JP2003164080A - 回転電機の電機子及びその製造方法 - Google Patents

回転電機の電機子及びその製造方法

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JP2003164080A
JP2003164080A JP2001361299A JP2001361299A JP2003164080A JP 2003164080 A JP2003164080 A JP 2003164080A JP 2001361299 A JP2001361299 A JP 2001361299A JP 2001361299 A JP2001361299 A JP 2001361299A JP 2003164080 A JP2003164080 A JP 2003164080A
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Japan
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core
winding
stator core
electric machine
armature
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Application number
JP2001361299A
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English (en)
Inventor
Kazunobu Sugano
和信 菅野
Shinsuke Muroi
伸介 室井
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Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】巻線作業を容易にするとともに巻線の占積率を
向上し、磁気性能が良好なモータを提供すること。 【解決手段】ステータコア1は、コア直列体を略円筒形
状に整形することにより形成されている。コア直列体
は、直列状に連結積層した第一〜第三ティース5a〜5
cにより形成されており、その連結部4は、両方向に回
動可能となるように連結されている。第一〜第三ティー
ス2a〜2cは、平板より打抜くと同時に積層され、コ
ア直列体を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は回転電機の電機子及
びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9は、従来のステータコアの斜視図で
あり、図10は、図9のステータコアに銅線を巻装した
状態を示す斜視図である。
【0003】図9及び図10に示すように、ステータコ
ア50は、円環状のコアシートを複数積層して形成され
ている。このステータコア50に銅線51を巻装する方
法は、あらかじめ巻き取った巻線をスロット部52に挿
入することにより行われており、数本のティース53を
跨いで巻線が巻装される分布巻であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
一体型ステータコア50に銅線51を巻装する方法で
は、銅線51のスロット部52内での整列が悪くなるた
め、銅線51の長さが長くなり銅線51の抵抗が増加す
ることや、銅線51の占積率が低下するという問題があ
った。また、銅線51のコイルエンドがステータコア5
0の端面より大きくはみ出すために、モータの体格を大
きくしてしまうといった問題があった。
【0005】これに対して銅線を内側から巻くこともあ
るが、従来の一体型ステータコアでは内部が限られたス
ペースであるため銅線を巻くのに非常に時間がかかって
しまいコストアップになっていた。また銅線の径が太い
場合においては巻線できないという問題があった。
【0006】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであって、その目的は、巻線作業を容易にす
るとともに巻線の占積率を向上し、磁気性能が良好なモ
ータを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、巻線部を備え直列状に連
結された複数のコアシートを積層したコア直列体を円環
状にして形成されたステータコアと、前記複数の巻線部
に巻装された巻線とを備えたことを要旨とした。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記コア直列体は、前記各コアシート
を積層し回動可能に連結された積層コアから構成されて
いることを要旨とした。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の発明において、前記コアシートを連結する連結
部は、円形の孔及び該孔に嵌合する円形の凸部によって
形成されており、前記凸部が、前記円形の孔と嵌合する
ことにより連結されたコアシートが互いに回動可能に形
成されていることを要旨とした。
【0010】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の発明において、前記凸部及び前記孔は、前記コア直列
体を形成する前記積層コアの端部に形成されており、該
端部は、前記凸部及び前記孔を中心にしてその両側の少
