JP2009073425A - 車両用外装部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両への仮止めと、かかる仮止め解消状態からの再度の車両への仮止めが、容易に且つ確実に行われ得る仮止めクリップ付き車両用外装部品を提供する。
【解決手段】車両用外装部品10の車両への取付部20に一体的に突設される突起部32と、該突起部32の先端から基部側に向かって延び出し、且つ基部側に向かうに従って該突起部32から徐々に離隔する形態を有すると共に、該取付部20に設けられた取付孔29内への挿通状態下で、該取付孔29の開口周辺部に係合する、弾性変形可能な係合爪34と、該係合爪34に設けられた挿通部38とを含んで構成された仮止めクリップ30を、該取付部20に設けると共に、該取付部20に対して、一つの長手部材31が該取付孔29と該挿通部38の両方と同時に挿通可能とされた貫通孔28を設けて構成した。
【選択図】図6

Description

本発明は、仮止めクリップ付き車両用外装部品に係り、特に、車両に取り付けられるべき取付部を車両に仮止めするための仮止めクリップを有する仮止めクリップ付き車両用外装部品の新規な構造に関するものである。
一般に、自動車等の車両の外部に取り付けられるエンジンアンダーカバーやフロアカバー、バンパ、或いは、ロアアブソーバ等の車両用外装部品は、車両のボデーやフレーム等に対して、ネジやビス、ボルト等を用いて固定されるようになっているが、そのような車両用外装部品は、比較的に大型で、重量物でもあるため、車両のボデー等に取り付ける際に、作業者が一方の手で車両用外装部品を支えつつ、他方の手でボルト等の締結操作を行うことが容易ではなかった。そのため、従来の車両用外装部品の多くのものは、車両ボデー等に取り付けられるべき取付部に仮止めクリップが設けられてなる仮止めクリップ付き車両用外装部品として構成されており、仮止めクリップにて、車両ボデー等の所定箇所に一旦仮止めされて、保持され、そして、かかる保持状態下において、ボルト等の締結操作が行われることで、位置固定に取り付けられるようになっている。
ところで、そのような仮止めクリップ付き車両用外装部品の一種として、取付部の車両側の面に対して一体的に突設された、車両ボデー等に穿設される取付孔内に挿通可能な突起部と、この突起部に対して、その先端側から側方乃至は基部側に向かって一体的に突出又は延び出すように一体形成された係合爪とを有する仮止めクリップが設けられた車両用外装部品が、知られている(例えば、下記特許文献1参照)。
この仮止めクリップ付き車両用外装部品においては、車両ボデー等の取付孔内に、仮止めクリップが差し込まれて、挿通された状態下で、係合爪が、仮止めクリップの差し込み側とは反対側の車両ボデー等の取付孔の開口周辺部に係合せしめられることによって、車両ボデー等に仮止めされ得るようになっている。
ところが、かかる従来の仮止めクリップ付き車両用外装部品にあっては、仮止めクリップが、その構造からして、一旦、車両ボデー等の取付孔内に挿通されて、係合爪が取付孔の開口周辺部に係合せしめられると、取付孔内から容易には離脱させることが出来ず、また、たとえ、仮止めクリップを取付孔内から無理に離脱させることが出来たとしても、係合爪や突起部が塑性変形して、仮止めクリップ本来の機能が消失するか又は著しく損なわれるようになってしまう場合が多かった。
それ故、従来の仮止めクリップ付き車両用外装部品では、仮止めクリップによる車両ボデー等への仮止めに一度失敗すると、車両ボデー等から取り外すのに非常に面倒な作業が要され、しかも、取り外した後、再び、仮止めクリップを利用して仮止めするのが不可能となってしまうことが、往々にしてあったのである。
特開平8−127295号公報
