JP4436534B2 - 分布定数フィルタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は移動体通信機等のRF段等に妨害信号や雑音の除去のために帯域通過フィルタとして使用される分布定数フィルタに関し、詳しくは通過帯域の振幅特性および群遅延特性が同時平坦特性でかつ阻止帯域に伝送零点を有し、構造を簡素化して損失を抑えて性能を改善した帯域通過フィルタを構成するのに好適な分布定数フィルタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
アナログあるいはデジタル携帯電話や無線電話をはじめとする移動体通信機等の送信回路および受信回路のRF段等の高周波回路部には、例えば同一のアンテナを送信回路と受信回路で共用する場合に送信周波数帯域と受信周波数帯域を分離するため、あるいは増幅回路の非直線性に基づいて発生する高調波を減衰させるため、あるいは希望の信号波以外の妨害波・側帯波等の不要信号波を排除するためなどに、帯域通過フィルタ(バンドパスフィルタ:BPF)がよく使われる。
【0003】
一般に、理想特性のフィルタは、希望信号を歪み無く選択し、帯域外の妨害信号を十分に抑圧する特性を有するものである。この特性は、図3(a)にフィルタの振幅特性を、同図(b)にフィルタの群遅延特性をそれぞれ線図で示すように、通過帯域の振幅特性および群遅延特性が同時平坦特性で、かつ阻止帯域に伝送零点である減衰極を有する特性である。従来、こうしたフィルタを実現するには複雑な回路構成が必要であった。
【0004】
また、このような特性の帯域通過フィルタを明確な設計理論で直接構成する手法は従来知られておらず、種々の工夫をして経験的にフィルタを構成することが行なわれていた。
【0005】
一方、このような通信機用フィルタとしての帯域通過フィルタは、一般に種々の回路素子により構成された直列共振回路や並列共振回路を複数段接続することにより所望の帯域特性を有するフィルタ回路として実現されて構成されているが、フィルタ回路部が小型にできることや高周波回路としての電気特性が良好であることなどから、結合マイクロストリップ線路やパッチ共振器等の不平衡分布定数線路によりフィルタ回路部が構成されることが多い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
例えば、結合マイクロストリップ線路を用いれば、減衰極を持たない特性の帯域通過フィルタを容易に実現できる。一般のλ/4(1/4波長)結合マイクロストリップ線路による複数の共振器を結合させる構造のフィルタは、結合構造が画一的で自由度が少なく、後述する正あるいは負の結合リアクタンス素子の符号を自由には選ぶことができない。例えば、並列素子と直列素子とからなる梯子型のフィルタを、実現しやすい並列型の素子のみに結合回路に相当する虚ジャイレータを用いて変換する例を図4に示す。図4(a)は3次フィルタの例を示す回路図であり、同図(b)はそれと厳密に等価な、虚ジャイレータを用いた3次フィルタの例を示す回路図である。
【0007】
この場合、図4(a)から(b)への等価変換を正確に行なうと、2つの虚ジャイレータの符号は互いの正負を逆にしなければならない。すなわち、厳密には結合リアクタンス素子の符号は正と負の2種類必要となる。これに相当するλ/4結合マイクロストリップ線路の結合構造を得ることは困難である。
【0008】
しかし、減衰極を持たない単純な特性のフィルタでは、フィルタ回路中に飛び越し結合が無いために伝送特性の正負の正確な管理の必要は無く、虚ジャイレータの符号は正のみあるいは負のみでよく、あるいは正負を入れ替えても差し支えない。その結果、λ/4結合マイクロストリップ線路による複数の共振器を同じ方式で順次結合させる構造でも所望のフィルタ回路を問題なく実現できる。
【0009】
一方、フィルタ特性に減衰極を持ったり、群遅延特性と振幅特性を制御しなければならない複雑な特性のフィルタでは、フィルタ回路中に飛び越し結合の構造が必要となり、伝送特性の正負の位相の正確な制御が必要となる。このため、伝送特性の正負の位相の制御ができないλ/4結合マイクロストリップ線路をフィルタ回路を構成する回路要素として使用することが困難であり、λ/4結合マイクロストリップ線路を用いてフィルタ回路を構成した分布定数フィルタにおいて、所望の減衰極を作ったり、振幅や群遅延時間の補正回路を形成することが困難であった。
