JP2009078539A - 液体吐出ヘッドユニット及び画像形成装置 - Google Patents

液体吐出ヘッドユニット及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ライン型ヘッドを移動することなく、ヘッドキャッピングを妨害することなく、簡単な構成で、ヘッドから吐出される液滴を検知することができない。
【解決手段】ヘッドユニット11は、複数のヘッド101と、各ヘッド101から吐出された液滴を検知する液滴検知装置324とを備え、液滴検知装置324は、ヘッドユニット11の長手方向一側面に設けた光を射出するLDアレイ170と、ヘッドユニット11の長手方向他側面に設けたLDアレイ170からの射出光を受光するフォトダイオード168と、画像形成装置の維持回復機構12のキャップ151でキャッピングされる領域の外側からLDアレイ170からの射出光を検出光218としてヘッド面100Aに沿って通過させ、キャッピングされる領域の外側で射出光が入射される光路159を形成する光路形成手段を備えた。
【選択図】図15

Description

本発明は液体吐出ヘッドユニット及び画像形成装置に関し、特に液体吐出ヘッドから吐出される液滴を検出することが可能な液体吐出ヘッドユニット及び画像形成装置に関する。
一般に、プリンタ、ファックス、コピア、プロッタ、或いはこれらの内の複数の機能を複合した画像形成装置としては、例えば、インクの液滴を吐出する液体吐出ヘッドで構成した記録ヘッドを備え、媒体(以下「用紙」ともいうが材質を限定するものではなく、また、印刷媒体、被記録媒体、記録媒体、転写材、記録紙なども同義で使用する。)を搬送しながら、インク滴を用紙に付着させて画像形成(記録、印刷、印写、印字も同義語で用いる。)を行なうものがある。
なお、「画像形成装置」は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の媒体に液体を吐出して画像形成を行う装置を意味し、また、「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与する(単に液滴を吐出する)ことをも意味する。また、「インク」とは、狭義のインクに限るものではなく、吐出されるときに液体となるものであれば特に限定されるものではなく、例えば、DNA試料、レジスト、パターン材料、樹脂材料なども含まれる。
このような液体吐出方式の画像形成装置においては、液体吐出ヘッドの多数のノズルと呼ばれる細孔から液滴を吐出することで、媒体に非接触でパターンを形成することが可能となっているため、媒体の種類や形状にとらわれずに、単一の作像プロセスで画像形成が可能となる。
このノズルは直径50μm以下の微細なオリフィスを持ち、そのオリフィスから液滴を吐出するため、正常な状態に保つことが非常に難しい。特に、媒体幅相当のノズルを並べたノズル列を有するライン型ヘッドの場合、ノズル数が数百から数千と膨大なため、吐出不良状態、例えば、ノズルより吐出できない状態、ノズル面に対して約垂直方向に吐出されない状態、吐出された液滴が所望の大きさを形成できない状態などを回避し、全てを正常に保つことは重要な問題となっている。
そこで、ノズル状態を正常にするためには、吐出不良のノズルを特定し回復動作を行う必要がある。従前、パーソナルインクジェットプリンタなどでは、紙面上にノズルチェックパターンを印写することで目視でノズル状態を確認しているが、用紙を無駄にし、確認に慣れが必要であった。
そのため、特許文献1に記載されているように、光学式でノズルから吐出される液滴を確認することで、吐出状態を調べる装置が例えばワイドフォーマットインクジェットプロッタなどに搭載されるなど実用化されてきている。
特開2006−187981号公報
また、従来シリアル型画像形成装置では、特許文献2に記載されているように、画像形成に寄与しない液滴を吐出する空吐出受けの近傍に吐出状態の検出装置を設けるようにしている。
特開2005−319698号公報
これに対し、ライン型画像形成装置では、印字状態においてヘッド部は移動する必要はなく静止している。そのため、特許文献3には、ヘッドの維持回復を行う維持回復装置のキャップ部材内に吐出検出装置を備えて、維持回復動作を行うポジションにヘッド部を移動したときに液滴の検出を行うようにすることが記載されている。
特許第2838894号公報
また、特許文献4には、ヘッドの維持回復動作を行うポジションに移動する経路上に吐出状態を検出する装置を配置することが記載されている。
特開2005−199658号公報
また、特許文献5には、吐出状態の検出器をヘッドに対して相対移動可能とする移動手段を備えることが記載されている。
特開2006−192789号公報
また、特許文献6には、各ノズル毎に検出器を設けたインクジェット装置が記載されている。
特開2006−213051号公報
上述した特許文献3、4に記載されているようにヘッドを維持ポジションへ移動させることで吐出検出が可能となるものにあっては、印字中に吐出確認を行うためにヘッドポジションを移動させる必要があり、吐出確認のために著しく印字速度を低下させることになるという課題がある。
一方、特許文献5に記載されているように検出器をヘッドに対して相対的に移動可能とする移動手段を備える構成にあっては、検出器を精度良く移動させることが難しく、検出器の移動手段が障害を起こすと所定のヘッドを検出できなくなるため、信頼性が十分でないという課題がある。
また、特許文献6に記載されているように各ノズル毎に検出器を設ける構成は、印字途中でも吐出確認が可能であり、高速性と信頼性を図れるものの、各ノズルにセンサを設けるため、センサ間隔は小さく、高い加工精度が要求され、センサ数が増えるため配線回路が複雑となり、吐出検出機構のためにヘッドコストが向上する。また、ノズル数だけセンサが存在するため、全てを正常な状態に維持する必要があり、センサ自体の信頼性維持が難しいという課題がある。さらに、光学式検知の場合、センサとしての発光素子の駆動に伴い発熱が生じ、ヘッド温度の上昇や、受光素子感度の低下を引き起こすことになるが、個々のノズルに対応してセンサを配置すると、発光部の集積による発熱が多く、この問題が顕著となる。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、ヘッドが移動することなく、簡単な構成で、液滴の吐出を検知できるようにすることを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る液体吐出ヘッドユニットは、液滴を吐出する複数のノズルが設けられたノズル面を有する液体吐出ヘッドと、この液体吐出ヘッドから吐出された液滴を検知する液滴検知手段と、を備え、液滴検知手段は、光を射出する発光手段と、発光手段から射出された光を受光する受光手段と、画像形成装置の維持回復機構のキャップ手段でキャッピングされる領域の外側から発光手段からの射出光をノズル面に沿って通過させ、領域の外側で射出光が入射される光路形成手段とを備えている構成とした。
ここで、キャッピングされる領域の外側と発光手段、受光手段及び光路形成手段のいずれかとの間に溝が設けられている構成とできる。また、液滴検知手段は、受光手段への入射光を選択するデジタルマイクロミラーデバイスを備えている構成とできる。あるいは、液滴検知手段は、1つの発光手段からの射出光をノズル面に沿って走査する手段を備えている構成とできる。また、発光手段は熱伝導性部材を介して液滴として吐出されるインクの流路と接している構成とできる。また、発光手段、受光手段及び光路形成手段のいずれかを覆って保護する保護部材を移動可能に備えている構成とできる。
また、液滴検知手段の発光手段、受光手段及び光路形成手段を構成する部材の少なくとも一部が液体吐出ヘッド側に設けられ、残部が液体吐出ヘッドを固定する部材側に設けられている構成とできる。
本発明に係る画像形成装置は、本発明に係る液体吐出ヘッドユニットを備え、印刷媒体に画像を形成する構成とした。
ここで、印刷媒体に画像形成に寄与しない液滴を吐出するときに液滴検知手段による検知を行う構成とできる。また、液滴検知手段による射出光の通過方向と液体吐出ヘッドのノズル面を払拭するワイピング部材によるワイピング方向が交差する構成とできる。
本発明に係る液体吐出ヘッドユニットによれば、液滴検知手段は、光を射出する発光手段と、発光手段から射出された光を受光する受光手段と、キャップ手段でキャッピングされる領域の外側から発光手段からの射出光をノズル面に沿って通過させ、領域の外側で射出光が入射される光路形成手段とを備えている構成としたので、ヘッドを移動することなく、ヘッドキャッピングを妨害することなく、簡単な構成で、ヘッドから吐出される液滴を検知することができる。
本発明に係る画像形成装置によれば、本発明に係る液体吐出ヘッドユニットを備えているので、安定して高画質画像を形成することができる。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。まず、本発明に係る画像形成装置としてのインクジェット記録装置の一例について図1を参照して説明する。なお、図1は同インクジェット記録装置の模式的説明図である。
このインクジェット記録装置は、ライン型画像形成装置であり、装置本体1内に、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色のインクを吐出する複数の液体吐出ヘッド(以下、単に「ヘッド」ということもある。)で構成されるライン型液体吐出ヘッド(記録ヘッド)であるヘッドユニット11Y、11M、11C、11K(以下、色の区別をしないときは、Y、M、C、Kのサブ符号を添えない符号を用いる。他の部材等についても同様である。)と、ヘッドユニット11K、11C、11M、11Yのメンテナンス(維持回復など)を行う、キャッピング手段であるキャップ151、吸引手段である吸引ポンプ、ワイピング手段であるワイパブレード175などを含むメンテナンスユニット(維持回復機構)12K、12C、12M、12Yとをヘッド保持部材10に保持している。
