JP3186098U - コア部材およびコイル部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】インダクタンス特性が良好で材料取り効率の良いコア部材、およびかかるコア部材を備え生産性の高いコイル部品を提供する。
【解決手段】一対のコア部材50は、磁性材料からなり、巻芯部10と、この巻芯部の一方側の端部12に形成されて巻芯部よりも大径の鍔部14と、をそれぞれ有し、巻芯部の他方側の端部16の端面18に、端面同士を突き当てたときに互いに噛み合って巻芯部まわりの軸回転を規制する係合部20が形成されている。コイル部品100は、一対のコア部材の係合部同士を噛み合わせて連結した巻芯部の周囲に空芯コイル60が装着されている。コア部材50にはアンダーカット部分が無いため、プレス成形により容易に成形することができ、材料取りの効率が高い。また、一対のコア部材が分割構成されているため、予め巻回された空芯コイルに両側から巻芯部を挿入することができる。巻芯部に巻張力が付与されないため、巻芯部が欠けることがない。
【選択図】図1

Description

本考案は、コア部材、およびコア部材を備えるコイル部品に関する。
この種の技術に関し、特許文献1にはドラムコアの周囲にコイルワイヤを巻回したコイル部品であるインダクタンス素子が記載されている。ドラムコアは、巻芯部の両端に大径の鍔部が一体形成された部材であり、フェライトなどの強磁性材料で作成される。このような両端に鍔部を備えるドラムコア(コア部材)は、細径の巻芯部がアンダーカット形状になるため金型を用いたプレス成形で作成することは困難であり、太径の丸棒状の強磁性材料から巻芯部を細径に削り出して作成することが一般的である。
近年、コイル部品への通電量を増大させる要請からコイルワイヤの太線化が図られている。太線のコイルワイヤを巻芯部の周囲に巻回する場合、コイルワイヤに大きな巻張力(テンション)を付与してコイルワイヤを巻芯部に巻き付ける必要がある。このため、フェライトのように脆性の大きい材料でドラムコアを作成した場合、コイルワイヤの巻回時にその巻張力によってドラムコアが欠けたり変形したりすることが問題となる。
特許文献2は、巻芯部の一端側にのみ大径の鍔部が形成された釘形状の釘型コアに対して、予め巻回された空芯コイルを外装してなるコイル部品(インダクタ)が開示されている。特許文献2のコイル部品によれば、巻芯部の他端側から空芯コイルを外装することができるため、巻芯部に巻張力が作用することがなく、巻芯部に欠けや変形が生じることがない。
また、特許文献3にはコイル部品の一例であるチョークコイルが開示されている。このチョークコイルは、板材をコ字状に打ち抜いた多数の鉄芯部材を積層してブロック状の鉄芯を作成し、一対の鉄芯の端部同士を嵌合させて矩形環状の巻芯を形成したものである。鉄芯の端部には、互いに嵌合するS字状などの凹部と凸部が形成されている。矩形環状の巻芯のうちの平行な一対の柱状部の周囲に、それぞれコイルが巻回されている。
特開2006−278612号公報 特開2007−165729号公報 特開2000−348954号公報
特許文献1のコア部材は太径の棒状の強磁性材料から巻芯部を細径に削り出して作成する必要があるため材料取り効率が悪いという問題がある。特に、ドラムコアを大型化した場合には巻芯部を削り出すことによって廃棄される強磁性材料の量が増大し、材料コストが高くなる。
特許文献2のような釘形状のコア部材の場合は、巻芯部の一端側にのみ鍔部が形成された凸形状であるため、強磁性材料をプレス機で押し固めることにより作成することができる。このため、材料取りの効率が良く、ドラムコアを大型化しても材料コストがあまり増大しないというメリットがある。しかしながら、特許文献2のコイル部品は、鍔部が巻芯部の一端側にのみ形成されているため磁気回路が開ループとなり、所望のインダクタンス特性を得ることが難しい。
特許文献3のチョークコイルは、同一形状の平板を多数枚積層したものであり、巻芯部の端部に大径の鍔部を有するドラムコアを作成するものではない。