ここにおいて、本発明は、上述せる如き事情を背景にして為されたものであって、その解決課題とするところは、仮止めクリップによる車両への仮止め状態が容易に解消され得ると共に、かかる仮止めの解消状態から、再び、仮止めクリップにより、車両に対して容易に且つ確実に仮止めされ得るように改良された仮止めクリップ付き車両用外装部品を提供することにある。
そして、本発明にあっては、かかる課題の解決のために、その要旨とするところは、車両に取り付けられるべき取付部と、該取付部に一体的に設けられた仮止めクリップとを有し、該仮止めクリップが、車両に穿設された取付孔に挿通されて、該取付孔の開口周辺部に係合されることにより、該取付部において車両に仮止めされるように構成された仮止めクリップ付き車両用外装部品であって、前記仮止めクリップを、(a)前記取付部の車両側の面に対して一体的に突設される、前記取付孔内に挿通可能な突起部と、(b)該突起部の先端側から基部側に向かって延び出し、且つ基部側に向かうに従って該突起部から徐々に離隔する形態を有して、該突起部に一体的に設けられ、前記取付孔内に挿通された状態で、延出先端において該取付孔の開口周辺部に係合する弾性変形可能な係合爪と、(c)該係合爪の延出方向の中間部位に穿設された孔部又は先端側部位に設けられた切欠部からなり、且つ一つの剛性の長手部材が前記取付孔と同時に挿通可能とされた挿通部とを含んで構成する一方、前記取付部に、該一つの長手部材が該取付孔と該挿通部の両方と同時に挿通可能とされた貫通孔を設けたことを特徴とする仮止めクリップ付き車両用外装部品にある。
なお、このような本発明に従う仮止めクリップ付き車両用外装部品の好ましい態様の一つによれば、前記突起部の前記係合爪の形成側とは反対側に、該突起部の剛性を高める補強部が設けられる。
また、本発明に従う仮止めクリップ付き車両用外装部品の別の望ましい態様の一つによれば、前記仮止めクリップが、合成樹脂材料を用いて、前記突起部と前記係合爪とを一体成形してなる樹脂成形品にて構成される。
すなわち、本発明に従う仮止めクリップ付き車両用外装部品にあっては、仮止めクリップの突起部と係合爪とが取付孔に挿通されて、係合爪の延出先端が取付孔の開口周辺部に係合されることによって、取付部、ひいては車両用外装部品全体が、車両に容易に仮止めされ得るようになっている。そして、そのような車両への仮止め状態下で、一つの剛性の長手部材が、取付部の車両側とは反対側から、取付部の貫通孔と車両の取付孔と仮止めクリップの係合爪の挿通部とに対して同時に挿通せしめられ得るように構成されている。
それ故、本発明に係る仮止めクリップ付き車両用外装部品においては、車両に仮止めされているときに、例えば、一つの剛性の長手部材が、貫通孔と取付孔と挿通部とに挿通され、そして、それが、取付孔と挿通部のそれぞれの内周面に接触した状態で、取付孔の内周面との接触部位を中心として、挿通部の内周面との接触部位を仮止めクリップの突起部に近付けるように回動されると、かかる長手部材にて、取付孔の内周面との接触部位を支点とし且つ挿通部の内周面との接触部位を力点とした梃子の機能が発揮されて、比較的に小さな作用力により、仮止めクリップの係合爪が、突起部に接近するように、つまり傾斜角度がより急峻とされて、係合爪と突起部との間の隙間が狭くなるように、弾性変形せしめられる。これによって、取付孔の開口周辺部に対する係合爪の延出先端の係合が容易に解除されて、仮止めクリップの係合爪や突起部が塑性変形せしめられることなく、係合爪の弾性変形下で、仮止めクリップが、取付孔内からスムーズに離脱せしめられるようになる。
