JP2009054590A - 中継コネクタ、中継コネクタと電源の組み付け構造、中継コネクタに対する放電管及び電源の組み付け構造、照明装置、表示装置及びテレビ受信装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】中継コネクタ14は、略平板状をなすシャーシ13の正面側に配置した放電管15に対し、シャーシ13の背面側に配置した電源基板16からの電力を供給する。中継コネクタ14は、シャーシ13に組み付けられる絶縁性のホルダ20と、放電管15と電源基板16に対して電気的に接続可能であってホルダ20に取り付けられた中継端子30とを備えている。中継端子30がシャーシ13と直接接触せずに済むので、シャーシ13を金属製のものにすることができる。
【選択図】図5
Description
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、電源から放電管への電力供給路を構成する中継端子を、金属製のシャーシに取り付けることができるようにすることを目的とする。
そこで本発明では、出力端子には並び方向と略直角な方向に細長く延びる接続片を設け、中継端子には、接続片よりも幅広であって並び方向と平行な板状をなす基板用接続部を形成し、この幅広の基板用接続部と細長い接続片とを接触させるようにした。基板用接続部は並び方向の幅寸法が大きいので、中継端子と出力端子が並び方向に位置ずれしても、基板用接続部と接続片との接続状態が保たれる。
そこで前記構成では、出力端子には並び方向と略直角な方向に細長く延びる接続片を設け、中継端子には、接続片よりも幅広であって並び方向と平行な板状をなす基板用接続部を形成し、この幅広の基板用接続部と細長い接続片とを接触させるようにした。基板用接続部は並び方向の幅寸法が大きいので、中継端子と出力端子が並び方向に位置ずれしても、基板用接続部と接続片との接続状態が保たれる。
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図17を参照して説明する。
図1に示すようなテレビ受信装置TVに用いられる表示装置Dは、全体として横長の方形をなし、図2に示すように、表示パネル11と照明装置10とを備えて構成され、いわゆる液晶表示装置と称されるものである。表示パネル11は照明装置10の正面側に配置され、照明装置10はバックライトとして背面側から表示パネル11を照射する。テレビ受信装置TVは、図1に示すように、表示装置Dと、表示装置Dを挟むようにして収容する表裏両キャビネットCa,Cbと、後述する電源基板16(本発明の構成要件である電源)とは別の電源Pと、チューナーTと、スタンドSとを備えて構成される。尚、図2は表示装置Dを模式的にあらわしたものであるため、中継コネクタ14や基板コネクタ18等の形状については、他の図面の形状と一部異なっている。
表示パネル11は、透明なTFT基板と透明なCF基板との隙間に、電圧印加に伴って光学特性が変化する物質である液晶を封入した周知構造のものであり、TFT基板には、互いに直交するソース配線とゲート配線とに接続されたスイッチング素子としてのTFT(Thin Film Transistor)と、当該TFTに接続された画素電極とが設けられ、CF基板には、赤(R),緑(G),青(B)の三原色の着色部をマトリックス状に配置したカラーフィルターと、共通電極とが設けられている。
照明装置10は、図2ないし図4に示すように、ランプユニット12と電源基板16(本発明の構成要件である電源)とを備えて構成される。ランプユニット12は、全体として横長方形の板状をなして反射板として機能する金属製のシャーシ13と、シャーシ13の正面側に水平な姿勢で上下方向に並列するように配置される複数本の放電管15と、シャーシ13の左右両側縁に沿って各放電管15と対応するように上下に並べて配置された複数の中継コネクタ14とを備えている。電源基板16は、シャーシ13の裏面側に配置されていて、中継コネクタ14を介すことにより放電管15に対して電力供給を行う。
中継コネクタ14は、図5ないし図8、及び図10に示すように、合成樹脂製のホルダ20と、ホルダ20内に収容した金属製の中継端子30とから構成される。
