JP5401050B2 - 建物ユニット、ユニット式建物及びユニット式建物の施工方法 - Google Patents
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Description
工場で製造された建物ユニットはトラックで建築現場まで搬送され、建築現場では、クレーン等を用いて組み合わされることでユニット式建物が施工される。
通常、建物ユニットは、その平面の大きさがトラックで搬送可能な面積まで設定されるので、工場にて建物ユニットの外壁材に装飾用建築構造物を取り付けると、トラックの輸送制限を超えることになる。
ユニット式建物で装飾用建築構造物を施工するために、従来では、ファサードを建物ユニットの内部に組み込んでおくユニット式建物がある(特許文献1)。
このファサード用の建物ユニットは、1本の梁を欠損させた骨組みに中間柱を2本設け、これらの中間柱に中間上梁をそれぞれ連結し、これらの中間上梁の途中部分を互いに天井梁で連結する構成である。
そこで、ファサードを構成する部材を工場で製造し、建設現場では、この構成部材を外壁材に取り付けることも考えられるが、それでは、ファサードと外壁材との防水処理を現場で行わなければならず、現場作業が煩雑となる。
この構成の発明では、工場にてブラケットと骨組みとの防水処理が完結しているので、現場での防水処理が容易となる。さらに、装飾用建物構造物自体を建物ユニットで構成しないから、装飾用建物構造物用の特別構造の建物ユニットを、通常の居室等を構成する建物ユニットとは別に用意しなくてもよいので、建物ユニットの構造が複雑にならない。
この構成の発明では、建物ユニットの構造を複雑化することなく、ピラスターをユニット式建物に容易に施工することができる。
この構成の発明では、ピラスター側ブラケットを係合部に係合することで、ピラスターの取付作業を容易に行うことができる。
この構成の発明では、建物ユニットの構造を複雑化することなく、ファサードウォールをユニット式建物に容易に施工することができる。
前記装飾用建物構造物はウィングウォール1Cであり、前記ブラケットはユニット側ブラケット271を備える構成が好ましい。
この構成の発明では、建物ユニットの構造を複雑化することなく、ウィングウォールをユニット式建物に容易に施工することができる。
この構成の発明では、前述の効果を奏することができるユニット式建物を提供することができる。
この構成の発明では、前述の効果を奏することができるユニット式建物の施工方法を提供することができる。
図1から図18に基づいて本発明の第1実施形態を説明する。
図1には第1実施形態にかかるユニット式建物の概略構成が示されている。
図1において、ユニット式建物1は、基礎2の上に設けられた1階用の建物ユニット31〜33と、これらの1階用の建物ユニット31〜33の上に配置された2階用の建物ユニット41〜43と、これらの2階用建物ユニット41〜43の上に配置された図示しない屋根とを備えた建物である。これらの建物ユニット31〜33,41〜43は図示しない連結手段、例えば、プレートやボルト及びナットを介して互いに連結されている。
ユニット式建物1の正面側の一側には装飾用建物構造物としてのピラスター1Aが上下に延びて1列形成され、他側には装飾用建物構造物としてのファサードウォール1Bが上下に延びて2列形成されている。
ピラスター1Aは1階用のピラスター材181と、2階用のピラスター材182とから構成され、これらのピラスター材181,182は上下に直線上に延びて配置されている。
ファサードウォール1Bは1階用のファサードウォール材191と、2階用のファサードウォール材192とから構成され、これらのファサードウォール材191,192は上下に延びて配置されている。
2階用の建物ユニット41〜43は、標準の建物ユニット41と、ピラスター材182が取り付けられた建物ユニット42と、ファサードウォール材192が取り付けられた建物ユニット43との3種類から構成されている。
