JP2009071343A - 信号選択装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、信号の選択を行う機構を構成する共振器、インピーダンス変換回路の特性を適切に制御することで、異なる周波数、帯域幅の信号に対しフィルタを個別に複数用意し、それらを切り替えることなく対応可能とすることを目的とする。
【解決手段】本発明の信号選択装置は、2つの入出力ポートと、複数の共振部と、複数のインピーダンス変換部と、制御部とを備える。共振部は、共振周波数の1波長もしくはその整数倍の長さの環状導体と、一端が前記環状導体の異なる部位に接続され他端が接地導体に接続された複数のスイッチとを有する。制御部は、スイッチの状態を制御する。各共振部は、2つの入出力ポートの間に直列に配置されている。インピーダンス変換部は前記入出力ポートおよび前記共振部の間にそれぞれ配置されている。インピーダンス変換部は、外部と共振部または各共振部間のインピーダンスを調整する。
【選択図】図1

Description

本発明は、情報を送信、受信、もしくは送受信するときに用いる信号選択装置に関する。
電波を用いた無線通信の分野においては、数多い信号の中から特定の周波数の信号を取り出すことで、必要な信号と不必要な信号とを分別している。この機能は多くの無線装置に搭載されている。このような機能を持つ機構は、その設計パラメータである中心周波数、帯域幅などは不変なものとなっている。このような機構を用いた無線通信装置で様々な周波数、帯域幅を用いる場合は、使用する周波数、帯域幅のフィルタを複数個用意し、スイッチなどで切り替える方法が用いられている(非特許文献1)。
DoCoMo テクニカルジャーナルVol. 14, No.2, pp. 31-37.
非特許文献1のような方法の場合、周波数や帯域幅の数が増大するにつれ、回路面積、部品点数が増大するという課題がある。
このような実情に鑑みて本発明は、信号の選択を行う機構を構成する共振器、インピーダンス変換回路の特性を適切に制御することで、異なる周波数、帯域幅の信号に対しフィルタを個別に複数用意し、それらを切り替えることなく対応可能とすることを目的とする。
本発明の信号選択装置は、2つの入出力ポートと、複数の共振部と、複数のインピーダンス変換部と、制御部とを備える。共振部は、共振周波数の1波長もしくはその整数倍の長さの環状導体と、一端が前記環状導体の異なる部位に接続され他端が接地導体に接続された複数のスイッチとを有する。制御部は、スイッチの状態を制御する。各共振部は、2つの入出力ポートの間に直列に配置されている。インピーダンス変換部は前記入出力ポートおよび前記共振部の間にそれぞれ配置されている。つまり、インピーダンス変換部の数は、共振部の数よりも1多い。インピーダンス変換部は、外部と共振部または各共振部間のインピーダンスを調整する。環状導体とは、始点と終点とが同一の導体(伝送路)を意味し、形状を限定するものではない。つまり、形状は、円形に限らず多角形やその他の形状でもかまわない。
インピーダンス変換部は、特性を変更できてもよい。この場合には、制御部はインピーダンス変換部の特性も制御する。特に、共振部が奇数個の場合には、すべてのインピーダンス変換部の特性が同一となるようにすればよい。また、共振部が偶数個の場合(インピーダンス変換部は奇数個となる)、真ん中に配置されたインピーダンス変換部のみの特性が他のインピーダンス変換部と異なる特性となるように制御すればよい。
環状導体に等間隔に3以上の可変リアクタンス手段を接続してもよい。この場合には、制御部は可変リアクタンス手段の特性も制御する。
1以上の分岐部をインピーダンス変換部と共振部の間に配置し、切替部を一方の入出力ポートとインピーダンス変換部との間に配置してもよい。この場合には、分岐部の1つを選択し、その分岐部と切替部の間が接続されるように切り替えることができる。
本発明によれば、環状導体とスイッチを有する共振部が、サセプタンススロープパラメータを、共振周波数と高い独立性を持って自由に変更できる。したがって、信号選択装置を求める特性とするための設計が容易となる。また、共振部のサセプタンススロープパラメータを変えることにより帯域幅、特性を変化することも可能である。
さらに、共振部が、環状導体に適切な間隔を設けて接続された可変リアクタンス手段を有する場合、帯域幅、帯域内及び外の特性に対して高い独立性を維持して中心周波数を変更することが可能である。さらに可変インピーダンス変換回路により適切に帯域幅、帯域内及び外の周波数特性を調整可能である。
また、分岐部と切替部を有する場合には、選択された分岐部と切替部とが接続されるため、共振器の数を変更できる。つまり、さらに柔軟に帯域幅、帯域内及び外の周波数特性を調整できる。
[第1実施形態]
図1に、第1実施形態の信号選択装置の機能構成例を示す。信号選択装置100は、2つの入出力ポート111、112と、N個の共振部120〜120と、N+1個のインピーダンス変換部1300,1〜130N,N+1と、制御部140とを備える。共振部120は、共振周波数の1波長もしくはその整数倍の長さの環状導体121と、一端が環状導体121の異なる部位に接続され他端が接地導体に接続されたM個のスイッチ122‐1〜122‐Mとを有する。制御部140は、N×M個のスイッチ122‐1〜122‐Mの状態を制御する。各共振部120〜120は、2つの入出力ポートの間に直列に配置されている。インピーダンス変換部1300,1〜130N,N+1は、入出力ポートおよび共振部の間にそれぞれ配置されている。例えば、インピーダンス変換部130n,n+1は、共振部120と共振部120n+1との間に配置され、共振部120と共振部120n+1との間のインピーダンスを調整する。また、インピーダンス変換部1300,1は、入出力ポート111側の外部と共振部120との間のインピーダンスを調整し、インピーダンス変換部130N,N+1は、共振部120と入出力ポート112側の外部との間のインピーダンスを調整する。なお、環状導体121は、始点と終点とが同一の導体(伝送路)を意味し、形状を限定するものではない。つまり、図1では円環状が示されているが、形状は、円環状に限らず多角形やその他の形状でもかまわない。