ホルダ20は、全体としてブロック状をなす箱状部21と、箱状部21の背面から後方へ突出する壁部27とから構成される。ホルダ20には、箱状部21の外面(上面と下面)に沿って後方(シャーシ13に対する中継コネクタ14の組み付け方向と同じ方向)へ片持ち状に延出する形態の上下一対の弾性抜止片25が形成されている。弾性抜止片25の延出端には、その箱状部21とは反対側へ突出するほぼ直角三角形状をなす抜止め突起25aが形成されている。また、箱状部21の上下両面には、弾性抜止片25に沿って(弾性抜止片25と平行に)細長く延びるリブ状の遊動規制部24が形成されている。この遊動規制部24の前後方向(シャーシ13に対する中継コネクタ14の組み付け方向と平行な方向)における形成範囲は、弾性抜止片25とほぼ同じ領域に亘っている。また、遊動規制部24の先端側(回路基板17に対する中継コネクタ14の組み付け方向先端側)には、回路基板17に当接する当接面(挿入規制部)20aが形成されており、この当接面20aによって、その中継端子30の先端もしくは壁部27の先端が嵌合凹部63の奥端に当接しないように構成される。箱状部21の背面には、壁部27よりも右方と壁部27よりも左方に位置する一対の係止面26が形成されている。この一対の係止面26は、シャーシ13と平行であって、弾性抜止片25を挟んで左右両側に配置されている。
放電管15は、冷陰極線管からなり、図11に示すように、全体として細長く円形断面のガラス管40と、ガラス管40の両端からガラス管40と同軸状に且つ直線状に突出する円形断面の細長いアウタリード42と、ガラス管40の両端部に取り付けられる口金50とから構成される。口金50は、表面に金メッキが施されて所定の形状に打ち抜かれた金属製(例えば、銅合金製)の板材に曲げ加工や叩き出し加工を施すことによって形成された単一部品であり、全体として略円筒形をなす本体51と、この本体51から斜め内側へ延出する導電片57とを備えて構成されている。本体51は、ガラス管40の端部外周に嵌合され、導電片57はアウタリード42に接続されている。
電源基板16は、図4及び図5に示すように、背面(シャーシ13と反対側の面)に回路が形成された回路基板17と、回路基板17の背面に実装された電子部品19と、回路基板17の背面に取り付けられた複数の基板コネクタ18を備えている。
回路基板17は、全体として縦長の方形をなし、紙基材フェノール樹脂銅張積層板(紙フェノールと称される)が用いられている。回路基板17には、縦長の方形をなす複数の嵌合孔17Hが正面側から背面側へ貫通するように形成されている。複数の嵌合孔17Hは、上記した中継端子30(中継コネクタ14)と対応するように、回路基板17の左右両側の側縁部に沿って上下に並ぶように配置されている。
そこで本実施形態では、出力端子70には並び方向と略直角な方向に細長く延びる接続片73を設け、中継端子30には、接続片73よりも幅広であって並び方向と平行な板状をなす基板用接続部33を形成し、この幅広の基板用接続部33と細長い接続片73とを接触させるようにした。基板用接続部33は並び方向の幅寸法が大きいので、中継端子30と出力端子70が並び方向に位置ずれしても、基板用接続部33と接続片73との接続状態が保たれる。
また、回路基板17に貫通形態の嵌合孔17Hを形成したので、基板コネクタ18を、回路基板17におけるシャーシ13とは反対側の背面に配置する、という形態が実現できた。
また、中継端子30は、嵌合凹部63の内面との間にクリアランスを形成した状態で当該嵌合凹部63内に嵌め込まれており、そのクリアランスにより嵌合凹部63内で位置移動可能とされている。例えば、図5に示す紙面上下方向、すなわち嵌合凹部63への挿入方向に位置移動可能な状態で嵌め込まれている。そして、仮に中継端子30において、その挿入方向への位置移動が生じた場合にも、出力端子70との接続が維持される構成とされている。具体的には、図5に示すように、基板用接続部33と接続片73との接触部よりも嵌合凹部63の奥端に突出する接触代が、上記挿入方向への位置移動許容幅よりも大きな寸法設計とされることで、当該中継端子30と出力端子70との接続が維持される構成となっている。さらに、中継端子30は、嵌合凹部63への挿入時に、当該中継端子30の先端が嵌合凹部63の奥端に当接しないように、その壁部27の長さ寸法が設計されている。
また、基板用接続部33は壁部27に沿って配置されているので、異物の干渉に起因する基板用接続部33の変形等が防止されている。
また、ホルダ20には、放電管15がシャーシ13の板面と略直角な方向から進入することを許容する収容室23(放電管用嵌合部)と、電源基板16の基板コネクタ18がシャーシ13の板面と略直角な方向から嵌合することを許容する壁部27(電源用嵌合部)とが形成されている。このように、中継コネクタ14に対する放電管15の組付け方向と、中継コネクタ14に対する電源基板16の組付け方向が、いずれも、シャーシ13の板面に対して略直角な方向となっているので、シャーシ13に対して放電管15と電源基板16を積層するような形態で組み付けることが可能となっている。