また、ヘッドユニット11のヘッド101A〜101Lに対して供給するインクを収容したインクカートリッジ13K、13C、13M、13Yと、インクカートリッジ13から供給されるインクを一部貯留し、ヘッド111A〜111Lに適切な圧力でインクを供給するサブタンク14K、14C、14M、14Yとを備えている。
また、装置本体1内には、印刷媒体(以下「用紙」という。)2を吸着し搬送する搬送ベルト21と、搬送ベルトを掛け回した搬送ローラ22、23と、搬送ベルト21が適切な張力を保つようにコントロールするテンションローラ24と、搬送ベルト21が適切な平面性を保つためのプラテン部材25と、搬送ベルト21に用紙2を吸着するための静電帯電を与える帯電ローラ26と、用紙2を搬送ローラ22に対向する位置で搬送ベルト21側に抑える押え部材27などで構成される搬送機構を備えている。
さらに、用紙2を搬送ベルト21から分離させる分離爪31と、排紙するための搬送を行う排紙ローラ32及びこれに対向する拍車(排紙コロ)33と、排紙した用紙2をストックしておく排紙トレイ34からなる排紙機構を備えている。また、画像形成を行う用紙2をストックする給紙トレイ3と、給紙トレイ3から一枚ずつ用紙2を分離して送り出す給紙コロ41及びこれに対向する分離パッド42と、給紙されてきた用紙2を搬送ベルト21に確実に吸着させるカウンタローラ43と、手差しにて給紙する場合に用いられる手差しトレイ45からなる給紙機構を有している。
また、メンテナンス後に排出される廃液を回収する廃液タンク9や、装置を操作し装置状態を表示することができる操作パネル6も備えている。
ここで、この画像形成装置の記録ヘッドを構成しているヘッドユニット11の一例について図2及び図3を参照して説明する。なお、図2は同ヘッドユニットをノズル面側から見た平面説明図、図3は同ヘッドユニットを構成する1つのヘッドをノズル面側から見た平面拡大説明図である。
このヘッドユニット11は、ヘッド支持部材100に12個の液体吐出ヘッド101A〜101Lを、2列千鳥状に、ノズル面114に形成されたノズル112の並び方向(ノズル列113に沿う方向)に一部を重複させて配置して構成している。1つのヘッド101は、液滴を吐出する複数のノズル102を並べて配置したノズル列103を2列千鳥状に配置したノズル面104を有している。そして、ヘッド支持部材100と液体吐出ヘッド101との間には、図4に示すように、充填剤105が充填されて密閉されており、ノズル面104側からの隙間をなくしている。
また、ヘッド支持部材100とノズル面104はほぼ同一の平面に位置するように固定している。つまり、ワイピング時にノズル面104とヘッド外周部材であるヘッド支持部材100との間に段差があると、ワイパブレード175が段差に捕われ、ノズル面104に均等な力で接触できなくなり、ワイピングを行ったときに拭き残しが生じる。また、段差にはワイパブレード175が接触できない死角が発生するためインクが溜りやすく、溜ったインクが印字中に用紙2に落ちることで、画像品位を低下させる。さらに、段差があると局所的にワイパブレード175にかかる圧力が高くなるため、ワイパブレード175と接触部位との摩擦が高まり、耐久的にワイパブレード175のノズル面接触端面の摩耗が引き起こされる。
次に、記録ヘッドを構成しているヘッドユニット11の他の例について図4及び図5を参照して説明する。なお、図4は同ヘッドユニットをノズル面側から見た平面説明図、図5は同ヘッドユニットを構成する1つの液体吐出ヘッドをノズル面側から見た平面拡大説明図である。
このヘッドユニット11は、ヘッド支持部材100に12個のヘッド111A〜111Lを2列千鳥状にノズルの並び方向(ノズル列に沿う方向)に一部を重複させて配置して構成している。1つの液体吐出ヘッド111は、液滴を吐出する複数のノズル10を千鳥状に2列並べた複数列のノズル列103a〜103fを配置したノズル面104を有している。そして、ヘッド支持部材100とヘッド111との間には前述したと同様に充填剤が充填されて密閉されており、ノズル面104側からの隙間をなくしている。
このヘッドユニット11を用いた場合、ノズル列103a〜103f毎にインクの色を異ならせることで装置を大型化することなく多色化が可能である。また、同じ色のインクを用いた場合、全ノズルの同時吐出ができないヘッドでは、複数のノズル列で吐出が可能となることから、同じインクを間引きなしに吐出が可能となり、印写速度を向上させることができる。この構成のヘッドユニット11で多色化を行った場合、隣接ノズル列の着弾位置精度が最も高くなるので、着弾位置を検知しやすい濃色インクをヘッドユニット11の中央側に、淡色インクをヘッドユニット11の外縁側に配置することが好ましい。例えば、フォトシアン(PC)、フォトマゼンタ(PM)を含む6色インクを用いるなら、ヘッド111Aについては外側のノズル列103Afから内側のノズル列103Aaに向けてPM、PC、Y、M、C、Kを割り当て、ヘッド111Bについては外側のノズル列103Aaから内側のノズル列103Afに向けてPM、PC、Y、M、C、Kを配置することが好ましい。
このように構成したこの画像形成装置においては、各ヘッドユニット11のノズル列は用紙の搬送方向に直交するように配列されており、記録領域以上の長さのノズル列を形成している。給紙トレイ3から用紙2が給紙コロ41にて一枚ずつ分離されて給紙され、加圧コロ43にて帯電された搬送ベルト21に密着されることで搬送ベルト21上に静電吸着で固定され、ヘッドユニット11下を通過するときに液滴が吐出されて用紙2上に所要の画像が形成され、分離爪31にて搬送ベルト21から分離され、排紙ローラ32と排紙コロ33にて支えられて排紙トレイ34上に排紙される。
次に、このインクジェット装置の制御部の概要について図14を参照して説明する。なお、同図は同制御部の全体ブロック説明図である。
この制御部300は、装置全体の制御を司るCPU301と、CPU301が実行するプログラム、本発明において使用する所定液滴吐出検知の受光感度変化の値及び液滴検知と見なす感度閾値、駆動波形データ、その他の固定データを格納するROM302と、画像データ等を一時格納するRAM303と、装置の電源が遮断されている間もデータを保持するための不揮発性メモリ(NVRAM)304と、画像データに対する各種信号処理、並び替え等を行う画像処理やその他装置全体を制御するための入出力信号を処理するASIC305とを備えている。
また、この制御部300は、ホスト側とのデータ、信号の送受を行うためのI/F306と、記録ヘッド154の圧力発生手段を駆動制御するための駆動波形を生成するヘッド駆動制御部307と、媒体搬送モータ309を駆動するための媒体搬送モータ駆動部308と、ヘッドユニット(キャリッジ)移動モータ311を駆動するためのヘッドユニット移動モータ駆動部310と、維持ユニット移動モータ313を駆動するための維持ユニット移動モータ駆動制御部312と、インク経路の電磁弁315を開閉制御するためのインク経路バルブ制御部314、キャップ吸引モータ317やインク供給モータ318の駆動を制御する送液吸引モータ駆動制御部316と、搬送ベルト113の移動量及び移動速度に応じた検知信号を出力するエンコーダや、環境温度及び環境湿度(いずれか一方でも良い)を検出するセンサ323からの検知信号、サブインクタンクのインク量検知信号、図示しない各種センサからの検知信号を入力するためのI/O322などを備えている。この制御部300には、この装置に必要な情報の入力及び表示を行なうための操作/表示部106が接続されている。
制御部300は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置、イメージスキャナなどの画像読み取り装置、デジタルカメラなどの撮像装置などのホスト側からの印刷データ等をケーブル或いはネットを介してI/F316で受信する。
そして、CPU301は、I/F306に含まれる受信バッファ内の印刷データを読み出して解析し、ASIC305にて必要な画像処理、データの並び替え処理等を行い、記録ヘッド154のヘッド幅の1ページ分に相当する画像データ(ドットパターンデータ)を、クロック信号に同期して、ヘッド駆動制御部307に送出する。なお、画像出力するためのドットパターンデータの生成は、例えばROM302にフォントデータを格納して行っても良いし、ホスト側のプリンタドライバで画像データをラスターデータに展開してこの装置に転送するようにしても良い。
ヘッド制御部307は、ヘッド駆動情報をヘッド駆動制御部321に転送し、ヘッド駆動制御部321はページ単位で入力されるヘッドユニット11の1ページ分に相当する画像データ(ドットパターンデータ)に基づいて選択的にヘッドユニット11の各ヘッド101(又はヘッド111でもよい。以下、同じ)の圧力発生手段に印加してヘッドユニット11の各ヘッド101を駆動する。
また、ヘッド制御部307は、CPU301より発された液滴検知の命令を液滴検知制御部320に転送し、液滴検知制御部320は命令のタイミングに従って後述する本発明における液滴検知手段である液滴検知装置324を制御する。液滴検知装置324は、詳細は後述するが、発光手段である発光部325、受光手段である受光部326、光軸偏向装置327(後述するヘッドユニットの第2実施形態の場合)を通じてヘッドユニット11の各ヘッド101からの液滴の吐出状態を検知し、検知結果に基づいて得られる検出データを液滴検知制御部320を介してCPU301へ転送する。
