JP2002354766A - 永久磁石電動機 - Google Patents

永久磁石電動機

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JP2002354766A
JP2002354766A JP2001159360A JP2001159360A JP2002354766A JP 2002354766 A JP2002354766 A JP 2002354766A JP 2001159360 A JP2001159360 A JP 2001159360A JP 2001159360 A JP2001159360 A JP 2001159360A JP 2002354766 A JP2002354766 A JP 2002354766A
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permanent magnet
rotor
yoke
teeth
magnet
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JP2001159360A
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Shigeru Okuma
繁 大熊
Shinji Michiki
慎二 道木
Mutsuo Tomita
睦雄 冨田
Mitsuhiko Sato
光彦 佐藤
Seiichi Kaneko
清一 金子
Mitsuhiro Suzuki
光広 鈴木
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Aichi Elec Co
Original Assignee
Aichi Elec Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 性能を向上させることができる永久磁石電動
機を提供する。 【解決手段】 固定子コア20は、ヨーク部21と、ヨ
ーク部21から回転子と対向する方向に突出する複数の
ティース部30が設けられている。ティース部30の回
転子と対向する先端両側にはティース部先端部31a、
31bが設けられている。ティース部30の幅をT、ヨ
ーク21の幅をY、ティース部先端部31a(31b)
の根元寸法をBとしたとき、[0.4≦Y/T≦0.
6]の条件を満足するように構成する。あるいは、
[0.2≦B/T≦0.5]の条件を満足するように構
成する。あるいは、回転子と対向するティース部30と
反対側のヨーク部21の、磁束密度が低い個所に冷媒通
路用の切欠部23を設けるとともに、ヨーク部21の幅
Yを、冷媒用通路の切欠部23が設けられている部分及
び他の部分でほぼ同じになるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、永久磁石電動機に
関し、特に、圧縮装置等の駆動装置として用いられる永
久磁石電動機に関する。
【0002】
【従来の技術】圧縮装置の駆動装置として永久磁石電動
機が用いられている。例えば、永久磁石埋込型の永久磁
石電動機が用いられている。この永久磁石埋込型の永久
磁石電動機は、回転子と固定子により構成されている。
回転子は、例えば、電磁鋼板を積層して構成された回転
子コアを有している。回転子コアには磁石収容孔が設け
られており、磁石収容孔に永久磁石が収容されている。
固定子は、固定子コアを有している。固定子コアは、例
えば、電磁鋼板を積層して構成され、ヨーク部と、ヨー
ク部から回転子と対向する方向に突出する複数のティー
ス部(歯部)を有している。また、ティース部の回転子
と対向する部分には、ティース部先端部が設けられてい
る。ティース部間に形成されるスロットには、ティース
部に巻回される固定子巻線が挿入される。また、固定子
コアには、冷媒ガス通路が設けられる。例えば、回転子
と対向するティース部と反対側のヨーク部に冷媒ガス通
路用の切欠部が設けられる。あるいは、固定子コアに冷
媒通路用の孔が設けられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の、永久磁石電動
機は、固定子のティース部の幅とヨーク部の幅との関
係、固定子のティース部の幅とティース部先端部の根元
寸法との関係、ヨーク部の形状、磁石収容孔の開角と磁
石収容孔に収容された永久磁石の開角との関係等を考慮
して構成されていなかった。本発明者らは、永久磁石電
動機の性能向上について種々検討した結果、上記の関係
等を適切に設定することにより永久磁石電動機の性能を
向上させることができることを見出した。そこで、本発
明は、性能を向上させることができる永久磁石電動機を
提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明の第1発明は、請求項1に記載されたとおりの
永久磁石電動機である。請求項1に記載の永久磁石電動
機は、固定子のティース部の幅Tとヨーク部の幅Yが、
[0.4≦Y/T≦0.6]の条件を満足するように構成
される。これにより、固定子巻線に供給される交流電流
や回転子に埋め込まれた永久磁石により発生した磁束に
よる、ティース部及びヨーク部における磁束密度を低く
することができ、例えば、固定子コアを構成する電磁鋼
板が磁気的に飽和しない領域で使用することができる。
したがって、鉄損が少なくなり、永久磁石電動機の効率
が向上する。また、磁束の飽和により生じる電磁振動も
減少させることができるため、騒音も低減することがで
きる。また、本発明の第2発明は、請求項2に記載され
たとおりの永久磁石電動機である。請求項2に記載の永
久磁石電動機は、固定子のティース部の幅Tとティース
部先端部の根元寸法Bが、[0.2≦B/T≦0.5]の
条件を満足するように構成される。これにより、請求項
1に記載の発明の効果に加えて、マグネットトルクとリ
ラクタンストルクとの和である総合トルクも大きくする
ことができ、永久磁石電動機の性能を一層向上させるこ
とができる。また、本発明の第3発明は、請求項3に記
載されたとおりの永久磁石電動機である。請求項3に記
載の永久磁石電動機は、固定子のティース部の幅Tとテ
ィース部先端部の根元寸法Bが、[0.2≦B/T≦0.
