JP2010232240A - 半導体装置の製造方法、及び半導体製造装置 - Google Patents

半導体装置の製造方法、及び半導体製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】基板上のシリコンを含む領域を選択的に酸化させて修復する際に、基板上の金属を含む領域の酸化を抑制することが可能な半導体装置の製造方法及び半導体製造装置を提供する。
【解決手段】半導体装置の製造方法は、基板200上に絶縁膜102を形成する工程と、絶縁膜102上に、金属を含む電極を形成する工程と、絶縁膜102及び電極に対してエッチング処理を施すことで、絶縁膜102の側壁及び電極105Aの側壁を露出させる工程と、酸素ガス、水素ガス、及び希ガスの混合ガス中における希ガスの割合が40%以上であるその混合ガスを、プラズマ状態とする工程と、露出した絶縁膜102の側壁及び露出した電極105Aの側壁を有する基板200を、プラズマ状態の混合ガスによって酸化処理する工程と、を有する。
【選択図】図5

Description

本発明は、半導体装置の製造方法、及び半導体製造装置に関する。
IC(Integrated circuit)やDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の半導体装置の製造方法では、シリコンウエハ等の基板上に絶縁膜を形成する工程、絶縁膜上に導電膜を積層する工程、絶縁膜及び導電膜をドライエッチング等の手法を用いてパターニングして基板上にゲート絶縁膜(SiO)及びゲート電極膜を形成する工程、が順次実施される。上述のゲート絶縁膜及びゲート電極膜を形成する工程においては、エッチングによりゲート絶縁膜の側壁がダメージを受けてしまう場合があった。この側壁のダメージは、半導体装置の信頼性を低下させたり、半導体装置の製造歩留りを悪化させたりする一要因となりうる。そこで、側壁のダメージを修復するため、ゲート絶縁膜の側壁に酸素ガスを供給してゲート絶縁膜の側壁を熱酸化させる修復工程が、ゲート絶縁膜及びゲート電極膜を形成する工程の後に行われてきた。
図1に示すように、近年、半導体装置の高集積化に伴い、ゲート電極幅や配線の幅が比較的狭くなっている。ゲート電極幅は狭いほど、ゲート電極のシート抵抗値が高くなる。ゲート電極の低抵抗化を図るため、ゲート電極膜の材料として、これまで用いられてきたポリシリコンに代わり、例えば、タングステンシリサイド(WSi)などの金属化合物や、タングステン(W),ルテニウム(Ru),タンタル(Ta),モリブデン(Mo)といった金属材料が用いられるようになってきた(例えば、特許文献1参照)。例えば、WSiやWを採用したゲート電極は、図1に示すように、比較的低いシート抵抗値を有する。
国際公開第2006/098300号パンフレット
しかしながら、金属材料からなるゲート電極膜は酸化し易いため、上述の修復工程を実施するとゲート電極膜までもが酸化されてしまい、ゲート電極膜の抵抗値が上昇してしまう場合があった。
本発明は、基板上のシリコンを含む領域を選択的に酸化させて修復する際に、基板上の金属を含む領域の酸化を抑制することが可能な半導体装置の製造方法及び半導体製造装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、基板上に絶縁膜を形成する工程と、前記絶縁膜上に、金属を含む電極を形成する工程と、前記絶縁膜及び前記電極に対してエッチング処理を施すことで、前記絶縁膜の側壁及び前記電極の側壁を露出させる工程と、前記酸素ガス、前記水素ガス、及び前記希ガスの混合ガス中における前記希ガスの割合が40%以上である該混合ガスを、プラズマ状態とする工程と、露出した前記絶縁膜の側壁及び露出した前記電極の側壁を有する前記基板を、前記プラズマ状態の前記混合ガスによって酸化処理する工程と、を有する半導体装置の製造方法が提供される。
また、本発明の他の態様によれば、側壁が露出した絶縁膜及び側壁が露出した電極を有する基板を処理する処理室と、酸素ガスを前記処理室内へ供給する酸素ガス供給部と、水素ガスを前記処理室内へ供給する水素ガス供給部と、希ガスを前記処理室内へ供給する希ガス供給部と、前記処理室内へ供給された前記酸素ガス、前記水素ガス、及び前記希ガスの混合ガスを、プラズマ状態とするプラズマ発生部と、前記処理室内を排気するガス排気ラインと、前記酸素ガス供給部、前記水素ガス供給部、及び前記希ガス供給部が、前記混合ガス中における前記希ガスの割合を40%以上とするように、それぞれのガスを前記処理室内に供給し、前記混合ガスを、前記プラズマ発生部によってプラズマ状態とし、露出した前記絶縁膜の側壁及び露出した前記電極の側壁を有する前記基板を、前記プラズマ状態の前記混合ガスによって酸化処理するように制御する制御部と、を有する半導体製造装置が提供される。
本発明にかかる半導体装置の製造方法及び半導体製造装置によれば、基板上のシリコンを含む領域を選択的に酸化させて修復する際に、基板上の金属を含む領域の酸化を抑制することができる。
ゲート電極幅とゲート電極のシート抵抗値を説明するための図である。 本発明の一実施形態にかかる基板処理装置の断面構成図である。 本発明の一実施形態にかかる半導体装置の製造方法を説明するためのフローチャートである。 本発明の一実施形態にかかる基板処理装置の動作を説明するための図である。 図5(A)は、本発明の一実施形態にかかるエッチング処理前のウエハ上に形成された半導体装置の断面図であり、図5(B)は本発明の一実施形態にかかるエッチング処理後のウエハ上に形成された半導体装置の断面図であり、図5(C)は本発明の一実施形態にかかる選択酸化処理後の半導体装置の断面図である。 混合ガス中のOガスとHガスとの流量比を変化させたときの電極層のシート抵抗値を示す図(実験結果)である。 混合ガス中のOガスとHガスとHeの流量比を変化させたときの電極層のシート抵抗値を示す図(実験結果)である。 混合ガス中のOガスの流量とHガスの流量とArガスの流量との合計流量に対するArガスの流量が一定値(50%)で、混合ガス中のOガスとHガスの流量比を変化させたときの電極層(TiN)のシート抵抗値を示す図(実験結果)である。 図9(A)は本発明の実施例にかかる半導体装置の製造方法の効果を説明するための図であり、図9(B)は第1の比較例にかかる半導体装置を説明するための図であり、図9(C)は第2の比較例にかかる半導体装置を説明するための図である。 (A)〜(E)は、図9(C)に示した第2の比較例にかかる半導体装置の製造方法を説明するための図である。 図11(A),図11(B)は、本発明の一実施形態にかかる半導体装置(フローティングゲートタイプのフラッシュデバイス)の製造方法を説明するための図である。 図12(A),図12(B)は、本発明の一実施形態にかかる半導体装置(チャージトラップタイプのフラッシュデバイス)を説明するための図である。
<本発明の第1の実施形態>
本発明の第1の実施形態にかかる基板処理装置として、例えばMMT装置を採用する。MMT装置は、電界と磁界とにより高密度プラズマを発生できる変形マグネトロン型プラ
ズマ源(Modified Magnetron Typed Plasma Source)を用い、例えば基板としてのウエハを、プラズマを用いて処理する装置である。MMT装置は、例えば、気密性を確保した処理室に基板を設置し、シャワーヘッドを介してプロセスガスを処理室に導入し、処理室を一定の圧力に保ち、放電用電極に高周波電力を供給して電界を形成するとともに磁界を形成し、マグネトロン放電を起こす。そして、MMT装置は、放電用電極から放電された電子がドリフトしながらサイクロイド運動を続けて周回することにより長寿命となって電離生成率を高めるので、高密度プラズマを生成することができる。このようにMMT装置は、プラズマ化されたプロセスガスで、基板表面を酸化または窒化等の拡散処理、または基板表面に薄膜を形成する、または基板表面をエッチングする等、基板に対して各種のプラズマ処理を施すことができる。
以下に、本発明の第1の実施形態にかかる基板処理装置(プラズマ処理装置)の構成について、図面を参照しながら説明する。尚、基板処理装置は、本発明にかかる半導体製造装置の一実施形態に相当する。
(基板処理装置20の構成)
図2は、本発明の一実施形態にかかる基板処理装置20の断面構成図である。
図2に示すように、基板処理装置20は、例えばシリコンからなる基板としてのウエハ200をプラズマ処理する処理炉202を備えている。処理炉202は、ウエハ200を収容する処理室201と、処理室201内にプロセスガスを供給するガス供給ライン(ガス供給部)2300と、処理室201内を排気するガス排気ライン2310と、処理室201内にプラズマを発生させるプラズマ発生機構(プラズマ発生部)270と、処理室201内に収容された基板を加熱する加熱機構217hと、上記ガス供給ライン2300,ガス排気ライン2310,プラズマ発生機構270,および加熱機構217hをそれぞれ制御する制御部としてのコントローラ121と、本発明にかかる半導体装置の製造方法に関するプログラム1212やデータ1213を記憶する記憶部としてのメモリ1211と、を有する。
プロセスガスは、例えば酸素(O)ガスと水素(H)ガスと希ガス(具体的にはヘリウム(He)ガス、アルゴン(Ar)ガスなど)との混合ガスである。本実施形態にかかるプロセスガスは、OガスとHガスとHeガスとの混合ガスである。
