JP2009069596A - 駆動ユニットおよび画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の冷却対象物のそれぞれを高効率で冷却でき、かつ低コスト化が図れるようにする。
【解決手段】駆動モータ14と電磁クラッチの冷却対象物を内部に有する略密閉状態のハウジング20と、ハウジング20における駆動モータ14の近傍に設けた吸気孔20aと、ハウジング20における電磁クラッチの近傍に設けた排気孔と、駆動モータ14の回転軸14aに取付けられ、吸気孔20aから吸気したエアにより駆動モータ14を冷却するとともに、電磁クラッチを冷却しつつ排気孔からエアを排気させる冷却ファン15と、ハウジング20内に吸気孔20aと連通連結して設けられ、冷却ファン15により吸気孔20aから吸気したエアを排気孔へ向けて送る送風ダクト(隙間L1、隙間L2およびエア通路25)とを具備する。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば給紙カセットにおける記録用紙の搬送や昇降などに用いられる駆動ユニットおよびその駆動ユニットを備える画像形成装置に関する。
画像形成装置における給紙カセットには、例えば給紙カセットにおける記録用紙を搬送するための駆動モータや、その駆動モータや別の駆動モータで駆動する搬送ローラまでの力伝達系をオンオフするための電磁クラッチなどの発熱部品が種々用いられている。
そして、上記発熱部品としての駆動モータの冷却として、例えばケース内に設けられた駆動モータの回転軸に冷却ファンを取付けて駆動モータを直接冷却する方式や、或いは、駆動モータにより回転駆動される軸で冷却ファンを回転駆動するとともに、その冷却ファンをケース開口に配し、ケース内の全域を冷却対象とする方式(例えば特許文献1参照)などが提案されている。
特開平9−34339号公報
ところで、前者の場合には、駆動モータを冷却できても、他の冷却対象物の冷却を行えず、その他の冷却対象物の冷却のためには別体のファンを必要とし、コストが上昇するという難点がある。一方、後者の場合には、ケース内の全域を冷却するので、1つの冷却ファンで複数の冷却対象物の冷却ができる反面、各冷却対象物での冷却効率が低くなるという欠点があった。
本発明は、このような従来技術の課題を解決するためになされたもので、複数の冷却対象物のそれぞれを高効率で冷却でき、かつ低コスト化が図れる駆動ユニットおよび画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係る駆動ユニットは、駆動モータを含む2以上の冷却対象物を内部に有する略密閉状態のハウジングと、前記ハウジングにおける駆動モータの近傍に設けた吸気孔と、前記ハウジングにおける駆動モータ以外の冷却対象物の近傍に設けた排気孔と、前記駆動モータの回転軸と同軸状に設けられ、前記吸気孔から吸気したエアにより駆動モータを冷却するとともに、駆動モータ以外の冷却対象物を冷却しつつ前記排気孔から前記エアを排気させる冷却ファンと、前記ハウジング内に前記吸気孔と連通連結して設けられ、前記冷却ファンにより前記吸気孔から吸気したエアを前記排気孔へ向けて送る送風ダクトとを具備することを特徴とする。
本発明の請求項2に係る駆動ユニットは、請求項1に記載の駆動ユニットにおいて、前記送風ダクトは、その出口を排気孔から離隔しかつ排気孔にほぼ向けた状態で設けられていることを特徴とする。
本発明の請求項3に係る駆動ユニットは、請求項1または2に記載の駆動ユニットにおいて、前記ハウジングが、蓋とハウジング本体とで構成され、前記送風ダクトが蓋とハウジング本体とで造形されていることを特徴とする。
本発明の請求項4に係る画像形成装置は、請求項1乃至3のいずれか1つに記載の駆動ユニットを備えることを特徴とする。