5]の条件を満足するように構成される。これにより、
マグネットトルクとリラクタンストルクの和である総合
トルクを大きくすることができ、永久磁石電動機の性能
を向上させることができる。また、本発明の第4発明
は、請求項4に記載されたとおりの永久磁石電動機であ
る。請求項4に記載の永久磁石電動機は、回転子の磁石
収容孔の開角θ1と磁石収容孔に収容される永久磁石の
開角θ2が、[0.80≦θ2/θ1≦0.95]の条件
を満足するように構成される。これにより、請求項1〜
3に記載の発明の効果に加えて、効率を低下させること
なくコギングトルクを減少させることができ、永久磁石
電動機の性能を一層向上させることができる。また、本
発明の第5発明は、請求項5に記載されたとおりの永久
磁石電動機である。請求項5に記載の永久磁石電動機
は、回転子の磁石収容孔の開角θ1と磁石収容孔に収容
される永久磁石の開角θ2が、[0.80≦θ2/θ1
≦0.95]の条件を満足するように構成される。これ
により、効率を低下させることなくコギングトルクを減
少させることができ、永久磁石電動機の性能を向上させ
ることができる。また、本発明の第6発明は、請求項6
に記載されたとおりの永久磁石電動機である。請求項6
に記載の永久磁石電動機は、回転子と対向するティース
部と反対側のヨーク部に冷媒通路用の切欠部が設けられ
ている。これにより、十分な量の冷媒を供給することが
できる。また、本発明の第7発明は、請求項7に記載さ
れたとおりの永久磁石電動機である。請求項7に記載の
永久磁石電動機は、冷媒通路用の切欠部を磁束密度が低
い個所に設けられている。これにより、永久磁石電動機
の性能を低下させることなく、冷媒通路を確保すること
ができる。また、本発明の第8発明は、請求項8に記載
されたとおりの永久磁石電動機である。請求項8に記載
の永久磁石電動機は、ヨーク部の幅が、冷媒通路用の切
欠部が設けられている部分及び他の部分でほぼ同じにな
るように構成されている。これにより、ヨーク部に幅が
狭い部分が生ずることがなく、幅が狭い部分で磁気的に
飽和して鉄損が増加するのを防止することができる。し
たがって、永久磁石電動機の性能を向上させることがで
きる。また、本発明の第9発明は、請求項9に記載され
たとおりの永久磁石電動機である。請求項9に記載の永
久磁石電動機は、回転子と対向するティース部と反対側
のヨーク部において、磁束密度が低い個所に冷媒通路用
の切欠部が設けられおり、ヨーク部の幅が、冷媒通路用
の切欠部が設けられている部分及び他の部分でほぼ同じ
になるように構成されている。これにより、永久磁石電
動機の性能を低下させることなく、冷媒通路を確保する
ことができる。また、ヨーク部の幅がほぼ同じであるた
め、鉄損の増加を抑えることができる。したがって、永
久磁石電動機の性能を向上させることができる。また、
本発明の第10発明は、請求項10に記載されたとおり
の圧縮装置である。請求項10に記載の圧縮装置を用い
れば、性能を向上させた圧縮装置を得ることができる。
【0005】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。なお、以下の実施の形態では、圧
縮装置の駆動装置として用いられ、磁石収容孔に永久磁
石を埋め込んだ回転子を用いる永久磁石埋込型の永久磁
石電動機について説明する。永久磁石電動機は、回転子
と固定子を備えている。回転子は、例えば、電磁鋼板を
積層して構成した回転子コアを有している。また、固定
子は、例えば、電磁鋼板を積層して構成した固定子コア
を有している。電磁鋼板としては、例えば、JIS規格
の35A300(板厚0.35mm)以上のものや、5
0A350(板厚0.5mm)以上のものが用いられ
る。また、鉄損W15/50(周波数50Hz時、最大
磁束密度1.5Tの鉄損値)が、例えば、3.5w/k
g以下のものが用いられる。
【0006】本発明の永久磁石電動機で用いる固定子1
0の一実施の形態を図1に示す。本実施の形態の固定子
10は、固定子コア20を有している、固定子コア20
は、ヨーク部21と、ヨーク部21から回転子と対向す
る側に突出して設けられた複数のティース部30を有し
ている。ティース部30は、所定のティース幅Tを有し
ており、回転子と対向する先端両側にはティース部先端
部31a及び31bが設けられている。ティース部3
0、ティース部先端部31a及び31bによって、回転
子と対向する対向面32が形成されている。対向面32
は、断面がほぼ円弧状に形成されており、回転子の外周
面との距離がほぼ一定となるように構成されている。ヨ
ーク部20、ティース部30及びティース部先端部31
