Wが載置される基板載置台3と、金属製処理容器2の側壁を処理空間1から遮蔽し、下端が基板載置台3の被処理基板載置面よりも下方に延びる石英製部材4aと、石英製部材4aの底面と金属製処理容器2の底壁2bとの間に設けられた、金属製処理容器2の底壁2bを、処理空間1から遮蔽する環状の石英製部材6と、基板載置台3の外周近傍から処理空間1に処理ガスを導入する処理ガス導入部と、を備える。
【選択図】図1

Description

この発明は半導体ウエハ等の被処理基板に処理を施す処理装置及び処理方法に係わり、特に、プラズマを用いて被処理基板にプラズマ処理を施すプラズマ処理装置及びプラズマ処理方法に関する。
近時、LSIの高集積化、高速化の要請からLSIを構成する半導体素子のデザインルールが益々微細化されている。また、生産効率の向上の観点から半導体ウエハの大型化も進展している。これらにともなって、半導体ウエハ等の被処理基板に処理を施す処理装置においても、素子の微細化、及びウエハの大型化に対応できるものが求められている。
近時の半導体プロセスにおいては、膜の形成やエッチングに、プラズマ処理装置の利用が不可欠となっており、特に、低電子温度のプラズマを高密度に生成できるプラズマ処理装置が注目されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、プラズマ処理装置を用いて基板を直接に酸化又は窒化する場合、酸化レートや窒化レート等の処理レートが遅い、という事情がある。また、処理容器部材に金属製部材を用いているので、プラズマ作用により、金属汚染の原因となる事情がある。
特開2003−133298号公報
この発明は、処理レートが速いプラズマ処理装置及びプラズマ処理方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、この発明の第1の態様に係るプラズマ処理装置は、プラズマ処理を行う処理空間を形成する金属製処理容器と、前記処理空間内に設けられた、被処理基板が載置される基板載置台と、前記金属製処理容器の側壁を前記処理空間から遮蔽し、下端が前記基板載置台の被処理基板載置面よりも下方に延びる石英製部材と、前記石英製部材の底面と前記金属製処理容器の底壁との間に設けられた、前記金属製処理容器の底壁を、前記処理空間から遮蔽する環状の石英製部材と、前記基板載置台の外周近傍から前記処理空間に処理ガスを導入する処理ガス導入部と、を具備する。
この発明の第2の態様に係るプラズマ処理装置は、プラズマ処理を行う処理空間を形成する金属製処理容器と、前記処理空間内に設けられた、被処理基板が載置される基板載置台と、前記処理容器の、前記基板載置台の被処理基板載置面に対向する上面部に設けられ、前記金属製処理容器の側壁を前記処理空間から遮蔽する筒状部位を備えた石英製天板と、前記石英製天板に結合されたマイクロ波アンテナと、前記筒状部位の底面と前記金属製処理容器の底壁との間に設けられた、前記金属製処理容器の底壁を、前記処理空間から遮蔽する石英製プレートと、前記基板載置台の外周近傍から前記処理空間に処理ガスを導入する処理ガス導入部と、を具備する。
この発明の第3の態様に係るプラズマ処理方法は、マイクロ波プラズマを用いて膜を形成するプラズマ処理方法であって、被処理基板の外周ないし上面を、マイクロ波が伝搬される誘電体で囲み、この誘電体にマイクロ波を供給する工程と、前記誘電体にマイクロ波が供給された状態で、処理ガスを、前記被処理基板の外周ないし下方から供給する工程と、を具備する。
この発明によれば、処理容器内に露出する金属表面を誘電体部材で遮蔽することにより、処理レートが速く、金属汚染をも防止できるプラズマ処理装置及びプラズマ処理方法を提供できる。
以下、添付図面を参照してこの発明の実施形態を説明する。
図1Aはこの発明の一実施形態に係るマイクロ波プラズマを使用するプラズマ処理装置を概略的に示す水平断面図、図1Bは図1A中の1B−1B線に沿う断面図である。
図1A及び図1Bに示すプラズマ処理装置は、特に、RLSA(Radial Line Slot Antenna:ラジアルラインスロットアンテナ)プラズマ処理装置100である。このプラズマ処理装置100は、RLSAを用いて処理室内にマイクロ波を導入してプラズマを発生させるので、処理室内には、5×1010乃至1×1013/cmの高密度、かつ、2eV以下の低電子温度のプラズマが生成される。