【0010】
また、このλ/4結合マイクロストリップ線路の多段接続による多共振器フィルタは通常、直線状のマイクロストリップ線路で構成されるが、これをアレンジし、マイクロストリップ線路共振器をヘアピン状線路といわれる折り曲げたマイクロストリップ線路で構成する構造とした、いわゆるヘアピン形多共振器フィルタも用いられている。例として、図5(a)に直線状マイクロストリップ線路から成るマイクロストリップ線路共振器を4個順次結合させて構成した直線形多共振器フィルタの構成例を、また図5(b)にヘアピン状マイクロストリップ線路から成るマイクロストリップ線路共振器を4個順次結合させて構成した同様のヘアピン形多共振器フィルタの構成例を、それぞれ平面図で示す。
【0011】
しかしながら、このようなヘアピン形多共振器フィルタにおいても、上記と同様の問題があった。
【0012】
これに対し、本発明は特願2000−24759号および特願2000−24760号において、通過帯域の中心周波数に対応する1/4波長結合マイクロストリップ線路を順次、縦続接続して形成した多段のマイクロストリップ線路共振器から成る分布定数フィルタを提案した。これらの分布定数フィルタは、飛び越し結合回路を接続することを想定した、伝送特性の位相を正確に合わせる共振器の順次結合法を適用するものであり、順次結合している共振器に飛び越し結合回路を加えれば、減衰極を作ったり、振幅特性や群遅延時間の制御が実現可能となるものである。
【0013】
しかし、これらの分布定数フィルタには、同一平面状に配置された順次結合しているマイクロストリップライン共振器に対し如何にして飛び越し結合回路を接続させるかという点に関して改善すべき課題を有していた。すなわち、目的の特性制御を行なうための飛び越し結合回路を接続するには、飛び越し結合させる共振器の数は4以上の偶数であることが必要なことから、同一平面上に配置された1/4波長結合マイクロストリップ線路あるいはその変形であるヘアピン状の1/4波長結合マイクロストリップ線路に対してこの飛び越し結合を実現しようとすると、例えば図6(a)〜(d)にそれぞれフィルタの構成例を平面図で示すように、飛び越し結合回路が必ず共振器パターンと交差してしまうこととなり、これを避けるには飛び越し結合回路に3次元的な構造、例えば共振器パターンの上の空間を通るようなブリッジ構造が必要となるため、分布定数フィルタが有する平面回路としての長所が損なわれるという欠点を招来することとなっていた。
【0014】
図6(a)および(b)に示すフィルタでは、4個の直線形結合マイクロストリップ線路共振器の第1の共振器と第4の共振器を、それぞれの共振器と結合している外部回路接続用の端子を介して、あるいは直接に飛び越し結合回路と接続している。図6(c)および(d)に示すフィルタでは、同じく4個のヘアピン状結合マイクロストリップ線路共振器の第1の共振器と第4の共振器を、それぞれの共振器と結合している外部回路接続用の端子を介して、あるいは直接に飛び越し結合回路と接続している。これらのどの例においても、飛び越し結合回路は第1〜4の共振器のいずれかと交差してしまい、接続するためには3次元的な迂回構造が必要であるという改善すべき点があった。
【0015】
このように、同一平面上に構成された順次結合され接続されている4個以上の偶数個のマイクロストリップ線路共振器から成る分布定数フィルタに飛び越し結合回路を接続するには、飛び越し結合回路が共振器のいずれかと交差するため3次元的な迂回構造が必要であったが、分布定数フィルタにおいて2次元構造のみで設計値通りの飛び越し結合を実現できれば、単純な平面構造のフィルタで減衰極を作ったり、振幅特性や群遅延時間の補正を行なうことができ、その結果、通過帯域特性において振幅特性と群遅延特性とが同時平坦特性であり、かつ阻止帯域に伝送零点を持つ帯域通過特性を有する帯域通過フィルタを、正確な設計手法により設計して簡単な回路で構成して実現することができるという実用上極めて優れたものとなる。そのため、同一平面上で3次元的な構造を加えることなく飛び越し結合回路の接続を実現して、平面構造の分布定数フィルタの特長を損なわずに実現および製造が容易な分布定数フィルタを得ることが望まれていた。