本考案は上述のような課題に鑑みてなされたものであり、インダクタンス特性が良好で材料取り効率の良いコア部材、およびかかるコア部材を備え生産性の高いコイル部品を提供するものである。
本考案によれば、磁性材料からなり、巻芯部と、前記巻芯部の一方側の端部に形成されて前記巻芯部よりも大径の鍔部と、をそれぞれ有する一対のコア部材であって、前記巻芯部の他方側の端部の端面の面内に、当該端面同士を突き当てたときに互いに噛み合って前記巻芯部まわりの軸回転を規制する係合部が形成されていることを特徴とするコア部材が提供される。
上記考案によれば、一対のコア部材の端部同士を突き当てることで係合部同士が噛み合って巻芯部が構成されるため、芯部の両端に鍔部が形成されたドラムコアの周囲に空芯コアを装着することが可能である。また、係合部同士が噛み合うことで巻芯部まわりの軸回転が規制されるため、ドラムコアを安定して組み立てることができる。
本考案のコア部材においては、より具体的な態様として、前記係合部が前記巻芯部の軸直交方向を法線方向とする係合面を有し、一対の前記巻芯部の前記係合部同士を噛み合わせることで前記巻芯部まわりの軸回転が正逆方向ともに規制されるようにしてもよい。
前記一対のコア部材にそれぞれ形成された前記係合部が互いに同一の凸形状であってもよい。
前記係合部が、前記巻芯部の軸心を含む平面に関して線対称形状であってもよい。
前記係合部が、前記巻芯部の軸心に関して点対称形状であり、一対の前記係合部が互いに凹凸嵌合可能であってもよい。
前記磁性材料がフェライト焼結体であってもよい。
また、本考案によれば、上記のコア部材と、空芯コイルと、を備え、一対の前記コア部材の前記係合部同士を噛み合わせて連結した前記巻芯部の周囲に前記空芯コイルが装着されていることを特徴とするコイル部品が提供される。
本考案のコイル部品においては、より具体的な態様として、前記空芯コイルの少なくとも一方の巻線端面が前記巻芯部の前記鍔部と当接していてもよい。
一対の前記コア部材同士、および前記コア部材と前記空芯コイルとが樹脂接着剤により一体に固着されていてもよい。
前記空芯コイルが、平線を前記平線の法線方向を巻軸方向として巻回した平線コイルであってもよい。
本考案によれば、インダクタンス特性が良好で材料取り効率の良いコア部材、およびかかるコア部材を備え生産性の高いコイル部品が提供される。
本考案の第一実施形態のコイル部品を示す分解斜視図である。 第一実施形態のコイル部品の斜視図である。 図3(a)はコア部材の斜視図である。図3(b)はコア部材の平面図である。 一対のコア部材同士を組み合わせた状態を示す斜視図である。 図5(a)は第二実施形態のコイル部品を示す斜視図である。図5(b)は第二実施形態のコイル部品の側面図である。 図6(a)は第三実施形態のコア部材の斜視図である。図6(b)は第三実施形態のコア部材の平面図である。 図7(a)は第四実施形態のコア部材の斜視図である。図7(b)は第四実施形態のコア部材の平面図である。
以下、本考案の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、重複する説明は適宜省略する。
<第一実施形態>
図1から図4を用いて本考案の第一実施形態のコア部材50およびコイル部品100を説明する。図1は本実施形態のコイル部品100を示す分解斜視図である。一対のコア部材50と空芯コイル60とは、矢印で示すように一体化される。図2は本実施形態のコイル部品100の斜視図である。
はじめに、本実施形態の概要について説明する。
一対のコア部材50は、磁性材料からなり、巻芯部10と、この巻芯部10の一方側の端部12に形成されて巻芯部10よりも大径の鍔部14と、をそれぞれ有している。コア部材50は、巻芯部10の他方側の端部16の端面18の面内に、当該端面18同士を突き当てたときに互いに噛み合って巻芯部10まわりの軸回転を規制する係合部20が形成されている。
