JP6916016B2 - 建物 - Google Patents
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Description
また、天井パネルが取り付けられる梁は、柱や耐力壁等の支持部材により支持されることが一般的である。
上記の建物によれば、支持部材を長くすることなく、下階の天井高を上げることができる。これにより、構造躯体の強度を確保したまま天井高を上げることができる。
また、第1の外壁部と第2の外壁部のそれぞれに第1の梁と第2の梁が対向するように配置可能なため、第1の外壁部と第2の外壁部を建物の躯体に取り付けしやすくなる。
こうすることで、第1の外壁部と第2の外壁部を共通化することができる。
こうすることで、第1の梁と第2の梁を共通化することができる。
こうすることで、上階の床の高さと下階の天井高を、第1の梁と第2の梁の上下方向の長さに応じて調整することができる。
こうすることで、第1の梁を支持する柱の配置間隔を広くすることができる。これにより、下階に大きな開口を設けることができる。
なお、以下の実施形態においては、建物が2階建て住宅である場合を例として説明するが、以下に説明する例は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、以下に説明する部材の形状、寸法、配置等については、本発明の趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
図1には、第1の実施形態に係る建物1の構造の要部を模式的に示しており、具体的には一階部分に当たる下階3と、二階部分に当たる上階2についての外壁、柱及び梁を含む躯体部分の縦断面図を示す。
また、図2には、柱4による第1の梁5及び第2の梁6の支持構造を模式的に示す。
また、図3には、第2の梁6による天井パネル21の支持構造を模式的に示す。
図2に示されるように、第1の梁5は所定の間隔で配置される複数の柱4により支持される。また、図2に示されるように、複数の柱4の間には筋交い8を斜めに渡すことで、柱4が補強されている。なお、柱4には、筋交い8により補強されるものと、そうでないものとが混在していることとしてよい。
同様に、第2の梁6は、断面がH型の金属部材であり、下フランジ部61と上フランジ部62を有する。
ここで、第2の梁6は、上階2の床2Aを支持する床梁(胴差し)である。また、第2の梁6のうち、第1の梁5により支持される箇所を梁6Aとし、それ以外の箇所を梁6Bとする。なお、梁6Aと梁6Bとは、金具又は溶接により互いに接合されていることとする。
また、梁6Aの下フランジ部61には、第1の梁5の上フランジ部52がボルト等の締結具を用いて固定され、第1の梁5により下方から支持される。このようにして、柱4の上に、第1の梁5及び第2の梁6が固定される。
なお、梁6Aの下フランジ部61と、第1の梁5の上フランジ部52の幅は略等しい。
このように梁を第1の梁5及び第2の梁6の二段重ねで構成し、上段の第2の梁6により天井パネル21が支持されるようにしたことで、下階3の天井高を上げることができる。
なお、天井パネル21は、第2の梁6により直接的に支持される形態に限らず、第2の梁6により支持される床2A等の部材に天井パネル21を取り付けることで第2の梁6により間接的に支持されるようにしてもよい。
もちろん、第1の梁5と第2の梁6の上下方向の長さは上記の例に限定されるものではなく、第1の梁5と第2の梁6の上下方向の長さを等しくしてもよいし、第1の梁5よりも第2の梁6の上下方向の長さを長くしてもよい。
例えば、外壁パネル12Aは、取付部材を介して第2の梁6に対して固定されることとする。
例えば、外壁パネル12Bは、取付部材を介して第1の梁5に対して固定されることとする。
こうすることで、柱4を長くすることなく、梁を二段重ねにして天井パネル21を取り付ける位置を高くすることで、下階3の天井高を上げることができる。このように、柱4で高さを増すのではなく、強度の高い梁により高さを増すようにしたことで、建物1の構造躯体の強度を確保したまま下階3の天井高を上げることができる。
こうすることで、外壁パネル12Aと外壁パネル12Bのそれぞれに第1の梁5と第2の梁6とが対向するように配置可能なため、外壁パネル12Aと外壁パネル12Bを建物1物の躯体に取り付けしやすくなる。
例えば、図4に示されるように、第1の梁5を少なくとも柱4の上方に設け、梁6Aの全体に渡っては設けなくともよい。
ここで、上記の第1の梁5と梁6Aの断面形状が略同一とは、第1の梁5と梁6Aのそれぞれのフランジとウェブのサイズが略同一であることでとする。
また、第1の梁5と梁6Aとの梁の長さは同じであってもよいし、異なっていてもよい。
ここで、上記の外壁パネル12Aと外壁パネル12Bのサイズが略同一とは、外壁パネル12Aと外壁パネル12Bとの少なくとも上下方向の長さが略同一であることを含む。また、上記の外壁パネル12Aと外壁パネル12Bのサイズが略同一とは、外壁パネル12Aと外壁パネル12Bとの上下方向、幅方向、厚み方向の全てのサイズが略同一であることしてもよい。
1A 建物
2 上階
2A 床
3 下階
3A 床
4 柱
5 第1の梁
6 第2の梁
6A 梁
6B 梁
7 基礎
8 筋交い
10A 面材
10B 面材
11A パネルフレーム
11B パネルフレーム
12A 外壁パネル(第1の外壁部)
12B 外壁パネル(第2の外壁部)
13 接合部
20 天井吊り具
21 天井パネル(天井部材)
51 下フランジ部
52 上フランジ部
61 下フランジ部
62 上フランジ部
Claims (6)
- 上階と下階を有する建物であって、
前記下階に配置される、上下方向に延出する支持部材と、
前記支持部材により支持される第1の梁と、
前記第1の梁の上に固定される、前記上階の床を支持するための第2の梁と、を備え、
前記下階の天井部材が前記第2の梁により支持されており、
前記上階と前記下階の外壁となる、第1の外壁部と第2の外壁部をさらに備え、
前記第1の外壁部と前記第2の外壁部の接合部は、前記第1の梁の下端から前記第2の梁の上端までの範囲と上下方向で重なる位置にあって、
前記天井部材が、前記接合部よりも上方に配置されていることを特徴とする建物。 - 前記第1の外壁部、前記第2の外壁部は、壁面となる面材と、前記面材の裏面に採り付けられるパネルフレームと、をそれぞれ有し、
前記天井部材が、前記第1の外壁部の前記パネルフレームと、前記第2の外壁部の前記パネルフレームとの継ぎ目よりも上方に配置されており、
前記接合部と前記継ぎ目が、上下方向で重なる位置にあることを特徴とする請求項1に記載の建物。 - 前記第1の外壁部と前記第2の外壁部が略同じサイズであることを特徴とする請求項1又は2に記載の建物。
- 前記第1の梁と前記第2の梁の断面が略同じ形状であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の建物。
- 前記第1の梁と、前記第2の梁の上下方向の長さが異なることを特徴とする請求項1又は2に記載の建物。
- 前記支持部材は、柱であり、
前記第1の梁は、前記第2の梁よりも断面積が大きいことを特徴とする請求項5に記載の建物。
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