【0016】
本発明は上記の課題を解決すべく案出されたものであり、その目的は、同一平面上で3次元的な構造を加えることなく飛び越し結合回路の接続を実現して、平面構造の分布定数フィルタの特長を損なわずに、通過帯域特性において振幅特性と群遅延特性とが同時平坦特性であり、かつ阻止帯域に伝送零点を持つ帯域通過特性を有し、正確な設計手法により設計し簡単な回路で構成して実現できるとともに、低感度で低損失な特性の分布定数フィルタを提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明による分布定数フィルタは、実根のペアまたは虚根のペアを持つ複素周波数sの偶多項式である分子有理多項式と複素周波数sのフルビッツ多項式である分母有理多項式とからなる回路網関数で伝達関数が表された基準化低域通過フィルタを周波数変換および等価変換することによって得られ、不平衡分布定数回路で実現された、帯域通過型特性を有する分布定数フィルタを基本とするものである。
【0018】
すなわち、本発明の分布定数フィルタは、直線状およびヘアピン状のマイクロストリップ線路を含んで成る、通過帯域の中心周波数に対応する1/2波長マイクロストリップ線路共振器をn(nは4以上の偶数)個、それぞれ隣接する共振器間で略1/4波長結合させて順次接続して成るとともに、ヘアピン状のマイクロストリップ線路共振器が2個隣接して接続される場合は、開口部が互いに異なる向きとなるように接続され、前記直線状のマイクロストリップ線路の個数および前記ヘアピン状のマイクロストリップ線路の個数をそれぞれ奇数とすることで、第1番目の前記1/2波長マイクロストリップ線路共振器の入力側ポートと第n番目の前記1/2波長マイクロストリップ線路共振器の出力側ポートとを飛び越し結合回路で結んだときに、結合した共振器と交差しないように配置し、前記第1番目の1/2波長マイクロストリップ線路共振器の入力側ポートと前記第n番目の1/2波長マイクロストリップ線路共振器の出力側ポートとの間に前記飛び越し結合回路を接続したことを特徴とする。また、本発明の分派定数フィルタは、直線状およびヘアピン状のマイクロストリップ線路を含んで成る、通過帯域の中心周波数に対応する1/2波長マイクロストリップ線路共振器をn(nは4以上の偶数)個、それぞれ隣接する共振器間で略1/4波長結合させて順次接続し、第1番目および第n番目の前記1/2波長マイクロストリップ線路共振器に外部回路接続用の直線状1/4波長マイクロストリップ線路を結合させて成るとともに、ヘアピン状のマイクロストリップ線路共振器が2個隣接して接続される場合は、開口部が互いに異なる向きとなるように接続され、前記直線状のマイクロストリップ線路の個数および前記ヘアピン状のマイクロストリップ線路の個数をそれぞれ奇数とすることで、第1番目および第n番目の前記1/2波長マイクロストリップ線路共振器の前記直線状1/4波長マイクロストリップ線路と結合している側の端部を、前記直線状1/4波長マイクロストリップ線路間を飛び越し結合回路で結んだときに、結合した共振器と交差しないように配置し、前記直線状1/4波長マイクロストリップ線路間に飛び越し結合回路を接続したことを特徴とする。
【0019】
また、本発明の分布定数フィルタは、上記構成において、前記1/2波長マイクロストリップ線路共振器の少なくとも1個を1波長マイクロストリップ線路共振器に置き換えたことを特徴とするものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の分布定数フィルタによれば、直線状またはヘアピン状のn個の1/2波長マイクロストリップ線路共振器をそれぞれ隣接する共振器間で略1/4波長結合させて順次接続し、直線状およびヘアピン状のマイクロストリップ線路の個数をそれぞれ奇数とするとともに第1番目および第n番目の1/2波長マイクロストリップ線路共振器に外部回路接続用の直線状の約1/4波長のマイクロストリップ線路を結合させ、かつ第1番目および第n番目の1/2波長マイクロストリップ線路共振器の直線状1/4波長マイクロストリップ線路と結合している側の端部間または直線状1/4波長マイクロストリップ線路間に飛び越し結合回路を接続したことから、同一平面上で3次元的な構造を加えることなく飛び越し結合回路の接続を実現することができ、前記分子有理多項式の根、すなわち伝送零点を実現することができる。