本実施形態のコア部材50によれば、鍔部14が巻芯部10の片側のみに形成されている。また、係合部20は端面18の面内に形成されているため、コア部材50にはアンダーカット部分が無く、金型を用いた磁性材料のプレス成形により容易に成形することができる。このため本実施形態のコア部材50は材料取りの効率が高い形状である。
本実施形態のコイル部品100は、上記のコア部材50と空芯コイル60とを備えている。コイル部品100は、一対のコア部材50の係合部20同士を噛み合わせて連結した巻芯部10の周囲に空芯コイル60が装着されている。
本実施形態のコイル部品100においては、一対のコア部材50が分割構成されているため、予め巻回された空芯コイル60に対して、図1に矢印で示すように両側から巻芯部10を挿入することができる。すなわち、コイル部品100は巻芯部10の両端に鍔部14を有するとともに、巻芯部10に対してコイルワイヤ62を直接に巻回する必要がない。このため、空芯コイル60のコイルワイヤ62を太線にした場合も、巻芯部10に対してコイルワイヤ62の巻張力が付与されることがなく、巻芯部10が欠けたり変形したりすることがない。
次に、本実施形態ついて詳細に説明する。
コイル部品100は空芯コイル60を備える電子部品である。コイル部品100は、インダクタ、ソレノイド、トランス、送信もしくは受信アンテナ、抵抗器、発電機または磁気センサなど種々の用途に用いられる。
巻芯部10は複数の部品により構成されている。本実施形態では、2個のコア部材50を対面させて端面18同士を突き当てることにより一連の巻芯部10が構成される態様を例示する。ただし本実施形態に代えて、コア部材50の一方または両方が複数個の部品で構成されていてもよい。言い換えると、鍔部14を備える2個のコア部材50の間に、端面18の係合部20と相補的な凹凸形状を有する棒状またはブロック状等のスペーサを介挿してもよい。この場合、鍔部14を備える部品と上記スペーサとを併せてコア部材50と呼称する。すなわち、コア部材50は1個または複数個の部品からなり、巻芯部10は3個以上の部品を連結して構成してもよい。以下、簡単のため一対のコア部材50が各1個の部品で構成されている態様にて本考案を説明する。
巻芯部10と鍔部14とは磁性材料により一材で一体成形されている。磁性材料としてはフェライト焼結体を用いることができる。フェライト焼結体としては、硬磁性をもつハード・フェライトまたは軟磁性をもつソフト・フェライトをいずれも用いることができる。
一対のコア部材50同士、およびコア部材50と空芯コイル60とは樹脂接着剤により一体に固着されていてもよい。コア部材50同士を固着することにより、コイル部品100の組み立て後の各工程、たとえば外装樹脂70(図5(b)を参照)でコア部材50を被覆するオーバーモールド工程や、コイル部品100の使用環境において、コア部材50同士が離間することがない。また、コア部材50と空芯コイル60とを固着することで、上記のオーバーモールド工程等において空芯コイル60が巻芯部10に対して移動することがない。以上、コア部材50同士、およびコア部材50と空芯コイル60とを固着することにより、コイル部品100の磁気特性が不測に変動することがない。なお、コア部材50同士、または一対のコア部材50とその間に介挿するスペーサとを固着する樹脂接着剤(第一接着剤)と、コア部材50と空芯コイル60とを固着する樹脂接着剤(第二接着剤)とは同種でも異種でもよい。
空芯コイル60は一条または多条のコイルワイヤ62をループ状に巻回してなる。空芯コイル60のループ径(内径)は、コア部材50の巻芯部10の外径よりも大きく、鍔部14の外径よりも小さい。コイルワイヤ62は丸線でも平線でもよい。本実施形態のコイルワイヤ62は丸線であり、後述する第二実施形態のコイルワイヤ62は平線である(図5(a)を参照)。図2に示すように、コイルワイヤ62の両端の巻線端部64は、コア部材50から同方向に引き出されている。なお、本実施形態に代えて、コア部材50の鍔部14に切欠部(図示せず)を形成し、この切欠部を通じてコイルワイヤ62の巻線端部64を巻芯部10(図1を参照)の軸方向に平行に引き出してもよい。コイルワイヤ62の巻線端部64は基板実装端子として用いることができる。
