JP2006095965A - 記録装置、液体噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 記録装置内部及び記録装置内部の熱源の冷却を、低コストでより効率的に実現する。
【解決手段】 キャップCPからインク吸収材まで配設された一本の廃インクチューブ633は、可撓性を有し、その一部が図示の如くCRモータ63に巻き付けられている。チューブポンプ591が動作すると、廃インクチューブ633内に負圧が発生し、キャップCPに吸引力が発生する。キャップCPに記録ヘッド62のヘッド面が封止された状態でチューブポンプ591を動作させると、記録ヘッド62のヘッド面のインクが吸引される。吸引されたインクが廃インクとして廃インクチューブ633内を流れてインク吸収材へと排出される。発熱して温度が上昇したCRモータ63は、廃インクチューブ633を流れる廃インクに熱が奪われて冷却される。
【選択図】図4

Description

本発明は、記録ヘッドから被記録材へインクを噴射して記録を実行する記録装置、及び液体噴射ヘッドから被噴射材へ液体を噴射して記録を実行する液体噴射装置に関する。
ここで、液体噴射装置とは、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッドから記録紙等の被記録材へインクを噴射して被記録材への記録を実行するインクジェット式記録装置、複写機及びファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えて特定の用途に対応する液体を前述した記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから、被記録材に相当する被噴射材に噴射して、液体を被噴射材に付着させる装置を含む意味で用いる。また、液体噴射ヘッドとしては、前述した記録ヘッド以外に、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタ製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイや面発光ディスプレイ(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料を噴射する試料噴射ヘッド等が挙げられる。
いわゆるインクジェットプリンタ等の記録装置は、駆動力源として電動モータを内部に有しているのが一般的である。被記録材への記録を連続して実行すると、電動モータから発せられる熱によって電動モータ自体の温度並びに記録装置内部の温度が上昇していく。そして、一定の限界温度を超えると電動モータのモータ性能の低下や記録装置の制御を実行するマイコン制御装置を構成する電子部品の性能劣化等の問題が生じる虞がある。そのため、熱源となる電動モータや記録装置内部の温度が一定の限界温度を超えないように、熱源となる電動モータの休止時間を設定した記録制御を行う等の対策がされているのが一般的である。
ところが、記録実行中に駆動力源としての電動モータを休止させると、それによって記録実行のスループットの低下が生じる。このような電動モータの発熱による記録実行のスループットの低下は、熱源となる電動モータを冷却する冷却装置等を設けて、電動モータの発熱に応じて電動モータを冷却することで容易に解決することができる。しかし、冷却装置等を設けることによって、記録装置のコストが大幅に上昇してしまうという課題が生じる。
このような課題を解決する従来技術としては、記録装置のキャリッジ駆動モータや紙送りローラの駆動モータ等の回転駆動力を利用して、記録装置内部を冷却するために設けた冷却ファンを動作させる記録装置が公知である(例えば、特許文献1を参照)。キャリッジや紙送りローラの駆動力源としての電動モータの回転駆動力を共用で利用して冷却ファンを動作させるので、記録装置内部を効率的に冷却することができる。また、他の従来技術の一例としては、金属製の編組材等で構成した振動緩衝機能を有する熱伝導部材を介して、電動モータのケース面を放熱面に接続する技術が公知である(例えば、特許文献2を参照)。電動モータの振動緩衝部材と熱伝導部材とを共用化することによって、効率的に電動モータを冷却することができる。
実開平6−64886号公報 特開2003−143811号公報