a、31bによってスロット部25が形成されている。
スロット部25には、固定子巻線挿入用の開口部26が
設けられている。このスロット部25を利用して、ティ
ース部30に固定子巻線が巻回される。本実施の形態で
は、集中巻方式によって固定子巻線をティース部30に
巻回する。集中巻方式によって固定子巻線を巻回するこ
とにより、分布巻方式によって固定子巻線を巻回する場
合に比べて、固定子の軸長を小型化することができる。
また、固定子に固定子巻線を小さく巻くことができるた
め、銅損を低減することができ、永久磁石電動機の性能
を向上させることができる。
【0007】次に、本発明の永久磁石電動機で用いる回
転子50の一実施の形態を図2に示す。本実施の形態の
回転子50は、略円筒形状の回転子コア60を有してい
る。回転子コア60には磁極数に対応した数(本実施の
形態では4個)の磁石収容孔61が設けられており、磁
石収容孔61に永久磁石62が収容されている(埋め込
まれている)。磁石収容孔61は、内周面61a〜61
dを有している。磁石収容孔61の内周面61aは、回
転子コア60の外周端に近接する位置61e及び61f
まで延び、回転子コア60の外周端に沿って設けられて
いる内周面61c、61dに接続されている。永久磁石
62は、S極、N極が交互となるように配置されてい
る。永久磁石62としては、フェライト磁石や希土類磁
石等が用いられる。希土類磁石はフェライト磁石より磁
束密度が高いため、希土類磁石を用いることにより小型
に構成することができる。本実施の形態では、永久磁石
62は、断面が長方形の板状に形成されており、外周面
62a〜62dを有している。永久磁石62を回転子コ
ア50の軸線に垂直な断面でみると、端点62e〜62
hを有している。また、永久磁石62の幅(端点62e
と62f間の長さ)は磁石収容孔61の内周面61aの
長さより短く形成されている。このため、磁石収容孔6
1に永久磁石62を収容した時、磁石収容孔61に収納
された永久磁石62の両部に非磁性部である空隙(エア
ギャップ)63a、63bが形成される。これにより、
永久磁石端部の減磁を抑制することができる。回転子コ
ア60には、回転軸を挿通するための孔65が設けられ
ている。なお、回転子コア60の軸方向の両端には端板
が設けられ、この端板は孔66に挿通されたリベットピ
ンにより回転子コア60に固定される。
【0008】以下に、永久磁石電動機の性能を向上させ
る方法について説明する。 [第1の方法]固定子巻線に供給される交流電流や回転
子に埋め込まれた永久磁石による、ティース部30ある
いはヨーク部21における磁束密度が高くなってティー
ス部30あるいはヨーク部21の電磁鋼板が磁気的に飽
和すると、鉄損が増大し永久磁石電動機の効率が悪くな
る。また、電磁鋼板が磁気的に飽和すると、それによっ
て電磁振動が発生し、騒音が発生する場合もある。この
ため、ティース部30あるいはヨーク部21の電磁鋼板
が磁気的に飽和するのを防止することにより、鉄損を減
少させて永久磁石電動機の効率を向上させることができ
る。また、電磁鋼板が磁気的に飽和するのを防止するこ
とによって、電磁振動も減少させることができる。
【0009】ここで、図1に示す固定子コア20におい
て、ティース部30の幅をT、ヨーク部21の幅をYと
し、ティース部30の幅Tとヨーク部21の幅Yとの比
[Y/T]に対する磁束密度を求めたところ、図10に
示すような結果が得られた。なお、図10の横軸は[Y
/T]であり、縦軸は磁束密度である。また、図10に
おいて、丸を付した特性曲線はティース部30の磁束密
度を示し、三角を付した特性曲線はヨーク部21の磁束
密度を示している。図10に示すグラフから、[Y/
T]が約0.5の時にティース部30の磁束密度とヨー
ク部21の磁束密度がほぼ等しくなっていることが理解
できる。また、[Y/T]が小さくなると、ヨーク部2
1の磁束密度が高くなるとともにティース部30の磁束
密度が低くなり、逆に、[Y/T]が大きくなると、ヨ
ーク部21の磁束密度が低くなるとともにティース部3
0の磁束密度が高くなることが理解できる。また、前述
した電磁鋼板は、磁束密度が、磁気的に飽和する直前の
磁束密度である1.6〜1.7テスラ程度の領域で用い
られることが多い。そこで、[Y/T]を、0.4〜
0.6の範囲内に設定すると、ティース部30の磁束密
度及びヨーク部21の磁束密度の双方を低く保つことが
できる(例えば、1.7テスラ以下に保つことができ
る)。すなわち、ヨーク部21の幅Yとティース部30
の幅Tとの比[Y/T]が、[0.4≦Y/T≦0.
