JP2009061291A - Ｇｐｓ利用運動競技者用能力モニタ - Google Patents

Abstract

【課題】 運動競技者の能力の規則正しい更新値を提供する携帯フィードバック・システムを提供する。
【解決手段】 ダウンロードされた地理的通過地点に基づくコースをダウンロードする手段と、一連の時間記録つき通過地点を得るＧＰＳ受信器と、上記ＧＰＳ受信器により得た一連の時間記録つき通過地点から、運動能力のフィードバック・データを算出する手段と、運動競技者に、上記運動能力のフィードバック・データを提示する提示手段とを有する。上記提示手段は運動競技者を案内するためのコース案内方向指示器を提供するように設けられている。
【選択図】 図６

Description

本発明は、ランナー、サイクリスト、ハイカ、ウオーカ、スケータ、スキーヤなどの戸外運動競技者の個人能力に対する全地球位置把握システム（ＧＰＳ）技術の応用技術に関し、競技者にリアルタイム能力のフィードバックを行い、また長期間の傾向分析も提供するものである。

ランニングやサイクリングなどの戸外スポーツは、それらの健康上の利点についての情報が多くなるにつれ、益々普及してきている。長時間にわたって向上するために、個々の能力や進歩を正確に測定可能とすることが重要である。例えばランナーは、室内のトレッドミル上でのみ現在、そうした測定が実施可能である。トレッドミルは時間、距離、速度、ペース、勾配、燃焼カロリー、等の連続的な読み出し値をランナーに提供する。戸外では、ランナーは腕時計に組み込まれたストップ・ウオッチ、心拍モニタ、あるいは万歩計（登録商標）などに限定される。

米国国防省によるＧＰＳの開発は個々のナビゲーション能力を飛躍的に高めた。現在、一群の高高度ＧＰＳ衛星が軌道にあり、全天候条件下での連続した全世界的な位置確定を提供することが可能である。ＧＰＳ受信器の使用により、電波信号を受信することができ、受信位置の現在の緯度および経度位置座標を算出するために使用可能である。このシステムは現在、正確な世界的位置確定を行うための高品位位置決めシステムとして知られている。ＧＰＳ技術は世界的に利用されてきており、自動車の運転席に搭載のＧＰＳのような新しい応用が進んでいる。現在、携帯型ＧＰＳ装置も小型船舶、釣り、狩猟などの分野で市販されている。これらの装置は一般的にナビゲーションのみの使用に限定されている。現在の地理的位置、目的地、選定位置への移動のナビゲーション指示などを視覚的に表示するためディスプレイを使用している。しかし、これらの装置はリアルタイムの運動能力アルゴリズム、情報の音響的手法による提示、運動の履歴集合データを記憶する手段、競技者を楽しませる手段などを含んでいない。装置本体は大きく、通常、内蔵ＧＰＳアンテナが組み合わされており、これが、運動中に衛星の信号受信を妨げることなく手軽に携帯することを難しくしている。現行の装置に採用されている視覚的な情報伝達手段は頻繁な視覚的相互作用を必要とし、これはユーザの安全と集中を阻害することになり、運動動作との両立はできない。

従って、戸外でのスポーツ競技者が所持したり装着するのに適した小型軽量で、連続的に競技者の進歩をモニタして、運動期間中に周期的にその進歩具合を報告するためにリアルタイムな運動能力アルゴリズムを組み込んだ携帯型ＧＰＳユニットが必要性がある。リアルタイムの音響的報告は、視覚的に散漫となることなく競技者の能力を改善する助けとなり、かつ競技者の意欲を鼓舞することになる。内蔵ラジオは競技者が音楽などを聞くことを可能とする。

本発明の目的は、
（１）携帯可能で、頑丈で、全天候対応で、自己完結型の装置を提供することであり、
（２）世界のどこであろうとも戸外スポーツ競技者の位置を連続的かつ正確に決定する装置を提供することであり、
（３）世界中の戸外位置に無関係に、経過時間、通過距離、現在速度と平均速度とペース、現在の昇降率など、正確でリアルタイムの能力フィードバックを連続的に、かつ一貫して供給する装置を提供することであり、
（４）予め設定した能力目標をどのように達成できるか、スポーツ競技者にリアルタイムの提案を行うことのできる装置を提供することであり、
（５）心拍数や体温のような競技者の生命徴候をオプションとして連続的にモニタ可能であり、また測定値は組み込んだ限界値と比較し、それに基づき警告を発することのできる装置を提供することであり、
（６）音響信号を通じて競技者とコミニュケーションを取ることができ、これにより視覚的に散漫になるのを低減し、照明の弱いトラックや道に沿っても安全に能力フィードバックを得ることが可能で、競技者の安全を改善できる装置を提供することであり、
（７）競技者が運動期間中に楽しめるように音楽とリアルタイムの能力情報の音響的提示を実用的に組み合わせる装置を提供することであり、
（８）能力データを蓄積可能で、このデータをコンピュータに記憶させ、長期間の分析のためにデータをパーソナルコンピュータと通信可能な装置を提供することであり、
（９）一組のダウンロードした地理的道標に基づき、予め決めた標識のついてないコースに沿って競技者を案内できる装置を提供することであり、
（１０）運動結果を、他の参加競技者からもデータが集まるインターネット・ウェブサイトに送信するための内部モデムを有する装置を提供することであり、
（１１）広告主が潜在的な消費者の極めて高度に限定したグループに対して地理的および人口統計的に的を絞ったメーセッジを提供できるシステムを提供することであり、
（１２）運動競技状態にある競技者を激励し、動機づけ、結果としてタイム以上に運動能力と健康の記録的な向上をもたらす、そうした装置を提供することであり、
（１３）万歩計（登録商標）のような現在用いられている初歩的な装置で必要とされているユーザによる仮定や推測をなくす装置を提供することであり、
（１４）健康にたいする運動の長期間の効果について科学的および医学的調査に役立つように、正確で綿密、かつ一貫した能力データを供給する装置を提供することである。

上記目的および他の目的は、
一連の時間記録つき通過地点を得るためのＧＰＳ受信器と、
上記ＧＰＳ受信器により得た一連の時間記録つき通過地点から、運動能力のフィードバック・データを算出する手段と、
運動競技者に上記運動能力フィードバック・データを提示する手段とを有する、競技者の能力の通常の更新値を提供する携帯型フィードバック・システムを提供することにより達成される。

また、一連の時間記録つき通過地点を得るためのＧＰＳ受信器と、
上記ＧＰＳ受信器により得た一連の時間記録つき通過地点から、運動能力のフィードバック・データを算出する手段と、
運動競技者に上記運動能力フィードバック・データを提示する手段と、
他の競技者の運動能力のフィードバック・データと比較するために遠隔コンピュータに上記運動能力のフィードバック・データを送信するためのモデムとを有する、他の競技者の運動能力と当競技者の運動能力を比較するためのシステムを提供する。本発明によるモニタは、健康モニタおよび分析機器としても使用可能である。