しかしながら、上述したような従来技術においては、冷却ファンを設けることによるコスト増が依然として生じてしまうという問題がある。また、電動モータの振動緩衝材を設ける必要性が低い場合には、振動緩衝機能を有する熱伝導部材を設けると無駄な部品コストが生じてしまうことになる。
本発明は、このような状況に鑑み成されたものであり、その課題は、記録装置内部及び記録装置内部の熱源の冷却を、低コストでより効率的に実現することにある。
上記課題を達成するため、本発明の第1の態様は、記録ヘッドから被記録材へインクを噴射して記録を実行する記録装置であって、廃インクの一部が前記記録装置内部で冷却媒体として利用される、ことを特徴とした記録装置である。
記録ヘッドから被記録材へインクを噴射して記録を実行する記録装置においては、ごく微量ではあるがインクカートリッジ等から記録ヘッドへ供給されるインクの一部が、被記録材へ噴射されることなく廃インクとなって廃棄されるようになっているのが通常である。この廃インクは、インク吸収材等へ排出されていずれ廃棄されることになる。本発明は、従来ただ捨てられてしまうだけだったこの廃インクの一部を冷却媒体として利用するものである。一般的な記録装置のインクの温度は略常温であるため、廃インクを記録装置内部の高温状態にある部分を冷却することに利用することができる。
これにより、本発明の第1の態様に記載の記録装置によれば、捨てられてしまうだけの廃インクの一部を冷却媒体として利用するので、低コストでより効率的に記録装置内部及び記録装置内部の熱源を冷却することができるという作用効果が得られる。
本発明の第2の態様は、前述した第1の態様において、前記記録ヘッドのヘッド面を封止した状態で吸引可能なヘッド面吸引装置を備え、前記ヘッド面吸引装置で前記記録ヘッドのヘッド面から吸引されたインクが前記廃インクとなる、ことを特徴とした記録装置である。
このように、記録ヘッドは、ヘッド面をヘッド面吸引装置によって定期的に吸引することによって、安定したインク噴射特性を得ることができる。そして、ヘッド面吸引装置から定期的に発生する廃インクを冷却媒体として利用することによって、記録装置内部の高温部分に冷却媒体としての廃インクを安定的に供給して冷却することができる。特に、記録装置内部が高温状態となる長時間連続して記録を実行している場合等には、ヘッド面吸引装置による記録ヘッド面の吸引動作の回数も増加して廃インクの量も増加する。したがって、より多くの廃インクを冷却媒体として供給することができ、記録装置内部の高温部分を効率良く冷却することができる。
本発明の第3の態様は、前述した第2の態様において、前記記録装置内部に配設された電動モータが前記廃インクを冷却媒体として冷却される、ことを特徴とした記録装置である。
このように、廃インクを冷却媒体として利用して記録装置内部で熱源となる電動モータを冷却することによって、効率的に記録装置内部を冷却できる。また、電動モータの連続駆動可能時間を長くすることができるので、連続して記録を実行する間に電動モータの休止時間が発生する頻度が減少され、記録実行のスループットを向上させることができる。
本発明の第4の態様は、前述した第3の態様において、前記ヘッド面吸引装置から廃インク管を介して前記廃インクがインク吸収材へ送出される構成を有し、前記廃インク管の一部が前記電動モータの発熱部分に接した状態で配設されている、ことを特徴とした記録装置である。
このように、ヘッド面吸引装置から生じる廃インクをインク吸収材へ送出する廃インク管の一部を電動モータの発熱部分に接した状態で配設することによって、発熱して温度が上昇した電動モータを廃インク管に流れる廃インクで冷却することができる。
本発明の第5の態様は、前述した第4の態様において、可撓性を有する前記廃インク管の一部が前記電動モータに巻き付けられている、ことを特徴とした記録装置である。
このように、可撓性を有する廃インク管を電動モータに巻き付けることによって、廃インク管と電動モータとの接触面積をより多くすることができるので、廃インクによる電動モータの冷却効率が向上し、より効率的に電動モータを冷却することができる。
本発明の第6の態様は、前述した第3の態様〜第5の態様のいずれかにおいて、前記記録ヘッドを搭載し、前記記録ヘッドの走査方向へ往復動可能に配設されたキャリッジを備え、前記電動モータは、前記記録ヘッドの走査方向へ前記キャリッジを往復動させる駆動力源である、ことを特徴とした記録装置である。