巻芯部10の端面18の面内に形成されている係合部20について説明する。図3(a)はコア部材50の斜視図であり、図3(b)はコア部材50の平面図である。図4は一対のコア部材50同士を組み合わせた状態を示す斜視図である。
コア部材50は、巻芯部10の片側に鍔部14が形成された釘形状をなしている。鍔部14と反対側の端部16の端面18の内側に係合部20が形成されている。係合部20は端面18から巻芯部10の径方向の外側に突出することはなく、したがって巻芯部10にアンダーカットは存在しない。
係合部20は、巻芯部10の軸直交方向(図3(b)の左右方向)を法線方向とする係合面22を有している。本実施形態の係合面22は、巻芯部10の軸心を含み、軸心を中心に径方向の両側に伸びる平面である。このため、一対のコア部材50の巻芯部10の係合部20同士を噛み合わせることで、巻芯部10まわりの軸回転が正逆方向ともに規制される。
巻芯部10の端面18は段差や凹凸を含む曲面である。端面18の面内とは、巻芯部10の端部16を軸方向に目視した場合の巻芯部10の平面視形状の内側である。より具体的には、本実施形態の巻芯部10の端部16の端面18は円形をなし、また巻芯部10の軸方向(図3(b)の紙面前後方向)を法線方向とする。端面18には、軸方向に突出する半円形の係合部20が形成されている。係合面22は係合部20と端面18との段差面であり、係合面22は端面18から垂直に起立している。本実施形態の端面18は、段差のある2つの半円形の平坦面の集合である。一対のコア部材50を、係合面22が突き当てられるように対向して配置することで、図4に示すように巻芯部10は一本の棒状をなす。係合面22の法線方向が巻芯部10の軸直交方向であることにより、一対のコア部材50同士にトルクを付与した場合に、このトルクは係合面22の法線方向の内力としてキャンセルされるため、係合部20同士の係合が浮き上がって軸方向に離間することがない。
一対のコア部材50にそれぞれ形成された係合部20は互いに同一の凸形状である。これにより、一対のコア部材50を共通部品として作成することができる。
本実施形態の係合部20は、巻芯部10の軸心を含む平面(図3(b)のC−C平面)に関して線対称形状である。
コイル部品100を組み立てる場合、図1に示すように、空芯コイル60のループの内部に両側からコア部材50の巻芯部10を挿入する。端面18および係合面22に樹脂接着剤(第一接着剤)を予め塗布しておくとよい。この状態で一対のコア部材50の端面18同士を突き当て、係合面22同士を接合させて接着剤で固着する。さらに、空芯コイル60と巻芯部10とを樹脂接着剤(第二接着剤)で固着する。かかる第二接着剤は、固着前の一対のコア部材50の巻芯部10の周囲に予め塗布しておいてもよく、または一対のコア部材50を第一接着剤で固着したのちに、空芯コイル60の周囲から含浸させてもよい。
図2に示すように、本実施形態のコイル部品100においては、空芯コイル60の少なくとも一方の巻線端面66が巻芯部10(図1を参照)の鍔部14と当接している。本実施形態のコイル部品100では、空芯コイル60の両方の巻線端面66が、コア部材50の両側の鍔部14にそれぞれ当接している。言い換えると、空芯コイル60の巻回長と巻芯部10の長さは等しい。これにより、空芯コイル60と巻芯部10との相対的な位置ずれが抑制されている。
なお本実施形態については種々の変形を許容する。たとえば、本実施形態の係合面22は端面18に対して直交する起立面であるが、これに代えて、係合面22を端面18に対して傾斜する傾斜面としてもよい。これにより、一対のコア部材50の端面18同士を突き当てて押し込むことで係合面22同士が押圧されて当接する。
<第二実施形態>
図5(a)は第二実施形態のコイル部品100を示す斜視図である。図5(b)は第二実施形態のコイル部品100の側面図である。