本発明の望ましい実施の形態は添付の図面を参照して、以下に詳細な説明をおこなう。

本発明の望ましい実施の形態は図１Ａ（正面図）および図１Ｂ（側面図）に示されている。

ＧＰＳ利用の個人の運動能力モニタおよびフィードバック装置１０１は入力ボタン１１５を有し、このボタンはフィードバック・オプションや目標を入力するのと同様に、運動競技者の個人データや好みを設定するため使用する。装置オプション、ＧＰＳ初期設定状態、ボタン・ロック状態、一時停止条件状態、メニュ項目、無線バンドおよび周波数選択、電池寿命表示、能力フィードバック・データ、コースの道案内方向表示、最新の地理的位置などをディスプレイ１１２に任意に表示させる。ＧＰＳ受信器のアンテナ３０１（詳細は後述）はプラグ１２２を使用してコネクタ１０９に差し込み、またヘッドホーン・セット２０２（詳細は後述）はプラグ１２０を使用してコネクタ１０８に差し込む。ボタン１０２は個人の能力モニタとフィードバック装置１０１をオンにし、初期設定プロセスを開始する。この初期設定プロセスは、この装置の初期地理的位置を決定するために必要な衛星信号の最少番号を得ることである。ＬＥＤ状態インディケータ１１１は装置の初期設定の直感的な視覚インディケータである。ＬＥＤ１１１はＧＰＳ利用の個人能力モニタおよびフィードバック装置が初期設定している間は赤く光り、一旦自動的に初期設定してエクササイズのモニタ開始の用意ができると緑に光る。

ロック／ライトボタン１１０はプログラムした設定をロックし、これらの設定の偶発的変更を防止する特定の入力ボタンを解放する。一時停止／位置ボタン１０４は一時的に能力データの収集を停止するか、ある時間（例えば２秒）より長く押されたら一時的にディスプレイ１１２の無線バンドと周波数インディケータを最新の更新した地理的位置の緯度、経度と入れ換える。現在（Ｎｏｗ）ボタン１０５は運動競技能力の最新測定の更新したフィードバック・サイクルを即座に開始する。音響的な能力フィードバック以外にも、運動競技能力の測定が各フィードバック・サイクルの間にディスプレイ１１２上に同時にスクロールされる。

バンド選択ボタン１０７で、ＡＭ、ＦＭ、ＴＶ間の無線バンドの選択を行える。本発明の望ましい実施の形態によるＧＰＳ利用個人能力モニターおよびフィードバック装置はＡＭ／ＦＭ／ＴＶ受信機を有するが、音楽カセット・テープあるいは音楽ＣＤ用のプレーヤのような他の音響システムとの組み合わせも可能である。

音量ダイヤル１０６は音響ヘッドホーン・セット２０２への出力音量を制御する。大気圧は、ハイキング、サイクリング、登山、スカイダイビング用の現在高度検出装置に見られるような気圧センサ６１０（図６参照）によって測定される。シリアル型コネクタ１１８あるいは赤外線型ポート１２４はＧＰＳ利用個人能力モニターおよびフィードバック装置１０１がパーソナルコンピュータ７０１（図７参照）に接続し、能力履歴統計値をアップロードし、地理上の通過地点とユーザ装置の好みをダウンロードすることを可能にする。

あるいは、ＲＪ−１１型の電話ポート１１３は電話回線を介してモニターおよびフィードバック装置１０１を遠隔コンピュータ８０１（図８参照）に接続し、能力の統計値をアップロードし、広告メッセージのダウンロードすることを可能にする。ボタン１１４は自動的にモデム６１３（図６を参照）をデータ交換をおこなうため遠隔コンピュータ８０１に接続する。コネクタ１１６は外部電源の接続を可能にする。

装置本体１０１はクリップ１１９（図１Ｂ参照）で競技者のベルトあるいは腰バンド２０３に図２に示すように引っかけるか、図３に示すようにストラップ３０２で上腕の回りに縛り付けるか、あるいは競技者が単に持つことなどが可能である。

音響ヘッドホーン・セット２０２（図２参照）は通常、野球帽２０１（図４参照）と共に装着する。野球帽２０１にはＧＰＳ受信器の内部アンテナ３０１が取り付けられている。

あるいは、競技者の好みにより、頭上部に取り付けた外部アンテナ３０１を設けたヘッドホーン・セット２０２（図３および図５を参照）を装着することも可能である。

図４に示したように、アンテナホルダ（例えば、パッド入りポケット）４０２を野球帽２０１の頂上部内に縫いつけることもできる。ベルクロ・ファスナ（商品名、日本国内では通称マジック・テープ）のような簡単な開閉手段４０３でＧＰＳ受信器アンテナ３０１をその位置に固定する。アンテナ線１２３（ＧＰＳ受信器アンテナ３０１への電線）は帽子の後ろに導かれ、たとえばベルクロ・ファスナ４０４を使用して帽子の下端付近に固定される。

クリップ４０１を使用して、アンテナ線１２３を競技者のシャツの襟に引っかけ、野球帽２０１から競技者のシャツへとアンテナ線１２３の重量を向け直す。図５に示すように、ＧＰＳ受信器アンテナ３０１は音響ヘッドホーン・セット２０２のヘッドバンドの頂上部に固定することも可能である。ＧＰＳアンテナ線１２３（ＧＰＳ受信器アンテナ３０１への電線）は例えばベルクロ・ファスナ５０１を使用してヘッドホーン配線１２１（ＡＭ／ＦＭ／ＴＶ受信機６０７への電線）と束ねる。クリップ４０１を使用して、アンテナ線１２３、１２１を競技者のシャツの襟に引っかけ、ヘッドホーン２０２から競技者のシャツへとアンテナ線１２３、１２１の重量を向け直す。

競技者の頭部は通常、頭上の衛星２０４に明らかに３６０度露出するようにして、ＧＰＳ受信器アンテナ３０１に対して安定して遮るもののない取り付け台を提供する。ユーザの他の位置もＧＰＳ受信器アンテナ３０１用に安定して、遮るもののない取り付け台を提供する。