図2において、標準の建物ユニット31,41は、四隅に立設された4本の柱10と、これらの柱10の上端間同士を結合する各2本の長辺天井梁12A及び短辺天井梁12Bを含む天井梁12と、前記柱10の下端間同士を結合する各2本の長辺床梁13A及び短辺床梁13Bを含む床梁13と、これらの梁12,13の端部同士を互いに接合する仕口11とを有する骨組み14を備えている。
ここで、長辺天井梁12A、短辺天井梁12B、長辺床梁13A及び短辺床梁13Bは、それぞれ断面コ字状の鋼材から形成されている。
天井梁12の長辺天井梁12A間には、所定間隔で複数本の天井小梁15が架けわたされ、床梁13の長辺床梁13A間には、所定間隔で複数本の根太16が架けわたされている。そして、建物ユニット31,41等の骨組み14には、予め工場で、図示しない内壁や外壁材17が必要に応じて取り付けられている。
図3はピラスター材181が取り付けられた1階用の建物ユニット32の概略斜視図であり、図4はピラスター材182が取り付けられた2階用の建物ユニット42の概略斜視図である。
図3において、1階用の建物ユニット32は、標準の建物ユニット31,41と同じ骨組み14を有するものであり、その正面には正面略矩形状の外壁材17が取り付けられている。この外壁材17の互いに隣り合う上下の角部は略矩形状の切欠き17Aがそれぞれ形成されている。この切欠き17Aから骨組み14の上下部分がそれぞれ露出されており、この露出した骨組み14の上部には第1のブラケット21を介して1階用のピラスター材181の上部が取り付けられ、露出した骨組み14の下部には第2のブラケット22を介して1階用のピラスター材181の下部が取り付けられている。
図4において、2階用の建物ユニット42は、標準の建物ユニット31,41と同じ骨組み14を有するものであり、その正面には正面略矩形状の外壁材17が取り付けられている。この外壁材17の上側角部は略矩形状の切欠き17Aが形成されている。この切欠き17Aから骨組み14の上部分が露出されており、この露出した骨組み14には第3のブラケット23を介して2階用のピラスター材182が取り付けられている。
図5はピラスター材181、182の骨組み14への取付構造を示す縦断面図であり、図6は1階用のピラスター材181の上部と第1のブラケット21との取付構造を示す分解斜視図であり、図7は1階用のピラスター材181の下部と第2のブラケット22との取付構造を示す分解斜視図であり、図8は、その縦断面図であり、図9は、図5のIX−IX線に沿う断面図である。
これらの図において、ピラスター材181,182は、それぞれコンクリート等から形成され裏面に凹部が形成された断面略コ字状の長尺ブロック体であり、その上下の長さ寸法は外壁材17の上下の長さ寸法と略等しい。
ユニット側ブラケット211は、矩形状の正面板部211Aの4辺に壁辺部211Bが立設され裏面が建物ユニット32の仕口11と柱10の上端部とに開口された開口部を有する箱状部材であり、その壁辺部211Bの開口端端縁部が仕口11及び柱10の正面に溶接で接合されている。このユニット側ブラケット211と仕口11及び柱10の正面側との間には防水部20が設けられている。
この防水部20はユニット側ブラケット211の周縁部に沿って形成されるものであり、適宜な手段、例えば、ユニット側ブラケット211と外壁材17との間にパッキン材を取り付ける、あるいは、ユニット側ブラケット211と仕口11及び柱10との間に防水テープを設ける等の手段を採用することができる。これにより、防水ラインが柱10の長手方向に沿って形成されることになる。
ユニット側ブラケット211の正面板部211Aには図示しない孔部が上下2箇所形成され、これらの孔部に対応した裏面側にはナット211Cがそれぞれ溶接で固定されている。
中央部と箱状部212Bの正面との間の隙間に係合部としてのアングル材212Dの一片部が挿通される。このアングル材212Dは、その他端片部がピラスター材181の裏面側上端部に形成された取付凹部に当接されるとともにボルト212Eでピラスター材182に取り付けられている。
板部212Aは、その上下に2箇所(図6では1箇所のみ示す)の孔部がナット211Cに対応する位置に形成され、これらの孔部を通ったボルト212Fがナット211Cに螺合される。