従って、かくの如き本発明に従う仮止めクリップ付き車両用外装部品にあっては、一つの剛性の長手部材、例えばドライバー等の一般的な工具を用いて、単に、それを取付部の貫通孔と車両の取付孔と仮止めクリップの挿通部とに挿通し、回動させた状態で、かかる工具と仮止めクリップとを取付孔から引き抜くだけの極めて簡単な作業を行うことで、仮止めクリップを利用した車両への仮止め状態が容易に解消され得る。しかも、仮止め状態が解消される際に、仮止めクリップの係合爪が、塑性変形でなく、弾性変形せしめられるようになるため、仮止めの解消状態から、再び、仮止めクリップにより、車両に対する仮止めを容易に且つ確実に行うことが可能となる。そして、それらの結果として、たとえ、仮止めクリップによる車両ボデー等への仮止めに失敗しても、かかる仮止め作業のやり直しが容易に且つスムーズに行われ得、以て、車両ボデー等への仮止め作業、更にはそれに続く取付作業が、より簡便に且つ円滑に実施され得ることとなるのである。
以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明の構成について、図面を参照しつつ、詳細に説明することとする。
先ず、図1及び図2には、本発明に従う仮止めクリップ付き車両用外装部品の一実施形態としての自動車の前面に設置されたフロントバンパの内側に取り付けられる仮止めクリップ付きのロアアブソーバが、その上面形態と縦断面形態とにおいて、それぞれ概略的に示されている。それらの図から明らかなように、本実施形態のロアアブソーバ10は、基板12を有している。
この基板12は、例えば、ポリプロピレンやABS樹脂等の合成樹脂材料からなり、図1における左右方向で、ロアアブソーバ10の自動車への設置状態下において車幅方向、つまり自動車の左右方向に延びる方向(以下からは左右方向と言う)の寸法が、車幅よりも所定寸法だけ短く、且つ図1における上下方向で、自動車の前後方向に延びる方向(以下からは前後方向と言う)の寸法が、左右方向の寸法よりも十分に短くされた、全体として、略横長矩形状を呈する薄肉の平板材にて構成されている。
また、このような基板12にあっては、その前側の略半分を占める部分が、補強構造を有する補強部14とされている一方、かかる補強部14を除く後側部分が、平板形態を呈し、ロアアブソーバ10の自動車への設置状態下において水平に広がる上面と下面とを備えた平板部16とされている。
そして、基板12の補強部14には、左右方向の両サイド部位を除いた中間部位に、複数(ここでは、7個)の補強ビード18が、左右方向に一定の距離を隔てて、互いに隣り合うように位置せしめられた状態で、一体的に設けられている。それら複数の補強ビード18は、何れも、上方に突出して、同一高さで前後方向に真っ直ぐに延びる長手矩形筐体状の全体形状を有している。換言すれば、下方に向かって開口するコ字状の車幅方向断面形状をもって前後方向に真っ直ぐに延びる凹溝形態を呈している。
かくして、本実施形態のロアアブソーバ10においては、複数の補強ビード18が基板12の補強部14に一体形成されていることで、かかる補強部14、つまり基板12の前側部分に対して、十分な剛性が付与されて、補強部14において、屈曲変形に対する強度が有利に高められている。
一方、基板12の後側部分を構成する平板部16は、そのうちの更に後側の略半分の部分が、ロアアブソーバ10を自動車に取り付けるための取付部20とされており、また、この取付部20には、ボルト挿通孔22が、左右方向に所定間隔をおいて複数(ここでは、5個)設けられている。
そして、かかるロアアブソーバ10にあっては、例えば、補強部14の前端部位がフロントバンパ(24)の内側に位置せしめられると共に、自動車の下部に、各補強ビード18の突出方向を上側にして、補強部14と平板部16とが水平に延びるように位置せしめられた状態で、取付部20が、各ボルト挿通孔22に挿通された固定ボルトにてラジエータサポート(26)に固定されることによって、自動車に取り付けられるようになっている(図5参照)。そして、それにより、自動車に接触した歩行者の脚部の保護及び安全が効果的に図られ得るようになっているのである。
ところで、かくの如き本実施形態のロアアブソーバ10にあっては、上記のようにして、固定ボルトにてラジエータサポート(26)に固定される前に、取付部20をラジエータサポート(26)に仮止めするための構造が、従来装置には見られない特徴的な構成を有して、付与されている。