(処理室201)
図2に示すように、処理炉202が備える処理容器203は、第1の容器であるドーム型の上側容器210と、第2の容器である碗型の下側容器211と、を備えている。上側容器210が下側容器211の上に被せられることにより、上側容器210及び下側容器211内に処理室201が構成される。上側容器210は、例えば酸化アルミニウム又は石英等の非金属材料により構成され、下側容器211は、例えばアルミニウムにより構成されている。
処理室201内の底側中央には、ウエハ200を保持するための基板保持手段としてのサセプタ217が配置されている。サセプタ217は、ウエハ200上に形成する膜の金属汚染を低減することができるよう、例えば、窒化アルミニウムやセラミックス、又は石英等の非金属材料により構成されている。
サセプタ217の内部には、加熱機構217hとしてのヒータが一体的に埋め込まれており、サセプタ217上に載置されたウエハ200を加熱できるようになっている。このヒータに電力を供給することで、ウエハ200の温度を所定の温度(例えば約350℃〜800℃)に昇温できるようになっている。
サセプタ217は、下側容器211とは電気的に絶縁されている。サセプタ217の内
部には、インピーダンスを変化させる電極としての第2の電極(図中省略)が装備されている。この第2の電極は、インピーダンス可変手段(第1の高周波整合器)274を介して接地されている。インピーダンス可変手段274は、例えば、可変コイルや可変コンデンサを有し、コイルのパターン数や可変コンデンサの容量値を制御することにより、第2の電極(図中省略)及びサセプタ217を介して、ウエハ200の電位を制御できるようになっている。
サセプタ217には、サセプタ217を昇降させるサセプタ昇降手段268が設けられている。サセプタ217には、貫通孔217aが設けられている。一方、下側容器211底面には、ウエハ200を突上げるウエハ突上げピン266が、少なくとも3箇所設けられている。サセプタ昇降手段268によりサセプタ217が下降させられた時には、ウエハ突上げピン266が、サセプタ217とは非接触な状態で貫通孔217aを突き抜けるように、貫通孔217a及びウエハ突上げピン266がそれぞれ配置されている。
下側容器211の側壁には、仕切弁としてのゲートバルブ244が設けられている。ゲートバルブ244を開けることにより、搬送手段(図中省略)を用いて処理室201内外にウエハ200を搬送することができるよう構成されている。ゲートバルブ244を閉めることにより、処理室201を気密に封止することができるよう構成されている。
(ガス供給ライン2300)
処理室201の上部には、処理室201内へ反応ガスや不活性ガスを供給するシャワーヘッド236が設けられている。シャワーヘッド236は、キャップ状の蓋体233、ガス導入口234、バッファ室237、開口238、遮蔽プレート240、ガス吹出口239を備えている。バッファ室237は、ガス導入口234より導入されるプロセスガス(HガスとOガスと希ガスとの混合ガス)や不活性ガスを分散して処理室201内へ供給する分散空間として機能する。
ガス導入口234は、例えば、反応ガスとしての酸素(O)ガスを供給する酸素ガス供給管232aと、反応ガスとしての水素(H)ガスを供給する水素ガス供給管232bと、ヘリウム(He)ガスやアルゴン(Ar)ガスなどの希ガスを供給する希ガス供給管232cと、不活性ガス(パージガス)としての窒素(N)ガスを供給する不活性ガス供給管232dとを有する。
詳細には、ガス導入口234は、酸素ガス供給管232aと、水素ガス供給管232bと、希ガス供給管232cと、不活性ガス供給管232dとが、合流するように接続されている。
希ガスとしては、例えば、Heガス、ネオン(Ne)ガス、Arガス、クリプトン(Kr)ガス、キセノン(Xe)ガスなどを挙げることができる。本実施形態では希ガスとしてHeガスを採用する。
酸素ガス供給管232aには、酸素ガス供給源250a、流量制御装置としてのマスフローコントローラ251a、開閉弁であるバルブ252aが上流から順に接続されている。酸素ガス供給管232a、酸素ガス供給源250a、マスフローコントローラ251a、及びバルブ252aを酸素ガス供給部2300aと呼ぶ。酸素ガス供給部2300aは、酸素ガスを処理室201内へ供給する。
水素ガス供給管232bには、水素ガス供給源250b、流量制御装置としてのマスフローコントローラ251b、開閉弁であるバルブ252bが上流から順に接続されている。水素ガス供給管232b、水素ガス供給源250b、マスフローコントローラ251b、及びバルブ252bを水素ガス供給部2300bと呼ぶ。水素ガス供給部2300bは、水素ガスを処理室内201内へ供給する。
希ガス供給管232cには、希ガス供給源250c、流量制御装置としてのマスフロー
コントローラ251c、開閉弁であるバルブ252cが上流から順に接続されている。希ガス供給管232c、希ガス供給源250c、マスフローコントローラ251c、及びバルブ252cを希ガス供給部2300cと呼ぶ。希ガス供給部2300cは、希ガスを処理室内201内へ供給する。
不活性ガス供給管232dには、不活性ガス供給源250d、流量制御装置としてのマスフローコントローラ251d、開閉弁であるバルブ252dが上流から順に接続されている。不活性ガス供給管232d、不活性ガス供給源250d、マスフローコントローラ251d、及びバルブ252dを不活性ガス供給部2300dと呼ぶ。不活性ガス供給部2300dは、不活性ガスを処理室内201内へ供給する。
主に、酸素ガス供給管232a、水素ガス供給管232b、希ガス供給管232c、不活性ガス供給管232d、酸素ガス供給源250a、水素ガス供給源250b、希ガス供給源250c、不活性ガス供給源250d、マスフローコントローラ251a〜251d、バルブ252a〜252dで、ガス供給ライン2300が構成されている。
基板処理装置20は、バルブ252a〜252dを開閉させることにより、マスフローコントローラ251a〜252dにより流量制御しながら、バッファ室237を介して処理室201内に、Oガス、Hガス、希ガス(Heガス等)、不活性ガス(Nガス等)を供給自在に構成されている。
(ガス排気ライン2310)
下側容器211の側壁下方にはガス排気口235が設けられている。ガス排気口235には、ガス排気管231が接続されている。ガス排気管231には、圧力調整器であるAPC(Auto Pressure Controller)242、開閉弁であるバルブ243b、排気装置である真空ポンプ246が、上流から順に接続されている。主に、ガス排気管231、APC242、バルブ243b、真空ポンプ246により、処理室201内のガスを排気するガス排気ライン2310が構成されている。真空ポンプ246を作動させ、バルブ243bを開けることにより、処理室201内を排気することが可能なように構成されている。また、APC242の開度を調整することにより、処理室201内の圧力値を調整自在に構成されている。
(プラズマ発生機構(プラズマ発生部)270)
処理容器203(上側容器210)の外周側には、処理室201内のプラズマ生成領域224を囲うように、第1の電極としての筒状電極215が設けられている。筒状電極215は、筒状、例えば円筒状に形成されている。筒状電極215には、インピーダンスの整合を行うための整合器(第2の高周波整合器)272を介して、高周波電力を発生する高周波電源273が接続されている。
また、筒状電極215の外側表面の上下端側には、上部磁石216a及び下部磁石216bがそれぞれ取り付けられている。上部磁石216a及び下部磁石216bは、筒状、例えばリング状に形成された永久磁石によりそれぞれ構成されている。上部磁石216a及び下部磁石216bは、処理室201の半径方向に沿った両端(すなわち、各磁石の内周端と外周端)にそれぞれ磁極を有している。そして、上部磁石216a及び下部磁石216bの磁極の向きは、互いに逆向きになるよう配置されている。すなわち、上部磁石216a及び下部磁石216bの内周部の磁極同士は異極となっている。これにより、筒状電極215の内側表面に沿って、円筒軸方向の磁力線が形成される。
主に、筒状電極215、整合器272、高周波電源273、上部磁石216a、下部磁石216bで、プラズマ発生機構270が構成される。処理室201内にOガスとHガスと希ガス(Heガス等)との混合ガスを導入した後、筒状電極215に高周波電力を供給して電界を形成するとともに、上部磁石216a及び下部磁石216bを用いて磁界
が形成されることにより、処理室201内にマグネトロン放電プラズマが生成され、混合ガスがプラズマ状態となる。この際、上述の電磁界が、放出された電子を周回運動させることにより、プラズマの電離生成率が高まり、長寿命の高密度プラズマを生成させることができる。つまり、プラズマ発生部270は、処理室201内へ供給された酸素ガスと水素ガスと希ガスとの混合ガスをプラズマ状態とすることが可能である。
なお、筒状電極215、上部磁石216a、及び下部磁石216bの周囲には、これらが形成する電磁界が外部環境や他処理炉等の装置に悪影響を及ぼさないように、電磁界を有効に遮蔽するための遮蔽板223が設けられている。
(制御部121)