本例のプラズマ処理装置100は、プラズマ処理を行う処理空間1を形成する金属製処理容器2と、処理空間1内に設けられ、被処理基板Wが載置される基板載置台3と、処理容器2の、基板載置台3の被処理基板載置面3aに対向する上面部に設けられ、処理容器2の側壁2aを処理空間1から遮蔽する高純度の石英製筒状部位4aを備えた石英製天板4と、天板4に結合されたマイクロ波アンテナ5と、筒状部位4aの底面と処理容器2の底壁2bとの間に設けられ、底壁2bを、処理空間1から遮蔽する高純度の石英製プレート6と、を備える。
処理容器2の材質の一例は、アルミニウム、又はアルミニウムを含んだ合金である。本例の処理容器2は、処理室2cと接地された蓋体2dとから成る。本例では、処理室2c上に蓋体2dが載せられ、さらに、蓋体2d上に天板4が支持されることで、シールを介して気密に構成される円筒形の処理空間1が形成される。処理室2cに形成される底壁2bのほぼ中央部には円形の開口部2eが形成されている。底壁2bには、開口部2eを介して処理空間1と連通する金属製排気室7が接続される。排気室7の材質は、処理容器2と同様に、アルミニウム、又はアルミニウムを含んだ合金等の金属製であり、その形状は、本例では円筒状である。本例では、排気室7の円筒内に、基板載置台3の中央を支持する支持柱8が固定され、支持柱8の先端に支持された基板載置台3が処理空間1内に配置される。
処理容器2の側壁2aの一部には、処理空間1に、被処理基板Wを搬入出するための搬入出口2fが形成されている。搬入出口2fには開閉可能なゲートバルブ9が取り付けられている。被処理基板Wを処理空間1に搬入するとき、及び処理空間1から搬出するときにはゲートバルブ9が開けられ、処理空間1が外界に連通される。被処理基板Wを処理空間1内で処理するときにはゲートバルブ9が閉じられ、処理空間1が外界から遮断される。
天板4は蓋体2d上に載せられ、気密に固定されている。天板4は円形であり、天板4の周囲には、処理容器2の側壁2aに沿ってカーテン状に垂れ下がる筒状部位4aが設けられている。筒状部位4aは天板4と一体形成されており、その材質は、天板4と同じ、高純度の石英である。筒状部位4aは側壁2aを、処理空間1から遮蔽する役割を持つ。ただし、側壁2aの一部には、上述したように、搬入出口2fが形成されている。筒状部位4aが搬入出口2fを遮蔽してしまうと、被処理基板Wの搬入及び搬出ができなくなる。このため、筒状部位4aの搬入出口2fに対応する部分には、被処理基板Wの搬入及び搬出ができるように、切り欠き部位4bが設けられている。天板4を、搬入出口2fから見た側面図を図2A及び図2Bに示す。図2Aに示すように、天板4の筒状部位4aには、搬入出口2fに対応した切り欠き部位4bが設けられている。
また、図2Bに示すように、筒状部位4aの底面4dは、基板載置台3の被処理基板載置面3aよりも低い位置に設定する。このように、底面4dを被処理基板載置面3aよりも低い位置まで下げることで、処理空間1のうち、プラズマが、特に良く生成される被処理基板Wの上方を、筒状部位4aで覆うことができる。プラズマが、特に良く生成される箇所を筒状部位4aで覆うようにすることで、処理容器2の側壁2aから飛散した金属に起因した汚染は、より軽減される。
筒状部位4aから、搬入出口2fを間に挟んだ処理容器2の外側には、上述したように、アルミニウム、又はその合金等からなる金属製ゲートバルブ9が設けられる。切り欠き部位4bが筒状部位4aに設けられていると、側壁2aのうち搬入出口2fの周囲の部分、搬入出口2fの内壁、及びゲートバルブ9が処理空間1に暴露されてしまう。
そこで、本例では、切り欠き部位4bに対応して、処理室2c内に望む側に石英製シャッタ10を設けるようにした。シャッタ10は、側壁2aのうち搬入出口2fの周囲の部分、搬入出口2fの内壁、及びゲートバルブ9の内面を、処理空間1に露出しないようにカバーする。これにより、金属汚染が防止される。シャッタ10は、例えば、ゲートバルブ9の開閉と連動して上下動する。ゲートバルブ9が閉じると、シャッタ10が、例えば、上昇して切り欠き部位4bを塞ぐ。反対に、ゲートバルブ9が開くと、シャッタ10が下降して、切り欠き部位4bを露呈させる。シャッタ10を、搬入出口2fから見た側面図を図3A及び図3Bに示す。
図3A及び図3Bに示すように、シャッタ10は、シャフト10aを介して駆動機構10bに接続されている。駆動機構10bはシャフト10aを上下動させることで、シャフト10aの先端に取り付けられたシャッタ10を上下動させる。図3Aにはシャッタ10が上昇している状態が示され、図3Bにはシャッタ10が下降している状態が示されている。シャッタ10がゲートバルブ9と連動して上下動する様子を図4A及び図4Bに示す。
