JP5086873B2 - 送受共用器、送受信装置 - Google Patents

送受共用器、送受信装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5086873B2
JP5086873B2 JP2008102365A JP2008102365A JP5086873B2 JP 5086873 B2 JP5086873 B2 JP 5086873B2 JP 2008102365 A JP2008102365 A JP 2008102365A JP 2008102365 A JP2008102365 A JP 2008102365A JP 5086873 B2 JP5086873 B2 JP 5086873B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
port
path
frequency
duplexer
resonance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008102365A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009135868A (ja
Inventor
邦浩 河合
浩司 岡崎
祥一 楢橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTT Docomo Inc
Original Assignee
NTT Docomo Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTT Docomo Inc filed Critical NTT Docomo Inc
Priority to JP2008102365A priority Critical patent/JP5086873B2/ja
Priority to US12/259,763 priority patent/US8138852B2/en
Priority to CN2008101728082A priority patent/CN101425815B/zh
Priority to EP08018941.8A priority patent/EP2056393B1/en
Publication of JP2009135868A publication Critical patent/JP2009135868A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5086873B2 publication Critical patent/JP5086873B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、電波を利用して双方向通信する通信装置に適用するための、送受共用器、送受信装置に関する。
電波を用いた無線通信の分野においては、送信と受信を異なる周波数で行う、いわゆる周波数分割双方向通信が存在する。一本のアンテナを用いてこの双方向通信を行う場合、自局からの信号が、直接他局からの信号を受信する系に侵入するのを防止するため、送受共用器が用いられる。この送受共用器の周波数特性は通常変更できないため、複数の周波数帯や帯域幅を使用する通信装置においては、周波数、帯域幅に対応する送受共用器を複数個用意し、それらをスイッチにより切り替えている(非特許文献1)。
小岩正明, 井上文義, 岡田隆, "マルチバンド移動端末の開発", NTT DoCoMoテクニカル・ジャーナル, Vol.14, No.2, pp.31-37, 2006年7月.
従来の方法の場合、周波数や帯域幅の数が増大するにつれ、回路面積が拡大し、部品点数が増大するという課題がある。一般的に送受共用器は、送信周波数を通過させそれ以外を反射するフィルタと、受信周波数を通過させそれ以外を反射するフィルタを用いる。そこで、他の方法として、周波数特性を変更可能な送受共用器を用い、適宜周波数特性を変更する方法も考えられる。しかし、一般的な周波数分割双方向通信では、送信周波数と受信周波数は比較的近いため、フィルタの特性を狭帯域にする必要がある。そして、フィルタの特性を狭帯域にする(零点を共振周波数に近づける)ためには、フィルタに用いる共振器を複数個備えた構成にしなければならず、結局回路面積が拡大し、部品点数が増大するという課題がある。
本発明は、このような状況に鑑みて為されたものであり、フィルタ機能の周波数特性を可変とするとともに、回路面積の拡大や部品点数の増大を抑えた送受共用器を提供するとともに、小型軽量の送受信装置を提供することを目的とする。
本発明の送受共用器は、外部との入出力を行う第1ポート、第2ポート、第3ポートを有し、第1ポートと第3ポートとの間には第1経路が形成され、第2ポートと第3ポートとの間には第2経路が形成されており、経路ごとに、それぞれ移相部と共振部とを備える。そして、少なくとも共振部のいずれかは、共振周波数の1波長もしくはその整数倍の長さの環状導体と、複数個の受動回路と、一端が前記環状導体の異なる部位に接続され他端が受動回路のいずれかに接続された複数のスイッチとを有する。環状導体とは、始点と終点とが同一の導体(伝送路)を意味し、形状を限定するものではない。つまり、形状は、円形に限らず多角形やその他の形状でもかまわない。受動回路の変わりに、単に接地導体に接続してもよい。スイッチは、複数の受動回路や接地導体に接続された端子を選択できるものでもよい。また、共振部は、環状導体に接続された3以上の可変リアクタンス手段を有してもよい。なお、ポートの数を増やして経路を増やしてもよい。このような場合にも少なくとも3つのポートと2つの経路は有しており、本発明の送受共用器を含んでいる。
本発明の送受共用器によれば、スイッチの選択によって、共振部の帯域幅や帯域内及び外特性を変化可能な送受共用器の実現が可能である。つまり、フィルタの周波数特性を変更可能である。また、受動回路を用いれば、周波数特性に偏りを与え易くなるので、より共振部の数を少なくでき、送受共用器の小型化が期待できる。さらに、共振部に3つ以上の可変リアクタンス手段を接続することで、共振周波数も可変となり、周波数帯を変化可能な送受共用器を実現できる。このような送受共用器なので、送受信装置に備えた場合、送受信装置を小型軽量にできる。
[第1実施形態]
図1に、第1実施形態の送受共用器の構成例を示す。送受共用器100は、外部との入出力を行う第1ポート101、第2ポート102、第3ポート103を有し、第1ポート101と第3ポート103との間には第1経路が形成され、第2ポート102と第3ポート103との間には第2経路が形成されている。第1経路には移相部110と共振部120とを備え、第2経路には移相部130と共振部140とを備える。そして、少なくとも共振部120は、共振周波数の1波長もしくはその整数倍の長さの環状導体121と、複数個の受動回路123−1〜123−Mと、一端が環状導体121の異なる部位に接続され他端が受動回路123−1〜123−Mのいずれかに接続された複数のスイッチ122−1〜122−Mとを有する(ただし、Mは2以上の整数)。図1では、スイッチ122−1〜122−Mは環状導体の左側だけに配置しているが、右側だけに配置してもよいし、左右に分散して配置してもかまわない。その他の図面でも同様である。環状導体とは、始点と終点とが同一の導体(伝送路)を意味し、形状を限定するものではない。形状は、円形に限らず多角形やその他の形状でもかまわない。受動回路とは、1つ以上の受動素子または伝送線路から構成された回路である。受動回路の一部を接地導体に接続してもよいし、開放状態としてもよい。いずれか一方の経路が、送信周波数を通過させそれ以外を反射するフィルタとして機能し、他方の経路が、受信周波数を通過させそれ以外を反射するフィルタとして機能する。
図2に、共振部120の構成と無損失伝送線路モデルとを示す。図2(A)は共振部120の構成を示している。図2(B)は共振部120の無損失伝送線路モデルを示している。Zinは点Pから環状導体121方向を見た時の共振部の入力インピーダンスである。このモデルの入力インピーダンスZinを求めることで、共振部120の作用を説明する。共振周波数fにおいて、伝送線路121‐1は電気長π(共振周波数fでの波長の1/2の電気長)で特性インピーダンスZの線路、伝送線路121‐2は電気長θ(共振周波数fでの波長のθ/2πの電気長)で特性インピーダンスZの線路、伝送線路121‐3は電気長(π−θ)で特性インピーダンスZの線路とする。このモデルから明らかなように各伝送線路121‐1、121‐2、121‐3の電気長を全て加えると2π、即ち360°となる。また、受動回路123−1は、電気長φで特性インピーダンスZの線路である。