箱状部212Bの上面には係合孔212Gが形成されている。
ユニット側ブラケット221は、前述のユニット側ブラケット211と同様の形状であり、このユニット側ブラケット221と仕口11及び柱10の正面側との間には防水部20が設けられている。
ピラスター側ブラケット222は、ユニット側ブラケット221の正面板部211Aに対向する板部212Aと、この板部212Aの下部に溶接固定された箱状部212Bと、この箱状部212Bの正面に一片部が固定された係合部としてのアングル材222Cとを備えており、このアングル材222Cは、その他片部がボルト212Eを介してピラスター材181の下端部に取り付けられている。
板部212Aは、その上下に2箇所の孔部がナット211Cに対応する位置に形成され、これらの孔部を通ったボルト212Fがナット211Cに螺合される。
図5及び図10において、第3のブラケット23は、工場にて予め骨組み14に取り付けられたユニット側ブラケット231と、ピラスター側に取り付けられたピラスター側ブラケット232とを備え、これらのユニット側ブラケット231とピラスター側ブラケット232とが互いに連結された構成である。
ユニット側ブラケット231は、前述のユニット側ブラケット211と同様の形状であり、このユニット側ブラケット231と仕口11及び柱10の正面側との間には防水部20が設けられている。
板部212Aは、その上下に2箇所(図10では1箇所のみ示す)の孔部がナット211Cに対応する位置に形成され、これらの孔部を通ったボルト212Fがナット211Cに螺合される。
図12において、建物ユニット33,43は、標準の建物ユニット31,41と同じ骨組み14を有するものであり、その正面には正面略矩形状の外壁材17が取り付けられている。この外壁材17は、左右の幅寸法が標準の建物ユニット31,41の外壁材17の幅寸法より短く形成されており、短寸の外壁材17の左右両側に位置する骨組み14は露出されている。
外壁材17の両側端縁に沿って中間柱10Aがそれぞれ配置されている。本実施形態では中間柱10Aを含んで骨組み14が構成されている。
これらの中間柱10Aは、その上端部が長辺天井梁12Aに接合され、その下端部が長辺床梁13Aに接合されている。
建物ユニット33,43の骨組み14の左右両側には第4のブラケット24を介してファサードウォール材191,192の上部が取り付けられ、第5のブラケット25を介してファサードウォール材191,192の下部が取り付けられている。
図13はファサードウォール材191,192の骨組み14への取付構造を示す縦断面図であり、図14は1階用のファサードウォール材191の上部と第1のブラケット21との取付構造を示す分解斜視図であり、図15はファサードウォール材191の下部と第2のブラケット22との取付構造を示す分解斜視図であり、図16は、その縦断面図であり、図17は、図13のXVII−XVII線に沿う断面図である。
これらの図において、ファサードウォール材191,192は、それぞれコンクリート等から形成され裏面の両側に凹部が2箇所上下に沿って形成された平板状のブロック体であり、その上下の長さ寸法は外壁材17の上下の長さ寸法と略等しい。
ユニット側ブラケット241は、断面コ字状とされるとともに、仕口11及び柱10の側面あるいは長辺天井梁12A、長辺床梁13A及び中間柱10Aの正面に接合される。そして、ユニット側ブラケット241は、その両端部が長辺天井梁12Aと長辺床梁13Aとに接合され、かつ、骨組み14との間には防水部20が設けられている。この防水部20はユニット側ブラケット241の周辺に沿って形成されるもので、例えば、互いに対向するユニット側ブラケット241の間に形成された開口部を図示しない防水シートで閉塞するものでもよく、あるいは、ユニット側ブラケット241と外壁材17との間に図示しないパッキン材を設けるものでもよく、要するに、ユニット側ブラケット241を含めて建物ユニット33で防水処理が完結しているものであれば、その具体的な手段を問わない。なお、防水シートは現場での施工時あるいは施工後に取り除いてもよい。