ゲートバルブ9が閉じていると、図4Aに示すように、シャッタ10は、切り欠き部位4bを塞いでいる。ゲートバルブ9が開くと、図4Bに示すように、シャッタ10は下降して切り欠き部位4bを露呈させる。ゲートバルブ9が閉じると、シャッタ10は上昇して、図4Aに示したように、切り欠き部位4bを塞ぐ。
また、図4A及び図4Bの断面に示すように、シャッタ10の側面は、処理空間1側の面10cと、搬入出口2f側の面10dとで幅、及び高さが異なる。本例では、処理空間1側の面10cは、搬入出口2f側の面10dよりも、幅、及び高さ双方ともが小さくされ、さらには、切り欠き部位4bよりも、幅、及び高さよりも双方ともが小さくされ、切り欠き部位4bの中に収容されるようになっている。対して、搬入出口2f側の面10dは、切り欠き部位4bの幅、及び高さよりも大きくされ、切り欠き部位4bの周囲にオーバーラップするようになっている。これにより、切り欠き部位4bとシャッタ10との間に、処理空間1から搬入出口2f側に直線的に抜けるようなクリアランスを無くすことができる。本例では、切り欠き部位4bとシャッタ10との間のクリアランスは途中で屈曲する。クリアランスを途中で屈曲させることで、側壁2aのうち搬入出口2fの周囲の部分、搬入出口2fの内壁、及びゲートバルブ9が、処理空間1から直接には見えなくなる。従って、シャッタ10と切り欠き部位4bとの間に直線的なクリアランスがある場合に比較して、搬入出口2fの周囲の部分、搬入出口2fの内壁、及びゲートバルブ9を、処理空間1からより確実に露出させないようにすることができる。
処理容器2の蓋体2dには、処理空間1に処理ガスを導入する処理ガス導入孔2gが形成されている。処理ガス導入孔2gは側壁2aに通じる。本例では、側壁2aに沿って、天板4の筒状部位4aが形成されている。このままでは、処理ガス導入孔2gは、筒状部位4aによって塞がれてしまい、処理ガスが処理空間1に導入されなくなる。
そこで、本例では、以下のように工夫した。処理ガス導入孔2g周辺の拡大断面図を図5に示す。
図5に示すように、筒状部位4aと側壁2aとの間にはクリアランス4cが設定されている。処理ガス導入孔2gから噴射された処理ガス2hは、筒状部位4aにあたり、クリアランス4cを介して筒状部位4aの底面4dの方向に向かう。処理ガス2hは、底面4dの下を通って処理空間1に吹き出されるようになる。
このような処理ガス2hの流れを効率よく作るために、本例では、第1の流路形成部材11を、筒状部位4aと処理容器2の側壁2aとの間に設けるようにした。流路形成部材11の材質は、例えば、高純度の石英である。流路形成部材11は、筒状部位4aと同様に円筒状であり、筒状部位4aに沿ってカーテン状に垂直方向に延びる垂直部位11aを有する。ただし、流路形成部材11も筒状部位4aと同様に、搬入出口2fの部分においては、被処理基板Wの搬入及び搬出を妨げないように、切り欠き部位を備えている。垂直部位11aを有する流路形成部材11は、処理ガス2hを、筒状部位4aに沿って筒状部位4aの底面4d下に導く。さらに、本例の流路形成部材11は、底面4dの下に、水平方向に延びる水平部位11bを有する。処理ガス2hは、部位11bによって流路を垂直方向から水平方向へと変換され、底面4d下を介して処理空間1に導入されるようになる。このように、本例では、処理ガス導入部を、石英製プレート6と筒状部位4aの底面との間の環状かつスリット上の間隙に設けた。
基板載置台3にはバイアス電圧が与えられることがある。例えば、処理容器2は接地電位とされた場合には、基板載置台3には接地電位とは異なる電位を供給する。基板載置台3に供給された電位と接地電位との間の電位差が、基板載置台3のバイアス電圧となる。
ところが、図5に示すように、本一実施形態に係る処理装置100においては、処理容器2の側壁2aが石英製筒状部材4a、つまり誘電体で覆われてしまう。このため、基板載置台3と処理容器2との間に誘電体が存在することになり、基板載置台3に安定したバイアス電圧を与え難くなることがある。
そこで、本例では、処理容器2に、基板載置台3の被処理基板載置面3aの近くまで延びるアルミニウム、又はその合金等からなる金属製の第2の流路形成部材2iを設けるようにした。本例の第2の流路形成部材2iは、接地された蓋体2dと一体成型され、流路形成部材11と筒状部位4aとの間に、筒状部位4aに沿ってカーテン状に延びるものとした。もちろん、第2の流路形成部材2iは、蓋体2dと別個に形成されても良い。