次に、本発明を具体化した実施形態2を図18を参照して説明する。本実施形態2は、弾性抜止片25の抜止め突起25aの形状を上記実施形態1とは異なる構成としたものである。その他の構成については上記実施形態1と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
本実施形態2では、弾性抜止片25の抜止め突起25aにおける取付孔13Hの孔縁への当接面が、シャーシ13の厚さ方向(シャーシ13に対する中継コネクタ14の組み付け方向)に対して斜めをなす傾斜面25bとなっている。したがって、シャーシ13の厚さ寸法にバラツキがあっても、弾性抜止片25と係止面26との間でシャーシ13を確実に挟み付けることができる。
次に、本発明を具体化した実施形態3を図19及び図20を参照して説明する。本実施形態3は、実施形態1の中継コネクタ14において、ホルダ20にテーパ状ガイド部29を形成したものである。このテーパ状ガイド部29は、収容室23のうち放電管15を受け入れるための開口部である受入口23aの開口縁を前方へ突出させた形態であって、上下一対設けられている。テーパ状ガイド部29は、放電管15の組み付け方向に対して傾斜した誘導面を有しており、この誘導面は、放電管用接続部31を挟んで左右両側に配置されている。
このようなテーパ状ガイド部29を形成したことにより、放電管15を組み付ける際に収容室23内へ誘い込むことができる。また、放電管15を自動機のアーム(図示せず)に把持させた状態で中継コネクタ14に組み付ける場合には、アーム側にテーパ状ガイド部の誘導面と同じ傾斜角度の被ガイド面を形成しておくことにより、放電管15を収容室23内の放電管用接続部31に対して正確に位置決めすることができる。
次に、本発明を具体化した実施形態4を図21ないし図32を参照して説明する。本実施形態4は、照明装置110を上記実施形態1とは異なる構成としたものである。その他の構成については上記実施形態1と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
照明装置110は、図21及び図22に示すように、ランプユニット112と電源基板116とを備えて構成される。ランプユニット112は、全体として横長方形の板状をなして反射板として機能する金属製のシャーシ113と、シャーシ113の正面側に水平な姿勢で上下方向に並列するように配置される複数本の放電管115と、シャーシ113の左右両側縁に沿って各放電管115と対応するように上下に並べて配置された複数の中継コネクタ114とを備えている。電源基板116は、シャーシ113の裏面側に配置されていて、中継コネクタ114を介すことにより放電管115に対して電力供給を行う。
シャーシ113には、各放電管115と同じ高さであって放電管115の端部と対応する位置を正面から背面へ貫通させた形態の略方形をなす複数の取付孔113Hが上下方向に並ぶように形成され、各取付孔113Hには、夫々、中継コネクタ114が貫通して取り付けられている。
中継コネクタ114は、図23ないし図26に示すように、合成樹脂製のホルダ120と、ホルダ120内に収容した金属製(例えば、ステンレス製)の中継端子131とから構成される。
ホルダ120は、全体としてブロック状をなす箱状部121と、箱状部121の背面から後方へ突出する壁部122とから構成される。
箱状部121には、その正面から側面(シャーシ113の側縁部とは反対側の側面)に亘って開口する収容室123が形成されている。収容室123の開口部のうち正面側の開口部は、正面側から放電管115の端部(口金136)を嵌入させるための受入口124となっており、側面側の開口部は、放電管115の端部を収容室123に収容した状態においてガラス管134との干渉を回避するための逃がし口125となっている。この逃がし口125には、その開口縁を内側へ板状に張り出させた形態のストッパ126(本発明の構成要件である移動規制部)が形成され、このストッパ126により逃がし口125の開口形状は略U字形に狭められている。この略U字形をなす逃がし口125の上下方向の間隔は、口金136の本体137の内径よりも小さく且つ放電管115のガラス管134の外径と同じかそれよりも僅かに大きい寸法となっている。逃がし口125の開口縁における奥端部は半円形の凹部127となっており、この凹部127の曲率半径はガラス管134の外周の曲率半径と同じかそれよりも僅かに大きい寸法となっている。また、逃がし口125の開口縁における凹部127よりも正面側の領域は、上下一対のガイド部128となっている。