図2に、共振部120の構成と無損失伝送線路モデルとを示す。図2(A)は共振部120の構成を示している。図2(B)は共振部120の無損失伝送線路モデルを示している。Zinは点Pから環状導体121方向を見た時の共振部の入力インピーダンスである。このモデルの入力インピーダンスZinを求めることで、共振部120の作用を説明する。共振周波数fにおいて、伝送線路121‐1は電気長πで特性インピーダンスZの線路、伝送線路121‐2は電気長θで特性インピーダンスZの線路、伝送線路121‐3は電気長(π−θ)で特性インピーダンスZの線路とする。このモデルから明らかなように各伝送線路121‐1、121‐2、121‐3の電気長を全て加えると2π、即ち360°となる。
伝送線路121‐1および伝送線路121‐2からなる経路Pは、図2(A)のオン状態のスイッチ122‐3の位置までの反時計回りの経路を示し、伝送線路121‐3からなる経路Pは、図2(A)のオン状態のスイッチ122‐3の位置までの時計回りの経路を示している。Zは、スイッチ122‐3から接地までのインピーダンスを表している。
このとき入力インピーダンスZinは、式(1)で与えられる。jは虚数単位である。
Figure 2009071343
ただし、θ=x/L×2π(rad)である。式(1)から分かるように、Zinはθが0もしくはπの整数倍以外では無限大となる。また、θが0もしくはπの整数倍のときにはZin=Zとなる。すなわち線路長(物理的な長さ)xが変化したとき、その長さを共振周波数における電気長に換算したときに0もしくはπの整数倍以外の場合には共振周波数は一定となる。次に、Z、Z、Zを50Ωにした場合の共振器単体でのサセプタンススロープパラメータのθに対する変化を図3に示す。なおサセプタンススロープパラメータbは、以下の式から求められる。
Figure 2009071343
ただし、B=Im(Yin
in= 1/Zin
この図からθの値、すなわちオン状態にするスイッチを変えることで、サセプタンススロープパラメータbを、共振周波数を変えることなく変更できることが分かる。また、式(2)から分かるように、サセプタンススロープパラメータbとは、アドミタンスの虚数部分の周波数に対する変化度を示すものである。サセプタンススロープパラメータbが大きいと、共振周波数からの差周波に対し大きくアドミタンスが変化するため、例えば並列共振を利用したバンドパスフィルタにおいては、帯域幅が狭くなる。また後述するが、このサセプタンススロープパラメータbにより帯域内、帯域外の特性が決まる。すなわち信号選択装置に用いる共振部により、帯域幅および帯域内及び外の特性を変えることが可能で、かつ、サセプタンススロープパラメータbの変更によって中心周波数を一定に保ちながら帯域幅が変更可能となる。
フィルタの帯域幅、帯域内及び外の特性を変えることが可能なデバイスについてこれまで述べたが、実際に帯域幅や他の特性を変えるには、オン状態にするスイッチ122−mを、多くの中から適切に選択する必要がある。このため図1に示す信号選択装置100では、制御部140によりオン状態にするスイッチ122−mを選択する。制御部140がスイッチ122−mを選択するに当たっては、オン状態にするスイッチ122−mの位置と共振部120のサセプタンススロープパラメータbとの関係、サセプタンススロープパラメータbと信号選択装置100の特性の関係を考慮する必要がある。スイッチ122−mの位置とサセプタンススロープパラメータbの関係については、既に図3を用いて説明しているので、ここではサセプタンススロープパラメータbと信号選択装置100の特性の関係を説明する。
図4は、図1の共振部とインピーダンス変換部の部分を示した図である。N個の共振部120〜120と、N+1個のインピーダンス変換部1300,1〜130N,N+1があり、インピーダンス変換部1300,1〜130N,N+1を、入出力ポート111、112および共振部120〜120の間にそれぞれ配置している。アドミッタンス911、912は、入出力ポート111、112から外部を見た場合のポートアドミッタンスである。インピーダンス変換部1300,1〜130N,N+1は、その後続に接続する構成部(例えば回路もしくは素子)のインピーダンスをその逆数に比例したインピーダンスに変換する。信号選択装置100で用いる共振部120の環状導体121は、インピーダンス変換部130n−1,nとインピーダンス変換部130n,n+1を結ぶ伝送線路に並列に接続されている。このような場合、インピーダンス変換部1300,1〜130N,N+1は、特にアドミタンスインバータ、若しくはJ‐インバータと呼ばれる。図5は一般的なJ‐インバータの特性を説明するための構成図である。この図のJ‐インバータの特性は、次式で与えられる。
Figure 2009071343
つまり、J‐インバータのアドミタンスパラメータJは、J‐インバータがアドミタンスを反転した後に何倍するかという係数である。
