JP3872088B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、1台で、コピー機能やファクシミリ機能等の多機能を果たすことのできる画像形成装置に関する。
近年、1台で多機能を果たす画像形成装置の需要が高まっている。例えば、コピー機能、FAX機能、プリンタ機能、PC−FAX機能、スキャナ機能等を搭載したものが提供されている。このような多機能画像形成装置であれば、各機能に対応して複数の装置を配置する場合と比較して、格段に省スペース化が図れるため、狭いオフィスでの使用も可能となる。
一方、画像記録用の用紙を供給するための給紙カセットや、画像が記録された用紙を排出するための排紙トレイが、画像形成装置本体の両側に突出していると、この分、設置スペースが広く必要となる。そこで、給紙カセットを画像形成装置本体内に装填できるようにし、また、画像形成装置本体内に排紙スペースを設けたものが提供されている。
一般に、画像形成装置本体の前方側の空間は、画像形成装置の操作のために空き空間とされており、上記の給紙カセットは、前方側に取り出すことができるようになっている。また、上記の排紙スペースは画像形成装置本体の前方側に開放されており、排紙スペースに排出された用紙は、前方側に取り出すようにしている。
ところが、排紙スペースは、画像形成装置本体内に設置しているので、中が暗くなりがちであり、このため、排紙スペースに用紙が存在するか否かを確認しづらかった。このため、操作者は、排紙スペースの中へ手を突っ込んでさぐったりして、用紙の有無を確認していたが、このような動作は操作者にとって非常に煩わしいものであった。
従って、本発明の課題は、排紙部に排出された用紙の有無を、目視で容易に確認することができる画像形成装置を提供することにある。
本発明の画像形成装置は、原稿画像を読み取る光学系を収容する第1の部分と、作像部を収納する第2の部分とを有し、前記第1の部分が前記第2の部分の上に載置されてなる画像形成装置において、前記第1の部分と第2の部分との間に設けられ画像が記録された用紙が排出される排紙部と、前記排紙部の、前記用紙の搬送方向後端側に存在する側壁と、前記排紙部に採光する開口部とを備え、前記開口部は、前記側壁に設けられ、前記排紙部の空間が暗くならないように光を導入可能な開口部であることを特徴とする。
上記構成において、前記排紙部は、排出された用紙の搬送方向後端部に対応する部分が最も低くなるように傾斜された傾斜部を有することが望ましい(請求項2)。
さらに、上記構成において、前記排紙部に対して所定の搬送方向に沿って用紙を排出する排出ローラを備え、前記側壁は、前記排出ローラが配置されている側に存在していることが望ましい(請求項3)。
上記いずれかの構成において、前記開口部に近接して定着ローラが配置されていることが望ましい(請求項)。
また、上記いずれかの構成において、前記排紙部は、画像形成装置本体内に用紙取出し用の開放部分を介して前方に開放するように形成され、画像が記録された用紙が前方から見て左右方向に排出される排紙部であることが望ましい(請求項)。
本発明によれば、排紙部の用紙の搬送方向後端側に存在する側壁に設けられた開口部を通して、排紙部に採光されるので、排紙部に用紙があるか否かを視認し易くなる。
本発明の実施の形態を、添付図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の一実施形態に係る画像形成装置の概略斜視図である。図1を参照して、この画像形成装置は、画像形成装置本体1の上面に、自動原稿搬送装置10(以下、単にADF10という)を装備しており、画像形成装置本体1の前方X1側上部には、各種操作キー11や表示部12を有する操作パネル13が配置されている。このように操作パネル13を画像形成装置本体1の前方X1側上部に配置することにより、画像形成装置本体1の上面を、ADF10を配置するために有効に利用している。
また、画像形成装置本体1は、上記操作パネル13の下方に、前方X1に開放する排紙部15を有している。画像形成装置本体1の下部には、画像形成装置本体1の前方X1に引き出し可能な給紙カセット14が装着されている。
一方、本画像形成装置は、複写機能を果たす他、図示していないが、ファクシミリ機能を果たすために、送信する画像データを変調したり、受信する画像データを復調したりするためのモデムや、外部通信回線と接続するためのNCU(Network Control Unit)を装備している。
