JP2009044187A - 磁性素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】大きな電流を流すことができる磁性素子を提供する。
【解決手段】巻芯の少なくとも一端に鍔面を有する鍔部を備えた第1のコア及び第2のコアと、前記第1のコア及び第2のコアのそれぞれの巻芯に巻回されたコイルと、前記第1のコアと前記第2のコアとの間に配置された中間コアとから構成される磁性素子であって、中間コアの透磁率が、前記第1のコア及び前記第2のコアの透磁率よりも低く設定されている。
【選択図】図2

Description

本発明は磁性素子に関連し、特に電源用途に用いられるインダクタンス素子に関する。
近年、高密度実装や多層配列の基板構成等による磁性素子の小型化が強く要求されているとともに、製品の低コスト化が強く要求されている。従来の磁性素子の形態としては、フェライト磁性コアからなる鍔付コアおよびリング型コアを組み合せた構成を採用したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
さらに、図16に示すように、電気特性または形状が同一又は類似している磁性素子(例えば、インダクタンス素子)を、実装基板上に複数個配置する回路構成が知られている。
特開2002−313635号
しかしながら、図16に示すように、電気特性または形状が同一又は類似している複数のインダクタンス素子を実装基板上に配置する場合には、実装基板上に、そのインダクタンス素子の配置面積に比例した実装スペースを確保することが必要となり、実装基板が大型になるという問題が生じる。
さらに、インダクタンス素子に限らず、実装基板に実装される実装素子は、実装作業中における素子の破損を防止するために、隣接する実装素子と適宜間隔を空ける必要があり、近年の高密度実装の要求を高い水準で満足させるためには、実装されるインダクタンス素子の配置面積をさらに小さくしなければならないという問題が生じる。
本発明は、上述の点を考慮し、実装基板に対する配置面積を小さくした磁性素子を提供するものである。
本発明に係る磁性素子は、巻芯の少なくとも一端に鍔面を有する鍔部を備えた第1のコア及び第2のコアと、前記第1のコア及び第2のコアのそれぞれの巻芯に巻回されたコイルと、前記第1のコアと前記第2のコアとの間に配置された中間コアと、から構成される磁性素子において、前記中間コアの透磁率が、前記第1のコア及び前記第2のコアの透磁率よりも低く設定されている構成とする。
好ましくは、前記第1のコアと前記第2のコアの鍔部うちの少なくとも1つと前記中間コアとの間にはギャップが形成されていることが適当である。
好ましくは、前記第1のコアと前記第2のコア及び前記中間コアとは、接着剤によって固定されていることが適当である。
好ましくは、磁気シールド部材が設けられていることが適当である。
さらに、好ましくは、前記磁気シールド部材は、樹脂と磁性粉との混合物によってなることが適当である。
本発明の磁性素子は、中間コアの透磁率が、第1コア及び第2コアの透磁率よりも低く設定されている。
本発明に係る磁性素子によれば、実質的に第1コア及び第2コアと中間コアとの間に磁気ギャップを設けた場合と同等の作用を得ることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態の例について図面を参照して説明するが、本発明は以下の例に限定されるものではない。
図1は、本発明による磁性素子の分解斜視図である。
図1に示すように、磁性素子としてのインダクタンス素子1は、第1の鍔付コア2と、第2の鍔付コア3と、中間コア4とから構成されている。また、本例における第1の鍔付コア2と第2の鍔付コア3は、同一の形状を有している。なお、第1と第2の鍔付コア2、3は、互いの巻芯の径や鍔の形状が異なっていてもよい。
第1の鍔付コア2は、平面状の鍔面2dを有する鍔部2bと、鍔部2bに連接する図示しない巻芯に巻回されている第1コイル2aとからなっている。同様に、第2の鍔付コア3は、平面状の鍔面3dを有する鍔部3bと、鍔部3bに連接する図示しない巻芯に巻回されている第2コイル3aとからなっている。また、第1の鍔付コア2及び第2の鍔付コア3は、Ni-Zn系フェライトを用いた磁性材料で形成されている。
