JPH09320865A - 内燃機関用点火コイル - Google Patents

内燃機関用点火コイル

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JPH09320865A
JPH09320865A JP8158813A JP15881396A JPH09320865A JP H09320865 A JPH09320865 A JP H09320865A JP 8158813 A JP8158813 A JP 8158813A JP 15881396 A JP15881396 A JP 15881396A JP H09320865 A JPH09320865 A JP H09320865A
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JP
Japan
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stacking
silicon steel
inner core
coil
ignition coil
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Application number
JP8158813A
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English (en)
Inventor
Hikari Kikuta
光 菊田
Katsuo Yoshihara
勝男 吉原
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Aisan Industry Co Ltd
Original Assignee
Aisan Industry Co Ltd
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Publication date
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Priority to US08/863,187 priority patent/US5986532A/en
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F38/00Adaptations of transformers or inductances for specific applications or functions
    • H01F38/12Ignition, e.g. for IC engines
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/24Magnetic cores
    • H01F27/245Magnetic cores made from sheets, e.g. grain-oriented
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F38/00Adaptations of transformers or inductances for specific applications or functions
    • H01F38/12Ignition, e.g. for IC engines
    • H01F2038/122Ignition, e.g. for IC engines with rod-shaped core

Abstract

(57)【要約】 【課題】 内燃機関用点火コイルにおいて、十分な接合
強度を有する積層構造で、略円形断面のインナコアを容
易に形成し得る構成とする。 【解決手段】 インナコア10に一次コイル12及び二
次コイル22を巻装し、アウタコア30の中空部内に収
容し、アウタコアをケース60内に収容する。インナコ
ア10は、複数の磁性体の平板(珪素鋼板M8等)を、
その幅が漸増する順に積層する第1の部分と、この第1
の部分に連続して同一幅の平板を所定の枚数積層する第
2の部分と、この第1の部分に連続して平板の幅が漸減
する順に積層する第3の部分を順次スタッキングによっ
て接合し、略円形断面の積層体に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関用点火コイ
ルに関し、特に、複数の磁性体の平板を積層した柱状部
材に、一次コイル及び二次コイルを装着する内燃機関用
点火コイルに係る。
【0002】
【従来の技術】近時、内燃機関用点火コイルの一層の小
型化が要請されており、そのコア構造として、例えば特
開平4−87311号公報に開示されているように、磁
性体の線材を束ねて中心鉄心を形成したものが知られて
いる。これは、エンジンの円柱状プラグホールに収納す