図６は、本発明のＧＰＳ利用個人能力モニター１０１の一実施の形態の内部回路を示す電気的な概略図である。ハウジング６０１（破線で概略示した）の内側は中央処理ユニット（ＣＰＵ）６０２である。このＣＰＵは上記装置の操作を制御する。ＣＰＵ６０２に接続しているのはトリンブル・ナビゲーション社（Ｔｒｉｍｂｌｅ Ｎａｖｉｇａｔｉｏｎ Ｌｉｍｉｔｅｄ）のＳｉＲＦテクノロジにより製造されたようなＧＰＳ受信器モジュール６０４と、他にはＡＭ／ＦＭ／ＴＶ受信機モジュール６０７、音響モジュール６０６、メモリ６０８、入力制御６０３、気圧センサ６１０、ディスプレイ６０５、心拍センサ６１１（オプション）、体温センサ６１２（オプション）、モデム６１３、シリアル型ポート１１８、赤外線型ポート１２４、外部パーソナルコンピュータ７０１（オプション）等である。ＧＰＳモジュール６０４はＧＰＳ受信器アンテナ３０１に接続させる。音響モジュール６０６はＣＰＵ６０２を介して音響ヘッドホーン２０２に接続されており、音声／言語合成装置に接続した増幅器、あるいは一続きの記憶した圧縮デジタル音響ファイルを使用する音響出力を発生するマイクロ・コントローラあるいは、それらの組み合わせが可能である。ＡＭ／ＦＭ／ＴＶ受信機モジュール６０７は無線アンテナ６１４（通常はアンテナ線１２１か音響ヘッドホーン２０２に組み込まれている）に接続し、ＣＰＵ６０２を介して音響ヘッドホーン２０２へも接続されている。本発明の装置はエクササイズの間は内部電源６０９（使い捨て電池、あるいは充電可能型電池で、例えばＡＡ電池、あるいはＡＡＡ電池など）、あるいはアップロードおよびダウンロード活動の間は外部電源（コネクタ１１６に差し込んだ電線を介して装置に接続したＡＣ／ＤＣ変換器７０４など）で電気を供給される。

図７は、シリアル型ポート１１８を介してＧＰＳ利用個人能力モニターおよびフィードバック装置１０１に接続したパーソナルコンピュータ７０１の斜視図である。赤外線型ポート１２４を介しても接続可能である。例として、コンピュータのモニタスクリーン７０５は運動競技能力の傾向分析に使用したカスタマイズしたソフトウェア・プログラムを表示している。さらに、このソフトウェアは運動競技者の個人的な運動大会のデータ履歴の長期間にわたる記憶と、装置の遠隔配置を行うために使用できる。ＧＰＳ利用個人能力モニターおよびフィードバック装置は、内蔵電源６０９により、あるいは図示のようにコネクタ１１６に差し込んだ外部ＡＣ／ＤＣ変換器７０４のどちらかにより電力を供給される。

図８は、内部モデム６１３とコネクタ１１３に差し込んだ標準電話回線を介して、遠隔コンピュータ８０１とモデム・バンク８０２に接続した本発明によるＧＰＳ利用個人能力モニターおよびフィードバック装置の斜視図である。数セットの運動大会での能力データ履歴（詳細は後述、および図１２に示す）を、その遠隔コンピュータ８０１にアップロードすることができる。遠隔コンピュータ８０１はインターネット８０３に接続させる。アップロードしたデータ・セットをインターネット・ウェブサイトでの提示用に収集、記憶、コンパイルし、様々な方法で関係する運動競技者の能力と比較する。地理的および人口統計的に目標を定めた広告メッセージは、遠隔コンピュータ８０１から装置１０１にダウンロードする。本発明によるＧＰＳ利用個人能力モニターおよびフィードバック装置１０１、内蔵電源６０９により、あるいは図示のようにコネクタ１１６に差し込んだ外部ＡＣ／ＤＣ変換器７０４のどちらかにより電力を供給される。

図９はインターネット８０３に接続したパーソナルコンピュータ７０１の斜視図である。例として、コンピュータ７０１をモデム９０２と標準電話回線を介して接続している。パーソナルコンピュータ７０１をインターネット８０３に接続する他の手段、例えば、ケーブル・モデム、ＩＳＤＮライン、Ｔ１ラインなどが使用できる。例として、このパーソナルコンピュータのモニタスクリーン９０１は一人の運動競技者の能力と全米からの関連する他の競技者と比較するために、インターネットのウェブ・ページを表示するインターネット・ワールド・ワイド・ウェブ・ブラウザのウィンドウを例示している。このコンピュータのスクリーン・ディスプレイの左下角は、関係する運動競技者用に的を絞って特製した広告帯９０３を表示する。

図１０は望ましい実施の形態の装置設定メニュを示す。主メニュは「エスササイズの種類」、「プリセット・コース」、「能力目標」、「情報サイクル」、「ユーザのデータ」、「システム・セットアップ」であり、いくつかの主メニューは副メニューを含むことが図から明らかである。ユーザは望みどおりエクササイズをカスタマイズすることができる。

図１１は本発明の望ましい実施の形態によるフィードバック情報サイクルを示すフローチャートである。ＡＭ／ＦＭ／ＴＶ受信機からの音楽を消すと、このメニュは図１１のフローチャートの最上部から開始し、装置は最後の一つ前（もしあれば、警告メッセージ）まで異なった情報出力をスクロールし、それから音楽の音量を直前まで聞いていたレベルに徐々に復帰させる。オペレータは情報出力全体を完全に制御し、必要により別の情報を加えたり、削除したりできる。

図１２は、パーソナルコンピュータやインターネット用に記憶させるデータ／情報の種類を示しており、図から明らかである。 本発明装置の操作は以下のように行われる。

運動前に、運動競技者はＧＰＳ利用個人能力モニタおよびフィードバック装置１０１（図１Ａ、図１Ｂ）をオンにし、メニュ制御ボタン１１５とディスプレイ１１２を使用して競技者の好みをセットする。好みのオプションとは、例えば、能力目標（例えば、合計距離、運動大会時間、平均速度やペースなど）、フィードバック情報サイクルの頻度（例えば、連続、時間関連、距離関連、あるいは無し）、フィードバック情報のタイプ（例えば、全部あるいは要約したもの）、および個人的データ（例えば、性別、誕生日、体重）などである。特定の好みのオプション（性別、誕生日など）は一度、あるいは（体重、や他の重要なパラメータなどは）時々セットするだけでよいが、他の好みのオプションは装置を使用する度に調整する。あるいは、装置の設定とユーザの好みの全てをパーソナルコンピュータとオプションのソフトウェア・プログラムを使用してセットおよび／あるいは調整することもできる。

市販のセット用オプションは別のディスプレイと音声言語、音声性別、などを含むものがある。

音響ヘッドホーン２０２とＧＰＳ受信器アンテナ３０１を差し込んだ後、競技者は好みのラジオ局と音量をセット可能となり、ストレッチ体操と準備運動を開始する。ＧＰＳ受信器モジュール６０４はディスプレイ１１２（図１Ａ）、ＬＥＤ状態インディケータ１１１，信頼できる地理的位置決定を求める音響信号、装置を適切に初期設定して作動開始準備完了の信号などにより確認すると、競技者はスタート・ボタン１０３（図１Ａ）を押し、運動状態を開始する。初期設定の際に、装置も現在の大気圧センサの読みを基準点として設定し、運動状態の間の大気圧変化に基づき、そこからの上下変化を求める。