インピーダンス変換部130n−1,nのアドミタンスパラメータJn−1,nと、帯域幅(比帯域)、帯域内及び外の特性との関係は、以下の式のとおりである。
Figure 2009071343
ここで、Gはポートアドミタンス、bはn番目の共振部120のサセプタンススロープパラメータである。wは信号選択装置100の比帯域、gは原型低域フィルタの素子値で、これらは信号選択装置100の帯域幅や帯域内及び外の特性を決めるものである。これらのパラメータが式(4)〜(6)の関係を満たすとき、所望の特性を持つ信号選択装置100とすることができる。これらパラメータの内、比帯域wおよび原型低域フィルタの素子値gは、目標とする信号選択装置100の特性から定める。ポートアドミタンスGは、信号選択装置100の前段、後段の回路によって定まる。したがって、アドミタンスパラメータJn−1,nかサセプタンススロープパラメータbを調整して式(4)〜(6)の関係を満たすようにする。
従来の信号選択装置(フィルタ)では、サセプタンススロープパラメータbを自由に変更できないため、サセプタンススロープパラメータbを固定し、比帯域wおよび原型低域フィルタの素子値gを式(4)〜(6)して得られたアドミタンスパラメータJn−1,nを有するJ‐インバータを設計する必要があった。従来、J‐インバータとしてキャパシタがよく用いられるが、キャパシタの容量値を変更して帯域幅などを変化させようとした場合、J‐インバータとして働く周波数も変化してしまうため、中心周波数も変化してしまうことが問題であった。
これに対し本発明の信号選択装置100の場合は、環状導体121を用いた共振部120を備えているので、サセプタンススロープパラメータbを自由に変更可能である。つまり、共振部120のサセプタンススロープパラメータbを変化させることで、信号選択装置100の特性を変えることができる。したがって、信号選択装置100の場合は、比帯域wおよび原型低域フィルタの素子値gを定め、インピーダンス変換部130n−1,n(J‐インバータ)のアドミタンスパラメータJn−1,nを、用いた回路の特性から求める。そして、式(4)〜(6)が成立するサセプタンススロープパラメータbになるように、スイッチ122‐1〜122‐Mの中からオン状態にするするスイッチを選択すればよい。さらに、そこから帯域幅、帯域内及び外の特性を変更する際には、求める特性に合わせて制御部140がオン状態にするスイッチ122‐1〜122‐Mを変更すればよい。この際に共振部120の共振周波数は一定であり、アドミタンスパラメータJn−1,nも変化しないため、中心周波数を一定にできる。なお、実際にはスイッチは有限個なので、取りうるサセプタンススロープパラメータbは離散的である。したがって、必要なサセプタンススロープパラメータbに最も近い値が得られるスイッチ122‐1〜122‐Mを選ぶこととなる。
上述のように、第1実施形態の信号選択装置は、環状導体とスイッチを有する共振部が、サセプタンススロープパラメータを、共振周波数と高い独立性を持って自由に変更できる。したがって、信号選択装置を求める特性とするための設計が容易となる。また、共振部のサセプタンススロープパラメータを変えることにより帯域幅、特性を変化することも可能である。
[第2実施形態]
第1実施形態では、本発明の信号選択装置を一般化して説明した。本実施形態では具体化して説明する。図6は、第2実施形態の信号選択装置の機能構成例を示した図である。信号選択装置200は、入出力ポート211、212、3つの共振部220〜220、4つのインピーダンス変換部2300,1〜2303,4、制御部240を備えている。共振部220は、環状導体221を有している。なお、共振部220は、第1実施形態と同じようにスイッチも有しているが、図6では省略している。ポートインピーダンスが50Ω、共振部220〜220の共振周波数が5GHz、環状導体221の特性インピーダンスが50Ωとする。説明の便宜上、オン状態のスイッチを選択することに替えて共振器に接続する接地の位置を変化させるものとする。スイッチの位置は図のとおりθ1〜θ3で表す。インピーダンス変換部2300,1〜2303,4は、特性インピーダンスが50Ωで、長さが5GHzの4分の1波長の線路とする。このときインピーダンス変換部2300,1〜2303,4のアドミタンスパラメータは0.02 Sである。ポートインピーダンスが50Ωなので、ポートアドミタンスは0.02 Sである。目標とする信号選択装置200の特性を、中心周波数5GHzを共通として、バタワース特性の比帯域が3%と5%、チェビシェフ特性(リプル0.1dB)の比帯域が3%を切り替えるものとする。
まずバタワース特性の2つについて考える。3つの共振部220〜220のバタワース特性の場合、原型低域フィルタの素子値gからgはそれぞれ、1、1、2、1、1である。比帯域がそれぞれ0.03(3%)と0.05(5%)であるから式(4)〜(6)を用いてサセプタンススロープパラメータb〜bを求めると、比帯域3%の場合、b=0.67、b=1.33、b=0.67となる。また、比帯域5%の場合、b=0.4、b=0.8、b=0.4となる。次にこれらを満たす接地の位置θ〜θを求める。サセプタンススロープパラメータb〜bと接地の位置θ〜θは式(2)および図3に示されている。図3を用いて接地の位置θ〜θを求めると、比帯域3%の場合、接地の位置θ〜θは、およそ18°、13°、18°と求まり、5%の場合はおよそ23°、16°、23°と求まる。