【0021】
また、n個の共振器による多共振器型の帯域通過型フィルタに電界結合あるいは磁界結合による飛び越し結合回路を加えることで、所望の減衰極を作ったり、振幅特性や群遅延時間の補正が可能となる。さらに、飛び越し結合回路により共振器間の伝送特性の位相を制御することで、同じ形態の飛び越し結合回路のみで所望の減衰極を作ったり、振幅特性や群遅延時間の補正ができ、所望特性の分布定数フィルタ実現が容易となる。
【0022】
さらに、nが6以上の場合には、飛び越し結合は2重あるいは3重のように、マルチ飛び越し結合の形あるいは飛び越し結合を含む複数の多共振器形フィルタをカスケードに接続した形でも実現することができる。
【0023】
その結果、平面構造の分布定数フィルタの特長を損なわずに、通過帯域特性において振幅特性と群遅延特性とが同時平坦特性であり、かつ阻止帯域に伝送零点を持つ帯域通過特性を有し、正確な設計手法により設計し簡単な回路で構成して実現できるとともに、低感度で低損失な特性の分布定数フィルタを提供することができる。
【0024】
また、本発明の分布定数フィルタによれば、上記構成において、1/2波長マイクロストリップ線路共振器の少なくとも1個を1波長マイクロストリップ線路共振器に置き換えた場合には、多共振器型フィルタの伝送特性の位相を反転制御する作用効果を実現できるため、正確に設計通りの飛び越し結合回路を付加することができる。
【0025】
このような本発明の分布定数フィルタによれば、設計理論上では、伝達特性を示す回路網関数の分子有理多項式の実根または虚根に相当する回路部を上記構成の多共振子フィルタで実現することから、理論的に正確に、かつフィルタの構造を簡素化し損失を抑えて性能を改善して、所望のフィルタ特性を有するフィルタ回路を分布定数素子によって同一平面上で3次元的な構造を加えることなく構成し実現することができる。
【0026】
なお、以下の説明では、次の数1に示すように、回路網関数をsパラメータを用いて示すものとする。
【0027】
【数1】
Figure 0004436534
【0028】
以下、本発明の分布定数フィルタの実施の形態の一例として、通過帯域で振幅特性と群遅延特性が同時平坦で、かつ阻止帯域で伝送零点(減衰極)を有するフィルタの設計例を示す。
【0029】
このフィルタの例として、フィルタの伝達特性を表す回路網関数s21の分子有理多項式f(s)は4次、分母有理多項式g(s)は8次とする。
【0030】
フィルタが無損失とすると、Sマトリクスはユニタリマトリクスとなり、残りの多項式h(s)が定まる。これより入力インピーダンスあるいは入力アドミタンスが定まり、これらをはしご形回路に展開することで基準化低域通過フィルタが定まる。その例を図7に回路図で示す。
【0031】
ここで、分母有理多項式g(s)の次数がはしご形回路の段数に相当し、この例では8次8段である。分子有理多項式の根のペアの数が、伝送零点(減衰極)ができるよう並列あるいは直列に接続された共振回路の数であり、この例では2である。
【0032】
この基準化低域通過フィルタを虚ジャイレータを用いて等価変換すると、図8に回路図で示すような、基準化低域通過フィルタを得る。なお、図8において虚ジャイレータの符号を示していないのは、この場合は虚ジャイレータの符号を指定することに意味が無いか、または正負の両方を取り得ることを示している。以下の図でも同様な表記を行なうものとする。
【0033】
図8の2つの並列共振回路はs21の分子有理多項式f(s)の根に相当する。さらに、図8の点線で囲まれた部分を図9(a)に示す回路から同図(b)に示す飛び越し結合を含む回路へ等価変換を行なう。この図9の等価変換においては、実軸上の根のペアの場合と虚軸上の根のペアの場合とでは虚ジャイレータの符号が異なることとなる。この図9の等価変換を図8の回路に適用して等価変換した基準化低域通過フィルタの例を、図10に回路図で示す。
【0034】
さらに、図10中のインダクタを虚ジャイレータを用いて容量に等価変換を行なう。この等価変換後の基準化低域通過フィルタの回路図を図11に示す。
【0035】