6]の条件を満足するように構成することによって、テ
ィース部30の電磁鋼板及びヨーク部21の電磁鋼板の
双方において磁束が飽和しない領域で使用することがで
きる。これにより、電磁鋼板の磁気的な飽和による鉄損
が減少し、永久磁石電動機の効率が向上する。また、電
磁鋼板の磁気的な飽和により生じる電磁振動が減少し、
騒音も減少する。
【0010】[第2の方法]磁石収容孔に永久磁石を収
容した回転子を有する永久磁石電動機では、回転子は、
マグネットトルクとリラクタンストルクを加算した総合
トルクによって回転する。このため、マグネットトルク
とリラクタンストルクを加算した総合トルクが大きいほ
ど永久磁石電動機の性能はよい。
【0011】ここで、図1に示す固定子コア20におい
て、ティース部先端部31a(31b)の根元寸法を
B、ティース部30の幅をTとし、ティース部先端部3
1a(31b)の根元寸法Bとティース部30の幅Tと
の比[B/T]に対するトルクを求めたところ、図11
に示すような結果が得られた。図11の横軸は[B/
T]であり、縦軸はトルクである。また、図11におい
て、丸を付した特性曲線はマグネットトルクを示し、四
角を付した特性曲線はリラクタンストルクを示し、三角
を付した特性曲線はマグネットトルクとリラクタンスト
ルクとを加算した総合トルクを示している。なお、図1
1に示す結果は、ティース部先端部31a(31b)の
根元寸法Bを、ティース部先端部31a(31b)とテ
ィース部30の接続部と固定子コア20の中心Pを通る
直線上におけるティース部先端部31a(31b)の長
さとした場合のものである。ティース部先端部31a
(31b)の根元寸法Bを、ティース部先端部31a
(31b)とティース部30の接続部を通り、ティース
部30の中心軸線と平行な直線上におけるティース部先
端部31a(31b)の長さとした場合でもほとんど変
化はない。
【0012】図11に示すグラフから、マグネットトル
クとリラクタンストルクの和である総合トルクは、[B
/T]が0.3〜0.4位でピークになっていることが
理解できる。また、[B/T]を大きくすると、マグネ
ットトルクが小さくなるとともにリラクタンストルクが
大きくなり、逆に、[B/T]を小さくすると、マグネ
ットトルクが大きくなるとともにリラクタンストルクが
小さくなることが理解できる。この場合、[B/T]を
0.5より大きくすると、図12に示すように、磁石収
納孔161aに収納された永久磁石162a、磁石収納
孔161bに収納された永久磁石162b及びティース
部150を介する短絡磁路の磁束量が増大する。これに
より、マグネットトルクが低下し、それにともなって総
合トルクも低下するため、永久磁石電動機の性能が低下
する。また、[B/T]を0.2より小さくすると、図
13に示すように、ティース部先端部200aの根元部
200cの幅が狭くなるため、ティース部先端部200
aから流出入する磁束が磁気的に飽和し、リラクタンス
トルクを低下させている。それにともなって総合トルク
も低下するため、永久磁石電動機の性能が低下する。し
たがって、ティース部先端部31a(31b)の根元寸
法Bとティース部30の幅Tとの比[B/T]が、
[0.2≦B/T≦0.5]の条件を満足するように構
成することによって、マグネットトルクとリラクタンス
トルクの和である総合トルクの低下を防止することがで
き、永久磁石電動機の性能を向上させることができる。
【0013】[第3の方法]圧縮装置の駆動装置として
電動機を用いる場合には、電動機のエアギャップのみで
は冷媒ガスの通路が不足するため、固定子コアの外周部
に冷媒通路用の切欠部や空隙を設けたり、固定子コアに
冷媒通路用の孔を設けている。固定子コアの外周部に冷
媒通路用の切欠部を設けた従来の固定子を図16に示
す。図16において、固定子210は、固定子コア22
0を有している。固定子コア220は、ヨーク部221
と、ヨーク部221から回転子と対向する側に突出して
設けられた複数のティース部230を有している。ティ
ース部230の回転子と対向する先端両側には、ティー
ス部先端部231a及び231bが設けられている。ま
た、回転子と対向するティース部230と反対側のヨー
ク部221には、冷媒通路用の切欠部223が設けられ
ている。ヨーク部221とティース部230によってス
ロット部225が形成されている。このスロット部22
5を利用して、ティース部230に固定子巻線が巻回さ
れる。例えば、集中巻方式や分布巻方式によって固定子
巻線が巻回される。図16に示すような従来の固定子で
は、冷媒通路用の切欠部223が設けられることによっ
て、ヨーク部221に幅が狭い部分が生じる。ヨーク部
221に幅が狭い部分が生じると、その部分の磁束密度
が高くなり、電磁鋼板が磁気的に飽和する可能性があ
る。電磁鋼板が磁気的に飽和すると、鉄損が増加し、永
久磁石電動機の性能が低下する。特に、集中巻方式を用
いる場合には、磁束の集中が発生し易い。また、電磁鋼
板の磁気的飽和によって電磁振動が発生し、騒音も発生
する可能性がある。
【0014】そこで、本実施の形態では、磁束密度を高
くすることなく、ヨーク部に冷媒用通路を設けることが
できる永久磁石電動機を提供する。本実施の形態を図1
により説明する。図1において、ヨーク部21は、スロ
ット部25の中央部付近に設けられた基部22と、スロ
ット部25の側部側に設けられた縁部23を有してい
る。基部22は、固定子コアの中心点Pを中心とする、
半径R4(R4=R3+Y)の円弧状に形成された外周
部22aと、半径R3の円弧状に形成され、スロット部
25側の内周部22bを有している。縁部23は、回転
子との対向面32に沿った線とスロット部25の中心線
(開口部26の中心線)との交点Qを中心とする、半径
R2(R2=R1+Y)の円弧状に形成された外周部2
