JP2009084912A - 建物ユニット及びユニット式建物 - Google Patents

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Abstract

【課題】横長の大開口窓を設置することができる建物ユニットを得る。
【解決手段】建物ユニット30aは基礎ユニット31を備え、その基礎ユニット31には天井側張出し梁51,床側張出し梁61及び外装材71が設けられている。外装材71を連結する張出し梁51,61は基礎ユニット31に片持ち支持されているため、外装材71の屋内側に柱や梁が存在しない状態となる。このような建物ユニットを複数連結して建物が構成されれば、柱や梁の存在しない外壁面を形成することが可能となる。そして、その外壁面に、各建物ユニットにまたがる横長の大開口領域を形成すれば、その大開口領域を利用して横長の大開口窓を設置することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、建物ユニット及びそれを連結して構成されるユニット式建物に関する。
従来から、住宅等の建物を構成する建物ユニットの存在が知られている。建物ユニットは全体として直方体状に形成され、長方形状をなす天井梁及び床梁、並びにその両者を四隅で連結する柱を有している。また、建物の間取りプランのバリエーションを増やすべく、基本ユニットと同様に天井梁、床梁及び柱を有するものの、その基本ユニットとは桁幅や桁行きが異なる直方体状に形成されたサブユニットの存在も知られている(例えば、特許文献1参照)。
そして、上記建物ユニット及びサブユニットが建物の間取りプランに応じて複数用意され、それらが連結されてユニット式建物が構成される。
特開平4−143343号公報
ところで、建物には窓が設置されるが、その窓の大きさにも多くのバリエーションがある。そして、その中には、横幅を広くして採光性や眺望性を高めた大開口窓もある。このような大開口窓を所望の位置に設置することが可能となれば、ワイドビューの実現につながり、施主のニーズにも応えることができる。
しかしながら、建物ユニットやサブユニットで構成される従来のユニット式建物では、特に建物ユニットの短辺側やサブユニットが連結されて形成された外壁部に、横長の大開口窓を設置することは建物の構造上困難である。なぜなら、建物ユニットやサブユニットの柱が外壁面の内側に配置されているため、隣接する柱同士の間隔よりも長い横幅を有する大開口窓を設置しようとすると、その柱が障害となってしまうからである。
また、複数の建物ユニットを連結して構成されるユニット式建物では、柱同士の間隔を広げるために柱の位置を変更したり、柱を省略したりすることも構造上又は強度上困難であるといえる。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、横長の大開口窓を設置することができる建物ユニット、及びその建物ユニットを連結して構成されたユニット式建物を提供することを主たる目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために、以下の手段を採用した。
すなわち、第1の発明の建物ユニットでは、天井梁、床梁、並びにこれら天井梁及び床梁の間を連結する柱を有し、全体として直方体状に形成されている基礎ユニットと、前記基礎ユニットの天井梁近傍に片持ち支持された天井側張出し梁と、前記基礎ユニットの床梁近傍に片持ち支持された床側張出し梁と、前記天井側張出し梁及び床側張出し梁の張出し先端側に連結され、建物の屋内外を仕切る外装材とを備えていることを特徴とする。
この第1の発明によれば、建物ユニットを連結すると、天井側張出し梁及び床側張出し梁に連結された外装材によって建物の外壁面が形成される。そして、天井側張出し梁及び床側張出し梁は基礎ユニットに片持ち支持されているため、この張出し梁に連結された前記外装材の屋内側には柱が存在しない状態となる。そのため、この外装材に窓設置用の開口領域を形成すれば、柱の制約を受けず横長の大開口窓を設置することが可能となる。
前記天井側張出し梁及び床側張出し梁は前記外装材を支持するものであるから、具体的には次のように構成されることが好ましい。すなわち、前記天井側張出し梁は、前記基礎ユニットの天井梁近傍に片持ち支持され、そこから屋外側へ延びる複数の天井側片持ち梁と、前記複数の天井側片持ち梁の自由端同士を連結する天井側連結梁とを備えていることが好ましい。また、前記床側張出し梁は、前記基礎ユニットの床梁近傍に片持ち支持され、そこから屋外側へ延びる複数の床側片持ち梁と、前記複数の床側片持ち梁の自由端同士を連結する床側連結梁とを備えていることが好ましい。これにより、外装材の支持を確実に行うことができる。