中間コア4は、第1の鍔付コア2及び第2の鍔付コア3と高さが一致するように形成され、第1の鍔付コア2及び第2の鍔付コア3に対向する面には、鍔部2b及び鍔部3bの外周形状に合致するような形状を有する嵌合部4aが形成されている。中間コア4は、Ni-Zn系フェライトを用いた材料で形成され、例えば、金型プレスによって矩形状にプレスしたものを研削することで成型される。
図2は、本発明による磁性素子の斜視図である。
第1の鍔付コア2の鍔部2b及び第2の鍔付コア3の鍔部3bの外周形状の一部と、中間コア4の嵌合部4aとが合致するようにインダクタンス素子1が組み立てられている。すなわち、第1の鍔付コア2と第2の鍔付コア3と中間コア4によって、インダクタンス素子1に閉磁路回路が形成されている。また、鍔面2d及び鍔面3dと中間コア4の上下方向の面とが、一つの平面を形成するように組み立てられている。なお、鍔付コア2,3と中間コア4とを組み付ける際は、鍔部2b、3bの側面と、その側面に対応する中間コア4の所望の部位に接着剤を塗布し、固定する。
なお、このインダクタンス素子1を電源用途として、即ち大電流対応とするためには、磁路中にギャップを設ける必要がある。ギャップを設ける方法としては、鍔付コアの少なくとも一方の鍔部の外周径を、他方の鍔部の外周径よりも特定の寸法だけ小さくすることにより、中間コア4との間に空隙を形成することが考えられる。また、別の方法としては、中間コア4の実効透磁率を、鍔付コア2,3の実効透磁率よりも低く設定することで、実質的にギャップとしての作用を奏させることができる。なお、その方法を用いる場合には、透磁率の低い磁性材料を用いたり、樹脂と磁性粉を混合したものをコア材としたり、種々変更が可能である。このように構成することで、空隙によるギャップを設ける必要がなく鍔付コア2,3と中間コア4との接触点が増えるため、インダクタンス素子1の機械的強度が向上するという利点を有する。
図3は、本発明による磁性素子の図2に示したA−A線上の断面図である。
第1の鍔付コア2の巻芯2cには、コイル2aが巻回されており、第2の鍔付コア3の巻芯3cには、コイル3aが巻回されている。また、このコイル2a及びコイル3aからは、図に示した矢印の方向に、巻芯2c、3c、鍔部2b、3b、中間コア4を貫く磁束Φ1、Φ2が発生している。
ここで、鍔面2d、3dに平行な巻芯2cの断面積をS1,巻芯3cの断面積をS3、鍔面2d、3dに平行であって、図に示すような中間コア4の最狭部(具体的には、中間コアの1/2の高さにおける断面積)の断面積をS2’と定義する。
図4は、本発明による磁性素子の図3に示したB−B線上の断面図である。
断面積S1の巻芯2cには、コイル2aが巻回されており、鍔部2bは、コイル2aの外周径よりも大きい外周径を有している。同様に、断面積S3の巻芯3cには、コイル3aが巻回されており、鍔部3bは、コイル3aの外周径よりも大きい外周径を有している。
また、中間コア4に設けられた嵌合部4aが、鍔部2b及び鍔部3bの外周の一部と嵌合している。ここで、鍔面2d、3dに平行であって、中間コア4の最広部(具体的には、中間コア4の上下端部の位置における断面積)の断面積をS2と定義する。
本例のインダクタンス素子1によれば、中間コア4が鍔部2b、3bの形状に合致した嵌合部4aを有しているので、インダクタンス素子1の配置面積を小さくするとともに、確実に鍔付コア2,3と中間コア4とを結合することができる。鍔部2b、3bと中間コア4との接触面積が小さい場合、例えば、点接触しているような場合には、すぐに磁気飽和状態になってしまうが、本例のインダクタンス素子1のように、中間コア4の嵌合部4aの形状を、鍔部2b、3bの形状に合致するように形成することで、中間コア4に生じる磁気飽和と、鍔付コア2,3に生じる磁気飽和との割合を均一にすることができ、インダクタンス素子1における局所的な磁気飽和状態の発生を遅らせることができる。
本例のインダクタンス素子1によれば、鍔付コア2,3及び中間コア4とも簡素な構成であるため、素子の製造が非常に容易になるという利点を有する。つまり、コイル2a,3aを巻回するためのコアは一般的に用いられている鍔付コア2,3であり、コアの製造からコイルの巻回工程に係る生産性、製造技術は非常に安定したものとなる。また、中間コア4の形状も簡素であり製造が容易であるため、総合的に、磁性素子の製造コストを低くすることができる。