3aと、半径R1の円弧状に形成された内周部23bを
有している。外周部23aが、冷媒通路用の切欠部に相
当する。本実施の形態では、冷媒通路用の切欠部(外周
部23a)は、ヨーク部21の回転子と対向する側と反
対側の、ティース部30に対応する位置に設けられてい
る。このティース部30に対応する位置は、磁束の影響
が少ない位置(磁束密度が低い位置)である。したがっ
て、冷媒通路用の切欠部を設けても、磁束密度が大きく
変動することはない。さらに、本実施の形態では、ヨー
ク部21の幅Yが冷媒通路用の切欠部(外周部23a)
を設けた部分と他の部分でほぼ同じとなるように、スロ
ット部25に内周部23bを形成している。このよう
に、ヨーク部の幅Yをほぼ一定とすることによって、磁
束密度が均一化され、低くすることができ、電磁鋼板が
磁気的に飽和するのを防止することができ、鉄損を低減
することができる。
【0015】なお、冷媒通路は、切欠部に限定されず、
空隙や、孔でもよい。また、切欠部(外周部23a)の
形状は、円弧に限定されず、直線等種々の形状が可能で
ある。切欠部(外周部23a)の形状に応じて、ヨーク
部21の幅Yがほぼ同じになるように内周部23bの形
状が変更される。また、冷媒通路用の切欠部(外周部2
3a)を磁束の影響の少ない位置に設けたが、冷媒通路
用の切欠部の配置位置はこれに限定されない。また、第
1の実施の形態〜第3の実施の形態で説明した、永久磁
石電動機の性能を向上させる方法は、永久磁石埋込型の
永久磁石電動機以外の種々の永久磁石電動機や、他の電
動機にも用いることができる。
【0016】[第4の方法]以上の実施の形態では、固
定子の構成に注目して永久磁石電動機の性能を向上させ
る方法を検討したが、次に、回転子の構成について検討
する。図2に示す回転子50は、前述したように磁石収
容孔61と、磁石収容孔61に収容される永久磁石62
を有している。磁石収容孔61の回転子コア60の反径
方向外周側の面61aは、回転子コア60の外周端(回
転子と対向する外周面)に近接する位置61e及び61
fまで延び、回転子コア60の外周端に沿って設けられ
ている面61c、61dに接続されている。永久磁石6
2を回転子コア60の軸線に垂直な断面でみると、端点
62e〜62hを有している。
【0017】ここで、磁石収容孔61の位置61e及び
61fと回転子コア60の中心点Rを結ぶ線の間の角度
(磁石収容孔の開角)をθ1とする。また、磁石収容孔
61に収容されている永久磁石62の断面上における端
点のうち、回転子コア60の半径方向外側の端点62e
及び62fと回転子コア60の中心点Rを結ぶ線の間の
角度(永久磁石の開角)をθ2とする。そして、永久磁
石62の開角θ2と磁石収容孔61の開角θ1との比
[θ2/θ1]に対するコギングトルクを求めたとこ
ろ、図14に示すような結果が得られた。なお、図14
の横軸は[θ2/θ1]を示し、縦軸はトルクを示して
いる。また、図11において、四角を付した特性線図は
通電時のトルクを示し、丸を付した特性線図はコギング
トルクを示す。図11から、[θ2/θ1]を小さくす
ると、コギングトルクが減少することが理解できる。す
なわち、[θ2/θ1]を小さくすると、永久磁石62
の幅(62eと62f間の長さ)が短くなって、永久磁
石62と磁石収容孔61の間に空隙が生じる。これによ
り、回転子コア60の外周端と空隙間の電磁鋼板部分が
徐々に狭幅になり、磁束密度が徐々に高くなる。これに
より、この部分の磁束の流出入量が徐々に変化していく
ことになる。その結果、固定子のティース部30と回転
子間で流出入する磁束量が徐々に減少していくことによ
り、回転子の磁極間における急激な磁束変化がなくな
り、コギングトルクを小さくすることができる。図14
から、[θ2/θ1]を0.95以下に設定することに
より、コギングトルクの低減効果が高い。
【0018】一方、図14から、通電時のトルクは、
[θ2/θ1]を小さくすると減少する。すなわち、
[θ2/θ1]を小さくしすぎると、永久磁石62の幅
が短くなり、マグネットトルクを大きくすることができ
ない。このため、通電時のトルクが減少することにな
る。ここで、[θ2/θ1]に対する電動機の効率を求
めたところ、図15に示す結果が得られた。図15の横
軸は[θ2/θ1]を示し、縦軸は電動機の効率を示し
ている。図15から、[θ2/θ1]を0.8以上に設
定することにより、電動機効率を向上させることができ
る。以上のことから、永久磁石62の開角θ2と磁石収
容孔の開角θ1との比[θ2/θ1]を、[0.8≦θ
2/θ1≦0.95]の条件を満足するように構成する
ことによって、効率を低下させることなくコギングトル
クを低減することができる。
【0019】本発明の永久磁石電動機は、図2に示した
構成の回転子以外にも種々の構成の回転子を用いること
ができる。以下の、他の構成の回転子について説明す
る。まず、図3に示す回転子について説明する。図3に
示す回転子は、図2に示す回転子と比べて、磁石収容孔
及び永久磁石の形状が異なっている。図3に示す回転子
コア70には、回転子コア70の中心に向って突条に配
置された、断面が円弧状の磁石収容孔71が設けられて
いる。磁石収容孔71は、回転子コア70の反径方向外
周側の内周面71aを有している。内周面71aは、円
弧形状に沿って回転子コア70の外周端に近接する位置
71e、71fまで延び、回転子コア70の外周端に沿
って設けられている内周面71c及び71dに接続され
ている。磁石収容孔71には、永久磁石72が収容され
ている。この時、磁石収容孔71の両端部には非磁性部
である空隙部73a、73bが形成される。図3に示す
回転子コア70では、磁石収容孔71の半径方向外周側
の内周面に沿って回転子コア70の外周端に近接する位
置71e及び71fと回転子コア70の中心点Rを結ぶ
線の間の角度が磁石収容孔71の開角θ1である。ま