前記外装材は、上辺部が前記天井側連結梁に連結されているとともに、下辺部が前記床側連結梁に連結されていることが好ましい。これにより、外装材の上辺部及び下辺部を除いた両者の中間部に連結梁が存在しないため、横長の大開口窓を設置するための開口領域を確保することができる。
前記天井側張出し梁及び床側張出し梁には、これら両張出し梁の先端側同士を仮固定する仮柱が着脱自在に固定される固定部を有することが好ましい。前記天井側張出し梁及び床側張出し梁はいずれも基礎ユニットに対して片持ち支持されており、張出し先端側が自由端となっている。このため、建物ユニットの搬送や据付に際して撓みが生じ、工場生産時に確保された寸法精度を維持できなくなるおそれがある。そこで、建物ユニットの据付終了まで固定部に仮柱を仮固定しておけば撓みの発生を回避することができ、工場出荷時の寸法精度を維持することができる。
なお、固定部は、ユニット式建物を構築する際、隣接する建物ユニット同士の連結部として兼用されることが好ましい。これにより、天井側張出し梁及び床側張出し梁の強度を高めることができる。
また、第2の発明は、上記建物ユニットを複数用い、隣接する建物ユニット同士を連結してユニット式建物を構成することを特徴としている。これにより、横長の大開口窓を設置することが可能なユニット式建物を得ることができる。
この第2の発明のユニット式建物では、屋根構造体を有し、当該屋根構造体に前記天井側張出し梁が連結されていることが好ましい。これにより、建物ユニットの前記天井側張出し梁が屋根構造体に吊下げ支持された状態となる。そのため、天井側張出し梁及び床側張出し梁によって形成された構造体の強度を向上させることができるし、また、天井側張出し部分の荷重を床側張出し部分に伝達されないようにすることもできる。
この場合、自由端となっている天井側張出し梁の張出し先端部に屋根構造体が連結されれば、構造体としての強度向上や荷重伝達防止といった前述の効果がより一層顕著なものとなる。
前記外装材は、幅方向の少なくとも一方に貫通する開口領域を有し、当該開口領域は、隣接する建物ユニットの開口領域と幅方向に連なって形成された単一の開口部が形成されていることが好ましい。これにより、その単一の開口部に横長の大開口窓を設置することができる。
以下に、一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
最初に、ユニット式建物の全体構成を図6に基づいて簡単に説明する。なお、図6はユニット式建物の概要を示す斜視図である。
図6に示すように、ユニット式建物10は、建物本体11と、この建物本体11の上方に配設される屋根12とにより構成されている。建物本体11は基本部分21と、基本部分21から屋外側へ張出して屋内空間が拡張される張出し部22とを備えている。張出し部22の外壁面には、開口部として、幅方向全域にわたる横長の大開口領域23が設けられている。
建物本体11は複数の建物ユニット30が連結されてなる。各建物ユニット30は全体として直方体状に形成されており、本実施の形態では3つの建物ユニット30が横並びとなるように長辺側同士が突き合わされて互いに連結されている。各建物ユニット30は連結された場合の配置にしたがって区別されている。長辺側の両側で他の建物ユニット30と連結される中間建物ユニット30aと、長辺側の片側でのみ他の建物ユニットと連結される外側建物ユニット30b,30cである。
ここで、説明の便宜上、外側建物ユニット30b,30cについては、大開口領域23の正面視してその左側を左端建物ユニット30bとし、右側を右端建物ユニット30cとする。そして、以下の説明では、正面、側面及び左右とはこの大開口領域23の正面視を基準とした場合をいうものとする。
次に、建物ユニット30を図1乃至図3に基づいて説明する。なお、図1は中間建物ユニットを示す分解斜視図であり、図2は左端建物ユニットを示す斜視図、図3は右端建物ユニットを示す斜視図である。
図1〜図3に示すように、各建物ユニット30a〜30cは基礎ユニット31を備えている。基礎ユニット31は、各建物ユニット30a〜30cが連結されて建物本体11が構成されると前記基本部分21となる。基礎ユニット31は全体として直方体状に形成され、周知の建物ユニットと同様、天井梁41、床梁42、及びこれらを連結する柱43を備えている。これら天井梁41、床梁42及び柱43は溝形鋼により形成されている。