制御手段としての制御部(コントローラ)121は、信号線Aを通じてAPC242,バルブ243b,及び真空ポンプ246を、信号線Bを通じてサセプタ昇降手段268を、信号線Cを通じてゲートバルブ244を、信号線Dを通じて整合器272,及び高周波電源273を、信号線Eを通じてマスフローコントローラ251a〜251d、バルブ252a〜252dを、信号線Fを通じてサセプタ217に埋め込まれたヒータ(加熱機構217h)を、信号線Gを通じてインピーダンス可変手段274をそれぞれ制御するように構成されている。
また、制御部121は、例えばメモリ1211に記憶されているプログラム1212やデータ1213に基づいて、プログラム1212を実行して基板処理装置20の各構成要素を制御することにより、本発明の一実施形態にかかる半導体装置の製造方法を実現する。
(半導体装置の製造方法)
続いて、上記基板処理装置20により実施される、本発明の一実施形態にかかる半導体装置の製造方法について説明する。なお、以下の説明において、基板処理装置20を構成する各部の動作は、制御部121により制御される。
図3は、本発明の一実施形態にかかる半導体装置の製造方法を説明するためのフローチャートである。図4は、本発明の一実施形態にかかる基板処理装置20の動作を説明するための図である。図2から図4を参照しながら、本実施形態にかかる半導体装置の製造方法を説明する。
本実施形態にかかる半導体装置の製造方法は、基板搬入工程(ST1)、基板昇温工程(ST2)、基板処理工程(ST3)、基板搬出準備工程(ST7)、及び基板搬出工程(ST8)を有する。基板処理工程(ST3)は、混合ガス流量制御工程(ST4)、混合ガスのプラズマ化工程(ST5)、及び選択酸化処理工程(ST6)を有する。
(基板搬入工程(ST1))
基板(ウエハ)200は、処理炉202を構成する処理室201の外部からウエハ200を搬送する図中省略の搬送手段によって処理室201に搬入され、サセプタ217上に搬送される。
詳細には、基板(ウエハ)200の搬送位置まで、サセプタ217を下降させて、サセプタ217の貫通孔217aにウエハ突上げピン266を貫通させる。その結果、ウエハ突上げピン266がサセプタ217表面よりも所定の高さ分だけ突出した状態となる。
続いて、ゲートバルブ244を開き、図中省略の搬送手段を用いて処理室201内にウエハ200を搬入する。ウエハ200は、サセプタ217の表面から突出したウエハ突上げピン266上に水平姿勢で支持される。
なお、処理室201内にウエハ200を搬入したら、搬送手段を処理室201外へ退避させ、ゲートバルブ244を閉じて処理室201内を密閉する。そして、サセプタ昇降手段268を用いてサセプタ217を上昇させる。その結果、ウエハ200はサセプタ217の上面に配置される。その後、ウエハ200を所定の処理位置まで上昇させる。
なお、ウエハ200を処理室201内に搬入する際には、ガス排気ライン2310から処理室201内に不活性ガスとしてのNガスを供給し、処理室201内をNガスで満たすと共に、酸素濃度を低減させておくことが好ましい。すなわち、真空ポンプ246を作動させ、バルブ243bを開けることにより、処理室201内を排気しつつ、バルブ252dを開けることにより、バッファ室237を介して処理室201内にNガスを供給することが好ましい。
上述した処理室201内に搬入されるウエハ200には、例えばWSi,TiNなどの金属化合物や、タングステン(W),ルテニウム(Ru),タンタル(Ta),モリブデン(Mo)などの金属材料からなる電極層と、ポリシリコン層とが露出した状態で形成されている。
ウエハ200上に本発明の一実施形態にかかる半導体装置が形成される様子を、図5(A)〜5(C)に示す。
まず、図5(A)に示すように、シリコンからなるウエハ200上に、SiO等からなる絶縁膜(酸化膜)102を形成する(絶縁膜形成工程(ST1A))。続いて、ポリシリコン層103を絶縁膜(酸化膜)102上に形成する。続いて、金属材料を含むバリア層(金属層)104をポリシリコン層103上に形成する。続いて、例えば、タングステン(W)などの金属材料や金属化合物からなる電極層(金属層)105を、バリア層104上に形成する(電極形成工程(ST1B))。続いて、例えば、窒化シリコン(SiN)などの窒化物からなるハードマスク層106を、電極層(金属層)105上に形成する。
次に、ハードマスク層106をマスクとし、ドライエッチング等の製法を用いて、電極層105、バリア層104、ポリシリコン層103、及び絶縁膜102をエッチングする。その結果、図5(B)に示すように、ウエハ200上には、絶縁膜102A、ポリシリコン層103A、バリア層(金属層)104A、電極層(金属層)105A、ハードマスク層106が順次積層される。このように、絶縁膜102および電極105などに対してエッチング処理を施すことにより、絶縁膜(シリコン層)102Aの側壁102Bおよび電極105の側壁が露出する(エッチング処理工程(ST1C))。
上記絶縁膜形成工程(ST1A),電極形成工程(ST1B),エッチング処理工程(ST1C)を、本実施形態にかかる基板処理装置が行うが、例えばこの基板処理装置以外の装置が行ってもよい。
なお、図5(B)に示されるように、絶縁層(シリコン層)102Aの側壁102Bとポリシリコン層(シリコン層)103Aの側壁103Bは、上記エッチングの際にダメージを受けている。
絶縁層102A,ポリシリコン層103Aは、基板に形成されたシリコン層を含む領域の一実施形態に相当する。バリア層104A,電極層105Aは、基板に形成された金属を含む領域の一実施形態に相当する。
フラッシュメモリなどのゲート構造を有する半導体装置の製造方法に、本発明にかかる半導体装置の製造方法を適用する場合、上記ポリシリコン層103(103A)としては、下部ポリシリコン層、ONO(酸化膜−窒化膜−酸化膜)構造のインターポリシリコン
層、上部ポリシリコン層が順次積層された構造とすればよい。
(基板昇温工程(ST2))
続いて、サセプタ217の内部に埋め込まれたヒータ(加熱機構217h)に電力を供給し、ウエハ200の温度が室温〜約700℃の範囲内、所定のウエハ処理温度(本実施形態では500℃以上、好ましくは約700℃)になるように加熱を行う。
(基板処理工程(ST3))
基板処理工程(ST3)は、上述したように、混合ガス流量制御工程(ST4)、混合ガスのプラズマ化工程(ST5)、及び選択酸化処理工程(ST6)を有する。
(混合ガス流量制御工程(ST4))
続いて、バルブ252dを閉め、バルブ252a,252b,252cを開け、OガスとHガスとHeガスとの混合ガスをバッファ室237を介して処理室201内に導入(供給)する。
詳細には、制御部121は、混合ガス中のOガスの流量とHガスの流量との合計流量に対するHガスの流量が40%以上となるように、マスフローコントローラ251a,251b,251cの開度をそれぞれ調整する。具体的には、例えば混合ガス中のOガスの流量を500sccm、Hガスの流量を500sccm、Heガスの流量を100sccmとするように制御を行う。
例えば、上記混合ガスの供給前に、Hガスを処理室201内に導入して、処理室201内が所定の圧力となるように調整してもよい。こうすることにより、混合ガス供給開始時、処理室201内の圧力を保持した状態で、金属層104A,105に対する急激な酸化を抑制することができる。
また、混合ガス供給後の処理室201内の圧力が、所定の圧力、例えば15Pa以上250Pa以下(本実施形態では120Pa)となるように、APC242の開度を調整する。
(混合ガスのプラズマ化工程(ST5))
混合ガスの導入を開始して所定時間経過後(例えば数秒経過後)、筒状電極215に対して、高周波電源273から整合器(第2の高周波整合器)272を介して高周波電力を印加することにより、処理室201内(ウエハ200の上方のプラズマ生成領域224内)にマグネトロン放電プラズマを生成し、混合ガスをプラズマ状態とする。なお、印加する電力は、例えば約100〜800W(本実施形態では800W)の出力値とする。このときのインピーダンス可変手段(第1の高周波整合器)274は、予め所定のインピーダンス値に制御しておく。
上述のようにプラズマを生成させることにより、処理室201内のプラズマ生成領域224で、OガスとHガスとHeガスとの混合ガスが活性化する。この際、希ガス(Heガス)はプラズマ放電の安定化に寄与しており、例えば希ガスを添加しない場合と比べて、比較的高いプラズマ密度を均一に得ることができる。
(選択酸化処理工程(ST6))
そして、このプラズマ化した(プラズマ状態となった)混合ガスを、露出した絶縁膜102Aの側壁及び露出した電極105Aの側壁が形成されたウエハ200に供給して、ウエハ200にプラズマ処理(選択酸化処理)を施す。詳細には、HガスとOガスと希ガス(Heガス)を含む混合ガスが、プラズマにより活性化されると、H及びOH等が生成される。
上記OHが、ウエハ200上のシリコンを含む領域の表面に作用して、その表面を酸化
する。上記Hは、このシリコンを含む領域に対して比較的小さい還元性を有する。
つまり、OHが基板200上のシリコンを含む領域に作用すると、図5(C)に示すように、シリコンを含む領域(絶縁層102A,ポリシリコン層103A)の表面に新たな酸化膜が形成され、エッチングによるダメージが修復される。詳細には、絶縁膜102Aの側壁102Bに新たな酸化膜102Cが形成され、ポリシリコン層103Aの側壁103Bに新たな酸化膜103Cが形成される。