伝送線路121‐1および伝送線路121‐2からなる経路Pは、図2(A)のオン状態のスイッチ122‐1の位置までの反時計回りの経路を示し、伝送線路121‐3からなる経路Pは、図2(A)のオン状態のスイッチ122‐1の位置までの時計回りの経路を示している。
このとき入力インピーダンスZinは、式(1)で与えられる。jは虚数単位である。
Figure 0005086873
ただし、θ=x/L×2π(rad)である。式(1)から分かるように、Zinはθが0もしくはπの整数倍以外では無限大となる。また、θが0もしくはπの整数倍のときにはZin=Zとなる。すなわち線路長(物理的な長さ)xが変化したとき、その長さを共振周波数における電気長に換算したときに0もしくはπの整数倍以外の場合には共振周波数は一定となる。次に、Z、Z、Zを50Ω、電気長φを0にした場合の共振部単体でのサセプタンススロープパラメータのθに対する変化を図3に示す。なおサセプタンススロープパラメータbは、以下の式から求められる。
Figure 0005086873
ただし、B=Im(Yin
in= 1/Zin
この図からθの値、すなわちオン状態にするスイッチを変えることで、サセプタンススロープパラメータを、共振周波数を変えることなく変更できることが分かる。また、式(2)から分かるように、サセプタンススロープパラメータとは、アドミタンスの虚数部分の周波数に対する変化度を示すものである。サセプタンススロープパラメータが大きいと、共振周波数からの差周波に対し大きくアドミタンスが変化するため、例えば並列共振を利用したバンドパスフィルタにおいては、帯域幅が狭くなる。また、このサセプタンススロープパラメータにより帯域内、帯域外の特性が決まる。すなわち信号選択装置に用いる共振部により、帯域幅および帯域内及び外の特性を変えることが可能で、かつ、サセプタンススロープパラメータの変更によって中心周波数を一定に保ちながら帯域幅が変更可能となる。なお、電気長φを0とした環状導体を有する共振部については、非特許文献2(Kunihiro Kawai, Hiroshi Okazaki, Shoichi Narahashi, “Ring Resonators for Bandwidth and Center Frequency Tunable Filter”, Proceedings of the 37th European Microwave Conference, pp.298-301, Oct. 2007.)や、非公開の本件出願人の特許出願明細書(特願2007−219967号)に詳細に示されている。共振部の環状導体の部分は、具体的にはこれらの文献に示された構成とすればよい。
次に移相部110、130について説明する。送受共用器100において、共振部120、140の通過帯域の中心周波数をそれぞれf1、f2とする。第1経路は周波数f1の信号を通過させたいが周波数f2の信号は遮断したい。この遮断したい周波数f2の信号は第2経路では通過させたい信号であるため、第1経路に進入させないようにすることが望ましい。このためには、第3ポート103から第1ポート101の方向を見た周波数f2における入力インピーダンスを無限大とすることが、最も効率よく周波数f2の信号を第2経路に誘導する手段である。なぜなら、たとえ共振部120が周波数f2の信号を反射しているとしても、共振部120の周波数f2における入力インピーダンスは必ずしも開放であるとは限らないからである。したがって、移相部110により、第1経路の周波数f2における入力インピーダンスが無限大となるように調整する。第2経路の移相部130も、第3ポート103から第2ポート102の方向を見た周波数f1における入力インピーダンスを無限大にする。なお、実際に送受共用器を製作する場合には、第1経路及び第2経路の入力インピーダンスが理想的に無限大になるとは限らない。したがって、ここで入力インピーダンスを無限にするとは、実際には限りなく入力インピーダンスを大きくし、各経路の通過帯域における挿入損失を最低とするように調整することを意味する。
図4は受動回路を先端短絡線路とした時の共振部120の周波数特性を示す図である。先端短絡線路の共振周波数に対する電気長φは、それぞれ図4(A)は0°、図4(B)は20°、図4(C)は160°、図4(D)は180°である。図4(A)は先端開放線路が無い状態(スイッチ122−1の一端を接地導体に接続した状態)と等価で、共振周波数を中心としてその近傍ではほぼ対称的な特性を示している。図4(D)も図4(A)に近い特性で、共振周波数に関してその近傍は対称的である。これは先端短絡線路の電気長φが180°であるため、先端短絡線路と共振部の交点が短絡となり、電気長φが0°の短絡とほぼ同じ条件となるためである。さて、図4(B)に示すように、電気長φが20°の場合、その周波数特性は共振周波数を中心として低周波側に偏り、近傍の高周波側において遮断特性が急峻になっていることが分かる。一方、図4(C)の電気長φが160°の場合、図4(B)とは逆に、共振周波数を中心として高周波側に偏り、近傍の低周波側において遮断特性が急峻になっている。このように、スイッチに後続する受動回路123−1は、共振部120の周波数特性に周波数軸上の偏りを与えることができる。
本実施形態の送受共用器100は、スイッチの選択によって、共振部の帯域幅や帯域内及び外特性を変化可能な送受共用器の実現が可能である。つまり、フィルタの周波数特性を変更可能である。また、受動回路を用いれば、周波数特性に偏りを与え易くなるので、第1経路を透過させたい周波数を共振周波数とし、第2経路を透過させたい周波数が零点(遮断周波数)となるように、受動回路123−1の電気長を適宜設計できる。したがって、少ない数の共振部で、容易に要求される周波数特性を実現できるため、送受共用器の回路面積を小さくし、部品点数も少なくできる。
[第2実施形態]
第2実施形態では、3つのタイプの送受共用器を示し、それぞれの特徴を説明する。図5に、スイッチの一端を接地導体に接続した共振部を、経路ごとに1つ用いた場合の機能構成例と周波数特性を示す。図6に、移相部とスイッチの一端を接地導体に接続した共振部を、経路ごとに2つ用いた場合の機能構成例と周波数特性を示す。図7に、スイッチに受動回路を接続した共振部を、経路ごとに1つ用いた場合の機能構成例と周波数特性を示す。
図5(A)に示す送受共用器200は、外部との入出力を行う第1ポート201、第2ポート202、第3ポート203を有し、第1ポート201と第3ポート203との間には第1経路が形成され、第2ポート202と第3ポート203との間には第2経路が形成されている。そして、経路ごとに、それぞれ移相部210、230と共振部220、240とを備えている。共振部220、240は、共振周波数の1波長もしくはその整数倍の長さの環状導体221、241と、一端が環状導体221、241の異なる部位に接続され、他端が接地導体に接続された複数のスイッチ222−1〜M、242−1〜Mとを有する。ただし、共振部220と共振部240のスイッチの数は、一致させなくてもよい。
図6(A)に示す送受共用器300は、外部との入出力を行う第1ポート301、第2ポート302、第3ポート303を有し、第1ポート301と第3ポート303との間には第1経路が形成され、第2ポート302と第3ポート303との間には第2経路が形成されている。そして、経路ごとに、それぞれ移相部310、315、330、335と共振部320、325、340、345を2組備えている。共振部320、325、340、345は、共振周波数の1波長もしくはその整数倍の長さの環状導体321、326、341、346と、一端が環状導体321、326、341、346の異なる部位に接続され、他端が接地導体に接続された複数のスイッチ322−1〜M、327−1〜M、342−1〜M、347−1〜Mとを有する。ただし、共振部320、325、340、345のスイッチの数は、一致させなくてもよい。
図7(A)に示す送受共用器400は、外部との入出力を行う第1ポート401、第2ポート402、第3ポート403を有し、第1ポート401と第3ポート403との間には第1経路が形成され、第2ポート402と第3ポート403との間には第2経路が形成されている。そして、第1経路には移相部410と共振部420とを備え、第2経路には移相部430と共振部440とを備える。そして、共振部420、440は、共振周波数の1波長もしくはその整数倍の長さの環状導体421、441と、複数個の受動回路423−1〜423−M、443−1〜443−Mと、一端が環状導体421、441の異なる部位に接続され他端が受動回路423−1〜423−M、443−1〜443−Mのいずれかに接続された複数のスイッチ422−1〜422−M、442−1〜442−Mとを有する。ただし、共振部420と共振部440のスイッチの数は、一致させなくてもよい。