なくとも一方に回動規制部を持つことを要旨とした。
【0011】請求項5に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記ステータコアは、前記コア直列体
を環状にしてコア直列体の両端部がレーザー溶接されて
いることを要旨とした。
【0012】請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の
うちいずれか一項に記載の発明において、円環状に組み
付けられた前記コア直列体は、ステータコアを形成して
おり、前記ステータコアは、円筒形状のステータコア収
容体内に圧入されていることを要旨とした。
【0013】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
の発明において、前記ステータコア収容体の内面には、
前記ステータコア収容体の中心に向かい前記ステータコ
アの外周面に形成された溝に係合する突起が形成されて
いることを要旨とした。
【0014】請求項8に記載の発明は、平板から複数の
コアシートを直列状に連結された状態で打抜く工程と、
前記コアシートを積層したコア直列体の巻線部に巻線を
巻装する工程と、前記コア直列体を円環状にしてステー
タコアを形成する工程とを備えたことを要旨とした。
【0015】請求項9に記載の発明は、請求項8に記載
の発明において、前記コアシートを直列状態で打抜くと
同時に積層して前記コア直列体を形成することを要旨と
した。
【0016】請求項10に記載の発明は、請求項8又は
9に記載の発明において、前記コア直列体を連結する連
結部は、円形の孔及び該孔に嵌合する円形の凸部によっ
て形成されており、前記凸部を前記円形の孔に嵌合して
周方向に回動可能とすることを要旨とした。
【0017】請求項11に記載の発明は、請求項10に
記載の発明において、前記凸部及び前記孔を前記コア直
列体を形成する前記積層コアの端部に形成し、該端部に
は、前記凸部及び前記孔を中心にしてその両側の少なく
とも一方に回動規制部を形成していることを要旨とし
た。
【0018】請求項12に記載の発明は、請求項9に記
載の発明において、前記コア直列体を連結する連結部
は、円形の孔及び該孔に嵌合する円形の凸部によって形
成されており、前記凸部と前記孔は、間隔を設けた打出
しを行った後、次の形成段階で切り離し、更に次の段階
で前記コア直列体を型内で同時に形成することを要旨と
した。
【0019】(作用)請求項1に記載の発明によれば、
コア直列体はコアシートを連結して形成されているため
円環状に組み付けることによってステータコアが容易に
形成される。
【0020】請求項2に記載の発明によれば、コアシー
トが回動可能に連結されているためコア直列体を容易に
円環状に組み付けられる。請求項3に記載の発明によれ
ば、連結部の形状を円形の孔及び円形の凸部によって形
成しているため連結されたコアシート同士は容易に互い
に回動可能な状態となる。
【0021】請求項4に記載の発明によれば、回動規制
部によって隣接するコアシートの回動を規制することに
よりステータコア形成時にステータコアの剛性が高ま
る。請求項5に記載の発明によれば、レーザー溶接によ
りコア直列体を環状状態で固着するためステータコアの
剛性が高まる。
【0022】請求項6に記載の発明によれば、ステータ
コアがステータコア収容体内に圧入されることによりス
テータコアの剛性が高まる。請求項7に記載の発明によ
れば、ステータコア収容体の内部でステータコアが安定
して保持される。また、突起によりステータコアが縮径
する方向に押圧され、ステータコアの剛性が高まる。
【0023】請求項8に記載の発明によれば、コアシー
トを連結して形成されたコア直列体が製造される。請求
項9に記載の発明によれば、コアシートを打抜くととも
にコア直列体が形成される。
【0024】請求項10に記載の発明によれば、嵌合す
ることにより連結されたコアシートが互いに回動可能と
なる凸部及び円形の孔が形成される。請求項11に記載
の発明によれば、ステータコアが円環状に形成されたと
き隣接するコアシートと接する回動規制部が形成され
る。
【0025】請求項12に記載の発明によれば、凹部及
び凸部はコアシートの打抜き前に形成され、コア直列体
はプレス装置の型内で形成される。
【0026】
【発明の実施の形態】(第一の実施の形態)以下、本発
明をステータコアに具体化した第一の実施の形態を図1
〜図5に従って説明する。
【0027】図1は、本発明のステータコアの斜視図で
ある。図2は、図1におけるA−A線断面図である。図
3(a)、図3(b)及び図3(c)は、ティースを拡
大した平面図である。なお、以下の図面においては、図
面が煩雑となるためティースの細かな部材名称について
は図3(a)、図3(b)及び図3(c)にのみ記載し
ている。
【0028】ステータコア1は、積層コアとしての複数
の分割コア2を略円筒形状に連結することにより形成さ
れている。複数の分割コア2は、一箇所のレーザー溶接
部3を除いて全て連結部4によって連結されている。な
お、隣接する分割コアとの接合状態により一部形状の違
う分割コアが存在するため、周方向両側が連結部4によ
り連結された分割コアを第一分割コア2aとし、レーザ
ー溶接部3により互いに連結された2つの分割コアを第
二及び第三分割コア2b,2cとする。
【0029】第一分割コア2aは、コアシートとしての