た、永久磁石72の回転子コア70の軸線に垂直な断面
でみたときの端点のうち、半径方向外周側の端点72e
及び72fと回転子コア70の中心点Rを結ぶ線の間の
角度が永久磁石72の開角θ2である。
【0020】次に、図4に示す回転子について説明す
る。図4に示す回転子は、図2に示す回転子と比べて、
磁石収容孔及び永久磁石の形状が異なっている。図4に
示す回転子コア80には、磁石収容孔81が設けられて
いる。磁石収容孔81は、半径方向外周側の内周面が直
線状に形成され、半径方向内側の内周面が回転子コア8
0の中心に向って突状に形成されている。回転子コア8
0の半径方向外周側の内周面81aは、回転子コア80
の外周端に近接する位置81e、81fまで延び、回転
子コア80の外周端に沿って設けられている内周81c
及び81dに接続されている。磁石収容孔81には、永
久磁石82が収容されている。この時、磁石収容孔81
の両端部には、非磁性部である空隙部83a、83bが
形成される。図4に示す回転子コア80では、磁石収容
孔81の半径方向外周側の内周面81aに沿って回転子
コア80の外周端に近接する位置81e及び81fと回
転子コア80の中心点Rを結ぶ線の間の角度が磁石収容
孔81の開角θ1である。また、永久磁石82を回転子
コア80の軸線に垂直な断面でみたときの端点のうち
の、半径方向外周側の外周面の端点82e及び82fと
回転子コア80の中心点Rを結ぶ線の間の角度が永久磁
石82の開角θ2である。
【0021】次に、図5に示す回転子について説明す
る。図5に示す回転子は、図1に示す回転子に比べて、
磁石収容孔に複数の永久磁石を収容している点が異な
る。図5に示す回転子コア90には、回転子コア90の
中心に向いて突状の、断面略ハの字状の磁石収容孔91
が設けられている。磁石収容孔91は、磁石収容孔92
及び93を有している。磁石収容孔92、93は、回転
子コア90の半径方向外周側の内周面92a、93aを
有している。内周面92a、93aは、回転子コア90
の外周端に近接する位置92b、93bまで延び、回転
子コア90の外周端に沿って設けられている内周面92
c、93cに接続されている。磁石収容孔92及び93
には、それぞれ永久磁石95及び96が収容されてい
る。この時、磁石収容孔92、93の外周端側には非磁
性部である空隙部94a、94bが形成される。図5に
示す回転子コア90では、磁石収容孔92、93の半径
方向外周側の内周面92a、93aに沿って回転子コア
90の外周端に近接するまで延びた位置92b、93b
と回転子コア90の中心点Rを結ぶ線の間の角度が磁石
収容孔91の開角θ1である。また、永久磁石95、9
6を回転子コア90の軸線と垂直な断面でみたときの端
点のうち、回転方向外周側の端点95b、96bと回転
子コア90の中心点Rを結ぶ線の間の角度が永久磁石9
5、96の開角θ2である。
【0022】次に、図6に示す回転子について説明す
る。図6に示す回転子は、図1に示す回転子に比べて、
磁石収容孔に複数の永久磁石を収容している点が異な
る。図6に示す回転子コア100には、回転子コア10
0の中心に向いて突状の、断面略台形状の磁石収容孔1
01が設けられている。磁石収容孔101は、磁石収容
孔102、103、104を有している。磁石収容孔1
02、103、104は、回転子コア100の半径方向
外周側の内周面102a、103a、104aを有して
いる。内周面103a、104aは、回転子コア100
の外周端に近接する位置103b、104bまで延び、
回転子コア100の外周端に沿って設けられている内周
面103c、104cに接続されている。磁石収容孔1
02、103及び104には、それぞれ永久磁石10
5、106及び107が収容されている。この時、磁石
収容孔103、104の外周端側には非磁性部である空
隙部108a、108bが形成される。磁石収容孔10
2と103及び104との間にも、永久磁石の形状の関
係で空隙部108c及び108dが形成される。図6に
示す回転子コア100では、磁石収容孔103、104
の半径方向外周側の内周面103a、104aに沿って
回転子コア100の外周端に近接する位置103b、1
04bと回転子コア100の中心点Rを結ぶ線の間の角
度が磁石収容孔101の開角θ1である。また、永久磁
石105、106、107を回転子コア100の軸線と
垂直な断面でみたときの端点のうち、回転方向外周側の
端点106b、107bと回転子コア100の中心点R
を結ぶ線の間の角度が永久磁石105.106、107
の開角θ2である。
【0023】次に、図7に示す回転子について説明す
る。図7に示す回転子は、図1に示す回転子に比べて、
磁石収容孔とは別に非磁性部である空隙部が設けられて
いる点が異なる。図7に示す回転子コア110には、磁
石収容孔111、空隙孔113、115を有している。
磁石収容孔111と空隙孔113、115の間には壁1
12、114が向けられている。磁石収容孔111は、
回転子コア110の半径方向外周側の内周面111aを
有している。また、空隙孔113、115は、回転子コ
ア110の半径方向外周側の内周面113a、115a
を有している。内周面111a、113a、115a
は、ほぼ直線状に向けられている。磁石収容孔111に
は、永久磁石116が収容されている。図7に示す回転
子コア110では、空隙孔113、115の半径方向外
周側の内周面113a、115aに沿って回転子コア1
10の外周端に近接する位置113b、115bと回転
子コア110の中心点Rを結ぶ線の間の角度が磁石収容
孔111の開角θ1である。また、永久磁石116を回
転子コア110の軸線と垂直な断面でみたときの端点の
うち、回転方向外周側の端点111b、111cと回転
子コア110の中心点Rを結ぶ線の間の角度が永久磁石
116の開角θ2である。