また、箱状部121には、箱状部121のうち逃がし口125が開口している外側面からシャーシ113と平行に突出する張出部129が形成されている。この張出部129は、シャーシ113の正面と逃がし口125との間を仕切るような形態となっている。箱状部121の外面(上面と下面)には上下一対の抜止め突起130が形成されている。
放電管115は、図28に示すように、冷陰極線管からなり、全体として細長く円形断面の直線状のガラス管134と、ガラス管134の両端からガラス管134と同軸状に且つ直線状に突出する円形断面の細長い金属製(例えば、ニッケル系、或いはコバルト系の金属)のアウタリード135と、ガラス管134の両端部に取り付けられる口金136とから構成される。ガラス管134の内部には水銀が封入され、ガラス管134の両端部は、加熱して溶融させることで概ね半球状に形成されている。そして、アウタリード135は、この半球部を貫通している。
対をなす弾性保持片138A,138Bのうち一方の第1弾性保持片138Aは、全体として後方へ(詳しくは、やや径方向内向きへ斜め方向に)片持ち状に延出した形態であって、その基端(前端)を支点として径方向に弾性撓みし得るようになっている。第1弾性保持片138Aの延出端部(後端部)には、径方向外側へ斜めに曲げられた屈曲部139が形成され、この屈曲部139の曲げの外側の面(つまり、内側に臨む面)はガラス管134の外周面に当接する接点となっている。この3本の第1弾性保持片138Aの接点を結ぶ仮想円は、本体137と同心の円形であり、この仮想円の径寸法は、第1弾性保持片138Aが弾性撓みしていない自由状態のときにガラス管134の外径よりも小さい寸法となっている。
細長部141は、本体137に対して面一状であって本体137からその軸線と平行に延出する基端部141aと、基端部141aの延出端から本体137の軸線に向かって径方向内向きに延出する中間部141bと、中間部141bの延出端から本体137の軸線と平行に延出する先端部141cとからなり、先端部141cの延出端に筒状部142が連なっている。細長部141の幅寸法は細長部141の長さ寸法に対して充分に小さく、したがって、細長部141は、本体137の径方向への弾性変形、径方向と交差する方向(細長部141の長さ方向と交差する方向)への弾性変形、及び細長部141自身を軸とする弾性的な捻れ変形が可能となっている。
筒状部142は、細長部141の延出端から横方向へ張り出した部分を円筒状に曲げ加工したものであり、軸線は概ね本体137と同軸状に配置されている。かかる筒状部142は、細長部141を弾性撓みさせつつ、口金136の軸回り方向及び径方向へ変位し得るようになっている。
次に、口金136をガラス管134に組み付ける工程を説明する。
組付けに際しては、ガラス管134と口金136を、夫々、把持装置(図示せず)で保持した状態で、口金136とガラス管134とを相対的に同軸状に接近させ、本体137をガラス管134に外嵌させる。本体137が外嵌され始めると、三対の弾性保持片138A,138Bの延出端部の接点がガラス管134の外周に対して弾性的に当接し、組付けが進むのに伴なって接点がガラス管134の外周面上を摺接する。そして、本体137を貫通したアウタリード135の先端が、筒状部142の中空内に進入し始める。この後、双方の把持装置が所定の組付け位置に達すると、口金136とガラス管134とが軸線方向において正規の組付け位置に位置決めされ、アウタリード135の先端部が筒状部142で全周に亘って包囲された状態となる。このとき、アウタリード135の先端部は、筒状部142の先端から大きく突出することがなく、筒状部142から僅かに突出するか、筒状部142の先端とほぼ同じ位置、若しくは筒状部142の内部に位置する。
この後は、筒状部142に対して縮径変形させるようにカシメ付けが行われ、カシメ付けられた筒状部142とアウタリード135とが溶接によって電気的導通可能に固着されて、口金136とガラス管134とが一体化される。以上により、組付けが完了し、放電管115が完成する。
口金136とガラス管134が組み付けられた状態では、三対の弾性保持片138A,138Bによる弾性的な保持作用により本体137がガラス管134に対してほぼ同心状に保持され、ガラス管134の外周と本体137の内周との間には、ほぼ全周に亘って隙間(空気層)が確保される。
上記のようにして製造された放電管115は、中継コネクタ114に取り付けられる。取付けに際しては、放電管115を水平に向けた状態でシャーシ113の正面に接近させ、ガラス管134の両端部と口金136を中継コネクタ114の収容室123に対して正面側から嵌め込む。このとき、一対の弾性押圧片132が、口金136の本体137によって上下に拡開するように弾性撓みさせられ、本体137が一対の弾性押圧片132の最小間隔部分を通過した後は、両弾性押圧片132が、その弾性復元力によって本体137を収容室123の奥側へ引き込み、本体137を収納室123の底部に当接させ、これにより、放電管115の取付けが完了する。