記録ヘッドの走査方向へキャリッジを往復動させる動作は、キャリッジを往復動可能に支持しているガイド軸等との間の摺接抵抗等によって大きな駆動負荷が生じる。また、記録実行中は、キャリッジが繰り返し往復動し続けるため、キャリッジ駆動用の電動モータは、記録実行中に多大な電力を消費して多くの熱を発する。そこで、キャリッジの駆動力源となる電動モータ、つまり、記録装置内で特に多くの電力を消費して発熱する電動モータを冷却することによって、連続して記録を実行する間に電動モータの休止時間が発生する頻度をより少なくすることができ、記録実行のスループットの低下をより低減させることができる。
本発明の第7の態様は、液体噴射ヘッドから被噴射材へ液体を噴射して記録を実行する液体噴射装置であって、廃液の一部が前記液体噴射装置内部で冷却媒体として利用される、ことを特徴とした液体噴射装置である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
まず、本発明に係る「記録装置」の一例としてのインクジェット式記録装置の概略構成について説明する。
図1は、本発明に係るインクジェット式記録装置の要部平面図であり、図2はその側面図である。図3は、本発明に係るインクジェット式記録装置の概略のブロック図である。
インクジェット式記録装置50には、「被記録材」としての記録紙Pにインクを噴射して記録を行う記録ヘッド62を記録紙Pに対して主走査方向Xに走査させる「主走査駆動手段」として、主走査方向Xに移動可能にキャリッジガイド軸51に軸支されたキャリッジ61が設けられている。キャリッジ61には、記録ヘッド62と後述するPWセンサ34とが搭載されており、CRモータ63(図3)の回転駆動力が図示していない無端ベルトによるベルト伝達機構によって伝達されて主走査方向Xに往復動する。記録ヘッド62のヘッド面と対向する位置には、記録ヘッド62のヘッド面と記録紙Pとのギャップを規定するプラテン52が設けられている。
キャリッジ61の主走査方向Xへの往復動領域の一端側の外側には、公知のキャッピング装置59が設けられている(例えば特開平11−268298号公報等)。記録を実行しない待機状態においては、キャリッジ61がキャッピング装置59の上まで移動して停止し、キャッピング装置59に配設されているキャップCPによって記録ヘッド62のヘッド面が封止される。このキャリッジ61の停止位置は、ホームポジションHPとして規定される。
また、インクジェット式記録装置50には、記録ヘッド62を記録紙Pに対して副走査方向Yに走査させる「副走査駆動手段」として、記録紙Pを副走査方向Yに搬送する搬送駆動ローラ53と搬送従動ローラ54が設けられている。搬送駆動ローラ53は、PFモータ58(図3)の回転駆動力が歯車伝達されて回転し、搬送駆動ローラ53の回転により、記録紙Pは副走査方向Yに搬送される。搬送従動ローラ54は、複数設けられており、それぞれ個々に搬送駆動ローラ53に付勢され、記録紙Pが搬送駆動ローラ53の回転により搬送される際に、記録紙Pに接しながら記録紙Pの搬送に従動して回転する。搬送駆動ローラ53の外周面には、高摩擦抵抗を有する皮膜が施されている。搬送従動ローラ54によって、搬送駆動ローラ53の外周面に押しつけられた記録紙Pは、その外周面の摩擦抵抗によって搬送駆動ローラ53の外周面に密着し、搬送駆動ローラ53の回転によって副走査方向に搬送される。インクジェット記録装置50の「記録実行手段」は、上述した「主走査駆動手段」と「副走査駆動手段」とで構成され、キャリッジ61とプラテン52の間に記録紙Pを副走査方向Yに所定の搬送量で搬送する動作と、記録ヘッド62を主走査方向Xに一往復させる間に記録ヘッド62から記録紙Pにインクを噴射する動作とを交互に繰り返すことによって記録紙Pに記録が行われる。
搬送駆動ローラ53の副走査方向Yの上流側には、多数の記録紙Pを積重可能な「被記録材積重手段」としての給紙トレイ57が配設されている。給紙トレイ57は、例えば普通紙やフォト紙等の記録紙Pを給紙(給送)可能な構成となっている。給紙トレイ57の近傍には、給紙トレイ57に積重されている記録紙Pの最上位の記録紙Pを「記録実行手段」へ自動給送する「自動給送手段」としてのASF(オート・シート・フィーダー)が設けられている。ASFは、給紙トレイ57に設けられた給紙ローラ57b及び図示してない分離パッドを有する自動給紙機構である。給紙ローラ57bは、給紙トレイ57の一方側に配置されている。記録紙ガイド57aは、記録紙Pの幅に合わせて幅方向に摺動可能に給紙トレイ57に設けられている。そして、PFモータ58(図3)の回転駆動力が歯車伝達されて回転する給紙ローラ57bの回転駆動力と、分離パッドの摩擦抵抗により、給紙トレイ57に置かれた記録紙Pを給紙する際に、複数の記録紙Pが一度に給紙されることなく最上位の記録紙Pのみが正確に分離されて一枚ずつ自動給紙されるように構成されている。給紙ローラ57bと搬送駆動ローラ53との間には、公知の技術による紙検出器33が配設されている。