このように、被処理基板載置面3aの近くまで延びる第2の流路形成部材2iを設け、接地電位点を、基板載置台3の近くまでもってくることで、たとえ、基板載置台3と処理容器2の側壁との間に誘電体である筒状部位4aが存在している場合でも、基板載置台3に安定したバイアス電圧を与えることができる。
なお、図5では第2の流路形成部材2iを、二点鎖線で示しているが、図1Bには、接地された蓋体2dと一体成型された第2の流路形成部材2iが実線で示されている。
石英製プレート6は、筒状部位4aの底面4dと処理容器2の底壁2bとの間に水平に設けられ、処理容器2の底壁2bを処理空間1から遮蔽する。石英製プレート6は、処理空間1を排気するための排気経路が設けられる。本例では排気経路として排気用開口6aを基板載置台3の下方に形成した。排気用開口6aを基板載置台3の下方に形成することで、排気用開口6aを基板載置台3の下に遮蔽することができる。排気用開口6aを、基板載置台3を用いて遮蔽することで、処理空間1から底壁2bが直接に見えないようにすることができる。従って、排気用開口6aが基板載置台3の下方以外に設ける場合に比較して、底壁2bを処理空間1から、より確実に遮蔽することができる。石英製プレート6の平面図を図6Aに示す。
図6Aに示すように、石英製プレート6は円形であり、その中央部に1つの排気用開口6aが形成されている。本例では、排気用開口6a以外の開口は無い。また、石英製プレート6も、筒状部位4aと同様に、搬入出口2fに対応した切り欠き部位6bが設けられている。シャッタ10は、切り欠き部位6b内に配置される。図6A中の6B−6B線に沿う断面を図6Bに示す。
図6Bに示すように、石英製プレート6は、水平方向に延びる水平部位6cと、排気用開口6aの周囲から排気室7へ向かって垂直方向に延びる垂直部位6dとを備える。水平部位6cは、処理空間1を底壁2bから遮蔽する役割を持つ。垂直部位6dは、処理空間1を側壁2aのうち基板載置台3より下の部分から遮蔽する役割を持つ。さらに、本例の垂直部位6dは、特に、図1Bに示されるように、処理容器2の開口部2e内に延び、開口部2e内に露呈する内壁を、処理空間1から遮蔽する役割を持つ。また、垂直部位6dは、排気用開口6aの周囲に設けることで、処理空間1から排気流路を形成する。
水平部位6cの上面には、突出部位6eが形成されている。突出部位6eは、本例では、筒状部位4aの側面と基板載置台3の側面との間に突出する。突出部位6eの側面は、特に、図5に良く示されるように、流路形成部材11の水平部位11bと筒状部位4aの底面4dとの間、即ち、処理ガス2hを処理空間1へ導入するスリット状の間隙4eに相対する。間隙4eから吹き出された処理ガス2hの流路は、突出部位6eによって、処理空間1の上方に向かって垂直方向に変換される。これにより処理ガス2hは、筒状部位4aの側面と突出部位6eとの間に生じている環状かつスリット状の間隙6fから、処理空間1の上方に向かって吹き出されるようになる。本例は、処理ガス2hを処理空間1へ導入するスリット状の間隙4eが基板載置台3よりも下にある構成である。この構成では、処理ガス2hが基板載置台3上の被処理基板Wに効率良く届かない可能性がある。このような可能性は、本例のように、石英製プレート6の水平部位6cの上面に突出部位6eを設け、処理空間1内に処理ガスを導入する処理ガス導入部を、処理ガスが基板載置台3の外周近傍から処理空間1の上方に向かって吹き出されるように構成することで軽減することができる。また、処理空間1内の排気は、特に、図5に示すように、基板載置台3の外周から、基板載置台3の下方を介したものとなる。
さらに、本例は、特に、図1Bに示すように、底壁2bに形成された開口部2eから、金属製排気室7の内壁にかけて設けられた、高純度の石英製カバー12を備える。石英製カバー12は、排気室7の内壁を処理空間1から遮蔽する。排気室7の内壁は、処理空間1からは直接には見えない。ただし、基板載置台3に被処理基板Wを上昇させたり下降させたりするリフトピンが設けられていた場合には、排気室7の内壁が、処理空間1から直接に見える可能性がある。リフトピンは、図1乃至図6では、特に図示していないが、基板載置台3を貫通するリフトピン孔に挿入されている。リフトピン孔を介して、排気室7の内壁が、処理空間1から見えることがある。このような場合には、上記石英製カバー12を、底壁2bに形成された開口部2eから、金属製排気室7の内壁にかけて設けると良い。