電源基板116は、図32に示すように、背面(シャーシ113と反対側の面)に回路が形成された回路基板117と、回路基板117の背面に実装された電子部品119と、回路基板117の背面に取り付けられた複数の基板コネクタ118とを備えている。
回路基板117は、全体として縦長の方形をなし、紙基材フェノール樹脂銅張積層板(紙フェノールと称される)が用いられている。回路基板117には、縦長の方形をなす複数の嵌合孔117Hが正面側から背面側へ貫通するように形成されている。複数の嵌合孔117Hは、上記した中継端子131(中継コネクタ114)と対応するように、回路基板117の左右両側の側縁部に沿って上下に並ぶように配置されている。基板コネクタ118は、合成樹脂製のハウジングと、ハウジング内に全体が収容された金属製(例えば、洋白合金製)の出力端子(図示せず)とを備えて構成され、各嵌合孔117Hと対応するように、回路基板117の左右両側縁に沿って配置されている。ハウジングの外面には、嵌合孔117Hと対応する嵌合空間(図示せず)が形成され、嵌合空間内に出力端子の一部が臨んでいる。
本実施形態4においては、放電管115を中継コネクタ114に支持した状態で、口金136がストッパ126に係止するようになっているので、放電管115が中継コネクタ114に対して軸線方向に移動する虞はない。即ち、放電管115に対して右方向への移動力が付与された場合には、放電管115の左側の端部に組み付けられている口金136がストッパ126に対して左側から引っ掛かるので、放電管115の右方への移動が規制される。放電管115に対して左方向への移動力が付与された場合には、放電管115の右側の端部において口金136がストッパ126に対して右側から係止するので、放電管115の左方への移動が規制される。このように放電管115は、その軸線に沿った左右いずれの方向への移動も規制されているので、アウタリード135の先端が収容室123における逃がし口125とは反対側の壁部122に突き当たる虞がない。
また、ストッパ126が口金136における導電片140側の端縁に係止する構造の場合、口金136の周方向の向きによっては、口金136の端縁から延出している導電片140が邪魔になって、口金136の端縁とストッパ126とが係止できなくなることが懸念されるが、本実施形態4では、ストッパ126が導電片140とは反対側の端縁に係止するようになっているので、導電片140に邪魔されて口金136とストッパ126とが係止できなくなる、という虞がなく、口金136とストッパ126とを確実に係止させることができる。
次に、本発明を具体化した実施形態5を図33ないし図39を参照して説明する。本実施形態5は、放電管115を支持するための手段を上記実施形態4とは異なる構成としたものである。その他の構成については上記実施形態4と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
上記実施形態4では、放電管115の両端部を、ホルダ120と中継端子131からなる中継コネクタ114によって支持したが、本実施形態5では、図33及び図34に示すように、放電管115の両端部のうち一方の端部は、実施形態4と同じ中継コネクタ114で支持するのに対し、放電管115の他方の端部については、アース部材150によって支持している。
一方、アース端子152は、図37及び図38に示すように、所定形状に打ち抜いた金属製(例えば、洋白合金)の板材に曲げ加工を施したものであって、ベース部153と、ベース部153の上下両縁部から正面側へ延出する上下対称な一対の弾性押圧片154と、ベース部153の一方の側縁部から正面側へ延出するストッパ155(本発明の構成要件である移動規制部)とを備えて構成される。
一対の弾性押圧片154は、ストッパ155とは反対側の側縁部に配置され、相手側の弾性押圧片154側へ膨らむように湾曲した形状をなしている。弾性押圧片154は、その間隔を拡開するように弾性撓みすることが可能であり、弾性押圧片154が弾性撓みしていない状態における一対の弾性押圧片154の最小間隔は、放電管115のガラス管134の外径よりも小さい寸法となっている。
