JP2014163173A - 建物 - Google Patents

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Abstract

【課題】構成の簡素化を図りつつ、水平力に対する耐力を高める。
【解決手段】建物10は、互いに離間して配置され各々に屋内空間が形成されている第1構造部21及び第2構造部22を有し、それら各構造部21,22の上面部には水平構面が形成されている。第1構造部21及び第2構造部22の間となる中間部23には、中間部23の屋根部として、各構造部21,22の一方から他方に架け渡されて、トラス構造を有する屋根ユニット51が設けられている。屋根ユニット51は、その両側の各端部が各構造部21,22の水平構面の上に載置された状態で固定されている。
【選択図】 図4

Description

本発明は、建物に関するものである。
建物において間仕切の無い大きな空間を形成するための技術として、例えば特許文献1に記載されたユニット式業務施設建物が知られている。この特許文献1では、複数の部屋ユニット(又は1つの部屋ユニット)に隣接してユニット無し部屋空間を形成し、各部屋ユニットの上及びユニット無し部屋空間の上に複数の屋根ユニットを設置する構成としている。また、ユニット無し部屋空間の屋外に面する立面に、ユニット無し部屋空間の外壁となる外壁パネルを設置する構成としている。この場合特に、ユニット無し部屋空間では、複数の屋根ユニットが、部屋ユニットの並び方向(ユニット離間方向)に並べて配置されており、隣り合うユニット同士がボルト等により互いに連結されることにより、ユニット無し部屋空間の両側の部屋ユニットに架け渡して設けられている。上記のように複数の部屋ユニットを互いに離間させて配置することにより、建物としての構成の簡素化が可能となる。
特開2005−282038号公報
ところで、上記従来の建物では、ユニット無し部屋空間の屋根部分において、各屋根ユニットはユニット離間方向に直交する方向に延びるように配置され、互いに離間された一方の部屋ユニットから他方の部屋ユニットまでは屋根ユニット同士の連結により一繋ぎの屋根が形成されるようになっている。この場合、部屋ユニットの並び方向の幅を大きくしてユニット無し部屋空間に大空間を形成しようとすると、現実には、ユニット無し部屋空間に設けられた外壁により屋根ユニットの鉛直荷重を支えることが必要になると考えられる。
上記従来の建物では、例えば地震等により建物に水平力が作用した場合に、ユニット無し部屋空間の屋根部において水平力に抗する耐力が不足し、当該屋根部において破損等が生じることが懸念される。つまり、ユニット無し部屋空間の屋根部では、屋根ユニットが外壁により支持されることで鉛直荷重に抗する力は足りると考えられるが、水平力に抗する構造強度が不足し、強度上の支障が生じることが懸念される。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、構成の簡素化を図りつつ、水平力に対する耐力を高めることができる建物を提供することを主たる目的とするものである。
以下、上記課題を解決するのに有効な手段等につき、必要に応じて作用、効果等を示しつつ説明する。なお以下においては、理解の容易のため、発明の実施の形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
第1の発明の建物は、
互いに離間して配置され各々に屋内空間が形成される第1構造部(21)及び第2構造部(22)を有し、
それら各構造部の上面部には水平構面(P1)が形成されており、
前記第1構造部及び前記第2構造部の間となる中間部(23)には、当該中間部の屋根部(43)として、トラス構造を有し、前記各構造部の一方から他方に架け渡される屋根ユニット(51)が設けられており、
前記屋根ユニットは、その両側の各端部が前記各構造部の水平構面の上に載置された状態で固定されていることを特徴とする。