また、本例のインダクタンス素子1によれば、鍔付コア2の巻芯2cの断面積をS1、鍔付コア3の巻芯3cの断面積をS3とし、中間コア4の断面積をS2とした時に、S1≦S3であり、かつS1≦S2と規定されているため、種々の用途に対して、鍔付コア2,3および中間コア4の総合的な磁気飽和における均衡(バランス)に優れるといった利点を有する。
つまり、S1≦S3でありS1=S2の場合は、第1の鍔付コア2のコイル2aまたは第2の鍔付コア3のコイル3aのいずれか一方のコイルに対して電流を印加する場合に、磁気飽和を生じさせることがなく、また、インダクタンス素子1の配置面積を小さくすることができる。
また、S1≦S3であり5×S1=S2の場合は、第1の鍔付コア2のコイル2a及び第2の鍔付コア3のコイル3aのいずれのコイルに対しても電流を印加する場合に、中間コア4の磁気飽和を生じさせることがなく、また、中間コア4の断面積S2が大きくなるために、インダクタンス素子1の高剛性化を計ることができる。
また、S1≦S3でありS1>S2の場合は、中間コア4の断面積S2は、実質的に鍔付コア2の巻芯2cの断面積S1よりも小さくなるため、少なくともコイル2aに過電流が印加されると、先ず中間コア4に磁気飽和が生じることになり、インダクタンス素子1の電気的特性(代表的にはインダクタンス値)の急激な低下を招く虞がある。さらに、中間コア4の断面積S2が小さくなるために、インダクタンス素子1の機械強度・剛性の低下が顕著となる。
また、S1≦S3であり5×S1<S2の場合は、電流印加の際に発生する磁気飽和に対するインダクタンス素子の信頼性は獲得し得るものの、中間コア4の断面積S2が大きくなるので、インダクタンス素子1が大型になる。さらに、十分なインダクタンス素子1の強度を保つために、中間コア4の最狭寸法部における断面積S2’を、鍔付コアの巻芯2c、3cの断面積S1と同等以上にする必要が生じるので、やはりインダクタンス素子が大型になる。また、鍔付コアの鍔部2b、3bの形状に沿った外形を有する中間コア4を設計するためには、中間コアの断面積S2の値は、巻芯の断面積S1に対して、略5×S1となることが判明した。
以上の考察により、本例のインダクタンス素子1においては、第1の鍔付コア2の巻芯2cの断面積をS1、中間コアの断面積をS2、第2の鍔付コアの巻芯3cの断面積をS3としたときに、S1≦S3であり、かつS1≦S2の関係となるように構成したものであり、好ましくは、S1≦S3であり、かつS1≦S2≦5×S1となるように構成したものである。
また、本例のインダクタンス素子1によれば、図6に示すように、本例のインダクタンス素子1と、従来の鍔付コア102とリング型コア103とからなるインダクタンス素子101を2つ密接した状態と比較すると、長さd分だけ、インダクタンス素子1の配置面積を小さくすることができる。さらに、2つのリング型コア103を1つの中間コア4に置き替えることができるので、低コストでありながら同等以上の電気特性を有するインダクタンス素子1を得ることができる。すなわち、本例のインダクタンス素子1によれば、従来は2つ用いるインダクタンス素子101を、1つにまとめることにより、インダクタンス素子自体の実装スペースを小さくすることが可能となり、また、本例のインダクタンス素子1は、磁気結合を持たせることなく、1つの固体中に2つのコイル2a,3aを有するものである。
さらに、本例のインダクタンス素子1によれば、従来から一般的に採用されている鍔付コア2,3を2つ用い、簡素な形状の中間コア4を上記鍔付コア2,3の中間に配置することによって、本来、回路基板上にて用いられていた2つの磁性素子を1つにすることが可能となり、その際、本例のインダクタンス素子1のサイズは、従来のものと比べても2倍になることはなく、実質的にインダクタンス素子1の配置面積の縮小化、コストの低減の効果を得ることが可能となる。
図5は、本発明による磁性素子を実装基板に装着する際の斜視図である。
図5において、図2と対応する部分には、同一符号を付して重複説明を省略する。
第1の鍔付コア2の鍔面2dに設けられた実装面2eには、端子電極5が設けられている。同様に、第2の鍔付コア3の鍔面3dに設けられた実装面3eには、端子電極5が設けられている。インダクタンス素子1は、半田付けによって、端子電極5と実装基板6との接触が保たれる状態で、実装基板6に実装される。これにより、実装基板6から供給される電流は、端子電極5を介して、インダクタンス素子1に供給される。