るため、点火コイルを小型の円柱状に形成することを企
図したものである。
【0003】同公報には、中心鉄心の作成方法として、
丸ダイスを介して線材を引き抜く方法、上型と下型で作
られる空間に線材を充填した後プレス成形する方法、線
材を整列させ、金属粉の表面に樹脂粉末が付着した材料
と共に、型によってプレスする方法、線材をケイ素鋼管
中に設置して加熱しつつ、ケイ素鋼管をダイス中で引き
抜く方法、更に、ケイ素鋼の薄板を2〜3重に巻き付
け、それをダイス中で引き抜く方法が開示されている。
また、同公報には、実施例として線材を円柱状に束ねた
ものの両端部を四角にした中心鉄心も開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に記載のよう
に点火コイルを円柱状に形成する場合には、中心鉄心、
即ちインナコアも円柱状に形成することが望ましい。そ
の一手段として、上記公報に記載のように複数の線材を
束ねる方法があるが、何れも製造、組付が困難であり、
コストアップとなる。
【0005】これに対し、従前のように複数の鋼板を積
層して円柱状のコアを形成する場合には、例えば図13
乃至図16に示すような積層構造となり、スタッキング
によって固定されることになる。即ち、図13乃至図1
6において、磁性体の平板として、幅が異なる複数の珪
素鋼板MPxの各々の一方の面に凹部が形成されると共
に、他方の面に凸部が形成される。そして、これらが順
次圧接され乍ら積層され、対向する面の凸部と凹部が嵌
合され、スタッキング部Stbが形成された円柱状のイン
ナコア10xが形成される。尚、図14及び図16の断
面はハッチングを省略している。ここで、スタッキング
とは複数の平板の各々に対しプレス成形時に一方の面に
凹部を形成すると共に他方の面に凸部を形成し、これら
の複数の平板を、相互に対向する面の凸部を凹部に圧入
し乍ら順次重合して、積層体を形成する手段をいう。
【0006】然し乍ら、この方法で例えば直径8mm程
度の円柱状のインナコアを形成しようとすると、最外側
の鋼板の幅は約2mmとなる。このため、複数の鋼板を
スタッキングによって接合しようとすると、スタッキン
グ部の径が小さくなり、各層の接合強度は2kgf以下
となって、剥れ易くなる。また、幅狭の鋼板の上に幅広
の鋼板を積層して順次拡幅した後、中心部から順次幅が
狭くなるように積層することになるが、幅狭の鋼板に幅
広の鋼板を積層してスタッキングを行なうと長手方向に
撓み積層が困難となる。このため、順送型によるプレス
加工ができなくなり、作業性が低下するのみならずコス
トアップとなる。
【0007】そこで、本発明は、磁性体の柱状部材に一
次コイル及び二次コイルを装着する内燃機関用点火コイ
ルにおいて、十分な接合強度を有する積層構造で、略円
形断面の柱状部材を容易に形成し得る構成とすることを
課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明は、磁性体の柱状部材に一次コイル及び二次
コイルを巻装し、磁性体の円筒部材の中空部内に収容し
て成る内燃機関用点火コイルにおいて、前記柱状部材
が、複数の磁性体の平板から成り、該平板の幅が漸増す
る順に積層する第1の部分と、該第1の部分に連続して
同一幅の平板を所定の枚数積層する第2の部分と、該第
2の部分に連続して前記平板の幅が漸減する順に積層す
る第3の部分を順次スタッキングによって接合し、略円
形断面の積層体に形成することとしたものである。而し
て、複数の磁性体の平板の積層体で、各層が強固に接合
された略円形断面の柱状部材を備えた内燃機関用点火コ
イルとなる。
【0009】前記複数の磁性体の平板の各々に、平面視
矩形形状のスタッキング部を形成すると共に、該スタッ
キング部の長手方向に対して直交する方向に平面視矩形
形状のスタッキング部を形成するとよい。尚、磁性体の
平板としては、珪素鋼板を用いることが望ましい。ま
た、前記第1の部分における最小幅の平板は、隣接する
平板のスタッキング部に嵌合する複数の孔を形成するこ
とが望ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の内燃機関用点火コ
イルの望ましい実施形態を図面を参照して説明する。図
12は本発明の一実施形態に係る内燃機関用点火コイル
の全体を示し、ケース60は、上方に開口部を有する筐
体のイグナイタ部60dと、その底面から下方に延出す
る円筒状のコイル部60a及びプラグキャップ部60b
を有する合成樹脂製の容器状筐体である。図1はコイル
部60aのみを示し、他の部分は省略した図で、図2は
図1のA−A線断面を示す図である。
【0011】コイル部60aには図1に示すように、本
発明の柱状部材たるインナコア10、これに一体成形さ
れた一次ボビン11及び一次コイル12、二次コイルア
センブリ20、本発明の円筒部材たるアウタコア30、
並びに一対の補助コア及び永久磁石(夫々、代表して4