基礎ユニット31の短辺側には、張出しユニット32が設けられている。張出しユニット32は建物本体11が構成されると前記張出し部22となる。張出しユニット32は基礎ユニット31の天井梁41近傍に設けられた天井側張出し梁51と、床梁42近傍に設けられた床側張出し梁61とを備えている。
天井側張出し梁51は天井側片持ち梁52及び天井側連結梁53を有し、基礎ユニット31に対して片持ち支持されている。天井側片持ち梁52は基礎ユニット31の短辺側となる一対の柱43ごとに一本ずつ同じ高さ位置で設けられ、その柱43の天井梁41近傍で屋外側へ延びるように片持ち支持されている。両天井側片持ち梁52の自由端(張出し先端部)同士は天井側連結梁53によって連結されている。
床側張出し梁61は床側片持ち梁62及び床側連結梁63を有し、基礎ユニット31に対して片持ち支持されている。床側片持ち梁62は基礎ユニット31の短辺側となる一対の柱43ごとに一本ずつ同じ高さ位置で設けられ、その柱43の床梁42近傍で屋外側へ延びるように片持ち支持されている。両床側片持ち梁62の自由端(張出し先端部)同士は床側連結梁63によって連結されている。
なお、天井側及び床側にそれぞれ設けられた片持ち梁52,62及び連結梁53,63は、基礎ユニット31の天井梁41等と同様、溝形鋼により形成されている。
前記天井側連結梁53及び前記床側連結梁63には、外装材71〜73が連結されている。外装材71〜73は、その上辺部71a,72a,73aが天井側連結梁53に連結され、下辺部71b,72b,73bが床側連結梁63に連結されている。このため、上辺部71a〜73a及び下辺部71b〜73bを除いた中間部71c,72c,73cにはその屋内側に柱や梁が存在しない状態となる。
外装材71〜73の中間部71c〜73cには、幅方向のいずれか一方が貫通する開口領域76,77,78が形成されている。このうち、幅方向の両方が貫通した開口領域76を有し、上下に分割されているのが中間外装材71であり、中間建物ユニット30aに設けられている(図1参照)。また、正面視において左側が貫通している開口領域77を有するのが左側外装材72であり、左端建物ユニット30bに設けられている(図2参照)。また、右側が貫通している開口領域78を有するのが右側外装材73であり、右端建物ユニット30cに設けられている(図3参照)。
なお、図2及び図3に示すように、左端建物ユニット30b及び右端建物ユニット30cには、基礎ユニット31及び張出しユニット32の非連結側にも外装材74が設けられている。この場合、外装材74は左端建物ユニット30bであれば左側面に、右端建物ユニット30cであれば右側面に設けられている。
以上のように構成された中間建物ユニット30a、左端建物ユニット30b及び右端建物ユニット30cを連結して建物本体11が構成されると、外装材71〜73の中間部に形成された開口領域76〜78によって、建物本体11には各建物ユニット30a〜30cにまたがる横長の大開口領域23が形成される。大開口領域23の屋内側には柱や梁が存在しないため、この大開口領域23を利用して横長の大開口窓を設置することが可能となる。
次に、天井側連結梁53及び床側連結梁63に外装材71〜73を連結する構成を、図4に基づいて説明する。説明に際しては、最初に左側外装材72及び右側外装材73の連結構成を説明する。この場合、いずれの外装材についても連結構成は同じであるから、左側外装材72を例として説明する。中間外装材71の連結構成はその後で説明する。なお、図4は連結梁に外装材を連結する様子を示す説明図であり、天井側連結梁及び床側連結梁の縦断面を拡大して示している。
図4に示すように、溝形鋼により形成された天井側連結梁53は横断面がコ字状をなし、溝が内向きとなるように設けられている。天井側連結梁53の上フランジ54には、補助プレート81が設けられている。補助プレート81は天井側連結梁53の延びる方向に沿って長尺状に形成されている。補助プレート81は天井側連結梁53の上フランジ54よりも幅広の平板部82と、平板部82の端部が折り曲げ形成された立ち上がり部83とを備え、その横断面はL字状をなしている。そして、立ち上がり部83が下向きとなるようにして平板部82が上フランジ54の上面に取り付けられ、立ち上がり部83と天井側連結梁53のウエブ55との間に取付溝84が形成されている。天井側連結梁53のウエブ55には、上下方向に延びる固定用の長孔56が設けられている。この長孔56は、天井側連結梁53の延びる方向に沿って等間隔に複数設けられている。
