JP5090299B2 - プラズマ処理装置および基板載置台 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体ウエハ等の被処理基板にプラズマ処理を施すためのプラズマ処理装置、およびプラズマ処理装置の処理容器内で被処理基板を載置する基板載置台に関する。
半導体デバイスの製造工程においては、被処理基板である半導体ウエハ(以下単にウエハと記す)を処理容器内でウエハ載置台に載置し、ウエハを載置台本体内に設けられたヒーターで加熱しつつ、処理容器内にプラズマを生成して、ウエハに対して酸化処理、窒化処理、成膜、エッチング等を行うプラズマ処理が存在する。
このようなプラズマ処理においては、ウエハ載置台がプラズマに曝されるとその中の金属原子がコンタミネーションとなって被処理基板である半導体ウエハを汚染するおそれがある。
このようなコンタミネーションを防止する技術として特許文献1には、ウエハ載置台の本体を石英製のカバーで覆ってコンタミネーションが半導体ウエハに到達しないようにする技術が開示されている。
ウエハ載置台としては、熱伝導性の良好な絶縁性セラミックスであるAlNを載置台本体として用い、その中にヒーターを埋め込んだものが多用されており、このようなウエハ載置台では、AlN中のAlによる半導体ウエハの汚染が懸念されることから、特に、上記石英製のカバーが有効である。
しかしながら、ウエハ載置台には半導体ウエハを昇降するための昇降ピンが挿通するための挿通孔が設けられており、石英製のカバーで覆ってもこの挿通孔の周囲および挿通孔内にAlNが露出しており、このような小面積のAlN部分からのAlによる汚染すらも問題となる場合もある。特に、近時、半導体ウエハのさらなる大型化およびデバイスのさらなる微細化が求められ、プラズマ処理の効率化や処理の均一性等の観点から、ウエハ載置台にバイアス用の高周波電力を印加してプラズマ処理を行う方法が試みられており、このような方法を採用した場合には、イオン引き込み効果等により汚染レベルが上昇してしまうため、小面積のAlN露出部分が存在していても汚染レベルが許容範囲を超えてしまうおそれが大きくなる。
このようなことを防止する手法としては、特許文献2に開示されているように、昇降ピンの先端に径を増大したヘッドを設け、そのヘッドにより挿通孔のAlN露出部を塞ぐようにしたものが考えられる。しかしながら、このような手法では、露出部分は狭くなるものの、位置合わせマージンの関係上、露出部分を完全にはなくすことはできず、また、均熱性等の観点から挿通孔サイズを大きくすることができず、また、精度上ヘッドの大きさが制限されるため、実際には昇降ピンとしてフローティングピンを用いざるを得ず、昇降ピン自体の位置精度が十分でないことから、昇降ピンと載置台本体がこすれてパーティクルとなってしまう。
また、石英製のカバーを、挿通孔内をカバーする筒状部分を一体的に有するものとして、AlNの露出部分を完全になくすことも考えられるが、このような手法では、AlNと石英との熱膨張差で筒状部分が破壊されるおそれがある。
特開2007−266595号公報 特開2007−235116号公報
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって、カバーの破壊等のトラブルを生じさせることなく、載置された被処理基板に対する汚染を少なくすることができるプラズマ処理装置およびそのようなプラズマ処理装置に用いられる基板載置台を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の観点では、真空に保持可能であり被処理基板を収容する処理容器と、前記処理容器内で被処理基板を載置する基板載置台と、前記処理容器内に処理ガスを供給する処理ガス供給機構と、前記処理容器内に処理ガスのプラズマを生成するプラズマ生成機構とを具備し、前記基板載置台は、AlNからなる載置台本体と、前記載置台本体内に設けられ、載置された被処理基板を加熱するための発熱体と、前記載置台本体の表面を覆う石英製の第1のカバーと、前記基板載置台の上面に対して突没自在に設けられ、被処理基板を昇降させる複数の昇降ピンと、前記載置台本体に設けられ、前記昇降ピンが挿通される複数の挿通孔と、前記第1のカバーの前記複数の挿通孔に対応する位置に設けられた複数の開口部と、前記開口部に露出する部分および前記挿通孔内面の一部または全部を覆うように、前記第1のカバーとは別体として設けられた石英製の第2のカバーとを有することを特徴とするプラズマ処理装置を提供する。
上記第1の観点において、前記プラズマ生成機構は、複数のスロットを有する平面アンテナと、該平面アンテナを介して前記処理容器内にマイクロ波を導くマイクロ波導入手段とを有し、導入されたマイクロ波により処理ガスをプラズマ化するものとすることができる。また、前記基板載置台にプラズマ中のイオンを引き込むための高周波バイアスを印加する高周波バイアス印加ユニットをさらに具備するものとすることができる。