なお、本発明を適用する画像形成装置で用いる液体吐出ヘッドとしては、電歪素子に電圧を印加して電歪素子を変形させることで液滴を吐出する圧電型ヘッド、電熱変換素子に電流を流すことで発熱させて、発熱により液体を発泡させることで液滴を吐出するサーマル型ヘッド、振動板と電極間の静電力で振動板を変形させ機械的は振動板の復元力で液滴を吐出させる静電型ヘッドなどを用いることができ、液滴を吐出させるアクチュエータ手段(圧力発生手段)は限定されるものではない。圧電型ヘッドでは、圧電素子を駆動する駆動波形を調整することで、様々な大きさの液滴を吐出させることができ、階調性が良好な画像を形成するのに有利である。一方、サーマル型ヘッドは、ノズルの高集積化が容易であるため、多ノズルヘッドの作製に向いていることから、解像度が高い画像を高速で印刷するのに有利である。
また、液体吐出ヘッドは、液流路から吐出口(ノズル)にかけての形状が直線的であるエッジシュータ方式であっても良いし、液流路の向きと吐出口の向きが異なるサイドシュータ方式であっても良い。
使用する液体としては、狭義のインクに限らず、使用用途に応じてレジスト、医療分野におけるDNA試料、光学分野における樹脂レンズ材料など、ヘッド部材の耐久温度範囲で液化するものであれば、いずれも使用可能である。
インクに用いられる色材として、顔料、染料のいずれでも用いることができ、混合して用いることもできる。インクに用いる水分散性着色剤として特に限定はないが、顔料表面に少なくとも1種の親水基が直接もしくは他の原子団を介して結合するような処理がなされたことにより分散剤なしに水に分散可能となった顔料であるか、もしくは樹脂微粒子に水不溶性または難溶性の色材を含有させてなるポリマーエマルジョン、また界面活性剤もしくは平均分子量50000以下の水溶性高分子化合物を単独もしくは併用することによって分散安定化された顔料の水分散着色剤を、単独もしくは併用することが好ましい。
用いる顔料種として特に限定はないが、有機顔料や無機顔料を用いることができ、特に比重の面で有機顔料が好適に用いられる。また、これら顔料は複数種類を混合して用いても良い。これらの顔料の粒子径は0.01〜0.30μmで用いることが好ましく、0.01μm以下では粒子径が染料に近づくため、耐光性、フェザリングが悪化してしまう。また、0.30μm以上では、吐出口の目詰まりや装置内のフィルタでの目詰まりが発生し、吐出安定性を得ることができない。
このような水分散性着色剤は色材分子が集合状態(結晶状態を含む)であるか樹脂分子と共存しており単分子で存在していないため、耐水性、耐光性、耐ガス性に優れており、このような着色剤を用いると画像保存性を向上することが可能となる。特に、顔料表面に少なくとも1種の親水基が直接もしくは他の原子団を介して結合するような処理がなされたことにより分散剤なしに水に分散可能となった顔料、もしくは樹脂微粒子に水不溶性または難溶性の色材を含有させてなるポリマーエマルジョンを用いた場合、着色剤固形分に対するインク粘度が低く押さえられるため、水分散性樹脂や湿潤材を多く入れることが可能となる。
インクに用いる樹脂として特に限定はないが、水分散性樹脂は水分散着色剤との混和性からpHが6〜11が好ましく、pHが7〜9がより好ましい。また分散性樹脂の特徴として平均粒子径が小さいものほど粘度が上昇する傾向がある。過剰な高粘度にならないためにも水分散性樹脂の平均粒子径は50nm以上が好ましい。
さらに、液体吐出ヘッドのインク流路やノズル開口は小さいため、粒子径の大きな粒子がインク中に存在すると吐出性を悪化させることは知られている。インク吐出性を阻害させないために平均粒子径が500nm以下が好ましく、特に150nm以下が好ましい。水分散性樹脂は水分散着色剤を紙面に定着させる働きを持つことが好ましく、定着性を向上させるためには最低造膜温度(MFT)が20℃以下であることが好ましい。しかし、ガラス転移点が−40℃以下になると樹脂皮膜の粘稠性が強くなり印字物にタックが生じるため、ガラス転移点が−30℃以上の水分散性樹脂であることが好ましい。
インクを所望の物性にするため、あるいは乾燥による記録ヘッドのノズルの詰まりを防止するためなどの目的で、色材の他に、水溶性有機溶媒を使用することが好ましい。水溶性有機溶媒には湿潤剤、浸透剤が含まれる。湿潤剤は乾燥による記録ヘッドのノズルの詰まりを防止することを目的に添加される。これらの溶媒は、水とともに単独もしくは複数混合して用いられる。
また、浸透剤はインクと被記録材(媒体)の濡れ性を向上させ、浸透速度を調整する目的で添加される。浸透剤としては、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル系界面活性剤、アセチレングリコール系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、シリコン系界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル系界面活性剤ならびにポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル系界面活性剤が例示でき、これらの化合物は液の表面張力を低下させることができるので、濡れ性を向上させ、浸透速度を高めることができる。
インクは防腐防黴剤を含有することができる。防腐防黴剤を含有することによって、菌の繁殖を押さえることができ、保存安定性、画質安定性を高めることができる。また、インクは防錆剤を含有することができる。防錆剤を含有することによって、ヘッド等の接液する金属面に被膜を形成し、腐食を防ぐことができる。また、インクは酸化防止剤を含有することができる。酸化防止剤を含有することによって、腐食の原因となるラジカル種が生じた場合にも酸化防止剤がラジカル種を消滅させることで腐食を防止することができる。
インクはpH調整剤を含有することができる。インクのpHは3〜11であることが好ましく、接液する金属部材の腐食防止の観点からは6〜10であることがさらに好ましい。pH調整剤は本発明記録液のpHを好ましい範囲に調整することができる。
インクの表面張力は、20〜60mN/mであることが好ましく、被記録材との濡れ性と液滴の粒子化の両立の観点からは30〜50mN/mであることがさらに好ましい。
インクの粘度は、1.0〜20.0mPa・sであることが好ましく、吐出安定性の観点からは2.0〜10.0mPa・sであることがさらに好ましい。
次に、このインクジェット記録装置におけるメンテナンス動作について図8を参照して説明する。
このインクジェット記録装置における維持回復機構12におけるキャップ151は、ヘッドユニット11のヘッド支持部材100の面にキャップ151が当接して、複数のヘッド101を一括してキャッピングする構成としており、キャップ151が当接するヘッド支持部材100の面を「ヘッド面100A」という。
まず、印字は図1に示される状態で行われており、ヘッドユニットとメンテナンスユニットが平行に存在する状態となっている。ここで、ヘッドユニット11が印写面に現れているときに(印字状態)、操作パネル6やホストI/F306がメンテナンス動作の指示を受け取った場合、また一定時間連続印字を行った場合には、図8に示されるメンテナンス動作(維持回復動作)を実施する。
メンテナンス動作では、まず、ヘッドユニット11とメンテナンスユニット12をメンテナンス位置に移動する。つまり、印字状態(図8(a))からヘッドユニット11が上に移動し最も高い状態で停止後(同図8b)、メンテナンスユニット12がヘッドユニット11の真下に平行移動し、停止する(同図(c))。ヘッドユニット11はメンテナンスユニット12のキャップ151と密着する位置まで下降し、キャッピング状態となる(同図(d))。
キャッピング後のメンテナンス動作は、インク排出処理を行い、その後にワイピングを行う。つまり、ワイピングはヘッドユニット11をワイパブレード175の天面より0.2から0.5mm程度低いワイピングポジションへ上昇停止させ(同図(e))、メンテナンスユニット12が平行移動することでヘッドユニット11のヘッド面100Aをワイピングする(同図(f))。
そして、メンテナンスユニット12は印字状態の位置に停止し(同図(g))、ヘッドユニット11が真上に上昇停止する(同図(b))。メンテナンスユニット12がヘッドユニット12の真下に移動し(同図(c))、ヘッドユニット11はメンテナンスユニット12と密着する位置まで下降し、再度キャッピング状態(同図(d))に復帰する。
その後、キャップ内に空吐出動作(画像形成に寄与しない液滴を吐出する動作)を行う。ヘッドと離間した後、キャップ151内のインクを吸引し、空吐出インクをキャップ151から吸引排除する。
メンテナンス動作が終了した後、ヘッドユニット11とメンテナンスユニット12を印字位置に移動させる。ヘッドユニット11は真上に上昇停止(同図(b))し、メンテナンスユニット12は印字状態の位置まで平行移動し(同図(g))、ヘッドユニット11が下降して印字状態に復帰する(同図(h))。
なお、上記以外にもヘッドユニット11とメンテナンスユニット12が個々に移動可能である場合は、上記のメンテナンス動作が単一のヘッドユニット11に対して実施可能となり、キャッピング後のメンテナンス動作もメンテナンス対象ヘッドユニット11のみインク排出処理を行いワイピングすることができる。
また、紙搬送経路の横にメンテナンスユニットを設置し、ヘッドユニットがメンテナンスユニット位置まで移動できる構成とすることもできる。このような構成のヘッドユニットは、図9に示されるように、ヘッドユニット固定部材223に設けられたヘッドユニットガイド部材222の位置決めガイド221に、ヘッドユニット11の側面の位置決めリブ220が嵌め合うように差し込まれることで、ヘッドユニット固定部材223に大まかに位置決めすることができる。
ヘッドユニット11は、上方に引き上げることで着脱することが可能となり、交換が自在である。吐出不良が回復しない場合や液滴検知装置324の不具合などでヘッドユニット11を交換することが容易であり、ヘッドユニット11と液滴検知装置324との光軸合わせの必要がないため、ヘッドユニット11の交換が可能となる。