例えば、5GHzと5.1GHzを分ける送受共用器を考える。第1経路を、5GHzを中心として比帯域1.8%の信号を通過する経路とし、第2経路を、5.1GHzを中心として比帯域1.8%の信号を通過する経路とする。つまり、送受共用器200、300、400の第1経路の共振部220、320、325、420の共振周波数は5GHzに設定し、第2経路の共振部240、340、345、440の共振周波数は5.1GHzに設定する。また、受動回路423−1〜423−Mは5GHzで電気長20°、受動回路443−1〜443−Mは5.1GHzで電気長20°である。
図5(B)、図6(B)、図7(B)では、第1経路の遮断特性をS31(第3ポートから第1ポートまでの遮断特性)、第2経路の遮断特性をS32(第3ポートから第2ポートまでの遮断特性)で示している。送受共用器200の第1経路の遮断特性S31は、図5(B)に示すように、5GHzではほぼ0dB、5.1GHz では10dB程度である。第2経路の遮断特性S32は、5GHzでは10dB程度、5.1GHz ではほぼ0dBである。送受共用器300の第1経路の遮断特性S31は、共振部を2つ用いたことにより、図6(B)に示すように、5GHzではほぼ0dB、5.1GHz では20dB程度である。第2経路の遮断特性S32は、5GHzでは20dB程度、5.1GHz ではほぼ0dBである。このように共振部の数を増やすことによって、遮断したい周波数の信号を減衰させることができる。送受共用器400の第1経路の遮断特性S31は、図7(B)に示すように、5GHzではほぼ0dB、5.1GHz では50dB程度(零点)である。第2経路の遮断特性S32は、5GHzでは50dB程度(零点)、5.1GHz ではほぼ0dBである。このように、受動回路423−1〜423−M、443−1〜443−Mを用いることで、周波数特性を適宜偏らせることができ、所望の周波数特性を得易くなる。
上述のように、本実施形態のどの送受共用器であっても、スイッチの選択によって、共振部の帯域幅や帯域内及び外特性を変化可能な送受共用器の実現が可能である。つまり、フィルタの周波数特性を変更可能である。また、受動回路を用いれば、周波数特性に偏りを与え易くなるので、より共振部の数を少なくでき、送受共用器の小型化が期待できる。
どのタイプの共振部を用いるのかの選択や共振部の数は、要求される周波数特性から適宜設計すればよい。例えば、受動回路を用いる送受共用器であっても、要求条件が高い場合には1つの経路に複数の共振部を有してもよい。
[第3実施形態]
図8に、第3実施形態の送受共用器の構成例を示す。送受共用器500は、外部との入出力を行う第1ポート501、第2ポート502、第3ポート503を有し、第1ポート501と第3ポート503との間には第1経路が形成され、第2ポート502と第3ポート503との間には第2経路が形成されている。そして、第1経路には移相部510、共振部520、移相部515、共振部525を備え、第2経路には移相部530、共振部540、移相部535、共振部545を備える。共振部520、525、540、545は、共振周波数の1波長もしくはその整数倍の長さの環状導体521、526、541、546と、複数個の受動回路523−1〜523−M、528−1〜528−M、543−1〜543−M、548−1〜548−Mと、一端が環状導体521、526、541、546の異なる部位に接続され他端が受動回路523−1〜523−M、528−1〜528−M、543−1〜543−M、548−1〜548−Mのいずれかに接続された複数のスイッチ522−1〜522−M、527−1〜527−M、542−1〜542−M、547−1〜547−Mを有する。ただし、共振部520、525、540、のスイッチの数は、一致させなくてもよい。
送受共用器500は、1つの経路に2つの共振部を備える。このような構成にすれば、周波数特性に対する要求が高い場合であっても、要求条件を満たしやすい。したがって、周波数特性の要求条件が高い場合であっても、回路面積を小さくし、部品点数を少なくできる。
[第4実施形態]
図9に、第4実施形態の送受共用器の構成例を示す。第1実施形態から第3実施形態では、環状導体への入力と出力とは同じ位置であった。送受共用器600では、環状導体への入力と出力が180°異なる。しかし、送受共用器600が備える構成部は送受共用器400と同じである。送受共用器600は、外部との入出力を行う第1ポート601、第2ポート602、第3ポート603を有し、第1ポート601と第3ポート603との間には第1経路が形成され、第2ポート602と第3ポート603との間には第2経路が形成されている。そして、第1経路には移相部610と共振部620とを備え、第2経路には移相部630と共振部640とを備える。そして、共振部620、640は、共振周波数の1波長もしくはその整数倍の長さの環状導体621、641と、複数個の受動回路623−1〜623−M、643−1〜643−Mと、一端が環状導体621、641の異なる部位に接続され他端が受動回路623−1〜623−M、643−1〜643−Mのいずれかに接続された複数のスイッチ622−1〜622−M、642−1〜642−Mとを有する。ただし、共振部620と共振部640のスイッチの数は、一致させなくてもよい。また、移相部と共振部とを複数組備えた構成にしてもよい。
送受共用器600の場合も、第1実施形態から第3実施形態まで同じように、回路面積を小さくし、部品点数を少なくできる。
[第5実施形態]
図10に、第5実施形態の送受共用器の構成例を示す。送受共用器700は、移相部710、730が特性を変更できる点が、送受共用器400と異なる。しかし、送受共用器700が備える構成部は送受共用器400と同じである。送受共用器700は、外部との入出力を行う第1ポート701、第2ポート702、第3ポート703を有し、第1ポート701と第3ポート703との間には第1経路が形成され、第2ポート702と第3ポート703との間には第2経路が形成されている。そして、第1経路には特性が可変な移相部710と共振部720とを備え、第2経路には特性が可変な移相部730と共振部740とを備える。そして、共振部720、740は、共振周波数の1波長もしくはその整数倍の長さの環状導体721、741と、複数個の受動回路723−1〜723−M、743−1〜743−Mと、一端が環状導体721、741の異なる部位に接続され他端が受動回路723−1〜723−M、743−1〜743−Mのいずれかに接続された複数のスイッチ722−1〜722−M、742−1〜742−Mとを有する。
オン状態にするスイッチの位置を変えたり、受動回路の特性を変えたりした場合に、第1経路もしくは第2経路の入力インピーダンスが無限大からずれ、通過帯域の損失が増大する可能性がある。このような場合に、移相部710、730の特性が可変であれば、移相部710、730の特性を変化させることによってインピーダンスを無限大に調整し、損失を低減することができる。
[第6実施形態]
第1実施形態から第5実施形態の送受共用器では、周波数帯域が一定な場合を示した。本実施形態では周波数帯域が変更される場合の送受共用器を説明する。この場合、共振部の共振周波数を変更する必要がある。図11に、共振周波数を変更できる共振部の構成例を示す。図11(A)は3つの可変リアクタンス手段を環状導体に等間隔に接続した構成例、図11(B)は3つの可変リアクタンス手段を環状導体に90°おきに接続した構成例、図11(C)は入力と出力が180°異なる環状導体に4つの可変リアクタンス手段を等間隔に接続した構成例を示している。なお、可変リアクタンス手段は5個以上としてもよい。これらの共振部820、860、880は、可変リアクタンス手段824−1〜824−3、864−1〜864−3、884−1〜884−4のリアクタンスを変化させることで、共振周波数を変更できる。なお、可変リアクタンス手段824−1〜824−3は互いにリアクタンスを一致させながら変化する。可変リアクタンス手段864−2のリアクタンスは、可変リアクタンス手段864−1、864−3のリアクタンスの1/2となるように変化する。可変リアクタンス手段884−1〜884−4は互いにリアクタンスを一致させながら変化する。オン状態にするスイッチを変化させると、零点の位置、サセプタンススロープパラメータが変化するが、その際に共振周波数が変化することはない。つまり、共振周波数は、可変リアクタンス手段のリアクタンスの値で決まる。
