WO2011058862A1 - 照明装置、表示装置及びテレビ受信装置 - Google Patents

Abstract

照明装置において、放電管に接続される電源基板の小型化を図ることで、電源基板の製造コストを低減させることを目的とする。本発明に係る照明装置２は、シャーシ４と、ガラス管１８の両端部に電極１７を有すると共にその電極１７が一方向に配置されるようにガラス管１８が屈曲している放電管２０と、放電管２０に対して電力を供給する電源基板と、を備える。シャーシ４内に放電管２０が２本配置されている。シャーシ４を平面視したときに、シャーシ４内に、２本の放電管２０の電極がそれぞれ一方向に並ぶように、放電管２０が並列して収容されている。一方向に並んだ電極１７のうち、内側に位置する２つの電極１７が電源基板に電気的に接続され、外側に位置する２つの電極１７がシャーシ４に電気的に接続されている。

Description

照明装置、表示装置及びテレビ受信装置

　本発明は、照明装置、表示装置及びテレビ受信装置に関する。

　表示装置に用いるバックライト装置として、管状体の両端部に電極を有すると共にその電極が一方向に配置されるように管状体が屈曲している２本の放電管（Ｕ字管）が配置されたバックライト装置が知られている。このようなバックライト装置では、一般的に、２本の放電管に電源基板がそれぞれ電気的に接続されており、当該電源基板から放電管に対して電力が供給される。これにより、放電管が点灯する。

　特許文献１に、両端部に電極を有する２本のＵ字型の冷陰極管と、この２本の冷陰極管に対して電力を供給するための電源基板と、を備えるバックライト装置が開示されている。このバックライト装置では、２本の冷陰極管の電極がそれぞれ一方向に並ぶように、放電管が並列して配置されている。

特開２００８－２６２８１７号公報

（発明が解決しようとする課題）
　特許文献１のバックライト装置では、一方向に並んでいる各電極に対して１つの電源基板が接続されている。このため、当該２本の放電管をシャーシ内に収容し、シャーシの背面に当該電源基板を配置した場合、シャーシに対して電源基板の占める面積が広範囲に及んでしまう。電源基板の面積が大きくなると、電源基板の製造コストが嵩んでしまう。

　本発明は、上記の課題に鑑みて創作されたものである。本発明は、管状体の両端部に電極を有すると共にその電極が一方向に配置されるように管状体が屈曲している２本の放電管が配置される照明装置において、放電管に接続される電源基板の小型化を図ることで、電源基板の製造コストを低減することができる技術を提供することを目的とする。また、そのような照明装置を備える表示装置、さらに、そのような表示装置を備えるテレビ受信装置を提供することを目的とする。

（課題を解決するための手段）
　本明細書で開示される技術は、シャーシと、管状体の両端部に電極を有すると共にその電極が一方向に配置されるように前記管状体が屈曲している放電管と、前記放電管に対して電力を供給する電源基板と、を備え、前記シャーシ内に前記放電管が２本配置され、前記シャーシを平面視したときに、前記シャーシ内に、２本の前記放電管の前記電極がそれぞれ一方向に並ぶように、前記放電管が並列して収容されており、一方向に並んだ前記電極のうち、内側に位置する２つの電極が前記電源基板に電気的に接続され、外側に位置する２つの電極が前記シャーシに電気的に接続されていることを特徴とする照明装置に関する。

　上記の照明装置によると、外側に位置する２つの電極には電源基板が接続されず、内側に位置する２つの電極にのみ電源基板が接続される。内側に位置する２つの電極の近傍にのみ電源基板を配置することで、電源基板の小型化を図ることができる。これによって、電源基板の製造コストを低減することができる。

　上記の照明装置では、前記シャーシを平面視したときに、前記外側に位置する２つの電極の間に前記電源基板が配置されていてもよい。この構成によると、一層小型化された電源基板を実現することができる。

　上記の照明装置は、１つの調整回路をさらに備え、前記内側に位置する２つの電極が前記調整回路と電気的に接続されていてもよい。この構成によると、内側に位置する２つの電極の近傍にのみ調整回路を配置することで、調整回路の小型化を図ることができる。これによって、調整回路の製造コストを低減することができる。

　上記の調整回路は電源基板に組み込まれていてもよい。この構成によると、調整回路を電源基板と同一の工程で製造することができ、照明装置の製造工程を簡単にすることができる。