次に、本発明における液滴吐出検知と印字制御について図10のフロー図及び図11の説明図を参照して説明する。
印字処理時には、印字データが転送され、ページテータに展開されると共に印字部(ヘッドユニット11に対する印字領域)に給紙が行われる。ページデータをラスタ処理し画像形成用の主データ(図11の中央部133に印字するデータ)を形成し、その左右余白部(図11の両端部132)に印字中空吐出用の空吐出パターンを形成し、主データに接合する。空吐出データは吐出画素が目立たないように隣接する画素が吐出されず、かつ吐出滴列が周期的なパターンを形成しないように、ブルーノイズマスクなどを適用して形成する。
同様にして上下余白部(図11の上端部130と下端部131)を形成し、主データに接合する。このデータは吐出確認を行うため、対象ノズルの吐出検出の阻害要因となる他のノズルの吐出は控えるように吐出画像を処理することが好ましい。
画像形成用データが生成できると、用紙送り共に上余白部に空吐出用パターンによる印字をしつつ、液滴検知装置324によって液滴の吐出状態を検出し、吐出不良のノズルの有無を判別する。
ここで、吐出不良のノズルが検知されたときには、印字を中断し、ノズル回復処理を行い、印字した用紙を印字部より排紙除去し、新たに印字部への給紙を行う。そして、再び、上余白部に空吐出パターンを印字しつつ液滴吐出状態の検知を行って印字を継続する。
これに対し、吐出不良のノズルが無い場合、主データと左右余白部空吐出パターンからなるページ中央部を印字し、ページ下余白部に空吐出パターンによる印字をしつつ、液滴検知装置324によって液滴の吐出状態を検出し、吐出不良のノズルの有無を判別する。
ここで、吐出不良のノズルがあれば、吐出不良ノズルが左右余白部などの画像に影響がないノズルであるか否かを判別し、画像に影響を与えないノズルであれば、ノズルの回復処理を行って処理を継続する。これに対し、画像に影響のある箇所のノズル異常であるなら、ノズル回復処理を行うと共に印字した用紙を印字より排紙し除去し、新たに給紙する。そして再び上余白部からノズルを確認しつつページデータを印字する。
これに対し、吐出不良のノズルが無い場合には、印字部をより排紙し、次のページデータの有無によって、データ有りなら上記の動作を繰り返し、全データを排出するまで実行する。
次に、印字状態からのノズル回復処理について図12のフロー図及び前述した図7を参照して説明する。
ノズル回復処理を開始すると、ヘッドユニット11をメンテナンス位置(図7(b))に移動を行い、メンテナンスユニット12によるキャッピング状態(図7(b)→同図(c)→同図(d))へ移行する。ヘッド面100Aを挾んで圧力差を設けてインクをヘッド101から強制排出する。ヘッド101とメンテナンスユニット12のキャップ151を離間させ(図7(e))、ワイパブレード175によるワイピングを行う(図7(e)→同図(f)→同図(g))。
そして、キャッピング位置に戻し(図25G→B→C)、キャップ151内に空吐出を行いながら吐出状態の検出(確認)を行う。ここで、吐出不良ノズルがあるか否かの判別を行って、吐出不良ノズルがあれば、ヘッド101のキャップ151によるキャッピング処理に戻り、吐出不良ノズルがなければ、キャップ151内のインクを吸引排出し、ヘッドユニット11とメンテナンスユニット12を印字位置(印字状態の位置)に移動させる(図7(c)→同図(b)→同図(h))。
インクの強制排出は、ヘッド単位やノズル単位に行っても良く、吐出不良ノズルが含まれるノズル群にて処理できれば良い。処理ノズル数が少ないほど廃インクが少なく、圧力差を生じさせる仕事量が減少できるので、吐出不良ノズルとその近傍ノズルのみから排出させることが好ましい。
このような液滴吐出状態の検出処理は、インクジェット装置の起動時や終了時に行うこともできる。そこで、起動時の処理について図13のフロー図及び前述した図7を参照して説明する。
起動時においては、キャッピング状態(図7(d))からヘッドユニット11を離間させ(図7(d)→同図(c))、キャップ151内に空吐出を行いながら液滴吐出状態の検出を行う。ここで、吐出不良ノズルがあるか否かの判別を行い、吐出不良ノズルがあれば、ヘッド101をキャッピングし(図7(c)→同図(d))、インク排出を行い、離間してワイピングを行うノズル回復処理を行って、再び液滴吐出状態の確認を行う。吐出不良ノズルがなければ、キャップ内吸引を行い、印字データの転送があるときは、ヘッドユニット11を印字位置へ移動し印字待ちを行う。印字データの転送が無いときはヘッドユニット11のヘッド101をキャッピングし(図7(c)→同図(d))、スタンバイ状態で待機する。
また、終了時の処理について図14のフロー図及び前述した図7を参照して説明する。
終了時は、ソフトスイッチに応じてスタンバイ状態に戻り、ヘッドユニット11のヘッド101とキャップ151とを離間させ(図7(d)→同図(c))、キャップ151内に空吐出を行いながら液滴吐出状態の検出(確認)を行う。ここで、吐出不良ノズルがあるか否かの判別を行い、吐出不良ノズルがあれば、上記同様のノズル回復処理を行い、再び液滴吐出状態の確認を行う。吐出不良ノズルがなければ、キャップ内吸引を行い、ヘッドユニット11のヘッド101をキャッピングし(図7(c)→同図(d))、電源を切断する。
次に、上述したインクジェット記録装置における本発明に係る液体吐出ヘッドユニットの第1実施形態について図15ないし図20を参照して説明する。なお、図15は同ヘッドユニット及びメンテナンスユニットの斜視説明図、図16は同ヘッドユニットの斜視説明図、図17は同ヘッドユニットにおける液滴検知装置の光路の説明に供する説明図、図18は同液滴検知装置の光路の方向とワイピング方向との関係を説明する説明図、図19は同ヘッドユニットの各部の寸法関係の説明に供する説明図、図20は同液滴検知装置の検出光とノズルの関係の説明に供する説明図である。
ヘッドユニット11は、前述したようにヘッド支持部材100に複数のヘッド101が保持されて構成されるとともに、各ヘッド101から吐出された液滴を検知する液滴検知手段として液滴検知装置324を備えている。つまり、この実施形態においては、本発明に係る液体吐出ヘッドユニットは、複数のヘッド101と液滴検知装置324の構成部材(発光手段、受光手段及び光路形成手段)とを一体化したヘッドユニット11で構成している。
この液滴検知装置324は、ヘッドユニット11の長手方向一側面に設けた光を射出する発光手段としてのレーザーダイオードアレイ(以下「LDアレイ」という。)170と、ヘッドユニット11の長手方向他側面に設けたLDアレイ170からの射出光を受光する受光手段としてのフォトダイオード168と、画像形成装置の維持回復機構12のキャップ手段であるキャップ151でキャッピングされる領域の外側、すなわちキャップニップ部153が当接するキャップニップ位置158の外側からLDアレイ170からの射出光を検出光218としてヘッド面100Aに沿って通過させ、領域の外側で射出光が入射される光路159を形成する光路形成手段とを備えている。なお、図7における発光部325はLDアレイ170の駆動回路を含み、受光部326はフォトダイオード168の出力回路を含む。
光路形成手段は、ヘッドユニット11の長手方向一端部及び他端部に配置され、光軸を90度曲げるための発光側ミラー155及び受光側ミラー156と、LDアレイ171からの射出光(レーザ光)の光軸間を拡げて平行光に整えてミラー155に入射させビームエキスパンダ171と、ミラー155からのレーザ光(検出光)218が入射されたミラー156からの平行光の光軸間を狭めてフォトダイオード168に入射させるビームエキスパンダ171と、図17に示すように、光路を選択するデジタルマイクロミラーデバイス174とを備えている。なお、LDアレイ170からフォトダイオード168までの光路中に液晶フィルタなどの光スイッチング素子を介在させることもできる。
ここで、LDアレイ170及びフォトダイオード168は、ヘッドユニット11のヘッド101の各列に対応して2個ずつ備えられ、それぞれ固定板172、172に固定保持され、各列のヘッド101のノズル面104の上方をレーザ光(検出光)218が通過するようにしている。固定板172、172は、LDアレイ170、フォトダイオード168への配線を形成した配線基板177に取付けられている。また、図20に示すように、検出光218の幅bはノズル102の径aよりも大きくしている。
このヘッドユニット11における光路について図17を参照して説明すると、LDアレイ170から射出されたレーザ光218は、ビームエキスパンダ171を介することで、光路間隔が拡げられ、ビーム列を平行に整えられる。その後、発光側ミラー155で反射され、検出領域169を通過して、受光側ミラー156にて反射され、デジタルマイクロミラーデバイス174にて光路が選択されて、ビームエキスパンダ171にてフォトダイオード168に入射される。
このように構成したので、ヘッドユニット11のヘッド101からの液滴吐出状態を検知するときには、LDアレイ170を発光駆動することによってビームエキスパンダ171、ミラー155を介してヘッド面100Aに沿って、各ヘッド101のノズル102の上方を検出光218が通過し、ミラー156、デジタルマイクロミラーデバイス174を経てフォトダイオード168に入射される。このとき、図17に示す検出領域169でヘッド101から吐出される液滴に検出光218が当たった場合、検出光218は液滴と当たった部位では散乱、吸収が起こり、液滴に当たらないときよりフォトダイオード168に届く光量が少なくなる。そこで、フォトダイオード168の出力電圧を所定の閾値と比較することによって、光路上の液滴の有無を判別することができる。