次に比帯域3%のチェビシェフ特性の場合について考える。3つの共振部220〜220の0.1dBリプルのチェビシェフ特性の場合、原型低域フィルタの素子値gからgはそれぞれ、1、1.0315、1.1474、1.0315、1である。比帯域が0.03であるから、式(4)〜(6)を用いてサセプタンススロープパラメータb〜bを求めると、0.69、0.76、0.69となる。これらのサセプタンススロープを得るための接地の位置θ〜θは図3から、およそ17°、17°、17°となる。
図7に、接地の位置を求めたとおりにした場合の信号選択装置200の周波数特性を示す。このように接地の位置を変更することで、バタワース特性の比帯域が3%と5%、チェビシェフ特性(リプル0.1dB)の比帯域が3%とを切り替えることができる。つまり、オン状態のスイッチを選択することで、帯域内及び外の特性を変更できることが分かる。なお、接地の位置は今回のように図を用いるのではなく、解析的に導いてもかまわない。
[第3実施形態]
第2実施形態では、全てのインピーダンス変換部の特性が同一かつ不変であった。このようにすべてのインピーダンス変換部を同じにすれば、設計、製作が容易である。しかし、必ずしも同一かつ不変にする必要はなく、全て同一にしなくても良いし、可変にしてもかまわない。図8に第3実施形態の信号選択装置の機能構成例を示す。信号選択装置300は、2つの入出力ポート311、312と、N個の共振部320〜320と、N+1個の特性が可変なインピーダンス変換部3300,1〜330N,N+1と、制御部340とを備える。なお、図8ではすべてのインピーダンス変換部3300,1〜330N,N+1が特性を可変としているが、特定の1つのみを可変としてもよい。共振部320は、共振周波数の1波長もしくはその整数倍の長さの環状導体321と、一端が環状導体321の異なる部位に接続され他端が接地導体に接続されたM個のスイッチ322‐1〜322‐Mとを有する。制御部340は、N×M個のスイッチ322‐1〜322‐Mの状態、およびインピーダンス変換部3300,1〜330N,N+1の特性を制御する。各共振部320〜320は、2つの入出力ポートの間に直列に配置されている。インピーダンス変換部3300,1〜330N,N+1は、入出力ポートおよび共振部の間にそれぞれ配置されている。図8のような構成の場合、設計の自由度が高くなり、所望のフィルタ特性に設定しやすくなる。また、後述する2つの場合においてはインピーダンス変換部3300,1〜330N,N+1(J‐インバータ)の特性を可変とする必要がある。
まず1つ目の場合について示すが、それは偶数個の共振部を用いた場合である。この説明のために、共振部を4つ、インピーダンス変換部を5つ用いた信号選択装置について説明する。図9は、図8の信号選択装置300が、4つの共振部と5つのインピーダンス変換部を備える場合の共振部とインピーダンス変換部の部分を示した図である。例えば、4つの共振部320〜320からなる信号選択装置300が、中心周波数5GHz、比帯域5%、0.1dBリプルのチェビシェフ特性を有するように設計する。まず、原型低域フィルタの素子値gからgはそれぞれ、1、1.1088、1.3061、1.7703、0.8180、1.3554である。比帯域は0.05である。第2実施形態では、全てのインピーダンス変換部(J‐インバータ)は50Ωの4分の1波長線路であるから、アドミタンスパラメータを0.02として各サセプタンススロープパラメータbを求めた。しかし、4つの共振部からなる信号選択装置の場合、すべてに同じアドミタンスパラメータを入れたのでは、式(4)〜(6)の関係を満足する解がない。これは、偶数段のチェビシェフ特性の場合、原型低域フィルタの素子値gが、それらを順に並べた場合、対称的な値とならないからである。言い換えると、先頭から値を読み上げた場合と、最後尾から読み上げた場合で同じ数字の列にならないため、式(4)〜(6)の関係をすべて満たすには、最低1つのインピーダンス変換部のアドミタンスパラメータを他のものとは異なるようにしなければならない。なお、バタワース特性では必ず原型低域フィルタの素子値の列が対称的になるため、このようなことにはならない(すべてのインピーダンス変換部のアドミタンスパラメータが同一でよい)。つまり、偶数個の共振部を備える信号選択装置では、チェビシェフ特性とバタワース特性を切り替えるような場合、最低1つのインピーダンス変換部を可変にする必要がなる。また可変とするインピーダンス変換部はどこでも構わないが、中央のインピーダンス変換部が可変範囲を広くすることが可能なことから適している。その理由を、図9を用いて説明する。まず入出力ポートに最も近いインピーダンス変換部3304,5を可変とする場合、比帯域5%、0.1dBリプルのチェビシェフ特性にするためには、アドミタンスパラメータは0.017、サセプタンススロープパラメータb〜bはそれぞれ、0.444、0.522、0.708、0.327となる。次に1つ内側のインピーダンス変換部3303,4を可変とする場合は、アドミタンスパラメータは0.023、サセプタンススロープパラメータb〜bはそれぞれ、0.444、0.522、0.708、0.443となる。中央のインピーダンス変換部3302,3を可変とする場合、アドミタンスパラメータは0.017、サセプタンススロープパラメータb〜bはそれぞれ、0.444、0.522、0.522、0.443である。中央のインピーダンス変換部3302,3を可変とする場合のサセプタンススロープパラメータb〜bは、インピーダンス変換部3304,5やインピーダンス変換部3303,4を可変とする場合のサセプタンススロープパラメータb〜bに比べ、ばらつきが少ないことが分かる。共振部320〜320のサセプタンススロープパラメータb〜bは接地の位置によって変化し、最大値はθが90°のときに得られる。しかしその値は共振器を構成する環状の線路の特性インピーダンスによって決まるため、例えば特性インピーダンスが固定の線路で共振部を構成した場合は、その最大値は設計時に決まり変更ができない。サセプタンススロープb〜bのばらつきが狭ければ、その共振部で適応できる範囲を広くできる。したがって、中央のインピーダンス変換部3302,3を可変とする場合が、最も可変範囲を広くすることができる。