放電管115をアース端子152に取り付ける際には、放電管115を水平に向けた状態でシャーシ113の正面に接近させ、ガラス管134の端部と口金136を上下一対の弾性押圧片154の間に正面側から嵌め込む。このとき、一対の弾性押圧片154が、口金136の本体137によって上下に拡開するように弾性撓みさせられ、本体137が一対の弾性押圧片154の最小間隔部分を通過した後は、両弾性押圧片154が、その弾性復元力によって本体137をベース部153側に引き込み、本体137をベース部153に当接させ、これにより、放電管115の取付けが完了する。尚、放電管115の反対側の端部は、上記実施形態4と同様にして中継コネクタ114に取り付けられる。
本実施形態5においては、放電管115を中継コネクタ114とアース部材150に支持した状態で、放電管115の両端の口金136がホルダ120のストッパ126とアース端子152のストッパ155にと係止するようになっているので、放電管115が中継コネクタ114に対して軸線方向に移動する虞はない。
即ち、放電管115に対して中継コネクタ114側からアース部材150側への移動力が付与された場合には、放電管115の中継コネクタ114側の端部に組み付けられている口金136がホルダ120のストッパ126に係止することにより、放電管115のアース部材150側への移動が規制される。放電管115に対してアース部材150側から中継コネクタ114側への移動力が付与された場合には、放電管115のアース部材150側の端部において口金136がアース端子152のストッパ155に係止するので、放電管115の中継コネクタ114側への移動が規制される。このように放電管115は、その軸線に沿った左右いずれの方向への移動も規制されているので、アウタリード135の先端が、収容室123における逃がし口125とは反対側の壁部や、シャーシ113の側壁に突き当たる虞がない。
また、アース部材150においては、ストッパ155が、口金136との導通手段であるアース端子152と一体に形成されているので、アース端子とは別部品のストッパを設けたものと比較すると、本実施形態5では、部品点数が少なくて済んでいる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)放電管としては、冷陰極線管に限らず、熱陰極線管、キセノン管、蛍光灯等を用いてもよい。
(2)表示装置の表示パネルは、スイッチング素子がTFTであるものに限らず、スイッチング素子がMIM(Metal Insulator Metal)等、TFT以外のものであってもよい。
(3)表示装置としては、液晶表示装置に限らず、表示パネルの背面側に照明装置を必要する種々の表示装置が含まれる。
(4)中継端子と出力端子との位置ずれを吸収する手段として、中継端子を基板コネクタの並び方向と略直角な細長い形態とし、出力端子を並び方向と平行な板状としてもよい。
(5)中継コネクタに対する放電管の組付け方向と、中継コネクタに対する基板コネクタの組付け方向は異なる方向であってもよい。例えば、中継コネクタに対する放電管の組付け方向をシャーシの板面と概ね平行とし、中継コネクタに対する基板コネクタの組付け方向をシャーシの板面と略直角としてもよく、これとは、逆に、中継コネクタに対する放電管の組付け方向をシャーシの板面と略直角とし、中継コネクタに対する基板コネクタの組付け方向をシャーシの板面と略平行としてもよい。
(6)中継コネクタにおける電源基板との接続部は、突出形態に限らず、凹んだ形態としてもよい。この場合、電源基板における中継コネクタとの接続部は、突出した形態となる。
(7)出力端子は、金属材を所定形状に打ち抜いただけとして曲げ加工を施さないものであってもよい。
(8)電源としては、回路基板に電子部品を実装した電源基板に限らず、回路基板を用いずに、電子部品を配線で繋いだものも含まれる。
(9)口金の本体を支承する手段としては、中継コネクタに限らず、直接電源基板に実装したコネクタ(例えば、インバータコネクタ)に直接口金を組み付ける構造(中継コネクタを用いない形態)や、電源からアウタリードに至る電力供給経路とは別に設けた専用の支承手段に口金を組み付ける手段を用いることができる。
(10)回路基板に基板コネクタを設けず、中継コネクタをケーブルを介して電源(電源基板)に接続してもよい。
(11)ホルダは、弾性抜止片を用いずに、ビス止めや圧入によってシャーシに固定してもよい。
(12)弾性抜止片は1片又は3片以上でもよい。
(13)ホルダは、シャーシに対して背面側から組み付けるようにしてもよい。
(14)放電管用接続部は、収容室内に配置せず、ホルダの外面に露出する形態であってもよい。
(15)電源は、回路基板におけるシャーシ側の正面に基板コネクタを実装した形態であってもよい。
(16)基板用接続部は、雌形(凹んだ形状)であってもよい。
Claims (22)
- 略平板状をなすシャーシの正面側に配置した放電管に対し、前記シャーシの背面側に配置した電源からの電力を供給するための中継コネクタであって、