本例では、天板4に結合されたマイクロ波アンテナ5は平面アンテナである。平面アンテナから放射されるマイクロ波は、天板4を介して処理空間1に伝えられる。平面アンテナの具体的な一例は、特に、図1Bに示すように、RLSA(ラジアルラインスロットアンテナ)である。
図7に、本一実施形態を適用した具体的なRLSAプラズマ処理装置の一例を示す。図7において、図1乃至図6と同一の部分については同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
図7に示すように、具体的一例に係る装置では、基板載置台3上に、例えば、高純度の石英製のステージカバー3bが被せられている。また、上下動するリフトピン13、例えば、3本のリフトピン13(図中では1本のみ図示)が設けられており、基板載置台3及びステージカバー3bには、リフトピン13を挿通させるためのリフトピン孔13aが形成されている。
また、石英製プレート6の突出部位6eは筒状部材4aと対向して設けられており、かつ、突出部位6eの上端部は曲面とされている。上端部を曲面とすることで、処理ガスを基板載置台3の外周から被処理基板Wの上方に向かって効率よく導くことができるようになる。さらに、突出部位6eはステージカバー3bの縁との間に空間を有するように形成されており、この空間が排気流路となる。さらにこの空間は、ステージカバー3bの下方から基板載置台3の下方にかけて斜めに延びており、基板載置台3の下方で、垂直方向に延びる。また、突出部位6eの上端部を本例のように曲面とすると、ガスが、基板載置台3の外周から基板載置台3の下方に向かって効率よく排気できるようになる。
図7に示す装置における処理ガス導入の流れ(1)乃至(3)、及び排気の流れ(4)乃至(6)は、以下の通りとなる。
(1) 筒状部位4aの側面と第2の流路形成部材2iとの間の空間における下向き垂直な流れ(第1の流路)
(2) 筒状部位4aの底面と第1の流路形成部材11の水平部位11bとの間の空間における処理空間1に向かう水平な流れ(第2の流路)
(3) 突出部位6eの側面と筒状部位4aの側面との間の空間における上向き垂直な流れ(第3の流路)
(4) 突出部位6eの側面とステージカバー3bの縁との間の空間における下向き垂直な流れ(第1の排気路)
(5) 石英製プレート6とステージカバー3bの下方から基板載置台3の下方にかけての空間における下向き斜めの流れ(第2の排気路)
(6) 基板載置台3の下方の空間における石英製プレート6の垂直部位6dに沿った下無味垂直な流れ(第3の排気路)
図7に示す装置(実施形態)を用いて、シリコン酸化膜の形成試験を実施した。試験内容は、Ar/Oプラズマによる酸化プロセス、即ち、処理ガスとして酸素、希釈ガスとしてアルゴンを用い、酸素濃度(O濃度)と圧力とをパラメータとし、形成されるシリコン酸化膜の膜厚を調べてみた。酸化条件は、時間を360秒、基板載置台3の温度を400℃、流量は500乃至1000sccm(一例は1000sccm、酸素濃度100%のときは500sccm)、パワー密度は0.41乃至4.19W/cm2(一例は2.85W/cm)、マイクロ波パワーは500乃至5000Wとした。膜厚の単位はオングストロームである。
図8Aに、試験の結果を示す。また、図8Bに、比較例として、筒状部位4aを持たない従来の装置によるシリコン酸化膜の形成試験の結果を示す。試験内容、及び処理条件は、上記同様である。図8A、及び図8Bにおいて、値無しの欄は、プラズマ不安定による評価不可であったところである。
図9は、図8Aに示す結果と、図8Bに示す結果とを比較したもので、示される値は、(実施形態の膜厚/比較例の膜厚)×100であり、単位は%である。
比較結果から説明すると、図9に示すように、本一実施形態に係る装置では、低圧力、低酸素濃度のとき、例えば、圧力が0.05Torrで、酸素濃度が25%のときまでは、比較例よりも酸化レートが劣るものの、酸素濃度が50%以上になると、圧力に関係なく、比較例よりも酸化レートが向上することが確認された。
また、圧力が0.5Torr以上になると、酸素濃度に関係なく、比較例よりも酸化レートが向上することが確認された。
このように、本一実施形態に係るプラズマ処理装置は、金属汚染を抑制できるばかりでなく、全体的に酸化レートが高く、特に、高酸素濃度、かつ、高圧力での酸化の際には酸化レートが高まる、という利点をも得ることができた。