上述のように、第3実施形態の信号選択装置は、第1実施形態と同様の効果を得ることができるとともに、設計の自由度を増す効果、偶数個の共振部を備える信号選択装置と特性をチェビシェフ特性とバタワース特性とで切り替えることを可能にする効果も得ることができる。
[第4実施形態]
第3実施形態では、1つ目のインピーダンス変換部の特性を可変とする必要がある場合を説明した。本実施形態では2つ目の場合を説明する。図10に第4実施形態の信号選択装置の機能構成例を示す。信号選択装置400は、2つの入出力ポート411、412と、N個の共振部420〜420と、N+1個の特性が可変なインピーダンス変換部4300,1〜430N,N+1と、制御部440とを備える。共振部420は、共振周波数の1波長もしくはその整数倍の長さの環状導体421と、一端が環状導体421の異なる部位に接続され他端が接地導体に接続されたM個のスイッチ422‐1〜422‐Mと、等間隔で環状導体421に接続された3つの可変リアクタンス手段423‐1〜423‐3を有する。制御部440は、N×M個のスイッチ422‐1〜422‐Mの状態、インピーダンス変換部4300,1〜430N,N+1の特性、可変リアクタンス手段423‐1〜423‐3を制御する。各共振部420〜420は、2つの入出力ポートの間に直列に配置されている。インピーダンス変換部4300,1〜430N,N+1は、入出力ポートおよび共振部の間にそれぞれ配置されている。
信号選択装置400では、共振部420に、等間隔に環状導体421に接続された3つの可変リアクタンス手段423‐1〜423‐3(図中ではVRと表記)を追加することで、共振周波数と零点を共に、かつ高い独立性をもって変更可能としている。共振周波数を変化させる場合、その周波数においてインピーダンスを適切に変化させる必要があるため、インピーダンス変換部4300,1〜430N,N+1も可変でなければならない。
このように、共振部が、環状導体に適切な間隔を設けて接続された可変リアクタンス手段を有することで、帯域幅、帯域内及び外の特性に対して高い独立性を維持して中心周波数を変更することが可能である。さらに可変なインピーダンス変換回路により適切に帯域幅、帯域内及び外の周波数特性を調整可能である。
なお、本実施形態では3つの可変リアクタンス手段を有する場合を示したが、4つ以上の可変リアクタンス手段を有する場合でも同じ効果が得られる。
[変形例]
図11に、図10の可変リアクタンス手段を等間隔でない配置に変更した構成例を示す。図11のような構成でも、可変リアクタンス手段の配置とリアクタンスを適宜設計すれば、中心周波数、帯域幅、帯域内及び外の周波数特性を変更可能である。例えば、信号選択装置400’の場合であれば、可変リアクタンス手段423‐2のリアクタンスを、可変リアクタンス手段423‐1、423‐3の1/2とすればよい。このように、可変リアクタンス手段の配置を変えても、第4実施形態と同様の効果が得られる。また、本変形例でも、可変リアクタンス手段を3つに限定する必要はなく、4つ以上でも同じ効果が得られる。
[第5実施形態]
図12に、第5実施形態の信号選択装置の機能構成例を示す。信号選択装置500は、第1実施形態の信号選択装置100にN−1個の分岐部と切替部を追加した構成である。つまり、信号選択装置500は、2つの入出力ポート511、512と、N個の共振部120〜120と、N+1個のインピーダンス変換部1300,1〜130N,N+1と、制御部540と、N−1個の分岐部5301,2〜530N−1,Nと、切替部550を備える。分岐部530n,n+1は、3つの端子を有し、所定の端子(1個)と他の端子(2個)との間の接続状態を切り替える。切替部550は、N+1個の端子を有し、所定の端子(1個)と他の端子(N個)との間の接続状態を切り替える。切替部550は、所定の端子が入出力ポート512に接続され、その他の端子の1つがインピーダンス変換部130N,N+1に接続される(入出力ポート512とインピーダンス変換部130N,N+1との間に配置される)。分岐部530n,n+1は、インピーダンス変換部130n,n+1(入出力ポート511側)に所定の端子が接続され、共振部120n+1にその他の端子の1つが接続される(インピーダンス変換部130n,n+1と共振部120n+1との間に配置される)。分岐部530n,n+1の他の端子の1つは、切替部550の他の端子の1つに接続される。制御部540は、N×M個のスイッチ122‐1〜122‐Mの状態と、分岐部5301,2〜130N−1,Nの接続状態と、切替部550の接続状態を制御する。
例えば、分岐部530n,n+1のすべてが、インピーダンス変換部130n,n+1と共振部120n+1とを接続する状態であり、切替部550がインピーダンス変換部130N,N+1と入出力ポート512とを接続する状態の場合、信号選択装置500は、N個の共振器を有する信号選択装置として動作する。1つの分岐部530n,n+1が、インピーダンス変換部130n,n+1と切替部550とを接続する状態であり、切替部550がインピーダンス変換部130n,n+1と入出力ポート512とを接続する状態の場合、信号選択装置500は、n個の共振器を有する信号選択装置として動作する。つまり、どの分岐部530n,n+1と切替部550とを接続するかを制御することによって、共振器の数を変更できる。したがって、さらに柔軟に帯域幅、帯域内及び外の周波数特性を調整できる。