同様に溝形鋼により形成された床側連結梁63は横断面がコ字状をなし、溝が内向きとなるように設けられている。床側連結梁63の下フランジ64には支持プレート91が設けられている。支持プレート91は床側連結梁63の延びる方向に沿って長尺状に形成されている。支持プレート91は床側連結梁63の下フランジ64よりも幅広の平板部92と、平板部92の端部が折り曲げ形成された立ち上がり部93とを備え、その横断面はL字状をなしている。そして、立ち上がり部93が上向きとなるようにして平板部92が下フランジ64の下面に取り付けられ、立ち上がり部93と床側連結梁63のウエブ65との間に支持溝94が形成されている。床側連結梁63のウエブ65には固定孔66が設けられている。この固定孔66は、床側連結梁53の延びる方向に沿って等間隔に複数設けられている。
一方、左側外装材72側は、その外装材72の裏側(屋内側)に下地枠102が設けられ、その下地枠102と外装材72とで外装パネル101が構成されている。下地枠102は外装材72よりも小さく形成され、下地枠102の上端及び下端から外装材72が突出した状態となっている。
下地枠102の上端には、その上端面から突出する補助突条103が設けられている。補助突条103はL字状をなすように平板を折り曲げて形成されたもので、その折り曲げられた先端部が外装材72側に向くように、下地枠102の幅方向に沿って設けられている。また、下地枠102の下端には、その下端面から突出する被支持突条104が設けられている。被支持突条104は平板状をなし、下地枠102の幅方向に沿って設けられている。そして、被支持突条104の下端から補助突条103の上端までの高さ(突条高さH1)は、支持プレート91の立ち上がり部93の上端から前記取付溝84の底面までの高さ(梁側高さH2)よりも若干小さく形成されている。
下地枠102には、天井側連結梁53及び床側連結梁63に外装パネル101が連結された際に、前記長孔56及び固定孔66が形成された位置と対応する位置にナット105がそれぞれ固定されている。
次に、左側外装材72を天井側連結梁53及び床側連結梁63に連結する手順を説明する。これは引き戸の取付手順に似ている。
最初に、外装パネル101の上部を天井側連結梁53に近づけるようにして、その外装パネル101を斜めの状態で保持する。次いで、図4に実線にて示すように、外装パネル101を持ち上げながら、補助突条103を取付溝84の奥まで差し込む。その状態を維持したまま外装パネル101の下部を床側連結梁63に近づけた後、被支持突条104を支持溝94に差し込む。このとき、前述した突条高さH1と梁側高さH2との関係から、補助突条103が取付溝84の奥まで差し込まれていれば、被支持突条104が立ち上がり部93に引っかかることなくそれを支持溝94に差し込むことが可能となる。その後、ボルト106を長孔56及び固定孔66を介してナット105に結合することで、外装パネル101が天井側連結梁53及び床側連結梁63に固定される。
以上は左側外装材72及び右側外装材73の連結に関する構成であるが、中間外装材71の連結構成についてもこれとほとんど同様の構成を有している。ただ、中間外装材71は開口領域76が形成されることで上下に分割されているために、若干の相違がある。すなわち、前述した下地枠102が上下の外装材ごとに設けられ、また、分割された外装材71がそれぞれ個別に連結されるといった点が異なる程度である。
ここで、上記建物ユニット30では、天井側張出し梁51及び床側張出し梁61の張出し先端側が自由端となっていることにより、搬送や据付作業時に撓みが生じ、工場生産時に確保された寸法精度を維持できなくなるおそれがあるという課題を有する。
このため、図5に示すように、一対の天井側片持ち梁52及び床側片持ち梁62の張出し先端部には、仮柱112がボルト113で仮固定される固定部111が設けられている。そして、仮柱112を中間建物ユニット30aの据付が終了するまで固定部111に仮柱112を仮固定しておけば、搬送や据付時に撓みが発生することを回避できる。この固定部111は、各建物ユニット30を連結して建物本体11を構築する際に、隣接する建物ユニット30同士の連結部として兼用される。
次に、以上のように構成された各建物ユニット30が連結されて建物本体11が構成された場合に、その建物本体11と屋根12、具体的には屋根12を形成する屋根構造体120との連結構成を図7に基づいて説明する。なお、図7は建物本体と屋根構造体との連結構成を概略的に示す側面図である。