このように、液滴検知手段は、光を射出する発光手段と、発光手段から射出された光を受光する受光手段と、キャップ手段でキャッピングされる領域の外側から発光手段からの射出光をノズル面に沿って通過させ、領域の外側で射出光が入射される光路形成手段とを備えていることで、ヘッドを移動することなく、ヘッドキャッピングを妨害することなく、簡単な構成で、ヘッドから吐出される液滴を検知することができるようになる。
なお、発光手段としてLDアレイを用いることで小さいスペースで多くの光軸を設けることが可能となり、ヘッドユニット11に納めることが容易となる。また、ノズル間ピッチに対応した狭い光軸間距離でもアレイ上に集積化できているため、複雑な光路設計をせずとも配置である。
また、ヘッドユニット11の長手方向両端部にはそれぞれ光路形成手段を構成するミラー155、156とヘッド面100Aとの間に溝157、157を設けている。これにより、ヘッド面100Aに付着したインクなどがミラー155、156側に移動して、ミラー155、156が汚れて検知精度が低下することを防止している。
さらに、LDアレイ170から発生した熱は、LD固定板172を伝わり、冷媒配管173に接触することで熱交換を行う構成としている。冷媒配管173は、ヘッドユニット173外へ繋がっており、LDアレイ170の廃熱をヘッドユニット11外へ搬出する働きをしている。この冷媒には、印字に使うインクを用いても良く、インクを用いることで液循環構成がインク側と共通単純化し、コストの面やポンプなどの駆動部品を減らし、信頼性を向上させることができる。
次に、メンテナンスユニット12との関係について図15を参照して説明する。メンテナンスユニット12は、前述したようにキャップ151とワイパブレード175とを備えている。キャップ151は、ヘッドユニット11のヘッド面100Aに当接して密封するキャップニップ部153を有し、内部には排出された廃インクを吸引手段側に排出する排出口152を有している。また、ワイパブレード175はワイパホルダ150に保持され、ここでは、各ヘッド101に対して個別的にワイピングするためにヘッド101の個数分備えられている。
そして、ヘッドユニット11は、前述したように、ノズル回復処理にてキャッピング、インク排出、ワイピングが実施される。この場合、図15においてヘッドユニット11を矢示方向に移動させても、メンテナンスユニット12を矢示方向に移動させてもよく、用は、ヘッドユニット11とメンテナンスユニット12とを相対移動させて、ワイピングを行うことになる。これにより、例えば、ワイピングは、図18に示す矢印Aの向きにワイパブレード175を摺動させることによって行われる。このとき、液滴検知の光路の向きは矢印Bで示す方向であり、摺動方向と光軸が直交するようにしている。
このように、ワイパブレード175を動かすことで、光学部位(図17では発光側ミラー155、受光側ミラー156)に廃インクが付着しにくく、インク付着による汚染が元となる感度低下を抑制することができる。また、ヘッド支持部材160と光学部位との間に溝157を設けることで、摺動中にワイパブレード175の端部から漏れ出たインクを光学部位に流すことなく止めおくことが可能となり、光学部位の汚れを低減できる。
ここで、発光側のミラー155及び受光側のミラー156の配置位置とキャップニップ位置(キャップ153が当接する部分)158との関係について図19を参照して説明する。
ヘッドユニット11においては、各ヘッド101から排出された廃インクをキャップ151内に収めきるため、ヘッドユニット11内のヘッド配列長Lhよりもキャップ151によるキャップニップ位置158の長さLcの方を長くしている。また、キャップ151のキャップニップ部153に付着したインクをクリーニングする意味で、キャッピングに応じてヘッドユニット11側に付着インクを転写しワイピングにより拭き取る動作を行う。そのためには、キャップニップ領域の長さLcよりワイパブレード175によって払拭するワイピング範囲Lwの方を長くしている。
さらに、光学部位で挾まれた飛翔検出領域169の光路長Lsは、完全にノズル102をカバーするためにヘッド配列長Lhより長く、キャップ151内の障害とならないためと、キャッピング時やインク排出時に光学部位がインク汚れしにくいために、キャップニップ領域の長さLcより長くしている。また、光学部位(ここではミラー155、156)は、突起状にヘッド面100Aより突出しているため、ワイピング領域に存在すると、摺動時の障害物となる。ワイピング性を向上させるためにもワイピング範囲Lwより飛翔検出領域169の光路長Lsを長くしている。
次に、このようなヘッドユニット11を用いたインクジェット装置のインク経路について図21を参照して説明する。
まず、図21に示されるように、インクカートリッジ107はカートリッジケース180とインクの入ったインク袋181から構成されており、インクカートリッジ107をインクジェット装置に装着することでインク袋181とインクジェット装置のインク供給路が連通するようになっている。インクカートリッジ107は内袋に入っていることで大気と遮断され、酸化劣化や気体のインクへの溶解を防止できるが、カートリッジに大気連通流路を持ち、カートリッジに直接インクを入れているものも使用できる。
インクはインクカートリッジ107から供給ポンプ182にてサブインクタンク108に供給され、ストックされる。その経路にてインクフィルタ184を通過させることで、インク中の吐出不良の原因となる粗大粒子をろ過することができるため、吐出信頼性を向上させることができる。供給ポンプ182は、ダイヤフラムポンプやチュービングポンプなど一般的な送液ポンプが利用できるが、部材がインクによって侵食され膨潤したり、溶解するようなことがないものであれば、特に限定されない。また、フィルタ184は、20μm以下のメッシュが好ましく、10μm以下が特に好ましい。ただし、あまりにメッシュが細かいと抵抗が大きくなり、供給ポンプ182の送液負荷が大きくなる。
サブインクタンク108に供給されたインクはセンサ電極186と接触しサブインクタンク108のインク量が規定値であるかを電極186間の伝導度を測定することで検出し、規定値を超えたときに前述した制御部300のI/O323からCPU301に通知し、送液吸引モータ駆動制御部316がインク供給モータを停止させ、供給ポンプ182を停止することでインク供給を停止させる。これにより、一定量のインクをサブインクタンク108に保持することができる。
なお、センサ電極186は2本で構成した一水準のものでも、3本で構成した二水準のもの、複数水準が判定できるものであってもよく、電極以外でも、インクの光の透過特性や屈折率を用いた光学的なものや、静電容量からみるもの、フロートと磁石を組み合わせ磁気的に検出ものにて、液位を評価するセンサを用いてサブインクタンク液量を検知することもできる。
また、インクカートリッジ107からサブインクタンク108にインクを供給しているときや印字動作など、サブインクタンク108への液の出し入れが行われているときには、サブインクタンク108に設置されているサブインクタンク大気開放弁187を開放し、サブインクタンク108内を大気圧に保持する。
サブインクタンク108から各ヘッド101へは、ヘッド供給経路190を経てインクを送っており、それぞれのヘッド101の共通液室へ繋がっている。サブインクタンク108からヘッド101までは水頭差などによる自動的か、弁やポンプを利用した能動的に負圧をかけるようにしておき、自然にインクの表面張力以上の圧がかかりヘッド101から漏出しないように制御している。また、印写やメンテナンスに応じてインクを供給しなければならないため、最大使用量でも耐え得るだけの供給力のある配管面積が必要とされる。
また、サブインクタンク108からヘッド101へインクを供給する送液ポンプ194を設け、ヘッド101からサブインクタンク108へ戻るインク返還経路189を持つと、ヘッドユニット11内のインクを循環することができる。インク循環を行うことで、吐出不良に繋がる気泡をヘッド101から排出でき、インク返還経路189にLD固定板172を接触させておくことで、液滴吐出検知のためのLDアレイ170からの廃熱もヘッドユニット11から排出することが可能となる。
ヘッド101に供給されたインクは図示しないが周知のように共通液室から個別液室に入り、個別液室の端部のノズル102から圧力発生手段によるインクの加圧によってノズル102から液滴として吐出される。
ヘッドユニット11は取り外しが可能なように、ヘッドユニット11へ繋がるインク経路にはインクチューブジョイント125を介して接続するようにしている。インクチューブジョイント125はインクに耐性のある弾性部材からなるパッキンにてインクをシールし、接続部からインクが漏れ出さないように構成されている。
メンテナンス動作としてヘッド101からインクを排出する場合には、ヘッド101に対向してキャップ151の弾性部材からなるキャップニップ部153が、ヘッドユニット11のヘッド面100Aに密着し、インクがキャップ151内に入るように配置される。キャップ151に入ったインクは、キャップ151の下流にあるキャップ吸引口(排出口)152を経て吸引ポンプ192に繋がる吸引経路191に吸引排出される。
吸引動作時には、吸引ポンプ192は回転動作し、インクを循環経路193に排出する。排出されたインクは再びインクフィルタ184を通過しインク中の粗大粒子を除去した後、サブインクタンク108に戻される。
キャップ151には大気開放弁196が設置されており、吸引時の吸引経路の圧力を開放するために存在しており、経路内の液排除を行う場合にも利用できる。
このようなヘッドユニット11を組み立てるときには、液滴検知部と液滴吐出部の位置合わせが重要となる。そのため、ヘッドユニット11を光学系部位と液滴吐出部とに別けて組み立てた後、ヘッドユニット11に光学系部位を組み付けつつ位置調整を行うことが好ましい。光学系部位のみ組み付けることで、発光手段、レンズ、ミラーの位置関係をより高精度に組み付けることができ、通常の組み立て工程より光学系の組み立て工程の清浄度を高めることができる。