公知の操作によれば、既存のＧＰＳ衛星２０４から発信され、ＧＰＳ受信アンテナ３０１を介して受信したＧＰＳ電波信号２０５をＧＰＳ受信器６０４が受信する。現在、軌道には複数の高高度ＧＰＳ衛星２０４の配置があり、全てのタイプの天候条件でも連続した世界中の位置決めを提供できる。ＧＰＳ受信器６０４はＧＰＳ電波信号２０５を処理してＧＰＳアンテナの現在位置の緯度、経度座標、および現在の速度と移動方向を決定するための内蔵処理ユニットとメモリを有する。

エクササイズ中、ＧＰＳ受信器モジュール６０４は連続的に競技者の地理的位置を決定し、各位置が必要とされる日付や時間のような他の情報と共にメモリ６０８に記憶する。これら位置および時間から、通過距離、現在速度とペースおよび平均速度とペース、燃焼熱量、残りの距離、残りの時間などを算出する。このデータに基づき、予めセットした能力目標に達するためにどの程度努力をすべきかを決定する。

相対運動能力率も導くことができる。

信号妨害や、民間のＧＰＳ受信器に対しては正確性を限定する傾向のある米国政府の選択可能性プログラムを通じて入った誤差などから生じる位置誤差を除去するために、スマート・アルゴリズムを使用することが可能である。

前もって設定したインターバルで、音響モジュール６０６により音響ヘッドホーン・セットを介して情報が競技者に提供される。その間は、ラジオの音楽の音量が一時的に低下する。さらに、「現在（Ｎｏｗ！）」ボタン１０５（図１Ｂ）を押すことにより、予め設定したフィードバック・サイクルの好みが一時的に無視され、競技者には即座に最新の能力データが提供され、そして初期設定のフィードバック・サイクルが回復する。全てのフィードバック・データは音響ヘッドホーン２０２を介して知らせるのと同時に、ディスプレイ１１２でもスクロールさせることも選択できる。

ユーザがパーソナルコンピュータあるいはインターネットのウェブサイトから予め決めたコースをダウンロードしたなら、コースの変化や方向表示は必要に応じて運動状態にある間中、知らせたり表示をおこなうことになる。

競技者が一時的に運動を中断したり、運動を再開するまで一時的にモニタ活動を停止することを自動的に判定するため、速度、ペース、運動のタイプ、心拍数、等の測定パラメータに基づくスマート・アルゴリズムをオプションとして使用できる。さらに、一時停止／位置ボタン１０４を押すことによりモニタ活動は手動で一時的に中断させ、スタートボタン１０３を押すことにより再開させることができる。一時停止条件の状態インディケータは一時停止操作の間にディスプレイ１１２に示される。

競技者は予め設定した能力目標を入力できるので、この目標と実際の測定能力とのズレが判定でき、競技者に伝えることができる。このズレに基づき、本発明のモニタも各フィードバック・サイクルの間に修正のための勧告を競技者に提供できる。この助言は競技者をトラックに留める助けとなり、そして時間を超え、競技者の能力を改善することになる。

「現在（Ｎｏｗ！）」ボタン１０５、スタート・ボタン１０３、一時停止／位置ボタン１０４以外にも、全てのボタンはロック／ライトボタン１１０を押すことにより所定時間、例えば２秒、操作不能になる。ロック・インディケータがディスプレイ１１２に現れる。このロック状態では、いかなる設定も偶発的な変更はできない。また、このユニットはロック／ライトボタン１１０でロック解除される。ロック／ライトボタン１１０を通常に押すと、（つまり、所定時間より短い時間）所定時間（最後のユーザ入力を受けた後５秒間）ディスプレイ１１２を発光させることになる。

ディスプレイ１１２は、エクササイズの開始以前では好みの設定の際のメニュ・オプションと不履行設定を示している。運動の間は、選択したラジオ・バンドと周波数を示す。また、オプションとしてＧＰＳ初期設定状態と、ＧＰＳ受信器衛星信号受信の質と、電池寿命状態と、ボタン・ロック状態と、一時停止条件状態と、能力フィードバック・データと、コースのナビゲーション方向インディケータと、装置の地理的位置との組み合わせも表示する。少なくとも２秒間、一時停止／位置ボタン１０４を押したままにすることにより、選択したラジオ・バンド周波数は最新の地理的位置情報（緯度と経度）と代わる。

今日のＧＰＳ受信器は高度については限定的な精度しかない。上昇変化は大気圧の変化を測定することにより決定できる。気圧センサ６１０を使用してエクササイズ中の相対高さの変化を算出する。

オプションとして、競技者はＧＰＳ利用個人能力モニターおよびフィードバック装置をシリアル型ポート１１８あるいは赤外線型ポート１２４を使用してパーソナルコンピュータ７０１に接続し、長期間の運動状態のデータ履歴の記憶、能力傾向分析、および特製のソフトウェアを使用する遠隔装置配置を行うことができる。

競技者は、またＣＰＵ６０２に接続したモデム６１３を使用して、ＧＰＳ利用個人能力モニターおよびフィードバック装置からのデータを標準電話回線を介して遠隔コンピュータ８０１とモデム・バンク８０２に送信することもできる。この遠隔コンピュータ８０１は地球上の関係者からの競技者能力データを収集し、記憶し、編集する。そしてインターネット・ウェブサイトを使用し、関係競技者からの能力データを表示する。

本発明者らは、異なった年齢／性別の一群についての国内および国際能力平均値や、仮想競技、長距離走の評価、最良の平均ペース、他の能力の達成値などの情報、個人的なフィットネスの提案、マラソンのトレーニング・プログラム等を提供するインターネット・ウェブサイトを想定している。初めて情報をアップロードする前に、それぞれの参加者は、オンラインか又はメールによって参加者フォームに記入することにより会員番号が割り当てられる。ユーザがデータをアップロードする都度、本発明装置はユーザの会員番号を中継して、そのデータをユーザと組み合わせる。

平均速度、平均ペース、運動のタイプ、平均的持続心拍数、通過距離、経過時間などの測定パラメータに基づくスマート・アルゴリズム（遠隔コンピュータ８０１に適用）は、オプションとして使用可能であり、自動的に運動状態が実際に起きていることを証明する。そして証明された運動活動は、賞品やかなりの距離をとばして儲けるといった広告主提供のプログラムにおける参加者の特殊な運動状態を制限するために使用される。この技術は仮想競争の結果を自動的に制限するためも使用できる。

インターネットのウェブサイト上の広告スペースはスポーツ関連企業や運動競技者が顧客である他の会社などに売ることが可能である。遠隔コンピュータ８０１に接続している間に、地理的および人口統計的に目標を絞ったメッセージを本発明のＧＰＳ利用個人能力モニターおよびフィードバック装置にダウンロードすることができる。こうしたメッセージは音響モジュール６０６と音響ヘッドホーン２０２を介して再生できる。例えば、サンフランシスコ内のランナーは、予定されているレース、マラソン、天気予報、さらには地方の靴屋の安売りについての情報を得ることが可能である。