図7に示すように、屋根構造体120は建物本体11の上方に配設されている。屋根構造体120は側方からみて全体が略二等辺三角形状に形成されており、そのため屋根12は棟側から軒側にかけて下方に傾斜する勾配屋根となっている。この屋根構造体120は屋根パネル121と、屋根パネル121を支持するトラス材122とを備えている。屋根パネル121は屋根材、屋根下地材及び屋根フレーム等によって周知のごとく構成され、また、トラス材も溝形鋼によって構成される周知のものである。
屋根構造体120は、屋根パネル121が建物本体11の上端縁部で連結されることでその建物本体11の上方に設置されている。この屋根パネル121の連結に関して、具体的には、屋根構造体120の直下にある建物ユニット30の天井梁41及び天井側張出し梁51(より詳細には、天井側片持ち梁52)の張出し先端部と連結されている。そして、この連結には軒先受け具131が用いられ、軒先受け具131が屋根パネル121及び天井側張出し梁51の双方にボルト132で固定されている。
そして、このように屋根構造体120に天井側張出し梁51が連結されることで、天井側張出し梁51が屋根構造体120に吊下げ支持された状態となる。
以上の構成により、本実施の形態によれば以下に示す有利な効果が得られる。
上記建物ユニット30を複数連結して建物本体11を構成すれば、開口領域76〜78を有する外装材71〜73によって建物本体11の外壁面が形成される。また、各開口領域76〜78が幅方向に連なって、その外壁面には各建物ユニット30a〜30cにまたがる単一の大開口領域23が形成される。そして、外装材71〜73は基礎ユニット31に片持ち支持された張出し梁51,61に連結されているため、大開口領域23が形成された外壁面の屋内側には柱や梁が存在しない。このため、大開口領域23を利用して横長の大開口窓を設置することができる。
天井側張出し梁51及び床側張出し梁61は、それぞれ基礎ユニット31に片持ち支持される一対の片持ち梁52,62と、その両片持ち梁52,62を連結する連結梁53,63とで構成されている。このため、張出し梁51,61に連結される外装材71〜73の支持を確実に行うことができる。
外装材71〜73は、その上辺部71a〜73aで天井側連結梁53に連結され、下辺部71b〜73bで床側連結梁63に連結されているため、外装材71〜73の中間部71c〜73cに連結梁53,63が存在しない。これにより、その中間部71c〜73cに形成される開口領域76〜78の屋内側に梁が存在しない構成を実現できる。
天井側張出し梁51及び床側張出し梁61に仮柱112を着脱自在とする固定部111が設けられているため、据付終了時まで両張出し梁51,61の自由端同士を仮柱112によって仮固定することが可能となる。これにより、搬送や据付時の振動等によって基礎ユニット31に片持ち支持された張出し梁51,61に撓みが発生することを回避できる。そして、そうすることで、工場出荷時に確保された張出し梁51,61の寸法精度を維持することができる。
また、この固定部111は、各建物ユニット30を連結して建物本体11を構築する際に、隣接する建物ユニット30同士の連結部として兼用されるため、天井側張出し梁51及び床側張出し梁61の強度を高めることができる。
建物本体11の上方に配設される屋根構造体120に天井側張出し梁51の張出し先端部が連結されているため、天井側張出し梁51が屋根構造体120に吊下げ支持された状態となっている。そのため、張出し部22を形成する構造体の強度を向上させることができるし、また、天井側張出し側の荷重を床張出し側に伝達されないようにすることもできる。これにより、張出し部22を支える基礎を設ける必要もなくなる。
また、天井側張出し梁51と外装材71〜73とは、天井側連結梁53に設けられた長孔56を介してボルト106により固定されている。このようにボルト106のネジ部を挿通する孔が長孔56であると、屋根構造体120の荷重が天井側連結梁53に作用してもそれが外装材71〜73に伝達されることを回避できる。これにより、その荷重伝達によって外装材71〜73及び大開口領域23に設置された窓が破壊されてしまうことを防止できる。
なお、以上説明した実施の形態に限らず、例えば以下に別例として示した形態で実施することもできる。
上記実施の形態では、外装材71〜73に開口領域76〜78を設けて、各建物ユニット30a〜30cが連結されると大開口領域23が形成されるようにしたが、左右側面に設けられた外装材74まで開口領域を拡張してもよい。張出し部22のコーナ部には柱が存在しないことからすれば、開口領域を拡張すればユニット式建物でありながらコーナ窓を設置することができる。なお、コーナ部に独立した開口領域を形成してもよい。