本発明の第2の観点では、真空に保持された処理容器内で被処理基板に対してプラズマ処理を行うためのプラズマ処理装置において、前記処理容器内で被処理基板を載置する基板載置台であって、被処理基板の載置面を有し、AlNからなる載置台本体と、前記載置台本体内に設けられ、載置された被処理基板を加熱するための発熱体と、前記載置台本体の表面を覆う石英製の第1のカバーと、前記基板載置台の上面に対して突没自在に設けられ、被処理基板を昇降させる複数の昇降ピンと、前記載置台本体に設けられ、前記昇降ピンが挿通される複数の挿通孔と、前記第1のカバーの前記複数の挿通孔に対応する位置に設けられた複数の開口部と、前記開口部に露出する部分の表面および前記挿通孔内面の一部または全部を覆うように、前記第1のカバーとは別体として設けられた石英製の第2のカバーとを有することを特徴とする基板載置台を提供する。
上記第1および第2の観点において、前記第2のカバーは、前記挿通孔の内面の少なくとも上部を覆う筒状部と、この筒状部の上端部から外側に延び、前記開口部を覆うフランジ部とを有するものとすることができる。この場合に、前記挿通孔が、その上部に、より大きい径の大径孔部を有し、前記筒状部は前記大径孔部に嵌め込まれている構成とすることができる。また、前記筒状部が前記挿通孔の内面の全部を覆う構成とすることもできる。
また、前記開口部は、上段開口部と、上段開口部よりも大径の下段開口部を有する2段構造を有しており、前記第1のカバーは、前記下段開口部の上に突出した庇部を有し、前記第2のカバーのフランジ部は前記庇部の下方の前記下段開口部に入り込んでいる構成とすることができる。
さらに、前記第1のカバーは、前記開口部の周囲に形成された凹部を有し、前記第2のカバーの前記フランジ部は、前記凹部に挿入されている構成とすることができる。
本発明によれば、AlNからなる載置台本体の表面を覆うように石英製の第1のカバーを設け、さらに、載置台本体の昇降ピン挿通孔に対向する位置に設けられた第1のカバーの開口部に露出する部分および挿通孔内面の一部または全部を覆うように、第1のカバーとは別体として石英製の第2のカバーを設けたので、AlNと石英との熱膨張差に起因するカバーの破壊を生じることなく、コンタミネーションの発生が問題となる載置台本体の露出部分を覆って載置台本体へのプラズマの接触を遮断し、載置台本体からのコンタミネーションを確実に防止することができる。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るプラズマ処理装置の概略断面図である。このプラズマ処理装置100は、複数のスロットを有する平面アンテナであるRLSA(Radial Line Slot Antenna;ラジアルラインスロットアンテナ)にて処理室内にマイクロ波などのマイクロ波を導入してプラズマを発生させることにより、高密度かつ低電子温度のマイクロ波プラズマを発生させ得るプラズマ処理装置として構成されている。このプラズマ処理装置100では、1×1010〜5×1012/cmのプラズマ密度で、かつ0.7〜2eVの低電子温度を有するプラズマによる処理が可能である。
プラズマ処理装置100は、気密に構成され、被処理基板である半導体ウエハ(以下単にウエハと記す)Wが搬入される接地された略円筒状のチャンバー(処理容器)1を有している。このチャンバー1は、アルミニウムまたはステンレス鋼等の金属材料からなり、その下部を構成するハウジング部2と、その上に配置された筒壁部3とで構成されている。ただし、チャンバー1は一体構成でもよい。また、チャンバー1の上部には、処理空間にマイクロ波を導入するためのマイクロ波導入部26が開閉可能に設けられている。処理に際しては、筒壁部3の上端部にはマイクロ波導入部26が気密にシールされた状態で係合し、筒壁部3の下端はハウジング部2の上端と気密にシールされた状態で係合される。筒壁部3には、冷却水流路3aが形成されており、熱膨張により係合部位の位置ずれ等によるシール性低下やパーティクル発生を防止するようになっている。
ハウジング部2の底壁2aの略中央部には円形の開口部10が形成されており、底壁2aにはこの開口部10と連通し、下方に向けて突出してチャンバー1内部を均一に排気するための排気室11が連設されている。
ハウジング部2内には被処理基板であるウエハWを水平に載置するためのウエハ載置台(基板載置台)5が、排気室11の底部中央から上方に延びる円筒状の支持部材4により支持された状態で設けられている。ウエハ載置台5は、AlNからなる載置台本体51を有している。載置台本体51は第1のカバー54および第2のカバー55で覆われている。また、載置台本体51内にはウエハWを昇降するための3つ(2つのみ図示)の昇降ピン52が挿通されている。さらに、載置台本体51には、抵抗加熱型のヒーター56が埋め込まれており、載置台本体51の表面側には電極57が埋設されている。なお、ウエハ載置台5の詳細な構成は後述する。
上記ヒーター56には、支持部材4の中を通る給電線6aを介してヒーター電源6が接続されており、このヒーター電源6からヒーター56に給電されることにより、ヒーター56が発熱してウエハ載置台5に載置されているウエハWを加熱するようになっている。給電線6aには、ヒーター電源6への高周波ノイズを遮断するためのノイズフィルターを有するフィルターボックス45が介装されている。ウエハ載置台5の温度は、ウエハ載置台5に挿入された熱電対(図示せず)によって測定され、熱電対からの温度信号に基づいてヒーター電源6の出力が制御され、これにより例えば室温から900℃までの範囲で温度制御可能となっている。