すなわち、ロアアブソーバ10の取付部20には、その幅方向中間部の2箇所、具体的には、幅方向中央に設けられたボルト挿通孔22と、その左隣りに位置する別のボルト挿通孔22との間の部位、及びかかる中央のボルト挿通孔22と、その右隣りに位置する別のボルト挿通孔22との間の部位に、貫通孔としての透孔28が、それぞれ一つずつ設けられている。
また、かかる取付部20の上面(補強部14の補強ビード18の形成面と同一の面で、自動車への取付状態下で、自動車側となる面)における各透孔28の後側には、後述する如く、ロアアブソーバ10のラジエータサポート(26)への固定の前の仮止めに際して、ラジエータサポート(26)に設けられた取付孔(29)に挿通されて、係合せしめられる仮止めクリップ30が、それぞれ一つずつ、ロアアブソーバ10の形成材料と同一の樹脂材料にて、一体形成されている(図5参照)。
より詳細には、透孔28は、長手の矩形形状を呈し、後述する如く、ロアアブソーバ10の取付部20の自動車への仮止め状態を解消するのに用いられる、剛性の長手部材としてのドライバー(31)等の長手の工具の先端側部分が挿通され、且つ挿通状態であらゆる方向に自由に動かされ得るだけの大きさを有している。また、この透孔28においては、長手の二つの辺部が、それぞれ、取付部20の前方と後方とにおいて左右方向に延出せしめられて、前側辺部と後側辺部とされている(図6参照)。
そして、仮止めクリップ30は、図2乃至図4から明らかなように、突起部32と係合爪34とを有している。この仮止めクリップ30の突起部32は、全体として、比較的に薄肉の長手矩形平板形状を呈し、取付部20の上面における透孔28の開口周縁部のうちの後側辺部の長さ方向中央部分に、厚さ方向の両側の端面をそれぞれ前後方向に向けて露呈させた状態(つまり、厚さ方向を前後方向と一致させた状態)で、鉛直方向に延びるようにして、一体的に突設されている。
また、この突起部32の後方に向かって露呈せしめられた厚さ方向の一方側の端面、つまり後面の幅方向中央部には、補強部としての略薄肉平板状の補強リブ36が、所定高さで突出し、且つ突起部32の高さ方向の略全長に亘って連続して延びるように、一体形成されている。これによって、突起部32の剛性、具体的には板厚方向の屈曲乃至は撓み変形に対する強度が、有効に高められている。なお、ここでは、かかる補強リブ36が一体形成された突起部32の全体の大きさが、ラジエータサポート(26)の取付孔(29)内に挿通可能な大きさとされている。
一方、このような突起部32と共に仮止めクリップ30を構成する係合爪34は、平板状の突起部32と同じか又はそれよりも所定寸法小さな肉厚及び長手寸法(高さ)を有する長手矩形の平板からなっている。そして、この平板が、前方に向かって下傾するように傾斜せしめられた状態で、長手方向の一端部において、突起部32の補強リブ36が形成される側とは反対の前面の先端部に一体的に接続されることにより、係合爪34として、構成されている。換言すれば、係合爪34は、突起部32の補強リブ36が形成される側とは反対の前面の先端部から、突起部32の基部側に向かって延び出し、且つ基部側に向かうに従って突起部32の前面から徐々に離隔する傾斜板形態を有して、構成されているのである。
また、かかる係合爪34にあっては、突起部32の前面から延出せしめられていることで、その全体が、突起部32の前方に配設された前記透孔28の上方に位置せしめられている。そして、この係合爪34の下端側部分(延出先端側部分)の幅方向中央部には、下方に向かうに従って次第に広幅となる台形形状を有する、挿通部としての切欠部38が、透孔28内に向かって開口するように形成されている。