図11においては、この場合の虚ジャイレータの符号の選び方には自由度がある。まず、順次結合回路の虚ジャイレータを、等価変換を行なって、できるだけ同じ符号で揃える。この例ではできるだけ正に揃えてある。また、飛び越し結合の虚ジャイレータの符号を揃える。この例では正に揃えてある。
【0036】
なお、虚ジャイレータの符号を考慮すると、図12(a)に示す虚ジャイレータは、同図(b)に示す定リアクタンス素子のπ型等価回路で実現できる。
【0037】
ここで周波数変換してこの基準化低域通過フィルタを帯域通過フィルタに変換すると、図13に回路図で示すような帯域通過フィルタとなる。この例では、入力ポートと出力ポートの形の対称性を良くする目的で、各入力ポートに虚ジャイレータを加えてある。この場合、入力インピーダンスは入力アドミタンスに変換されることとなるが、フィルタの伝送特性は変らない。この帯域通過フィルタでは、8個の共振器が虚ジャイレータにより順次結合されており、さらに2つの飛び越し結合回路で伝送零点が実現されている。なお、飛び越し結合回路の役割をする虚ジャイレータの符号は正に揃えてある。
【0038】
図13の回路は、数値は異なるが、回路図における右半分と左半分とは同様な構成となっており、順次結合の真ん中の虚ジャイレータの符号のみが異なったものとなっている。従って、このような回路構成の帯域通過フィルタにおいては、順次結合の中間部に虚ジャイレータの符号を反転させるのに相当する回路を加えれば、右半分の回路と左半分の回路とは同様の回路で構成することができる。このため、飛び越し結合回路の部分を同じ構造の回路とすることができ、実際の回路を実現することが容易となる。
【0039】
このように、順次結合の中間部に虚ジャイレータの符号を反転させるのに相当する回路を加えることにより、右半分の回路と左半分の回路とは同様の回路で構成できるため、飛び越し結合部を同じ構造の回路とすることができ、回路実現が容易となる。すなわち、順次結合で構成される分布定数フィルタの中央部に伝送特性の位相反転機能を有する回路を加えて帯域通過フィルタの伝送特性の位相を制御することができ、電界結合または磁界結合による飛び越し結合回路を接続することにより減衰極・振幅・群遅延時間を制御することができるものとなる。このようにして、順次結合のフィルタの中央部に伝送特性の位相反転機能を有する回路を加えてフィルタの伝送特性の位相を制御することができる。
次に、図13の回路図における右半分の順次結合の回路と左半分の順次結合の回路とを、中央部で位相反転する回路のみ異なる構成の回路で構成することを考える。
【0040】
ここで、図14に平面図で示すように、マイクロストリップ線路共振器を構成する1組のλ/4結合マイクロストリップ線路について、接続ポートとなる一方の対角のポートをポート1およびポート3、他方の対角のポートをポート2およびポート4とする。この1組のλ/4結合マイクロストリップ線路においては、ポート2およびポート4は開放となっており、ポート1とポート2とを1つの2ポートと見る。ここで、Zc,jとkiはそれぞれ特性インピーダンスと結合係数である。すると、ポート1とポート3間のFマトリクスは、数2に示すものとなる。
【0041】
【数2】
Figure 0004436534
【0042】
一方、このFマトリクスに対する等価回路の例として、図15に回路図で示すような、λ/4結合マイクロストリップ線路の狭帯域近似等価回路がある。この図15に示す回路のFマトリクスは、数3に示すものとなる。
【0043】
【数3】
Figure 0004436534
【0044】
次に、基準化低域通過フィルタにおいてyi=jω・piとし、さらに、中心周波数ω0、帯域幅Δの帯域通過フィルタへ周波数変換を行なう。すなわち、図11の並列容量を図13の並列共振回路へ変換することとなる。この条件を直接に数2と数3に適用して、両者のマトリクス成分を狭帯域近似すると、次の数4および数5に示される結合係数・特性インピーダンスが定まる。
【0045】
【数4】
Figure 0004436534
【0046】
【数5】
Figure 0004436534
【0047】
すなわち、虚ジャイレータとその両端にパラレルに接続された並列共振の共振器を含む回路は、近似的にλ/4結合マイクロストリップラインと等価となる。
【0048】