板部212Aは、その上下に2箇所の孔部がナット211Cに対応する位置に形成され、これらの孔部を通ったボルト212Fがユニット側ブラケット241に接合されたナット211Cに螺合される。
ファサードウォール側ブラケット252はピラスター側ブラケット222と同様の構造であり、ユニット側ブラケット241に対向する板部212Aと、この板部212Aの下部に溶接固定された箱状部212Bと、この箱状部212Bの正面に一片部が固定された係合部としてのアングル材222Cとを備えており、このアングル材222Cは、その他片部がボルト212Eを介してファサードウォール材191の下端部に取り付けられている。
板部212Aは、その上下に2箇所の孔部がナット211Cに対応する位置に形成され、これらの孔部を通ったボルト212Fがユニット側ブラケット241に接合されたナット211Cに螺合される。
図13及び図18において、第6のブラケット26は、前記ユニット側ブラケット241と、ファサードウォール側に取り付けられたファサードウォール側ブラケット262とを備え、これらのユニット側ブラケット241とファサードウォール側ブラケット262とが互いに連結された構成である。
ファサードウォール側ブラケット262はピラスター側ブラケット232と同様の構造であり、ユニット側ブラケット241に対向する板部212Aと、この板部212Aの下部に溶接固定された箱状部212Bと、この箱状部212Bの正面に固定された係合片部212Cとを備えている。この係合片部212Cは、その中央部と箱状部212Bの正面との間に係合部としてのアングル材212Dの長尺状一片部が挿通される。
このアングル材212Dは、その他端片部がファサードウォール材192の上端部に形成された取付凹部に当接されるとともにボルト212Eでファサードウォール192に取り付けられている。
2階用のファサードウォール材192の下部は骨組み14に第5のブラケット25を介して取り付けられている。
まず、工場において、建物ユニット31〜33,41〜43、ピラスター材181,182及びファサードウォール材191,192を製造する。このうち、建物ユニット32,42には、予め、骨組み14にユニット側ブラケット211,221,231,241を接合しておき、これらの間に防水部20を設けておく。
これらの建物ユニット31〜33,41〜43やピラスター材181,182及びファサードウォール材191,192等を建設現場まで搬送する。
建設現場では、基礎2の上に1階用の建物ユニット31〜33を配置して建物の1階部分を施工し、さらに、1階部分の上に2階用の建物ユニット41〜43を配置して2階部分を施工し、この2階部分の上に屋根を施工する。
1階用の建物ユニット32にピラスター材181を取り付けるにあたり、ピラスター側ブラケット212をユニット側ブラケット211に接合し、ピラスター側ブラケット222をユニット側ブラケット221に接合し、ユニット側ブラケット211にピラスター材181の上端部を、ユニット側ブラケット221にピラスター材181の下端部をそれぞれ取り付ける。同様に、2階用の建物ユニット42にピラスター材182を取り付けるにあたり、ピラスター側ブラケット232をユニット側ブラケット231に接合し、このユニット側ブラケット231にピラスター材182の上端部を取り付け、予め接合された取付金具233を介してピラスター材182の下端部を1階用のピラスター側ブラケット212に支持する。
なお、隣り合うピラスター材181,182同士あるいはピラスター材181,182と外壁材17との間、さらには、ファサードウォール材191,192同士あるいはファサードウォール材191,192と外壁材17との間では、通常実施される防水処理を行う。
(1)ピラスター1Aを構成するピラスター材181,182やファサードウォール1Bを構成するファサードウォール材191,192を支持するブラケット21〜26の一部を骨組み14に予め工場で取り付け、これらのブラケット21〜26の一部と骨組み14とに防水部20を設けたから、工場にてブラケット21〜26の一部と骨組み14との防水処理が完結することになり、現場での防水処理が容易となる。さらに、ピラスター1Aやファサードウォール1B自体を建物ユニットで構成しないから、建物ユニット自体の構造が複雑にならない。