特に、図8Aに示すように、圧力が5Torrで酸素濃度100%、及び圧力が9Torrで酸素濃度が75%、及び100%のとき、形成されるシリコン酸化膜の膜厚が50オングストローム(5nm)を超える。これは、比較例との比較によれば、図9に示すように、酸化レートが、56%から144%増しという結果である。特に、圧力が9Torr、酸素濃度が100%のときには、上記条件で94.166オングストローム(約9.4nm)という膜厚のシリコン酸化膜が形成され、最高の酸化レートを示した。高圧力下で高い酸化レート、特に、9Torrで、比較例に比べて2倍以上の酸化レートを示したことは、今後の半導体プロセスに有用な結果である。
なお、高酸素濃度、高圧力の環境下で酸化レートが25%増という、実施に最適な良い結果が得られた条件は、図9に示すように、圧力が5Torr以上で酸素濃度が75%以上の場合、及び圧力が9Torr以上で酸素濃度が50%以上の場合である。
図9に示した結果をグラフ化した図を、図10に示す。
図10に示すように、圧力が0.5Torr以上の領域では、酸素濃度(O濃度)に関係なく、比較例よりも酸化レートが向上する。
さらに、圧力が0.5Torr以上の領域では、特に、圧力が1Torr以上の領域では、酸素濃度が25%以上の場合において、その酸素濃度が高くなるにつれて酸化レートが高まっていく、という傾向があることが確認された。
図10に示す曲線Iは酸素濃度が25%の場合、曲線IIは酸素濃度が50%の場合、曲線IIIは酸素濃度が75%の場合、及び曲線IVは酸素濃度が100%の場合である。これらの曲線I乃至IVに示すように、圧力が0.5Torr以上、特に、圧力が1Torr以上の領域では、酸素濃度が25%以上の場合において、その酸素濃度が高くなるにつれて酸化レートが高まっている。
図10に示す結果からは、特に、シリコン酸化膜を形成する際の圧力を0.5Torr以上とし、シリコン酸化膜を形成する処理ガスの酸素濃度を25%以上とすることで、酸化レートが、特に速いプラズマ処理方法が得られることが分かる。
このような結果が得られた根拠の一つとして、処理ガスを基板の外周方向より導入する、という処理ガスの拡散経路の違い、及び処理容器の金属部材の露出を完全に遮蔽する、という処理空間1の形状の違いを挙げることができる。
図11Aは本一実施形態に係る装置を概略的に示す断面図、図11Bは比較例に係る装置を概略的に示す断面図である。
図11A、及び図11Bに示すように、両者の相違点を述べると、本一実施形態に係る装置は筒状部位4aがあり、比較例には筒状部位4aがない。また、処理ガスの供給箇所50は、本一実施形態に係る装置は被処理基板Wの側面ないしは下方にあるのに対し、比較例では被処理基板Wの上方にある。排気箇所51は両者ともが被処理基板Wの下方にあることは一致するが、本一実施形態に係る装置は処理ガスの供給箇所50から排気箇所51までの距離が短く、比較例はこの距離が、処理空間1の上方から下方までと長い。
これらの相違点から以下のような推測が成り立つ。
本一実施形態では処理ガスの供給箇所50、及び排気箇所51の双方が処理空間1の側面ないしは下方にある。しかも、石英製プレート6の突出部位6eを挟んで隣り合うので、供給箇所50から排気箇所51までの距離が短い。距離が短いために、処理空間1に供給した処理ガスをすぐに排気することができ、酸化処理等のプラズマ処理に必要な最小限の処理ガスのみを処理空間1に拡散できる。しかも、供給箇所50と排気箇所51とが突出部位6eを挟んで隣り合わせになるので、供給箇所50から供給された処理ガスは、被処理基板Wの上方に届く前に、一旦排気箇所51の上方を通過することになる。このため、供給された処理ガスの一部は被処理基板Wの上方に届く前に排気されるから、被処理基板Wの上方には、プラズマ処理に不要なガスが拡散し難くなり、必要な最小限の処理ガスのみが拡散されやすくなる。通常、処理空間1に供給された処理ガスのうち、実際にプラズマ処理に作用する処理ガスの割合は10%未満である。90%以上は不要なガスである。不要なガスは酸化処理等のプラズマ処理を阻害する可能性がある。しかし、本一実施形態では不要なガスが被処理基板Wの上方に拡散し難くなるから、高圧下でも酸化レート等の処理レートが落ちない。落ちないばかりか、図9及び図10に示したように、処理レート(酸化レート)が概ね向上する結果が得られた。