0,50で表す)が収容されている。図12に示すイグ
ナイタ部60dにはイグナイタ(図示せず)が収容され
ると共に、コネクタ部60cが一体的に形成されてい
る。尚、イグナイタは一次コイル12の一次電流を制御
するもので、イグニッションモジュールとも呼ばれる。
【0012】インナコア10は、複数の磁性体の平板、
即ち珪素鋼板M1乃至M8が積層されて成り、図8乃至
図11に示すように構成されている。これらの珪素鋼板
は、図5及び図11に示すように、珪素鋼板の幅が漸増
する順に積層する第1の部分L1と、この第1の部分L
1に連続して同一幅の珪素鋼板を所定の枚数積層する第
2の部分L2と、この第2の部分L2に連続して珪素鋼
板の幅が漸減する順に積層する第3の部分L3が順次ス
タッキングによって接合され、略円形断面の積層体に形
成され、中間部が直径約8mmの略円形断面の柱状部材
となる。これに対し、両側の端部の端面は図9に示すよ
うに矩形となり、中間部の断面より大の断面積を有す
る。尚、珪素鋼板M1にはプレス成形時に貫通孔Ha,
Hbが形成され、珪素鋼板M2乃至M8にはプレス成形
時に一方の面に凹部が形成されると共に、他方の面に凸
部が形成され、順次圧接され乍ら積層されてスタッキン
グ部Sa,Sbが形成されるが、これについては後述す
る。
【0013】図5に示すように、インナコア10は第1
乃至第3の部分L1乃至L3から成り、M1乃至M8の
8種類の珪素鋼板が合計26枚積層されている。最外側
(図5の最下段)に配置される珪素鋼板M1には図3の
最上段に示すように貫通孔Ha,Hbが形成され、その
他の珪素鋼板M2乃至M8にはスタッキング部Sa,S
bが形成されている。珪素鋼板M1及びM8は両端部M
bに比し中間部Maが最小の幅に設定されており、珪素
鋼板M7は中間部Maが最大の幅(但し、両端部MBよ
り小)に設定されている。これらの間に介装される珪素
鋼板M2乃至M6は、その介装位置における中間部の幅
が中心側から外周側に近づくに従って漸減するように、
1枚、2枚又は10枚の同一形状の珪素鋼板が積層され
る。
【0014】珪素鋼板M2乃至M8は、各々の中間部M
aに3個の平面視矩形のスタッキング部Saが形成され
ると共に、両端部Mbに、長手方向がスタッキング部S
aの長手方向に直交する各1個の平面視矩形のスタッキ
ング部Sbが形成されている。また、図3に示す珪素鋼
板M1は、各々の中間部Maに3個の平面視矩形の貫通
孔Haが形成されると共に、両端部Mbに、長手方向が
貫通孔Haの長手方向に直交する各1個の平面視矩形の
貫通孔Hbが形成されている。貫通孔Haは貫通孔Hb
と同形状であり、何れも接合対象のスタッキング部S
a,Sbと嵌合し、両者の接触面(側面)間の摩擦係合
によって一体とされる。
【0015】而して、先ず図3に示すように、珪素鋼板
M1に珪素鋼板M2が積層され、珪素鋼板M2のスタッ
キング部Sa,Sbが、珪素鋼板M1の貫通孔Ha,H
bに圧入されて接合された後、その上に、珪素鋼板M2
に類似し中間部Maの幅が広い珪素鋼板M3,M4が、
順次スタッキングによって接合され、これらより中間部
Maの幅が広い2枚の同一形状の珪素鋼板M5、更にこ
れより中間部Maの幅が広い2枚の同一形状の珪素鋼板
M6が順次スタッキングによって接合され、その上に最
大幅の中間部Maを有する10枚の同一形状の珪素鋼板
M7が順次スタッキングによって接合される。これらの
上に、図4に示すように2枚の珪素鋼板M6、2枚の珪
素鋼板M5、珪素鋼板M4、珪素鋼板M3及び珪素鋼板
M2が順次積層されてスタッキングによって接合され、
最後に、最小幅(珪素鋼板M1と同一幅)を有する珪素
鋼板M8が積層されてスタッキングによって接合される
と、図5に示す計26枚の珪素鋼板から成る略円断面の
インナコア10が形成される。尚、図3及び図4の矢印
は積層順序を表す。
【0016】図6及び図7は本実施形態のインナコア1
0の製造工程の一部を示すもので、本実施形態では順送
型が構成されている。即ち、複数の工程(例えば、9工
程)が一つの型に組み込まれ、帯状の素材(珪素鋼板)
が順次1ピッチずつ送られる。従って、帯状の素材は、
最終工程で完成品が抜き落とされるまで連結した状態に
ある。具体的には、珪素鋼板M1乃至M7の7種類の外
形(M1とM8の外形は同じ)を打ち抜くための7種類
の打抜パンチと、穿孔用の穿孔パンチと、穿孔及びスタ
ッキングを同時に行なうスタッキングパンチと、完成品
を打ち抜くための打抜パンチを一列に配設して、図6の
アッパパンチUPが構成されている。尚、図6は縦断面
図であり、上記の複数のパンチは表れていないが、これ
らを代表してアッパパンチUPで示す。下方側に示すD
P1,DP2はダイプレートで、SP1,SP2はスク
イズプレートである。本実施形態では珪素鋼板M1乃至
M8が上述のように積層され、第2の部分L2は同一幅
の珪素鋼板M7が10枚積層されるので、スクイズプレ