電極57の材料としては、例えばモリブデン、タングステンなどの高融点金属材料を好適に用いることができる。電極57は、例えば網目状、格子状、渦巻き状の形状に形成されている。電極57には、支持部材4の中を通る給電線42を介してバイアス印加用の高周波電源44が接続されており、高周波電源44から電極57へ高周波電力を供給することにより、載置台本体51に高周波バイアスを印加し、さらに載置台本体51を介してその上のウエハWにも高周波バイアスを印加して、ウエハWにプラズマ中のイオン種を引き込むことができる構成となっている。給電線42には高周波電源44とプラズマインピーダンスを整合するためのマッチング回路を有するマッチングボックス43が設けられている。
上記フィルターボックス45とマッチングボックス43とは、シールドボックス46により連結されてユニット化され、排気室11の底壁の下側に取り付けられている。シールドボックス46は、例えばアルミニウムまたはステンレス鋼等の導電性材料で形成されており、マイクロ波の漏れを遮断する機能を有している。
筒壁部3の上下の係合部には、例えばOリングなどのシール部材9a,9b,9cが設けられており、これにより係合部の気密状態が保たれる。これらシール部材9a,9b,9cは、例えばフッ素系ゴム材料からなっている。
図2の拡大図に示すように、ハウジング部2内の任意の箇所(例えば均等な4箇所)には、垂直方向に複数のガス供給路12が形成されている。このガス供給路12にはガス供給配管16aを介してガス供給装置16が接続されており(図1参照)、このガス供給装置16から後述するようにしてチャンバー1内に所定の処理ガス等が供給される。
ガス供給路12は、ハウジング部2の上部と、筒壁部3の下部との接面部に形成された処理ガスの供給連通路である環状通路13に接続されている。また、筒壁部3の内部には、この環状通路13に接続する複数のガス通路14が形成されている。また、筒壁部3の上端部には、内周面に沿って複数箇所(例えば32箇所)にガス導入口15aが均等に設けられており、これらガス導入口15aからは、水平に延びるガス導入路15bが設けられている。このガス導入路15bは、筒壁部3内で鉛直方向に形成されたガス通路14と連通している。
環状通路13は、ハウジング部2の上部と、筒壁部3の下部との接面部において、後述する段部18と段部19との隙間で構成される。この環状通路13は、ウエハW上方の処理空間を囲むように水平にかつ環状に連通している。
環状通路13は、ガス供給路12を介してガス供給装置16と接続されている。環状通路13は、各ガス通路14へガスを均等配分して供給するガス分配手段としての機能を有しており、処理ガスが特定のガス導入口15aに偏って供給されることを防ぐ機能を有する。
そして、ガス供給装置16からのガスを、このように各ガス供給路12、環状通路13、各ガス通路14を介して32箇所設けられたガス導入口15aからチャンバー1内に供給するようになっている。このように32箇所のガス導入口15aから均一にガスが導入されるため、チャンバー1内のプラズマの均一性を高くすることができる。
筒壁部3の内周面の下端部には、下方に袴状(スカート状)に垂下した突出部17が環状に形成されている。この突出部17は、筒壁部3とハウジング部2との境界(接面部)を覆うように設けられており、プラズマに曝されると劣化し易い材料からなるシール部材9bにプラズマが直接作用することを防止する役割を果たしている。
段部18はハウジング部2の上端に形成され、段部19は筒壁部3の上端に設けられており、環状通路13はこれら段部18および19が組み合わせて形成される。段部19の高さは段部18の高さよりも大きくなっており、そのため、筒壁部3の下端とハウジング部2の上端とを係合した状態では、シール部材9bが設けられている側では、段部19の突出面と段部18の非突出面とが当接している一方、シール部材9aが設けられている側では、段部19の非突出面と段部18の突出面とが非当接状態となっている。このようにすることにより、段部19の突出面と段部18の非突出面とを確実に当接した状態とすることができ、シール部材9bにより確実にこれらの間をシールことができる。すなわちシール部材9bが主シール部として機能する。なお、シール部9aは、非当接状態の段部19の非突出面と段部18の突出面の間に介装されることにより、外部へガスが漏れない程度の気密性を保つ補助シール部としての機能を有する。
図1に示すように、チャンバー1の内周には、石英からなる円筒状のライナー49が設けられている。ライナー49は、主に筒壁部3の内面を覆う上部ライナー49aと、上部ライナー49aに連なって主にハウジング部2の内面を覆う下部ライナー49bとを有する。上部ライナー49aおよび下部ライナー49bは、チャンバー構成材料による金属汚染を防止するとともに、ウエハ載置台5とチャンバー1の側壁との間に高周波電力による異常放電が生じることを防止する機能を有する。異常放電を確実に防止する観点からウエハ載置台5により近い下部ライナー49bの厚みを上部ライナー49aよりも厚くし、かつ下部ライナー49bをウエハ載置台5よりも低い高さ位置である排気室11の途中まで覆うように設けられている。また、ウエハ載置台5の外周側には、チャンバー1内を均一排気するため、多数の排気孔30aを有する石英製のバッフルプレート30が環状に設けられている。なお、上部ライナー49aと下部ライナー49bとは一体構成であってもよい。