【0024】次に、図8に示す回転子について説明す
る。図8に示す回転子は、図7に示す回転子に比べて、
空隙孔が開口している点が異なる。図8に示す回転子コ
ア120には、磁石収容孔121、空隙孔123、12
6を有している。磁石収容孔121と空隙孔123、1
26の間には壁124、125が向けられている。ま
た、空隙孔123、125は、開口部124、127に
よって回転子コア120の外周端に開口されている。磁
石収容孔121は、回転子コア120の半径方向外周側
の内周面121aを有している。また、空隙孔123、
126は、回転子コア120の半径方向外周側の内周面
123a、126aを有している。内周面121a、1
23a、126aは、ほぼ直線状に設けられている。磁
石収容孔121には、永久磁石128が収容されてい
る。図8に示す回転子コア120では、空隙孔123、
126の半径方向外周側の内周面123a、126aに
沿って回転子コア120の外周端に近接する位置123
b、126bと回転子コア120の中心点Rを結ぶ線の
間の角度が磁石収容孔121の開角θ1である。また、
永久磁石128を回転子コア120の軸線と垂直な断面
でみたときの端点のうち、回転方向外周側の端点128
b、128cと回転子コア120の中心点Rを結ぶ線の
間の角度が永久磁石128の開角θ2である。
【0025】次に、図9に示す回転子について説明す
る。図9に示す回転子は、図1に示す回転子に比べて、
磁石収容孔に複数の永久磁石を収容し、かつ各極を多層
(図9では2層)で構成している点が異なる。図9に示
す回転子コア130には、回転子コア130の中心Rに
向いて突状の、断面略ハの字状の2層の磁石収容孔13
1、132が設けられている。内側の磁石収容孔131
は、磁石収容孔133、134を有している。外側の磁
石収容孔132は、磁石収容孔135、136を有して
いる。磁石収容孔135、136は、回転子コア130
の半径方向外周側の内周面135a、136aを有して
いる。内周面135a、136aは、回転子コア130
の外周端に近接する位置135b、136bまで延び、
回転子コア130の外周端に沿って設けられている内周
面135c、136cに接続されている。磁石収容孔1
35、136には、それぞれ永久磁石139、140が
収容されている。この時、磁石収容孔135、136の
外周端側には非磁性部である空隙部141a、141b
が形成される。なお、磁石収容孔133、134も同様
に構成され、永久磁石137、138が収容されてい
る。図9に示す回転子コア130では、各極を構成する
多層の磁石収容孔のうち回転子コア130の外周側に設
けられている磁石収容孔135、136の半径方向外周
側の外周面135a、136aに沿って回転子コア13
0の外周端に近接する位置135b、136bと回転子
コア130の中心点Rを結ぶ線の間の角度が磁石収容孔
132の開角θ1である。また、永久磁石139、14
0を回転子コア130の軸線と垂直な断面でみたときの
端点のうち、半径方向外周側の端点139b、140b
と回転子コア130の中心点Rを結ぶ線の間の角度が永
久磁石139、140の開角θ2である。
【0026】本発明は、実施の形態で説明した構成に限
定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変
更、追加、削除が可能である。例えば、実施の形態で
は、永久磁石埋込型の永久磁石電動機について説明した
が、本発明は永久磁石埋込型の永久磁石電動機以外の種
々の永久磁石電動機に用いることができる。また、第1
の実施の形態〜第4の実施の形態で説明した永久磁石電
動機の性能向上手段は、個々に用いてもよいし、適宜に
選択したいくつかを組み合わせて用いてもよい。また、
磁石収容孔の形状や個数、磁石収容孔に収容する永久磁
石の形状や個数等は適宜変更可能である。また、空隙部
や空隙孔の形状等は適宜変更可能である。また、回転子
コアの形状は適宜変更可能である。また、圧縮装置の駆
動装置として用いた場合について説明したが、本発明は
圧縮装置以外の種々の分野で使用することができる。ま
た、本明細書中で用いられている[≦]は、必ずしも等
号を含まなくてもよい。例えば、[0.4<Y/T<
0.6]等のように記載することもできる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜9に記
載の永久磁石電動機を用いれば、永久磁石電動機の性能
を向上させることができる。また、請求項10に記載の
圧縮装置を用いれば、圧縮装置の性能を向上させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の永久磁石電動機で用いる固定子の一実
施の形態を示す図である。
【図2】本発明の永久磁石電動機で用いる回転子の一実
施の形態を示す図である。
【図3】本発明の永久磁石電動機で用いる回転子の他の
実施の形態を示す図である。
【図4】本発明の永久磁石電動機で用いる回転子の他の
実施の形態を示す図である。
【図5】本発明の永久磁石電動機で用いる回転子の他の
実施の形態を示す図である。
【図6】本発明の永久磁石電動機で用いる回転子の他の
実施の形態を示す図である。
【図7】本発明の永久磁石電動機で用いる回転子の他の
実施の形態を示す図である。
【図8】本発明の永久磁石電動機で用いる回転子の他の
実施の形態を示す図である。
【図9】本発明の永久磁石電動機で用いる回転子の他の
実施の形態を示す図である。
【図10】[ヨーク部の幅/ティース部の幅]と磁束密
度との関係を示す図である。
【図11】[ティース部先端部の根元寸法/ティース部
の幅]とマグネットトルク及びリラクタンストルクとの
関係を示す図である。
【図12】[ティース部先端部の根元寸法/ティース部
の幅]が大きい場合の磁束の状態を示す図である。