本実施形態の空芯コイル60は平線コイルである。具体的には、平線を、当該平線の法線方向を巻軸方向として巻回した平線コイルである点で第一実施形態と相違する。コア部材50は共通である。本実施形態のコイルワイヤ62は、巻軸方向の厚み寸法よりも、巻径方向の幅寸法の方が大きい平線である。かかる平線コイルを用いることで、第一実施形態と同程度のループ数を確保しつつ、コイルワイヤ62の断面積を拡大し、通電量の増大を可能としている。
図5(b)に示すように、空芯コイル60の一方の巻線端面66のみが巻芯部10の鍔部14と当接している。言い換えると、空芯コイル60の巻回長は巻芯部10の長さよりも短く、空芯コイル60は巻芯部10の片側に偏って配置されている。
コア部材50には、これを包埋する外装樹脂70が被覆されている。外装樹脂70はエポキシ樹脂などの耐候性の絶縁性樹脂からなる。空芯コイル60の巻線端部64は外装樹脂70から突出しており、基板実装端子として用いられる。
<第三実施形態>
図6(a)は第三実施形態のコア部材50の斜視図である。図6(b)は第三実施形態のコア部材50の平面図である。
本実施形態のコア部材50は、巻芯部10の端面18に、当該端面18同士を突き当てたときに互いに噛み合って巻芯部10まわりの軸回転を規制する係合部20(20a〜20d)が形成されている点で第一実施形態と共通し、係合部20の具体的な形状において相違する。
本実施形態の端面18には4つの係合部20a〜20dが突出形成されている。端面18は、これら4つの係合部20a〜20dの上面18aと、係合部20の非形成領域面18bと、で構成されている。
本実施形態の係合部20(20a〜20d)は、巻芯部10の軸心を含む平面(図6(b)のC−C平面)に関して線対称形状である。係合部20a、20bは扇形の柱状をなしている。係合部20aと20bとはC−C平面に関して線対称に離間配置されている。係合部20c、20dは角柱状、より具体的には横倒角柱状をなしている。巻芯部10の端部16からの係合部20a〜20cの突出高さは等しく、係合部20dの突出高さはその半分である。
係合部20c、20dは、C−C平面に直交するように跨いで延在しており、それぞれC−C平面に関して対称形状である。
係合部20は、巻芯部10の軸直交方向(図6(b)の上下方向および左右方向)を法線方向とする係合面22、23を有している点で第一実施形態と共通する。また、一対のコア部材50にそれぞれ形成された係合部20は互いに同一の凸形状である点で第一実施形態と共通する。
一対のコア部材50の端面18同士を突き当てることで、係合部20a〜20dは互いに凹凸嵌合し、係合部20a〜20dの上面18aと、係合部20の非形成領域面18bとは当接する。本実施形態は、一方のコア部材50の係合部20a〜20cが、他方のコア部材50における隣接する係合部20a〜20cの間に嵌合する。このため、一対のコア部材50の巻芯部10の係合部20同士を噛み合わせることで、巻芯部10まわりの軸回転が正逆方向ともに規制される。また、一対のコア部材50の係合部20a〜20cが互いに嵌合することで、端面18同士が巻芯部10の径方向にずれる(軸ずれする)ことがない。
<第四実施形態>
図7(a)は第四実施形態のコア部材50の斜視図である。図7(b)は第四実施形態のコア部材50の平面図である。
本実施形態もまた、巻芯部10の端面18に、当該端面18同士を突き当てたときに互いに噛み合って巻芯部10まわりの軸回転を規制する係合部20(20a〜20d)が形成されている点で第一実施形態と共通し、係合部20の具体的な形状において相違する。
本実施形態の端面18には3つの係合部20a〜20cが突出形成されている。端面18は、これら3つの係合部20a〜20cの上面18aと、係合部20の非形成領域面18bと、で構成されている。
係合部20a、20bの上面18aは部分円弧状をなしている。係合部20cの上面18aは端面18の中央に位置する小円形である。巻芯部10の端部16からの係合部20a、20bの突出高さは等しく、係合部20cの突出高さはその半分である。