図12は、可変リアクタンス手段を備えた共振部を用いた送受共用器の構成例である。送受共用器800は、外部との入出力を行う第1ポート801、第2ポート802、第3ポート803を有し、第1ポート801と第3ポート803との間には第1経路が形成され、第2ポート802と第3ポート803との間には第2経路が形成されている。そして、第1経路には特性が可変な移相部810と共振部820とを備え、第2経路には特性が可変な移相部830と共振部840とを備える。そして、共振部820、840は、共振周波数の1波長もしくはその整数倍の長さの環状導体821、841と、複数個の受動回路823−1〜823−M、843−1〜843−Mと、一端が環状導体821、841の異なる部位に接続され他端が受動回路823−1〜823−M、843−1〜843−Mのいずれかに接続された複数のスイッチ822−1〜822−M、842−1〜842−Mと、環状導体821、841の異なる部位に接続された3つの可変リアクタンス手段を有する。ただし、共振部820と共振部840のスイッチの数は、一致させなくてもよい。
特性が可変な移相部810、830は、送受信の周波数帯域が大きく変化した場合に、他の経路の変化後の周波数帯域で入力インピーダンスを大きい値に保つために、特性を変更する。周波数帯域の変化が小さい場合には、入力インピーダンスはほとんど変化しないので、移相部810、830は特性が一定(特性が変更できない移相部)でもかまわない。なお、共振部は図11(B)や図11(C)に示した共振部でもかまわない。また、移相部と共振部とを複数組備えた構成としてもよい。複数組備えた構成にする場合も、周波数帯域を大きく変更するときは、移相部の特性を変更できるようにする方が望ましい。
このような構成にすることで、送受共用器800は、回路面積を小さくし部品点数を少なくできるという他の実施形態で示した効果を得られるだけでなく、送受信の周波数帯域(中心周波数)の変更も可能となる。
[変形例]
図13に、第1実施形態から第6実施形態までに説明した受動回路の変形例を示す。図13(A)は先端が開放された線路を用いた例、図13(B)はコンデンサを用いた例である。共振部150は、共振周波数の1波長もしくはその整数倍の長さの環状導体151と、複数個の受動回路(先端開放線路)153−1〜153−Mと、一端が環状導体151の異なる部位に接続され他端が受動回路(先端開放線路)153−1〜153−Mのいずれかに接続された複数のスイッチ152−1〜152−Mとを有する。共振部160は、共振周波数の1波長もしくはその整数倍の長さの環状導体161と、複数個の受動回路(コンデンサ)163−1〜163−Mと、一端が環状導体161の異なる部位に接続され他端が受動回路(コンデンサ)163−1〜163−Mのいずれかに接続された複数のスイッチ162−1〜162−Mとを有する。
図示していないが、コイルを用いてもよいし、これらの受動回路(素子)を組み合わせてもよい。特に、リアクタンス分(キャパシタンス、インダクタンスなどのインピーダンスの虚数成分)を含むようにすれば、周波数特性に偏りを与え易くなる。
[第7実施形態]
図14に第7実施形態の送受共用器の構成例を示す。送受共用器900は、第2実施形態の送受共用器400(図7)とは、受動回路の特性が可変である点が異なる。なお、第4実施形態の送受共用器600(図9)の受動回路の特性を可変としてもよい。送受共用器900は、外部との入出力を行う第1ポート901、第2ポート902、第3ポート903を有し、第1ポート901と第3ポート903との間には第1経路が形成され、第2ポート902と第3ポート903との間には第2経路が形成されている。そして、第1経路には移相部910と共振部920とを備え、第2経路には移相部930と共振部940とを備える。そして、共振部920、940は、共振周波数の1波長もしくはその整数倍の長さの環状導体921、941と、複数個の特性が可変な受動回路923−1〜923−M、943−1〜943−Mと、一端が環状導体921、941の異なる部位に接続され他端が受動回路923−1〜923−M、943−1〜943−Mのいずれかに接続された複数のスイッチ922−1〜922−M、942−1〜942−Mとを有する。ただし、共振部920と共振部940のスイッチの数は、一致させなくてもよい。
図15に特性が可変な受動回路の具体例を示す。図15(A)は先端開放線路に可変コンデンサを接続した例、図15(B)は複数の線路をスイッチで直列につないだ例、図15(C)は線路の短絡位置をスイッチにより変更する例、図15(D)は可変コンデンサを用いる例である。また、これらを組み合わせてもよい。このように受動回路の特性を変更することで、共振部の周波数特性の偏りを調整することができる。したがって、零点の位置を変更したい場合(他経路を通過させたい周波数を変更させる場合)などに有効な構成である。
また、スイッチによっていくつかの受動回路の中から1つを選択する構成でもかまわない。図16にスイッチによって受動回路を選択する共振部の構成例を示す。図16(A)は3つの受動回路から1つを選ぶ例、図16(B)は接地導体に接続する端子も選択肢の1つに含めた例である。共振部990は、共振周波数の1波長もしくはその整数倍の長さの環状導体991と、複数個の受動回路(複数個の受動回路の組み合わせ)993−1〜993−Mと、一端が環状導体991の異なる部位に接続され他端が受動回路(複数個の受動回路の組み合わせ)993−1〜993−Mのいずれかに接続され、複数個の受動回路の組み合わせの中から1つの受動回路を選択する複数のスイッチ992−1〜992−Mとを有する。共振部990’は、複数個の受動回路の組み合わせの中に接地導体に接続された端子も含んでいる点以外は、共振部990と同じである。なお、受動回路のインピーダンスにリアクタンス分(キャパシタンス、インダクタンスなどのインピーダンスの虚数成分)を含むようにすれば、周波数特性に偏りを与え易くなる。
本実施形態の送受共用器も、回路面積を小さくし部品点数を少なくできる。また、受動回路の特性を変更できるので、共振部の周波数特性の偏りを調整することができる。
[第8実施形態]
図17の、第8実施形態の送受共用器の構成例を示す。図17(A)は送受共用器1100の機能構成例を示す図であり、図17(B)は共振部1120、1125、1140、1145の具体的な構成を示す図である。送受共用器1100は、外部との入出力を行う第1ポート1101、第2ポート1102、第3ポート1103を有し、第1ポート1101と第3ポート1103との間には第1経路が形成され、第2ポート1102と第3ポート1103との間には第2経路が形成されている。第1経路には特性が可変な移相部1110、共振部1120、特性が可変な移相部1115、共振部1125を備え、第2経路には特性が可変な移相部1130、共振部1140、特性が可変な移相部1135、共振部1145を備える。送受共用器1100は、さらに共振部1120、1125、1140、1145(具体的には、スイッチ1122−1〜1122−2M)と特性が可変な移相部1110、1115、1130、1135を制御する制御部1190を備える。なお、特性が可変な移相部1110、1115、1130、1135は、電気長を変更することによって特性を変更する構成部である。
共振部1120、1125、1140、1145は、入力と出力が180°異なる環状導体1121と、環状導体1121に等間隔に接続された4つの可変リアクタンス手段1124−1〜1124−4を有する。共振部1120、1125、1140、1145は、さらに複数個の受動回路1123−1〜1123−2M、一端が環状導体1121の異なる部位に接続され他端が受動回路1123−1〜1123−2Mのいずれかに接続された複数のスイッチ1122−1〜1122−2Mを有する。なお、受動回路の代わりに、スイッチの受動回路側の端子を単に接地電極に接続してもよい。あるいは、受動回路1123−1〜1123−2Mをインピーダンス可変な受動回路としてもよい。この場合は、制御部1190は、受動回路1123−1〜1123−2Mも制御する。また、共振部1120、1125、1140、1145のスイッチの数は、一致させなくてもよい。可変リアクタンス手段としては、例えばバラクタを用いればよい。
なお、共振部1120、1125、1140、1145の代わりに、図18に示した共振部1160、1165、1180、1185を用いてもよい。共振部1160、1165、1180、1185は、入力と出力とが共通する環状導体1161と、環状導体1161に等間隔に接続した3つの可変リアクタンス手段1164−1〜1164−3を備えている。共振部1160、1165、1180、1185は、さらに複数個の受動回路1163−1〜1163−2M、一端が環状導体1161の異なる部位に接続され他端が受動回路1163−1〜1163−2Mのいずれかに接続された複数のスイッチ1162−1〜1162−2Mを有する。