一旦、装置を初期状態にすると新しいメッセージが再生され、ＣＰＵは妥当な速度をチェックすることにより運動状態が始まったことを検出し、音量レベルをユーザがそのメッセージを聞き取れる程度まで高くする。本発明者らはテキスト・ファイルがダウンロードされることを想定しているが、フォーマットはインターネット・ウェブサイトを介して再生される今日のリアルオーディオ・ファイルのようなダイレクトで圧縮されたデジタル音響ファイルも可能である。ユーザはオプションとしてこの内容を使用してエクササイズや移動中に他の興味あるメッセージを知ることができる。Ｊａｖａ（登録商標）や他のソフトウェア・オペレーティング・システムをＧＰＳ利用個人能力モニターおよびフィードバック装置に内蔵させて、この処理を容易にすることも考えられる。また、効果的にジャバを処理するように開発設計された特製のコンピュータ・チップをオプションとして、本発明装置に組み込むことも考えられる。

装置は新しい目的地で初期状態にされ、モデム６１３を介して遠隔コンピュータ８０１に接続される。遠隔コンピュータ８０１は、この装置から最新の位置情報を集め、移動中のユーザの新しい地理的位置に関連したメッセージをダウンロードする。

また、ユーザはインターネット・ウェブサイトを使用して同レベルの技を持った他の競技者の位置を特定し、共に運動することに関心をもつことが可能となる。例えば、カリフォルニア州サンフランシスコからワシントン州のシアトルに移動中のランナーはインターネット・ウェブサイトにログオンして、同様の技量と関心のあるシアトル近辺のランナー個人、あるいはランナーのグループを捜すことが可能である。Ｅ−メイルによるメッセージを送って共に集うエクササイズの予定を調整することも考えられる。また、本発明装置にオプションで使用するインターネット・ウェブサイトを介して好みの地方コースを知らせたり、交換できる。

まとめると、本発明によるＧＰＳ利用個人能力モニターおよびフィードバック装置は、世界中の戸外位置に無関係に、正確でリアルタイムの能力フィードバックを連続的に、かつ一貫して戸外の運動競技者に供給するため使用可能である。音響モジュールを使用するデータ提供方法は、大型でエネルギー消費が大きく取り扱いにくく、視覚的に邪魔なディスプレイをなくし、運動競技者を運動そのものや、安全、周囲の状態などに集中させる。しかも、薄暗いトラックや道路でも安全に運動能力のフィードバックを得ることが可能となる。さらに、本発明のＧＰＳ利用個人能力モニターおよびフィードバック装置は、以下に示すような長所、利点を有する。

運動競技者が戸外での運動能力を向上させたり、微調整したりするためのモチベーションを与える道具となる。

予め設定した運動能力目標をどのようにして最良の形で達成するか、定期的に更新した提案を運動競技者に提供する。

運動状態にある間、競技者は音楽を楽しむことができ、能力のフィードバック・サイクル時には音量が低下する。

最新の運動で達成したデータの一覧を提供し、かつ記憶し、進歩および傾向を示すことができる。

電子ログに永久的に保存するためパーソナルコンピュータに各エクササイズのデータ一覧をアップロードし、ユーザの長期間の進歩および傾向を分析するための手段となる。

装置を遠隔配置する手段となる。

心拍数センサや体温センサのようなオプション・センサを追加すると、全体的な健康モニタとなる。

ダウンロードした地理的通過目標点に基づくコースを介して運動競技者を案内するための方向指示器となる。

遠隔コンピュータを介してインターネット・ウェブサイトに各エクササイズのデータ一覧をアップロードして、世界中の関係者の運動能力を比較することができる。

運動競技者に同様な技量と関心のある他の競技者の位置を知らせる手段となる。

運動競技者にインターネットを介して好みのコース通過目標点を交換する手段となる。

世界中の関連競技者との仮想競技会を設定する手段となる。

正統なエクササイズを実際に開催したことを証明する手段となる。

広告主にとってワールド・ワイド・ウェブを介して極めて限定した潜在能的消費者に地理的および人口統計的に目標を絞ったメッセージを提供する手段となる。

競技者に、その努力に対するスポンサからの賞品とサービスを得るための手段となる。

広告主にとって、関連する運動競技者に地理的および人口統計的に目標を絞ったメッセージを配信する手段となる。

広告主にとって、そのメッセージが実際に聞かれることを保障する手段となる。

科学者や医学研究者にとって、複数の個人の一群を正確にかつ、一貫してモニタし、運動と健康との長期間にわたる関係を研究する手段となる。

添付した図面の形状は説明のためだけであり、本発明によるＧＰＳ利用個人能力モニターおよびフィードバック装置は様々な形状、構造を取ることが可能である。

上記説明は望ましい実施の形態についてであるが、本発明の範囲を制限するものではない。例えば、ケース６０１は別の形状を持つことができ、ＧＰＳ受信器アンテナ３０１と共に音響ヘッドホーン・セット内に完全に一体化することさえ考えられ、あるいはヘッドホーン２０２はケース６０１内に一体にした単純なスピーカと代えることができる。

本発明は一例を参照にして説明したものであり、添付の請求の範囲に限定されたものの他は制限されるものではない。種々の改変が本発明の精神および範囲を逸脱しない範囲で可能である。なお、本発明は、以下の変更例を含む。

第１の変更例によると、
一連の時間記録つき通過地点を得るＧＰＳ受信器と、
上記ＧＰＳ受信器により得た一連の時間記録つき通過地点から、運動能力のフィードバック・データを算出する算出手段と、
運動競技者に上記運動能力のフィードバック・データを提示する提示手段と、を有することを特徴とする、運動競技者の能力の規則正しい更新値を提供する携帯フィードバック・システムを提供する。

第２の変更例によると、上記ＧＰＳ受信器と一体化したラジオを更に備えることを特徴とする、第１の変更例に記載の携帯フィードバック・システムを提供する。

第３の変更例によると、上記提示手段は音声チップを含むことを特徴とする、第１の変更例に記載の携帯フィードバック・システムを提供する。

第４の変更例によると、上記提示手段はデジタル音響ファイルを含むことを特徴とする、第１の変更例に記載の携帯フィードバック・システムを提供する。

第５の変更例によると、上記提示手段は音声チップとデジタル音響ファイルとを含むことを特徴とする、第１の変更例に記載の携帯フィードバック・システムを提供する。

第６の変更例によると、上記算出手段を外部のコンピュータに接続する手段を更に有することを特徴とする、第１の変更例に記載の携帯フィードバック・システムを提供する。

第７の変更例によると、運動競技者の速度が所定の基準を下回る時に、上記算出手段の操作を中断および再開させる手段を更に有することを特徴とする、第１の変更例に記載の携帯フィードバック・システムを提供する。