[第6実施形態]
図13に、第6実施形態の信号選択装置の機能構成例を示す。信号選択装置600は、第3実施形態の信号選択装置300にN−1個の分岐部6301,2〜630N−1,Nと切替部650を追加した構成である。分岐部6301,2〜630N−1,Nと切替部650の接続方法、制御方法、効果は第5実施形態と同じである。
[第7実施形態]
図14に、第7実施形態の信号選択装置の機能構成例を示す。信号選択装置700は、第4実施形態の信号選択装置400にN−1個の分岐部7301,2〜730N−1,Nと切替部750を追加した構成である。分岐部7301,2〜730N−1,Nと切替部750の接続方法、制御方法、効果は第5実施形態と同じである。
[第8実施形態]
第1実施形態から第7実施形態では、環状導体が信号線に対して並列に接続されていた。本実施形態では、直列に接続した例を示す。図15に本実施形態の信号選択装置の機能構成例を示す。信号選択装置800は、第1実施形態の信号選択装置100の共振部120〜120を、共振部820〜820に置き換えたものである。共振部820は、共振周波数の1波長もしくはその整数倍の長さの環状導体821と、一端が環状導体821の異なる部位に接続され他端が接地導体に接続されたM個のスイッチ822‐1〜822‐Mとを有する。共振部820内の2つの信号線は、環状導体821に共振周波数における波長の2分の1波長の整数倍はなれた位置に接続されている。つまり、電気長でπの整数倍だけ離れた位置に接続されている。また、スイッチ822‐mは、単に短絡させるスイッチに限る必要はなく、ある線路長を持つ伝送線路を介して短絡させるスイッチでもよいし、末端が開放状態の伝送線路を接続させるスイッチでもよい。
図2を用いて、環状導体121が信号線に並列に接続された場合を説明したが、その説明で、θ=0とし、インピーダンスZの部分を信号線にした場合が、共振部820に相当する。図2でθ=0とした場合、共振器120の共振周波数でインピーダンスZが入力インピーダンスZinと等しくなると説明した。これはもしインピーダンスZが短絡ではなく信号線であったならば、共振周波数において信号が伝搬することを意味し、フィルタとしての機能(信号選択の機能)を生じることになる。このように環状導体121を直列に接続した場合、すべてのスイッチ822‐mがOFF状態の経路は、共振周波数における波長の2分の1波長の整数倍であるから、共振部820の周波数特性には影響を与えない。したがって、ON状態のスイッチ822‐mが存在する経路のみが、共振部820の周波数特性に影響を与える。この点が共振部120の周波数特性を異なる点である。
このように、信号選択装置800でも、第1実施形態の信号選択装置100と同じように、環状導体とスイッチを有する共振部が、サセプタンススロープパラメータを、共振周波数と高い独立性を持って自由に変更できる。したがって、信号選択装置を求める特性とするための設計が容易となる。また、共振部のサセプタンススロープパラメータを変えることにより帯域幅、特性を変化することも可能である。なお、環状導体を直列に接続した場合には、実際にはリアクタンススロープパラメータ(サセプタンススロープパラメータと1対1の関係のパラメータ)を用いて共振部を設計するのが一般的である。
図15に示した信号選択装置800は、第1実施形態の信号選択装置100の共振部120〜120を、共振部820〜820に置き換えたものであったが、第2実施形態から第7実施形態に示した信号選択装置200、300、400、400’、500、600、700に、共振部820〜820を用いてもよい。この場合も、同様の効果を得ることができる。
構成部の具体例
最後に、第1実施形態から第8実施形態で示した各構成部をどのような回路や素子で形成すればよいかを説明する。
本発明の信号選択装置で用いるインピーダンス変換部については、図16に示すように、(A)特性インピーダンスZの共振周波数で4分の1波長の長さとなる伝送線路、(B)コンデンサ、(C)コイル、(D)電磁誘導結合された線路、(E)これらの組み合わせなどがあり得る。また、可変なインピーダンス変換回路については図17に示すように、(A)特性インピーダンスZの共振周波数で4分の1波長の長さとなる伝送線路に可変コンデンサを並列接続したもの、(B)可変コンデンサ、(C)可変コイル、(D)可変に電磁結合された線路、(E)共振周波数で4分の1波長の長さであり特性インピーダンスが異なる2種類の伝送線路を切り替えるもの、(F)特性インピーダンスが同じであり異なる共振周波数で4分の1波長の長さとなる2種類の伝送線路を切り替えるものなどがあり得る。ただし、ここで示した回路の例に限ったものではない。また本発明による信号装置で用いる共振部に関して、これまで円環状の線路を用いているが、これについても円環状の線路に限ったものではなく、円環以外の構造であってもかまわない。
図18に環状導体を直列に接続した場合のスイッチの構成例を示す。環状導体を直列に接続した場合のスイッチの種類としては、(A)短絡させるスイッチ、(B)伝送線路を介して短絡させるスイッチ、(C)末端が開放状態の伝送線路を接続させるスイッチが考えられる。なお、スイッチごとに種類を変えてもよいし、伝送線路の長さを変えてもよい。また、伝送線路の長さが可変なスイッチを用いてもよい。