複数の薄板状の第一ティース5aを積層することにより
形成されている。第二分割コア2bは、コアシートとし
ての複数の薄板状の第二ティース5bを積層することに
より形成されている。第三分割コア2cは、コアシート
としての薄板状の第三ティース5cを積層することによ
り形成されている。
【0030】先ず、第一ティース5aを説明する。図3
(a)に示すように、第一ティース5aは、本体部6、
巻線部7及び巻線保持部8によって形成されている。本
体部6は、ステータコア1の組み付け時に略円筒形状の
ステータコア1が形成されるようにステータコア1の外
縁部となる端面が凸状の湾曲をもって形成されている。
【0031】本体部6の中央には上面(図面のおもて面
であり、図2において上面)に第一嵌合凹部9、下面
(図面の裏面であり、図2において下面)に第一嵌合凸
部10が形成されている。第一嵌合凹部9及び第一嵌合
凸部10は、同軸上に形成され、積層状態において互い
に嵌合可能な凹部及び凸部によって形成されている。
【0032】本体部6の周方向両側端部は、回動規制部
として両側(外周側及び内周側)が切り欠かれてテーパ
状に形成されている。テーパ状に切り欠かれた部分の端
面のうち巻線部7側の面は、ステータコア1の形成時に
隣接する第一〜第三分割コア2a〜2cが互いに密着す
るように所定角度を有して形成されている。テーパ状に
切り欠かれた部分の端面のうち反巻線部7側の面は、ス
テータコア1の径方向に沿った線に対して巻線部7側の
面とほぼ同一の角度を持つように形成されている。従っ
て、ステータコア1の外周面には、所定角度(第一〜第
三分割コア2a〜2c)毎に、第一〜第三分割コア2a
〜2cの本体部6に形成された外周側のテーパ面によっ
て溝1a(図1参照)が形成されている。
【0033】本体部6には、周方向の一端(図3におい
て本体部6の右側端部)に連結凸部11が、他端(図3
において本体部6の左側端部)に孔としての連結凹部1
2が形成されている。連結凸部11は、先端部11aと
斜面部11bとから形成されている。先端部11aは、
本体部6の端部から円盤状に突出している。先端部11
aは、本体部6から斜面部11bによって図2において
下方に平行にずれた位置に形成されている。連結凹部1
2は、本体部6の端部から内側に向かって円形に切り欠
かれることによって形成されている。連結凹部12を形
成する円の径は、連結凸部11の径よりやや大きめに形
成されている。連結凹部12の開口端の幅は、連結凸部
11の直径よりも小さく形成されている。
【0034】巻線部7は、本体部6の周方向略中央から
ステータコア1の中心方向に向かって延設されている。
巻線部7の幅方向中央位置には片面に第二嵌合凹部1
3、他面に図示しない第二嵌合凸部が形成されている。
第二嵌合凹部13及び第二嵌合凸部は、第一嵌合凹部9
及び第一嵌合凸部10と同様に、積層状態で嵌合可能に
形成されている。第一〜第三ティース5a〜5cは、こ
のように形成された第一嵌合凹部9と第一嵌合凸部10
を、また第二嵌合凹部13と第二嵌合凸部を嵌合するこ
とによって積層され、第一分割コア2aを形成してい
る。
【0035】巻線部7の先端すなわち第一〜第三ティー
ス5a〜5cの内径側端部には巻線保持部8が形成され
ている。巻線保持部8は、巻線部7の先端から周方向両
側に突出形成されている。巻線保持部8は、ステータコ
ア1の形成時にとなりの第一〜第三分割コア2a〜2c
の巻線保持部8に当接しない長さに形成されている。
【0036】次に、第二ティース5b及び第三ティース
5cについて説明する。尚、第二ティース5b及び第三
ティース5cの形状については第一ティース5aと略同
一形状であるため同一符号を付してその詳細な説明を省
略し、相違する点のみを記載する。
【0037】第二ティース5b及び第三ティース5cに
は、それぞれ連結凸部11又は連結凹部12が第一ティ
ース5aと連結可能に形成されている。図3(b)に示
すように、第二ティース5bには、連結凸部11のみが
第一ティース5aと同方向端部に形成されている。一
方、図3(c)に示すように、第三ティース5cには、
連結凹部12のみが第一ティース5aと同方向端部に形
成されている。
【0038】なお、各ティース5a〜5cを積層してそ
れぞれ第一〜第三分割コア2a〜2cを形成する際に下
端(図2において下端)となる第一〜第三ティース5a
〜5cは、第一嵌合凹部9、第二嵌合凹部13が打抜か
れて形成されている。また、下端となる第一ティース5
a及び第二ティース5bには、連結凸部11が打抜かれ
て形成されない。従って、各分割コア2の形成時に下端
面から第一嵌合凸部10、第二嵌合凸部及び連結凸部1
1が突出しない。
【0039】図4(a)は、巻線を巻装した第一〜第三
分割コアの上面からの図である。図4(b)は、巻線を
巻装した第一〜第三分割コアの斜視図である。尚、図4
(a)(b)には、第二及び第三分割コア2b,2c
と、それらの間を連結する4つの第一分割コア2aとを
示している。
【0040】巻線14は、連結された第一〜第三分割コ
ア2a〜2cを直線状に配列した状態で巻線部7(図3
参照)に巻装される。巻線部7は、巻線14が一つの分
割コア2に集中して巻かれる集中巻きによって巻装され
ている。巻線14は、各分割コア2に巻装されると各分
割コア2の両端面から突出幅15だけ各分割コア2の軸
方向に突出している。
【0041】図5は、モータヨーク内に配設されたステ