対して、比較例は処理ガスの供給箇所50が処理空間1の上方にあり、排気箇所51が処理空間1の下方にあるので、供給箇所50から排気箇所51までの距離が長く、供給されたほとんどの処理ガスが処理空間1に拡散する。比較例では、処理空間1に供給された処理ガスは、被処理基板Wの上方、もしくは周りを通過する。このため、被処理基板Wの上方や周りに、プラズマ処理に不要なガスが拡散しやすい。特に、高圧下になると不要なガスが多くなるので、酸化が阻害されてしまう。
また、本一実施形態は石英製筒状部位4a、つまり誘電体が被処理基板Wの横まで延びている。このため、処理空間1内において、被処理基板Wは、上方、及び周りを含んで全体的に誘電体で取り囲まれたかたちとなる。誘電体はマイクロ波が透過する。このように、被処理基板Wの側面ないし上面を、マイクロ波を透過する誘電体で囲む。この誘電体を介してマイクロ波を供給し、処理ガスを、被処理基板W(基板載置台3)の外周側ないしは下方から供給することで、マイクロ波プラズマが被処理基板Wの極近傍で発生しやすくなる。また、処理ガスの濃度が被処理基板上面で高い状態で、被処理基板Wの極近傍でマイクロ波プラズマが発生することで、酸化処理の効率が良くなる。
対して、比較例は誘電体が天板4のみであり、しかも、処理ガスは処理空間の上方から供給されるから、マイクロ波プラズマは処理空間1の上方、即ち、天板4の近くで発生しやすくなる。このように比較例では、本一実施形態に比較して、プラズマが被処理基板Wから離れた箇所で発生しやすくなってしまうので、酸化処理の効率が低くなりやすい。
これらのことから、本一実施形態に係るプラズマ処理装置は、筒状部位4aを持たない装置に比較して、全体的に酸化レート等の処理レートが高く、特に、高酸素濃度、かつ、高圧力でのプラズマ処理の際には酸化レート等の処理レートが高まる、と推測される。
このように、本一実施形態に係るプラズマ処理装置は、処理容器2の内壁を、石英を用いて覆い、処理空間1に暴露させないようにすることで、処理レートが速いプラズマ処理装置を得ることができる。
また、処理容器2の内壁を、石英を用いて覆い、処理空間1に暴露させないようにすることで、処理容器2の内壁から飛散した金属に起因するような汚染を減らすことができる。
よって、本一実施形態に係るプラズマ処理装置は、緻密で品質の良い膜を、速い処理レートで形成することもできる。
以上、この発明を一実施形態に従って説明したが、この発明は上記一実施形態に限られるものではなく、種々の変形が可能である。また、この発明の実施形態は上記一実施形態が唯一の実施形態でもない。
例えば、上記一実施形態ではプラズマ処理として酸化処理を例示したが、一実施形態に係る装置は、酸化処理に限られるものではなく、例えば、窒化処理や酸窒化処理、又は成膜処理にも適用することができる。
また、マイクロ波アンテナとして、RLSAを例示したが、RLSA以外のマイクロ波アンテナを用いることもできる。
また、プラズマ処理装置としては、その他の平行平板型、表面波型、マグネトロン型、及び誘導結合型等のプラズマ処理装置にも適用することができる。
図1Aはこの発明の一実施形態に係るプラズマ処理装置を概略的に示す水平断面図、図1Bは図1A中の1B−1B線に沿う断面図 図2A及び図2Bは天板を搬入出口からみた側面図 図3A及び図3Bはシャッタを搬入出口からみた側面図 図4A及び図4Bはシャッタとゲートバルブとが連動する様子を示す断面図 処理ガス導入孔周辺の拡大断面図 図6Aは石英製プレートの平面図、図6Bは図6A中の6B−6B線に沿う断面図 一実施形態を適用したRLSAプラズマ処理装置の一例を示す断面図 図8A及び図8Bはシリコン酸化膜形成試験の結果を示す図 図9は図8A及び図8Bに示すシリコン酸化膜形成試験の比較結果を示す図 図9に示す結果をグラフ化して示す図 図11Aは一実施形態に係る装置を概略的に示す断面図、図11Bは比較例に係る装置を概略的に示す断面図
符号の説明
1…処理空間、2…金属製処理容器、2a…金属製処理容器の側壁、2b…金属製処理容器の底壁、3…基板載置台、3a…被処理基板載置面、4…石英製天板、4a…筒状部位、5…マイクロ波アンテナ、6…石英製プレート。

Claims (17)

  1. プラズマ処理を行う処理空間を形成する金属製処理容器と、
    前記処理空間内に設けられた、被処理基板が載置される基板載置台と、
    前記金属製処理容器の側壁を前記処理空間から遮蔽し、下端が前記基板載置台の被処理基板載置面よりも下方に延びる石英製部材と、