一般的に、ウエハ200上の金属を含む領域の表面に対して、上記OHは酸化性を有し、上記Hは還元性を有する。
例えば、OH濃度が比較的高い(H濃度が比較的低い)場合、ウエハ200上の金属を含む領域の表面は酸化する。つまり、この場合、Hによる還元作用より、OHによる酸化作用が大きい。
一方、OH濃度が比較的低い(H濃度が比較的高い)場合、ウエハ200上の金属を含む領域の表面は酸化しない(還元する)。つまり、この場合、OHによる酸化作用より、Hによる還元作用が大きい。
本実施形態では、混合ガス中のOガスの流量とHガスの流量との合計流量に対するHガスの流量を40%以上となるように制御して、マスフローコントローラ251a,251b,251cそれぞれの開度を調整し、プラズマ化した混合ガスにより、ウエハ200に対してプラズマ処理を施している。このため、上記ウエハ200上の金属を含む領域に対して、OHによる酸化作用と比較してHによる還元作用が大きくなり、上記ウエハ200上の金属を含む領域(金属層105A,バリア層104A)の表面の酸化が抑制される(酸化されたとしても還元する)。
(基板搬出準備工程(ST7))
高周波電源273を制御して、処理室201内におけるプラズマ生成を停止したら、バルブ252a,252b,252cを閉めて処理室内への混合ガスの供給を停止し、処理室201内を排気する。この際、バルブ252dを開けて処理室201内へNガスを供給し、処理室201内に残留している反応ガスや反応生成物の排出を促す。その後、APC242の開度を調整して所定の圧力(例えば約1〜100Pa)にする。この圧力は、例えば選択酸化処理後の工程に応じて適宜の調整する。
(基板の搬出工程(ST8))
処理室201内の圧力が大気圧に復帰したら、サセプタ217をウエハ200の搬送位置にまで降下させ、ウエハ突上げピン266上にウエハ200を支持させる。そして、ゲートバルブ244を開き、図中省略の搬送手段を用いてウエハ200を処理室201外へ搬出し、本実施形態にかかる半導体装置の製造を終了する。その後、ゲート絶縁膜やゲート電極膜が形成されていないウエハ200表面近傍に、ソース領域やドメイン領域を形成する工程や、ハードマスク層を除去する工程が実施される。
(本実施形態にかかる効果)
本実施形態によれば、以下に示す1つまたは複数の効果を奏する。
(a)本実施形態によれば、図5(B),5(C)に示すように、絶縁膜102Aの側壁102Bと、ポリシリコン層103Aの側壁103Bとが、プラズマ化した混合ガスに晒される。その結果、絶縁膜102Aの側壁102Bに新たな酸化膜102Cが形成されるとともに、ポリシリコン層103Aの側壁103Bに新たな酸化膜103Cが形成され、ドライエッチングの際に受けたダメージが修復される。その結果、半導体装置の信頼性が向上し、半導体装置の製造歩留りが改善する。
(b)本実施形態によれば、金属材料からなるバリア層104の側壁と、タングステン(W)などの金属材料からなる電極層105の側壁とが、プラズマ化した(プラズマ状態の)混合ガスに晒されることとなる。しかしながら、本実施形態では、混合ガス中のOガスの流量とHガスの流量との合計流量に対するHガスの流量を40%以上となるように、マスフローコントローラ251a,251b,251cの開度をそれぞれ調整している。そのため、バリア層104と電極層105の酸化を抑制でき(酸化されたとしても還元でき)、バリア層104と電極層105の抵抗値の上昇を抑制することができる。
なお、電極層105の酸化具合は、電極層に対する上記プラズマ化した混合ガスによる選択酸化処理前と選択酸化処理後の電極層105のシート抵抗値を測定することにより把握することができる。電極層105の金属材料が酸化すると、シート抵抗値が増加するからである。
図6は、混合ガス中のOガスとHガスとの流量比を変化させたときの電極層のシート抵抗値を示す図(実験結果)である。図6において、横軸は「混合ガス中のOガスの流量(sccm)とHガスの流量(sccm)との合計流量に対するHガスの流量(sccm)」(%)を示し、縦軸は電極層105のシート抵抗値R(Ω/sq)を示している。
電極層105の形成材料としては、窒化チタン(TiN)を採用した。TiNは、例えばW等の金属材料と比べて酸化されやすい性質を有する。このため、TiNからなる電極層が酸化されない条件で、W等の金属材料からなる電極層に対して、本実施形態にかかる選択酸化処理を施したとしても、その電極層は酸化されない。
また、基板温度が700℃、高周波電源273による高周波電力が約800W、処理室内の圧力が120Pa、プラズマ放電の時間が約40秒となるように、それぞれを設定した。図6におけるその他の条件は、上述の実施形態と同様である。
図6に示されるように、混合ガス中のOガスの流量とHガスの流量との合計流量に対するHガスの流量が約40%以上の場合、シート抵抗値(R)は、選択酸化処理前の電極層105のシート抵抗値(以下、初期値(IV)と記載する)より、低い値を示す。これは、本実施形態にかかる選択酸化処理により、電極層105の酸化が抑制されたことを示している。詳細には、電極層105に形成されていた自然酸化膜が、還元されたことを示している。
一方、混合ガス中のHの流量比が約40%より低い場合、詳細には30%以下の場合、シート抵抗値(R)は、初期値(IV)より高い値を示した。上記条件では、選択酸化処理により電極層105が酸化されたことを示している。
上述したように、図6によれば、混合ガス中のOガスの流量とHガスの流量との合計流量に対するHガスの流量(H/(H+O))が40%以上であれば、電極層105の酸化を抑制することができる。
なお、混合ガス中のOガスの流量とHガスの流量との合計流量に対するHガスの流量が大きすぎると、つまりOガスの流量が少なすぎると、シリコン層(絶縁層102A,ポリシリコン層103A)の表面での酸化速度が遅くなりすぎる。このため、混合ガス中のOガスの流量とHガスの流量との合計流量に対するHガスの流量は、例えば40%以上かつ95%以下とすることが好ましい。
具体的には、本実施形態によれば、混合ガス中のOガスの流量とHガスの流量との合計流量に対するHガスの流量を、例えば40%以上かつ95%以下とすることで、電極層105の酸化を抑制して、Hガスの量を低減するとともに、比較的高い酸化速度で
シリコン層(絶縁層102A,ポリシリコン層103A)の表面を酸化することができる。
(c)本実施形態によれば、MMT装置で上記選択酸化処理を行っている。MMT装置は、一般的なプラズマ処理装置と比較して、混合ガス中のHガスの流量比を増やしても、酸化レートが低下しないという優れた特性を有する。詳細には、本実施形態にかかるMMT装置は、インピーダンス可変機構274を制御して、ウエハ200の電位を調整することで、ウエハ200に対するプラズマ化した混合ガスのプラズマ密度を増加させることができる。このため、混合ガス中のHガスの流量比が比較的大きい(Oガスの流量比が比較的小さい)場合でも、シリコン層に対する酸化の速度の低下を抑制することができる。
(d)本実施形態によれば、MMT装置では、一般的なプラズマ処理装置と比較して、Heが混合ガスのプラズマの安定化に比較的大きく寄与するので、比較的高い効率で上記選択処理を行うことができる。
(e)本実施形態によれば、MMT装置では、プラズマ化された混合ガス中のHeが安定状態に戻る時に放出されたエネルギーにより、Hが効率的に活性化(プラズマ化)されるため、Hの添加量を低減することができる。このため、Hによる半導体装置に対する信頼性の低下を低減することができる。
(f)本実施形態によれば、MMT装置で、ウエハ200の温度が比較的低温、例えば約700℃程度となるように、サセプタ217の内部に埋め込まれたヒータ217hを加熱した状態で、プラズマ化した混合ガスによる選択酸化処理を行うので、一般的な熱酸化法と比べて、半導体装置に対する信頼性の低下を抑制することができる。
(g)本実施形態によれば、ウエハ200が、プラズマ化された混合ガス中に晒される時間を40秒程度としている。そのため、電極層の酸化を確実に抑制し、電極層の抵抗値の上昇をより確実に抑制することができる。
<本発明の第2の実施形態>
本発明の第2の実施形態にかかる基板処理装置は、第1実施形態と略同じ構成である。第1実施形態と同様な構成については、説明を省略する。
第1実施形態と同様に、基板搬入工程(ST1)(絶縁膜形成工程、電極形成工程、エッチング処理工程を含む)、基板昇温工程(ST2)を行った後、基板処理装置20の制御部121は、基板処理工程(ST3)の混合ガス流量制御工程(ST4)において、混合ガス中のOガスの流量とHガスの流量とHeガスの流量との合計流量に対するHeガスの流量を40%以上となるように、マスフローコントローラ251a,251b,251cの開度をそれぞれ調整する。具体的には、例えば混合ガス中のOガスの流量が800sccm、Hガスの流量が200sccm、Heガスの流量が1000sccmとなるように制御を行う。
そして、上記混合ガス流量制御工程(ST4)の後、第1実施形態と同様に、混合ガスのプラズマ化工程(ST5)、及び選択酸化処理工程(ST6)で、ウエハ200表面が、プラズマ化された混合ガスに晒されて、選択酸化処理が行われる。