ータコアの断面図である。図5に示すように、巻線14
が巻装されたステータコア1は、ステータコア収容体と
してのモータヨーク16内に配設されている。レーザー
溶接部3は、第二ティース5b及び第三ティース5cの
周方向両端面に形成された巻線部7側のテーパ面同士を
レーザーで溶接することによりレーザー溶接部3両側の
第二分割コア2bと第三分割コア2cとを固着してい
る。
【0042】モータヨーク16は、円筒形をしておりそ
の内周面には内側に向かって突出する突起16aが形成
されている。突起16aは、モータヨーク16の軸線方
向への適度な長さを持っており、等角度間隔で複数本形
成されている。突起16aは、ステータコア1に形成さ
れた溝1aの位置に対応して形成されており、溝1aの
深さに対応した大きさで突出している。モータヨーク1
6の内周面の径は、ステータコア1の外縁部の径よりや
や小径に形成されている。従って、ステータコア1は、
その外周面がモータヨーク16の内周面に圧接された状
態でモータヨーク16内部に収容されている。
【0043】次に、上記のように構成されたステータコ
アの作用を説明する。ステータコア1は、その外周面が
モータヨーク16の内周面と圧接しており、内径方向に
付勢されるようにモータヨーク16内に収容されてい
る。従って、各分割コア2は、その周方向の両端面に形
成されたテーパ面のうち互いに内周側のテーパ面によっ
てそれぞれ隣接する分割コア2と圧接した状態となる。
【0044】ステータコア1に形成された溝1aは、モ
ータヨーク16の突起16aが形成されている位置と一
致している。従って、ステータコア1は、溝1aに突起
16aが係合された状態でモータヨーク16に収容され
ている。
【0045】連結凸部11及び連結凹部12は、共に円
形に形成されており連結凹部12を形成する円の径は、
連結凸部11の径よりやや大きめに形成されている。ま
た、本体部6の周方向両側に位置する端面は、その中心
部に向かって両側からテーパ状に切り欠かれている。従
って、第一〜第三分割コア2a〜2cは、連結凸部11
が連結凹部12に嵌合された状態でそれぞれ本体部6の
両端に形成されたテーパ面に規制される範囲内で両側に
回動することができる。そのため、連結部4を中心にし
てその両側の第一〜第三分割コア2a〜2cは、互いの
巻線保持部8が近付いた状態(ステータコア1が形成さ
れた状態)とすることも、互いの巻線保持部8が離れた
状態とすることもできる。
【0046】次に、上記のように構成されるステータコ
アの形成方法を図6に従って説明する。尚、以下の説明
においては図面が煩雑となるのを避けるため直列された
ティースの数及びティースの積層枚数を減じて記載して
いる。
【0047】図6(a)は、本発明の第一の実施の形態
におけるティースを形成する工程を示す平面図である。
図6(a)に示すように、ステップS1において、図示
しないプレス装置に第一〜第三ティース5a〜5c加工
用の平板20が準備されると、形成段階はステップS2
に移行される。
【0048】ステップS2において、プレス装置は、平
板20から第一〜第三ティース5a〜5cの形成時に不
要となる部分の打抜きを行う。尚、各ティース5a〜5
cは、平板20上に互いの巻線部7及び巻線保持部8と
がかみ合って交互に打抜かれるように設計されている。
また、第二ティース5b及び第三ティース5cは、第一
〜第三ティース5a〜5cの成形時にそれぞれ両端部に
形成されるように設計されている。プレス装置による打
抜き工程が終わると形成段階はステップS3に移行され
る。
【0049】ステップS3において、プレス装置は、第
一嵌合凹部9と第一嵌合凸部10、第二嵌合凹部13と
第二嵌合凸部を形成する。尚、第一嵌合凹部9と第一嵌
合凸部10、第二嵌合凹部13と第二嵌合凸部は、それ
ぞれ平板20の表と裏の関係にある。従って、第一嵌合
凹部9及び第二嵌合凹部13が形成されることにより同
時にその裏面が凸部となり第一嵌合凸部10及び第二嵌
合凸部が形成される。
【0050】また、ステップS3において、プレス装置
は、第一嵌合凹部9と第一嵌合凸部10、第二嵌合凹部
13と第二嵌合凸部の打出しを行うと同時に連結凸部1
1の打出しを行う。連結凸部11の打出し時に連結凸部
11は、斜面部11cの形成が行われる。なお、連結凸
部11の打出しが行われると、連結凸部11が打出され
たことによって形成される凹部の形状によって連結凹部
12が形成される。
【0051】図6(b)は、ティース及びその連結部の
平面図である。図6(c)は、連結凸部打出し時におけ
る図6(b)のB−B線断面図である。図6(c)に示
すように、プレス装置は、連結凸部11と連結凹部12
の切り離しが行われる際に連結凸部11と連結凹部12
との間に間隔21が形成されるように連結部4の打出し
を行う。連結部4の打出しが終わると、形成段階はステ
ップS4に移行される。
【0052】図6(d)は、連結凸部と連結凹部の切り
離し時における図6(b)のB−B線断面図である。図
6(d)に示すように、ステップS4においてプレス装
置は、つながった状態で打出された連結凸部11の先端
部11aの外縁と連結凹部12の内周面との間の切り離
しを行う。先端部11aと連結凹部12の切り離しは、
連結凸部11を第一ティース5aの本体部6が形成され
ている平面から本体部6の厚さ分以上打出すことによっ
て行われる。従って、連結凸部11と連結凹部12との
切り離し時には、そのずれに伴って斜面部11cが大き