図19に制御部の機能構成例を示す。図19(A)は、第1実施形態、第2実施形態、第8実施形態の制御部140、240、840の機能構成例である。デコーダ141、241、841はプリセットされた複数の状態を切り替えるもので、それぞれの状態を指定する信号を入力された場合、その状態に対応するスイッチを選択してオン状態にするようスイッチ制御手段142、242、842に指示を出す。スイッチ制御手段142、242、842は、その指示に従って共振部120〜120、220〜220、820〜820のスイッチの状態を制御する。図19(B)は、第3実施形態の制御部340の機能構成例である。デコーダ341は、デコーダ141、241の機能に加えて、インピーダンス変換部の特性を制御する。デコーダ341は、入力信号に応じてインピーダンス変換部制御手段343にも指示を出す。インピーダンス変換部制御手段343は指示に応じてインピーダンス変換部3300,1〜330N,N+1の特性を変化させる。図19(C)は、第4実施形態の制御部440の機能構成例である。デコーダ441は、デコーダ341の機能に加えて、可変リアクタンス手段の特性を制御する。デコーダ441は、入力信号に応じて可変リアクタンス手段制御手段444にも指示を出す。可変リアクタンス手段制御手段444は、指示に応じて可変リアクタンス手段の特性を変化させる。また、図19の各図に点線で示している分岐部制御手段548、648、748および切替部制御手段549、649、749は、第5実施形態から第7実施形態のように分岐部と切替部とを備える場合に追加される構成手段である。この場合、制御部は分岐部と切替部も制御する。したがって、デコーダ141、241、341、441、841は、入力信号に応じて分岐部制御手段548、648、748および切替部制御手段549、649、749にも指示を出す。分岐部制御手段548、648、748および切替部制御手段549、649、749は、指示に応じて分岐部と切替部の接続状態を変化させる。
図20に制御部の別の機能構成例を示す。図20(A)は、第1実施形態、第2実施形態の制御部140、240の機能構成例である。処理手段145、245は、入力信号として帯域幅w、帯域内及び外特性(バタワース特性か、リップル何dBのチェビシェフ特性かなど)を受信する。処理手段145、245は、入力信号からどのスイッチをオン状態とするかを求め、スイッチ制御手段146、246に指示を出す。スイッチ制御手段146、246は、その指示に従って共振部120〜120、220〜220のスイッチの状態を制御する。図20(B)は、第3実施形態の制御部340の機能構成例である。処理手段345は、処理手段145、245の機能に加えて、インピーダンス変換部の特性を制御する。処理手段345は、入力信号からどのようにインピーダンス変換部の特性を変えるのかも求め、インピーダンス変換部制御手段347にも指示を出す。インピーダンス変換部制御手段347は指示に応じてインピーダンス変換部3300,1〜330N,N+1の特性を変化させる。図20(C)は、第4実施形態の制御部440の機能構成例である。処理手段445は、処理手段345の機能に加えて、可変リアクタンス手段の特性を制御する。処理手段445への入力信号には、中心周波数の情報も含まれる。処理手段445は、入力信号からどのように可変リアクタンス手段を変えるのかも求め、可変リアクタンス手段制御手段448にも指示を出す。可変リアクタンス手段制御手段448は、指示に応じて可変リアクタンス手段の特性を変化させる。また、図20の各図に点線で示している分岐部制御手段548、648、748および切替部制御手段549、649、749は、第5実施形態から第7実施形態のように分岐部と切替部とを備える場合に追加される構成手段である。処理手段145、245、345、445、845は、入力信号に応じて分岐部制御手段548、648、748および切替部制御手段549、649、749にも指示を出す。分岐部制御手段548、648、748および切替部制御手段549、649、749は、指示に応じて分岐部と切替部の接続状態を変化させる。
図21に、処理手段の機能構成例を示す。図21(A)は、演算ユニット、記憶ユニット、制御ユニットで構成された例を示している。演算ユニット1451は、帯域幅や帯域内及び外特性などの情報を用いて、式(4)〜(6)からサセプタンススロープパラメータを求め、このサセプタンススロープパラメータからθを求める。そして、記憶ユニット1452に記憶されたスイッチの位置情報などを利用して、そのθに最も近いスイッチを選択してオン状態にするように、制御ユニット1453に指示する。制御ユニット1453は、その指示に従って、スイッチ制御手段、インピーダンス変換部制御手段、可変リアクタンス手段制御手段、分岐部制御手段、切替部制御手段を制御する。図21(B)は、検索ユニット、記憶ユニット、制御ユニットで構成された例を示している。この場合、記憶ユニット1455には、例えばLookup Tableが記憶されている。検索ユニット1454は、入力信号で指示された条件に最も近い条件をLookup Tableから探し、そのときのスイッチ、インピーダンス制御部、可変リアクタンス手段、分岐部制御手段、切替部制御手段の状態の情報を得る。そして、制御ユニット1456に指示する。また、図21(A)と図21(B)とを組み合わせることも考えられ、入力信号で指示された条件がLookup Tableから見つかった時は、その条件を利用し、見つからない時は演算する方法などもある。
