JP2007228720A - コア - Google Patents

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Nobuaki Miyake
展明 三宅
Akira Hashimoto
昭 橋本
Satoshi Yamashiro
諭 山代
Yuji Nakahara
裕治 中原
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Abstract

【課題】コイルの高密度化のために逆反りさせる角度までの回動を可能としながら、鉄心の磁路に影響しないような分割構造のコアを提供する。
【解決手段】磁極ティース5とヨーク部6からなるコア片1を複数個備え、隣接するコア片1同士は相互に回動するための連結部9及び切欠き14をヨーク部6の縁部に有し、連結部9を介して複数個のコア片1が環状に形成されてなるコアであって、連結部9及び切欠き14が磁極ティース幅12を径方向外周側に延長してヨーク部6と重なる領域13に設けられている。
【選択図】図1

Description

この発明は、複数のコア片から構成されるコア構造に関するものである。
コアへの巻線密度を高めるために、コアを磁極ティースとヨーク部とからなるコア片に分割する分割鉄心構造がある。分割鉄心構造に関しては、従来、生産性向上のための工夫がいくつか提案されている。
この分割鉄心構造では磁極ティース周りに障害物がないので、巻線しやすくなる反面、バラバラの状態で巻線した場合、巻始めと巻終りの線が磁極ティースの数だけ生じて、結線作業に多くの手間を要することになる。そこで、コア片同士の端部に凸円弧状部、凹円弧状部をそれぞれ設け、それらを嵌合することによりコア片同士を連結し、隣接する磁極ティースが平行になる角度かそれ以上にコア片を回動して、巻線する方法が提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
また、コア片の別の回動手段として、隣接するコア片同士で凸円弧状端面と凹円弧状端面とが当接し、コア片を構成するコア部材の表面及び裏面に設けられた凹部および凸部どうしの嵌合により連結を行う方法も提案されている(例えば、特許文献3参照)。この場合、コア部材の縁部同士が重なり合う構造になっているので、磁気性能を劣化させないという効果も期待されている。
一方、巻終りと巻始めは接続せずにバラバラの状態で巻線する分割鉄心においては、円環状のコアを形成する段階で、隣接するコア片同士が径方向に相互にずれて真円度が悪化しやすいので、周方向に相互に当接する当接面を確保しながら、径方向の拘束部を設けて組立精度向上を図る方法が提案されている(例えば、特許文献4参照)。
特開2002−176753号公報(段落[0011]、図1等) 特開平10−155248号公報(段落[0054]、図3等) 特開2002−272027号公報(段落[0020]、図3等) 特開平7−298522号公報(段落[0018]、図3等)
上述のコア構造では以下のような問題点があった。例えば特許文献1において、凸円弧状部と凹円弧状部は、相互にはずれにくくするために、嵌合する円弧角を半周以上確保する必要があった。その結果、特許文献1の図5に示すように、凹円弧状部がコア外周円筒面より外側に飛び出すことになり、コア外周を一体モールド固定する形式の回転電機では問題ないが、円筒状のフレームにコアを嵌め込む形式の回転電機では嵌合による組立ができない。
これに対して、連結部がコア外周面より飛び出さないように内側に配置した構造として、特許文献2の図4に示すようなコア構造がある。この場合、嵌合する円弧角を半周以上確保し、かつ、相互に回動する角度を確保するためには、図4に示すような切欠き14を設けなければならない。切欠き14が設けられるヨーク部中央は、一例として、たとえば特開2000−166160号公報の図5に示されるように、集中巻コア構造において磁束がよく流れる場所であり、結果として、ヨーク部中央の磁路断面積が減少し、近年、要求の高まる高出力・高効率の回転電機を実現する場合の課題となっていた。
また、コア部材の表面及び裏面に設けられた凹部および凸部同士の嵌合により連結を行う方法では、切欠き11eを設けることで、巻線時にコアを特許文献3の図3に示すように逆反りさせる角度まで回動させて、磁極ティース回りにノズルが入るスペースを確保することができ、コイルの高密度化巻線が容易となる。しかしながら、磁路断面積はわずかに減少し、回転電機のさらなる高性能化を追求する場合は、問題になる可能性がある。