上記構成では、第1構造部及び第2構造部の間の中間部の屋根部には、トラス構造を有する屋根ユニットが設けられており、これら各構造部及び屋根ユニットにより建物としての構造強度が確保されている。この場合、中間部において屋根ユニットの下方には、建物としての構造を設けなくてもよく、構成の簡素化が可能となる。また特に、屋根ユニットは、トラス構造を有し、その両側の各端部が各構造部の水平構面の上に載置された状態で固定されているため、中間部の屋根部に作用する水平力は屋根ユニットから各構造部の水平構面に伝わることになり、その水平力を各構造部の水平構面の全体で受けることができる。したがって、水平力に対する耐力を高めることができる。この場合、中間部において大空間を形成すべく第1構造部及び第2構造部の間の離間距離を拡げたとしても、十分な構造強度を持たせることが可能となる。
第2の発明は、前記屋根ユニットの上面及び下面のいずれかに水平構面(P2)が形成されており、前記各構造部の水平構面と前記屋根ユニットの水平構面とが連続していることを特徴とする。
上記構成によれば、各構造部の水平構面と屋根ユニットの水平構面とが連続していることにより、建物全体としての一層の強度アップを実現できる。なお、これらの各水平構面は、別の構面(例えば鉛直構面)を介して連続していてもよい。この場合特に、屋根ユニットの下面に水平構面が形成される構成では、各構造部の水平構面と屋根ユニットの水平構面とのそれぞれの高さ位置を合わせることができる。そのため、構造的に合理的な構成を実現できる。
第3の発明は、前記第1構造部及び前記第2構造部には、その周縁部となる位置に、鉛直荷重を支える鉛直構造部材(31,32)が設けられており、前記屋根ユニットにおいてその両側の各端部は前記鉛直構造部材の上に載置され固定されていることを特徴とする。
上記構成では、屋根ユニットは、その両側の各端部が、各構造部の鉛直構造部材の上に載置され固定されている。そのため、屋根部に作用する水平力を各構造部の側に伝える上で好適な構成を実現できる。
第4の発明は、前記屋根ユニットは、平行弦トラスよりなる構造を有しており、前記屋根部には複数の前記屋根ユニットが並べて設けられていることを特徴とする。
上記構成によれば、平行弦トラスよりなる複数の屋根ユニットを用いることにより、陸屋根タイプの屋根部を容易に形成できる。また、複数の屋根ユニットをトラックに荷積みして運搬する場合に好都合な構成となる。つまり、平行弦トラスで構造あれば、複数の屋根ユニットを平積みにして運搬できる。
第5の発明は、前記屋根部には複数の前記屋根ユニットが並べて設けられており、前記複数の屋根ユニットにおいては、当該屋根ユニットの並び方向に並ぶ束材(54)の長さがそれぞれ相違し、かつ前記並び方向に隣り合う各屋根ユニットで前記束材の長さが相違しており、前記束材の長さの相違により前記屋根ユニットの並び方向に前記屋根部の傾斜が形成されていることを特徴とする。
上記構成によれば、複数の屋根ユニットによって屋根部に一連の傾斜を付与することができる。なお、陸屋根タイプの屋根部を有する建物では、複数の屋根ユニットでの束材の長さの相違により、屋根ユニットの並び方向に水勾配分の傾斜が形成されているとよい。
第6の発明は、前記中間部の外壁は、帳壁により構成されていることを特徴とする。
帳壁(カーテンウォール)は建物の構造耐力を負担しない壁である。上記のとおり第1構造部、第2構造部及び屋根ユニットにより建物としての構造強度が確保されていることにより、中間部については帳壁により外壁を構成してもよく、中間部において耐力壁が不要となる。したがって、やはり構成の簡素化を図ることができる。
第7の発明は、前記屋根部には複数の前記屋根ユニットが並べて設けられており、前記第1構造部及び前記第2構造部において前記中間部の側の側面は、前記屋根ユニット同士の境界部に合う位置で段差状に形成されており、前記第1構造部及び前記第2構造部における段差に合わせて、前記複数の屋根ユニットがずらし配置されていることを特徴とする。
本発明では、複数の屋根ユニットがそれぞれ、互いに離間する各構造部に架け渡して設けられることから、各屋根ユニットはその長手方向(両構造部の並び方向)に互いにずらした状態で配置できる。この場合、建物の設計に関する自由度を高めることができる。