共振部1120、1125、1140、1145は、可変リアクタンス手段1124−1〜1124−4のリアクタンスを変化させることで、共振周波数を変更できる。可変リアクタンス手段1124−1〜1124−4は、互いにリアクタンスを一致させながら変化する。また、オン状態にするスイッチ1122−1〜1122−2Mを変化させると、零点の位置、サセプタンススロープパラメータが変化するが、その際に共振周波数が変化することはない。つまり、共振周波数は、可変リアクタンス手段1124−1〜1124−4のリアクタンスの値で決まる。そして、零点の位置(遮断周波数)、サセプタンススロープパラメータは、どのスイッチ1122−1〜1122−2Mをオン状態にするかで決まる。
特性が可変な移相部1110は、第1経路では遮断したい周波数f2での点1140から第1ポート側を見た特性インピーダンスが大きくなるように(理想的には無限大になるように)特性が調整される。特性が可変な移相部1130は、第2経路では遮断したい周波数f1での点1140から第2ポート側を見た特性インピーダンスが大きくなるように(理想的には無限大になるように)特性が調整される。図19は、特性が可変な移相部1110の特性について説明するための図である。上述のように、共振周波数は、可変リアクタンス手段1124−1〜1124−4のリアクタンスの値で決まる。そして、零点の位置、サセプタンススロープパラメータは、どのスイッチ1122−1〜1122−2Mをオン状態にするかで決まる。このとき、特性が可変な移相部1110の共振部1120側の端子から第1ポート側を見た周波数f2での特性インピーダンスZも決まってしまう。特性が可変な移相部1110は、周波数f2での点1140から第1ポート側を見た特性インピーダンスZを大きくするように調整すればよい。
次に、スイッチ1122−1〜1122−2Mの中には、零点の位置とサセプタンススロープパラメータを決めることについて、等価なものがあることを説明する。図17(B)に示した環状導体1121の形状の場合、入力と出力とを結ぶ線の上下、および環状導体1121の中心をとおり入力と出力とを結ぶ線と垂直な線の左右とは対称な構造となっている。したがって、前記の2つの線のいずれかについて線対称な位置のスイッチ、および環状導体1121の中心について対称な位置のスイッチは、零点の位置やサセプタンススロープパラメータを決めることについて、ほぼ等価である。例えば、図19のθの位置のスイッチと、θ+π/2の位置のスイッチ、θ+πの位置のスイッチ、θ−π/2の位置のスイッチ(このようなスイッチを「対称な関係にあるスイッチ」と呼ぶ)は、ほぼ等価である。つまり、どの対称な関係にあるスイッチをオン状態にしても、受動回路が同じならば零点の位置やサセプタンススロープパラメータは、ほぼ同じである。ところが、特性が可変な移相部1110の共振部1120側の端子から第1ポート側を見た周波数f2での特性インピーダンスZは、どの対称な関係にあるスイッチをオン状態にするかで異なることが多い。
つまり、対称な関係にあるスイッチの中から適切にスイッチを選べば、特性インピーダンスZを大きくするための移相部1110の調整が簡単になる。例えば、共振周波数、零点の位置(遮断周波数)、サセプタンススロープパラメータの組合せが複数要求される場合、組合せごとにスイッチを接続する位置の候補(対称な関係にあるスイッチの位置)が求められる。それらの候補の中から、すべての組合せを実現するために移相部110が調整しなければならない特性(電気長)の変更量が少なくなるようにスイッチを接続する位置を決めればよい。このような位置の決定は、あらかじめ測定や計算して定めてもよいし、組合せが変更されるごとにスイッチの位置を選択してもよく、これらの方法に限定する必要もない。また、制御部1190には、あらかじめ定めた位置の情報を記録しておいてもよいし、組合せが変更されるごとにスイッチの位置を選択する処理を記録しておいてもよい。つまり、制御部1190は、移相部1110の特性の変更量が少なくなるようにスイッチ1122−1〜1122−2Mを選択する。
次に、図19に示したモデルでのシミュレーションの結果を用いて具体的に説明する。このシミュレーションでは、スイッチを環状導体に接続する位置(角度)をθ、θで表している。θは共振部1120の環状導体にスイッチを取り付ける位置(角度)、θは共振部1125の環状導体にスイッチを取り付ける位置(角度)を示している。また、スイッチの受動回路側の端子を単に接地電極に接続したモデルである。共振周波数、零点の位置(遮断周波数)の組合せは、(共振周波数,遮断周波数)=(5GHz,6.43GHzと6GHz)、(5GHz,5.62GHzと5.29GHz)、(3.43GHz,4.33GHzと4.13GHz)、(3.43GHz,3.89GHzと3.65GHz)の4つである。このシミュレーションでは、4つの可変リアクタンス手段のリアクタンスをそれぞれ0pFとした場合(可変リアクタンス手段を接続していない状態と同じ)が、共振周波数が5GHzである。また、4つの可変リアクタンス手段のリアクタンスをそれぞれ1pFとした場合が、共振周波数が3.43GHzである。
図20は、共振周波数が5GHz、遮断周波が6.43GHzと6GHzであって、θとθが(θ,θ)=(30°,40°)、(150°,140°)、(150°,40°)、(30°,140°)の場合の特性インピーダンスZを示すスミスチャートである。図21は、それぞれの場合の周波数特性を示す図である。図20中には、遮断周波数、θ、θの組合せ(遮断周波数(GHz),θ(°)、θ(°))ごとの特性インピーダンスZを無限大にするために必要な電気長φも示している。なお、ここで示している電気長φは、5GHzの波長の何度分に相当するかである(360°が5GHzでの1波長分)。以下の説明中でも、共振周波数や遮断周波数とは関係なく、電気長φは5GHzの波長の何度分に相当するかで示していることに注意されたい。図22は、共振周波数が5GHz、遮断周波が6.43GHzと6GHzであって、θとθが(θ,θ)=(40°,30°)、(140°,150°)、(140°,30°)、(40°,150°)の場合の特性インピーダンスZを示すスミスチャートである。図23は、それぞれの場合の周波数特性を示す図である。
図21と図23から、θ、θの組合せを変更しても共振周波数、零点の位置(遮断周波数)、サセプタンススロープパラメータはほとんど変わらないことが分かる。上述の対称な関係にあるスイッチの説明では、1つの共振部内の特性について説明した。しかし、図21と図23から、θとθとを入れ替えても共振周波数、零点の位置(遮断周波数)、サセプタンススロープパラメータはほとんど変わらないことが分かる。このように、共振周波数、零点の位置(遮断周波数)、サセプタンススロープパラメータはほとんど変わらないスイッチの位置(角度)は、対称な関係に限定されるものではない。図20と図22からは、共振周波数、零点の位置(遮断周波数)、サセプタンススロープパラメータがほとんど変わらないθ、θの組合せであっても、特性インピーダンスZを無限大にするために必要な電気長φは様々であることが分かる。
図24は、共振周波数が5GHz、遮断周波が5.29GHzと5.62GHzであって、θとθが(θ,θ)=(10°,20°)、(170°,160°)、(170°,20°)、(10°,160°)の場合の特性インピーダンスZを示すスミスチャートである。図25は、それぞれの場合の周波数特性を示す図である。図26は、共振周波数が5GHz、遮断周波が5.29GHzと5.62GHzであって、θとθが(θ,θ)=(20°,10°)、(160°,170°)、(160°,10°)、(20°,170°)の場合の特性インピーダンスZを示すスミスチャートである。図27は、それぞれの場合の周波数特性を示す図である。図25と図27から、θとθとを入れ替えても共振周波数、零点の位置(遮断周波数)、サセプタンススロープパラメータはほとんど変わらないことが分かる。また、図21、23と図25、27とを対比すると、θとθの組合せを変更することで、共振周波数を一定に保ちながら、零点の位置(遮断周波数)、サセプタンススロープパラメータを変更できることが分かる。また、図24と図26からは、共振周波数、零点の位置(遮断周波数)、サセプタンススロープパラメータがほとんど変わらないθ、θの組合せであっても、特性インピーダンスZを無限大にするために必要な電気長φは様々であることが分かる。