画像形成装置の内部断面を示す模式的正面図である図2を参照して、本画像形成装置では、ADF10が使用される場合は、ADF10によって原稿がADF用読取領域2aに搬送される一方、固定状態とした光学系によって原稿面が照明走査され、この照明走査に基づいて画像が形成される。他方、ブックもの原稿等を原稿載置面2に載置して複写を行う場合には、原稿面が、移動する光学系によって照明走査され、この照明走査に基づいて画像が形成される。
ADF10では、原稿セット部10aに、表面を上向きにした複数枚の原稿をセットすると、これらの原稿は、原稿搬送経路10bを通して反転されつつ、原稿載置面2の端部に設定された読取り領域2aを通過した後、原稿排出台10cに1枚目から裏返し状態で順次に排出される。
画像形成装置本体1の内部には、原稿載置板2上に載置された原稿又はADF10によりADF用読取領域2aに搬送される原稿を照明走査し、原稿からの反射光を感光体ドラム42に導くための光学系3、感光体ドラム42に形成された静電潜像を現像装置41により顕像化した後、用紙に転写する作像部4、及び給紙カセット61又は所要時に開放される手差し用給紙トレイ62から用紙を引き出し、作像部4を通して、画像形成装置本体1内の排紙部15に排出する用紙搬送部5等が備えられている。
光学系3は、第1の移動枠3Aに固定された反射板付きの蛍光ランプ(図示せず)によって原稿を照明し、原稿からの反射光を、第1の移動枠3Aに固定された第1ミラー33、第2の移動枠3Bに固定された第2ミラー34および第3ミラー35、レンズ36を順次に介して、ラインセンサ37に取り込み、このラインセンサ37への入力に応じたレーザ光を、レーザ光学系38によって感光体ドラム42に照射する。レーザ光学系38は、詳細には図示していないが、レーザ発振器、変調器、レンズ、回転多面鏡(ポリゴンミラー)等を含む公知のものである。
作像部4としては、感光体ドラム42の周囲に、帯電チャージャ43、現像装置41、転写ローラ44およびクリーニングローラ45を、この順に配置したものである。この作像部4は、帯電チャージャ43によって均一に帯電した感光体ドラム42の外周面に、原稿像を結像させて静電潜像を形成した後、当該静電潜像を現像装置41によってトナー像に顕像化し、転写ローラ44によってトナー像を用紙に転写し、残留トナーをクリーニングローラ45によって回収するようにしたものである。本作像部4は全体がユニット化されており、一体的に前方X1側へ引き出すことができるようになっている。
用紙搬送部5は、給紙カセット61から1枚ずつ用紙Pを引き出す給紙コロ51と、手差し給紙トレイ62から用紙を引き出す給紙コロ52と、各給紙コロ51,52によって搬送された用紙Pの先端を突き当てて、当該用紙Pを一時的に待機させる一対のレジストローラ53,53と、用紙Pに転写されたトナー像を定着する定着ローラ54を構成する熱ローラ54b及び圧ローラ54aと、一対の排出ローラ55,55とを、この順で備えている。これらの排出ローラ55,55は、図において左方Y1となる搬送方向Kに沿って用紙Pを排出する。
図2及び排紙部15の拡大概略斜視図である図3を参照して、排紙部15へは、左方Y1となる搬送方向Kに沿って排出される。排紙部15は、排出された用紙Pの搬送方向後端部Paに対応する部分が最も低くなるように、(図において右方Y2にいくにしたがって低くなるように)傾斜された傾斜部15cを有している。この傾斜部15cの働きで、排紙部15へ排出された用紙Pの搬送方向後端部Paが、排紙部15の搬送方向後端部15aで揃うようになっている。また、多数の用紙Pが排紙部15に排出されて積層状態となっても、これら積層状態の用紙Pの搬送方向後端部Paが、次に排出される用紙Pの排出を妨げないようになっている。
上述したように、画像形成装置本体1内には、光学系3、作像部4及び用紙搬送部5等が収容されているが、図2を参照して、光学系3を収容する第1の部分1aと、これの下方で作像部4及び用紙搬送部5を収容する第2の部分1bとは、分離構成されており、画像形成装置の組み立て時には、図5に示すように、第2の部分1bの上に第1の部分1aを載せて互いに組み合わせるようにしている。上記排紙部15は第2の部分1bの上部に設けられて、第1の部分1aとの間に介在している。
一方、図1及び図2を参照して、画像形成装置本体1の両側面(側壁)には、上記排紙部15を外部に連通する採光用の窓部としての開口部17(図1では一方のみ図示)がそれぞれ形成されており、これにより、排紙部15に光を導入して、排紙部15の空間が暗くならないようにし、排紙部15に排出された用紙Pを視認し易くしている。