上記排気室11の側面には排気管23が接続されており、この排気管23には高速真空ポンプを含む排気装置24が接続されている。そしてこの排気装置24を作動させることによりチャンバー1内のガスが、排気室11の空間11a内へ均一に排出され、排気管23を介して排気される。これによりチャンバー1内は所定の真空度、例えば0.133Paまで高速に減圧することが可能となっている。
ハウジング部2の側壁には、ウエハWの搬入出を行うための搬入出口と、この搬入出口を開閉するゲートバルブとが設けられている(いずれも図示せず)。
チャンバー1の上部は開口部となっており、この開口部を塞ぐようにマイクロ波導入部26が気密に配置可能となっている。このマイクロ波導入部26は、図示しない開閉機構により開閉可能となっている。
マイクロ波導入部26は、ウエハ載置台5の側から順に、蓋枠27、透過板28、平面アンテナ31、遅波材33を有している。これらは、例えばステンレス鋼(SUS)、アルミニウム、アルミニウム合金等からなる導電性のカバー部材34によって覆われ、支持部材36を介して断面視L字形をした環状の押えリング35によりOリングを介して蓋枠27に固定されている。マイクロ波導入部26が閉じられた状態においては、チャンバー1の上端と蓋枠27とがシール部材9cによりシールされた状態となるとともに、後述するように透過板28を介して蓋枠27に支持された状態となっている。蓋枠27の外周面には、冷却水流路27bが形成され、熱膨張による接合部位の位置ずれの発生によるシール性低下やプラズマの接触によるパーティクルの発生が防止されている。
透過板28は、誘電体、例えば石英やAl、AlN、サファイヤ、SiN等のセラミックスからなり、マイクロ波を透過しチャンバー1内の処理空間に導入するマイクロ波導入窓として機能する。透過板28の下面(ウエハ載置台5側)は平坦状に限らず、マイクロ波を均一化してプラズマを安定化させるため、例えば凹部や溝を形成してもよい。この透過板28の外周部は、環状に配備された蓋枠27の内周面のチャンバー1内の空間に向けて突出した突部27aの上面により、シール部材29を介して気密状態で支持されている。したがって、マイクロ波導入部26が閉じられた状態でチャンバー1内を気密に保持することが可能となる。
平面アンテナ31は、円板状をなしており、透過板28の上方位置において、カバー部材34の内周面に係止されている。この平面アンテナ31は、例えば表面が金または銀メッキされた銅板、アルミニウム板、ニッケル板または真ちゅう板からなり、マイクロ波などの電磁波を放射するための多数のマイクロ波放射孔(スロット)32が所定のパターンで貫通して形成された構成となっている。
スロット32は、例えば図3に示すように長い形状をなすものが対をなし、典型的には対をなすスロット32同士が「T」字状に配置され、これらの対が複数、同心円状に配置されている。スロット32の長さや配列間隔は、マイクロ波の波長(λg)に応じて決定され、例えばマイクロ波放射孔32の間隔は、λg/4〜λgとなるように配置される。なお、図2においては、同心円状に形成された隣接するスロット32同士の間隔をΔrで示している。また、スロット32は、円形状、円弧状等の他の形状であってもよい。さらに、スロット32の配置形態は特に限定されず、同心円状のほか、例えば、螺旋状、放射状に配置することもできる。
遅波材33は、真空よりも大きい誘電率を有しており、平面アンテナ31の上面に設けられている。この遅波材33は、例えば、石英、セラミックス、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素系樹脂やポリイミド系樹脂により構成されており、真空中ではマイクロ波の波長が長くなることから、マイクロ波の波長を短くしてプラズマを調整する機能を有している。なお、平面アンテナ31と透過板28との間、また、遅波材33と平面アンテナ31との間は、それぞれ密着させても離間させてもよいが、密着させることが好ましい。
カバー部材34には、冷却水流路34aが形成されており、そこに冷却水を通流させることにより、カバー部材34、遅波材33、平面アンテナ31、透過板28、蓋枠27を冷却するようになっている。これにより、変形や破損を防止し、安定したプラズマを生成することが可能である。なお、カバー部材34は接地されている。
カバー部材34の上壁の中央には、開口部34bが形成されており、この開口部34bには導波管37が接続されている。この導波管37の端部には、マッチング回路38を介してマイクロ波発生装置39が接続されている。これにより、マイクロ波発生装置39で発生した、例えば周波数2.45GHzのマイクロ波が導波管37を介して上記平面アンテナ31へ伝搬されるようになっている。マイクロ波の周波数としては、8.35GHz、1.98GHz等を用いることもできる。