くなり斜面部11bが形成される。尚、切り離された連
結凸部11の外縁と連結凹部12の内周面の間には、同
様にわずかな間隔21が形成されている。連結凸部11
と連結凹部12との切り離しが行われると、形成段階は
ステップS5に移行される。
【0053】図6(a)に示すように、ステップS5に
おいてプレス装置は、同一の列(図6(a)において上
側)に形成された第一〜第三ティース5a〜5cの打抜
きを行う。第一〜第三ティース5a〜5cの打抜きは、
直線上に並ぶように直列状態で行われ、第一〜第三ティ
ース5a〜5cは、打抜かれると同時にプレス装置の型
内で積層される。プレス装置によって第一〜第三ティー
ス5a〜5cの打抜きの第一工程が行われると、形成段
階はステップS6に移行される。
【0054】ステップS6においてプレス装置は、先ほ
ど打抜かれた第一〜第三ティース5a〜5cと向き合う
ように同一の列(図6(a)において下側)に形成され
た第一〜第三ティース5a〜5cの打抜きを行う。打抜
かれた第一〜第三ティース5a〜5cは、ステップS5
と同様に第一〜第三ティース5a〜5cまでが直列状態
でまとめて打抜かれ、打抜かれると同時にプレス装置の
型内で積層される。
【0055】図6(e)は、ステップS5及びステップ
S6によって直列状態で打抜かれた第一〜第三ティース
5a〜5cが積層され形成されたコア直列体の斜視図で
ある。
【0056】第一〜第三ティース5a〜5cは、連結凸
部11が打出されたことによって形成される凹部の形状
によって連結凹部12が形成される。従って、打抜かれ
た第一ティース5a及び第二ティース5bは、打抜かれ
て積層状態になると同時に連結凸部11が既に打抜かれ
ている第一ティース5a及び第三ティース5cの連結凹
部12に嵌合される。すなわち、第一〜第三ティース5
a〜5cの打抜き及び積層によって形成されるコア直列
体22は、既に隣接する第一〜第三分割コア2a〜2c
と連結された状態で形成されている。
【0057】以上のように形成されたコア直列体22
は、巻線部7に巻線14が巻装されて図4(a)及び図
4(b)に示したような分割コア2が形成される。そし
て、この分割コア2を略円筒形状に組み付けてモータヨ
ーク16内に圧入することによって図5に示したような
電機子が構成される。
【0058】上記したように、第一の実施の形態によれ
ば、以下の効果を有する。 (1)第一〜第三分割コア2a〜2cは、互いの巻線保
持部8が離れた状態とすることができ、それぞれの巻線
部7に巻線14を巻装する際には互いの巻線保持部8が
離れた状態で巻線14が巻装される。従って、巻線14
を巻装する際に隣接する第一〜第三分割コア2a〜2c
の巻線保持部8などが作業を妨げることがなく容易に第
一〜第三分割コア2a〜2cに巻線14を巻装すること
ができる。
【0059】(2)巻線14を巻装する際に互いに隣接
する第一〜第三分割コア2a〜2cの巻線保持部8が離
れた状態とされるため、ステータコア1の形成状態で隣
接する巻線保持部8との間隔を広く保つ必要がない。従
って、各ティース5a〜5cの間隔を小さくすることが
できコギングトルクの発生を抑制することができる。
【0060】(3)第一〜第三分割コア2a〜2cの間
を広げることによって容易に巻線14を巻装することが
できるため、巻線14の巻装に要する時間を短縮するこ
とができる。
【0061】(4)第一〜第三分割コア2a〜2cの間
を広げることによって巻線14を容易に巻装することが
できるため、巻線14を整頓して巻装することができ巻
線部7における巻線14の占積率を上げることができ
る。
【0062】(5)巻線14を整頓して巻装することに
より巻線14の第一〜第三分割コア2a〜2cの軸方向
への突出幅15を小さくすることができる。また、それ
によってモータの体格を小さく抑えることができる。
【0063】(6)巻線14を整頓して巻装することに
より巻線14が有効に巻装されるため、不必要に巻線1
4が長くなり巻線抵抗が増加するのを防ぐことができ
る。 (7)コア直列体22は、直列状に連結積層した第一〜
第三ティース5a〜5cにより形成されている。従っ
て、第一〜第三ティース5a〜5cの積層後に改めてコ
ア直列体22を組み付ける必要がなく、ステータコア1
の形成時間を大幅に短縮することができる。
【0064】(8)隣接する第一〜第三分割コア2a〜
2cは、モータヨーク16内部で互いに内周側に形成さ
れたテーパ面によって圧接している。従って、隣接する
第一〜第三分割コア2a〜2cの間の剛性が高まるため
ステータコア1の剛性も高めることができる。
【0065】(9)ステータコア1は、溝1aに突起1
6aが係合された状態でモータヨーク16に収容されて
いる。従って、ステータコア1は、モータヨーク16内
部で回動することなく安定して保持され、安定したモー
タ出力を発生することができる。
【0066】(10)突起16aの大きさを適宜変更す
ることにより、モータヨーク16がステータコア1を内
径方向に圧入する力を変更することができる。すなわ
ち、ステータコア1の剛性を容易に変化させることがで
きる。
【0067】(11)第一〜第三分割コア2a〜2cを
形成する際に各ティース5a〜5cは、平板20から直
線上に並ぶように直列状態で打抜かれる。従って、平板
から効率的に各ティース5a〜5cを打抜くことがで
き、歩留まりを向上させることができる。
【0068】(12)プレス装置は、互いに向き合った
