JP2006027561A - バンパーフェイスの締結構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 バンパーフェイスの締結構造は、アンダーカバー23の水平部39の下面にスペーサ部40を設け、スペーサ部40の中央にクリップ25を差し込み可能な貫通孔41を設け、スペーサ部40を水平部39と下端部18間に介在させ、貫通孔41に差し込んだクリップ25を下端部18の取付孔42に差し込むことで、水平部39および下端部18を締結するとともに間隙43を形成し、間隙43にアンダースポイラ21の取付片27を収容し、かつスペーサ部40を取付片27の嵌合孔44に嵌め込むことにより間隙43に取付片27を保持するものである。
【選択図】 図4
Description
図7は従来の基本構成を説明する図である。
車両用アンダースポイラの組付構造100は、フロントバンパー101の下端部102に前突出部103を備え、前突出部103にアンダースポイラ105の取付部106を組み付ける。
下片109から後方に延長部110を延ばし、延長部110に係合孔111を形成し、係合孔111を後突出部112の係合突起113に掛け止める。
これにより、フロントバンパー101の下部にアンダースポイラ105を組み付ける。
このため、これらの部材103,107,113が、走行中における車体周辺の空気の流れに影響を与える虞がある。
加えて、前突出部103、収納部107や係合突起113が露出した状態になることで、これらの部材103,107,113が車両の外側から目視され、外観上好ましくない。
この要求を満たすためには、アンダースポイラ105の装着仕様車に用いるフロントバンパー101と、アンダースポイラの未装着仕様車に用いるフロントバンパーとの、2種類のフロントバンパーを用意する必要がある。
このため、部品点数が増え、そのことが部品の管理や、組立て工数の簡素化を図る妨げになっていた。
そして、この間隙に、アンダースポイラの取付片を収容するとともに、スペーサ部を取付片の嵌合孔に嵌め込んで取付片を保持可能とした。
よって、アンダースポイラを装着する装着仕様車と同一部材のアンダーカバーやバンパーフェイスを用いることができる。
これにより、アンダーカバーの前端部とバンパーフェイスの下端部との間に、アンダースポイラの取付片を簡単に保持することができ、アンダースポイラの組付けの容易化を図ることができる。
車両10は、フロントウインドウ11の下部から前方にエンジンフード12を延ばし、エンジンフード12の左右側にそれぞれ左右のフロントフェンダー13,13を備え、エンジンフード12および左右のフロントフェンダー13,13のそれぞれの前端下方にフロントバンパーフェイス(バンパーフェイス)15を備え、フロントバンパーフェイス15の左右端後方にそれぞれ左右の前輪16,16を備え、フロントバンパーフェイス15の下端部18にバンパーフェイスの締結構造20でアンダースポイラ21を備える。
バンパーフェイスの締結構造20は、エンジンルーム22の下部にアンダーカバー23を設け、このアンダーカバー23の前端部24にフロントバンパーフェイス15の下端部18を下側から重ね合わせ、重ね合わせた両部材4,18をクリップ(締結具)25…(…は複数個を示す)で締結するものである。
締結具としてのクリップ25は、一般に使用されているものである。
アンダーカバー23の前端部24とフロントバンパーフェイス15の下端部18との間に、空気の流れを変えるアンダースポイラ21の取付片27を組み付ける。
フロントバンパーフェイス15は、上端部をフロントバンパービーム34にクリップ26で締結し、上部中央15aにライセンスプレート31をベース32を介して取り付け、ライセンスプレート31の下方にエア吸込口33を備える。
クリップ26は、クリップ25と同じ部材である。
クリップ37は、クリップ25と同じ部材である。
アンダーカバー23の前端部24は、突出させた部位35の前端から略鉛直に立ち上げた鉛直部38を備え、鉛直部38の上端38aから前方に向けて略水平に延ばした水平部39を備える。
この突出させた部位35の上端部35aをフロントバルクヘッドロアークロスメンバー36の底部36aに当接して、底部36aに上端部35aをクリップ37で取り付ける。
よって、アンダースポイラ21の取付位置を下方に下げることができ、用途の拡大を図ることができる。
距離Hは、部位35の上方への突出量を調整することで、任意に変更することができる。
バンパーフェイスの締結構造20は、アンダーカバー23の水平部(前端部)39の下面39aに複数(6個)のスペーサ部40…を設け、スペーサ部40…の中央にクリップ25…を差し込み可能な貫通孔41…を設け、スペーサ部40…を、アンダーカバー23の水平部39とフロントバンパーフェイス15の下端部18間に介在させ、貫通孔41…に差し込んだクリップ25…を下端部18の取付孔42…に差し込むことで、アンダーカバー23の水平部39およびフロントバンパーフェイス15の下端部18の両部材39,18を締結することで両部材39,18間に所定の間隙43(図4(a)参照)を形成し、この間隙43に、空気の流れを変えるアンダースポイラ21の取付片27を収容するとともに、スペーサ部40…を取付片27の嵌合孔44…に嵌め込むことにより、間隙43に取付片27を保持するように構成したものである。