　上記の照明装置では、前記内側に位置する２つの電極に対して、同位相の交流電圧が印加されてもよい。この構成によると、内側で隣接する２つの電極に印加される交流電圧が同位相となることで、照明装置の耐電圧等の信頼性が向上する。

　上記の照明装置では、前記内側に位置する２つの電極に対して、逆位相の交流電圧が印加されてもよい。この構成によると、内側で隣接する２つの電極に印加される交流電圧が逆位相となることで、照明装置の表面側に生じる電磁ノイズが相殺される。これによって、電磁ノイズによる影響を抑制することができる。

　上記の照明装置は、前記シャーシに取り付けられた中継コネクタをさらに備え、前記電極が前記中継コネクタを介して前記電源基板と電気的に接続されていてもよい。この構成によると、放電管と電源基板との間を、リード配線を用いることなく直接接続することができる。

　上記の照明装置では、前記放電管が、前記管状体の端部から突出して形成され、前記電源基板からの電力供給を受けるためのアウタリードと、前記管状体の外周に組み付けられ、前記電源基板と電気的に接続される接続部を備えた本体と、前記本体から延出して前記アウタリードに接続される導電片と、を備える口金と、を有し、前記口金が前記電極を構成しており、前記中継コネクタは、前記口金を収容する口金収容部を有していてもよい。この構成によると、口金が口金収容部に収容されることによって、放電管と中継コネクタとの間を簡単に接続することができる。

　上記の照明装置では、中継コネクタが、前記電源基板の挿入を許容する挿入開口部を有し、前記電源基板は、端部に前記挿入開口部と嵌合する嵌合部を有し、前記中継コネクタと前記電源基板が電気的に接続されていてもよい。この構成によると、挿入開口部と嵌合部が嵌合することによって、中継コネクタと電源基板との間でカードエッジ型の接続を実現することができる。このため、中継コネクタと電源基板との間を、リード配線を用いることなく直接接続することができる。

　上記の照明装置では、前記嵌合部が、前記挿入開口部を挟持する凹部を有していてもよい。この構成によると、中継コネクタと電源基板との間でカードエッジ型の接続を簡単にすることができる。

　上記の照明装置では、前記中継コネクタが、前記シャーシに取り付けられている絶縁性のホルダと、前記電源基板と前記放電管に対して電気的に接続可能であって前記ホルダに取り付けられている中継端子と、を備えていてもよい。この構成によると、中継端子によって、電源基板と放電管との間の導通を確保しつつ、ホルダによって、中継コネクタを流れる電流が漏電することを防止することができる。

　上記の照明装置は、前記シャーシに取り付けられた接地コネクタをさらに備えていてもよい。この場合、電極が接地コネクタを介してシャーシと電気的に接続されていてもよい。この構成によると、放電管とシャーシとの間を、リード配線を用いることなく直接接続することができる。

　上記の照明装置では、前記シャーシの接地電位と、前記電源基板の接地電位と、が等電位であってもよい。この構成によると、シャーシと電源基板との間で電位が安定する。その結果、放電管を点灯させることが容易となる。

　上記の照明装置では、前記シャーシを平面視したときに、前記内側に位置する２つの電極の間隔が、前記外側に位置する電極と前記内側に位置する電極との間隔に比して小さくてもよい。この構成によると、内側に位置する２つの電極を一層近接させることができ、一層小型化された電源基板を実現することができる。

　上記の照明装置では、前記シャーシを平面視したときに、前記内側に位置する２つの電極が前記シャーシの短手方向に対して平行な直線上に配置されていてもよい。この構成によると、内側に位置する２つの電極を近接させることができ、一層小型化された電源基板を実現することができる。

　上記の照明装置では、前記シャーシを平面視したときに、前記外側に位置する２つの電極が前記直線上に配置されていてもよい。この構成によると、４つの電極が上記の直線上に並ぶようにシャーシ内に放電管が配置されることで、シャーシ内に２本の放電管が効率的に収容される。

　本明細書で開示される技術は、上記の照明装置からの光を利用して表示を行う表示パネルと、を備える表示装置として表現することもできる。また、当該表示パネルを、液晶を用いた液晶パネルとする表示装置も、新規で有用である。また、上記の表示装置を備えるテレビ受信装置も、新規で有用である。上記の表示装置およびテレビによると、表示領域の大面積化を実現することが可能となる。