図に一点鎖線で示されたX−X線は、鍔付コア2,3の図示されない巻芯2c、3cの長軸方向を示す。また、図に一点鎖線で示されたY−Y線は、実装面2e、3eに平行な方向を示す。すなわち、本例では、鍔付コア2,3の巻芯2c、3cの長軸は、実装面2e,3eに対して垂直となるように設定されている。
このようにすることで、本例のインダクタンス素子1によれば、鍔付コア2,3の巻芯2c、3cの長軸方向が、実装面2e,3eと垂直であり、かつ鍔面2d、3dが実装面2e、3eと平行であるために、主として鍔面2d、3dによって、インダクタンス素子1の上下方向における磁束漏洩を抑制することが可能である。このため、例えば、電源基板の上下方向に信号基板が配置される多層回路構成等の場合に、上下方向に漏洩する磁束によって生じ得る信号処理用途の電子部品の誤作動を、抑制することが可能となる。
図7は、本発明による別の形態例の磁性素子の分解斜視図である。
図7に示すように、磁性素子としてのインダクタンス素子11は、第1の鍔付コア12と、第2の鍔付コア13と、中間コア14とから構成されている。また、本例における第1の鍔付コア12と第2の鍔付コア13は、同一の形状を有している。なお、第1と第2の鍔付コア12,13は、互いの巻芯の径や鍔の形状が異なるものであってもよい。
第1の鍔付コア12は、略正方形状の鍔面12dを有する鍔部12bと、鍔部12bに連接する図示しない巻芯に巻回されている第1コイル12aとからなっている。同様に、第2の鍔付コア13は、略正方形状の鍔面13dを有する鍔部13bと、鍔部13bに連接する図示しない巻芯に巻回されている第2コイル13aとからなっている。また、第1の鍔付コア12及び第2の鍔付コア13は、Ni-Zn系フェライトを用いた磁性粉末材料で形成されている。
中間コア14は、直方体で構成され、第1の鍔付コア12及び第2の鍔付コア13と高さが一致するように形成されている。中間コア14は、Ni-Zn系フェライトを用いた磁性材料で形成され、例えば、金型プレスによって矩形状に成型される。
図8は、本発明による別の形態例の磁性素子の斜視図である。
第1の鍔付コア12の鍔12d及び第2の鍔付コア13の鍔13dの外周形状の一辺と、中間コア14の平面部が合致するようにインダクタンス素子1が組み立てられている。また、鍔面12d及び鍔面13dと中間コア14の直方体の一面とが、一つの平面を形成するように組み立てられている。
図9は、本発明による別の形態例の磁性素子を実装基板に装着する際の斜視図である。
第1の鍔付コア12の鍔面12dに設けられた実装面12eには、端子電極15が設けられている。同様に、第2の鍔付コア13の鍔面13dに設けられた実装面13eには、端子電極15が設けられている。端子電極15は、実装面12e,13eにAgペーストを塗布・焼成することにより形成される。このように、端子となる部位にAgペーストを塗布・焼成した電極タイプのコアとすることで、生産性、コスト、実装性に優れた磁性素子を提供することができる。なお、インダクタンス素子11は、半田付けによって、端子電極15と実装基板6との接触が保たれる状態で、実装基板6に実装される。これにより、実装基板6から供給される電流は、端子電極15を介して、インダクタンス素子11に供給される。
図に一点鎖線で示されたX−X線は、鍔付コア12,13の図示されない巻芯12c、13cの長軸方向を示す。また、図に一点鎖線で示されたY−Y線は、実装面12e、13eに平行な方向を示す。すなわち、本例では、鍔付コアの巻芯12c、13cの長軸は、実装面12e,13eに対して水平となるように設定されている。
このようにすることで、本例のインダクタンス素子11によれば、鍔付コア12,13の巻芯12c、13cの長軸方向が、実装面12e,13eと水平であり、かつ鍔部12b、13bが略正方形状を有しているので、実装基板6に対する実装性・安定性に優れている。
図10は、本発明によるまた別の形態例の磁性素子の分解斜視図である。
図10において、図7と対応する部分には、同一符号を付して重複説明を省略する。
本例のインダクタンス素子11においては、第1の鍔付コア12、第2の鍔付コア13、及び中間コア14の上方に、磁気シールド板17が設けられている。また、磁気シールド板17は、例えば、高透磁率の磁性板、樹脂と磁性粉を混合した板状部材で形成される。
図11は、本発明によるまた別の形態例の磁性素子の斜視図である。