前記シャーシに組み付けられる絶縁性のホルダと、
前記放電管と前記電源に対して電気的に接続可能であって、前記ホルダに取り付けられた中継端子とを備え、
前記電源が、前記シャーシと平行な回路基板における前記シャーシと反対側の背面に基板コネクタを実装し、前記回路基板に貫通させた嵌合孔に前記基板コネクタの嵌合凹部を対応させ、前記嵌合凹部内に出力端子を配置した形態であるものにおいて、
前記ホルダには、前記シャーシの背面側へ突出した形態であって、前記嵌合孔を貫通して前記嵌合凹部内に進入可能な壁部が形成され、
前記中継端子には、前記出力端子と接続可能な基板用接続部が、前記壁部に沿うように形成されていることを特徴とする中継コネクタ。 - 前記ホルダが、前記シャーシの取付孔に貫通されるようになっており、
前記ホルダの外面には、弾性撓み可能な弾性抜止片と、前記取付孔に対する貫通方向と略直角な係止面とが形成されており、
前記シャーシを前記弾性抜止片と前記係止面との間で挟むことで、前記ホルダが前記シャーシに固定されるようになっていることを特徴とする請求項1に記載の中継コネクタ。 - 前記ホルダにおける前記弾性抜止片の形成されている外面には、前記ホルダが前記シャーシに組み付けられた状態において前記取付孔の孔縁に当接可能な遊動規制部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の中継コネクタ。
- 前記弾性抜止片における前記取付孔の孔縁への当接面が、前記シャーシの厚さ方向に対して斜めをなす傾斜面であることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の中継コネクタ。
- 前記ホルダには前記放電管の端部を収容可能な収容室が形成され、
前記収容室内には、前記中継端子の放電管用接続部が配置され、
前記収容室内において前記放電管と前記放電管用接続部が電気的に接続されるようになっていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の中継コネクタ。 - 前記収容室に対する前記放電管の組み付け方向が、前記放電管の軸線と直角な方向となっているとともに、放電管を組み付けた状態では前記放電管の端部に外嵌した口金が前記収容室内に収容されるようになっているものにおいて、
前記収容室には、前記口金を係止させることで、前記放電管がその軸線方向に沿って前記収容室から離脱する方向へ移動することを規制する移動規制部が形成されていることを特徴とする請求項5に記載の中継コネクタ。 - 前記ホルダの外面のうち前記シャーシの板面と直角であって前記収容室が開口する外面には、前記シャーシと前記収容室の開口縁との間の部分を前記シャーシの板面に沿って突出させた形態の張出部が形成されていることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の中継コネクタ。
- 前記ホルダには、前記収容室のうち前記放電管の受入口となる開口部の開口縁から、前記放電管の組み付け方向に対して傾斜したテーパ状ガイド部が形成されていることを特徴とする請求項5ないし請求項7のいずれかに記載の中継コネクタ。
- 前記嵌合凹部内に前記中継端子を嵌め込んだ状態で、前記中継端子と前記出力端子とが接続されるものであり、
前記中継端子が、前記嵌合凹部内に位置移動可能な状態で嵌め込まれ、前記位置移動が生じた場合にも、前記中継端子と前記出力端子との接続が維持される構成とされていることを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の中継コネクタ。 - 前記中継端子は、前記嵌合凹部内において、前記嵌合凹部への挿入方向に対して位置移動可能な状態で嵌め込まれ、前記挿入方向への位置移動が生じた場合にも、前記中継端子と前記出力端子との接続が維持される構成とされていることを特徴とする請求項9に記載の中継コネクタ。
- 前記中継端子は、前記嵌合凹部への挿入時に、前記中継端子の先端もしくは壁部の先端が前記嵌合凹部の奥端に当接しないように構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の中継コネクタ。
- 前記ホルダには、前記嵌合凹部への挿入時に、前記基板に当接する挿入規制部が形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項11のいずれかに記載の中継コネクタ。
- 前記出力端子が、前記回路基板に対して移動規制された基端部と、前記基端部から延出する弾性撓み可能な可撓部と、前記可撓部から延出して前記壁部と前記基板用接続部を弾性的に挟むことが可能な略U字形の接続片とからなるものにおいて、