この近似を用い、4個の1/2波長マイクロストリップ線路共振器を順次接続して、第1番目および第4番目の1/2波長マイクロストリップ線路共振器に外部回路接続用の直線状1/4波長マイクロストリップ線路を結合させ、かつ第1番目および第4番目の1/2波長マイクロストリップ線路共振器の直線状1/4波長マイクロストリップ線路と結合している側の端部間または直線状1/4波長マイクロストリップ線路間に飛び越し結合回路を接続して構成した、本発明の分布定数フィルタの実施の形態の例を図1(a)〜(d)にそれぞれ平面図で示す。
【0049】
なお、これらの実施例では、折り曲げたヘアピン状のストリップ線路共振器も使用しており、このパラメータの導出は、きれいな解析的な表現ができないものであるが基本的には数4および数5を変形することで行なうことができる。ここではその導出の詳細は省略する。
【0050】
そして、図13に示される等価回路の中心の虚ジャイレータを含む右半分の回路は、4個の1/2波長マイクロストリップ線路共振器で構成される多共振器帯域通過型フィルタとなる。これを図14に示すようなλ/4結合マイクロストリップ線路で順次接続して構成した例が、図1(a)〜(d)にそれぞれ平面図で示す本発明の分布定数フィルタの実施の形態の例である。
【0051】
図1(a)は、直線状マイクロストリップ線路から成る3個の1/2波長マイクロストリップ線路共振器Lと、ヘアピン状マイクロストリップ線路から成る1個の1/2波長マイクロストリップ線路共振器Hとを順次接続し、第1番目と第4番目の1/2波長マイクロストリップ線路共振器Lに外部回路接続用の直線状1/4波長マイクロストリップ線路Mを結合させ、この直線状1/4波長マイクロストリップ線路M間に飛び越し結合回路Cを接続した例である。
【0052】
図1(b)は、直線状マイクロストリップ線路から成る3個の共振器Lと、ヘアピン状マイクロストリップ線路から成る1個の共振器Hとを順次接続し、第1番目と第4番目の共振器Lに直線状1/4波長マイクロストリップ線路を結合させ、第1番目と第4番目の共振器Lの直線状1/4波長マイクロストリップ線路Mと結合している側の端部間に飛び越し結合回路Cを接続した例である。
【0053】
図1(c)は、直線状マイクロストリップ線路から成る1個の1/2波長マイクロストリップ線路共振器Lと、ヘアピン状マイクロストリップ線路から成る3個の1/2波長マイクロストリップ線路共振器Hとを順次接続し、第1番目と第4番目の共振器Hに外部回路接続用の直線状1/4波長マイクロストリップ線路Mを結合させ、この直線状1/4波長マイクロストリップ線路M間に飛び越し結合回路Cを接続した例である。
【0054】
図1(d)は、直線状マイクロストリップ線路から成る1個の共振器Lと、ヘアピン状マイクロストリップ線路から成る3個の共振器Hとを順次接続し、第1番目と第4番目の共振器Hに直線状1/4波長マイクロストリップ線路Mを結合させ、第1番目と第4番目の共振器Hの直線状1/4波長マイクロストリップ線路Mと結合している側の端部間に飛び越し結合回路Cを接続した例である。
【0055】
これら本発明の分布定数フィルタの構成例から分かるように、飛び越し結合回路Cは、共振器と交差することなく目的のポートに接続することができ、2次元の平面回路構造のままで帯域通過フィルタを実現することができる。
【0056】
次に、これら図1(a)〜(d)に示した本発明の分布定数フィルタの例に対し、その1/2波長マイクロストリップ線路共振器の1個を1/2波長の移相器を付加して1波長マイクロストリップ線路共振器に置き換えた例が、図2(a)〜(d)にそれぞれ同様の平面図で示す本発明の分布定数フィルタの実施の形態の例である。これらは、図13に示される等価回路の中心の虚ジャイレータを含む左半分の回路に相当するものとなる。
【0057】
図2(a)〜(d)は、いずれも図1(a)〜(d)に示した例に対して、ヘアピン状マイクロストリップ線路から成る1/2波長マイクロストリップ線路共振器Hの1個を同じくヘアピン状の1波長マイクロストリップ線路共振器H’に置き換えた例である。
【0058】
このように1/2波長マイクロストリップ線路共振器の少なくとも1個を1波長マイクロストリップ線路共振器に置き換えることにより、順次結合している多共振器型フィルタの伝送特性の位相を反転制御する作用効果を実現できるため、正確に設計通りの飛び越し結合回路を付加することができる。
【0059】