続いて、第1実施形態と同様に、基板搬出準備工程(ST7)、及び基板の搬出工程(ST8)が順次行われる。
(本実施形態にかかる効果)
本実施形態によれば、以下に示す1つまたは複数の効果を奏する。尚、第1実施形態と同様な効果については説明を省略する。
(a)本実施形態によれば、混合ガス中のOガスの流量とHガスの流量とHeガスの流量との合計流量に対するHeガスの流量が40%以上となるように、マスフローコントローラ251a,251b,251cの開度をそれぞれ調整している。そして、金属材料からなるバリア層104と、タングステン(W)などの金属材料からなる電極層105とが、プラズマ化された混合ガスに晒されることとなる。そのため、バリア層104と電極層105の酸化を抑制でき(酸化されたとしても還元でき)、バリア層104と電極層105の抵抗値の上昇を抑制することができる。
図7は、混合ガス中のOガスとHガスとHeの流量比を変化させたときの電極層のシート抵抗値を示す図(実験結果)である。
図7において、横軸は「混合ガス中のOガスの流量(sccm)とHガスの流量(sccm)とHeガスの流量(sccm)との合計流量に対するHeガスの流量(sccm)」(%)を示し、縦軸は電極層のシート抵抗値R(Ω/sq)を示している。
図中において、複数の曲線はそれぞれ、「混合ガス中のOガスの流量(sccm)とHガスの流量(sccm)との合計流量に対するHガスの流量(sccm)」(%)が、15%,20%,30%,40%,60%,80%,95%の場合のデータに対応している。
また、他の実験条件としては、基板温度が700℃、高周波電源273による高周波電力が約800W、処理室内の圧力が120Pa、プラズマ放電の時間が約40秒となるように、それぞれを設定した。電極層105の形成材料としては、上記実施形態と同様にTiNを採用した。図7におけるその他の条件は、上述の実施形態と同様である。
図7に示されるように、混合ガス中のOガスの流量に対するHガスの流量比を一定にした場合、混合ガス中のHeガスの流量が大きいほど、TiN材料からなる電極層105のシート抵抗値(R)が減少する傾向が示された。
詳細には、図7に示されるように、例えば、混合ガス中のOガスの流量とHガスの流量との合計流量に対するHガスの流量が40%,30%,20%,15%の場合、混合ガス中のOガスの流量とHガスの流量とHeガスとの合計流量に対するHeガスの流量を0%から50%に増加すると、シート抵抗値が低下する。
また、図7に示されるように、混合ガス中のOガスの流量とHガスの流量との合計流量に対するHガスの流量が80%,95%の場合、混合ガス中のOガスの流量とHガスの流量とHeガスとの合計流量に対するHeガスの流量が0%以上50%以下では、シート抵抗値は略一定値を示している。
また、図7に示されるように、混合ガス中のOガスの流量とHガスの流量とHeガスの合計流量に対するHeガスの流量が40%以上のとき、混合ガス中の酸素ガスの流量と水素ガスの流量との合計流量に対する水素ガスの流量が、15%,20%,30%,40%,60%,80%,95%のいずれの場合であっても、TiN膜のシート抵抗値が、初期値(IV)よりも低い値を示している。
このため、図7によれば、混合ガス中のOガスの流量とHガスの流量とHeガスの合計流量に対するHeガスの流量が、40%以上であれば、電極層105の酸化を抑制することができる。
なお、混合ガス中のOガスの流量とHガスの流量との合計流量に対するHガスの流量が多すぎると、シリコン層の酸化の進行が遅くなりすぎる。このため、混合ガス中のOガスの流量とHガスの流量とHeガスの合計流量に対するHeガスの流量は、40
%以上かつ80%以下とすることが好ましい。
詳細には、図7に示されるように、混合ガス中のOガスの流量とHガスの流量との合計流量に対するHガスの流量が15%の場合、混合ガス中のOガスの流量とHガスの流量とHeガスの流量との合計流量に対するHeガスの流量が約33%以上では、TiN膜のシート抵抗値が、初期値(IV)よりも低い値を示している。
このため、図7によれば、混合ガス中のOガスの流量とHガスの流量との合計流量に対するHガスの流量が15%以下の場合、混合ガス中のOガスの流量とHガスの流量とHeガスの流量との合計流量に対するHeガスの流量が33%以上かつ80%以下とすることが好ましい。
また、図7に示されるように、混合ガス中のOガスの流量とHガスの流量との合計流量に対するHガスの流量が20%の場合、混合ガス中のOガスの流量とHガスの流量とHeガスの流量との合計流量に対するHeガスの流量が約21%以上では、TiN膜のシート抵抗値が、初期値(IV)よりも低い値を示している。
このため、図7によれば、混合ガス中のOガスの流量とHガスの流量との合計流量に対するHガスの流量が20%以下の場合、混合ガス中のOガスの流量とHガスの流量とHeガスの流量との合計流量に対するHeガスの流量が21%以上かつ80%以下とすることが好ましい。
また、図7に示されるように、混合ガス中のOガスの流量とHガスの流量との合計流量に対するHガスの流量が30%の場合、混合ガス中のOガスの流量とHガスの流量とHeガスの流量との合計流量に対するHeガスの流量が約10%以上では、TiN膜のシート抵抗値が、初期値(IV)よりも低い値を示している。
このため、図7によれば、混合ガス中のOガスの流量とHガスの流量との合計流量に対するHガスの流量が30%以下の場合、混合ガス中のOガスの流量とHガスの流量とHeガスの流量との合計流量に対するHeガスの流量が10%以上かつ80%以下とすることが好ましい。
つまり、混合ガス中のOガスの流量とHガスの流量とHeガスとの合計流量に対するHeガスの流量が、所定値(具体的には、電極層105が酸化しないように規定された混合ガス中のHeガスの流量比の下限値)以上とすれば、電極層105が酸化しない。上記所定値は、混合ガス中のOガスの流量とHガスの流量との合計流量に対するHガスの流量に応じて規定される。基板処理装置20の制御部121は、予め上記所定値に関するデータを1213をメモリ1211に記憶しており、そのデータ1213とプログラム1212に基づいて、本発明の一実施形態にかかる半導体装置の製造方法を実行する。
(b)本実施形態では、プラズマ化した混合ガス中にHeが添加されているので、混合ガス中のOガスの流量とHガスの流量との合計流量に対するHガスの流量が、第1実施形態と同じ流量または少ない流量でも、電極層105の酸化を抑制することができる。
例えば、混合ガスに過剰にHが添加されると、Hが絶縁層102に侵入して半導体デバイスが劣化する不具合が生じる場合があるが、本実施形態では、Hの添加量が比較的少ないので、上記不具合が生じることなく、半導体デバイスの劣化を抑制することができる。また、Hガスの使用量を低減することができる。
(c)本実施形態によれば、MMT装置により、選択酸化処理を行っているので、一般的なプラズマ処理装置と比較して、Hガスが少ない場合でも、プラズマ化した混合ガス中のHeが安定状態に戻る時に放出されるエネルギーにより、Hが効率的にプラズマ化されるために、電極層105への酸化の抑制が比較的大きい。
(d)本実施形態によれば、上述したようにMMT装置によりプラズマ状態の混合ガスにより選択酸化処理を行っている。この際、プラズマ状態の混合ガス中のHeがプラズマ安定化に比較的大きく寄与する理由としては、下記の通りである。
プラズマ化の容易さ示す電離電圧は、Heでは24.6eVであり、Hでは13.6eVであり、O(酸素)では13.6eVである。つまり、Heは比較的高い電離電圧を有するので、プラズマ化しにくい。Heが一旦プラズマ状態となると、混合ガスのプラズマ全体のプラズマポテンシャルが比較的高くなり、プラズマ状態が略均一となり、プラズマ状態が安定する。
<本発明の第3の実施形態>
本発明の第3の実施形態にかかる基板処理装置は、第1実施形態及び第2実施形態と略同じ構成である。第1実施形態及び第2実施形態と同様な構成については、説明を省略する。
本実施形態では、希ガス供給源250cは、希ガスとしてアルゴン(Ar)ガスを供給する。
基板処理工程(ST3)の混合ガス流量制御工程(ST4)において、制御部121は、混合ガス中のOガスの流量とHガスの流量との合計流量に対するHガスの流量を40%以上とするか、混合ガス中のOガスの流量とHガスの流量とArガスの流量との合計流量に対するArガスの流量が、50%以上となるように、マスフローコントローラ251a,251b,251cの開度をそれぞれ調整する。具体的には、例えば混合ガス中のOガスの流量が200sccm、Hガスの流量が300sccm、Arガスの流量が1000sccmとなるように制御を行う。
混合ガス中のOガスの流量とHガスの流量との合計流量に対するHガスの流量を40%以上とした場合については、第1実施形態と同様であるので、説明を省略する。
そして、上記混合ガス流量制御工程(ST4)の後、第1実施形態と同様に、混合ガスのプラズマ化工程(ST5)、及び選択酸化処理工程(ST6)で、ウエハ200表面が、プラズマ化された混合ガスに晒されて、選択酸化処理が行われる。
続いて、第1実施形態と同様に、基板搬出準備工程(ST7)、及び基板の搬出工程(ST8)が順次行われる。
(本実施形態にかかる効果)
本実施形態によれば、以下に示す1つまたは複数の効果を奏する。尚、第1実施形態及び第2実施形態と同様な効果については説明を省略する。