本発明の駆動ユニットおよび画像形成装置による場合には、駆動モータの回転軸に取付けた冷却ファンにより吸気孔から吸気したエアが、前記冷却ファンが取付けられた冷却対象物である駆動モータを冷却して、送風ダクトを介して排気孔へ導かれる。その排気孔の近傍には、他の冷却対象物が設けられているので、その冷却対象物をも冷却することになり、1つの冷却ファンで複数の冷却対象物を冷却することが可能であるので、低コスト化が図れる。また、ハウジングが略密閉状態であり、エアの通り道に冷却対象物のそれぞれが配されているので、これにより複数の冷却対象物のそれぞれを高効率で冷却することができる。
本発明の請求項2に係る駆動ユニットによる場合には、送風ダクトの出口を排気孔から離隔しかつ排気孔にほぼ向けているので、送風ダクトの出口と排気孔との間がダクトを設置し難い部位であっても、エアを排気孔へ効率よく導くことができる。
本発明の請求項3に係る駆動ユニットによる場合には、ハウジング本体内に冷却対象物を配設して蓋を閉めることで、簡単に送風ダクトを形成することができる。
以下に、本発明を具体的に説明する。
図1は、本発明に係る駆動ユニットを適用した画像形成装置1の内部構造を説明するための正面断面図である。
この画像形成装置1は、複写機であり、上部に設けた光学部2にて原稿を読み取って、その読み取った内容を作像部3にトナー像として作像し、下部に設けた給紙部4から搬送ライン5を介して搬送される記録用紙Pを作像部3に送り、ここで転写部6により記録用紙P上に前記トナー像を転写し、その後トナー像を定着部7で定着して排出部8から外部へ排出するように構成されている。なお、本実施形態の画像形成装置1は、カラー用のものであって、作像部3には、周回する搬送ベルト9の周回方向に沿って上流側(右側)から下流側へ向けてマゼンタ用ユニット3M、シアン用ユニット3C、イエロー用ユニット3Yおよびブラック用ユニット3Kが順次配設されている。
給紙部4は、上下2段で構成されていて上側給紙部4aと下側給紙部4bとを備え、上側給紙部4aの記録用紙Pも下側給紙部4bの記録用紙Pも搬送ライン5を介して作像部3に送られるようになっている。そして、本実施形態に係る駆動ユニット10は下側給紙部4bに設けられている。この下側給紙部4bは、一点鎖線で示すカセット収容穴部4cと、このカセット収容穴部4cに出し入れされる給紙カセット4dと、給紙カセット4dに収納された記録用紙Pを搬送する2対の搬送ローラ4e、4fと、これら2対の搬送ローラ4e、4fを駆動するための駆動ユニット10とを有する。駆動ユニット10は、カセット収容穴部4cの所定位置に固定されている。
搬送ローラ4eはローラ4e−1とローラ4e−2とを有し、一方のローラ4e−1は駆動ユニット10に設けられ、他方のローラ4e−2は給紙カセット4dに設けられ、給紙カセット4dをカセット収容穴部4cにセットすると、両ローラ4e−1、4e−2が当接するようになっている。また、搬送ローラ4fも同様であって、ローラ4f−1とローラ4f−2とを有し、一方のローラ4f−1は駆動ユニット10に設けられ、他方のローラ4f−2は給紙カセット4dに設けられ、給紙カセット4dをカセット収容穴部4cにセットすると、両ローラ4f−1、4f−2が当接するようになっている。なお、給紙カセット4dは、図外のモータにより右側の底板部分が傾動して一番上の記録用紙Pの上面右端にピックアップローラ4gが当接し、紙送り可能になる。
図2は上記駆動ユニット10を示す正面図で、図3はその駆動ユニット10を示す背面図で、図4はその駆動ユニット10の内部構造を示す正面図である。
駆動ユニット10は、前記ローラ4e−1が同心状に取付けられる歯車12hと、前記ローラ4f−1が同心状に取付けられる歯車12iと、これら歯車12h、12iを回転駆動させる駆動モータ14と、駆動モータ14の回転力を歯車12iに伝達させるか否かを司る電磁クラッチ13とを有する。