なお、このように1/2波長マイクロストリップ線路共振器の少なくとも1個を1波長マイクロストリップ線路共振器に置き換える場合、この1波長マイクロストリップ線路共振器は1/2波長マイクロストリップ線路共振器に1/2波長の移相器を付加したものとして機能することから、この置き換える共振器の個数は奇数個とすることが好ましい。
【0060】
以上の図1(a)〜(d)に示した各分布定数フィルタと図2(a)〜(d)に示した各分布定数フィルタとは、それぞれ伝達関数である回路網関数s21の分子多項式の実軸上の零点と虚軸上の零点を含む回路に相当する回路部となる。そして、これら図1(a)〜(d)の回路と図2(a)〜(d)の回路とを縦続接続することで、図13に等価回路で示した帯域通過型フィルタを同一平面上の平面回路として実現することができる。
【0061】
【発明の効果】
以上のように、本発明の分布定数フィルタによれば、直線状またはヘアピン状のn個の1/2波長マイクロストリップ線路共振器をそれぞれ隣接する共振器間で略1/4波長結合させて順次接続し、直線状およびヘアピン状のマイクロストリップ線路の個数をそれぞれ奇数とするとともに第1番目および第n番目の1/2波長マイクロストリップ線路共振器に外部回路接続用の直線状1/4波長マイクロストリップ線路を結合させ、かつ第1番目および第n番目の1/2波長マイクロストリップ線路共振器の直線状1/4波長マイクロストリップ線路と結合している側の端部間または直線状1/4波長マイクロストリップ線路間に飛び越し結合回路を接続したことから、同一平面上で3次元的な構造を加えることなく飛び越し結合回路の接続を実現することができ、フィルタの伝送特性に伝送零点を加えることができる。
【0062】
また、n個の共振器による多共振器型の帯域通過型フィルタに電界結合あるいは磁界結合による飛び越し結合回路を加えることで、所望の減衰極を作ったり、振幅特性や群遅延時間の補正が可能となる。さらに、飛び越し結合回路により共振器間の伝送特性の位相を制御することで、同じ形態の飛び越し結合回路のみで所望の減衰極を作ったり、振幅特性や群遅延時間の補正ができ、所望特性の分布定数フィルタ実現が容易となる。
【0063】
また、本発明の分布定数フィルタによれば、上記構成において、1/2波長マイクロストリップ線路共振器の少なくとも1個を1波長マイクロストリップ線路共振器に置き換えた場合には、順次結合している多共振器型フィルタの伝送特性の位相を反転制御する作用効果を実現できるため、正確に設計通りの飛び越し結合回路を付加することができる。
【0064】
このような本発明の分布定数フィルタによれば、設計理論上では、伝達特性を示す回路網関数の分子有理多項式の実根または虚根に相当する回路部を上記構成の多共振子フィルタで実現することから、理論的に正確に、かつフィルタの構造を簡素化し損失を抑えて性能を改善して、所望のフィルタ特性を有するフィルタ回路を分布定数素子によって同一平面上で3次元的な構造を加えることなく構成し実現することができる。
【0065】
そして、共振器間の結合・接続に飛び越し結合を加えて伝達関数の虚軸上の零点に相当する伝送零点を実現したり、伝達関数の実軸上の零点に相当する振幅の補正を行なう際に必要となる正確な伝達特性の位相の制御を簡単な回路の変更のみで行なえるために、虚軸上の零点と実軸上の零点を実現する飛び越し結合回路をほぼ同じ構成で実現できる。その結果、簡単な構造の回路構成で通過域で振幅群遅延同時平坦特性、阻止域で伝送零点(減衰極)を有する帯域通過フィルタを実現することができる。
【0066】
以上のように、本発明によれば、平面構造の分布定数フィルタの特長を損なわずに、通過帯域特性において振幅特性と群遅延特性とが同時平坦特性であり、かつ阻止帯域に伝送零点を持つ帯域通過特性を有し、正確な設計手法により設計し簡単な回路で構成して実現できるとともに、低感度で低損失な特性の分布定数フィルタを提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(d)は、それぞれ本発明の分布定数フィルタの実施の形態の例を示す平面図である。
【図2】(a)〜(d)は、それぞれ本発明の分布定数フィルタの実施の形態の例を示す平面図である。
【図3】(a)および(b)は、それぞれ帯域通過フィルタの通過帯域における振幅特性および群遅延特性を示す線図である。