　本明細書で開示される技術によれば、管状体の両端部に電極を有すると共にその電極が一方向に配置されるように管状体が屈曲している２本の放電管が配置される照明装置において、放電管に接続される電源基板の小型化を図ることで、電源基板の製造コストを低減することができる。

第１実施例に係るテレビ受信装置ＴＶの分解斜視図を示す。 表示装置Ｄの水平断面図を示す。 照明装置２の正面図を示す。 照明装置２の背面図を示す。 放電管２０の斜視図を示す。 中継コネクタ１４の斜視図を示す。 回路基板６の斜視図を示す。 回路基板６を中継コネクタ１４に対して接続する態様の説明図を示す。 第２実施例に係る表示装置Ｄの正面図を示す。

（第１実施例）
　図面を参照して実施例を説明する。図１は、第１実施例に係るテレビ受信装置ＴＶの分解斜視図を示している。テレビ受信装置ＴＶは、表示装置Ｄと、当該表示装置Ｄを挟むようにして収容する表裏両キャビネットＣａ、Ｃｂと、電源Ｐと、チューナーＴと、スタンドＳと、を備えている。

　図２に、表示装置Ｄの水平断面図を示す。表示装置Ｄは、全体として横長の方形をなし、図２に示すような表示パネル２２と照明装置２とを備えて構成され、いわゆる液晶表示装置と称されるものである。表示パネル２２は照明装置２の正面側に配置され、照明装置２はバックライトとして背面側から表示パネル２２を照射する。なお、図２は表示装置Ｄを模式的にあらわしたものであり、中継コネクタ１４や電源基板８等の形状については、他の図面を参照しつつ詳細に説明する。

　続いて、表示パネル２２について説明する。透光性のＴＦＴ（Thin Film Transistor）基板と透光性のＣＦ（Color Filter）基板との間に液晶を封入した周知構造のものである。ＴＦＴ基板には、互いに直行するソース配線とゲート配線とに接続されたスイッチング素子としてのＴＦＴと、当該ＴＦＴに接続された画素電極とが設けられている。ＣＦ基板には、赤（Ｒ），緑（Ｇ），青（Ｂ）の三原色の着色部をマトリックス状に配置したカラーフィルターと、共通電極とが設けられている。

　続いて、照明装置２について説明する。図３は、照明装置２の正面図を示している。図３に示すように、照明装置２では、ランプユニット１２が、金属製のシャーシ４と、同じ長さおよび形状の２本の放電管２０と、２つの中継コネクタ１４と、２つのアース端子３０と、を備えている。シャーシ４は、全体として横長方形の板状をなしてランプ収容部材として機能する。シャーシ４の内面側（正面側）には反射シート４ａが配設されている。２本の放電管２０は、シャーシ４の正面側において上下方向（シャーシ４の短手方向）に沿って並列して配置されている。各放電管２０の端部と重なる位置には、当該シャーシ４を正面から背面へ貫通させた形態の略方形をなす複数の取付孔４Ｈ（図２参照）が形成されている。

　放電管２０の端部と重なる位置に形成された各取付孔４Ｈには、２つの中継コネクタ１４と２つのアース端子３０が貫通してそれぞれ取り付けられており、シャーシ４に固定されている。中継コネクタ１４とアース端子３０は、シャーシ４の一方の側縁に沿って各放電管２０の端部と対応するように（シャーシ４の短手方向に平行な直線Ｌ１上に）上下に並べて配置されている。具体的には、シャーシ４を平面視したときに、直線Ｌ１上において、内側に中継コネクタ１４が２つ配置され、外側にアース端子３０が２つ配置されている。シャーシ４の一方の側縁では、放電管２０が、中継コネクタ１４とアース端子３０によってシャーシ４に固定されている。シャーシ４の他方の側縁では、放電管２０が、ランプクリップ２４によってシャーシ４に固定されている。

　放電管２０は、冷陰極管からなり、ガラス管１８の両端部に電極１７を有している。ガラス管１８は、電極１７が一方向に配置されるようにＵ字型に屈曲している。電極１７は、口金１６によって構成されている。２本の放電管２０は、シャーシ４内に並列して収容されており、４つの電極１７がシャーシ４の一方の側縁に沿って並ぶように（シャーシ４の短手方向に平行な直線Ｌ１上に）配置されている。シャーシ４を平面視したときに、電極１７のうち、内側に位置する２つの電極１７が中継コネクタ１４に接続され、外側に位置する２つの電極１７がアース端子３０に接続されている。シャーシ４は金属製であり、接地されているため、アース端子３０に接続されている電極１７は接地電位に保たれている。内側に位置する２つの電極１７には、同位相の交流電圧Ｐ１、Ｐ２が印加されている。また、内側に位置する２つの電極１７の間隔Ｗ２は、外側に位置する電極１７と内側に位置する電極１７との間隔Ｗ１、Ｗ３に比して小さい。なお、放電管２０の詳細については他の図面を参照して後述する。