図28は、共振周波数が3.43GHz、遮断周波が4.33GHzと4.13GHzであって、θとθが(θ,θ)=(30°,40°)、(150°,140°)、(150°,40°)、(30°,140°)の場合の特性インピーダンスZを示すスミスチャートである。図29は、それぞれの場合の周波数特性を示す図である。図30は、共振周波数が3.43GHz、遮断周波が4.33GHzと4.13GHzであって、θとθが(θ,θ)=(40°,30°)、(140°,150°)、(140°,30°)、(40°,150°)の場合の特性インピーダンスZを示すスミスチャートである。図31は、それぞれの場合の周波数特性を示す図である。図32は、共振周波数が3.43GHz、遮断周波が3.89GHzと3.65GHzであって、θとθが(θ,θ)=(10°,20°)、(170°,160°)、(170°,20°)、(10°,160°)の場合の特性インピーダンスZを示すスミスチャートである。図33は、それぞれの場合の周波数特性を示す図である。図34は、共振周波数が3.43GHz、遮断周波が3.89GHzと3.65GHzであって、θとθが(θ,θ)=(20°,10°)、(160°,170°)、(160°,10°)、(20°,170°)の場合の特性インピーダンスZを示すスミスチャートである。図35は、それぞれの場合の周波数特性を示す図である。図29〜図35からも、図20〜図28で確認した内容と同じことが分かる。
つまり、図20〜図35から、(1)可変リアクタンス手段によって共振周波数が決まること、(2)θとθの組合せを変更すれば、共振周波数を一定に保ちながら、零点の位置(遮断周波数)、サセプタンススロープパラメータを変更できること、(3)共振周波数、零点の位置(遮断周波数)、サセプタンススロープパラメータがほとんど変わらないθ、θの組合せであっても、特性インピーダンスZを無限大にするために必要な電気長φは様々であることが分かる。
図36は、シミュレーション結果の一覧を示す図である。例えば、共振周波数5GHz、遮断周波数6.43GHzの特性を確保するためには、可変リアクタンス手段のリアクタンスCを0pFとし、θとθを(θ,θ)=(30°,140°)、(150°,140°)、(140°,30°)、(140°,150°)、(150°,40°)、(30°,40°)、(40°,30°)、(40°,150°)のいずれかにすればよい。そして、θとθの組合せごとに、移相部の電気長φが決まる。
図36の中で、電気長φが最も短いのは45°であり、最も長いのは136°である。したがって、電気長φのことを意識せずにθとθの組合せを決めると、移相部は、最悪の場合45°から136°まで変化できなければならない。つまり、91°分の変化量が必要となる。一方、共振周波数5GHz、遮断周波数6.43GHzの時には(θ,θ)=(40°,30°)または(40°,150°)とし、共振周波数3.43GHz、遮断周波数3.65GHzの時には(θ,θ)=(170°,20°)または(170°,160°)とすれば、移相部に求められる変化量は48°(70°〜118°)でよい。つまり、最悪の場合の約半分の変化量があれば良いことになる。したがって、図17(A)の送受共用器1100の制御部1190は、特性が可変な移相部1110、1115、1130、1135の変化量が少なくなるようにスイッチ1122−1〜1122−2Mを選択し、オン状態にしたスイッチに応じて特性が可変な移相部1110、1115、1130、1135の特性を調整する。
このように、第8実施形態の送受共用器1100によれば、(1)共振周波数を可変リアクタンス手段によって決めることができ、(2)共振周波数を一定に保ちながら、目的の零点の位置(遮断周波数)、サセプタンススロープパラメータに設定できるスイッチの候補を複数選択することができ、(3)複数のスイッチの候補の中から、移相部の変化量が小さくできるスイッチを選んだ上で、移相部の変化量を決めることができる。
上述の第1実施形態から第8実施形態では、環状導体の詳細な形状については説明していないので、次に、好適な環状導体と入出力線路との接続点付近の形状について説明する。図37に環状導体と入出力線路の形状を示す。図37(A)は、接続点付近で入出力線路が若干太くなった例である。図37(B)は、環状導体と入出力線路の接続点付近にスタブを設けた例である。図37(C)は、環状導体と入出力線路の接続点付近で環状導体の幅が広くなった例である。一般に、同じ特性インピーダンスの線路とリングを直角に接続した場合、接続点近傍の特性インピーダンスは他の部分に比べ高くなる。この特性インピーダンスの変化によりインピーダンス不整合が生じ、オン状態にするスイッチを変えると、共振周波数が変化する問題が生じる。このインピーダンス不整合を低減するため、図37に示した形状により、接続点近傍のインピーダンスを低下させている。このような形状にすれば、環状導体と入出力線路の接続によるインピーダンス不整合を小さくでき、オン状態のスイッチを変化させても、共振周波数を一定に保つことができる。
また、上述の第1実施形態から第8実施形態では、経路が2つ(送信用の経路が1つと受信用の経路が1つ)の例を示した。例えば、受信用の周波数帯域が複数ある場合には、ポートの数を増やし経路を増やしてもよい。このような送受共用器は、上述の実施形態の送受共用器を含んだ構成と考えられる。また、このような送受共用器を送受信装置に備えれば、送受信装置を小型軽量にできる。
第1実施形態の送受共用器の構成例を示す図である。 共振部120の構成と無損失伝送線路モデルとを示す図である。 共振部単体でのサセプタンススロープパラメータのθに対する変化を示す図である。 受動回路を先端短絡線路とした時の共振部120の周波数特性を示す図である。 スイッチの一端を接地導体に接続した共振部を、経路ごとに1つ用いた場合の機能構成例と周波数特性を示す図である。 スイッチの一端を接地導体に接続した共振部を、経路ごとに2つ用いた場合の機能構成例と周波数特性を示す図である。 スイッチに受動回路を接続した共振部を、経路ごとに1つ用いた場合の機能構成例と周波数特性を示す図である。 第3実施形態の送受共用器の構成例を示す図である。 第4実施形態の送受共用器の構成例を示す図である。 第5実施形態の送受共用器の構成例を示す図である。 共振周波数を変更できる共振部の構成例を示す図である。 第6実施形態の送受共用器の構成例を示す図である。 受動回路の変形例を示す図である。 第7実施形態の送受共用器の構成例を示す図である。 特性が可変な受動回路の具体例を示す図である。 スイッチによって受動回路を選択する共振部の構成例を示す図である。 第8実施形態の送受共用器の構成例を示す図である。 第8実施形態の共振部の別の構成例を示す図である。 特性が可変な移相部の特性の説明するため、及びシミュレーションのモデルを示すための図である。 共振周波数が5GHz、遮断周波が6.43GHzと6GHzであって、θとθが(θ,θ)=(30°,40°)、(150°,140°)、(150°,40°)、(30°,140°)の場合の特性インピーダンスZを示すスミスチャートである。 共振周波数が5GHz、遮断周波が6.43GHzと6GHzであって、θとθが(θ,θ)=(30°,40°)、(150°,140°)、(150°,40°)、(30°,140°)の場合の周波数特性を示す図である。 共振周波数が5GHz、遮断周波が6.43GHzと6GHzであって、θとθが(θ,θ)=(40°,30°)、(140°,150°)、(140°,30°)、(40°,150°)の場合の特性インピーダンスZを示すスミスチャートである。 共振周波数が5GHz、遮断周波が6.43GHzと6GHzであって、θとθが(θ,θ)=(40°,30°)、(140°,150°)、(140°,30°)、(40°,150°)の場合の周波数特性を示す図である。 共振周波数が5GHz、遮断周波が5.29GHzと5.62GHzであって、θとθが(θ,θ)=(10°,20°)、(170°,160°)、(170°,20°)、(10°,160°)の場合の特性インピーダンスZを示すスミスチャートである。 共振周波数が5GHz、遮断周波が5.29GHzと5.62GHzであって、θとθが(θ,θ)=(10°,20°)、(170°,160°)、(170°,20°)、(10°,160°)の場合の周波数特性を示す図である。 共振周波数が5GHz、遮断周波が5.29GHzと5.62GHzであって、θとθが(θ,θ)=(20°,10°)、(160°,170°)、(160°,10°)、(20°,170°)の場合の特性インピーダンスZを示すスミスチャートである。 共振周波数が5GHz、遮断周波が5.29GHzと5.62GHzであって、θとθが(θ,θ)=(20°,10°)、(160°,170°)、(160°,10°)、(20°,170°)の場合の周波数特性を示す図である。 共振周波数が3.43GHz、遮断周波が4.33GHzと4.13GHzであって、θとθが(θ,θ)=(30°,40°)、(150°,140°)、(150°,40°)、(30°,140°)の場合の特性インピーダンスZを示すスミスチャートである。 