また、各開口部17は、第1及び第2の部分1a,1bの各側面の合わせ目部分に設けられている。各開口部17は、画像形成装置の組み立て時に、図5に示すように、第1の部分1aの各側面の略中央位置の下縁を支えた手を導入できる大きさ、位置に設定されている。これにより、画像形成装置本体1の組み立て時に、第1の部分1aと第2の部分1bとの間で手を挟んだりすることを防止し、また、両部分1a,1bを位置精度良く組み合わせられるようになっている。なお、開口部17は、本実施形態では、第2の部分1bに配置されているが、第1の部分1aに配置されるものであっても良いし、また、両部分1a,1bに跨がって配置されるものであっても良い。
また、第2の部分1bの右側上面を排紙部15に連続して区画する部分19に、画像形成装置本体1の右側面1cの開口部17に臨む主通風口18が複数設けられている。他方、第2の部分1bの前面1dの上部には、上記複数の主通風口18全体の開口面積よりも格段に狭い開口面積を持つ副通風口20が形成されている。これら通風口20,18を通して、定着ローラ54に冷却風が供給されるようになっている。
画像形成装置本体1の一部破断右側面図である図4(図4では、画像形成装置本体1の右側面の表面カバーを取り去り、板状フレームが露出した状態を示している)を参照して、定着ローラ54は画像形成装置の前後方向X1,X2に沿って配置されており、上記主通風口18に近接している。この定着ローラ54の軸方向後端部に近接して、送風用のファン21が配置されており、このファン21は、上記の通風口20,18から空気を吸い込んで定着ローラ54の軸方向後方(即ち後方X2)に向かって風を送る。上記通風口20,18以外からは、定着ローラ54側へ空気が殆ど流れ込まないように定着ローラ54の周囲が区画されており、また、副通風口20から導入される空気量は、主通風路20全体から導入される空気量よりも格段に小さく設定されている。
一方、上記の主通風口18は、定着ローラ54の送風方向下流側部分に主に対応しており、この送風方向下流側部分を主に冷却するようになっている。これにより、定着ローラ54の軸方向に関する温度分布を均一にするようにしている。なお、後面フレーム1eがファン21により排気される空気流を遮断することがないように、後面フレーム1eの下端の高さが設定されている。
図4に示すように、第1の部分1aは第2の部分1bよりも後方X2へ所定量ずらした状態に配置されている(図において、C1は光学系3の前後方向の中央部を示すラインであり、C2は作像部の前後方向の中央部を示すラインである。)。これにより、第1の部分1aの前方X1側に空き空間が形成されるが、この空き空間の一部を占拠するように上記操作パネル13が配置されており(図1参照)、残りの空き空間によって、操作パネル13の右方Y2に側方空間16が構成され、この側方空間16を通して、図4に示すように、操作者は、排紙部15に排出された用紙Pの有無を、上方から目視で確認できるようになっている。この側方空間16は、図1に示すように、排出された用紙Pの搬送方向後端部Paの上方に位置しているので、用紙サイズにかかわらず、排紙部15に用紙Pがあるか否かを容易に視認することができる。
また、図4及び第1の部分1aの後面フレームを示す図5を参照して、第1の部分1aの後面フレーム1eには、第1の部分1aに収容されている光学系3を駆動するための駆動部材22が支持されている。この駆動部材22は、モータ23と、このモータ23の回転軸に固定された駆動プーリ24と、この駆動プーリ24によってベルト25を介して駆動される従動プーリ26と、この従動プーリ26と一体回転する第1ギア27と、この第1ギア27と噛み合う第2ギア28とを備えている。
この駆動部材22に含まれる部材23〜27のうち、モータ23及び駆動プーリ24は、第2の部分1bの後方X2に配置されている。特に、モータ23は、第1の部分1aを後方へずらすことにより第2の部分1bの後方にできた空き空間に配置されている。仮に、モータ23を第1の部分1aの後面に配置したままで、第1の部分1aを単に後方へずらすだけでは、画像形成装置全体が占める平面スペースが広くなってしまうが、本実施形態では、モータ23を第2の部分1bの後方に配置してあるので、画像形成装置が占める平面スペースを増大させることがない。
上記のモータ23は、後面フレーム1eの内側面に取り付けられているので、後面フレーム1eの外側面に取り付けられている従来の場合と比較して、画像形成装置本体1の後カバーから距離を離して(即ち、画像形成装置本体1のより内奥側に)配置され、且つ後面フレーム1eによって遮蔽された状態で配置されていることになる。その結果、装置稼働時のモータ音が装置外へ漏れ難くすることができるので、騒音の低減が見込まれる。