　図４に、照明装置２の背面図を示す。図４に示すように、照明装置２の裏面側には電源基板８が配置されている。電源基板８は、シャーシ４を平面視したときに、外側に位置する２つの電極１７（図３参照）の間に配置されており、シャーシ４に対して電源基板８が占める面積は小さい。電源基板８は、中継コネクタ１４を介してシャーシ４と放電管２０に接続されており、放電管２０に対して電力供給を行うためのインバータ回路として機能する。また、電源基板８は、導電性の固定具（図示しない）を介してシャーシ４に固定されており、シャーシ４の接地電位と、電源基板８の接地電位と、が等電位となるように保たれている。電源基板８は、回路基板６と、トランス１０と、を有している。トランス１０は、回路基板６の背面に配置されており、電源基板８に組み込まれている。トランス１０は、回路配線３２を介して回路基板６および中継コネクタ１４（内側に位置する２つの電極１７）と電気的に接続されており、放電管２０内に印加される交流電圧を調整する。

　続いて、放電管２０について説明する。図５は、放電管２０の斜視図を示している。図５に示すように、放電管２０は、アウタリード４２と、口金１６と、を有している。アウタリード４２は、ガラス管１８の両端部から突出して形成されており、電源基板８からの電力供給を受ける。口金１６は、ガラス管１８の両端部の外周に取り付けられており、本体４４と、導電片４０と、を備えている。本体４４は、電源基板８と電気的に接続されている。導電片４０は、本体４４から延出しており、アウタリード４２と電気的に接続されている。なお、放電管２０は冷陰極管からなるため、一般的な蛍光管に比して調光が容易である。

　続いて、中継コネクタ１４について説明する。図６は、中継コネクタ１４の斜視図を示している。中継コネクタ１４は、シャーシ４に設けた取付孔４Ｈに挿入可能であり、当該シャーシ４に固定可能な構成を有している。具体的には、合成樹脂製のホルダ５０と、ホルダ５０内に収容した金属製の中継端子５６とを有する。ホルダ５０は、中継端子５６のシャーシ４に対する絶縁を図ると共に、中継コネクタ１４のシャーシ４への取り付けを実現している。また、中継端子５６は、ホルダ５０に取り付けられていて電源基板８と放電管２０との電気的接続を担っている。中継端子５６は、放電管２０との電気的接続をなす放電管側接続部５５と、電源基板８との電気的接続をなす電源基板側接続部５７とを有している。電源基板側接続部５７は、電源基板８を弾性的に挟持可能な一対の弾性部材（図示しない）を有している。

　ホルダ５０は、シャーシ４の表面側（放電管２０が形成された側）に配され、全体としてブロック状をなす箱状部（口金収容部）５２と、シャーシ４の裏面側（電源基板８が形成された側）に配され、シャーシ４の取付孔４Ｈに挿通可能な構成の凸状部（電源基板収容部）５４とから構成される。箱状部５２には、放電管２０の端部を収容すべく２方向に亘って開口する収容室６２が形成されている。放電管２０の端部に形成されている口金１６が当該収容室６２に収容され、口金１６の導電片４０と放電管側接続部５５とが接触固定されると、放電管２０と中継コネクタ１４との電気的な接続が実現される。

　凸状部５４には、電源基板８の一部の挿入を許容する挿入開口部５８が形成されている。また、凸状部５４には、挿入開口部５８に架渡されてなるホルダ壁部６０が形成されている。ホルダ壁部６０は、電源基板８の一部と嵌合可能な構成、つまり電源基板８の一部に嵌め込み可能な構成を有しており、その嵌合により電源基板８とホルダ５０とが位置決めされ、互いの組み付けが実現される。回路基板６を中継コネクタ１４に対して接続させる態様については他の図面を参照して後述する。