かくして、ここでは、仮止めクリップ30が、鉛直方向に延びる薄肉平板状の突起部32と、かかる突起部32の上端から、前方に向かって下傾して一体的に延びる薄肉平板状の係合爪34とからなる、略逆V字状の縦断面形状を呈する樹脂成形品にて構成されている。そして、そのような形状を有していることにより、係合爪34と突起部32との接続部分において樹脂バネ特性が有利に発揮されて、係合爪34の後面と突起部32の前面とが互いに接近するように、係合爪34に対して押圧力が加えられたときに、係合爪34が、突起部32との間の距離が小さくな方向において弾性変形せしめられ得るようになっている。
而して、かくの如き構造とされた本実施形態のロアアブソーバ10を自動車に対して仮止めする際には、図5に二点鎖線で示される如く、先ず、補強部14の前端側部分をフロントバンパ24の内側に位置せしめた状態で、二つの仮止めクリップ30のそれぞれが、ラジエータサポート26の下側から、それに設けられた取付孔29内に差し込まれる。このとき、取付孔29が、突起部32と補強リブ36と係合爪34とを含めた仮止めクリップ30の全体の外周寸法よりも所定寸法小さな内周寸法を有するため、各仮止めクリップ30の突起部32における補強リブ36の突出側端面が、取付孔29の内周面に接触して、摺動せしめられる一方、係合爪34が、取付孔29の内周面のうちの補強リブ36摺接部分とは反対側部分にて押圧されて、突起部32側に接近するように弾性変形せしめられる。
そして、各仮止めクリップ30が、取付孔29内に更に深く差し込まれて、図5に実線で示されるように、係合爪34の全体が取付孔29を挿通せしめられると、係合爪34が弾性変形状態から復元して、その延出先端が、ラジエータサポート26の内側面における取付孔29の開口周辺部に係合される。これにより、特別な治具や工具を何等用いることなく、ロアアブソーバ10が、その取付部20において、自動車のラジエータサポート26に対して容易に仮止めされて、保持されるようになる。
なお、図示されてはいないもの、ロアアブソーバ10を、かかる仮止め状態からラジエータサポート26に固定する場合には、作業者が、ロアアブソーバ10を手で何等支えることなく、取付部20に設けられた各ボルト挿通孔22内に固定ボルトを挿通し、更に、それらの固定ボルトをラジエータサポート26に締結する操作を行うだけで、ロアアブソーバ10が、取付部20において、ラジエータサポート26に固定されることとなる。
そしてまた、上記のようにして、ロアアブソーバ10がラジエータサポート26に仮止めされたときに、かかる仮止め状態を解消するには、例えば、図6に二点鎖線で示されるように、先ず、剛性の長手部材たるドライバー31が用いられ、このドライバー31の先端部が、ロアアブソーバ10の下側(自動車のボデー側とは反対側)から、取付部20の透孔28とラジエータサポート26の取付孔29と仮止めクリップ30の係合爪34の切欠部38とに、それぞれ同時に挿通される。このとき、ドライバー31の先端部が、取付孔29の内周面と切欠部38の内周面の上側部分とにそれぞれ接触せしめられる。
その後、図6に実線で示されるように、ドライバー31が、取付孔29の内周面との接触部位を中心として、切欠部38の内周面との接触部位を突起部32に近付けるように、つまり、図6に矢印で示される如く、ドライバー31における取付孔29の内周面との接触部位よりも先端側部分が後方に倒される方向(時計回りの方向)において回動せしめられる。このとき、取付孔29の内周面との接触部位を支点とし且つ切欠部38の内周面との接触部位を力点とした梃子の機能が、ドライバー31にて発揮されて、比較的に小さな作用力により、係合爪34が突起部32に接近するように、即ち、ロアアブソーバ10の仮止め操作において、仮止めクリップ30を取付孔29内に差し込むときと同様な状態となるように、弾性変形せしめられる。