(a)本実施形態によれば、混合ガス中のOガスの流量とHガスの流量とArガスの流量との合計流量に対するArガスの流量が50%以上となるように、マスフローコントローラ251a,251b,251cの開度をそれぞれ調整している。そして、金属材料からなるバリア層104と、タングステン(W)などの金属材料からなる電極層105とが、プラズマ化された混合ガスに晒されることとなる。そのため、バリア層104と電極層105の酸化を抑制でき(酸化されたとしても還元でき)、バリア層104と電極層105の抵抗値の上昇を抑制することができる。
図8は、混合ガス中のOガスの流量とHガスの流量とArガスの流量との合計流量に対するArガスの流量が一定値(50%)で、混合ガス中のOガスとHガスの流量比を変化させたときの電極層(TiN)のシート抵抗値を示す図(実験結果)である。図8において、横軸は「混合ガス中のOガスの流量(sccm)とHガスの流量(sccm)との合計流量に対する水素ガスの流量(sccm)」(%)を示し、縦軸は電極層
のシート抵抗値R(Ω/sq)を示している。
また、図8では、比較例として、OガスとHガスとHeガスとの混合ガスを用いた場合の電極層のシート抵抗値も記載している。
他の実験条件としては、基板温度が700℃、高周波電源273による高周波電力が約800W、処理室内の圧力が120Pa、プラズマ放電の時間が約300秒となるように、それぞれを設定した。また、Hガスの流量とOガスの流量との合計流量が500sccm、Arガス(Heガス)の流量が500sccmとなるように、それぞれを設定した。電極層の形成材料としてはTiNを採用した。
図8に示されるように、HガスとOガスとの混合ガスにHeガスを添加した場合(第2実施形態)と略同様に、HガスとOガスとの混合ガスにArガスを添加した場合、電極層105への酸化を抑制することが確認することができる。
しかし、図8に示されるように、希ガスとしてArガスを用いた場合、混合ガス中の希ガスとしてHeガスを用いた場合と比較して、電極層105への酸化の抑制の度合いが小さい。
このため、混合ガス中のOガスの流量とHガスの流量とArガスの流量との合計流量に対するArガスの流量が50%以上となるように、マスフローコントローラ251a,251b,251cの開度をそれぞれ調整することが好ましい。そして、バリア層104と電極層105とが、プラズマ化された混合ガスに晒されることとなる。そのため、バリア層104と電極層105の酸化を抑制でき(酸化されたとしても還元でき)、バリア層104と電極層105の抵抗値の上昇を抑制することができる。
詳細には、上記混合ガス中のArガスの流量比を約50%以上、具体的には、60%,70%,80%,90%,95%等とすれば、電極層への酸化を抑制することができる。
詳細には、図8に示されるように、HガスとOガスとArガスとの混合ガスを用いた場合、HガスとOガスとHeガスとの混合ガスを用いた場合と比較すると、H/(H+O)が約18%のとき、電極層に対する還元の効果が約70%小さく、H/(H+O)が約30%のとき、電極層に対する還元の効果が約20%小さく、H/(H+O)が約60%のとき、電極層に対する還元の効果が約10%小さく、H/(H+O)が約95%のとき、電極層に対する還元の効果が略同じであるので、上記混合ガス中のArガスの流量比を約50%以上とすれば、ガス総量に対するH2の流量比を低減しながら、電極層105の酸化を抑制することができる。
なお、混合ガス中のOガスの流量とHガスの流量とArガスの流量との合計流量に対するArガスの流量が大きすぎると、シリコン層の酸化速度が遅くなりすぎる。このため、混合ガス中のOガスの流量とHガスの流量とArガスの流量との合計流量に対するArガスの流量が50%以上かつ80%以下とすることが好ましい。
なお、混合ガス中のOガスの流量とHガスの流量との合計流量に対するHガスの流量が40%以上とし、プラズマ化したその混合ガスで基板に対して選択酸化処理を施した場合も、基板上のシリコンを含む領域を選択的に酸化させて修復するとともに、基板上の金属を含む領域の酸化を抑制することができる。その理由は、第1実施形態と同様なので、説明を省略する。
<本発明にかかる実施例および比較例>
次に、本発明にかかる実施例を、第1の比較例および第2の比較例を参照しながら説明する。
図9(A)は、本発明の実施例にかかる半導体装置の製造方法の効果を説明するための図である。図9(B)は、第1の比較例にかかる半導体装置を説明するための図である。図9(C)は、第2の比較例にかかる半導体装置を説明するための図である。図10(A)〜図10(E)は、図9(C)に示した第2の比較例にかかる半導体装置の製造方法を説明するための図である。
(本発明にかかる実施例)
本発明の実施例にかかる半導体装置の製造方法は、図9(A),図5(A),図5(B),図6に示すように、ウエハ200に対してエッチング処理を行う工程と、OガスとHガスと希ガスとの混合ガスをプラズマ化し、そのプラズマ化した混合ガスにより選択酸化処理を行う工程とを有するので、比較的簡単に高性能の半導体装置を作製することができる。
(第1の比較例)
第1の比較例では、例えばシリコンからなるウエハ200上に、SiO等からなる絶縁膜(酸化膜)102E、ポリシリコン層103E、バリア層(金属層)104E、電極層(金属層)105E、ハードマスク層106Eが順次形成される。
次に、ハードマスク層106Eをマスクとし、ドライエッチング等の手法を用いて、絶縁膜102E、ポリシリコン層103E、バリア層104E、及び電極層105Eがエッチングされる。その結果、図9(B)に示すように、ウエハ200上には、絶縁膜102E、ポリシリコン層103E、バリア層(金属層)104E、電極層(金属層)105E、ハードマスク層106Eが順次積層される。
絶縁層(シリコン層)102Eとポリシリコン層(シリコン層)103は、上記エッチングの際にダメージを受けている。
続いて、第1の比較例では、OガスとHガスとの混合ガスを用いた熱酸化処理の手法により修復酸化処理が行われ、絶縁層(シリコン層)102Eに新たな酸化膜102Sと、ポリシリコン層(シリコン層)103Eの側壁に新たな酸化膜103Sとが形成され、エッチングによるダメージが修復される。
しかし、OガスとHガスとの混合ガスを用いた熱酸化処理では、熱酸化処理時の基板温度が比較的高いので、絶縁層102E、ポリシリコン層103E、バリア層104E、金属層105Eが、熱によるダメージを受ける場合がある。このため、半導体装置の信頼性が低下する場合がある。
また、第1の比較例にかかる熱酸化処理において、バリア層(金属層)104bや電極層(金属層)105bへの還元性を向上させるには、混合ガスに過剰にHガスを添加することを要する。
しかし、Hガスが過剰に添加された混合ガスにより熱酸化処理を行うと、Hが絶縁層102Eやポリシリコン層103Eに侵入して、それぞれの層が劣化する場合がある。このため、第1の比較例にかかる半導体装置は、信頼性が低下する場合がある。
(第2の比較例)
第2の比較例として、金属ゲート電極の酸化を回避する一具体例を説明する。
第2の比較例では、図10(A)に示すように、シリコンからなるウエハ200上に、SiO等からなる絶縁膜(酸化膜)102F、ポリシリコン層103F、バリア層(金属層)104F、電極層(金属層)105F、ハードマスク層106Fが順次形成される。
続いて、図10(B)に示すように、ハードマスク層106Fをマスクとし、ドライエッチング等の手法を用いて、電極層105F、バリア層104E、ポリシリコン層103Eの途中までエッチングが行われ、ウエハ200上には、絶縁膜102F、ポリシリコン層103G、バリア層104G、及び電極層105Eが形成される。
続いて、ポリシリコン層103G上側に窒化酸化膜(SiN)107が成膜される。その結果、図10(C)に示すように、バリア層104Gの側壁、電極層105Fの側壁、ハードマスク層106Fの側壁及び上部に、窒化酸化膜(SiN)107が形成される。
続いて、ドライエッチング等の手法を用いて、窒化酸化膜(SiN)107、ポリシリコン層103G、絶縁層102Fがエッチングされる。
その結果、図10(D)に示すように、ウエハ200上には、絶縁膜102G、ポリシリコン層103H、バリア層(金属層)104G、電極層(金属層)105G、ハードマスク層106Fが形成される。また、ハードマスク層106F、電極層(金属層)105G、バリア層(金属層)104Gそれぞれの側壁、及びポリシリコン層103Hの一部分上に、窒化酸化膜(SiN)107Aが形成される。
上記エッチング処理の際、絶縁層(シリコン層)102Gの側壁102Jとポリシリコン層103Hの露出した側壁103Jは、上記エッチングの際にダメージを受けている。
続いて、第2の比較例では、OガスとHガスとの混合ガスを用いた熱酸化処理の手法による修復酸化処理が行われ、図9(C),図10(E)に示されるように、絶縁層(シリコン層)102Gに新たな酸化膜102Kと、ポリシリコン層103Eの側壁103Jに新たな酸化膜103Kとが形成され、エッチングによるダメージが修復される。
第2比較例では、修復酸化処理時、上記製造工程により、金属層表面に、窒化酸化膜(SiN)107Aやハードマスク層106Fが形成されているので、金属層が酸化から保護される。このため、第2比較例では、例えば第1の比較例のように混合ガス中にHガスを過剰に添加することなく、選択酸化処理を行うことができる。