共振周波数が3.43GHz、遮断周波が4.33GHzと4.13GHzであって、θとθが(θ,θ)=(30°,40°)、(150°,140°)、(150°,40°)、(30°,140°)の場合の周波数特性を示す図である。 共振周波数が3.43GHz、遮断周波が4.33GHzと4.13GHzであって、θとθが(θ,θ)=(40°,30°)、(140°,150°)、(140°,30°)、(40°,150°)の場合の特性インピーダンスZを示すスミスチャートである。 共振周波数が3.43GHz、遮断周波が4.33GHzと4.13GHzであって、θとθが(θ,θ)=(40°,30°)、(140°,150°)、(140°,30°)、(40°,150°)の場合の周波数特性を示す図である。 共振周波数が3.43GHz、遮断周波が3.89GHzと3.65GHzであって、θとθが(θ,θ)=(10°,20°)、(170°,160°)、(170°,20°)、(10°,160°)の場合の特性インピーダンスZを示すスミスチャートである。 共振周波数が3.43GHz、遮断周波が3.89GHzと3.65GHzであって、θとθが(θ,θ)=(10°,20°)、(170°,160°)、(170°,20°)、(10°,160°)の場合の周波数特性を示す図である。 共振周波数が3.43GHz、遮断周波が3.89GHzと3.65GHzであって、θとθが(θ,θ)=(20°,10°)、(160°,170°)、(160°,10°)、(20°,170°)の場合の特性インピーダンスZを示すスミスチャートである。 共振周波数が3.43GHz、遮断周波が3.89GHzと3.65GHzであって、θとθが(θ,θ)=(20°,10°)、(160°,170°)、(160°,10°)、(20°,170°)の場合の周波数特性を示す図である。 シミュレーション結果の一覧を示す図である。 環状導体と入出力線路の形状を示す図である。
符号の説明
100 送受共用器 101〜103 ポート
110、130 移相部 120、140、150、160 共振部
121、151、161 環状導体 122、152、162 スイッチ
123、153、163 受動回路
200 送受共用器 201〜203 ポート
210、230 移相部 220、240 共振部
221、241 環状導体 222、242 スイッチ
300 送受共用器 301〜303 ポート
310、330 移相部 320、325、340、345 共振部
321、326、341、346 環状導体
322、327、342、347 スイッチ
400 送受共用器 401〜403 ポート
410、430 移相部 420、440 共振部
421、441 環状導体 422、442 スイッチ
423、443 受動回路
500 送受共用器 501〜503 ポート
510、515、530、535 移相部
520、525、540、545 共振部
521、526、541、546 環状導体
522、527、542、547 スイッチ
523、528、543、548 受動回路
600 送受共用器 601〜603 ポート
610、630 移相部 620、640 共振部
621、641 環状導体 622、642 スイッチ
623、643 受動回路
700 送受共用器 701〜703 ポート
710、730 移相部 720、740 共振部
721、741 環状導体 722、742 スイッチ
723、743 受動回路
800 送受共用器 801〜803 ポート
810、830 移相部 820、840、860、880 共振部
821、841、861、881 環状導体
822、842、862、882 スイッチ
823、843、863、883 受動回路
824、844、864、884 可変リアクタンス手段
900 送受共用器 901〜903 ポート
910、930 移相部
920、940、950、960、970、980、990、990’ 共振部
921、941、951、961、971、981、991、991’ 環状導体
922、942、952、962、972、982、992、992’ スイッチ
923、943、953、963、973、983、993、993’ 受動回路
1100 送受共用器 1101〜1103 ポート
1110、1115、1130、1135 移相部
1120、1125、1140、1145 共振部
1160、1165、1180、1185 共振部
1121、1161 環状導体
1122、1162 スイッチ
1123、1163 受動回路
1124、1164 可変リアクタンス手段
1190 制御部

Claims (9)

  1. 外部との入出力を行う第1ポート、第2ポート、第3ポートを有し、
    第1ポートと第3ポートとの間には第1経路が形成され、
    第2ポートと第3ポートとの間には第2経路が形成されており、
    経路ごとに、それぞれ移相部と共振部とを備えており、
    少なくとも前記共振部のいずれかは、共振周波数の1波長もしくはその整数倍の長さの環状導体と、複数個の受動回路と、一端が前記環状導体の異なる部位に接続され他端が前記受動回路のいずれかに接続された複数のスイッチとを有し、
    前記移相部は、特性が可変であり、
    前記スイッチと前記移相部を制御する制御部も備え、
    前記制御部は、前記移相部の特性の変更量が少なくなるように前記スイッチを選択する
    ことを特徴とする送受共用器。
  2. 外部との入出力を行う第1ポート、第2ポート、第3ポートを有し、
    第1ポートと第3ポートとの間には第1経路が形成され、
    第2ポートと第3ポートとの間には第2経路が形成されており、
    経路ごとに、それぞれ移相部と共振部とを備えており、
    少なくとも前記共振部のいずれかは、共振周波数の1波長もしくはその整数倍の長さの環状導体と、一端が前記環状導体の異なる部位に接続され、他端が接地導体に接続された複数のスイッチとを有し、
    前記移相部は、特性が可変であり、
    前記スイッチと前記移相部を制御する制御部も備え、
    前記制御部は、前記移相部の特性の変更量が少なくなるように前記スイッチを選択する
    ことを特徴とする送受共用器。
  3. 外部との入出力を行う第1ポート、第2ポート、第3ポートを有し、
    第1ポートと第3ポートとの間には第1経路が形成され、
    第2ポートと第3ポートとの間には第2経路が形成されており、
    経路ごとに、それぞれ移相部と共振部とを備えており、
    少なくとも前記共振部のいずれかは、共振周波数の1波長もしくはその整数倍の長さの環状導体と、複数個の受動回路と、一端が前記環状導体の異なる部位に接続され他端で前記受動回路のいずれかを選択できる複数のスイッチとを有し、
    前記移相部は、特性が可変であり、
    前記スイッチと前記移相部を制御する制御部も備え、
    前記制御部は、前記移相部の特性の変更量が少なくなるように前記スイッチを選択する
    ことを特徴とする送受共用器。
  4. 外部との入出力を行う第1ポート、第2ポート、第3ポートを有し、
    第1ポートと第3ポートとの間には第1経路が形成され、
    第2ポートと第3ポートとの間には第2経路が形成されており、
    経路ごとに、それぞれ移相部と共振部とを備えており、
    少なくとも前記共振部のいずれかは、共振周波数の1波長もしくはその整数倍の長さの環状導体と、複数個の受動回路と、一端が前記環状導体の異なる部位に接続され他端で前記受動回路のいずれか若しくは接地導体に接続された端子を選択できる複数のスイッチとを有し、
    前記移相部は、特性が可変であり、
    前記スイッチと前記移相部を制御する制御部も備え、
    前記制御部は、前記移相部の特性の変更量が少なくなるように前記スイッチを選択する
    ことを特徴とする送受共用器。
  5. 請求項1、3、4のいずれかに記載の送受共用器であって、
    前記受動回路のインピーダンスにはリアクタンス分が含まれる
    ことを特徴とする送受共用器。
  6. 請求項1、3から5のいずれかに記載の送受共用器であって、
    前記受動回路が、インピーダンスを変更可能である
    ことを特徴とする送受共用器。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載の送受共用器であって、
    前記共振部が、前記環状導体に接続された3以上の可変リアクタンス手段も有する
    ことを特徴とする送受共用器。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載の送受共用器であって、