　図７に、電源基板８を構成する回路基板６の斜視図を示す。回路基板６は、全体として縦長の方形をなし、紙基材フェノール樹脂銅張積層板（紙フェノールと称される）を材料として形成されている。回路基板６の端部には、中継コネクタ１４と嵌合する嵌合部７６が形成されている。嵌合部７６は、凹部７４と、凸部７０と、中継コネクタ１４に電力を送出するための導電部（端子部）７２と、を有する。

　続いて、この回路基板６をシャーシ４に組み付ける態様、つまり回路基板６を中継コネクタ１４に対して接続させる態様について説明する。図８は、回路基板６を中継コネクタ１４に対して接続させる態様についての説明図を示している。まず、中継コネクタ１４のホルダ５０に形成されたホルダ壁部６０と、回路基板６の凹部７４とを嵌合させるように回路基板１７を中継コネクタ１４に対して位置合わせしつつ、回路基板６の凸部７０を中継コネクタ１４のホルダ５０に形成された挿入開口部５８に挿入させる。これによりホルダ壁部６０と凹部７４との嵌合が実現される。次いで、嵌合部７６の凸部７０が、中継コネクタ１４（ホルダ５０）の挿入開口部５８に挿入され、中継端子５６の電源基板側接続部５７に形成されている弾性部材によって挟持される。これにより、電源基板８と中継コネクタ１４との電気的接続が確保される。

　本実施例のテレビ受信装置ＴＶについて詳しく説明した。本実施例に係るテレビ受信装置ＴＶの照明装置２では、シャーシ４を平面視したときに、シャーシ４の側縁に沿って並んでいる４つの電極１７のうち、内側に位置する２つの電極１７を、電源基板８に接続される高圧側電極とし、外側に位置する２つの電極を、アース端子３０に接続される低圧側電極としている。このため、内側に位置する２つの電極１７の近傍にのみ電源基板８が配置することで、電源基板８の小型化が実現されている。これによって、電源基板８の製造コストを低減することができる。また、照明装置２では、１つの電源基板８で２本の放電管２０に電力を供給することができる。

　また、上記の実施例では、シャーシ４を平面視したときに、外側に位置する２つの電極１７の間に電源基板８が配置されている。このため、従来の照明装置に比して一層小型化された電源基板８が実現されている。

　また、上記の実施例では、電源基板８に１つのトランス１０が組み込まれており、シャーシ４を平面視したときに、内側に位置する２つの電極１７がトランス１０と電気的に接続されている。そして、内側に位置する２つの電極１７の近傍にのみトランス１０を配置することで、調整回路の小型化が実現されている。これによって、トランス１０の製造コストを低減することができる。また、１つのトランス１０で２本の放電管２０の電圧を調整することができる。さらに、トランス１０を電源基板８と同一の工程で製造することができ、照明装置２の製造工程を簡単にすることができる。

　また、上記の実施例では、シャーシ４を平面視したときに、内側に位置する２つの電極１７に、同位相の交流電圧Ｐ１、Ｐ２が印加されている。このため、照明装置２の耐電圧等の信頼性が向上する。

　また、上記の実施例では、電極１７を構成する口金１６が口金収容部６２に収容されることによって、放電管２０が中継コネクタ１４を介して電源基板８と電気的に接続されている。このため、放電管２０と電源基板８との間を、リード配線を用いることなく直接かつ簡単に接続することができる。

　また、上記の実施例では、電源基板８が、端部に挿入開口部５８と嵌合する嵌合部７６を有しており、嵌合部７６が、ホルダ壁部６０を挟持する凹部７４を有している。このため、中継コネクタ１４と電源基板８との間でカードエッジ型の接続を実現することができ、かつ、両者の接続を簡単にすることができる。

　また、上記の実施例では、中継コネクタ１４が、絶縁性のホルダ５０と、ホルダ５０に取り付けられている中継端子５６と、を備えている。このため、電源基板８と放電管２０との間の導通を確保しつつ、中継コネクタ１４を流れる電流が中継端子５６からシャーシ４を介して漏電することを防止することができる。

　また、上記の実施例では、シャーシ４にアース端子３０が取り付けられている。このため、放電管２０とシャーシ４との間を、リード配線を用いることなく直接接続することができ、放電管２０の電源基板８に接続されていない側の電極１７を接地電位に保つことができる。

　また、上記の実施例では、導電性の固定具によって、シャーシ４の接地電位と、電源基板８の接地電位と、が等電位に保たれている。このため、シャーシ４と電源基板８との間で電位が安定しており、放電管２０を容易に点灯させることができる。