図19は第2実施形態にかかるユニット式建物の概略構成が示されている。
図19において、ユニット式建物5は、第1実施形態と同様に、基礎2の上に1階用の建物ユニット31,34,35が配置され、これらの1階用の建物ユニット31,34,35の上に2階用の建物ユニット41,44,45が配置され、これらの2階用建物ユニット41,44,45の上に図示しない屋根が配置されている。
ユニット式建物5の正面側の一側には装飾用建物構造物としてのウィングウォール1Cが上下に延びて1列形成され、他側には装飾用建物構造物としてのファサードウォール1Dが上下に延びて2列形成されている。
ウィングウォール1Cは1階用のウィングウォール材281と、2階用のウィングウォール材282とから構成され、これらのウィングウォール材281,282は上下に直線上に延びて配置されている。
ファサードウォール1Dは1階用のファサードウォール材291と、2階用のファサードウォール材292とから構成され、これらのファサードウォール材291,292は上下に延びて配置されている。
2階用の建物ユニット41,44,45は、標準の建物ユニット41と、ウィングウォール材282が取り付けられた建物ユニット44と、ファサードウォール材292が取り付けられた建物ユニット45との3種類から構成されている。
図20において、建物ユニット34,44は、標準の建物ユニット31,41と同じ骨組み14を有するものであり、その正面には正面略矩形状の外壁材17が取り付けられている。
建物ユニット34,44の骨組み14には第7のブラケット27を介してウィングウォール材281,282が取り付けられている。
ウィングウォール281,282は、それぞれ縦枠28A、上方横枠28B及び下方横枠28Cから略コ字形に形成されるフレーム28Fと、縦枠28Aに設けられたブロック体28Dと、フレーム28Fの両側面に設けられた面材28Eとを有する構造である。
ブロック体28Dは平面が略L字型に形成されたコンクリートブロックであり、図示しない金具を介して縦枠28Aに取り付けられている。面材28Eはフレーム28Fを挟んで対向配置されており、図示しない金具でフレーム28Fに取り付けられている。この面材28Eはコンクリート、その他の材質から略板状に形成されている。
上方横枠27B及び上方横枠27Cは、それぞれ角パイプ状に形成されており、その先端部は面材28Eの端縁から突出している。
ユニット側ブラケット271は、上下に対向配置された水平片部の端縁同士を鉛直部で接続した断面略コ字状に形成されており、その鉛直部にはボルト孔27Gが形成されている。
ウィングウォール側ブラケット272は、ユニット側ブラケット271に差し込むものであり、上方横枠27Bや上方横枠27Cの面材28Eから突出した先端部から構成される。この先端部にはユニット側ブラケット271のボルト孔27Gに対応する位置にボルト孔28Gが形成されている。これらのボルト孔27G,28Gには図示しないボルトが挿通されてユニット側ブラケット271とウィングウォール側ブラケット272が互いに接合される。
この防水部20は主にユニット側ブラケット271の周縁部に設けられ柱10の長手方向に沿って形成されるものである。防水部20は、例えば、ユニット側ブラケット271と外壁材17との間にパッキン材を取り付ける、あるいは、ユニット側ブラケット271と仕口11及び柱10との間に防水テープを設ける等の適宜な手段で構成される。
図21及び図22において、建物ユニット35,45の骨組み14には第8のブラケット28を介してファザードウォール材291,292の上下端部がそれぞれ取り付けられている。なお、建物ユニット35,45は、その正面に配置される外壁材17の両側端縁に沿ってサイド用外壁材171がそれぞれ配置されている。