アンダーカバー24の水平部39とフロントバンパーフェイス15の下端部18との間にアンダースポイラ21の取付片27を収容することで、取付片27が水平部39の下側に位置する。
アンダーカバー23の水平部39からスペーサ部40を下方に向けて突出し、スペーサ部40の下端40aをフロントバンパーフェイス15の下端部18の上面18aに当接する。ここで、スペーサ部40の高さをSとする。
アンダーカバー23の水平部39とフロントバンパーフェイス15の下端部18との間の間隙43をSに確保する。
この嵌合孔44…は、例えば長孔に形成されている(図3参照)。嵌合孔44…を長孔に形成することで、製造公差を吸収して、嵌合孔44…をスペーサ部40…に確実に嵌め込むことが可能になる。
この状態において、下端部18の取付孔42…およびスペーサ部40…の貫通孔41…にクリップ25…を差し込むことにより、フロントバンパーフェイス15の下端部18およびアンダーカバー23の水平部39を締結する。フロントバンパーフェイス15の下端部18およびアンダーカバー23の水平部39で取付片27を挟持する。
スポイラ本体28を、下方に向けて延出させることで、走行中における車体周辺の空気の流れを好適な状態に変えることができる。
先ず、アンダースポイラ21の係止爪29…を、アンダーカバー23の係止孔46…に矢印aの如く差し込むことにより、係止爪29…を係止孔46…に係止する。
この状態で、取付片27の嵌合孔44…をスペーサ部40…に矢印bの如く嵌め込む(嵌合させる)。
具体的には、係止爪29…を支点にして、取付片27を水平部39に向けて回転(スイング)させて、取付片27の嵌合孔44…をスペーサ部40…に嵌合させる。
スペーサ部40…の貫通孔41…と下端部18の取付孔42…に、クリップ25…のベース部25a…を矢印dの如く差し込む。次いで、ベース部25d…に、クリップ25…のロック部25b…を矢印eの如く差し込む。
よって、アンダーカバー23の水平部39とフロントバンパーフェイス15の下端部18との間にアンダースポイラ21の取付片27を組み付ける作業を容易にできる。
フロントバンパーフェイス15の下端部18を、スペーサ部40…の下端40a…に当接するとともに、スペーサ部40…の貫通孔41…と、下端部18の取付孔42…を同軸上に配置し、スペーサ部40…の貫通孔41…と下端部18の取付孔42…に、クリップ25…を差し込むことにより、フロントバンパーフェイス15の下端部18およびアンダーカバー23の水平部39を締結する。
そして、この間隙43に、アンダースポイラ21の取付片27を収容するとともに、スペーサ部40…を取付片27の嵌合孔44…に嵌め込んで取付片27を保持した。
よって、アンダースポイラ21を装着する仕様車と同一部材のフロントバンパーフェイス15やアンダーカバー23を用いることができる。
これにより、アンダーカバー23の水平部39と、フロントバンパーフェイス15の下端部18との間の間隙43をフロントバンパーフェイス15で隠すことができる。
これにより、取付片27を一枚の板状片とすることが可能になり、アンダースポイラ21の簡素化を図ることができる。
Claims (3)
- エンジンルームの下部にアンダーカバーを設け、このアンダーカバーの前端部にバンパーフェイスの下端部を重ね合わせ、重ね合わせた両部材を締結具で締結するバンパーフェイスの締結構造であって、
前記アンダーカバーの前端部および前記バンパーフェイスの下端部間にスペーサ部を設け、
このスペーサ部に前記締結具を差し込み可能な貫通孔を設け、
この貫通孔に差し込んだ締結具で、アンダーカバーの前端部およびバンパーフェイスの下端部の両部材を締結することで両部材間に所定の間隙を形成し、
この間隙に、空気の流れを変えるアンダースポイラの取付片を収容するとともに、この取付片の嵌合孔に前記スペーサ部を嵌め込むことにより、前記間隙に取付片を保持するように構成したことを特徴とするバンパーフェイスの締結構造。 - 前記バンパーフェイスの下端部を車体後方に延ばし、この下端部を前記アンダーカバーの前端部の下方に配置したことを特徴とする請求項1記載のバンパーフェイスの締結構造。
- 前記アンダースポイラに係止爪を設けるとともに、この係止爪を差し込み可能な係止孔を前記アンダーカバーに設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のバンパーフェイスの締結構造。
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