また、上記のようなコア片の連結部、拘束部、又は当接面においては、回動や嵌合、組立をスムーズに行うために、設計上クリアランスを設けたり、設けない場合でもプレス加工面のカエリ、ダレや面粗さ、および、コア片の加工・組立時の寸法誤差等により、わずかな空隙が生じたりする。このため、高性能回転電機(特にモータ)では磁気回路に影響を及ぼし、回転電機(モータ)のより高性能化の課題になる場合があった。
この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、コイルの高密度化のために逆反りさせる角度までの回動を可能とする連結部や切欠きを設けたり、コア片を精度よく組み立てるために拘束部や当接面を設けたりする場合においても、鉄心の磁路に影響しないようなコア構造を得ることを目的としている。
この発明に係るコアは、磁極ティースとヨーク部からなるコア片を複数個備え、隣接するコア片同士は相互に径方向の位置を拘束するような拘束手段をヨーク部の縁部に有し、拘束手段を介して複数個のコア片が環状に形成されてなるコアであって、拘束手段が磁極ティース幅を径方向外周側に延長してヨーク部と重なる領域に設けられていることを特徴とする。
また、この発明に係るコアは、磁極ティースとヨーク部からなるコア片を複数個備え、隣接するコア片同士は相互に周方向に当接するような当接部をヨーク部の縁部に備え、当接部を介して上記複数個のコア片が環状に形成されてなるコアであって、当接部が磁極ティース幅を径方向外周側に延長してヨーク部と重なる領域に設けられていることを特徴とする。
一般に、コアの磁束は、磁極ティース先端の間をヨーク部を経由して滑らかに流れるので、ヨーク部中央に比べて磁極ティース部の径方向外周近くの領域、つまり磁極ティース幅を径方向外周側に延長してヨーク部と重なる領域の外周側には磁束があまり流れない。この発明は当該磁束の流れを利用して、磁極ティース幅を径方向外周側に延長してヨーク部と重なる領域に、コア片同士の径方向の位置を拘束する拘束手段又はコア片同士を周方向に当接するような当接部を設けるようにした。すなわち、この領域に拘束手段又は当接部を設けてもコアの磁路断面積にはほとんど影響しないため、磁気性能を劣化させることない分割構造のコアを提供することが可能となる。
以下、この発明を実施するための最良の形態を図に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるコア片1が連結された状態を示す平面図、図2は図1のコア片1が環状に連結されて構成されるコア2の組立状態を示す平面図、図3は図1のコア片1の外観を示す斜視図、図4は隣接するコア片1の縁部および隣接するコア片1の縁部同士が連結される状態を示した断面図、図5は連結されたコア片1が巻線時に逆反りされた状態を示す平面図である。
本実施の形態の分割鉄心構造のコア片1は、第1コア部材3と第2コア部材4とを交互に積層することにより構成され、ダボ32により抜きカシメにて固定されている。第1コア部材3及び第2コア部材4ともに磁極ティース5とヨーク部6を備えている。また、第1コア部材3と第2コア部材4とは、隣接するコア片1のそれぞれ積層方向に隣接する第2コア部材4および第1コア部材3と縁部同士で重なり合っている。そして、第1コア部材3と第2コア部材4の重なり合う縁部は凸円弧状に形成されるとともに、反対側の縁部は凹円弧状に形成され、各コア片は隣接するコア片1同士で凸円弧状端面7a、8aと凹円弧状端面7b、8bとが当接している。
各コア片1の連結部9は、第1コア部材3aの裏面に設けられた凸部10と、第2コア部材4aの表面に設けられた凹部11とを嵌合することにより構成される。そして、この連結部9は、図1に示すように、磁極ティース幅12を径方向外周側に延長してヨーク部6と重なる領域13(斜線部分)に配置されている。図4は連結部9の詳細を示すもので、凹部11および凸部10の組合せが積層方向の上端と下端の第1コア部材3a及び第2コア部材4aにのみ設けられており、最上端及び最下端の第1コア部材3a又は第2コア部材4aをたわませることにより、スナップフィットにより両隣のコア片1を連結することができる。
コア2は、上記のようなコア片1を複数個環状に連結することにより組み立てられる。そして、隣接するコア片1同士は、上記のような連結部9を中心として相互に回動することができる。コア片1が一定角度、例えば両隣のコア片1の磁極ティース5が少なくとも90度反対方向に向くように回動するために、コア片1のヨーク部6の連結部9の外周側には、そのような回動角度を確保するための切り欠き14を備えている。