導波管37は、上記カバー部材34の開口部34bから上方へ延出する断面円形状の同軸導波管37aと、この同軸導波管37aの上端部にモード変換器40を介して接続された水平方向に延びる矩形導波管37bとを有している。矩形導波管37bと同軸導波管37aとの間のモード変換器40は、矩形導波管37b内をTEモードで伝播するマイクロ波をTEMモードに変換する機能を有している。同軸導波管37aの中心には内導体41が延在しており、内導体41は、その下端部において平面アンテナ31の中心に接続固定されている。これにより、マイクロ波は、同軸導波管37aの内導体41を介して平面アンテナ31へ放射状に効率よく均一に伝播される。
上記蓋枠27の内側は、チャンバー1内のプラズマ生成領域に臨んで形成されており、その表面が強いプラズマに曝されることによりスパッタリングされ、コンタミネーションとなるとともに消耗する。このため、ウエハ載置台に対して対向電極として機能するアルミニウム製の蓋枠27の突部27aがプラズマに曝される表面には、保護膜としてのシリコン膜48がコーティングされている。すなわち、シリコン膜48は、蓋枠27の表面をプラズマによる酸化作用やスパッタ作用から保護し、蓋枠27を構成するアルミニウム等がコンタミネーションとして発生することを防止する。シリコン膜48は、結晶であってもアモルファスであってもよい。また、シリコン膜48は導電性であるため、ウエハ載置台5からプラズマ処理空間を隔てて対向電極である蓋枠27へと流れる高周波電流経路を効率的に形成して他の部位における短絡や異常放電を抑制する機能も有する。
シリコン膜48は、PVD法(物理蒸着法)およびCVD法(化学蒸着法)等の薄膜形成技術やプラズマ溶射法等で形成することができるが、その中でも比較的安価に厚い膜を形成することができることからプラズマ溶射法が好ましい。
マイクロ波プラズマ処理装置100の各構成部は、制御部60に接続されて制御されるようになっている。制御部60はコンピュータで構成されており、図4に示すように、マイクロプロセッサを備えたプロセスコントローラ61と、このプロセスコントローラに接続されたユーザーインターフェース62と、記憶部63とを備えている。
プロセスコントローラ61は、プラズマ処理装置100において、温度、圧力、ガス流量、マイクロ波出力、バイアス印加用の高周波電力等のプロセス条件が所望のものとなるように、各構成部、例えばヒーター電源6,ガス供給装置16、排気装置24、マイクロ波発生装置39、高周波電源44などを制御するようになっている。
ユーザーインターフェース62は、オペレータがプラズマ処理装置100を管理するためにコマンドの入力操作等を行うキーボードや、プラズマ処理装置100の稼働状況を可視化して表示するディスプレイ等を有している。また、記憶部63は、プラズマ処理装置100で実行される各種処理をプロセスコントローラ61の制御にて実現するための制御プログラムや、処理条件に応じてプラズマ処理装置100の各構成部に処理を実行させるためのプログラムすなわち処理レシピが格納されている。
制御プログラムや処理レシピは記憶部63の中の記憶媒体に記憶されている。記憶媒体は、ハードディスクや半導体メモリであってもよいし、CDROM、DVD、フラッシュメモリ等の可搬性のものであってもよい。また、記憶媒体に記憶しておく代わりに、処理レシピ等を他の装置から、例えば専用回線を介して適宜伝送させるようにしてもよい。
そして、必要に応じて、ユーザーインターフェース62からの指示等にて任意の処理レシピを記憶部63から呼び出してプロセスコントローラ61に実行させることで、プロセスコントローラ61の制御下で、プラズマ処理装置100での所望の処理が行われる。
次に、ウエハ載置台5について詳細に説明する。
図5はウエハ載置台5を拡大して示す断面図、図6はその要部を拡大して示す斜視図である。ウエハ載置台5は、上述したように、ハウジング部2内に排気室11の底部中央から上方に延びる円筒状の支持部材4により支持された状態で設けられている。ウエハ載置台5の載置台本体51は、熱伝導性が良好なセラミックス材料であるAlNからなり、その内部に昇降ピン52が挿通される3つ(2つのみ図示)の挿通孔53が垂直に貫通して形成されている。挿通孔53の上部は、より大きい径の大径孔部53aとなっている。第1のカバー54は高純度の石英製であり、載置台本体51の上面と側面を覆うように設けられている。第1のカバー54の貫通孔53に対応する位置には、貫通孔53よりも広い開口部54aが形成されている。第1のカバー54の開口部54aは上下2段に形成されており、上段開口部54bと上段開口部54bよりも大径の下段開口部54cを有している。第2のカバー55は高純度の石英製であり、第1のカバー54と別体で設けられ、第1のカバー54の開口部54aと挿通孔53上部の大径孔部53aの内面を覆うように設けられており、挿通孔53上部の大径孔部53aに嵌め込まれた筒状部55aと、筒状部55aの上端から外側に延び、開口部54aの挿通孔53よりも外側部分を覆うフランジ部55bとを有している。フランジ部55bは、下段開口部54cに入り込んでおり、第1のカバー54の、下段開口部54cの上に突出した庇部54dの下方に位置している。したがって、載置台本体51の上面全面と、挿通孔53の上部内面が第1のカバー54および第2のカバー55によって覆われており、これらの部分ではAlNの露出が実質的に存在しない。
載置台本体51の上面にはウエハWの載置部に対応する位置に座繰り部51aが形成されている。また、第1のカバー54の上面には、座繰り部51aに対応する凹部54eが形成されており、この凹部54eがウエハW載置部となる。