駆動モータ14の回転軸14aには、図示しない歯車が設けられ、この駆動モータ14の歯車と前記歯車12hとの間には、2つの歯車12j、12eが設けられ、その一方の歯車12eと前記歯車12iとの間には電磁クラッチ13を有する歯車12fと、歯車12gとが設けられている。よって、駆動モータ14の回転が歯車12j、12eを介して歯車12hに伝達されるとともに、歯車12j、12e、12f、12gを介して歯車12iに伝達されるようになっている。歯車12eは、中央部にファンが設けられ、外周に歯車が形成されているファン付き歯車である。
また、給紙カセット4dをカセット収容穴部4cにセットすると、前記給紙カセット4dにローラ4e−2と同心状に設けた図示しない歯車が前記歯車12hに噛合し、同様に給紙カセット4dにローラ4f−2と同心状に設けた図示しない歯車が前記歯車12iに噛合して、駆動モータ14の回転がローラ4e−2とローラ4f−2とに伝達されるようになっている。よって、搬送ローラ4eは回転するローラ4e−1とローラ4e−2との間で給紙カセット4dの記録用紙Pを1枚ずつ分離しながら搬送し、搬送ローラ4fは逆方向に回転するローラ4f−1とローラ4f−2との間で給紙カセット4dの記録用紙Pを給紙カセット4dから送出することとなる。
上記電磁クラッチ13は、駆動モータ14の回転を歯車12iに伝達するときに通電によりオンとなり、伝達しないときに非通電によりオフになるように設定されていて、そのオンの通電に伴って発熱する発熱部品である。また、駆動モータ14も発熱部品であり、本実施形態では駆動モータ14と電磁クラッチ13とを冷却対象物としており、駆動モータ14の回転軸14aに冷却ファン15が取付けられている。
上記電磁クラッチ13がオフに制御されると、歯車12iは回転駆動されない状態とされ、記録用紙Pの給紙カセット4dからの送出が停止する。また、歯車12hとローラ4e−1との間には図外のクラッチが介在しており、歯車12hの回転により紙送りされないように、前記図外のクラッチが歯車12hからの回転を遮断する制御が行われるようになっている。
上記駆動ユニット10は、駆動モータ14の近傍に設けた吸気口20aと、電磁クラッチ13の近傍に設けた排気口20bと、歯車12hの一部及び歯車12iの一部を露出させる開口20cとを除いてハウジング20により覆われている。ハウジング20は、排気口20bおよび開口20cが設けられたハウジング本体21と、吸気口20aが設けられた蓋22とを有し、ハウジング本体21に対して蓋22を嵌め込むと、吸気口20a、排気口20bおよび開口20cを除いて駆動ユニット10をほぼ塞ぐ。なお、開口20cは、前記歯車12h及び歯車12iにより概略塞がれる状態とされる。また、開口20cから露出した歯車12iは、上述したように給紙カセット4dをカセット収容穴部4cにセットすることにより、給紙カセット4dにローラ4f−2と同心状に設けた図示しない歯車に噛合する。
上記蓋22は、駆動モータ14を内蔵する部分が外側に突出した円形凸部23として形成されていて、その円形凸部23に前記吸気口20aが配されている。また、蓋22の内面と駆動モータ14との間には吸気口20aに連通する隙間L1が形成されているとともに、円形凸部23の壁23aの内面と駆動モータ14との間にも前記隙間L1に連通する隙間L2が形成されている。更に、円形凸部23の壁23aの一部は切欠部24となっていて、その切欠部24にはエア通路25が連通連結され、エア通路25の出口25aはほぼ排気口20bへ向けられている。上記エア通路25は、円形凸部23の壁23aに繋がる一対の対向壁25b、25cと、蓋22とハウジング本体21とで囲まれて構成されている。
上記隙間L1、隙間L2およびエア通路25は送風ダクトを構成している。よって、吸気口20aから入ったエアは、隙間L1、隙間L2およびエア通路25を経てほぼ排気口20bへ向けて噴出される。
ハウジング本体21の背面は、電磁クラッチ13を内蔵する部分が外側に突出した円形凸部26として形成されていて、その円形凸部26に前記排気口20bが配されている。また、ハウジング本体21の内面と電磁クラッチ13との間には排気口20bに連通する隙間L3が形成されているとともに、円形凸部26の壁26aの内面と電磁クラッチ13との間にも前記隙間L3に連通する隙間L4が形成されている。更に、円形凸部26の壁26aの一部は切欠部27となっていて、その切欠部27にはファン付き歯車12eにより送られるエアが供給されるようになっている。よって、エア通路25を経てほぼ排気口20bへ向けて噴出されたエアは、ファン付き歯車12eにより排気口20bへ導かれ、排気口20bから排気される。