　また、上記の実施例では、シャーシ４を平面視したときに、内側に位置する２つの電極１７の間隔が、外側に位置する電極１７と内側に位置する電極１７との間隔に比して小さい。このため、従来の照明装置に比して一層小型化された電源基板８が実現されている。

　また、上記の実施例では、シャーシ４を平面視したときに、放電管２０の両端部に形成されている全ての電極１７が、シャーシ４の短手方向に対して平行な直線Ｌ１上に配置されている。このため、シャーシ４内に２本の放電管２０が効率的に収容されている。

（第２実施例）
　図９に、第２実施例に係る照明装置２の正面図を示す。第２実施例は、シャーシ４を平面視したときに、内側に位置する２つの電極１７に印加される交流電圧の位相が、第１実施例のものと異なっている。その他の構成については上記の第１実施例と同じであるため、同一の構成部材については、同一の参照符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。

　第２実施例では、シャーシ４を平面視したときに、内側に位置する２つの電極１７に、逆位相の交流電圧Ｐ３、Ｐ４が印加されている。これによって、表示パネル２２に生じる電磁ノイズが相殺され、電磁ノイズによる影響を抑制することができる。

　実施例の構成と本発明の構成との対応関係を記載しておく。ガラス管１８が「管状体」の一例である。また、トランス１０が「調整回路」の一例である。また、アース端子３０が「接地コネクタ」の一例である。また、収容室６２が「口金収容部」の一例である。

　上記の各実施例の変形例を以下に列挙する。
（１）表示装置装置の表示パネルは、スイッチング素子がＴＦＴであるものに限らず、スイッチング素子がＭＩＭ（Metal Insulator Metal）等、ＴＦＴ以外のものであってもよい。

（２）上記の各実施例では、放電管として冷陰極管を例示したが、それ以外にも例えば熱陰極管を用いることもできる。さらには、他の種類の放電管として、ナトリウムランプ、水銀ランプ、メタルハライドランプ、キセノンランプなどを用いることも可能である。

（３）上記の各実施例では、放電管の形状がＵ字型である例を示したが、放電管の形状は限定されない。電極が一方向に配置されるように屈曲していればよく、擬似Ｕ字型、コの字型等であってもよい。

（４）電極は一方向に配置されていればよく、シャーシの短手方向に対して平行な直線上に並んでいなくともよい。

（５）上記の各実施例以外にも、冷陰極管の長さ寸法やシャーシにおける配置などについては適宜に変更可能である。

（６）上記の各実施例では、トランスが電源基板に組み込まれている例を示したが、シャーシの背面側にトランスと電源基板とが個別に配置されていてもよい。

（７）上記の各実施例では、冷陰極管として口金を有するタイプのものを例示したが、例えば口金を有さず、リード端子がガラス管の端部に露出するタイプの冷陰極管を用いてもよい。その場合、冷陰極管保持具から接続端子を省略するとともに、冷陰極管のリード端子に対して直接配線を半田付けなどにより接続するようにすればよい。

（８）表示装置としては、液晶表示装置に限らず、表示パネルの背面側に照明装置を必要する種々の表示装置が含まれる。

（９）上記の各実施例では、表示パネルとして液晶パネルを用いた液晶表示装置を例示したが、他の種類の表示パネルを用いた表示装置にも本発明は適用可能である。

（１０）上記した各実施例では、チューナーを備えたテレビ受信装置を例示したが、チューナーを備えない表示装置にも本発明は適用可能である。

　以上、本発明の実施例について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。

　また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。

　ＴＶ：テレビ受信装置、Ｄ：表示装置、２：照明装置、４：シャーシ、４Ｈ：取付孔、６：回路基板、８：電源基板、１０：トランス、１２：ランプユニット、１４：中継コネクタ、１６：口金、１８：ガラス管、２０：放電管、２２：表示パネル、２４：ランプクリップ、３０：アース端子、３２：回路配線、３４：凸部、３６：導電部（端子部）、３８：凹部、３９：嵌合部、４０：導電片、４２：アウタリード、４４：本体、５０：ホルダ、５２：箱状部、５４：凸状部、５５：放電管側接続部、５６：中継端子、５７：電源基板側接続部、５８：挿入開口部、６０：ホルダ壁部、６２：収容室、７０：凸部、７２：導電部、７４：凹部、７６：嵌合部

Claims (19)