図11において、図8と対応する部分には、同一符号を付して重複説明を省略する。
本例のインダクタンス素子11においては、鍔面12d及び鍔面13dと、直方体の中間コア14の一面とが1つの平面を形成するように組み立てられているが、この平面の上端部側にコイル12a、13aを覆うように、磁気シールド板17が取り付けられている。
図12は、本発明によるまた別の形態例の磁性素子を実装基板に装着する際の斜視図である。
図12において、図9と対応する部分には、同一符号を付して重複説明を省略する。
本例のインダクタンス素子11においては、磁気シールド基板17が、鍔付コア12,13の実装基板6に装着される装着面12e,13eの反対側に取り付けられた状態で、実装基板6に装着される。
本例のインダクタンス素子11によれば、素子の上部に磁気シールド板17を備えた構成を採用しているので、インダクタンス素子11の上部から磁束が漏洩するといった不具合を抑制することが可能となり、信頼性の高いインダクタンス素子11を提供することが可能である。なお、素子のサイズに制限がない場合には、磁気シールド板17を、鍔付コア12,13の側方部にも貼り付けることで、より一層、漏洩磁束を低減することが可能となる。
図13は、本発明によるさらにまた別の形態例の磁性素子の斜視分解図である。
図13に示すように、磁性素子としてのインダクタンス素子21は、第1の鍔付コア22と、第2の鍔付コア23と、中間コア24とから構成されている。また、本例における第1の鍔付コア22と第2の鍔付コア23は、同一の形状を有している。なお、第1と第2の鍔付コア22、23は、互いの巻芯の径や鍔の形状が異なっていてもよい。
第1の鍔付コア22は、いわゆる片鍔付コアであって、図示しない平面状の鍔面を有する鍔部22bと、鍔部22bに連接する巻芯22cに巻回されている第1コイル22aとからなっている。また、巻芯22cの鍔部22bと反対側の先端部は、第1コイル22aから突出するように形成されている。同様に、第2の鍔付コア23は、片鍔付コアであり、図示しない平面状の鍔面を有する鍔部23bと、鍔部23bに連接する巻芯23cに巻回されている第2コイル23aとからなっている。また、巻芯23cの鍔部23bと反対側の端部は、第2コイル23aから突出するように形成されている。なお、第1の鍔付コア22及び第2の鍔付コア23は、Ni-Zn系フェライトを用いた磁性材料で形成されている。
中間コア24は、第1の鍔付コア22及び第2の鍔付コア23との間に配置される下部構造部24aと、第1の鍔付コア22及び第2の鍔付コア23の上方に跨って配置される上部構造部24bとから構成されており、断面が略T型の外形を有している。下部構造部24aの、第1の鍔付コア2及び第2の鍔付コア3に対向する面には、鍔22b及び鍔23bの外周形状に合致するような形状を有する嵌合部24dが形成されている。また、上部構造部24bには、コイルから突出した巻芯22c、23cと嵌合するための巻芯嵌合孔24cが形成されている。なお、中間コア24は、Ni-Zn系フェライトを用いた材料で形成され、例えば、金型プレスによって成型される。
図14は、本発明によるさらにまた別の形態例の磁性素子の斜視図である。
本例のインダクタンス素子21においては、鍔付コア22,23の鍔部22b、23bの外周の一部が、下部構造体24aに設けられた嵌合部24dに嵌合し、鍔付コア22,23の巻芯22c、23cの先端部が、上部構造体24bに設けられた巻芯嵌合孔24cに挿入され、巻芯22c,23cの先端部の端面と上部構造体の上面とが一つの平面を形成するように、インダクタンス素子21が組み立てられている。
図15は、本発明によるさらにまた別の形態例の磁性素子を実装基板に装着する際の斜視図である。
図15において、図14と対応する部分には、同一符号を付して重複説明を省略する。
第1の鍔付コア22の鍔面22dに設けられた実装面22eには、端子電極25が設けられている。同様に、第2の鍔付コア23の鍔面23dに設けられた実装面23eには、端子電極25が設けられている。インダクタンス素子21は、半田付けによって、端子電極25と実装基板6との接触が保たれる状態で、実装基板6に実装される。これにより、実装基板6から供給される電流は、端子電極25を介して、インダクタンス素子21に供給される。