また、ヘッド101を組み合わせて構成されるヘッドユニット11は、ヘッド101の組み付け位置合わせが重要となってくる。発光部位の位置合わせとヘッドの組み付け位置合わせを共通の部材に対して行うことで、ヘッドユニット11の構成部材の組み付け位置精度が向上する。
ここで、ヘッドユニット11の組み付け方法について図22ないし図24を参照して説明する。なお、図22は同組み付け方法の説明に供する斜視説明図、図23及び図24は同じく要部平面模式的説明図である。
先ず、ヘッドユニットの基準部材216に対して基準部材216の短手方向にヘッド101を押しつけるように組み付けて基準部材216に対して精度を確保し液滴吐出部位を構成する。光学系部位であるセンサユニット215を液滴吐出部位の長手方向に押し当てつつ組み合わせ、調整ねじ217で位置を調整しつつ基準部材216に固定する(図24)。
光路とノズル列が正しい位置に合うように組み上げ後に微調整を行う。調整ねじ217にてセンサユニット215を光路とノズル列が一致するように調整を実施する。図22に示すように4本の調整ねじを用いて調整を行うと、基準部材216に対して平行移動とねじれ方向の調整が行え、部材移動の自由度が上がるため、調整が行いやすくなる。
また調整後に組み付けなどの衝撃で微小の狂いが生じる可能性がある。容易に検知ミスを行わないためにも、前述したように、ノズル102の直径より検出光218の幅が広く、微小な狂いを許容するためにも、検出光218の幅はノズル102の直径の二倍以上とすることが好ましい。
このような調整手段を設けることで、ヘッドユニット11を組み立てるときに容易に光軸調整を行うことが可能となる。また、ヘッドユニット11のみで光軸調整が完了するため、ヘッドユニット11をインクジェット装置に組み付けたときに光軸調整が不要となり、インクジェット装置の組み付け作業性が向上する。さらに、特種な光軸調整の機能を有さなくともヘッドユニット11のみの交換が可能となるため、メンテナンス性の向上とインクジェット装置の簡素化か両立することができる。
次に、本発明に係る液体吐出ヘッドユニットの第2実施形態について図25ないし図29を参照して説明する。なお、図25は同ヘッドユニットの斜視説明図、図26は同ヘッドユニットの光路の説明に供する説明図、図27はワイピング方向の説明に供する要部平面説明図、図28はワイピング方向と光軸方向の関係の説明に供する要部平面説明図、図29は同じく同ヘッドユニットの各部の寸法関係の説明に供する説明図である。
このヘッドユニット11は、複数のヘッド101が並べて2列ヘッド支持部材100に配置されており、その支持部材100の短手方向の両端部には前述したと同様な溝157が形成されている。
そして、この溝157の外側に配置されることで、キャップニップ領域よりも外側に、光軸を90度曲げるための発光/受光側ミラー161と、光軸に対して法線方向が同一となる反射ミラー162とが配置され、発光/受光側ミラー161側には、発光手段としてのレーザダイオード(LD)167と、LD167からの射出光を、ビームスプリッタ165、コリメータレンズ166を介して、ポリゴンミラー164で随意に光軸を曲げ、fθレンズ163にてノズル面101Aに揃える走査手段(光軸偏向装置327)と、ビームスプリッタ165のLD167の配置とは異なる面に配置された受光手段としてのフォトダイオード168とが配置されて、これらによって液滴検知手段(装置)が構成されている。
このヘッドユニット11における液滴検知手段の光路を図26に模式的に示している。つまり、LD167から射出されたレーザ光はビームスプリッタ165介してコリメータレンズ166に入射し、光束を平行光とする。ポリゴンミラー164にて光路を曲げられ、fθレンズを介して発光/受光側ミラー161に入射し、検出光218として検出領域169を通るように光軸が曲げられる。検出領域169を越えると反射ミラー162で検出光218は反射され、同様の光路を逆順に戻る。ビームスプリッタ165にて光軸を変えられ、フォトダイオード168に入射される。
なお、ポリゴンミラー164の動きがあるため、往路と復路で光軸が微妙に異なり、復路のポリゴンミラー164からフォトダイオード168までの光路は往路と平行ではなくなる。そのため、光路補正のための補正手段を用いる構成、フォトダイオードの前に集光レンズを設ける構成などで、検知効率を向上することができる。
検出領域169で液滴に検出光218が当たった場合、レーザ光(検出光)218は液滴と当たった部位では散乱、吸収が起こり、さらに復路でも同様に吸収、散乱が起こるため、よりフォトダイオードに届く光量が少なくなる。そのため、SN比が大きくなり感度が向上する。
このように、片側に発光手段と受光手段をまとめることで、ヘッドユニットのレイアウトに余裕ができると共に、光学系を検出往路と復路で共通化することが可能となり、部品点数の減少や、精度の向上、小型化を図ることができる。また、ポリゴンミラーを光路偏向器として設けることで、安価でかつ高精度に光学走査が可能となる。また、このような構成とすることで、高価で発熱量の多いLDの使用量を減らすことができるので、ヘッドユニットの発熱抑制と部品点数の削減、回路の単純化を図れる。
次に、このヘッドユニットにおけるメンテナンスユニットとの関係について図27ないし図29を参照して説明する。
このヘッドユニット11に対しては、ワイピングは、図27及び図28に示す矢印Cの向きに(ヘッド101の並び方向、ヘッドユニット長手方向)ワイパブレード175(175a、175b、1c)を摺動させることによって行われる。このとき、液滴検知の光路の向きは矢印Dで示す方向(ヘッドユニット短手方向)であり、ワイパ摺動方向と光軸が直交する。
このように、ワイパブレード175を動かすことで、光学部位(図25では発光/受光側ミラー161、反射ミラー162)に廃インクが付着しにくく、インク付着による汚染が元となる感度低下を抑制することができる。また、ヘッド外周部材160と光学部位との間に溝157を設けることで、摺動中にワイパ端部から漏れ出たインクを光学部位に流すことなく止めおくことが可能となり、光学部位の汚れを低減できる。
また、ここでは、3枚のワイパブレード175のうちの両側のワイパブレード175a、175cにそれぞれの光学部位(発光/受光側ミラー161、反射ミラー162)に近いワイパ端部が摺動方向(矢印A)下流側に位置し、反対側の端部が摺動方向下流側に位置するように傾いて配置している。これによって、ワイピング時にワイパブレード175a、175cの光学部位(発光/受光側ミラー161、反射ミラー162)に近いワイパ端部側で先にワイピングすることで、掻き取られたインクは中央部に集められてくる。これにより、ワイパブレード175a、175cにて払拭されるインクは、光学部位から遠ざかり、光学部位のインクによる汚れを低減することができるため、よりインク汚れを防止することができ、感度低下を抑制することができる。
次に、発光/受光側のミラー161及び反射ミラー162の配置位置とキャップニップ領域(キャップ153が当接する部分)158との関係について図29を参照して説明する。
このヘッドユニット11においては、前記のとおり、発光/受光側のミラー161及び反射ミラー162をヘッドユニット短手方向に配置している。したがって、ヘッドユニット11の短手方向(幅方向)において、2つのヘッド101、101のヘッド配列長さWhよりキャップニップ位置158の長さWcの方が長く、キャップニップ位置158の長さWcよりワイピング範囲の長さWwの方が長く、光学部位で挾まれた飛翔検出領域169の光路長Lsは、これらの長さWh、Wc、Wwより長くしている。
つまり、キャップ151で完全に各ヘッド101のノズル面104をカバーするために、Wc>Whとし、キャップ151内の障害とならないためと、キャッピング時やインク排出時に光学部位がインク汚れしにくいためにWs>Wcとし、ワイピング面の平面性を上げワイピング性を向上させるためにWs>Wwとしている。
次に、このようなヘッドユニットを用いたインクジェット装置のインク経路に関して図30を参照して説明する。
まず、図30に示されるように、インクカートリッジ107はカートリッジケース180とインクの入ったインク袋181から構成されており、インクカートリッジ107をインクジェット装置に装着することでインク袋181とインクジェット装置のインク供給路が連通するようになっている。インクカートリッジ107は内袋に入っていることで大気と遮断され、酸化劣化や気体のインクへの溶解を防止できるが、カートリッジに大気連通流路を持ち、カートリッジに直接インクを入れているものも使用できる。
インクはインクカートリッジ107から供給ポンプ182にてサブインクタンク108に供給され、ストックされる。その経路にてインクフィルタ184を通過させることで、インク中の吐出不良の原因となる粗大粒子をろ過することができるため、吐出信頼性を向上させることができる。供給ポンプ182は、ダイヤフラムポンプやチュービングポンプなど一般的な送液ポンプが利用できるが、部材がインクによって侵食され膨潤したり、溶解するようなことがないものであれば、特に限定されない。また、フィルタ184は、20μm以下のメッシュが好ましく、10μm以下が特に好ましい。ただし、あまりにメッシュが細かいと抵抗が大きくなり、供給ポンプ182の送液負荷が大きくなる。
サブインクタンク108に供給されたインクはセンサ電極186と接触しサブインクタンク108のインク量が規定値であるかを電極186間の伝導度を測定することで検出し、規定値を超えたときに前述した制御部300のI/O323からCPU301に通知し、送液吸引モータ駆動制御部316がインク供給モータを停止させ、供給ポンプ182を停止することでインク供給を停止させる。これにより、一定量のインクをサブインクタンク108に保持することができる。