一対のコア部材50にそれぞれ形成された係合部20は互いに同一の凸形状である。
係合部20は、巻芯部10の軸心に関して点対称形状であり、一対の係合部20が互いに凹凸嵌合可能である。具体的には、係合部20aと20bとは巻芯部10の軸心に関して点対称の位置に配置されている。係合部20cは軸心を中心とする円柱状であり点対称形状である。本実施形態の係合部20は、さらに巻芯部10の軸心を含む平面に関して線対称形状でもある。
係合部20a、20bの周方向の端面が係合面22である。一対のコア部材50の端面18同士を突き当てると、係合部20a、20bは互いに嵌合し、係合面22同士が当接する。このため、一対のコア部材50の巻芯部10の係合部20同士を噛み合わせることで、巻芯部10まわりの軸回転が正逆方向ともに規制される。本実施形態のコア部材50は、第三実施形態と同様に、一対のコア部材50の係合部20a、20bが互いに嵌合する。このため、端面18同士が巻芯部10の径方向にずれる(軸ずれする)ことがない。
本考案のコア部材50およびコイル部品100の各種の構成要素は、個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等を許容する。
10:巻芯部、12・16:端部、14:鍔部、18:端面、18a:上面、18b:非形成領域面、20・20a〜20d:係合部・、22・23:係合面、50:コア部材、60:空芯コイル、62:コイルワイヤ、64:巻線端部、66:巻線端面、70:外装樹脂、100:コイル部品

Claims (10)

  1. 磁性材料からなり、巻芯部と、前記巻芯部の一方側の端部に形成されて前記巻芯部よりも大径の鍔部と、をそれぞれ有する一対のコア部材であって、
    前記巻芯部の他方側の端部の端面の面内に、当該端面同士を突き当てたときに互いに噛み合って前記巻芯部まわりの軸回転を規制する係合部が形成されていることを特徴とするコア部材。
  2. 前記係合部が前記巻芯部の軸直交方向を法線方向とする係合面を有し、一対の前記巻芯部の前記係合部同士を噛み合わせることで前記巻芯部まわりの軸回転が正逆方向ともに規制されることを特徴とする請求項1に記載のコア部材。
  3. 前記一対のコア部材にそれぞれ形成された前記係合部が互いに同一の凸形状である請求項1または2に記載のコア部材。
  4. 前記係合部が、前記巻芯部の軸心を含む平面に関して線対称形状である請求項3に記載のコア部材。
  5. 前記係合部が、前記巻芯部の軸心に関して点対称形状であり、一対の前記係合部が互いに凹凸嵌合可能である請求項3または4に記載のコア部材。
  6. 前記磁性材料がフェライト焼結体である請求項1から5のいずれか一項に記載のコア部材。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載のコア部材と、空芯コイルと、を備え、
    一対の前記コア部材の前記係合部同士を噛み合わせて連結した前記巻芯部の周囲に前記空芯コイルが装着されていることを特徴とするコイル部品。
  8. 前記空芯コイルの少なくとも一方の巻線端面が前記巻芯部の前記鍔部と当接している請求項7に記載のコイル部品。
  9. 一対の前記コア部材同士、および前記コア部材と前記空芯コイルとが樹脂接着剤により一体に固着されている請求項7または8に記載のコイル部品。
  10. 前記空芯コイルが、平線を前記平線の法線方向を巻軸方向として巻回した平線コイルである請求項7から9のいずれか一項に記載のコイル部品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017011047A (ja) * 2015-06-19 2017-01-12 東光株式会社 表面実装インダクタ及びその製造方法
JP2017011048A (ja) * 2015-06-19 2017-01-12 東光株式会社 表面実装インダクタ及びその製造方法

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