図に一点鎖線で示されたX−X線は、鍔付コア22,23の図示されない巻芯22c、23cの長軸方向を示す。また、図に一点鎖線で示されたY−Y線は、実装面22e、23eに平行な方向を示す。すなわち、本例では、鍔付コア22,23の巻芯22c、23cの長軸は、実装面22e,23eに対して垂直となるように設定されている。
本例のインダクタンス素子21によれば、鍔付コアの巻芯22c、23cの先端を巻芯嵌合孔24cへ挿通することにより、部品組み付けの際の位置決め・固定が容易かつ確実となり、さらにコイル22a,23aの上面部は中間コア24の上部構造体24bで覆われていることにより、コイルからの漏洩磁束を抑制することが可能である。
なお、第1の鍔付コア、第2の鍔付コア、及び中間コアの形成に用いる磁性材料は、Ni-Zn系フェライトに限られるものではなくMn-Zn系フェライトや、金属系磁性材料、アモルファス系磁性材料等を用いることが可能である。
図1は、本発明による磁性素子の分解斜視図である。 図2は、本発明による磁性素子の斜視図である。 図3は、本発明による磁性素子の断面図である。 図4は、本発明による磁性素子の平面断面図である。 図5は、本発明による磁性素子を実装基板に装着する際の斜視図である。 図6は、従来の磁性素子と本発明による磁性素子とを比較した際の断面図である。 図7は、本発明による別の形態例の磁性素子の分解斜視図である。 図8は、本発明による別の形態例の磁性素子の斜視図である。 図9は、本発明による別の形態例の磁性素子を実装基板に装着する際の斜視図である。 図10は、本発明によるまた別の形態例の磁性素子の分解斜視図である。 図11は、本発明によるまた別の形態例の磁性素子の斜視図である。 図12は、本発明によるまた別の形態例の磁性素子を実装基板に装着する際の斜視図である。 図13は、本発明によるさらにまた別の形態例の磁性素子の斜視分解図である。 図14は、本発明によるさらにまた別の形態例の磁性素子の斜視図である。 図15は、本発明によるさらにまた別の形態例の磁性素子を実装基板に装着する際の斜視図である。 図16は、従来の複数の磁性素子を配置した従来の回路構成を示す図である。
符号の説明
1,11,21・・インダクタンス素子、2,12、22・・第1の鍔付きコア、2a、12a、22a・・コイル、2b,12b、22b・・鍔部、2c、12c、22c・・巻芯、2d、12d、22d・・鍔面、2e、12e,22e・・実装面、3,13,23・・第2の鍔付きコア、3a,13a、23a・・コイル、3b、13b、23b・・鍔部、3c、13c、23c・・巻芯、3d、13d、23d・・鍔面、3e、13e,23e・・実装面、4、14,24・・中間コア、4a・・嵌合部、5,15,25・・端子電極、6・・実装基板、17・・磁気シールド、24a・・下部構造部、24b・・上部構造部、24c・・巻芯嵌合孔、S1・・鍔付きコアの巻芯の断面積、S2・・中間コアの断面積、Φ1、Φ2・・磁束線、X・・巻芯の長軸線、Y・・実装面軸

Claims (5)

  1. 巻芯の少なくとも一端に鍔面を有する鍔部を備えた第1のコア及び第2のコアと、
    前記第1のコア及び第2のコアのそれぞれの巻芯に巻回されたコイルと、
    前記第1のコアと前記第2のコアとの間に配置された中間コアと、
    から構成される磁性素子において、
    前記中間コアの透磁率が、前記第1のコア及び前記第2のコアの透磁率よりも低く設定されている
    ことを特徴とする磁性素子。
  2. 請求項1に記載の磁性素子において、
    前記第1のコアと前記第2のコアの鍔部うちの少なくとも1つと前記中間コアとの間にはギャップが形成されている
    ことを特徴とする磁性素子。
  3. 請求項1または2に記載の磁性素子において、
    前記第1のコアと前記第2のコア及び前記中間コアとは、接着剤によって固定されている
    ことを特徴とする磁性素子。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の磁性素子において、
    磁気シールド部材が設けられている
    ことを特徴とする磁性素子。
  5. 請求項4に記載の磁性素子において、
    前記磁気シールド部材は、樹脂と磁性粉との混合物によってなる
    ことを特徴とする磁性素子。
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