次に、本実施の形態によるコア2の巻線方法を図5に基づいて説明する。巻線するコア片1Aの両側に隣接するコア片1B、1Cは、連結部9を中心に回動され、切欠き14a,14bにおいて当接するまでの範囲内で逆反りされる。そして、巻線されるコア片1Aの磁極ティース5の回りに巻線ノズル15が回転できるためのオープンスペース16を作る。その結果、巻線ノズル15から繰り出される太いマグネットワイヤ17でも絶縁を傷めることなく高速高密度に巻線34が施すことができる。この磁極ティース5への巻線が終わると、ワイヤ17の巻終りを切断することなく、また、コア片1を連結部9を中心に回動させながら、次に巻線すべきコア片1の磁極ティース5を巻線ノズル15に対向させ、連続して巻線作業を行う。
以上のように本実施の形態によれば、隣接するコア片1が相互に回動できるような連結部9又は切り欠き14が磁極ティース幅を径方向外周側に延長してヨーク部と重なる領域に設けられている。すなわち、図6に示すような磁束分布100の状態例において、磁路への影響の少ない領域に切欠き14や加工ひずみを伴う連結部9が設けられていることになり、必要な磁路断面積にはほとんど影響しないという点で磁気性能を劣化させること無く、高密度コイルの巻線容易な高性能回転電機を得ることが可能となる。
実施の形態2.
図7はこの発明の実施の形態2によるコア片19が連結された状態を示す平面図、図8は図7のコア片19が環状に連結されて構成されるコア18の組立状態例を示す平面図、図9は連結されたコア片19が巻線時に逆反りされた状態を示す平面図である。
本実施の形態のコア片19は、同一輪郭形状のコア部材20を積層することにより構成され、ダボ33により抜きカシメにて固定されている。コア部材20は、それぞれ磁極ティース21とヨーク部22とを備えている。また、コア片19において、磁極ティース21から遠い方のヨーク部端面23に凸円弧状部23aと直線部23bを備え、他方の端面24に凹円弧状部24aと直線部24bを備えている。そして、コア片19の凸円弧状部側の直線部23bが隣接するコア片19の凹円弧状部側の直線部24bと当接している。
連結部25は、コア片19の凸円弧状部23aが、隣接するコア片19の凹円弧状部24aに嵌合されることにより構成される。このとき、凸円弧状部23aと凹円弧状部24aとが相互にはずれにくいようにするために、嵌合する円弧角を半周以上に確保されるように構成されている。さらに、凸円弧状部23aと凹円弧状部24aから構成される連結部25は、磁極ティース幅26を径方向外周側に延長してヨーク部22と重なる領域27(斜線部分)に配置されている。
コア18は、このようなコア片19を複数個環状に連結したものであり、このような連結部25により、隣接するコア片19同士は相互に回動することができる。コア片19が一定角度、例えば少なくとも磁極ティース21を90度度以上に広がるようにするために、ヨーク部22の連結部25の外周側には、そのような回動角度を確保するための切欠き28を備えている。また、凸円弧状部23aと凹円弧状部24aとの間には、両者がスムーズに回転できるような適切なクリアランスが設けられている。
次に、本実施の形態によるコア18の巻線方法を図9に基づいて説明する。巻線するコア片19の両側に隣接するコア片19は、連結部25により回動され、切欠き28にて当接するまで範囲内で逆反りされる。そして、巻線されるコア片1の磁極ティース21回りに巻線ノズル29が回転できるためのオープンスペースを作る。これにより、巻線ノズル29から繰り出される太いマグネットワイヤ30でも絶縁を傷めることなく高速高密度に巻線され、順次干渉することなくコイル31を形成することができる。この磁極ティース21への巻線が終わると、ワイヤ31の巻終りを切断することなく、また、コア片1を連結部25を中心に回動させながら、次に巻線すべき磁極ティース21を巻線ノズル29に対向させ、連続して巻線作業を行う。
以上のように本実施の形態によれば、隣接するコア片19が相互に回動できるような連結部25および切欠き28が磁極ティース幅26を径方向外周側に延長してヨーク部22と重なる領域27に設けられている。すなわち、磁路への影響の少ない領域に切欠き28やクリアランスのための空隙を設けていることになり、必要な磁路断面積にはほとんど影響しないという点で磁気性能を劣化させること無く、高密度コイルの巻線容易な高性能回転電機を得ることが可能となる。
実施の形態3.