挿通孔53に挿通される昇降ピン52は、ピン支持部材58に固定されている。すなわち昇降ピン52は固定ピンとして構成されている。ピン支持部材58には垂直方向に延びる昇降ロッド59が接続されており、図示しないアクチュエータにより昇降ロッド59を昇降することにより、ピン支持部材58を介して昇降ピン52が昇降されるようになっている。なお、59aは気密状態で昇降ロッド59を昇降可能なように設けられたベローズである。
次に、このように構成されたプラズマ処理装置100の動作について説明する。
まず、ウエハWをチャンバー1内に搬入し、サセプタ5上に載置する。そして、ガス供給装置16から、例えばAr、Kr、Heなどの希ガス、例えばO、NO、NO、NO、COなどの酸化ガス、例えばN、NHなどの窒化ガス、成膜ガスなどの処理ガスを所定の流量でガス導入口15aを介してチャンバー1内に導入する。
次に、マイクロ波発生装置39からのマイクロ波を、マッチング回路38を経て導波管37に導き、矩形導波管37b、モード変換器40、および同軸導波管37aを順次通過させて内導体41を介して平面アンテナ部材31に供給し、平面アンテナ部材31のスロットから透過板28を介してチャンバー1内に放射させる。
マイクロ波は、矩形導波管37b内ではTEモードで伝搬し、このTEモードのマイクロ波はモード変換器40でTEMモードに変換されて、同軸導波管37a内を平面アンテナ部材31に向けて伝搬されていく。平面アンテナ部材31から透過板28を経てチャンバー1に放射されたマイクロ波によりチャンバー1内で電磁界が形成され、処理ガスがプラズマ化する。
このプラズマは、マイクロ波が平面アンテナ部材31の多数のスロット孔32から放射されることにより、略1×1010〜5×1012/cmの高密度で、かつウエハW近傍では、略1.5eV以下の低電子温度プラズマとなる。したがって、このプラズマをウエハWに対して作用させることにより、プラズマダメージを抑制した処理が可能になる。
また、本実施形態では、このようなプラズマ処理に際し、高周波電源44から所定の周波数の高周波電力を載置台本体51の電極57に供給して、載置台本体51に高周波バイアスを印加し、さらに載置台本体51を介してその上のウエハWにも高周波バイアスを印加する。これにより、高周波電力を載置台本体51の電極57に供給して、載置台本体51に高周波バイアスを印加し、さらに載置台本体51を介してその上のウエハWにも高周波バイアスを印加する。これにより、プラズマの低い電子温度を維持しつつ、プラズマ中のイオン種をウエハWへ引き込む作用が発揮され、プラズマ処理の処理レートを高め、かつプラズマ処理の面内均一性を高めることができる。高周波バイアスを印加するための高周波電力の周波数は、例えば100kHz〜60MHzの範囲が好ましく、400kHz〜13.56MHzの範囲がより好ましい。高周波電力のパワーは、ウエハWの単位面積当たりのパワー密度として、例えば0.2〜2.3W/cmの範囲が好ましい。また、高周波パワー自体として、200〜2000Wの範囲が好ましい。
このようにしてプラズマ処理を行っている際には、載置台本体51がAlN製であるため、載置台本体51がプラズマに曝されると、Alを含むパーティクルが生成され、これがウエハWに付着してコンタミネーションとなる。特に、本実施形態のようにウエハ載置台5に高周波バイアスを印加する場合には、イオン引き込み効果等によりコンタミネーションレベルがより高いものとなるおそれがある。
そこで、本実施形態では、高純度の石英製の第1のカバー54により載置台本体51の上面と側面を覆い、高純度の石英製の第2のカバー55により第1のカバー54の挿通孔53に対応する開口部54aおよび昇降ピン52挿通用の挿通孔53上部の大径孔部53aを覆うようにした。このため、プラズマに露出したAlN部分をほとんどなくすことができ、Alコンタミネーションによる汚染レベルを極めて低くすることができる。しかも、第1のカバー54と第2のカバー55とが別体で構成されているため、AlNと石英との熱膨張差でこれらが破壊されるおそれがない。
また、コンタミネーションを少なくする観点からは挿通孔53の内面全面が石英でカバーされていることが好ましいが、その場合には、昇降ピン52と挿通孔53内のカバーとの間のクリアランスが非常に狭いものとなり、昇降ピン52の位置精度の限界から位置調整が困難であり、昇降ピンと筒状部分とがこすれる、昇降ピンがカバーを押し上げる、ピンが折れる等のトラブルが発生するおそれがある。このため、第2のカバー55の筒状部55aを挿通孔53上部の大径孔部53aに嵌め込まれた状態とし、挿通孔53の下部には第2のカバーが存在しない状態として、このような不都合を防止するようにしている。このように挿通孔53の下部がAlNが露出した状態となっていても、挿通孔53の内部まで入り込むプラズマフラックスはわずかであるので大きな影響はない。また、第1のカバー54の庇部54dと第2のカバー55のフランジ部55bとの間にパーティクルが通り抜けるルートがあるが、これらの距離をある程度長くすることにより、通り抜けるパーティクルの影響を少なくすることができる。
また、昇降ピン52がピン支持部材58に固定された固定ピンであるので、最初に位置合わせしておくことで、フローティングピンの場合よりも昇降ピン52と挿通孔53の内面との間のこすれが生じるおそれを小さくすることができる。