パネル29F,29H、29Kは、それぞれコンクリート等から形成されるブロック体であり、その上下の長さ寸法は外壁材17の上下の長さ寸法と略等しい。
ユニット側ブラケット281は、それぞれ断面コ字状とされ、かつ、上部の仕口11及び長辺天井梁12Aと、下部の仕口11及び長辺床梁13Aとの正面に接合される。
このユニット側ブラケット281は、互いに対向する水平片部281Aと、これらの水平片部281A同士を接続する鉛直片部281Bとを有する断面コ字状に形成され、この鉛直片部281Aにはボルト孔28Lが形成されている。
ファサードウォール側ブラケット282は、ユニット側ブラケット281に差し込むように角パイプ状に形成されている。このブラケット282にはユニット側ブラケット281のボルト孔28Lに対応する位置にボルト孔28Lが形成されている。これらのボルト孔28Lには図示しないボルトが挿通されて両ブラケットが接合される。
つまり、第8のブラケット28を、工場にて予め骨組み14に取り付けられたユニット側ブラケット281と、ファサードウォール側に取り付けられたファサードウォール側ブラケット282とを備えて構成し、ユニット側ブラケット281を、上部の仕口11、長辺天井梁12A、下部の仕口11及び長辺床梁13Aの正面にそれぞれ接合される構成としたから、これらのブラケットの骨組み14への取付が容易となる。
例えば、前記実施形態では、前記実施形態では、ブラケットを工場にて予め骨組み14に取り付けたユニット側ブラケットと、ピラスター側やファサードウォール側に取り付けたブラケットとの2種類のブラケットを備えた構成としたが、本発明では、ブラケットを1種類としてもよい。
前記実施形態では、ユニット式建物は2階建ての建物であるが、本発明は3階以上の建物や1階の建物にも適用することができる。
本発明では、第1実施形態のピラスター1Aと第2実施形態のファザードウォール1Dとの組み合わせや、第1実施形態のファザードウォール1Bと第2実施形態のウィングウォール1Cとの組み合わせでもよい。
Claims (7)
- 柱及び梁から略直方体状の骨組みが形成されるとともに装飾用建物構造物が外壁材の外面から突出して設けられる建物ユニットであって、
前記装飾用建物構造物を支持するブラケットを前記柱に予め工場で取り付け、このブラケットと柱とに防水部を設け、前記ブラケットは前記柱に沿って上下にそれぞれ接合された箱状部を有し、これらの箱状部に前記装飾用建物構造物側が上下で係止され、前記防水部は前記ブラケットと前記外壁材との間に取り付けられたパッキン材を有することを特徴とする建物ユニット。 - 請求項1に記載された建物ユニットにおいて、
前記装飾用建物構造物はピラスターであり、前記ブラケットは工場にて予め前記骨組みに取り付けられたユニット側ブラケットと、前記ピラスター側に取り付けられたピラスター側ブラケットとを備え、これらのユニット側ブラケットとピラスター側ブラケットとが互いに連結されることを特徴とする建物ユニット。 - 請求項2に記載された建物ユニットにおいて、
前記ピラスター側ブラケットは前記ピラスターに予め取り付けられた係合部に係合されることを特徴とする建物ユニット。 - 請求項1に記載された建物ユニットにおいて、
前記装飾用建物構造物はファサードウォールであり、前記ブラケットはユニット側ブラケットを備えることを特徴とする建物ユニット。 - 請求項1に記載された建物ユニットにおいて、
前記装飾用建物構造物はウィングウォールであり、前記ブラケットはユニット側ブラケットを備えることを特徴とする建物ユニット。 - 請求項1から請求項5のいずれかに記載された建物ユニットを含んで構成されることを特徴とするユニット式建物。
- 請求項1から請求項5のいずれかに記載された建物ユニットを用いてユニット式建物を施工する方法であって、工場において、前記ブラケットを前記骨組みに取り付け、このブラケットと前記骨組みとに防水部を設け、建築現場では、前記ブラケットに前記装飾用建物構造物を支持することを特徴とするユニット式建物の施工方法。
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