一方、記録実行後の記録紙Pを排紙する手段として、「排出駆動ローラ」としての排紙駆動ローラ55と排紙従動ローラ56とが設けられている。排紙駆動ローラ55は、PFモータ58(図3)の回転駆動力が歯車伝達されて回転し、排紙駆動ローラ55の回転により、記録実行後の記録紙Pは副走査方向Yに排紙される。排紙従動ローラ56は、周囲に複数の歯を有し、各歯の先端が記録紙Pの記録面に点接触するように鋭角的に尖った歯付きローラになっている。複数の排紙従動ローラ56は、それぞれ個々に排紙駆動ローラ55に付勢され、記録紙Pが排紙駆動ローラ55の回転により排紙される際に記録紙Pに接して記録紙Pの排紙に従動して回転する。
そして、給紙ローラ57bや搬送駆動ローラ53、及び排紙駆動ローラ55を回転駆動するPFモータ58(図3)、並びにキャリッジ61を主走査方向に駆動するCRモータ63(図3)は、後述する記録制御部100により駆動制御される。また、記録ヘッド62も同様に、記録制御部100により駆動制御されて記録紙Pの表面にインクを噴射する。
引き続き図1〜図3を参照しながら「記録制御装置」としての記録制御部100について説明する。
「記録制御装置」としての記録制御部100は、ROM101、RAM102、ASIC(特定用途向け集積回路)103、MPU104、「不揮発性記憶媒体」としての不揮発性メモリ105、PFモータドライバ106、CRモータドライバ107及びヘッドドライバ108を備えている。MPU104には、ASIC103を介して搬送駆動ローラ53の回転量を検出する「回転量検出手段」としてのロータリエンコーダ31、キャリッジ61の移動量を検出する「キャリッジ移動量検出手段」としてのリニアエンコーダ32、搬送される記録紙Pの先端及び後端を検出する紙検出器33、主走査方向Xの記録紙Pの端部を検出するためのPWセンサ34、及びインクジェット式記録装置50の電源をON/OFFするための電源スイッチ35の出力信号が入力される。
公知のロータリエンコーダ31は、搬送駆動ローラ53の回転に連動して回転するロータリスケール311と、ロータリスケール311の外周に沿って等間隔に形成されているスリットを検出するロータリスケールセンサ312とを有している(図2)。搬送駆動ローラ53の回転に伴い変化するロータリスケールセンサ312の出力信号は、ASIC103を介してMPU104へ出力される。
公知のリニアエンコーダ32は、キャリッジ61の近傍に主走査方向Xと略平行に配置されたリニアスケール321と、キャリッジ61に搭載されたリニアスケール321に等間隔に形成されているスリットを検出するリニアスケールセンサ322とを有している(図2)。キャリッジ61の主走査方向Xの移動に伴い変化するリニアスケールセンサ322の出力信号は、ASIC103を介してMPU104へ出力される。
公知の紙検出器33は、立位姿勢への自己復帰習性が付与され、かつ記録紙Pの搬送方向(副走査方向Y)にのみ回動し得るよう記録紙Pの搬送経路内に突出する状態で枢支されたレバーを有し、このレバーの先端が記録紙Pに押されることでレバーが回動し、それによって記録紙Pが検出される構成を成す検出器である(図2)。紙検出器33は、給紙ローラ57bより給紙された記録紙Pの始端位置及び終端位置を検出し、その検出信号は、ASIC103を介してMPU104へ出力される。PWセンサ34は、非接触の光学式センサで構成されており、記録紙Pの主走査方向Xの端部位置(記録紙Pの側端位置)を検出し、その検出信号は、ASIC103を介してMPU104へ出力される。紙検出器33及びPWセンサ34の出力信号に基づいて記録紙Pの搬送位置や記録紙Pのサイズ等がMPU104において演算される。