なお、センサ電極186は2本で構成した一水準のものでも、3本で構成した二水準のもの、複数水準が判定できるものであってもよく、電極以外でも、インクの光の透過特性や屈折率を用いた光学的なものや、静電容量からみるもの、フロートと磁石を組み合わせ磁気的に検出ものにて、液位を評価するセンサを用いてサブインクタンク液量を検知することもできる。
また、インクカートリッジ107からサブインクタンク108にインクを供給しているときや印字動作など、サブインクタンク108への液の出し入れが行われているときには、サブインクタンク108に設置されているサブインクタンク大気開放弁187を開放し、サブインクタンク108内を大気圧に保持する。
サブインクタンク108から各ヘッド101へは、ヘッド供給経路190を経てインクを送っており、それぞれのヘッド101の共通液室179へ繋がっている。サブインクタンク108からヘッド101までは水頭差などによる自動的か、弁やポンプを利用した能動的に負圧をかけるようにしておき、自然にインクの表面張力以上の圧がかかりヘッド101から漏出しないように制御している。また、印写やメンテナンスに応じてインクを供給しなければならないため、最大使用量でも耐え得るだけの供給力のある配管面積が必要とされる。
また、サブインクタンク108からヘッド101へインクを供給する送液ポンプ194を設け、ヘッド101からサブインクタンク108へ戻るインク返還経路189を持つと、ヘッドユニット11内のインクを循環することができる。インク循環を行うことで、吐出不良に繋がる気泡をヘッド101から排出でき、インク返還経路189にLD固定板172を接触させておくことで、液滴吐出検知のためのLDアレイ167からの廃熱もヘッドユニット11から排出することが可能となる。
ヘッド101に供給されたインクは共通液室179からフィルタ199を介して個別液室に入り、個別液室の端部のノズル102から圧力発生手段によるインクの加圧によってノズル102から液滴として吐出される。
ヘッドユニット11は取り外しが可能なように、ヘッドユニット11へ繋がるインク経路にはインクチューブジョイント125を介して接続するようにしている。インクチューブジョイント125はインクに耐性のある弾性部材からなるパッキンにてインクをシールし、接続部からインクが漏れ出さないように構成されている。
メンテナンス動作としてヘッド101からインクを排出する場合には、ヘッド101に対向してキャップ151の弾性部材からなるキャップニップ部153が、ヘッドユニット11のヘッド面100Aに密着し、インクがキャップ151内に入るように配置される。キャップ151に入ったインクは、キャップ151の下流にあるキャップ吸引口(排出口)152を経て吸引ポンプ192に繋がる吸引経路191に吸引排出される。
吸引動作時には、吸引ポンプ192は回転動作し、インクを廃液タンク109に排出する。排出されたインクは廃インク197として廃液タンク109に貯蔵され、貯蔵量に応じて廃液タンク109を交換可能とすることができる。
キャップ151には大気開放弁が設置されても良く、吸引時の吸引経路の圧力を開放や、経路内の液排除の場合の圧力開放に利用できる。
ここで、ヘッドユニット11の組み付け方法について図31ないし図33を参照して説明する。なお、図31は同組み付け方法の説明に供する平面説明図、図32は同じく要部斜視説明図、図33は同じく模式的説明図である。
ヘッドユニット11を組み立てるときには、液滴検知部と液滴吐出部の位置合わせが重要となる。そのため、ヘッドユニット11を光学系部位と液滴吐出部とに別けて組み立てた後、ヘッドユニット11に光学系部位を組み付けつつ位置調整を行うことが好ましい。光学系部位のみ組み付けることで、発光部位、レンズ、ミラーの位置関係をより高精度に組み付けることができ、通常の組み立て工程より光学系の組み立て工程の清浄度を高めることができる。
ヘッドユニット11を組み付ける上で、光学系部位の位置とヘッド位置を合わせないと正しい光軸が得られず、ポリゴンミラーの回転によるスキャンを行った場合、基準位置を明確にできていないとノズル102と光軸(検出光218)が対応することができなくなる。
そこで、図31に示すように、発光/受光側ミラー161と反射ミラー162を平行に設置することだけでなく、各ミラー161、162それぞれに発光/受光ミラー位置合わせマーク210と反射ミラー位置合わせマーク211を設け、ヘッド101のノズル102から一定の位置にある位置合わせ箇所を一定の範囲内に収まるように一列に配列させる。
この図31に示す例では、ヘッド101の位置合わせ箇所をヘッド位置合わせ面212とし、その端部(矢印FとGで示す)が発光/受光ミラー位置合わせマーク210(矢印H)と反射ミラー位置合わせマーク211(矢印E)が同一直線上に配列することで調整を行っている。
この調整箇所は、ヘッドユニット11の長手方向両端側のヘッド101の最も外側の端部を基準に設けることが好ましい。位置合わせライン213に沿ってヘッド104と各ミラー161、162の位置合わせマーク211を合わせることで調整を行うことができる。このような位置合わせ位置合わせライン213をヘッド支持部材100に組み付け調整用のラインとして部材に設けても良い。
また、各ミラー161、162の位置合わせマーク211は、ノズル検知の障害にならなければミラー面に設けることが可能である。図32に示す反射ミラー位置合わせマーク211のようにミラー161、162の光路面に設けておくことで、ノズル検知機能にてヘッド端部の位置を把握することが可能となり、両端部が把握できる場合、吐出ノズル位置を割り出すことができる。
このような調整はヘッドユニット11の組立中の作業で狂う可能性もある。ユニット完成後に微調整を行わなくとも良いように、図33に示すように発光/受光ミラー161に位置合わせマーク210を微小等間隔で複数本設けておき、位置合わせライン213と最も一致するマークを工程検査にて調べ、登録することで組み立て後の位置補正が可能となる。
ミラー161のマーク210の位置が判ると、マーク開始位置からのシフト量Jが、線間隔×一致位置(矢印Kで示す位置)までの本数から求まる。ヘッド101の調整面から最端部のノズル102まで距離Lは定められており、同様にノズル間隔Mも定められていることから、吐出ノズルの検知位置はミラー161の面のマーク210の最端部のマーク位置から算出できる。したがって、部品の調整を行わずに調整が可能となる。
このような調整手段を設けることで、ヘッドユニット11を組み立てるときに容易に光軸調整を行うことができるようになる。また、ヘッドユニット11のみで光軸調整が完了するため、ヘッドユニット11をインクジェット装置に組み付けたときに光軸調整が不要となり、インクジェット装置の組み付け作業性が向上する。さらに、特種な光軸調整の機能を有さなくともヘッドユニット11のみの交換が可能となるため、メンテナンス性の向上とインクジェット装置の簡素化を両立することができる。
次に、本発明に係る液体吐出ヘッドユニットの第3実施形態について図34を参照して説明する。なお、図34を同ヘッドユニット及びメンテナンスユニット部分の斜視説明図である。
このヘッドユニット11は、前記第1実施形態に係るヘッドユニット11において、光学系部材である発光側ミラー155、受光側ミラー156を覆って保護する保護部材である保護キャップ230を昇降可能(移動可能)に備えている。その他の構成は第1実施形態と同様である。
このように、ヘッドユニット11のヘッド面100Aに突出している光学系部材(発光側ミラー155、受光側ミラー156)を保護する保護キャップ230には、保護キャップ230内へのインクの侵入を防止し、キャップ230当接時の衝撃を緩和するために、弾性部材で形成されたキャップニップ部231を設け、弾性部材が変形しつつキャップ230が光学系部材を覆ってヘッド面100Aに密着するようにしている。
これによって、光学系部材にヘッド面100Aのインクが付着することを防止でき、液滴検知手段の感度低下を防止できる。
次に、このヘッドユニット11を備える場合のメンテナンス動作について図35を参照して説明する。まず、図34(a)に示す印字状態からメンテナンス状態へ移行し、同図(b)に示すように光学系保護キャップ230をミラー155、156の突出部分に被せる。
その後、同図(c)に示すように、キャップ151をヘッド面100Aに密着させ、ヘッド101からインクを排出する。このとき、キャップ内151にはヘッド101からの排出インク232が流し込まれる。その後、同図(d)に示すように、キャップ151をヘッド面100Aから離間させ、ヘッドユニット11とメンテナンスユニット12とを相対移動させて、各ヘッド101のノズル面104に残存している付着インク233をワイパブレード175で払拭する。そして、同図(e)に示すように、メンテナンスユニット12と共に、光学系保護キャップ230をヘッドユニット11から離間させる。
このような光学系保護キャップを用いることで、維持メンテナンスにおける光学系に対するインク汚れを完全に防止することができることから、検知時のSN比を高く維持でき、液滴検知の誤検知を少なくすることができる。また、液滴吐出検知の必要が無い場合には、光学系保護キャップにて光学系を保護することで、印字中のインクミストの付着を防ぐこともできる。
次に、本発明に係る液体吐出ヘッドユニットの第4実施形態について図36及び図37を参照して説明する。なお、図36は同実施形態の液体吐出ヘッドユニットの斜視説明図、図37は同液体吐出ヘッドユニットにおける液滴検知装置及びその光路の説明に供する説明図である。