建物の概要を示す正面図。 建物全体の骨組構造を示す正面図。 図2のA部における骨組構造を示す図。 建物全体の骨組構造を示す斜視図。 屋根ユニットの構成を示す斜視図。 中間部の水平構面における水平ブレースの設置箇所を示す平面図。 建物の水平構面の位置を示す図。 建物の水平構面の位置を示す図。 別の形態において建物全体の骨組構造を示す斜視図。 別の形態において建物ユニットと屋根ユニットとの配置を示す平面図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態の建物は、基本構造として鉄骨軸組工法よりなる構造部を有する建物であり、平屋建物として構築されている。本建物は、店舗や事務所などとして好適に利用できるものとなっている。図1は、本実施形態における建物の概要を示す正面図である。また、図2〜図4には建物の骨組構造を示しており、そのうち図2は建物全体の骨組構造を示す正面図であり、図3は図2のA部における骨組構造を示す図であり、図4は建物全体の骨組構造を示す斜視図である。なお図2では、屋根部の構成の一部を省略している。本実施形態では、便宜上、図4に示すように水平方向における2方向をx方向、y方向として規定している。
建物10は、大別して、基礎11の上に構築される建物本体部12と、その上に設けられる屋根部13とを有している。建物本体部12には、周囲が外壁14により囲まれた屋内空間が形成されている。外壁14には複数の箇所に開口部15が設けられ、それら各開口部15には窓開閉体(窓サッシ)や出入口ドア等の建具16が取り付けられている。屋根部13は陸屋根となっており、その上面には所定の水勾配が付与されている。以下、建物本体部12と屋根部13とを詳しく説明する。
<建物本体部12>
建物本体部12では、建物正面視において中央部とその両側とで構成が異なっており、その両側には鉄骨軸組工法よりなる第1構造部21及び第2構造部22がそれぞれ設けられている。つまり、これらの各構造部21,22はx方向に互いに離間して配置されている。そして、第1構造部21及び第2構造部22に挟まれた部分が、これら各構造部21,22とは構成が異なる中間部23となっている。
第1構造部21及び第2構造部22の構成について説明する。なお、これら各構造部21,22は基本構成が同様であり、ここでは第1構造部21について説明する。
図4に示すように、第1構造部21は、基礎11の上に立設された複数の柱31と、それら各柱31の上端部を連結するように設けられた大梁32とを有している。例えば、柱31は角形鋼よりなり、大梁32はH形綱よりなる。柱31には、第1構造部21の耐力要素として複数(2本又は3本)の柱部とその間のラチス(補強材)とを有するラチス柱が含まれている。
大梁32は、第1構造部21の外周部に沿うようにして水平方向に四辺に設けられている。これらの大梁32に囲まれた部位が第1構造部21の水平構面P1を構成する部位であり、その水平構面P1には水平ブレース33が設けられている。本実施形態では、第1構造部21の上面部に、X状に交差させて設けられる2つの水平ブレース33と中間梁34とが設けられている。ただし、第1構造部21の上面部に、X状の1つの水平ブレース33が設けられる構成であってもよい。
なお、第1構造部21と第2構造部22とは基本構造は同じであるが、その大きさ(x方向の幅)は相違していてもよい。
図2及び図3に示すように、各構造部21,22の外周部には、大梁32と基礎11との間に壁フレーム36が設けられている。壁フレーム36は、横フレーム材としての上下一対のランナ37と縦フレーム材としてのスタッド38とを有しており、これらのランナ37及びスタッド38が互いに連結されることで構成されている。ランナ37及びスタッド38は、例えば溝形状の軽量形綱よりなる。そして、壁フレーム36に、図示しない壁面材が取り付けられている。各構造部21,22にはそれぞれ、建物10の外周部となる三方の外壁14の部分だけでなく、各構造部21,22と中間部23との境界となる部分にも、ランナ37及びスタッド38よりなる壁フレーム36が設けられ、その壁フレーム36にも壁面材(図示しない間仕切用の面材)が取り付けられている(図3参照)。なお、図3には、建物本体部12としての第1構造部21と屋根部13としての屋根ユニット51とが一緒に図示されている。
第1構造部21と第2構造部22とは、中間部23の側となる側面部が平行になるようにして、互いに離間して配置されている。本実施形態では、両構造部21,22の離間距離L1を約10mとしている。この場合、離間距離L1は、各構造部21,22の左右方向の長さL2(x方向の長さ)よりも大きいとよい。また、離間距離L1は、後述する屋根ユニット51の大きさに基づき定められるとよい。具体的には、屋根ユニット51がトラック等の運搬手段にて運搬されることを前提にした大きさである場合に、その屋根ユニット51の架け渡しが可能となる距離となっている。