【図13】[ティース部先端部の根元寸法/ティース部
の幅]が小さい場合の磁束の状態を示す図である。
【図14】[磁石収容孔の開角/永久磁石の開角]とト
ルクとの関係を示す図である。
【図15】[磁石収容孔の開角/永久磁石の開角]と効
率との関係を示す図である。
【図16】従来の永久磁石電動機で用いられている固定
子を示す図である。
【符号の説明】
20 固定子コア 21 ヨーク部 23a 冷媒通路用の切欠部 30 ティース部 31a、31b ティース部先端部 60、70、80、90、100、110、120、1
30 回転子コア 61、71、81、91、92、93、101、10
2、103、104、111、121、131、13
2、133、134、135、136 磁石収容孔 62、72、82、95、96、105、106、10
7、116、128、137、138、139、140
永久磁石
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02K 1/27 H02K 1/27 501K 501M // H02K 1/16 1/16 C (72)発明者 冨田 睦雄 愛知県名古屋市中村区千原町2番39号 レ ジデンス岩島407 (72)発明者 佐藤 光彦 愛知県名古屋市瑞穂区新開町11−9 シテ ィコーポ新開405 (72)発明者 金子 清一 三重県桑名郡木曽岬町栄68−4 (72)発明者 鈴木 光広 愛知県名古屋市緑区鳴海町字山ノ神72 Fターム(参考) 5H002 AA01 AA09 AB04 AD04 AE06 AE07 AE08 5H621 AA03 GA01 GA04 GA15 HH01 JK11 5H622 AA03 CA02 CA10 CA13 CB03 CB04 DD02 PP03 PP10

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 永久磁石を有する回転子と、ヨーク部及
    びヨーク部から回転子と対向する方向に突出するティー
    ス部を有する固定子とを備える永久磁石電動機であっ
    て、 ティース部の幅をT、ヨーク部の幅をYとしたとき、
    [0.4≦Y/T≦0.6]の条件を満足するように構成
    されている、永久磁石電動機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の永久磁石電動機であっ
    て、 ティース部の回転子と対向する部分にはティース部先端
    部が設けられており、ティース部先端部の根元寸法をB
    としたとき、[0.2≦B/T≦0.5]の条件を満足す
    るように構成されている、永久磁石電動機。
  3. 【請求項3】 永久磁石を有する回転子と、ヨーク部及
    びヨーク部から回転子と対向する方向に突出するティー
    ス部を有する固定子とを備える永久磁石電動機であっ
    て、 ティース部の回転子と対向する部分にはティース部先端
    部が設けられており、ティース部の幅をT、ティース部
    先端部の根元寸法をBとしたとき、[0.2≦B/T≦
    0.5]の条件を満足するように構成されている、永久
    磁石電動機。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の永久磁
    石電動機であって、 回転子には永久磁石を収容する磁石収容孔が設けられて
    おり、磁石収容孔の開角をθ1、磁石収容孔に収容され
    た永久磁石の開角をθ2としたとき、[0.80≦θ2
    /θ1≦0.95]の条件を満足するように構成されて
    いる、永久磁石電動機。
  5. 【請求項5】 永久磁石を有する回転子と、ヨーク部及
    びヨーク部から回転子と対向する方向に突出するティー
    ス部を有する固定子とを備える永久磁石電動機であっ
    て、 回転子には永久磁石を収容する磁石収容孔が設けられて
    おり、磁石収容孔の開角をθ1、磁石収容孔に収容され
    た永久磁石の開角をθ2としたとき、[0.80≦θ2
    /θ1≦0.95]の条件を満足するように構成されて
    いる、永久磁石電動機。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の永久磁
    石電動機であって、回転子と対向するティース部と反対
    側のヨーク部に冷媒通路用の切欠部が設けられている永
    久磁石電動機。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の永久磁石電動機であっ
    て、冷媒通路用の切欠部は磁束密度が低い個所に設けら
    れている永久磁石電動機。
  8. 【請求項8】 請求項6または7に記載の永久磁石電動
    機であって、ヨーク部の幅が、冷媒通路用の切欠部が設
    けられている部分及び他の部分でほぼ同じになるように
    構成されている永久磁石電動機。
  9. 【請求項9】 永久磁石を有する回転子と、ヨーク部及
    びヨーク部から回転子と対向する方向に突出するティー
    ス部を有する固定子とを備える永久磁石電動機であっ
    て、 回転子と対向するティース部と反対側のヨーク部で、磁
    束密度が低い個所に冷媒通路用の切欠部が設けられてお
    り、ヨーク部の幅が、冷媒用通路の切欠部が設けられて
    いる部分及び他の部分でほぼ同じになるように構成され
    ている、永久磁石電動機。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれかに記載の永久
    磁石電動機を駆動装置として用いた圧縮装置。
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