1. 　シャーシと、
   　管状体の両端部に電極を有すると共にその電極が一方向に配置されるように前記管状体が屈曲している放電管と、
   　前記放電管に対して電力を供給する電源基板と、を備え、
   　前記シャーシ内に前記放電管が２本配置され、
   　前記シャーシを平面視したときに、
   　前記シャーシ内に、２本の前記放電管の前記電極がそれぞれ一方向に並ぶように、前記放電管が並列して収容されており、
   　一方向に並んだ前記電極のうち、内側に位置する２つの電極が前記電源基板に電気的に接続され、外側に位置する２つの電極が前記シャーシに電気的に接続されていることを特徴とする照明装置。
2. 　前記シャーシを平面視したときに、
   　前記外側に位置する２つの電極の間に前記電源基板が配置されていることを特徴とする請求項１に記載の照明装置。
3. 　１つの調整回路をさらに備え、
   　前記内側に位置する２つの電極が前記調整回路と電気的に接続されていることを特徴とする請求項１又は請求項２に記載の照明装置。
4. 　前記調整回路が前記電源基板に組み込まれていることを特徴とする請求項３に記載の照明装置。
5. 　前記内側に位置する２つの電極に対して、同位相の交流電圧が印加されることを特徴とする請求項１から請求項４のいずれか１項に記載の照明装置。
6. 　前記内側に位置する２つの電極に対して、逆位相の交流電圧が印加されることを特徴とする請求項１から請求項４のいずれか１項に記載の照明装置。
7. 　前記シャーシに取り付けられた中継コネクタをさらに備え、
   　前記電極が前記中継コネクタを介して前記電源基板と電気的に接続されていることを特徴とする請求項１から請求項６のいずれか１項に記載の照明装置。
8. 　前記放電管は、
   　前記管状体の端部から突出して形成され、前記電源基板からの電力供給を受けるためのアウタリードと、
   　前記管状体の外周に組み付けられ、前記電源基板と電気的に接続される接続部を備えた本体と、前記本体から延出して前記アウタリードに接続される導電片と、を備える口金と、
   　を有し、
   　前記口金が前記電極を構成しており、
   　前記中継コネクタは、前記口金を収容する口金収容部を有することを特徴とする請求項７に記載の照明装置。
9. 　前記中継コネクタは、前記電源基板の挿入を許容する挿入開口部を有し、
   　前記電源基板は、端部に前記挿入開口部と嵌合する嵌合部を有し、
   　前記中継コネクタと前記電源基板が電気的に接続されていることを特徴とする請求項７又は請求項８に記載の照明装置。
10. 　前記嵌合部は、前記挿入開口部を挟持する凹部を有することを特徴とする請求項９に記載の照明装置。
11. 　前記中継コネクタは、前記シャーシに取り付けられている絶縁性のホルダと、前記電源基板と前記放電管に対して電気的に接続可能であって前記ホルダに取り付けられている中継端子と、を備えることを特徴とする請求項７から請求項１０のいずれか１項に記載の照明装置。
12. 　前記シャーシに取り付けられた接地コネクタをさらに備え、
    　前記電極が前記接地コネクタを介して前記シャーシと電気的に接続されていることを特徴とする請求項１から請求項１１のいずれか１項に記載の照明装置。
13. 　前記シャーシの接地電位と、前記電源基板の接地電位と、が等電位であることを特徴とする請求項１から請求項１２のいずれか１項に記載の照明装置。
14. 　前記シャーシを平面視したときに、
    　前記内側に位置する２つの電極の間隔が、前記外側に位置する電極と前記内側に位置する電極との間隔に比して小さいことを特徴とする請求項１から請求項１３のいずれか１項に記載の照明装置。
15. 　前記シャーシを平面視したときに、
    　前記内側に位置する２つの電極が前記シャーシの短手方向に対して平行な直線上に配置されていることを特徴とする請求項１から請求項１４のいずれか１項に記載の照明装置。
16. 　前記シャーシを平面視したときに、
    　前記外側に位置する２つの電極が前記直線上に配置されていることを特徴とする請求項１５に記載の照明装置。
17. 　請求項１から請求項１６のいずれか１項に記載の照明装置からの光を利用して表示を行う表示パネルを備えることを特徴とする表示装置。
18. 　前記表示パネルが液晶を用いた液晶パネルであることを特徴とする請求項１７に記載の表示装置。
19. 　請求項１７又は請求項１８に記載の表示装置を備えることを特徴とするテレビ受信装置。

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