第一〜第三ティース5a〜5cの巻線部7及び巻線保持
部8がかみ合うように平板20から第一〜第三ティース
5a〜5cを形成する。従って、平板20から有効に第
一〜第三ティース5a〜5cを形成することができ、歩
留まりを更に向上することができる。
【0069】(第二の実施の形態)以下、本発明をステ
ータコアに具体化した第二の実施の形態を図7に従って
説明する。
【0070】尚、第二の実施の形態は、上記第一の実施
の形態のステータコアにおいて、各ティース5a〜5c
の形状及びその形成方法を変更したものであり、その他
は第一の実施の形態のステータコアと同様の構成であ
る。従って、第一の実施の形態と同様の構成をとる箇所
についてはその詳細な説明を省略する。
【0071】図7(a)は、第二の実施の形態のティー
ス及びその連結部の平面図である。図7(b)は、連結
凸部打出し時における図6(a)のC−C線断面図であ
る。図7(a)に示すようにティース25は、本体部2
5a、巻線部25b、巻線保持部25c、第一嵌合凹部
26、第二嵌合凹部27、第一嵌合凸部29、図示しな
い第二嵌合凸部、連結凸部30、連結凹部31から形成
されている。
【0072】図7(b)に示した状態は、図6(c)に
記載した状態と同じ状態である。尚、ここまでの形成方
法は第一の実施の形態と同様のものである。第二の実施
の形態では、プレス装置は、この打ち出し後の連結凸部
30の先端部30aを、逆側から打戻しを行い、先端部
30aがティース25の本体部25aと同一平面上に戻
るように形成される。この際、先端部30aがティース
25の本体部25aの平面上に戻ることによって先端部
30aの外縁と連結凹部31の内周との間で僅かにつな
がっていた部分が破断される。
【0073】図7(c)は、連結凸部がティースと同一
平面上に押し戻された状態の図6(a)のC−C線断面
図である。図7(d)は、第二の実施の形態のティース
を積層することによって形成されたステータコアにおい
て、図1のA−A線の場所に対応する位置の断面図であ
る。
【0074】図7(c)に示すようにティース25と同
一平面上に戻して形成された連結凸部30と、その先端
部30aの外縁と連結凹部12の内周面との間に、わず
かな隙間28が形成されている。このように形成された
各ティース25は、図7(d)に示すように第一嵌合凹
部26と第一嵌合凸部29が、第二嵌合凹部27(図7
(a)参照)と図示しない第二嵌合凸部が嵌合すること
によって積層コア32を形成している。
【0075】上記したように、第二の実施の形態によれ
ば、以下の効果を有する。 (1)第一の実施の形態の各効果に加え、連結凸部30
がティース25と同一平面状に形成されているため第一
の実施の形態のような斜面部11bを形成する必要が無
い。従って、連結凸部30をティース25と同等の厚さ
に形成することができ、連結凸部30が破損するのを抑
制することができる。
【0076】(第三の実施の形態)以下、本発明をステ
ータコアに具体化した第三の実施の形態を図8に従って
説明する。
【0077】尚、第三の実施の形態は、上記第一の実施
の形態のステータコアにおいて、各ティース5a〜5c
の形状及びその形成方法を変更したものであり、その他
は第一の実施の形態のステータコアと同様の構成であ
る。従って、第一の実施の形態と同様の構成をとる箇所
についてはその詳細な説明を省略する。
【0078】図8(a)は、第四ティース及びその連結
部の平面図である。図8(b)は、図8(a)のD−D
線断面図である。図8(c)は、第五ティース及びその
連結部の平面図である。図8(d)は、図8(c)のE
−E線断面図である。
【0079】第三の実施の形態の分割コアは、第四ティ
ース35と第五ティース36とを交互に積層することに
より形成されている。図8(a)及び図8(b)に示す
ように第四ティース35は、第一の実施の形態の第一〜
第三ティース5a〜5cと同様に形成されている。すな
わち、第四ティース35は、本体部35a、巻線部35
b及び巻線保持部35cから形成されている。本体部3
5aは、その一端に連結凸部37が、他端に連結凹部3
8が形成されている。本体部35a及び巻線部35bに
は第一の実施の形態の第一〜第三ティース5a〜5cと
同様に第一嵌合凹部39、第一嵌合凸部40(図8
(e)参照)、第二嵌合凹部41及び図示しない第二嵌
合凸部が形成されている。
【0080】図8(c)及び図8(d)に示すように第
五ティース36は、本体部36a、巻線部36b及び巻
線保持部36cとから形成されている。本体部36a
は、その一端に切り欠き部42が、他端に連結凹部43
が形成されている。切り欠き部42は、第四ティース3
5の連結凸部37を打抜くことによって形成されてお
り、略長方形状に形成されている。連結凹部43は、第
四ティース35の連結凹部38と同様に形成されてい
る。
【0081】第五ティース36の本体部36a及び巻線
部36bには第四ティース35と同様に第一嵌合凹部4
4、第一嵌合凸部45(図8(e)参照)、第二嵌合凹
部46及び図示しない第二嵌合凸部が形成されている。
【0082】このように形成された第四ティース35及
び第五ティース36は、図8(e)に示すように第一嵌
合凹部39,44と第一嵌合凸部40,45とが、第二
嵌合凹部41,46と図示しない第二嵌合凸部が嵌合し
て積層コア48を形成している。
【0083】上記したように第三の実施の形態によって