前記嵌合凹部内においては、前記基板用接続部が、前記接続片を構成する2つの片部のうち前記可撓部とは反対の自由端側の片部に弾性接触するようになっているとともに、前記壁部が、前記接続片を構成する2つの片部のうち前記可撓部側の片部に弾性接触するようになっていることを特徴とする請求項1ないし請求項12のいずれかに記載の中継コネクタ。 - 前記電源が、複数の出力端子を複数の前記中継端子と対応するように回路基板上に並べて配置するとともに、前記出力端子が、前記中継端子及び前記出力端子の並び方向と略直角な方向に細長く延びる接続片を有する形態となっているものにおいて、
前記中継端子には、前記接続片よりも幅広であって前記中継端子及び前記出力端子の並び方向と平行な板状をなす基板用接続部が形成され、
前記基板用接続部が前記接続片と接触するようになっていることを特徴とする請求項1ないし請求項13のいずれかに記載の中継コネクタ。 - 前記ホルダには、前記放電管が前記シャーシの板面と略直角な方向から進入することを許容する放電管用嵌合部と、前記電源の基板コネクタが前記シャーシの板面と略直角な方向から嵌合することを許容する電源用嵌合部とが形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項14のいずれかに記載の中継コネクタ。
- 略平板状をなすシャーシの正面側に配置した放電管に対し、前記シャーシの背面側に配置した電源からの電力を供給するための中継コネクタと前記電源との組み付け構造であって、
前記電源が、前記シャーシと平行な回路基板における前記シャーシと反対側の背面に基板コネクタを実装し、前記回路基板に貫通させた嵌合孔に前記基板コネクタの嵌合凹部を対応させ、前記嵌合凹部内に出力端子を配置した形態とされており、
前記中継コネクタが、前記シャーシに組み付けられる絶縁性のホルダと、前記放電管と前記電源に対して電気的に接続可能であって前記ホルダに取り付けられた中継端子とを備えており、
前記ホルダには、前記シャーシの背面側へ突出した形態であって、前記嵌合孔を貫通して前記嵌合凹部内に進入可能な壁部が形成され、
前記中継端子には、前記出力端子と接続可能な基板用接続部が、前記壁部に沿うように形成されていることを特徴とする中継コネクタと電源の組み付け構造。 - 前記出力端子が、前記回路基板に対して移動規制された基端部と、前記基端部から延出する弾性撓み可能な可撓部と、前記可撓部から延出して前記壁部と前記基板用接続部を弾性的に挟むことが可能な略U字形の接続片とからなり、
前記嵌合凹部内においては、前記基板用接続部が、前記接続片を構成する2つの片部のうち前記可撓部とは反対の自由端側の片部に弾性接触しているとともに、前記壁部が、前記接続片を構成する2つの片部のうち前記可撓部側の片部に弾性接触していることを特徴とする請求項16に記載の中継コネクタと電源の組み付け構造。 - 前記電源が、複数の前記出力端子を複数の前記中継端子と対応するように前記回路基板上に並べて配置する形態となっており、
前記出力端子が、前記中継端子及び前記出力端子の並び方向と略直角な方向に細長く延びる接続片を有しており、
前記基板用接続部が、前記接続片よりも幅広であって前記中継端子及び前記出力端子の並び方向と平行な板状をなしており、
前記基板用接続部が前記接続片と接触していることを特徴とする請求項16または請求項17に記載の中継コネクタと電源の組み付け構造。 - 略平板状をなすシャーシの正面側に配置した放電管に対し、前記シャーシの背面側に配置した電源からの電力を供給するための中継コネクタに対して、前記放電管及び前記電源を接続するための組み付け構造であって、
前記中継コネクタが、前記シャーシに組み付けられる絶縁性のホルダと、前記放電管と前記電源に対して電気的に接続可能であって前記ホルダに取り付けられた中継端子とを備えており、
前記ホルダには、前記放電管が前記シャーシの板面と略直角な方向から進入することを許容する放電管用嵌合部と、前記電源の基板コネクタが前記シャーシの板面と略直角な方向から嵌合することを許容する電源用嵌合部とが形成されていることを特徴とする中継コネクタに対する放電管及び電源の組み付け構造。 - 請求項1ないし請求項15に記載された中継コネクタと、放電管と、電源と、シャーシとを備えている表示装置用の照明装置。
- 請求項20に記載された照明装置と、前記照明装置の正面側に配置される表示パネルとを備えている表示装置。
- 請求項21に記載された前記表示装置を備えているテレビ受信装置。
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