さらに、第1のカバー54の挿通孔53に対応する部分に設けられた開口部54aが上段開口部54bよりも下段開口部54cのほうが広い2段構造になっており、第2のカバー55のフランジ部55bが下段開口部54cに入り込んで、第1のカバー54の庇部54dの下に位置しているので、第2のカバー55がウエハWに付着して外れるおそれがない。すなわち、第2のカバー55が単に第1のカバー54の上に載せられただけの場合には、処理が終了してウエハWを上昇させる際に第2のカバー55がウエハWに吸着して外れる場合がある。特に、静電吸着の場合には、電圧をオフにしても静電吸着力が残存していることがあり、第2のカバー55がウエハWに吸着して外れるおそれが大きいが、本実施形態ではこのような吸着力が作用しても、第2のカバー55のフランジ部55bを第1のカバー54の庇部54dの下に位置させているので、第2のカバー55がウエハWに吸着されて外れることがない。
実際に本実施形態のプラズマ処理装置で処理を行ったところ、挿通孔周囲にAlN露出部分が存在する従来の装置のAl汚染レベルの1.0×1010atoms/cmを5.0×10atoms/cmまで低減することができた。
次に、ウエハ載置台5の他の例について説明する。
図7はウエハ載置台5の他の例の要部を示す部分拡大断面図である。この例では、上記筒状部55aの代わりに挿通孔53の下端まで達する筒状部55a′を有する第2のカバー55′を用いている点のみが従前のウエハ載置台とは異なっている。
従前のウエハ載置台5では、昇降ピン52と挿通孔53の内面との間のこすれ等を生じさせないことを重視して、挿通孔53上部の大径孔部53aまでの筒状部55aを有する第2のカバー55を設けたが、このようなこすれ等が生じ難く、むしろ挿通孔53内のパーティクルによるコンタミネーションをも極力防止したい場合には、図7に示すような構造が適している。
次に、ウエハ載置台5のさらに他の例について説明する。
図8はウエハ載置台5のさらに他の例の要部を示す部分拡大断面図である。この例では、挿通孔53に対応する開口部54a′の周囲に凹部54fが形成された第1のカバー54″と、凹部54fに挿入されるフランジ部55b″および挿通孔53の下端まで達する筒状部55a″を有する第2のカバー55″を有している。この例では、昇降ピン52と筒状部55a″との間のこすれ等が生じやすくまた、第2のカバー55″がウエハWに吸着されやすいが、第1のカバー54″と第2のカバー55″との間にパーティクルが通り抜けるルートがなく、挿通孔53内にもAlNの露出部分がないのでパーティクルを極力防止したい場合に適しており、構造も比較的単純にすることができる。したがって、昇降ピン52と筒状部55a″との間のこすれ等や、第2のカバー55″の吸着の問題が生じ難く、むしろパーティクルによるコンタミネーションを一層少なくしたい場合には、図8に示す構造が適している。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく、種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、ウエハ載置台に高周波バイアスを印加する装置を例にとって説明したが、高周波バイアスを印加する装置に限るものではない。また、上記実施形態では、プラズマ処理装置として、RLSA方式のプラズマ処理装置を例にとって説明したが、例えばリモートプラズマ方式、ICP方式、ECR方式、表面反射波方式、マグネトロン方式等の他のプラズマ処理装置であってもよいし、プラズマ処理の内容も、特に限定されるものではなく、酸化処理、窒化処理、酸窒化処理、成膜処理、エッチングなどの種々のプラズマ処理を対象とすることができる。さらに、被処理基板についても、半導体ウエハに限らず、FPD用ガラス基板などの他の基板を対象にすることができる。
本発明の一実施形態に係るプラズマ処理装置の概略構成を示す概略断面図。 図1の装置のチャンバー壁部を拡大して示す断面図。 図1のプラズマ装置に用いられる平面アンテナ部材の構造を示す図。 図1の装置の制御部の概略構成を示すブロック図。 図1のプラズマ処理装置に用いられるウエハ載置台を示す拡大図。 図1のプラズマ処理装置に用いられるウエハ載置台の要部を拡大して示す斜視図。 ウエハ載置台の他の例の要部を示す部分拡大断面図。 ウエハ載置台のさらに他の例の要部を示す部分拡大断面図。
符号の説明
1;チャンバー(処理容器)
2;ハウジング部
3;筒壁部
4;支持部材
5;ウエハ載置台
6;ヒーター電源
15;ガス導入路
15a;ガス導入口
16;ガス供給装置
24;排気装置
26;マイクロ波導入部
27;蓋枠
28;透過板
31;平面アンテナ
32;スロット孔
37;導波管
39;マイクロ波発生装置
43;マッチングボックス
44;高周波電源
51;載置台本体
52;昇降ピン
53;挿通孔
53a;大径孔部
54,54″;第1のカバー
54a;開口部
54b;上段開口部
54c;下段開口部
54d;庇部
54e;凹部
55,55′,55″;第2のカバー
55a,55a′,55a″;筒状部
55b;フランジ部
56;ヒーター
57;電極
58;ピン支持部材
100;プラズマ処理装置