これにより、ラジエータサポート26の内側面における取付孔29の開口周辺部に対する係合爪34の延出先端の係合が、容易に解除される。そして、そのような係合爪34の弾性変形状態下で、ロアアブソーバ10の全体が、下方に移動せしめられることで、仮止めクリップ30の全体が、ドライバー31の先端部と共に、取付孔29内からスムーズに離脱せしめられるようになる。そうして、ロアアブソーバ10のラジエータサポート26への仮止め状態が、簡単に解消されることとなる。
このとき、仮止めクリップ30の係合爪34や突起部32が塑性変形せしめられることなく、係合爪34が弾性変形せしめられるだけであるため、上記のようにして仮止めが解消された状態から、前述せる如き仮止め操作を再度行うことによって、ロアアブソーバ10が、ラジエータサポート26に対して、再び、容易に仮止めされ得るようになる。
このように、本実施形態のロアアブソーバ10においては、ラジエータサポート26への仮止め操作と、その仮止め状態の解消操作とが、極めて容易に行われ得るだけでなく、仮止めの解消状態から、再び、ラジエータサポート26に対して簡単に仮止めされ得るようになっている。従って、ラジエータサポート26への仮止めが一度で確実に行われた場合は勿論、かかる仮止めが一度失敗しても、仮止め作業のやり直しが容易に且つスムーズに行われ得、以て、ラジエータサポート26に対する固定乃至は取付作業が、より簡便に且つ円滑に実施され得ることとなるのである。
また、かかるロアアブソーバ10においては、仮止めクリップ30の突起部32の係合爪34側とは反対側に、補強リブ36が一体形成されて、突起部32の曲げ乃至は撓み変形に対する強度が有利に高められている。それ故、ラジエータサポート26への仮止め状態下で、係合爪34が、ドライバー31にて、突起部32に接近するように押圧されて、弾性変形せしめられた際に、突起部32の無用な変形が有利に阻止され、それによって、係合爪34の弾性変形が効率的に且つ確実に行われ得る。そして、その結果として、係合爪34の弾性変形状態下での仮止めクリップ30の取付孔29内からの離脱操作、ひいてはロアアブソーバ10のラジエータサポート26に対する仮止め状態の解消操作が、より円滑に且つ容易に行われ得ることとなる。
さらに、本実施形態では、仮止めクリップ30が、基板12を形成する合成樹脂材料と同一の材料からなる樹脂成形品にて構成されて、かかる基板12の取付部20に対して一体成形されているところから、例えば、仮止めクリップ30が金属材料等を用いて形成されて、基板12に対して接着される等して、一体的に設けられる場合とは異なって、仮止めクリップ30を一体的に設けることで、ロアアブソーバ10全体の重量の増加や製作性の低下が生ずるようなことが可及的に抑制され得る。
以上、本発明の具体的な構成について詳述してきたが、これはあくまでも例示に過ぎないのであって、本発明は、上記の記載によって、何等の制約をも受けるものではない。
例えば、仮止めクリップ30の取付部20への配設位置や配設個数等は、例示のものに何等限定されるものではなく、車両用外装部品としてのロアアブソーバ10の全体の大きさや重量等に応じて、適宜に変更され得るところである。
また、前記実施形態では、仮止めクリップ30の係合爪34の延出先端側部位に、挿通部としての切欠部38が、台形形状をもって形成されていたが、この挿通部の係合爪への形成位置や形状も、特にこれに限定されるものではない。
例えば、係合爪の延出先端側部位に、台形形状以外の多角形形状や、U字状や円弧状、楕円の一部からなる形状等の湾曲形状、或いはそれらの形状が組み合わされた形状等を呈する切欠部を形成し、これを挿通部として良い。また、それらの切欠部に代えて、係合爪の延出先端側部位や延出方向の中間部位に、各種の形状を呈する孔部を穿設し、これを挿通部とすることも可能である。なお、ドライバー31等の剛性の長手部材をスムーズに挿通させ、且つかかる長手部材の回動により確実に所望の方向に弾性変形させる上では、挿通部が、延出先端側に向かって広幅となる切欠部にて構成されていることが、望ましい。