第８の変更例によると、
運動競技者の時間記録つき地理的位置データを取得し、上記位置データを運動能力のフィードバック・データへ変換するＧＰＳユニットと、
音響ヘッドセットつきのラジオと、
上記運動能力のフィードバック・データを上記音響ヘッドセットを介して提示する手段と、を備え、
上記ラジオは単一のユニットに一体化されていることを特徴とする、携帯型個人能力モニタを提供する。

第９の変更例によると、上記運動能力のフィードバック・データが上記音響ヘッドセットを介して提示される時に、上記ラジオを消音状態にする手段を更に有することを特徴とする、第８の変更例に記載の携帯型個人能力モニタを提供する。

第１０の変更例によると、上記ＧＰＳユニットは上記音響ヘッドセットに設けた外部アンテナを更に備えることを特徴とする、第８の変更例に記載の携帯型個人能力モニタを提供する。

第１１の変更例によると、上記ＧＰＳユニットは外部アンテナを有し、上記外部アンテナを取り付ける野球帽と、を更に備えることを特徴とする、第８の変更例に記載の携帯型個人能力モニタを提供する。

第１２の変更例によると、上記単一ユニットは上記ＧＰＳユニットと上記ラジオとを操作するための複数のボタンを有するハウジングを含むことを特徴とする、第８の変更例に記載の携帯型個人能力モニタを提供する。

第１３の変更例によると、上記ボタンは、
データ収集を開始および再開するためのスタート・ボタンと、
データ収集を中断するための一時停止ボタンと、
上記ＧＰＳユニットから運動能力の最新情報を即刻得るための別のボタンと、を含むことを特徴とする、第１２の変更例に記載の携帯型個人能力モニタを提供する。

第１４の変更例によると、記憶用メモリ装置および上記ＧＰＳユニットの操作を制御する中央処理ユニット（ＣＰＵ）を更に備えることを特徴とする、第８の変更例に記載の携帯型個人能力モニタを提供する。

第１５の変更例によると、大気圧を検出するセンサを更に備え、
上記センサの出力は上記中央処理ユニットに入力されることを特徴とする、第１４の変更例に記載の携帯型個人能力モニタを提供する。

第１６の変更例によると、上記中央処理ユニットと情報をやりとりするため上記中央処理ユニットに接続したモデムを更に有することを特徴とする、第１４の変更例に記載の携帯型個人能力モニタを提供する。

第１７の変更例によると、上記モニタをパーソナルコンピュータに接続するための電気コネクタを更に有することを特徴とする、第８の変更例に記載の携帯型個人能力モニタを提供する。

第１８の変更例によると、上記モニタをパーソナルコンピュータに接続するための赤外線ポートを更に有することを特徴とする、第８の変更例に記載の携帯型個人能力モニタを提供する。

第１９の変更例によると、
運動競技者の心拍数を検出するための心拍数センサを更に有し、
上記心拍数センサの出力は上記中央処理ユニットに入力されることを特徴とする、第１４の変更例に記載の携帯型個人能力モニタを提供する。

第２０の変更例によると、
運動競技者の体温を検出するための体温センサを更に有し、
上記体温センサの出力は上記中央処理ユニットに入力されることを特徴とする、第１４の変更例に記載の携帯型個人能力モニタを提供する。

第２１の変更例によると、
一連の時間記録つき通過地点を得るＧＰＳ受信器と、
上記ＧＰＳ受信器により得た一連の時間記録つき通過地点から、運動能力のフィードバック・データを算出する算出手段と、
運動競技者に上記運動能力のフィードバック・データを提示する提示手段と、
他の運動競技者の運動能力データと比較するために遠隔コンピュータに上記運動能力のフィードバック・データを送信するモデムと、を備えることを特徴とする、他の運動競技者の運動能力と当運動競技者の運動能力とを比較するためのシステムを提供する。

第２２の変更例によると、実際の運動活動を証明するための手段を更に有することを特徴とする、第２１の変更例に記載のシステムを提供する。

第２３の変更例によると、
ヘッドセットと、
上記ヘッドセットを介して上記運動能力のフィードバック・データを提示するための音響モジュールと、を更に有することを特徴とする、第２１の変更例に記載のシステムを提供する。

第２４の変更例によると、上記運動能力のフィードバック・データを受信し、２人以上の運動競技者の相対的能力を示す比較データを表示するように作られたインターネット・ウェブサイトを更に有することを特徴とする、第２１の変更例に記載のシステムを提供する。

第２５の変更例によると、上記インターネット・ウェブサイトを介してＧＰＳルート通過地点を交換するための手段を更に有することを特徴とする、第２４の変更例に記載のシステムを提供する。

第２６の変更例によると、上記インターネット・ウェブサイトは、個人個人に合わせて作成されたトレーニング・アドバイスを表示するように作られることを特徴とする、第２４の変更例に記載のシステムを提供する。

第２７の変更例によると、仮想運動競技会を容易に行えるように作られることを特徴とする、第２４の変更例に記載のシステムを提供する。

第２８の変更例によると、上記インターネット・ウェブサイトは、広告を表示するように作られることを特徴とする、第２４の変更例に記載のシステムを提供する。

第２９の変更例によると、広告メッセージを受けて提示するように作られることを特徴とする、第２３の変更例に記載のシステムを提供する。

第３０の変更例によると、広告メッセージを聞くことが確実となるように音量レベルを検出する手段を更に有することを特徴とする、第２９の変更例に記載のシステムを提供する。

第３１の変更例によると、
中央処理ユニットと、
記憶用メモリ装置と、
上記中央処理ユニットに接続されるＧＰＳユニットと、
上記中央処理ユニットに接続されるラジオと、
上記中央処理ユニットに接続される音響情報を生成する手段と、
上記中央処理ユニットに対して制御情報を入力する手段と、
上記中央処理ユニットから出力される情報を表示する手段と、を有するハウジングと、
上記ＧＰＳユニットに接続されるＧＰＳアンテナと、
上記ラジオ受信機に接続されるラジオアンテナと、
上記中央処理ユニットを介して上記音響情報生成手段と上記ラジオ受信機とに接続されるヘッドフォンと、を備えることを特徴とする、運動競技者用の携帯型個人能力モニタを提供する。

第３２の変更例によると、上記中央処理ユニットに接続される心拍数センサを更に有することを特徴とする、第３１の変更例に記載の携帯型個人能力モニタを提供する。

第３３の変更例によると、上記中央処理ユニットに接続される体温センサを更に有することを特徴とする、第３１の変更例に記載の携帯型個人能力モニタを提供する。

第３４の変更例によると、上記中央処理ユニットに接続される大気圧を検出するセンサを更に備え、上記センサの出力は上記中央処理ユニットに入力されることを特徴とする、第３１の変更例に記載の携帯型個人能力モニタを提供する。

第３５の変更例によると、上記ハウジングは、上記中央処理ユニットに接続されるモデムも更に収容することを特徴とする、第３１の変更例に記載の携帯型個人能力モニタを提供する。