W…半導体ウエハ(被処理基板)

Claims (14)

  1. 真空に保持可能であり被処理基板を収容する処理容器と、
    前記処理容器内で被処理基板を載置する基板載置台と、
    前記処理容器内に処理ガスを供給する処理ガス供給機構と、
    前記処理容器内に処理ガスのプラズマを生成するプラズマ生成機構と
    を具備し、
    前記基板載置台は、
    AlNからなる載置台本体と、
    前記載置台本体内に設けられ、載置された被処理基板を加熱するための発熱体と、
    前記載置台本体の表面を覆う石英製の第1のカバーと、
    前記基板載置台の上面に対して突没自在に設けられ、被処理基板を昇降させる複数の昇降ピンと、
    前記載置台本体に設けられ、前記昇降ピンが挿通される複数の挿通孔と、
    前記第1のカバーの前記複数の挿通孔に対応する位置に設けられた複数の開口部と、
    前記開口部に露出する部分および前記挿通孔内面の一部または全部を覆うように、前記第1のカバーとは別体として設けられた石英製の第2のカバーと
    を有することを特徴とするプラズマ処理装置。
  2. 前記第2のカバーは、前記挿通孔の内面の少なくとも上部を覆う筒状部と、この筒状部の上端部から外側に延び、前記開口部を覆うフランジ部とを有することを特徴とする請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  3. 前記挿通孔は、その上部に、より大きい径の大径孔部を有し、前記筒状部は前記大径孔部に嵌め込まれていることを特徴とする請求項2に記載のプラズマ処理装置。
  4. 前記筒状部は、前記挿通孔の内面の全部を覆うことを特徴とする請求項2に記載のプラズマ処理装置。
  5. 前記開口部は、上段開口部と、上段開口部よりも大径の下段開口部を有する2段構造を有しており、前記第1のカバーは、前記下段開口部の上に突出した庇部を有し、前記第2のカバーのフランジ部は前記庇部の下方の前記下段開口部に入り込んでいることを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか1項に記載のプラズマ処理装置。
  6. 前記第1のカバーは、前記開口部の周囲に形成された凹部を有し、前記第2のカバーの前記フランジ部は、前記凹部に挿入されていることを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか1項に記載のプラズマ処理装置。
  7. 前記プラズマ生成機構は、複数のスロットを有する平面アンテナと、該平面アンテナを介して前記処理容器内にマイクロ波を導くマイクロ波導入手段とを有し、導入されたマイクロ波により処理ガスをプラズマ化することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のプラズマ処理装置。
  8. 前記基板載置台にプラズマ中のイオンを引き込むための高周波バイアスを印加する高周波バイアス印加ユニットをさらに具備することを特徴とする請求項7に記載のプラズマ処理装置。
  9. 真空に保持された処理容器内で被処理基板に対してプラズマ処理を行うためのプラズマ処理装置において、前記処理容器内で被処理基板を載置する基板載置台であって、
    被処理基板の載置面を有し、AlNからなる載置台本体と、
    前記載置台本体内に設けられ、載置された被処理基板を加熱するための発熱体と、
    前記載置台本体の表面を覆う石英製の第1のカバーと、
    前記基板載置台の上面に対して突没自在に設けられ、被処理基板を昇降させる複数の昇降ピンと、
    前記載置台本体に設けられ、前記昇降ピンが挿通される複数の挿通孔と、
    前記第1のカバーの前記複数の挿通孔に対応する位置に設けられた複数の開口部と、
    前記開口部に露出する部分の表面および前記挿通孔内面の一部または全部を覆うように、前記第1のカバーとは別体として設けられた石英製の第2のカバーと
    を有することを特徴とする基板載置台。
  10. 前記第2のカバーは、前記挿通孔の内面の少なくとも上部を覆う筒状部と、この筒状部の上端部から外側に延び、前記開口部を覆うフランジ部とを有することを特徴とする請求項9に記載の基板載置台。
  11. 前記挿通孔は、その上部に、より大きい径の大径孔部を有し、前記筒状部は前記大径孔部に嵌め込まれていることを特徴とする請求項10に記載の基板載置台。
  12. 前記筒状部は、前記挿通孔の内面の全部を覆うことを特徴とする請求項10に記載の基板載置台。
  13. 前記開口部は、上段開口部と、上段開口部よりも大径の下段開口部を有する2段構造を有しており、前記第1のカバーは、前記下段開口部の上に突出した庇部を有し、前記第2のカバーのフランジ部は前記庇部の下方の前記下段開口部に入り込んでいることを特徴とする請求項10から請求項12のいずれか1項に記載の基板載置台。
  14. 前記第1のカバーは、前記開口部の周囲に形成された凹部を有し、前記第2のカバーの前記フランジ部は、前記凹部に挿入されていることを特徴とする請求項10から請求項12のいずれか1項に記載の基板載置台。
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