しかし、第2比較例では、デバイスの微細化による保護膜成膜によるセル間の寄生容量増加などで、デバイス特性が劣化する場合がある。このため、第2比較例では、上記プロセスの後、窒化酸化膜(SiN)107Aを除去するという煩雑な工程を要する。
一方、本発明にかかる実施例では、上述したように比較的簡単に高性能の半導体装置を製造することができる。
<本発明の他の実施形態>
図11(A),図11(B)は、本発明の他の実施形態にかかる半導体装置100(フローティングゲートタイプのフラッシュメモリ)の製造方法を説明するための図である。
本実施形態では、例えばフラッシュデバイスのゲート構造を有する半導体装置に、本発明にかかる半導体装置の製造方法を適用した場合を説明する。
シリコン基板200に選択酸化処理を施す前、図11(A)に示すように、本発明の一実施形態にかかる半導体装置100(フラッシュデバイス)のゲート構造101は、シリコン基板200上に、ゲート酸化膜(SiO)102G,ポリシリコンからなるフローティング電極1031,ONO(酸化膜−窒化膜−酸化膜)構造のインターポリシリコン層1035,ポリシリコン層1032と金属層105Aの2層構造からなるコントロール電極105Hが順次積層された構造を有する。
金属層105Aの形成材料としては、例えばW,Ru,Ta,Mo,窒化チタン(TiN)などの金属材料を挙げることができる。シリコン層103Gは、フローティング電極1031と、ONO(酸化膜−窒化膜−酸化膜)構造のインターポリシリコン層1035と、ポリシリコン層1032と、を有する。このシリコン層103Gは、シリコンを含む領域の一実施形態に相当する。金属層105Aは、金属を含む領域の一実施形態に相当する。
絶縁層102Gとシリコン層103Gの露出した部分103Mは、ゲート構造を形成する際のエッチング工程時に、ダメージを受けている。
続いて、上記構造を有するシリコン基板200に対して、本発明の一実施形態にかかる半導体装置の製造方法の選択酸化処理を施す。すると、図11(B)に示すように、ゲート絶縁層102とシリコン層103Gの側壁に、新たな酸化膜103Nが形成される。
以上、図11(A),図11(B)に示すように、上記工程により、ゲート絶縁層102Gとシリコン層103Nの側壁に、エッチングによるダメージが修復される。また、上記工程により、金属層105Aの酸化を抑制することができる。
また、上述したように、フラッシュメモリなどのゲート構造を有する半導体装置に関しても、本発明の一実施形態にかかる半導体装置の製造方法を適用することにより、比較的高い信頼性のフラッシュメモリを製造することができる。
図12(A),図12(B)は、本発明の他の実施形態にかかる半導体装置100B(チャージトラップタイプのフラッシュデバイス)を説明するための図である。
本実施形態では、チャージトラップタイプのフラッシュメモリである半導体装置100Bに、本発明にかかる半導体装置の製造方法を適用した場合を説明する。
本実施形態にかかる選択酸化処理を施す前、図12(A)に示すように、半導体装置100Bのゲート構造101Kは、シリコン基板200上に、絶縁膜(トンネル酸化膜:SiO)102K,窒化シリコン(SiN)で形成されたチャージトラップ層108、Alで形成されたブロッキング層109、金属(例えばTaN)を含むコントロール電極(金属層)105Kが順次積層された構造を有する。図12(A)に示される半導体装置100Bは、いわゆるTANOS(TaN/Al/SiN/SiO/Si)型と呼ばれる。上記絶縁膜102Kとブロッキング層109との間に形成されたチャージトラップ層108には、電荷を蓄えることが可能である。
絶縁膜102Kの側壁、チャージトラップ層108の側壁、ブロッキング層109の側壁は、ゲート構造を形成する際のエッチング工程時に、ダメージを受ける。
続いて、上記構造を有するシリコン基板200Bに対して、本発明の一実施形態にかかる半導体装置の製造方法の選択酸化処理を施す。すると、図12(B)に示すように、金属層105Kは酸化されずに、絶縁膜102Kの側壁及び基板200の表面が酸化されることにより、基板200上及び絶縁膜102の側壁に酸化膜200Sが形成される。
以上、図12(A),図12(B)に示すように、上記工程により、絶縁膜102Kの側壁における、エッチングによるダメージが修復される。
また、本実施形態では、絶縁膜102Kの側壁が酸化されるとともに、酸化膜200Sが形成されるので、絶縁膜102Kの側壁からのリーク電流を抑制することができる。
また、本実施形態では、上記工程により、TaNで形成されたコントロール電極(金属層)105Aの酸化を抑制することができ、デバイス特性の劣化を抑制することができる。
また、Alで形成されたブロッキング層109、及びSiNで形成されたチャージトラップ層108は、絶縁体であるので、リーク電流が発生しない。また、ブロッキング層109の側壁及びチャージトラップ層108の側壁は、エッチングによりダメージを
受けたとしても、デバイス特性の劣化が小さい。
また、本実施形態では、ブロッキング層109,チャージトラップ層108の劣化を抑制しつつ、絶縁膜102の側壁及び基板200Bに酸化処理を施すことができる。そのため、例えば、ブロッキング層109の側壁の劣化によるブロッキング層109から金属層105Aへのリーク電流の発生、ブロッキング層109の側壁の劣化によるチャージトラップ層108での電荷の蓄積不良の発生、などの不具合を抑制することができる。
すなわち、上述したように、本発明の一実施形態にかかる半導体装置の製造方法を用いることにより、比較的高い信頼性を有するチャージトラップタイプのフラッシュメモリのゲート構造を有する半導体装置100Bを製造することができる。
<本発明の好ましい態様>
以下に、本発明の好ましい態様について付記する。
本発明の一態様によれば、
基板上に絶縁膜を形成する工程と、
前記絶縁膜上に、金属を含む電極を形成する工程と、
前記絶縁膜及び前記電極に対してエッチング処理を施すことで、前記絶縁膜の側壁及び前記電極の側壁を露出させる工程と、
前記酸素ガス、前記水素ガス、及び前記希ガスの混合ガス中における前記希ガスの割合が40%以上である該混合ガスを、プラズマ状態とする工程と、
露出した前記絶縁膜の側壁及び露出した前記電極の側壁を有する前記基板を、前記プラズマ状態の前記混合ガスによって酸化処理する工程と、を有する
半導体装置の製造方法が提供される。
好ましくは、前記希ガスは、ヘリウムガスである
半導体装置の製造方法が提供される。
また、好ましくは、前記希ガスは、アルゴンガスであって、前記混合ガス中の前記アルゴンガスの割合が50%以上である
半導体装置の製造方法が提供される。
また、本発明の他の態様によれば、
側壁が露出した絶縁膜及び側壁が露出した電極を有する基板を処理する処理室と、
酸素ガスを前記処理室内へ供給する酸素ガス供給部と、
水素ガスを前記処理室内へ供給する水素ガス供給部と、
希ガスを前記処理室内へ供給する希ガス供給部と、
前記処理室内へ供給された前記酸素ガス、前記水素ガス、及び前記希ガスの混合ガスを、プラズマ状態とするプラズマ発生部と、
前記処理室内を排気するガス排気ラインと、
前記酸素ガス供給部、前記水素ガス供給部、及び前記希ガス供給部が、前記混合ガス中における前記希ガスの割合を40%以上とするように、それぞれのガスを前記処理室内に供給し、
前記混合ガスを、前記プラズマ発生部によってプラズマ状態とし、
露出した前記絶縁膜の側壁及び露出した前記電極の側壁を有する前記基板を、前記プラズマ状態の前記混合ガスによって酸化処理するように制御する制御部と、を有する
半導体製造装置が提供される。
また、本発明の他の態様によれば、
酸素ガスと水素ガスとヘリウムガスとの混合ガスをプラズマ化する工程と、
シリコンを含む領域と金属を含む領域とが形成された基板に対して、前記プラズマ化した混合ガスを供給し、前記シリコンを含む領域を選択的に酸化する工程と、を有し、
前記混合ガス中の前記酸素ガスの流量と前記水素ガスの流量と前記ヘリウムガスの流量との合計流量に対する前記ヘリウムガスの流量を40%以上とする、
半導体装置の製造方法が提供される。
好ましくは、前記混合ガス中の前記酸素ガスの流量と前記水素ガスの流量との合計流量に対する前記水素ガスの流量を40%以上かつ95%以下とする半導体装置の製造方法が提供される。
また、好ましくは、前記混合ガス中の前記酸素ガスの流量と前記水素ガスの流量と前記ヘリウムガスの流量との合計流量に対する前記ヘリウムガスの流量を40%以上かつ80%以下とする半導体装置の製造方法が提供される。
また、好ましくは、前記混合ガス中の前記酸素ガスの流量と前記水素ガスの流量との合計流量に対する前記水素ガスの流量が15%以下の場合、前記混合ガス中の前記酸素ガスの流量と前記水素ガスの流量と前記ヘリウムガスの流量との合計流量に対する前記ヘリウムガスの流量を33%以上かつ80%以下とする半導体装置の製造方法が提供される。
また、好ましくは、前記混合ガス中の前記酸素ガスの流量と前記水素ガスの流量との合計流量に対する前記水素ガスの流量が20%以下の場合、前記混合ガス中の前記酸素ガスの流量と前記水素ガスの流量と前記ヘリウムガスの流量との合計流量に対する前記ヘリウムガスの流量を21%以上かつ80%以下とする半導体装置の製造方法が提供される。