    前記石英製部材の底面と前記金属製処理容器の底壁との間に設けられた、前記金属製処理容器の底壁を、前記処理空間から遮蔽する環状の石英製部材と、
    前記基板載置台の外周近傍から前記処理空間に処理ガスを導入する処理ガス導入部と、
    を具備することを特徴とするプラズマ処理装置。
  2. プラズマ処理を行う処理空間を形成する金属製処理容器と、
    前記処理空間内に設けられた、被処理基板が載置される基板載置台と、
    前記処理容器の、前記基板載置台の被処理基板載置面に対向する上面部に設けられ、前記金属製処理容器の側壁を前記処理空間から遮蔽する筒状部位を備えた石英製天板と、
    前記石英製天板に結合されたマイクロ波アンテナと、
    前記筒状部位の底面と前記金属製処理容器の底壁との間に設けられた、前記金属製処理容器の底壁を、前記処理空間から遮蔽する石英製プレートと、
    前記基板載置台の外周近傍から前記処理空間に処理ガスを導入する処理ガス導入部と、
    を具備することを特徴とするプラズマ処理装置。
  3. 前記石英製プレートは排気用開口を前記基板載置台の下方に有し、前記処理空間内の雰囲気を前記基板載置台の下方から排気することを特徴とする請求項2に記載のプラズマ処理装置。
  4. 前記石英製プレートは、前記筒状部位の側面と前記基板載置台の側面との間に突出する突出部位を有することを特徴とする請求項2に記載のプラズマ処理装置。
  5. 前記筒状部位は、前記突出部位と対向する部分を有することを特徴とする請求項4に記載のプラズマ処理装置。
  6. 前記金属製処理容器の側壁に形成された、処理ガスを前記処理空間に導入するガス導入孔と、
    前記筒状部位と前記金属製処理容器の側壁との間に設けられた、前記処理ガスを前記筒状部位に沿ってこの筒状部位の底面下に導き、前記処理ガスを、前記筒状部位の底面下を介して前記処理空間に導入するガス流路形成部材と、をさらに具備することを特徴とする請求項2に記載のプラズマ処理装置。
  7. 前記金属製処理容器の底壁に形成された開口部と、
    前記開口部に接続され、排気機構に接続される金属製排気室と、
    前記底壁に形成された開口部から前記金属製排気室の内壁にかけて設けられた、前記金属製排気室の内壁を、前記処理空間から遮蔽する石英製カバーと、をさらに具備することを特徴とする請求項2に記載のプラズマ処理装置。
  8. 前記金属製処理容器の側壁に形成された、前記被処理基板を前記処理空間内に搬入出する搬入出口と、
    前記筒状部位に形成された、前記搬入出口に対応した切り欠き部位と、
    前記切り欠き部位と前記搬入出口との間に設けられた、石英製シャッタと、をさらに具備することを特徴とする請求項2に記載のプラズマ処理装置。
  9. 前記マイクロ波アンテナは、平面アンテナであることを特徴とする請求項2に記載のプラズマ処理装置。
  10. 前記平面アンテナは、ラジアルラインスロットアンテナであることを特徴とする請求項9に記載のプラズマ処理装置。
  11. 前記プラズマ処理装置は、シリコン酸化膜を形成するものであることを特徴とする請求項2に記載のプラズマ処理装置。
  12. マイクロ波プラズマを用いて膜を形成するプラズマ処理方法であって、
    被処理基板の外周ないし上面を、マイクロ波が伝搬される誘電体で囲み、この誘電体にマイクロ波を供給する工程と、
    前記誘電体にマイクロ波が供給された状態で、処理ガスを、前記被処理基板の外周ないし下方から供給する工程と、
    を具備することを特徴とするプラズマ処理方法。
  13. 前記処理ガスは、前記処理ガスを排気する排気口の上方を通過させた後、前記被処理基板の上方に供給することを特徴とする請求項12に記載のプラズマ処理方法。
  14. 前記形成される膜は、シリコン酸化膜であることを特徴とする請求項12に記載のプラズマ処理方法。
  15. 前記シリコン酸化膜を形成する処理ガスの酸素濃度を50%以上とすることを特徴とする請求項14に記載のプラズマ処理方法。
  16. 前記シリコン酸化膜を形成する際の圧力を0.5Torr以上とすることを特徴とする請求項14に記載のプラズマ処理方法。
  17. 前記シリコン酸化膜を形成する処理ガスの酸素濃度を25%以上とすることを特徴とする請求項16に記載のプラズマ処理方法。
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