【図4】(a)は3次フィルタの例を示す回路図、(b)は虚ジャイレータを用いた(a)と等価な3次フィルタを示す回路図である。
【図5】(a)および(b)は、それぞれ直線形多共振器フィルタおよびヘアピン形多共振器フィルタの構成例を示す平面図である。
【図6】(a)〜(d)は、それぞれ飛び越し結合を含む直線形多共振器フィルタおよびヘアピン形多共振器フィルタの構成例を示す平面図である。
【図7】8次の基準化低域通過フィルタの例を示す回路図である。
【図8】図7に示す基準化低域通過フィルタの等価変換の例を示す回路図である。
【図9】(a)の回路を(b)の飛び越し結合を含む形へ等価変換する例を示す回路図である。
【図10】図8に示す回路を図9に示す飛び越し結合を含む回路へ等価変換した基準化低域通過フィルタの例を示す回路図である。
【図11】図10に示す回路のインダクタを容量に等価変換した基準化低域通過フィルタの例を示す回路図である。
【図12】(a)の虚ジャイレータを(b)の定リアクタンス素子のπ型等価回路へ等価変換する例を示す回路図である。
【図13】基準化低域通過フィルタを帯域通過フィルタへ等価変換した例を示す回路図である。
【図14】マイクロストリップ線路共振器を構成する1組のλ/4結合マイクロストリップ線路を示す平面図である。
【図15】λ/4結合マイクロストリップ線路の狭帯域等価回路を示す回路図である。
【符号の説明】
L・・・直線状のマイクロストリップ線路から成る1/2波長マイクロストリップ線路共振器H・・・ヘアピン状のマイクロストリップ線路から成る1/2波長マイクロストリップ線路共振器H’・・ヘアピン状のマイクロストリップ線路から成る1波長マイクロストリップ線路共振器M・・・直線状1/4波長マイクロストリップ線路C・・・飛び越し結合回路

Claims (3)

  1. 直線状およびヘアピン状のマイクロストリップ線路を含んで成る、通過帯域の中心周波数に対応する1/2波長マイクロストリップ線路共振器をn(nは4以上の偶数)個、それぞれ隣接する共振器間で略1/4波長結合させて順次接続して成るとともに、ヘアピン状のマイクロストリップ線路共振器が2個隣接して接続される場合は、開口部が互いに異なる向きとなるように接続され、
    前記直線状のマイクロストリップ線路の個数および前記ヘアピン状のマイクロストリップ線路の個数をそれぞれ奇数とすることで、第1番目の前記1/2波長マイクロストリップ線路共振器の入力側ポートと第n番目の前記1/2波長マイクロストリップ線路共振器の出力側ポートとを飛び越し結合回路で結んだときに、結合した共振器と交差しないように配置し、前記第1番目の1/2波長マイクロストリップ線路共振器の入力側ポートと前記第n番目の1/2波長マイクロストリップ線路共振器の出力側ポートとの間に前記飛び越し結合回路を接続したことを特徴とする分布定数フィルタ。
  2. 直線状およびヘアピン状のマイクロストリップ線路を含んで成る、通過帯域の中心周波数に対応する1/2波長マイクロストリップ線路共振器をn(nは4以上の偶数)個、それぞれ隣接する共振器間で略1/4波長結合させて順次接続し、第1番目および第n番目の前記1/2波長マイクロストリップ線路共振器に外部回路接続用の直線状1/4波長マイクロストリップ線路を結合させて成るとともに、ヘアピン状のマイクロストリップ線路共振器が2個隣接して接続される場合は、開口部が互いに異なる向きとなるように接続され、
    前記直線状のマイクロストリップ線路の個数および前記ヘアピン状のマイクロストリップ線路の個数をそれぞれ奇数とすることで、第1番目および第n番目の前記1/2波長マイクロストリップ線路共振器の前記直線状1/4波長マイクロストリップ線路と結合している側の端部を、前記直線状1/4波長マイクロストリップ線路間を飛び越し結合回路で結んだときに、結合した共振器と交差しないように配置し、前記直線状1/4波長マイクロストリップ線路間に飛び越し結合回路を接続したことを特徴とする分布定数フィルタ。
  3. 前記マイクロストリップ線路共振器の少なくとも1個を1波長マイクロストリップ線路共振器に置き換えたことを特徴とする請求項1または2に記載の分布定数フィルタ。
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