特性が可変なインピーダンス変換部については、特性を離散的に変化させる機構の場合(例えば複数のスイッチを用いて特性を制御させるような場合)は、インピーダンス変換部制御手段としてデジタル可変インピーダンス変換回路制御回路を用いればよい。また、連続的に特性を変化させる場合(例えばダイオードを用いたバラクタを用いるような場合)は、制御ユニットの内部にD/Aコンバータのような可変インピーダンス変換回路制御回路を用いればよい。これらについては、可変リアクタンス手段制御手段も同様である。
第1実施形態の信号選択装置の機能構成例を示す図。 共振部の構成と無損失伝送線路モデルとを示す図。 共振器単体でのサセプタンススロープパラメータのθに対する変化を示す図。 共振部とインピーダンス変換部の部分を示す図。 一般的なJ‐インバータの特性を説明するための構成図。 第2実施形態の信号選択装置の機能構成例を示す図。 接地の位置を求めたとおりにした場合の信号選択装置200の周波数特性を示す図。 第3実施形態の信号選択装置の機能構成例を示す図。 4つの共振部と5つのインピーダンス変換部を備える場合の共振部とインピーダンス変換部の部分を示す図。 第4実施形態の信号選択装置の機能構成例を示す図。 可変リアクタンス手段の配置を変更した構成例を示す図。 第5実施形態の信号選択装置の機能構成例を示す図。 第6実施形態の信号選択装置の機能構成例を示す図。 第7実施形態の信号選択装置の機能構成例を示す図。 第8実施形態の信号選択装置の機能構成例を示す図。 インピーダンス変換部の具体例を示す図。 可変なインピーダンス変換部の具体例を示す図。 環状導体を直列に接続した場合のスイッチの構成例を示す図。 制御部の機能構成例を示す図。 制御部の別の機能構成例を示す図。 処理手段の機能構成例を示す図。
符号の説明
100、200、300、400、500、600、700、800 信号選択装置
111、112、211、212、311、312、411、412、511、512、611、612、711、712、811、812 入出力ポート
120、220、320、420、820 共振部
121、221、321、421、821 環状導体
122、222、322、422、822 スイッチ
130、230、330、430 インピーダンス変換部
140、240、340、440、540、640、740、840 制御部
423 可変リアクタンス手段

Claims (8)

  1. 2つの入出力ポートと、
    共振周波数の1波長もしくはその整数倍の長さの環状導体と、一端が前記環状導体の異なる部位に接続され他端が接地導体に接続された複数のスイッチとを有する複数の共振部と、
    インピーダンスを調整する複数のインピーダンス変換部と、
    前記スイッチの状態を制御する制御部と
    を備え、
    2つの前記入出力ポートの間に、前記共振部が直列に配置され、前記インピーダンス変換部が前記入出力ポートおよび前記共振部の間にそれぞれ配置されている信号選択装置。
  2. 請求項1記載の信号選択装置であって、
    少なくとも1つの前記インピーダンス変換部が特性を変更でき、
    前記制御部が、特性を変更できる前記インピーダンス変換部の特性も制御できる
    ことを特徴とする信号選択装置。
  3. 請求項1記載の信号選択装置であって、
    前記共振部を奇数個備え、
    前記インピーダンス変換部の特性が同一である
    ことを特徴とする信号選択装置。
  4. 請求項3記載の信号選択装置であって、
    すべての前記インピーダンス変換部は特性を変更でき、
    前記制御部が、すべての前記インピーダンス変換部の特性を、同一に保ちながら制御できる
    ことを特徴とする信号選択装置。
  5. 請求項1記載の信号選択装置であって、
    前記共振部を偶数個備え、
    少なくとも1つの前記インピーダンス変換部が特性を変更でき、
    前記制御部が、特性を変更できる前記インピーダンス変換部の特性も制御できる
    ことを特徴とする信号選択装置。
  6. 請求項5記載の信号選択装置であって、
    特性を変更できる前記インピーダンス変換部に、真ん中に配置された前記インピーダンス変換部が含まれている
    ことを特徴とする信号選択装置。
  7. 請求項2、4から6のいずれかに記載の信号選択装置であって、
    前記共振部が、前記環状導体に接続された3以上の可変リアクタンス手段も有し、
    前記制御部が、前記可変リアクタンス手段の状態も制御できる
    ことを特徴とする信号選択装置。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載の信号選択装置であって、
    3つの端子を有し、所定の端子と他の端子との間の接続状態を切り替える1以上の分岐部と、
    3つ以上の端子を有し、所定の端子と他の端子との間の接続状態を切り替える切替部
    も備え、
    前記切替部は、いずれか一方の前記入出力ポートに所定の端子が接続された状態で、当該入出力ポートと前記インピーダンス変換部との間に配置され、
    前記分岐部は、他方の前記入出力ポート側に所定の端子が接続された状態で、前記インピーダンス変換部と前記共振部の間に配置され、
    前記分岐部の他の端子の1つが、前記切替部の他の端子の1つに接続され、
    前記制御部が、前記分岐部と前記切替部の接続状態も制御できる
    ことを特徴とする信号選択装置。
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