<屋根部13>
屋根部13は、各構造部21,22にそれぞれ設けられる屋根部分41,42と、中間部23に設けられる屋根部分43とを有している(図1参照)。この場合特に、中間部23に設けられる屋根部分43は、立体状のトラス構造を有する複数の屋根ユニット51を、y方向(すなわち構造部21,22の並び方向に直交する方向)に並べて設けることで構成されている。屋根ユニット51は、平行弦トラスの構造を有しているが、子細にはその短手方向に水勾配分の傾斜が付与されている。各屋根ユニット51は、その長手方向の両側の各端部が各構造部21,22の水平構面P1の上に載置された状態で、各構造部21,22に対して固定されている。これにより、各構造部21,22の一方から他方に架け渡されて屋根ユニット51が設けられている。
屋根ユニット51の構成について説明する。図5は、屋根ユニット51の斜視図である。
屋根ユニット51は、上下に対向配置された上弦材52及び下弦材53と、それら上弦材52及び下弦材53を連結する束材54と、同じく上弦材52及び下弦材53を連結する斜材55とを有している。ユニット長手方向及び短手方向に延びる上弦材52及び下弦材53のうち、ユニット長手方向に延びる上弦材52及び下弦材53は互いに平行に設けられ、ユニット短手方向に延びる上弦材52及び下弦材53は所定の水勾配分の傾斜が付与されつつ概ね平行に設けられている。また、束材54は鉛直方向に延び、斜材55は鉛直方向に対して斜めになる向きに延びるように設けられている。これらのトラス構成材は、それぞれ鋼材としての溝形鋼により形成され、溶接等により互いに連結されている。屋根ユニット51は、製造工場にて製造され、トラックの荷台に搭載する等して建物施工現場に運搬される。
屋根ユニット51において上弦材52及び下弦材53は、その長手方向の長さL3が両構造部21,22の離間距離L1よりも大きく、換言すればその離間距離L1に対して余剰となる余剰長さを有している(図2参照)。
図示は省略するが、屋根ユニット51において上弦材52の上には、例えば折板タイプの屋根材が固定される。この場合、屋根ユニット51の製造工場において屋根ユニット51に屋根材が一体化され、その状態で施工現場に輸送されるとよい。また、屋根ユニット51の周囲には壁面材が固定される。なお、建物本体部12と屋根部13とで同様の壁面材が用いられてもよく、この場合に建物本体部12と屋根部13との境界部を跨いでこれらの両者一体に壁面材が取り付けられる構成であってもよい。
屋根部13においては、複数の屋根ユニット51が水勾配の向きを合わせてy方向に並べて設けられている。この場合、図3に示すように、各屋根ユニット51は個々の高さ方向の寸法が相違しており、それにより屋根面が直線状に連続するようになっている。より詳しくは、各屋根ユニット51は、屋根ユニット51の並び方向(ユニット短手方向)に並ぶそれぞれの束材54の長さが相違し、かつその並び方向に隣り合う各屋根ユニット51で束材54の長さが相違している。そして、各束材54の長さの相違により、屋根ユニット51の並び方向に一連となる所定の水勾配が形成されるようになっている。
屋根部13において中間部23の上方となる屋根部分43には、複数の屋根ユニット51により水平構面P2が構築されている。具体的には、各屋根ユニット51において下弦材53で囲まれた部位には水平耐力を高めるための補強構造として水平ブレースが設けられている(図5では省略)。図6は、中間部23の水平構面P2における水平ブレースの設置箇所を示す平面図である。
図6に示すように、各屋根ユニット51には、下弦材53により四辺形に組まれた各部に水平ブレース56が設けられている。この場合、屋根ユニット51ごとに水平ブレース56の取付位置が定められており、屋根面全体のバランスにより例えば図示のごとく水平ブレース56が取り付けられている。なお、図6に示す水平ブレース56の配置は一例であり、屋根面全体のバランスを保つことを前提に水平ブレース56の設置数を図示よりも増やすことが可能である。
隣り合う屋根ユニット51同士は図示しない連結金具を用いて連結されている。より具体的には、図6に示す複数の連結位置Bで、連結金具を用い、束材54同士の連結により屋根ユニット51同士が連結されている。
ここで、建物本体部12の中間部23における外壁の構成を説明する。中間部23においては、外壁14が帳壁(カーテンウォール)により構成されている。本実施形態では、図2に示すように、中間部23に、各構造部21,22の大梁32と同じ高さで梁材39を設け、その梁材39の下側に、帳壁を構成する壁フレーム36と壁面材とを固定することとしている。この梁材39は、屋根ユニット51の下弦材53に沿って設けられている。ただし、梁材39を設けず、屋根ユニット51の下側(下弦材53)に壁フレーム36を固定し、その壁フレーム36に壁面材を取り付けることも可能である。
また、屋根部13において、第1構造部21及び第2構造部22の屋根部分41,42は、中間部23の屋根部分43とは別の構成となっており、図4に示すように、複数の屋根ユニット61を、x方向(すなわち構造部21,22の並び方向)に並べて設けることで構成されている。本実施形態では、屋根ユニット61として、中間部23の屋根ユニット51と同様に平行弦トラスの構造を採用している。そして、複数の屋根ユニット61は、第1構造部21及び第2構造部22の上面にそれぞれ載置された状態で、各構造部21,22に対して固定されている。建物中央の屋根部分43とその両側の屋根部分41,42とでは、屋根ユニット51,61の並び方向が互いに異なる(互いに直交する)ものとなっている。
なお、各構造部21,22の屋根部分41,42についてはその構成が任意であり、要は建物10において所望の高さ位置に屋根面を形成するものであればよい。ゆえに、屋根ユニット61として、トラス構造を有していない構成を用いることが可能である。
屋根ユニット61では、その長手方向に所定の水勾配分の傾斜が付与されている。これにより、両構造部21,22の屋根部分41,42と中間部23の屋根部分43とで水勾配の向き及び角度を合わせることができる。
上記構成の建物10では、第1構造部21及び第2構造部22の上面に水平ブレース33により水平構面P1が形成されるとともに、中間部23の屋根部分43において複数の屋根ユニット51により水平構面P2が形成されており、これらの水平構面P1,P2により、建物10における水平耐力が発揮されるようになっている。この場合、図7に示すように、各水平構面P1,P2は水平方向に連続して設けられており、中間部23の屋根部分43に作用する水平力は屋根ユニット51から各構造部21,22の水平構面P1に伝わることになる。これにより、その水平力を各構造部21,22の水平構面P1の全体で受けることができ、水平力に対する耐力を高めることができる。この場合、中間部23において大空間を形成すべく第1構造部21及び第2構造部22の間の離間距離を拡げたとしても、十分な構造強度を持たせることが可能となる。また、建物10において両構造部21,22と中間部23とで水平構面P1,P2が同じ高さ位置で連続する。したがって、構造的に合理的な構成を実現できる。
上記構成の建物10は、例えばコンビニエンスストアの店舗として用いることが考えられる。かかる場合には、第1構造部21の屋内空間を事務所スペース、第2構造部22の屋内空間を倉庫スペース、中間部23の屋内空間を店舗スペースとして用いることが考えられる。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
両構造部21,22の間となる中間部23の屋根部分43には、トラス構造を有する屋根ユニット51が設けられており、これら各構造部21,22及び屋根ユニット51により建物としての構造強度が確保されている。この場合、中間部23において屋根ユニット51の下方には、建物としての構造を設けなくてもよく(構造耐力を付加しなくてもよく)、構成の簡素化が可能となる。また特に、屋根ユニット51は、トラス構造を有し、その両側の各端部が各構造部21,22の水平構面P1の上に載置された状態で固定されているため、水平力に対する耐力を高めることができる。
各構造部21,22の水平構面P1と屋根ユニット51の水平構面P2とを連続させるようにしたため、建物全体としての一層の強度アップを実現できる。この場合特に、水平構面P1,P2の高さ位置が合っているため、構造的に合理的な構成を実現できる。
各構造部21,22には、その周縁部となる位置、鉛直構造部材としての柱31及び大梁32が設けられており、屋根ユニット51においてその両側の各端部は柱31及び大梁32の上に載置され固定されている。これにより、屋根部13に作用する水平力を各構造部21,22の側に伝える上で好適な構成を実現できる。
平行弦トラスよりなる複数の屋根ユニット51を用いることにより、陸屋根タイプの屋根部を容易に形成できる。また、複数の屋根ユニット51をトラックに荷積みして運搬する場合に、複数の屋根ユニット51を平積みして運搬することが可能となり、その運搬効率を考えた上でも好都合な構成となる。
各屋根ユニット51においてそれぞれの束材54の長さの相違により屋根ユニット51の並び方向に水勾配(傾斜)を形成するようにした。この場合、各屋根ユニット51の長手方向と水勾配の向きとが相違していても、複数の屋根ユニット51によって屋根部13に一連の水勾配を付与することができる。
中間部23の外壁14を帳壁により構成した。つまり、上記のとおり両構造部21,22及び屋根ユニット51により建物としての構造強度が確保されていることにより、中間部23については帳壁により外壁14を構成してもよく、中間部23において耐力壁が不要となる。したがって、やはり構成の簡素化を図ることができる。
[他の実施形態]
本発明は上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施されてもよい。
・上記実施形態では、屋根ユニット51の下面側に水平構面P2を形成する構成としたが、これを変更し、屋根ユニット51の上面側に水平構面P2を形成する構成としてもよい。各屋根ユニット51においては、上弦材52で囲まれた部位に補強構造として水平ブレースが設けられているとよい。具体的には、図8に示すように、屋根ユニット51においてその上面側には水平構面P2’が形成され、各構造部21,22の側の側面部には鉛直構面P3が形成されている。この場合、水平構面P1,P2’と鉛直構面P3とが連続しており、中間部23の屋根部分43に作用する水平力は屋根ユニット51から各構造部21,22の水平構面P1に伝わることになる。これにより、図7と同様に、水平力を各構造部21,22の水平構面P1の全体で受けることができ、水平力に対する耐力を高めることができる。
・上記実施形態では、屋根ユニット51の水平構面P2を水平ブレース56を取り付けることで形成したが、これに代えて、同水平構面P2を構造面材を取り付けることで形成する構成でもよい。各構造部21,22の水平構面P1についても同様である。
・第1構造部21及び第2構造部22が、鉄骨軸組工法以外の工法で構築されていてもよい。例えば、第1構造部21及び第2構造部22が、鉄骨ラーメン工法よりなる建物ユニットにより構築されていてもよい。具体的には、図9に示すように、各構造部21,22が、それぞれ2つずつの建物ユニット71により構成されている。建物ユニット71は、四隅の柱72とその上下の天井大梁73及び床大梁74とを連結することで構築されている。柱72は四角筒状の角形鋼よりなり、天井大梁73及び床大梁74は断面コ字状の溝形鋼よりなる。この場合、建物ユニット71の上面部に水平構面が形成されている。そして、中間部23においては、複数の屋根ユニット51が、その長手方向の両側の各端部が各構造部21,22の建物ユニット71に載置された状態で、同建物ユニット71に対して固定されている。なお、各建物ユニット71に、中間部23以外の屋根部が工場にて先付けされ、その状態で施工現場に運搬される構成であってもよい。
又は、第1構造部21及び第2構造部22が、壁パネル工法により構築されていてもよい。この場合、各構造部21,22の上面部には構造面材が取り付けられ、その構造面材により水平構面が形成されるとよい。
・第1構造部21及び第2構造部22において中間部23側の側面部(互いに対向する側面部)を、屋根ユニット51同士の境界部に合う位置で段差状に形成することも可能である。例えば、各構造部21,22の構成要素として建物ユニットを用い、各建物ユニットにおいて中間部23側の側面部を非連続に設けることで、各構造部21,22の側面部を段差状とする。そして、各構造部21,22における段差に合わせて、複数の屋根ユニット51をずらし配置する。その構成を図10に示す。図10は、各構造部21,22の建物ユニットと中間部23の屋根ユニット51との配置を示す平面図である。図10に示す構成では、例えば第1構造部21、第2構造部22がそれぞれ2つの建物ユニット81により構築されている。建物ユニット81の短手方向の幅は、屋根ユニット51の短手方向の幅のn個分(nは自然数)となっている。各構造部21,22では、各建物ユニット81の長手方向の寸法が異なっており、これにより各構造部21,22の側面部に段差が形成されている。
要するに、各屋根ユニット51がそれぞれ、互いに離間する各構造部21,22に架け渡して設けられる構成であることから、各屋根ユニット51はその長手方向(両構造部21,22の並び方向)に互いにずらした状態で配置できる。この場合、建物の設計に関する自由度を高めることができる。なお、同じサイズの建物ユニット81を一部オフセットして配置することで、各構造部21,22の側面部に段差を形成する構成でもよい。
・建物10の屋根形状は任意であり、各構造部21,22と中間部23とで形状や高さを相違させる構成としたり、傾斜屋根にしたりすることも可能である。中間部23の屋根部分43を構成する屋根ユニット51について、平行弦トラスに代えて、山形トラスやアーチ状トラスを用いることも可能である。
・中間部23における空間は、外壁14により囲まれた屋内空間とされる以外に、外壁14により囲まれてない開放空間であってもよい。
10…建物、21…第1構造部、22…第2構造部、23…中間部、31…柱(鉛直構造部材)、32…大梁(鉛直構造部材)、43…屋根部分、51…屋根ユニット、54…束材、56…水平ブレース、P1,P2…水平構面。

Claims (7)

  1. 互いに離間して配置され各々に屋内空間が形成される第1構造部及び第2構造部を有し、
    それら各構造部の上面部には水平構面が形成されており、
    前記第1構造部及び前記第2構造部の間となる中間部には、当該中間部の屋根部として、トラス構造を有し、前記各構造部の一方から他方に架け渡される屋根ユニットが設けられており、
    前記屋根ユニットは、その両側の各端部が前記各構造部の水平構面の上に載置された状態で固定されていることを特徴とする建物。
  2. 前記屋根ユニットの上面及び下面のいずれかに水平構面が形成されており、
    前記各構造部の水平構面と前記屋根ユニットの水平構面とが連続していることを特徴とする請求項1に記載の建物。
  3. 前記第1構造部及び前記第2構造部には、その周縁部となる位置に、鉛直荷重を支える鉛直構造部材が設けられており、
    前記屋根ユニットにおいてその両側の各端部は前記鉛直構造部材の上に載置され固定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の建物。
  4. 前記屋根ユニットは、平行弦トラスよりなる構造を有しており、
    前記屋根部には複数の前記屋根ユニットが並べて設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の建物。
  5. 前記屋根部には複数の前記屋根ユニットが並べて設けられており、
    前記複数の屋根ユニットにおいては、当該屋根ユニットの並び方向に並ぶ束材の長さがそれぞれ相違し、かつ前記並び方向に隣り合う各屋根ユニットで前記束材の長さが相違しており、
    前記束材の長さの相違により前記屋根ユニットの並び方向に前記屋根部の傾斜が形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の建物。
  6. 前記中間部の外壁は、帳壁により構成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の建物。
  7. 前記屋根部には複数の前記屋根ユニットが並べて設けられており、
    前記第1構造部及び前記第2構造部において前記中間部の側の側面は、前記屋根ユニット同士の境界部に合う位置で段差状に形成されており、
    前記第1構造部及び前記第2構造部における段差に合わせて、前記複数の屋根ユニットがずらし配置されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の建物。
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