も第一の実施の形態に記載した各効果と同等の効果を得
ることができる。尚、本発明の実施形態は、以下のよう
に変更してもよい。
【0084】○上記各実施の形態では、ティースを積層
する際に二箇所に嵌合凸部及び嵌合凹部を形成してそれ
ぞれ嵌合させることによって積層状態を固着したが、テ
ィースの積層状態を保持することができればよく、これ
に限定されない。
【0085】○上記各実施の形態では、第一〜第三分割
コア2a〜2cを形成する下端(図2、図7(d)及び
図8(e)において下端)となるティース5a〜5c
は、下端面に突出部が出ないように適宜打抜きなどが行
われていた。しかし、打抜きが行われなくても下端面か
ら突出する幅はティース一枚程度の厚さのものであるた
め打抜き作業が行われてないものでもよい。
【0086】○上記第一の実施の形態において、ステー
タコア1は、内周面に突起16aを有するモータヨーク
16によって縮径されるように内部に収容された。しか
し、直接モータヨークによってステータコア1を縮径状
態に押圧する必要はなく、例えばステータコア1の周囲
を覆う円筒形状のコアケースによって、ステータコア1
を縮径状態としてもよい。この構成によるとコアケース
及び内部のステータコア1が一体となって剛性のある一
つのコアを得ることができ、突起16aが形成されてい
ないモータヨークであっても本実施の形態のステータコ
アを利用することができる。
【0087】上記各実施形態から把握できる技術的思想
を以下に記載する。 (イ)前記コア直列体(22)を連結する連結部(4)
は、前記コアシート(5a,5b)の一端に形成された
円形状の凸部(11a)の少なくとも一部が積層方向に
隣接する前記コアシート(5a,5c)の他端に形成さ
れた円形状の凹部(12)内に挿入されるように屈曲形
成されて各コアシート(5a〜5c)が連結されている
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の回転電機の電
機子。この構成によると、コアシートは打抜かれると同
時に既に打抜かれているコアシートと連結状態とされ
る。従って、コアシートの打抜き作業と同時にコアシー
トの連結及び積層が同時に行われ、コア直列体を短時間
で形成することができる。
【0088】(ロ)前記凸部(11a)が押し戻しによ
り破断されて前記凸部(11a)と嵌合する凹部(1
2)が形成され、前記凸部(11a)は、該凹部(1
2)と嵌合され各コアシート(5a〜5c)が連結され
ていることを特徴とする上記(イ)に記載の回転電機の
電機子。この構成によると、各コアシートの積層方向へ
の突出を抑制することができる。
【0089】(ハ)積層された前記コアシート(5a,
5b)のうちの少なくとも一枚は前記凸部(11a)が
形成されていないことを特徴とする上記(イ)又は
(ロ)に記載の回転電機の電機子。この構成によると、
凸部が形成されていないコアシートに積層されるコアシ
ートは凸部が積層状態を妨げない。従って、コアシート
を密着状態で積層することができる。
【0090】(ニ)前記コア直列体(22)を連結する
連結部(4)を前記コアシート(5a,5b)の一端に
形成された円形状の凸部(11a)の少なくとも一部が
積層方向に隣接する前記コアシート(5a,5c)の他
端に形成された円形状の凹部(12)内に挿入されるよ
うに屈曲形成する工程を含むことを特徴とする請求項8
又は9に記載の回転電機の電機子の製造方法。この構成
によると、コアシートの打抜き作業と同時にコアシート
の連結及び積層が同時に行われるコアシートを製造する
ことができる。
【0091】(ホ)前記凸部(11a)が押し戻しによ
り破断されて前記凸部(11a)と嵌合する凹部(1
2)を形成し、前記凸部(11a)は、該凹部(12)
と嵌合し各コアシート(5a〜5c)を連結する工程を
含むことを特徴とする請求項8又は9に記載の回転電機
の電機子の製造方法。この構成によると、凸部が積層方
向へ突出しないコアシートを製造することができる。
【0092】(ヘ)積層された前記コアシート(5a,
5b)のうちの少なくとも一枚は前記凸部(11a)を
形成しないことを特徴とする上記(ニ)又は(ホ)に記
載の回転電機の電機子の製造方法。コアシートを密着状
態で容易に積層できるコアシートを製造することができ
る。
【0093】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
巻線作業を容易にするとともに巻線の占積率を向上し、
磁気性能が良好なモータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態のステータコアの斜視図。
【図2】 図1のA−A線断面図。
【図3】 ティースの平面図。
【図4】 分割コアの説明図。
【図5】 モータヨーク内のステータコアの断面図。
【図6】 ティースの製造工程の説明図。
【図7】 第二の実施例のティースの説明図。
【図8】 第三の実施例のティースの説明図。
【図9】 従来のステータコアの斜視図。
【図10】 従来のステータコア巻線後の斜視図。
【符号の説明】
1…ステータコア、2a…積層コアとしての第一分割コ
ア、2b…積層コアとしての第二分割コア、2c…積層
コアとしての第三分割コア、4…連結部、5a…コアシ
ートとしての第一ティース、5b…コアシートとしての
第二ティース、5c…コアシートとしての第三ティー
ス、7…巻線部、11…連結凸部、12…孔としての連