また、図3に示すように、排紙部15に排出される用紙Pの取り出し側となる前縁Pbが、排紙部15の前縁Pbから所定距離d(例えば20mm)だけ離れたラインLに沿う状態で、用紙Pが排出されるように、用紙搬送経路が設定されている。即ち、用紙搬送経路が、いわゆる機械前側基準となっている。このように前側基準であるので、用紙サイズにかかわらず、排紙部15に排出された用紙Pの前縁Pbは、排紙部15の前縁15bから一定の近接距離(例えば20mm)にあることになり、その結果、用紙サイズにかかわらず用紙Pを排紙部15から前方へ取り出し易くなっている。
本実施形態によれば、採光用の開口部17を通して、排紙部15に光が入り込むので、排紙部15に用紙Pがあるか否かを、視認し易い。また、画像形成装置の組み立て時に、第1の部分1aの両側面の略中央部を両手で支えた状態で、この第1の部分1aを第2の部分1bの上に載せるとき、両手がそれぞれ開口部17に入り込むので、手を挟んだりすることがなく、位置精度良く組み立てることができる。
さらに、開口部17及び主通風口18を通して外部から吸引された風が、冷却効率が悪くなりがちな定着ローラ54の送風方向下流側部分を主に冷却することになる結果、定着ローラ54の温度分布を軸方向に関して均一にすることができる。これにより、温度不均一に起因した定着不具合を解消できる。なお、本発明は上記実施形態では、採光用の開口部17が冷却風の取り入れを兼用するものであったが、採光のみに利用する場合には、開口部を透明板で閉塞して窓部としても良い。
また、冷却風は、熱ローラ54bのみを冷却するようにしても良いし、圧ローラ54aのみを冷却するようにしても良いし、また、両ローラ54a,54bを冷却するようにしても良い。その他、本発明の範囲で種々の変更を施すことができる。
本発明の一実施形態の画像形成装置を示す概略斜視図である。 画像形成装置の内部構成を示す模式的正面図である。 排紙部の拡大概略斜視図である。 画像形成装置本体の一部破断概略右側面図である。 画像形成装置本体を組み立てる際の一工程を示す概略側面図である。 第1の部分の後面フレームの概略図である。
符号の説明
1 画像形成装置本体
1a 第1の部分
1b 第2の部分
1c 右側面
2 原稿載置面
3 光学系
4 作像部
5 用紙搬送部
15 排紙部
16 側方空間
17 開口部
18 主通風口
20 副通風口
21 ファン(送風手段)
X1 前方
X2 後方
Y1 左方
Y2 右方
K 搬送方向
54 定着ローラ
54a 圧ローラ
54b 熱ローラ

Claims (5)

  1. 原稿画像を読み取る光学系を収容する第1の部分と、作像部を収納する第2の部分とを有し、前記第1の部分が前記第2の部分の上に載置されてなる画像形成装置において、
    前記第1の部分と第2の部分との間に設けられ画像が記録された用紙が排出される排紙部と
    前記排紙部の、前記用紙の搬送方向後端側に存在する側壁と、
    前記排紙部に採光する開口部とを備え、
    前記開口部は、前記側壁に設けられ、前記排紙部の空間が暗くならないように光を導入可能な開口部であることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記排紙部は、排出された用紙の搬送方向後端部に対応する部分が最も低くなるように傾斜された傾斜部を有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記排紙部に対して所定の搬送方向に沿って用紙を排出する排出ローラを備え、
    前記側壁は、前記排出ローラが配置されている側に存在していることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記開口部に近接して定着ローラが配置されていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記排紙部は、画像形成装置本体内に用紙取出し用の開放部分を介して前方に開放するように形成され、画像が記録された用紙が前方から見て左右方向に排出される排紙部であることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の画像形成装置。
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