図10はこの発明の実施の形態3によるコア片101が配列された状態を示す平面図、図11はこのようなコア片101に巻線134が施された後、コアを構成するために周方向に組み合わされていく状態を示す平面図である。
本実施の形態のコア片101は、同一輪郭形状のコア部材115を積層することにより構成され、ダボ132により抜きカシメにて固定されている。コア部材115は、それぞれ磁極ティース105とヨーク部106とを備えている。また、コア片101において、磁極ティース105から遠い方のヨーク部端面に、凸形状部109aと直線部107とを備え、他方のヨーク部端面に凹形状部109bと直線部108とを備えている。そして、コア片101の凸形状部側の直線部107が隣接するコア片101の凹形状部側の直線部108と当接している。
挿抜部109は、コア片101の凸形状部109aが隣接するコア片101の凹形状部109bに周方向に挿入され、径方向の位置を拘束するように構成されている。そして、この挿抜部109は、磁極ティース幅112を径方向外周側に延長してヨーク部106と重なる領域113(斜線部分)に配置されている。
コアは、このようなコア片101を複数個環状に配列されたものであり、それらの固定方法として、単なる組み合わせや、溶接、接着等が用いられる。切欠き114は、コア片101同士の固定を精度よくかつ容易に行うために、ヨーク部106の外周側でかつ挿抜部109より内奥側に備えられており、挿抜部109が相互に離れるような変形を可能にしている。固定方法が溶接の場合は、挿抜部109の外周側に溶接アークが集中しやすくなるようなエッジ部の突起を設定するとともに、溶接ひずみが発生しても挿抜部109付近のみを変形させやすいので、コアの磁気回路や真円度に影響を与えることなくひずみを吸収するような溶接組立が可能となる。固定方法が単なる組合せの場合は、コア片101それぞれの寸法や角度に関するプレス形状誤差が累積して、コア片101同士の当接が不安定な片当りになりそうな場合には、挿抜部109付近のみの変形が容易なので、挿抜部109付近の寸法公差や寸法形状をわずかに違えておくだけで、この部分がスナップ動作のような働きにより寸法誤差を吸収して、コア片101同士の片当りを防ぎ、安定な当接状態にすることができる。
以上のように本実施の形態によれば、磁極ティース幅112を径方向外周側に延長してヨーク部106と重なる領域113に、挿抜部109及び切欠き114を配置しているので、磁気回路に影響を与えることなく、必要な磁路断面積を確保しながら、上記のような生産性向上を図ることができる。
実施の形態4.
図12はこの発明の実施の形態4によるコア片121が配列された状態を示す平面図である。
本実施の形態のコア片121は、上記実施の形態3のコア片101と比較して切欠きがないだけでその他の構成は同じである。すなわち、本実施の形態のコア片121は、同一輪郭形状のコア部材135を積層することにより構成され、ダボ132により抜きカシメにて固定されている。コア部材135は、それぞれ磁極ティース105とヨーク部106とを備えている。また、コア片121において、磁極ティース105から遠い方のヨーク部端面に、凸形状部109aと直線部107とを備え、他方のヨーク部端面に凹形状部109bと直線部108とを備えている。そして、コア片121の凸形状部側の直線部107が隣接するコア片101の凹形状部側の直線部108と当接している。
挿抜部109は、コア片121の凸形状部109aが隣接するコア片121の凹形状部109bに周方向に挿入され、径方向の位置を拘束するように構成されている。そして、この挿抜部109は、磁極ティース幅112を径方向外周側に延長してヨーク部106と重なる領域113(斜線部分)に配置されている。
コア片121を環状に組み立てる際、隣接するコア片121の直線部107と直線部108との当接を優先させるために、挿抜部109の凸形状部109aと凹形状部109bとが先に当たってしまうことがないように凸形状部109aと凹形状部109bとの間に周方向の隙間を設けている。
本実施の形態の場合でも、挿抜手段109の隙間は、ヨーク部106と重なる領域113に配置されているため、磁気回路に影響を与えることなく、必要な磁路断面積を確保しながら、真円度等の形状精度を達成することができる。
実施の形態5.