このように構成された本実施形態の駆動ユニット10による場合には、駆動モータ14の回転軸14aに取付けた冷却ファン15により吸気孔20aから吸気したエアが、冷却対象物である駆動モータ14を冷却して、送風ダクト(隙間L1、隙間L2およびエア通路25)を介して排気孔20bへ導かれる。その排気孔20bの近傍には、冷却対象物である電磁クラッチ13が設けられているので、その電磁クラッチ13をも冷却することになり、1つの冷却ファン15で駆動モータ14と電磁クラッチ13の2つの冷却対象物を冷却することが可能であるので、低コスト化が図れる。また、ハウジング20が略密閉状態であり、エアの通り道に駆動モータ14と電磁クラッチ13のそれぞれが配されているので、これにより駆動モータ14と電磁クラッチ13のそれぞれを高効率で冷却することができる。
また、本実施形態にあっては、送風ダクト(隙間L1、隙間L2およびエア通路25)の出口25aを排気孔20bから離隔しかつ排気孔20bにほぼ向けているので、送風ダクトの出口25aと排気孔20bとの間が、歯車列12によりダクトを設置し難い部位であっても、エアを排気孔20bへ効率よく導くことができる。更に、ハウジング本体21内に駆動モータ14および電磁クラッチ13などを配設して蓋22を閉めることで、簡単に送風ダクトを形成することができる。
なお、上述した実施形態では給紙ローラを回転駆動させる駆動ユニットに適用しているが、本発明はこれに限らず、給紙カセットにおけるトレイ底板の昇降を行う駆動ユニットなどにも同様に適用することができる。
本発明に係る駆動ユニットを適用した画像形成装置1の内部構造を説明するための正面断面図である。 駆動ユニットを示す正面図である。 駆動ユニットを示す背面図である。 駆動ユニットの内部構造を示す正面図である。
符号の説明
1 画像形成装置
10 駆動ユニット
13 電磁クラッチ(冷却対象物)
14 駆動モータ(冷却対象物)
14a 回転軸
15 冷却ファン
20 ハウジング
20a 吸気口
20b 排気口
21 ハウジング本体
22 蓋
25 エア通路(送風ダクト)
25a 出口
L1 隙間(送風ダクト)
L2 隙間(送風ダクト)

Claims (4)

  1. 駆動モータを含む2以上の冷却対象物を内部に有する略密閉状態のハウジングと、
    前記ハウジングにおける駆動モータの近傍に設けた吸気孔と、
    前記ハウジングにおける駆動モータ以外の冷却対象物の近傍に設けた排気孔と、
    前記駆動モータの回転軸と同軸状に設けられ、前記吸気孔から吸気したエアにより駆動モータを冷却するとともに、駆動モータ以外の冷却対象物を冷却しつつ前記排気孔から前記エアを排気させる冷却ファンと、
    前記ハウジング内に前記吸気孔と連通連結して設けられ、前記冷却ファンにより前記吸気孔から吸気したエアを前記排気孔へ向けて送る送風ダクトとを具備することを特徴とする駆動ユニット。
  2. 請求項1に記載の駆動ユニットにおいて、
    前記送風ダクトは、その出口を排気孔から離隔しかつ排気孔にほぼ向けた状態で設けられていることを特徴とする駆動ユニット。
  3. 請求項1または2に記載の駆動ユニットにおいて、
    前記ハウジングが、蓋とハウジング本体とで構成され、前記送風ダクトが蓋とハウジング本体とで造形されていることを特徴とする駆動ユニット。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1つに記載の駆動ユニットを備えることを特徴とする画像形成装置。
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