さらに、仮止めクリップ30の突起部32や係合爪34の形状としては、例示された薄肉の傾斜平板形状以外の形状も、勿論採用され得る。例えば、係合爪34が、突起部32の先端側から基部側に向かって延び出し、且つ基部側に向かうに従って突起部から徐々に離隔する湾曲形態を有していても、何等差し支えない。また、係合爪34は板材以外であっても良い。
更にまた、仮止めクリップ30の形成材料は、必ずしも樹脂材料である必要はなく、係合爪34に対して弾性を付与し得るものであれば、例えば金属材料であっても良い。
また、仮止めクリップ30は、車両用外装部品たるロアアブソーバ10とは別個に形成された後、接着剤やネジ類等を用いて、ロアアブソーバ10に一体的に取り付けられていても良い。
さらに、突起部32に設けられる補強部も、係合爪34の形成側とは反対側に設けられて、突起部32の剛性が高められ得るものであれば、その形状や大きさ、材質等が、適宜に変更され得る。
加えて、本実施形態では、本発明を、自動車用の仮止めクリップ付きロアアブソーバに適用したものの具体例を示したが、本発明は、その他、仮止めクリップ付き自動車用外装部品や自動車用以外の仮止めクリップ付き車両用外装部品の何れに対しても有利に適用され得ることは、勿論である。
その他、一々列挙はしないが、本発明は、当業者の知識に基づいて種々なる変更、修正、改良等を加えた態様において実施され得るものであり、また、そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもないところである。
本発明に従う構造を有する仮止めクリップ付き車両用外装部品の一実施形態を示す上面説明図である。 図1におけるII−II断面拡大説明図である。 図2におけるIII−III断面部分説明図である。 図2における部分上面拡大説明図である。 図1に示された仮止めクリップ付き車両用外装部品を車両に仮止めした状態を示す説明図である。 図1に示された仮止めクリップ付き車両用外装部品の車両への仮止め状態を解消している状態を示す説明図である。
符号の説明
10 ロアアブソーバ 12 基板
20 取付部 28 透孔
29 取付孔 30 仮止めクリップ
31 ドライバー 32 突起部
34 係合爪 36 補強リブ
38 切欠部

Claims (3)

  1. 車両に取り付けられるべき取付部と、該取付部に一体的に設けられた仮止めクリップとを有し、該仮止めクリップが、車両に穿設された取付孔に挿通されて、該取付孔の開口周辺部に係合されることにより、該取付部において車両に仮止めされるように構成された仮止めクリップ付き車両用外装部品であって、
    前記仮止めクリップを、(a)前記取付部の車両側の面に対して一体的に突設される、前記取付孔内に挿通可能な突起部と、(b)該突起部の先端側から基部側に向かって延び出し、且つ基部側に向かうに従って該突起部から徐々に離隔する形態を有して、該突起部に一体的に設けられ、前記取付孔内に挿通された状態で、延出先端において該取付孔の開口周辺部に係合する弾性変形可能な係合爪と、(c)該係合爪の延出方向の中間部位に穿設された孔部又は先端側部位に設けられた切欠部からなり、且つ一つの剛性の長手部材が前記取付孔と同時に挿通可能とされた挿通部とを含んで構成する一方、
    前記取付部に、該一つの長手部材が該取付孔と該挿通部の両方と同時に挿通可能とされた貫通孔を設けたことを特徴とする仮止めクリップ付き車両用外装部品。
  2. 前記突起部の前記係合爪の形成側とは反対側に、該突起部の剛性を高める補強部が設けられている請求項1に記載の仮止めクリップ付き車両用外装部品。
  3. 前記仮止めクリップが、合成樹脂材料を用いて、前記突起部と前記係合爪とを一体成形してなる樹脂成形品にて構成されている請求項1又は請求項2に記載の仮止めクリップ付き車両用外装部品。
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