上記実施の形態では、天井側張出し梁51及び床側張出し梁61はそれぞれ一対の片持ち梁52,62を有しているが、一本の片持ち梁でも3本以上の複数の片持ち梁52,62であってもよい。もっとも、片持ち梁52,62は外装材71〜73を支持している以上、複数の片持ち梁が設けられることが強度確保の点では好ましいといえる。
上記実施の形態では、外装パネル101の連結構成として、下地枠102の上端に設けられた補助突条103を天井側連結梁53側の取付溝84に差し込む構成を採用したが、単なるボルト止めだけで連結されるようにしてもよい。この連結構成は特に限定されないのであって、その他にも例えば、連結梁53側には下向きの棒状突起を設けるとともに、外装パネル101には差し込み孔を設けて、その差し込み孔に棒状突起が挿入されるようにして連結してもよい。
上記実施の形態では、基礎ユニット31の短辺側に張出しユニット32が設けられているが、長辺側に張出しユニット32が設けられるようにしてもよい。これにより、基礎ユニット31の長辺側に張出し部22を設けることが可能となり、そこに複数の建物ユニット30にまたがる大開口領域を形成することができる。そうすれば、横長の大開口窓の設置に関する限定要素をさらに少なくすることができる。
中間建物ユニットを示す分解斜視図。 左端建物ユニットを示す斜視図。 右端建物ユニットを示す斜視図。 連結梁に外装材を連結する様子を示す説明図。 仮柱が取り付けられた建物ユニットの斜視図。 ユニット式建物の概要を示す斜視図。 建物本体と屋根構造体との連結構成を概略的に示す側面図。
符号の説明
10…ユニット式建物、11…建物本体、23…大開口領域(開口部)、30…建物ユニット、31…基礎ユニット、41…天井梁、42…床梁、43…柱、51…天井側張出し梁、52…天井側片持ち梁、53…天井側連結梁、61…床側張出し梁、62…床側片持ち梁、63…床側連結梁、71〜73…外装材、76〜78…開口領域、111…固定部、112…仮柱、120…屋根構造体。

Claims (7)

  1. 天井梁、床梁、並びにこれら天井梁及び床梁の間を連結する柱を有し、全体として直方体状に形成されている基礎ユニットと、
    前記基礎ユニットの天井梁近傍に片持ち支持された天井側張出し梁と、
    前記基礎ユニットの床梁近傍に片持ち支持された床側張出し梁と、
    前記天井側張出し梁及び床側張出し梁の張出し先端側に連結され、建物の屋内外を仕切る外装材と、
    を備えていることを特徴とする建物ユニット。
  2. 前記天井側張出し梁は、
    前記基礎ユニットの天井梁近傍に片持ち支持され、そこから屋外側へ延びる複数の天井側片持ち梁と、
    前記複数の天井側片持ち梁の自由端同士を連結する天井側連結梁と、
    を備え、
    前記床側張出し梁は、
    前記基礎ユニットの床梁近傍に片持ち支持され、そこから屋外側へ延びる複数の床側片持ち梁と、
    前記複数の床側片持ち梁の自由端同士を連結する床側連結梁と、
    を備えている請求項1に記載の建物ユニット。
  3. 前記外装材は、上辺部が前記天井側連結梁に連結されているとともに、下辺部が前記床側連結梁に連結されている請求項1又は2に記載の建物ユニット。
  4. 前記天井側張出し梁及び床側張出し梁には、これら両張出し梁の先端側同士を仮固定する仮柱が着脱自在に固定される固定部を有する請求項1乃至3のいずれかに1項に記載の建物ユニット。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の建物ユニットを複数用い、隣接する建物ユニット同士を連結して構成されていることを特徴とするユニット式建物。
  6. 屋根構造体を有し、当該屋根構造体に前記天井側張出し梁が連結されてなる請求項5に記載のユニット式建物。
  7. 前記外装材は、幅方向の少なくとも一方に貫通する開口領域を有し、当該開口領域は、隣接する建物ユニットの開口領域と幅方向に連なって形成された単一の開口部が形成されている請求項5又は6に記載のユニット式建物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017066670A (ja) * 2015-09-29 2017-04-06 積水化学工業株式会社 仮支持材付きユニット、ユニット建物及びユニット建物の構築方法

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