図13はこの発明の実施の形態5によるコア片151が配列された状態を示す平面図である。
本実施の形態のコア片151は、同一輪郭形状のコア部材155を積層することにより構成され、ダボ132により抜きカシメにて固定されている。コア部材155は、それぞれ磁極ティース105とヨーク部106とを備えている。また、コア片151において、磁極ティース105から遠い方のヨーク部端面に当接部159aを備え、他方のヨーク部端面に当接部159bを備えている。
そして、コア片151を環状に組み立てる際、隣接するコア片151の当接部159aと当接部159bとが当接する。そして、これらの当接部159a、159bが、磁極ティース幅122を径方向外周側に延長してヨーク部106と重なる領域153(斜線部分)に設けられている。
これらの当接部159a、159bの間には、プレス等の加工面のカエリ、ダレや面粗さ、又はコア片151の加工時・組立時の寸法誤差等により、わずかではあるが空隙が生じる。このような場合でも、上記空隙は、ヨーク部106と重なる領域153(斜線部分)に配置されているため、磁気回路に与える影響は少なく、必要な磁路を確保しながら、ステータを構成することができる。
図14はこの発明の実施の形態5の他の例を示す図であり、コア片161は、同一輪郭形状のコア部材165を積層することにより構成され、ダボ132により抜きカシメにて固定されている。コア部材165は、それぞれ磁極ティース105とヨーク部106とを備えている。また、コア片161において、磁極ティース105から遠い方のヨーク部端面に当接部169aを備え、他方のヨーク部端面に当接部169bを備えている。さらに、この例では、ヨーク部106の縁部に巻線張力に対する補強用つば166を設けている。
本実施の形態の場合でも、当接面169aと当接面169bとの間には、プレス等の加工面のカエリ、ダレや面粗さ、又はコア片161の加工・組立時の寸法誤差等により、わずかな空隙が生じるが、この空隙も、ヨーク部106と重なる領域163(斜線部分)に配置されているため、磁気回路に与える影響は少なく、必要な磁路を確保しながら、コアを構成することができる。
なお、上記実施の形態1又は2の例では、コア片1を別々に積層して、これをあとから連結する例を示したが、特許3379461号に示す方法により、全ティースを順送金型で一括にプレス抜きしながら連結・積層しても、磁気性能の劣化防止という点では同様の効果が発揮される。
図15は、実施の形態2において、順送金型で一括に積層する例を示した図である。コア外形より大きい幅のフープ状の電磁鋼板141は、予めあけられたパイロット穴142を用いて等間隔にピッチ送りされながら、順次、抜きカシメ用のダボ33、磁極ティース21形状を得るためのスロット用穴143、スロット開口部144、コア内径を得るための丸穴145、切欠き28を得るための穴128、連結部25を得るための切曲げ部125などがプレス加工される。その後、最終工程にて、スロット外形を含む輪郭146を打ち抜くことにより、コア140はダボ33により一体の状態で積層・排出され、完成する。
また、上記実施の形態1で、連結部9は、凸部に抜きカシメの凸部、凹部に穴を用いたが、凹部に抜きカシメの凹部を用いても同様の効果が期待される。さらに、凹部凸部の数についても上下端に限るものではない。
また、上記実施の形態でのコア片1の積層は、ダボ(凹凸)による抜きカシメにより固定されている例を用いたが、接着鋼板などによる接着固定でも良い。
この発明の実施の形態1によるコア片が連結された状態を示す平面図である。 この発明の実施の形態1によるコア片が環状に連結されて構成されるコアの組立状態を示す平面図である。 この発明の実施の形態1によるコア片の外観を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1の隣接するコア片の縁部および隣接するコア片の縁部同士が連結される状態を示した断面図である。 この発明の実施の形態1による連結されたコア片が巻線時に逆反りされた状態を示す平面図である。 この発明の実施の形態1によるコアの磁束分布の状態例を示す図である。 