    前記制御部は、共振周波数、零点の位置、サセプタンススロープパラメータの組み合わせに対応した前記スイッチをあらかじめ記録しておき、前記移相部の特性の変更量が少なくなる前記スイッチをあらかじめ記録した情報に基づいて定める
    ことを特徴とする送受共用器。
  9. 請求項1から8のいずれかに記載の送受共用器を備える
    ことを特徴とする送受信装置。
JP2008102365A 2007-10-31 2008-04-10 送受共用器、送受信装置 Expired - Fee Related JP5086873B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008102365A JP5086873B2 (ja) 2007-10-31 2008-04-10 送受共用器、送受信装置
US12/259,763 US8138852B2 (en) 2007-10-31 2008-10-28 Duplexer and transceiver
CN2008101728082A CN101425815B (zh) 2007-10-31 2008-10-29 发送接收共用器、发送接收装置
EP08018941.8A EP2056393B1 (en) 2007-10-31 2008-10-30 Duplexer and transceiver

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007282757 2007-10-31
JP2007282757 2007-10-31
JP2008102365A JP5086873B2 (ja) 2007-10-31 2008-04-10 送受共用器、送受信装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009135868A JP2009135868A (ja) 2009-06-18
JP5086873B2 true JP5086873B2 (ja) 2012-11-28

Family

ID=40616188

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008102365A Expired - Fee Related JP5086873B2 (ja) 2007-10-31 2008-04-10 送受共用器、送受信装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5086873B2 (ja)
CN (1) CN101425815B (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5726635B2 (ja) * 2010-08-25 2015-06-03 株式会社Nttドコモ マルチモードフロントエンド回路
CN103078159B (zh) * 2012-12-26 2015-06-17 成都天奥电子股份有限公司 一种收发共用的微波中继通信合路器
JP2014175772A (ja) * 2013-03-07 2014-09-22 Toshiba Corp 分波器、送信機、受信機及び送受信機
JP6334315B2 (ja) * 2014-08-20 2018-05-30 株式会社東芝 切替装置、送受信装置、及びアンテナ装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5400002A (en) * 1992-06-12 1995-03-21 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Strip dual mode filter in which a resonance width of a microwave is adjusted and dual mode multistage filter in which the strip dual mode filters are arranged in series
JP3454163B2 (ja) * 1998-08-05 2003-10-06 株式会社村田製作所 周波数可変型フィルタ、アンテナ共用器及び通信機装置
WO2000019626A1 (de) * 1998-09-25 2000-04-06 Siemens Aktiengesellschaft Programmierbares mobilfunk-endgerät
JP2001102806A (ja) * 1999-09-30 2001-04-13 Ikuo Awai デュアルモードフィルタ及びその設計方法
JP2005535160A (ja) * 2002-05-29 2005-11-17 株式会社RfStream 逐次近似を使用する同調方法および装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009135868A (ja) 2009-06-18
CN101425815A (zh) 2009-05-06
CN101425815B (zh) 2012-06-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4724135B2 (ja) 可変共振器、可変フィルタ、電気回路装置
US8648666B2 (en) Multimode frontend circuit
KR100921383B1 (ko) 가변 공진기, 대역폭 가변 필터, 전기회로 장치
JP5131481B2 (ja) アンテナ装置及び無線通信機
KR101294707B1 (ko) 가변 공진기 또는 전송선로로서 동작 가능한 다기능 회로 소자 및 그것을 사용한 가변 필터
WO2015080243A1 (ja) フロントエンド回路および無線通信装置
JP2008283452A (ja) デュアルバンド共振器およびデュアルバンドフィルタ
US10110194B2 (en) Variable filter circuit, RF front end circuit and communication device
JP2008206080A (ja) 可変共振器、可変フィルタ、電気回路装置
CN108292928A (zh) 多谐波匹配网络
EP2034552B1 (en) Signal selecting device
JP5086873B2 (ja) 送受共用器、送受信装置
WO2008096989A1 (en) Radio frequency switch and apparatus containing the radio frequency switch
EP3386028B1 (en) Combiner
EP2056393B1 (en) Duplexer and transceiver
JP5062165B2 (ja) デュアルモードフィルタ
JP4291087B2 (ja) 高速同調アンテナ共用器
JP2006238213A (ja) コプレーナライン型の共振器を用いた高周波フィルタ
KR101303137B1 (ko) 가변 공진기, 가변 필터
JP5849660B2 (ja) フィルタ回路
CN102334231B (zh) 滤波器电路及使用其的无线通信模块以及无线通信设备
Zhao et al. Reconfigurable bandstop filter with adjustable bandwidth and center frequency
JP4172784B2 (ja) 電圧制御可変フィルタおよび通信装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110328

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120411

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120417

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120530

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120828

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120907

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150914

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees