JP2018123636A - 建物構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】上弦材と下弦材2bとを複数の連結材にて連結して構成されるトラス梁2が並設されている建物構造であって、並設されたトラス梁2の下弦材2bどうしの間で鉛直荷重を受ける荷重受け梁3Aがトラス梁2の延在方向Xの複数箇所に備えられ、並設されたトラス梁2の下弦材2bにおける連結材が接続されていない非連結材接続箇所どうしの間に位置する荷重受け梁3Abにかかる鉛直荷重を、トラス梁2の下弦材2bにおける連結材が接続されている連結材接続箇所Pに対して非連結材接続箇所を経由せずに作用させる荷重作用部材8が備えられている。
【選択図】図2
Description
並設された前記トラス梁の前記下弦材どうしの間で鉛直荷重を受ける荷重受け梁が前記トラス梁の延在方向の複数箇所に備えられ、
並設された前記トラス梁の下弦材における前記連結材が接続されていない非連結材接続箇所どうしの間に位置する荷重受け梁にかかる鉛直荷重を、前記トラス梁の下弦材における前記連結材が接続されている連結材接続箇所に対して前記非連結材接続箇所を経由せずに作用させる荷重作用部材が備えられている点にある。
したがって、トラス梁の下弦材の非連結材接続箇所に鉛直荷重が作用し、当該非連結材接続箇所が下方に垂れ落ちる状態に下弦材が変形する等の不都合が生じるのを回避することができ、並設されたトラス梁の下弦材どうしの間の鉛直荷重を適切に支持することができる。
前記非連結材接続箇所が、複数の前記束材のうちの一部の束材を省くことで構成されている点にある。
図1(a)は、本発明に係る建物構造の軸組の状態を模式的に表した図である。図1(b)は、同建物構造におけるトラス梁2の下弦材2bの設置高さの梁組の状態を模式的に表した梁伏図であり、便宜上、床スラブSの構築部位をグレーで表示している。
第1柱構造1Aは、建物幅方向Xの中央部に備えられ、第2柱構造1Bは建物幅方向Xの両端部に備えられている。そのため、トラス梁架構Kは、建物幅方向Xの中央位置を中心とする対称形の架構バランスの良い形状に構成されている。
第1柱構造1Aは、下端が固定端となる柱脚構造にて第1基礎5に支持され、第2柱構造1Bは、下端がピン端となる柱脚構造にて第2基礎6に支持されている。
また、第1柱構造1Aの建物幅方向Xの両側部の上端側と、トラス梁2の下弦材2bとを斜め姿勢で接続する左右一対の鋼材製等の方杖7が設けられている。これらの方杖7により、トラス梁2の支持スパンを縮めることができ、トラス梁2の部材を低減することができる。
床スラブSの構築位置は、建物幅方向Xにおける床スラブSの中心が第1柱構造1Aの建物幅方向Xの中心の直上位置となるように設定されている。そのため、トラス梁架構Kと床スラブSからなる建物構造も、建物幅方向Xの中央位置を中心とする対称形の構造バランスの良い形状に構成されている。
各トラス梁2は、鋼材製等の上弦材2a、鋼材製等の下弦材2b、上弦材2aと下弦材2bとを連結する鋼材製等の連結材2c等から構成されている。
複数の連結材2cとしては、トラス梁2の上弦材2aと下弦材2bとの間に、トラス梁2の延在方向Xに沿って並ぶ複数の三角形状の空間を形成する並びで配置される複数の斜材2dと、複数の三角形状の空間を縦断する状態で配置される複数の束材2eとが備えられている。
そのため、この建物構造では、建物奥行き方向Yに沿って連続する三角形状の開放空間Dを利用し、建物幅方向Xにおいて開放空間Dに対応する通路構築範囲Bに、建物奥行き方向Yに沿って延びる通路を好適に形成することができる。
そのため、本建物構造では、建物奥行き方向Yで隣接するトラス梁2の下弦材2bどうしの間における各荷重受け梁3Aの位置条件の相違にかかわらず、各荷重受け梁3Aにかかる鉛直荷重を、非連結材接続箇所には作用させずに、トラス梁2の下弦材2bにおける連結材2cが接続された連結材接続箇所Pに作用させるように構成されている。以下、本建物構造における荷重受け梁3Aの具体的な設置形態について説明を加える。
図2は、図1中の右側の通路構築範囲Bを示しており、建物幅方向X(トラス梁2の延在方向X)の通路構築範囲B内に荷重受け梁3Aが一本配置されている場合を例示している。図3は、図1中の左側の通路構築範囲Bを示しており、建物幅方向X(トラス梁2の延在方向X)の通路構築範囲B内に荷重受け梁3Aが二本配置されている場合を例示している。しかし、両図における荷重受け梁3Aの設置の考え方は基本的に同じであるので、特段、区別する必要がない限りは纏めて説明する。
なお、便宜上、これら図2、図3では、下弦材2bの連結材接続箇所Pのうち、斜材2dの接続箇所P1に実線の丸形状を付し、束材2eの接続箇所P2に実線の四角形状を付している。また、下弦材2bの非連結材接続箇所における束材2eを省いた箇所に点線の四角形状を付している。
そこで、本例では、建物奥行き方向Yで隣接するトラス梁2の下弦材2bにおいて、通路構築範囲B内の非連結材接続箇所どうしの間に荷重受け梁3Abを配置するとともに、当該荷重受け梁3Abにかかる鉛直荷重を、各下弦材2bの連結材接続箇所Pに対して非連結材接続箇所を経由せずに作用させる荷重作用部材8を設置している。
一方側の荷重作用梁8aは、図中上方側の一方側のトラス梁2の下弦材2bから離れた状態で、一方側のトラス梁2の下弦材2bの近傍箇所に配置されている。他方側の荷重作用梁8bは、図中下方側の他方側のトラス梁2の下弦材2bから離れた状態で、他方側のトラス梁2の下弦材2bの近傍箇所に配置されている。
また、図示は省略するが、本建物構造における各部材どうしの接続は、ボルト・ナット等の締結具や溶接等の適宜の接続手段にて行うことができる。
(1)前述の実施形態では、トラス梁2の内部空間に床を有する通路を形成するにあたり、トラス梁2において複数の束材2eのうちの一部の束材2eを省く場合を例に示したが、これに代えて、又は、これに加えて、トラス梁2において複数の斜材2dのうちの一部の斜材2dを省くようにしてもよい。
2a 上弦材
2b 下弦材
2c 連結材
2d 斜材
2e 束材
3A 荷重受け梁
8 荷重作用部材
P 連結材接続箇所
S 床スラブ
X トラス梁の延在方向
Claims (3)
- 上弦材と下弦材とを複数の連結材にて連結して構成されるトラス梁が並設されている建物構造であって、
並設された前記トラス梁の前記下弦材どうしの間で鉛直荷重を受ける荷重受け梁が前記トラス梁の延在方向の複数箇所に備えられ、
並設された前記トラス梁の下弦材における前記連結材が接続されていない非連結材接続箇所どうしの間に位置する荷重受け梁にかかる鉛直荷重を、前記トラス梁の下弦材における前記連結材が接続されている連結材接続箇所に対して前記非連結材接続箇所を経由せずに作用させる荷重作用部材が備えられている建物構造。 - 複数の前記連結材として、前記トラス梁の上弦材と下弦材との間にトラス梁の延在方向に沿って並ぶ複数の三角形状の空間を形成する並びで配置される複数の斜材と、複数の三角形状の空間を縦断する状態で配置される複数の束材とが備えられ、
前記非連結材接続箇所が、複数の前記束材のうちの一部の束材を省くことで構成されている請求項1記載の建物構造。 - 前記荷重作用部材は、前記非連結材接続箇所どうしの間に位置する前記荷重受け梁の両端部を、前記非連結材接続箇所には接続せずに前記連結材接続箇所どうしの間に位置する前記荷重受け梁に接続するように構成されている請求項1又は2記載の建物構造。
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CN114892809A (zh) * | 2022-06-28 | 2022-08-12 | 中国建筑西南设计研究院有限公司 | 一种基于木折板的双向结构受力体系 |
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CN114892809A (zh) * | 2022-06-28 | 2022-08-12 | 中国建筑西南设计研究院有限公司 | 一种基于木折板的双向结构受力体系 |
CN114892809B (zh) * | 2022-06-28 | 2023-09-26 | 中国建筑西南设计研究院有限公司 | 一种基于木折板的双向结构受力体系 |
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