この発明の実施の形態2によるコア片が連結された状態を示す平面図である。 この発明の実施の形態2によるコア片が環状に連結されて構成されるコアの組立状態例を示す平面図である。 この発明の実施の形態2による連結されたコア片が巻線時に逆反りされた状態を示す平面図である。 この発明の実施の形態3によるコア片が配列された状態を示す平面図である。 この発明の実施の形態3によるコア片に巻線を施した後、コアを構成するために周方向に組み合わされていく状態を示す平面図である。 この発明の実施の形態4によるコア片が配列された状態を示す平面図である。 この発明の実施の形態5によるコア片が配列された状態を示す平面図である。 この発明の実施の形態5の他の例によるコア片が配列された状態を示す平面図である。 この発明のコア片が一体に連結されながら積層される状態を示す平面図である。
符号の説明
1 コア片、2 コア、3 第1コア部材、4 第2コア部材、5 磁極ティース、
6 ヨーク部、9 連結部、12 磁極ティース幅、13 領域、14 切欠き、
18 コア、19 コア片、20 コア部材、21 磁極ティース、22 ヨーク部、
25 連結部、26 磁極ティース幅、27 領域、28 切欠き、101 コア片、
105 磁極ティース、106 ヨーク部、109 挿抜部、112 磁極ティース幅、113 領域、114 切欠き、121,151,161 コア片、
107,108,159a,159b,169a,169b 当接部。

Claims (8)

  1. 磁極ティースとヨーク部からなるコア片を複数個備え、隣接する上記コア片同士は相互に径方向の位置を拘束するような拘束手段を上記ヨーク部の縁部に有し、上記拘束手段を介して上記複数個のコア片が環状に形成されてなるコアであって、
    上記拘束手段が上記磁極ティース幅を径方向外周側に延長して上記ヨーク部と重なる領域に設けられていることを特徴とするコア。
  2. 上記拘束手段は、隣接する上記コア片同士が相互に回動できるような連結部であることを特徴とする請求項1に記載のコア。
  3. 上記ヨーク部の上記連結部外周側には、隣接する上記コア片同士が所定角度の回動を可能にするための切欠きを備えていることを特徴とする請求項2に記載のコア。
  4. 上記コア片は、第1コア部材と第2コア部材が交互に積層されることにより構成され、隣接する上記コア片のそれぞれ積層方向に隣接する第2コア部材および第1コア部材と縁部同士で重なり合い、第1コア部材と第2コア部材の重なり合う縁部は凸円弧状に形成されるとともに、反対側の縁部は凹円弧状に形成され、各コア部材は隣接するコア片同士で上記凸円弧状端面と上記凹円弧状端面とが当接し、上記連結部は、上記コア部材の表面及び裏面に設けられた凹部および凸部であることを特徴とする請求項2に記載のコア。
  5. 上記コア片は、同一輪郭形状のコア部材が積層されることにより構成され、上記コア部材は磁極ティースから離れたヨーク部端面が凸円弧状部と直線部を備え、他方が凹円弧状部と直線部を備え、上記コア片の凸円弧状部側の直線部が隣接するコア片の凹円弧状部側の直線部と当接し、上記連結部は、コア片の上記凸円弧状部が隣接するコア片の凹円弧状部に嵌合して構成されていることを特徴とする請求項2に記載のコア。
  6. 上記拘束手段は、隣接する上記コア片同士が相互に周方向に挿抜できるような一方が凸形状部、他方が凹形状部からなる挿抜部であることを特徴とする請求項1に記載のコア。
  7. 上記ヨーク部の外周側でかつ上記挿抜部より内奥側には、上記挿抜部が相互に離れるような変形を可能にするための切欠きを備えていることを特徴とする請求項6に記載のコア。
  8. 磁極ティースとヨーク部からなるコア片を複数個備え、隣接する上記コア片同士は相互に周方向に当接するような当接部を上記ヨーク部の縁部に備え、上記当接部を介して上記複数個のコア片が環状に形成されてなるコアであって、
    上記当接部が上記磁極ティース幅を径方向外周側に延長して上記ヨーク部と重なる領域に設けられていることを特徴とするコア。
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