この実施形態は、前述した愛1実施形態におけるヘッドユニット11の液滴検知装置324を構成する光路形成手段を、複数のヘッド101をユニット化したヘッドユニット411(ヘッドユニット11から発光手段及び受光手段を除いた部材)側に設け、液滴検知装置324を構成するLDアレイ170及びフォトダイオード168はヘッドユニット411を固定するヘッドユニット固定部材223側に設けた、すなわち、液滴検知手段の発光手段、受光手段及び光路形成手段を構成する部材の少なくとも一部が液体吐出ヘッド側(液体吐出ヘッドそのもの又は液体吐出ヘッドを保持している部材)側に設けられ、残部が液体吐出ヘッドを固定する部材側に設けられている構成としている。
具体的には、ヘッドユニット411を固定するヘッドユニット固定部材223に設けられ、ヘッドユニット411の長手方向両端部に設けた位置決めリブ220が嵌めこまれるガイド221を形成した一方のヘッドユニットガイド部材222に、発光手段としてLDアレイ170を内蔵する発光部412を設け、他方のヘッドユニットガイド部材222に、受光手段としてフォトダイオード168を内蔵する受光部413を設けている。
そして、ヘッドユニット411には、発光部のLDアレイ170からの射出光(レーザ光)が入射可能な窓421が形成され、この窓421を介して入射された入射光を発光側ミラー155に入射させるためのミラー422と、発光側ミラー155からヘッド101の前方を通過して受光側ミラー156に入射されたレーザ光(検出光)を受光部のフォトダイオード168に入射させるためのミラー423及び窓424が設けられている。
このように、液滴検知手段の発光手段、受光手段及び光路形成手段を構成する部材の少なくとも一部が液体吐出ヘッド側に設けられ、残部が液体吐出ヘッドを固定する部材側に設けられていることで、液体吐出ヘッド側の構成を簡単にすることができる。
なお、ここでは、発光手段と受光手段とをヘッドユニットを固定する側に設けているが、光路形成手段の一部、例えば上述した発行側のミラー422及びビームエキスパンダ171、受光側のミラー423及びビームエキスパンダ171までをヘッドユニット411を固定する部材側に設けることもでき、液体吐出ヘッド側に設ける液滴検知手段の構成部材は上記実施形態に限られるものではない。
以上説明したように、本発明に係る液体吐出ヘッドユニットを備えることで、ライン型ヘッドを用いたインクジェット記録装置(画像形成装置)においても印字中に液滴の飛翔状態を検出することができる。また、ヘッドユニットに飛翔検知手段を備えていることで、容易にヘッドユニットの交換ができる。さらに、飛翔検知手段の信頼性を向上することができる。
なお、上記実施形態では本発明をプリンタ構成の画像形成装置に適用した例で説明したが、これに限るものではなく、例えば、プリンタ/ファックス/コピア複合機などの画像形成装置に適用することができる。また、狭義のインク以外の液体や定着処理液などを用いる画像形成装置にも適用することができる。
本発明に係る画像形成装置の一例を示す側面概略説明図である。 同装置のヘッドユニットの一例を示すノズル側から見た平面説明図である。 同ヘッドユニットのヘッドを示すノズル側から見た平面説明図である。 同ヘッドユニットのヘッド回り部分を示すノズル側から見た要部拡大説明図である。 同装置のヘッドユニットの他の例を示すノズル側から見た平面説明図である。 同ヘッドユニットのヘッドを示すノズル側から見た平面説明図である。 同装置の制御部の概要を示すブロック説明図である。 同装置におけるメンテナンス動作の説明に供する説明図である。 同装置におけるヘッドユニットの着脱の説明に供する斜視説明図である。 同制御部による印字処理の説明に供するフロー図である。 同印字処理の説明に供する印刷媒体と印字領域を示す説明図である。 同装置の印字処理からノズル回復処理を行う処理の説明に供するフロー図である。 同装置を起動したとき処理の説明に供するフロー図である。 同装置を終了させるとき処理の説明に供するフロー図である。 本発明に係る液体吐出ヘッドユニットの第1実施形態を示す同ヘッドユニット及びメンテナンスユニット部分の斜視説明図である。 同ヘッドユニットの斜視説明図である。 同ヘッドユニットにおける液滴検知装置の光路の説明に供する説明図である。 同液滴検知装置の光路の方向とワイピング方向との関係を説明する説明図である。 同ヘッドユニットの各部の寸法関係の説明に供する説明図である。 同液滴検知装置の検出光とノズルの関係の説明に供する説明図である。 同ヘッドユニットを備える装置のインク供給系の説明に供する模式的説明図である。 同ヘッドユニットの組み付け方法の説明に供する斜視説明図である。 同じく要部平面模式的説明図である 同じく要部平面模式的説明図である 本発明に係る液体吐出ヘッドユニットの第2実施形態の斜視説明図である。 同ヘッドユニットの光路の説明に供する説明図である。 ワイピング方向の説明に供する要部平面説明図である。 ワイピング方向と光軸方向の関係の説明に供する要部平面説明図である。 同じく同ヘッドユニットの各部の寸法関係の説明に供する説明図である。 同ヘッドユニットを備える装置のインク供給系の説明に供する模式的説明図である。 同ヘッドユニットの組み付け方法の説明に供する平面説明図である。 同ヘッドユニットの組み付け方法の説明に供する斜視説明図である。 同ヘッドユニットの調整方法の説明に供する斜視説明図である。 本発明に係る液体吐出ヘッドユニットの第3実施形態の斜視説明図である。 同じくメンテナンス動作の説明に供する説明図である。 本発明に係る液体吐出ヘッドユニットの第4実施形態の斜視説明図である。 同液体吐出ヘッドユニットにおける液滴検知装置及びその光路の説明に供する説明図である。
符号の説明
11、11Y、11M、11C、11K・・・ヘッドユニット(液体吐出ヘッドユニット)
12、12Y、12M、12C、12K…メンテナンスユニット
13、13Y、13M、13C、13K…インクカートリッジ
14、11Y、11M、11C、11K…サブタンク
21…搬送ベルト
100…ヘッド支持部材
101、101A〜101L…ヘッド(液体吐出ヘッド)
102…ノズル
104…ノズル面
150…ワイピング手段
151…キャップ
152…キャップニップ部
155…発光側ミラー
156…受光側ミラー
157…溝
158…キャップニップ位置
159…光路
161…発光/受光側ミラー
162…反射ミラー
163…fθレンズ
164…ポリゴンミラー
165…ビームスプリッタ
166…コリメータレンズ
167…レーザーダイオード
168…フォトダイオード
169…検出領域
170…レーザーダイオードアレイ
171…ビームエキスパンダ
173…冷媒配管
174…デジタルマイクロミラーデバイス
175…ワイパブレード
218…検出光
230…光学系保護キャップ
320…液滴検知制御部
321…ヘッド駆動制御部
324…液滴検知装置
325…発光部
326…受光部
327…光軸偏向装置
411…ヘッドユニット(液体吐出ヘッド側)
412…発光部
413…受光部

Claims (10)

  1. 液滴を吐出する複数のノズルが設けられたノズル面を有する液体吐出ヘッドと、
    この液体吐出ヘッドから吐出された液滴を検知する液滴検知手段と、を備え、
    前記液滴検知手段は、光を射出する発光手段と、前記発光手段から射出された光を受光する受光手段と、画像形成装置の維持回復機構のキャップ手段でキャッピングされる領域の外側から前記発光手段からの射出光を前記ノズル面に沿って通過させ、前記領域の外側で前記射出光が入射される光路形成手段とを備えている
    ことを特徴とするに液体吐出ヘッドユニット。
  2. 請求項1に記載の液体吐出ヘッドユニットにおいて、前記キャッピングされる領域の外側と前記発光手段、前記受光手段及び光路形成手段のいずれかとの間に溝が設けられていることを特徴とする液体吐出ヘッドユニット。
  3. 請求項1又は2に記載の液体吐出ヘッドユニットにおいて、前記液滴検知手段は、前記受光手段への入射光を選択するデジタルマイクロミラーデバイスを備えていることを特徴とする液体吐出ヘッドユニット。
  4. 請求項1又は2に記載の液体吐出ヘッドユニットにおいて、前記液滴検知手段は、1つの前記発光手段からの射出光を前記ノズル面に沿って走査する手段を備えていることを特徴とする液体吐出ヘッドユニット。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の液体吐出ヘッドユニットにおいて、前記発光手段は熱伝導性部材を介して前記液滴として吐出されるインクの流路と接していることを特徴とする液体吐出ヘッドユニット。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の液体吐出ヘッドユニットにおいて、前記発光手段、前記受光手段及び光路形成手段のいずれかを覆って保護する保護部材を移動可能に備えていることを特徴とする液体吐出ヘッドユニット。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の液体吐出ヘッドユニットにおいて、前記液滴検知手段の発光手段、受光手段及び前記光路形成手段を構成する部材の少なくとも一部が前記液体吐出ヘッド側に設けられ、残部が前記液体吐出ヘッドを固定する部材側に設けられていることを特徴とする液体吐出ヘッドユニット。
  8. 請求項1ないし7のいずれかに記載の液体吐出ヘッドユニットを備え、印刷媒体に画像を形成することを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項8に記載の画像形成装置において、前記印刷媒体に画像形成に寄与しない液滴を吐出するときに前記液滴検知手段による検知を行うことを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項8又は9に記載の画像形成装置において、前記液滴検知手段による前記射出光の通過方向と前記液体吐出ヘッドのノズル面を払拭するワイピング部材によるワイピング方向が交差することを特徴とする画像形成装置。
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