第３６の変更例によると、上記ハウジングは、上記中央処理ユニットを外部のパーソナルコンピュータに接続するための電気コネクタを有することを特徴とする、第３１の変更例に記載の携帯型個人能力モニタを提供する。

第３７の変更例によると、上記ハウジングは、上記中央処理ユニットを外部のパーソナルコンピュータに接続するための赤外線ポートを有することを特徴とする、第３１の変更例に記載の携帯型個人能力モニタを提供する。

第３８の変更例によると、
一連の時間記録つき通過地点を得るＧＰＳ受信器と、
上記ＧＰＳ受信器により得た一連の時間記録つき通過地点から運動能力のフィードバック・データを算出する算出手段と、
上記運動能力のフィードバック・データを記憶する記憶手段と、
健康観測と分析のために上記運動能力のフィードバック・データを提示する提示手段と、を有することを特徴とする、携帯型健康観測および分析システムを提供する。

本発明の一実施の形態によるＧＰＳ利用の個人の運動能力モニタおよびフィードバック装置を示し、１Ａは、その正面図、１Ｂはその側面図。 本発明の一実施の形態によるＧＰＳ利用の個人の運動能力モニタおよびフィードバック装置を腰バンドに取り付け、音響ヘッドホーンとＧＰＳ受信器用内部アンテナを装着した野球帽をかぶったランナーを示す図。 本発明の一実施の形態によるＧＰＳ利用の個人の運動能力モニタおよびフィードバック装置を上腕に取り付け、ＧＰＳ受信器用アンテナを頭上に有する音響ヘッドホーン・セットを装着したランナーを示す図。 ＧＰＳ受信器用内部アンテナを装着した野球帽の側面図。 ＧＰＳ受信器用アンテナを頭上に有する音響ヘッドホーン・セットの正面図。 本発明の一実施の形態によるＧＰＳ利用の個人の運動能力モニタおよびフィードバック装置の電子部品の概略ブロック図。 本発明の一実施の形態によるＧＰＳ利用の個人の運動能力モニタおよびフィードバック装置に接続したパーソナルコンピュータの斜視図であり、長期間の運動状態履歴データの記憶と、運動能力の傾向分析と、装置の遠隔配置とを実施するためのソフトウェア・プログラムを示す。 内部モデムとデータ送信用の標準的電話回線を介して遠隔コンピュータに接続した、本発明の一実施の形態によるＧＰＳ利用の個人の運動能力モニタおよびフィードバック装置の斜視図。 インターネットに接続したパーソナルコンピュータの斜視図であり、競技者の能力を他の競技者の蓄積したデータと比較するためのインターネット・ウェブページを表示している。 ＧＰＳ利用の個人の運動能力モニタおよびフィードバック装置を形成するため使用したメニュ項目のフローチャート。 ＧＰＳ利用の個人の運動能力モニタおよびフィードバック装置の能力フィードバック情報の限定的および全サイクルのフローチャート。 パーソナルコンピュータおよびインターネット利用のために記憶させたデータを示す図。

符号の説明

１０１ 運動能力モニタ及びフィードバック装置
１０２、１１４、ボタン
１０３ スタートボタン
１０４ 一時停止／位置ボタン
１０５ 現在ボタン
１０６ 音量ダイヤル
１０７ バンド選択ボタン
１０９、１１６ コネクタ
１１０ ロック／ライトボタン
１１１ ＬＥＤ状態インディケータ
１１２ ディスプレイ
１１３ 電話ポート（コネクタ）
１１５ メニュ制御ボタン
１１８ シリアル型ポート（コネクタ）
１１９ グリップ
１２１ ヘッドホン配線
１２２ プラグ
１２３ アンテナ線
１２４ 赤外線型ポート
２０１ 野球帽
２０２ 音響ヘッドホンセット
２０３ 腰バンド
２０４ 衛星
２０５ ＧＰＳ電波信号
３０１ ＧＰＳ受信器の内部アンテナ
３０２ ストラップ
４０１ グリップ
４０２ アンテナホルダ
５０１ ベルクロ・ファスナ
６０１ ハウジング
６０２ ＣＰＵ
６０３ 入力制御
６０４ ＧＰＳ受信器モジュール
６０５ ディスプレイ
６０６ 音響モジュール
６０７ ＡＭ／ＦＭ／ＴＶ受信器モジュール
６０８ メモリ
６０９ 内部電源
６１０ 気圧センサ
６１１ 心拍センサ
６１２ 体温センサ
６１３、９０２ モデム
６１４ 無線アンテナ
７０１ パーソナルコンピュータ
７０４ ＡＣ／ＤＣ変換器
７０５ モニタスクリーン
８０１ 遠隔コンピュータ
８０２ モデムバンク
８０３ インターネット
９０３ 広域帯

Claims (39)