記録制御部100のシステムバスには、ROM101、RAM102、ASIC103、MPU104及び不揮発性メモリ105が接続されている。MPU104は、インクジェット式記録装置50の記録制御を実行するための演算処理やその他必要な演算処理を行う。ROM101には、MPU104によるインクジェット式記録装置50の制御に必要な記録制御プログラム(ファームウェア)等が格納されており、記録制御プログラムの処理に必要な各種データ等は不揮発性メモリ105に記憶されている。RAM102は、MPU104の作業領域や記録データ等の一次格納領域として用いられる。
ASIC103は、DCモータであるPFモータ58及びCRモータ63の速度制御、並びに記録ヘッド62の駆動制御を行う為の制御回路を有している。MPU104から送られてくる制御命令、ロータリエンコーダ31の出力信号、及びリニアエンコーダ32の出力信号に基づいて、PFモータ58及びCRモータ63の速度制御を行う為の各種演算を行い、その演算結果に基づくモータ制御信号をPFモータドライバ106及びCRモータドライバ107へ送出する。また、MPU104から送出される記録データ等に基づいて、記録ヘッド62の制御信号を演算生成してヘッドドライバ108へ送出して記録ヘッド62を駆動制御する。ASIC103は、「情報処理装置」としてのパーソナルコンピュータ301等との情報伝送を実現する「情報伝送手段」としてホストIF112を有している。
このような構成を有するインクジェット式記録装置50は、前述したCRモータ63(図3)が「ヘッド面吸引装置」としてのキャッピング装置59(図1)から排出される「廃液」としての廃インクを冷却媒体として利用して冷却される構成を有している。
図4は、キャッピング装置59近傍の要部斜視図である。図5は、キャッピング装置59近傍の要部平面図である。
前述したように、ホームポジションHPにキャリッジ61が停止している状態では、キャリッジ61に搭載されている記録ヘッド62のヘッド面がキャッピング装置59のキャップCPによって封止された状態となる。キャッピング装置59は、記録ヘッド62のヘッド面をキャップCPで封止した状態で、ヘッド面のインクを吸引することができるようになっている。このキャッピング装置59による記録ヘッド62のヘッド面の吸引は、記録実行中に定期的に実行される。また、記録を実行していない待機状態で一定時間以上経過した場合にも実行される。それによって、記録ヘッド62のヘッド面の状態が常にベストな状態に保たれて、安定的に良好なインク噴射特性を得ることができる。キャッピング装置59によって記録ヘッド62のヘッド面から吸引されたインクは、廃インクとして廃インクチューブ633を経由して図示していないインク吸収材へと排出されて吸収される。
キャリッジ61は、軸受け部611に主走査方向Xと平行に配設されているキャリッジガイド軸51が挿通された状態で主走査方向Xへ往復動可能に軸支されている。キャリッジ61の駆動力源としての「電動モータ」であるCRモータ63は、図示の如くキャッピング装置59の近傍に配置されている。キャリッジ61は、CRモータ63の駆動プーリ631と図示していない従動プーリとに掛架された無端ベルト632に連結されている。CRモータ63が双方向に駆動回転することによって、無端ベルト632が双方向に回転する。それによって、キャリッジガイド軸51に軸支されているキャリッジ61が主走査方向Xへ往復動する。往復動するキャリッジ61に搭載された記録ヘッド62から記録紙Pに対してインクが噴射されて記録紙Pへの記録が実行される。
キャップCPからインク吸収材(図示せず)まで配設された一本の廃インクチューブ633は、可撓性を有し、その一部が図示の如くCRモータ63に巻き付けられている。また、廃インクチューブ633の一部は、公知のチューブポンプ591内を通っている。PFモータ57(図3)の回転駆動力が伝達されて動作するチューブポンプ591によって、廃インクチューブ633内に負圧が発生し、キャップCPに吸引力が発生するようになっている。キャップCPに記録ヘッド62のヘッド面が封止された状態でチューブポンプ591を動作させると、記録ヘッド62のヘッド面のインクが吸引される。吸引されたインクが廃インクとして廃インクチューブ633内を流れて(図4及び図5において廃インクチューブ633に付した矢印で示した方向へ流れる)インク吸収材へと排出される。
そして、発熱して温度が上昇したCRモータ63は、廃インクチューブ633を流れる廃インクに熱が奪われて冷却される。このように、キャッピング装置59から定期的に発生する廃インクを冷却媒体として利用することによって、廃インクチューブ633に冷却媒体としての廃インクを安定的に供給してCRモータ63を冷却することができる。特に、CRモータ63が高温状態となる長時間連続して記録を実行している場合等には、キャッピング装置59による記録ヘッド62の吸引動作の回数も増加して廃インクの量も増加する。したがって、より多くの廃インクを冷却媒体として供給することができ、CRモータ63を効率良く冷却することができる。
また、CRモータ63を冷却することによって、効率的にインクジェット式記録装置50内部を冷却できるとともに、CRモータ63の連続駆動可能時間を長くすることができる。それによって、連続して記録を実行する間にCRモータ63の休止時間が発生する頻度が減少され、記録実行のスループットを向上させることができる。
さらに、可撓性を有する廃インクチューブ633をCRモータ63に巻き付けることによって、廃インクチューブ633とCRモータ63との接触面積をより多くすることができるので、廃インクによるCRモータ63の冷却効率が向上し、より効率的にCRモータ63を冷却することができる。尚、廃インクチューブ633は、可能な限り熱伝導性の高い材料で構成するほうが、廃インクによる冷却効率が向上するので好ましい。
このようにして、インクジェット式記録装置50内及びインクジェット式記録装置50内の熱源となるCRモータ63を、廃インクを利用して低コストでより効率的に冷却することができる。
尚、廃インクを利用して冷却する対象は、特にCRモータ63に限定されるものではなく、例えば、PFモータ57やその他の「電動モータ」、或いは、「電動モータ」以外の熱源の冷却に利用することも可能である。
そして、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
本発明に係るインクジェット式記録装置の概略の平面図である。 本発明に係るインクジェット式記録装置の概略の側面図である。 本発明に係るインクジェット式記録装置の概略のブロック図である。 キャッピング装置近傍の要部斜視図である。 キャッピング装置近傍の要部平面図である。
符号の説明
50 インクジェット式記録装置、51 キャリッジガイド軸、52 プラテン、53 搬送駆動ローラ、54 搬送従動ローラ、55 排紙駆動ローラ、56 排紙従動ローラ、57 給紙トレイ、57b 給紙ローラ、58 PFモータ、59 キャッピング装置、591 チューブポンプ、61 キャリッジ、62 記録ヘッド、63 CRモータ、633 廃インクチューブ、100 記録制御部、101 ROM、102 RAM、103 ASIC、104 MPU、105 不揮発性メモリ、106 PFモータドライバ、107 CRモータドライバ、108 ヘッドドライバ、P 記録紙、X 主走査方向、Y 副走査方向

Claims (7)

  1. 記録ヘッドから被記録材へインクを噴射して記録を実行する記録装置であって、
    廃インクの一部が前記記録装置内部で冷却媒体として利用される、ことを特徴とした記録装置。
  2. 請求項1において、前記記録ヘッドのヘッド面を封止した状態で吸引可能なヘッド面吸引装置を備え、前記ヘッド面吸引装置で前記記録ヘッドのヘッド面から吸引されたインクが前記廃インクとなる、ことを特徴とした記録装置。
  3. 請求項2において、前記記録装置内部に配設された電動モータが前記廃インクを冷却媒体として冷却される、ことを特徴とした記録装置。
  4. 請求項3において、前記ヘッド面吸引装置から廃インク管を介して前記廃インクがインク吸収材へ送出される構成を有し、前記廃インク管の一部が前記電動モータの発熱部分に接した状態で配設されている、ことを特徴とした記録装置。
  5. 請求項4において、可撓性を有する前記廃インク管の一部が前記電動モータに巻き付けられている、ことを特徴とした記録装置。
  6. 請求項3〜5のいずれか1項において、前記記録ヘッドを搭載し、前記記録ヘッドの走査方向へ往復動可能に配設されたキャリッジを備え、前記電動モータは、前記記録ヘッドの走査方向へ前記キャリッジを往復動させる駆動力源である、ことを特徴とした記録装置。
  7. 液体噴射ヘッドから被噴射材へ液体を噴射して記録を実行する液体噴射装置であって、廃液の一部が前記液体噴射装置内部で冷却媒体として利用される、ことを特徴とした液体噴射装置。
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