結凹部、14…巻線、16…ステータコア収容体として
のモータヨーク、16a…突起、20…平板、21…間
隔、22…コア直列体。
フロントページの続き Fターム(参考) 5H002 AA06 AA07 AA09 AB04 AB06 AC08 AE07 AE08 5H615 AA01 BB05 BB14 PP01 PP07 QQ19 SS03 SS05 SS16 SS19 TT13

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻線部(7)を備え直列状に連結された
    複数のコアシート(5a,5b,5c)を積層したコア
    直列体(22)を円環状にして形成されたステータコア
    (1)と、 前記複数の巻線部(7)に巻装された巻線(14)とを
    備えたことを特徴とする回転電機の電機子。
  2. 【請求項2】 前記コア直列体(22)は、前記各コア
    シート(5a,5b,5c)を積層し回動可能に連結さ
    れた積層コア(2a,2b,2c)から構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の回転電機の電機子。
  3. 【請求項3】 前記コアシート(5a,5b,5c)を
    連結する連結部(4)は、円形の孔(12)及び該孔
    (12)に嵌合する円形の凸部(11)によって形成さ
    れており、 前記凸部(11)が、前記円形の孔(12)と嵌合する
    ことにより連結されたコアシート(5a,5b,5c)
    が互いに回動可能に形成されていることを特徴とする請
    求項1又は2に記載の回転電機の電機子。
  4. 【請求項4】 前記凸部(11)及び前記孔(12)
    は、前記コア直列体(22)を形成する前記積層コア
    (2a,2b,2c)の端部に形成されており、該端部
    は、前記凸部(11)及び前記孔(12)を中心にして
    その両側の少なくとも一方に回動規制部を持つことを特
    徴とする請求項3に記載の回転電機の電機子。
  5. 【請求項5】 前記ステータコア(1)は、前記コア直
    列体を環状にしてコア直列体の両端部がレーザー溶接さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の回転電機の
    電機子。
  6. 【請求項6】 円環状に組み付けられた前記コア直列体
    (22)は、ステータコア(1)を形成しており、前記
    ステータコア(1)は、円筒形状のステータコア収容体
    (16)内に圧入されていることを特徴とする請求項1
    〜5のうちいずれか一項に記載の回転電機の電機子。
  7. 【請求項7】 前記ステータコア収容体(16)の内面
    には、前記ステータコア収容体(16)の中心に向かい
    前記ステータコア(1)の外周面に形成された溝(1
    a)に係合する突起(16a)が形成されていることを
    特徴とする請求項6に記載の回転電機の電機子。
  8. 【請求項8】 平板(20)から複数のコアシート(5
    a,5b,5c)を直列状に連結された状態で打抜く工
    程と、 前記コアシート(5a,5b,5c)を積層したコア直
    列体(22)の巻線部(7)に巻線(14)を巻装する
    工程と、 前記コア直列体(22)を円環状にしてステータコア
    (1)を形成する工程とを備えたことを特徴とする回転
    電機の電機子の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記コアシート(5a,5b,5c)を
    直列状態で打抜くと同時に積層して前記コア直列体(2
    2)を形成することを特徴とする請求項8に記載の回転
    電機の電機子の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記コア直列体(22)を連結する連
    結部(4)は、円形の孔(12)及び該孔(12)に嵌
    合する円形の凸部(11)によって形成されており、 前記凸部(11)を前記円形の孔(12)に嵌合して周
    方向に回動可能とすることを特徴とする請求項8又は9
    に記載の回転電機の電機子の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記凸部(11)及び前記孔(12)
    を前記コア直列体(22)を形成する前記積層コア(2
    a,2b,2c)の端部に形成し、該端部には、前記凸
    部(11)及び前記孔(12)を中心にしてその両側の
    少なくとも一方に回動規制部を形成していることを特徴
    とする請求項10に記載の回転電機の電機子の製造方
    法。
  12. 【請求項12】 前記コア直列体(22)を連結する連
    結部(4)は、円形の孔(12)及び該孔(12)に嵌
    合する円形の凸部(11)によって形成されており、 前記凸部(11)と前記孔(12)は、間隔(21)を
    設けた打出しを行った後、次の形成段階で切り離し、更
    に次の段階で前記コア直列体(22)を型内で同時に形
    成することを特徴とする請求項9に記載の回転電機の電
    機子の製造方法。
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