1. 携帯フィードバック・システムにダウンロードされた地理的通過地点に基づくコースをダウンロードする手段と、
   一連の時間記録つき通過地点を得るＧＰＳ受信器と、
   上記ＧＰＳ受信器により得た一連の時間記録つき通過地点から、運動能力のフィードバック・データを算出する算出手段と、
   運動競技者に、上記運動能力のフィードバック・データを提示する提示手段とを有し、
   前記提示手段は運動競技者を案内するためのコース案内方向指示器を提供するように設けられていることを特徴とする、運動競技者の能力の規則正しい更新値を提供する携帯フィードバック・システム。
2. 音響システムを更に備えることを特徴とする、請求項１に記載の携帯フィードバック・システム。
3. 上記音響システムはラジオであることを特徴とする、請求項２に記載の携帯フィードバック・システム。
4. 上記提示手段は音声チップを含むことを特徴とする、請求項１に記載の携帯フィードバック・システム。
5. 上記提示手段はデジタル音響ファイルを含むことを特徴とする、請求項１に記載の携帯フィードバック・システム。
6. 上記提示手段からの音響入力として、上記フィードバック・データを受信するよう接続された音響ヘッドセットを含むことを特徴とする請求項１乃至５のいずれか一に記載の携帯フィードバック・システム。
7. 上記運動能力のフィードバック・データが上記音響ヘッドセットを介して提示される時に、音楽を消音状態にしたり音量を小さくしたりする手段を更に有することを特徴とする、請求項２または３に従属する請求項６に記載の携帯フィードバック・システム。
8. 上記算出手段をパーソナルコンピュータに接続する手段を更に有することを特徴とする、請求項１に記載の携帯フィードバック・システム。
9. 運動競技者の速度が所定の基準を下回る時に、上記算出手段の操作を中断および再開させる手段を、更に有することを特徴とする、請求項１に記載の携帯フィードバック・システム。
10. 上記ＧＰＳ受信器は上記音響ヘッドセットに設けた外部アンテナに接続されることを特徴とする、請求項６または７に記載の携帯フィードバック・システム。
11. 上記外部アンテナを取り付ける帽子を更に備えることを特徴とする、請求項１０に記載の携帯フィードバック・システム。
12. 上記ＧＰＳ受信器と上記算出手段とは単一のユニットとして一体的に設けられていることを特徴とする、請求項１乃至３のいずれか一に記載の携帯フィードバック・システム。
13. 上記単一ユニットは上記ＧＰＳ受信器と上記ラジオとを操作するための複数のボタンを有するハウジングを含むことを特徴とする、請求項３に従属する請求項１２に記載の携帯フィードバック・システム。
14. 上記ボタンは、
    データ収集を開始および再開するためのスタート・ボタンと、
    データ収集を中断するための一時停止ボタンと、
    上記ＧＰＳ受信器から運動能力の最新情報を即刻得るための別のボタンとを含むことを特徴とする、請求項１３に記載の携帯フィードバック・システム。
15. 記憶用メモリ装置および上記ＧＰＳ受信器の操作を制御する中央処理ユニット（ＣＰＵ）を更に備えることを特徴とする、請求項１に記載の携帯フィードバック・システム。
16. 大気圧を検出するセンサを更に備え、
    上記センサの出力は上記中央処理ユニットに入力されることを特徴とする、請求項１５に記載の携帯フィードバック・システム。
17. 上記中央処理ユニットと情報をやりとりするため上記中央処理ユニットに接続したモデムを更に備えることを特徴とする、請求項１５に記載の携帯フィードバック・システム。
18. 該携帯フィードバック・システムを上記パーソナルコンピュータに接続するための電気コネクタを更に有することを特徴とする、請求項８に記載の携帯フィードバック・システム。
19. 該携帯用フィードバック・システムを上記パーソナルコンピュータに接続するための赤外線ポートを更に有することを特徴とする、請求項８に記載の携帯フィードバック・システム。
20. 運動競技者の心拍数を検出するための心拍数センサを更に有し、
    上記心拍数センサの出力は上記中央処理ユニットに入力されることを特徴とする、請求項１５に記載の携帯フィードバック・システム。
21. 運動競技者の体温を検出するための体温センサを更に有し、
    上記体温センサの出力は上記中央処理ユニットに入力されることを特徴とする、請求項１５に記載の携帯フィードバック・システム。
22. 上記提示手段はディスプレイを備えることを特徴とする、請求項１に記載の携帯フィードバック・システム。
23. 上記ディスプレイは上記ＧＰＳ受信器の初期設定状態と上記ＧＰＳ受信器の衛星信号の受信の質とを表示するよう設けられていることを特徴とする、請求項２２に記載の携帯フィードバック・システム。
24. 上記記憶用メモリ装置は最新の運動達成データの概要を記憶するよう設けられており、
    上記提示手段は上記概要データを提示するよう設けられていることを特徴とする、請求項１５に記載の携帯フィードバック・システム。
25. 上記運動能力のフィードバック・データは上記運動競技者と上記運動能力のフィードバック・データとを関連付けるためのユーザ会員番号を含むことを特徴とする、請求項１７に記載の携帯フィードバック・システム。
26. 上記携帯フィードバック・システムは上記モデムを介して遠隔コンピュータに接続され、運動競技者の地理的位置に関する位置情報を送信するように設けられており、
    上記携帯フィードバック・システムは上記運動競技者の地理的位置に関するメッセージをダウンロードするように設けられていることを特徴とする、請求項１７または２５に記載の携帯フィードバック・システム。
27. 上記算出手段は、予め設定した能力目標をどのように達成できるかについての運動競技者に対する提案を決定するよう設けられており、上記予め設定した能力目標は合計距離、運動時間、平均速度、ペースのいずれかであることを特徴とする、請求項１に記載の携帯フィードバック・システム。
28. 携帯フィードバック・システムにダウンロードされた地理的通過地点に基づくコースをダウンロードする手段と、
    一連の時間記録つき通過地点を得るＧＰＳ受信器と、
    上記ＧＰＳ受信器により得た一連の時間記録つき通過地点から、運動能力のフィードバック・データを算出する算出手段と、
    運動競技者に、上記運動能力のフィードバック・データを提示する提示手段と、
    他の運動競技者の運動能力データと比較するためにリモート・コンピュータに上記運動能力のフィードバック・データを送信するモデムと、を有し、
    上記提示手段は運動競技者を案内するためのコース案内方向指示器を提供するよう設けられていることを特徴とする、他の運動競技者の運動能力と当運動競技者の運動能力とを比較するためのシステム。
29. 実際の運動活動を証明するための手段を更に有することを特徴とする、請求項２８に記載のシステム。
30. ヘッドセットと、上記ヘッドセットを介して上記運動能力のフィードバック・データを提示するための音響モジュールを更に有することを特徴とする請求項２８に記載のシステム。
31. 上記運動能力のフィードバック・データを受信し、２人以上の運動競技者の相対的能力を示す比較データを表示するように作られたインターネット・ウェブサイトを更に有することを特徴とする請求項２８に記載のシステム。
32. 上記インターネット・ウェブサイトを介してＧＰＳルート通過地点を交換するための手段を更に有することを特徴とする請求項３１に記載のシステム。
33. 上記インターネット・ウェブサイトは、個人個人に合わせて作成されたトレーニング・アドバイスを表示するように作られることを特徴とする請求項３１に記載のシステム。
34. 上記インターネット・ウェブサイトは、仮想運動競技会を容易に行えるように作られることを特徴とする請求項３１に記載のシステム。
35. 上記インターネット・ウェブサイトは、広告を表示するように作られることを特徴とする請求項３１に記載のシステム。
36. 広告メッセージを受けて提示するように作られることを特徴とする請求項３０に記載のシステム。
37. 広告メッセージを聞くことが確実となるように音量レベルを検出する手段を更に有することを特徴とする請求項３６に記載のシステム。
38. 携帯型健康観測および分析システムにダウンロードされた地理的通過地点に基づくコースをダウンロードする手段と、
    一連の時間記録つき通過地点を得るＧＰＳ受信器と、
    上記ＧＰＳ受信器により得た一連の時間記録つき通過地点から、運動能力のフィードバック・データを算出する算出手段と、
    上記運動能力のフィードバック・データを記憶する記憶手段と、
    健康観測と分析のために上記運動能力のフィードバック・データを提示する提示手段と、を備え、
    上記提示手段は運動競技者を案内するためのコース案内方向指示器を提供するように設けられていることを特徴とする携帯型健康観測および分析システム。
39. 携帯型健康観測および分析システムにダウンロードされた地理的通過地点に基づくコースをダウンロードする工程と、
    ＧＰＳ受信器で一連の時間記録つき通過地点を得る工程と、
    上記ＧＰＳ受信器により得た一連の時間記録つき通過地点から、運動能力のフィードバック・データを算出する工程と、
    運動競技者に上記運動能力のフィードバック・データ提示する工程と、
    上記運動競技者を案内するためのコース案内方向指示器を提供する工程とを含む、運動競技者の能力の規則正しい更新値を提供するための方法。

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