また、好ましくは、前記混合ガス中の前記酸素ガスの流量と前記水素ガスの流量との合計流量に対する前記水素ガスの流量が30%以下の場合、前記混合ガス中の前記酸素ガスの流量と前記水素ガスの流量と前記ヘリウムガスの流量との合計流量に対する前記ヘリウムガスの流量を10%以上かつ80%以下とする半導体装置の製造方法が提供される。
また、本発明の他の態様によれば、
酸素ガスと水素ガスとアルゴンガスとの混合ガスをプラズマ化する工程と、
シリコンを含む領域と金属を含む領域とが形成された基板に対して、前記プラズマ化した混合ガスを供給し、前記シリコンを含む領域を選択的に酸化する工程と、を有し、
前記混合ガス中の前記酸素ガスの流量と前記水素ガスの流量と前記アルゴンガスの流量との合計流量に対する前記アルゴンガスの流量を50%以上とする、
半導体装置の製造方法が提供される。
また、好ましくは、前記混合ガス中の前記酸素ガスの流量と前記水素ガスの流量との合計流量に対する前記水素ガスの流量を40%以上かつ95%以下とする半導体装置の製造方法が提供される。
また、好ましくは、前記混合ガス中の前記酸素ガスの流量と前記水素ガスの流量と前記アルゴンガスの流量との合計流量に対する前記アルゴンガスの流量を50%以上かつ80%以下)とする半導体装置の製造方法が提供される。
また、本発明の他の態様によれば、
基板を収容する処理室と、
前記処理室内に酸素ガスと水素ガスとヘリウムガスとの混合ガスを供給するガス供給ラインと、
前記処理室内のガスを排出するガス排気ラインと、
前記処理室内にプラズマを発生させるプラズマ発生機構と、
前記処理室内に収容された前記基板を加熱する加熱機構と、
前記ガス供給ライン、前記排気ライン、前記プラズマ発生機構、及び前記加熱機構それぞれを制御する制御部と、を有する基板処理装置であって、
前記制御部は、
前記混合ガス中の前記酸素ガスの流量と前記水素ガスの流量と前記ヘリウムガスの流量との合計流量に対する前記ヘリウムガスの流量が40%以上となるように、前記ガス供給ラインを制御する、
基板処理装置が提供される。
また、好ましくは、前記制御部は、
前記混合ガス中の前記酸素ガスの流量と前記水素ガスの流量との合計流量に対する前記水素ガスの流量が40%以上かつ95%以下となるように、前記ガス供給ラインを制御する
基板処理装置が提供される。
また、好ましくは、コイル及びコンデンサを備える第1の高周波整合器と、前記基板を支持するとともに、前記第1の高周波整合器を介して接地されるサセプタと、を有し、
前記プラズマ発生機構は、第2の高周波整合器と、前記処理室周囲に配置された筒状電極及び磁力線形成部と、前記筒状電極に前記第2の高周波整合器を介して接続された高周波電源と、を有し、
前記制御部は、
前記サセプタのインピーダンスを変化させて前記基板の電位を調整するように、前記第1の高周波整合器のコイルのインダクタンス値または前記コンデンサの容量値を制御し、
前記筒状電極に高周波電力を印加するように、前記高周波電源を制御する
基板処理装置が提供される。
また、好ましくは、
前記制御部は、
前記混合ガス中の前記酸素ガスの流量と前記水素ガスの流量と前記ヘリウムガスの流量との合計流量に対する前記ヘリウムガスの流量が40%以上かつ80%以下となるように、前記ガス供給ラインを制御する
半導体装置の製造方法が提供される。
また、好ましくは、
前記制御部は、
前記混合ガス中の前記酸素ガスの流量と前記水素ガスの流量との合計流量に対する前記水素ガスの流量が15%以上の場合、前記混合ガス中の前記酸素ガスの流量と前記水素ガスの流量と前記ヘリウムガスの流量との合計流量に対する前記ヘリウムガスの流量が33%以上かつ80%以下となるように、前記ガス供給ラインを制御する
基板処理装置が提供される。
また、好ましくは、
前記制御部は、
前記混合ガス中の前記酸素ガスの流量と前記水素ガスの流量との合計流量に対する前記水素ガスの流量が20%以上の場合、前記混合ガス中の前記酸素ガスの流量と前記水素ガスの流量と前記ヘリウムガスの流量との合計流量に対する前記ヘリウムガスの流量を21%以上かつ80%以下となるように、前記ガス供給ラインを制御する
基板処理装置が提供される。
また、好ましくは、
前記制御部は、
前記混合ガス中の前記酸素ガスの流量と前記水素ガスの流量との合計流量に対する前記水素ガスの流量が30%以上の場合、前記混合ガス中の前記酸素ガスの流量と前記水素ガスの流量と前記ヘリウムガスの流量との合計流量に対する前記ヘリウムガスの流量を10%以上かつ80%以下となるように、前記ガス供給ラインを制御する
基板処理装置が提供される。
また、本発明の他の態様は、
基板を収容する処理室と、
前記処理室内に酸素ガスと水素ガスとアルゴンガスとの混合ガスを供給するガス供給ラインと、
前記処理室内のガスを排出するガス排気ラインと、
前記処理室内にプラズマを発生させるプラズマ発生機構と、
前記処理室内に収容された前記基板を加熱する加熱機構と、
前記ガス供給ライン、前記排気ライン、前記プラズマ発生機構、及び前記加熱機構それぞれを制御する制御部と、を有する基板処理装置であって、
前記制御部は、
前記混合ガス中の前記酸素ガスの流量と前記水素ガスの流量と前記アルゴンガスの流量との合計流量に対する前記アルゴンガスの流量が50%以上となるように、前記ガス供給ラインを制御する
基板処理装置が提供される。
好ましくは、
制御部は、前記混合ガス中の前記酸素ガスの流量と前記水素ガスの流量との合計流量に対する前記水素ガスの流量が40%以上かつ95%以下となるように、前記ガス供給ラインを制御する
基板処理装置が提供される。
好ましくは、
前記制御部は、
前記混合ガス中の前記酸素ガスの流量と前記水素ガスの流量と前記アルゴンガスの流量との合計流量に対する前記アルゴンガスの流量が50%以上かつ80%以下となるように、前記ガス供給ラインを制御する
基板処理装置が提供される。
以上、本発明の実施の形態を具体的に説明したが、本発明は上述の実施形態限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
また、本発明は、上述した第1の実施形態、第2の実施形態、第3の実施形態、他の実施形態、を組み合わせてもよい。
また、上記第1の実施形態にかかる基板処理装置は、処理室201内でプラズマを生成する構成を有していたが、本発明は、この形態に限られるものではない。基板処理装置は、例えば、リモートプラズマ装置、処理室外でプラズマを生成し、生成されたプラズマを処理室内に供給することで、処理室内の基板にプラズマ処理による、本発明にかかる選択酸化処理を行ってもよい。
20 基板処理装置
100 半導体装置
102 絶縁膜(SiO:シリコンを含む領域)
103 ポリシリコン層(シリコンを含む領域)
104 バリア層(金属を含む領域)
105 電極層(金属を含む領域)
106 ハードマスク層
121 制御部(コントローラ)
200 ウエハ(基板)
201 処理室
270 プラズマ発生機構(プラズマ発生部)
2300 ガス供給ライン
2300a 酸素ガス供給部
2300b 水素ガス供給部
2300c 希ガス供給部
2310 ガス排気ライン

Claims (4)

  1. 基板上に絶縁膜を形成する工程と、
    前記絶縁膜上に、金属を含む電極を形成する工程と、
    前記絶縁膜及び前記電極に対してエッチング処理を施すことで、前記絶縁膜の側壁及び前記電極の側壁を露出させる工程と、
    前記酸素ガス、前記水素ガス、及び前記希ガスの混合ガス中における前記希ガスの割合が40%以上である該混合ガスを、プラズマ状態とする工程と、
    露出した前記絶縁膜の側壁及び露出した前記電極の側壁を有する前記基板を、前記プラズマ状態の前記混合ガスによって酸化処理する工程と、を有する
    半導体装置の製造方法。
  2. 前記希ガスは、ヘリウムガスである請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記希ガスは、アルゴンガスであって、
    前記混合ガス中の前記アルゴンガスの割合が50%以上である
    請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 側壁が露出した絶縁膜及び側壁が露出した電極を有する基板を処理する処理室と、
    酸素ガスを前記処理室内へ供給する酸素ガス供給部と、
    水素ガスを前記処理室内へ供給する水素ガス供給部と、
    希ガスを前記処理室内へ供給する希ガス供給部と、
    前記処理室内へ供給された前記酸素ガス、前記水素ガス、及び前記希ガスの混合ガスを、プラズマ状態とするプラズマ発生部と、
    前記処理室内を排気するガス排気ラインと、
    前記酸素ガス供給部、前記水素ガス供給部、及び前記希ガス供給部が、前記混合ガス中における前記希ガスの割合を40%以上とするように、それぞれのガスを前記処理室内に供給し、
    前記混合ガスを、前記プラズマ発生部によってプラズマ状態とし、
    露出した前記絶縁膜の側壁及び露出した前記電極の側壁を有する前記基板を、前記プラズマ状態の前記混合ガスによって酸化処理するように制御する制御部と、
    を有する半導体製造装置。
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