ートSP1及びSP2によって確実に挾持される。しか
も、スタッキング時には図7に示すように珪素鋼板M1
乃至M8がスクイズプレートSP1乃至SP4の間に挾
持された状態で圧接される。而して、複数の珪素鋼板M
1乃至M8が図3及び図4に示す順序で順次積層され、
スタッキング接合されるが、高速で加工しても各珪素鋼
板が強固に接合され、良好な生産性が得られる。
【0017】このようにして、本実施形態では図10に
示すように計5箇所のスタッキング部Sa,Sbによっ
て、隣接する珪素鋼板相互が接合される。これらのスタ
ッキング部Sa,Sbの形状は図3及び図4に明らかな
ように平面視矩形形状とされており、スタッキング部S
a,Sbの凹部、または貫通孔Ha,Hbに嵌合され、
両側面間で摩擦係合となる。尚、本実施形態ではスタッ
キング部Sa,Sbの凸部の側面形状は矩形であるが、
三角形(V字状)、半円形等他の形状でもよい。このよ
うに、スタッキング部Sa,Sbの凸部の側面積が大
で、これらの凹部又は貫通孔Ha,Hbとの接触面積が
大であるというのみならず、スタッキング部Saとスタ
ッキング部Sbの長手方向が直交するように配置されて
いるので、2kgf以上の接合強度を確保することがで
きる。尚、図面において、インナコア10の断面のハッ
チングは判別が困難となるので省略している。
【0018】図1において、インナコア10の外面には
合成樹脂により一次ボビン11が一体的に形成されてお
り、一次ボビン11の外周面に一次コイル12の巻線が
二層もしくは四層に巻回されている。そして、これらを
囲繞するように二次コイルアセンブリ20が配設されて
いる。二次コイルアセンブリ20は、二次ボビン21に
二次コイル22が巻装されて成る。二次ボビン21は軸
方向に所定間隔毎に複数の鍔部21aが形成された樹脂
製の円筒体であり、これらの鍔部21a間に形成される
複数の環状溝内に、二次コイル22の巻線が順次巻回さ
れている。
【0019】一方、インナコア10と共に磁気回路を形
成するアウタコア30が、図1及び図2に示すように珪
素鋼板によって円筒状に形成されており、ケース60の
コイル部60aの内側に密着して収容されている。更
に、図1及び図2に示すように、インナコア10の軸方
向の両端には夫々矩形の永久磁石50が配置されてお
り、その外側には略矩形の珪素鋼板が積層されて成る補
助コア40(図1ではハッチング省略)が配置されてい
る。両端に配置される永久磁石50は、発生する磁束の
方向が夫々同一の方向であって、一次コイル12通電時
にインナコア10内に形成される磁束の方向と逆向きと
なるように配置されている。而して、上述のインナコア
10、永久磁石50、補助コア40、及びアウタコア3
0によって磁気回路が構成されている。
【0020】上記の構成になる点火コイルの製造及び組
付に当たっては、前述のように複数(例えば8種類で2
6枚)の珪素鋼板M1乃至M8(何れも、例えば厚さ
0.3mm)がスタッキングによって接合されインナコ
ア10が構成される。そして、図1に示すようにインナ
コア10の外面に一次ボビン11が一体的に形成され、
この一次ボビン11に一次コイル12の巻線が巻回され
る。
【0021】一方、アウタコア30が珪素鋼板によって
円筒状に形成され、ケース60のコイル部60a内に挿
入もしくは圧入される。また、二次ボビン21に二次コ
イル22が巻装されて二次コイルアセンブリ20が形成
される。そして、二次ボビン21の中空部内に、一次コ
イル12が巻回された一次ボビン11及びインナコア1
0が収容され、一次ボビン11の両端部が二次ボビン2
1の中空部の内面に嵌合するように配置される。
【0022】更に、インナコア10の軸方向の両端に夫
々永久磁石50及び補助コア40が装着された後、これ
らインナコア10、二次コイルアセンブリ20等がアウ
タコア30内に収容される。そして、ケース60のイグ
ナイタ部60dにイグナイタ(図示せず)が収容され、
一次コイル12の巻線の両端部がイグナイタに電気的に
接続される。これに対し、二次コイル22の巻線の一端
は接地され、他端は高圧ターミナル(図示せず)に接続
される。
【0023】この後、コイル部60a及びイグナイタ部
60d内に熱硬化性の合成樹脂、例えばエポキシ樹脂が
充填、硬化されて図1に点描で示すように樹脂部13が
コイル部60a内に形成される(イグナイタ部60d内
については図示省略)。これにより、一次コイル12及
び二次コイル22が含侵固着されると共に、電気的接続
部が適切に絶縁され、更に二次コイル22の出力高電圧
に耐え得る絶縁性が確保される。尚、図12に示すコイ
ル部60a及びプラグキャップ部60bとイグナイタ部
60d及びコネクタ部60cとを、別体として形成し、
コイル部60aとイグナイタ部60dを接合することと
してもよい。
【0024】而して、内燃機関用点火コイル1は図12
に示す外形を呈し、必要に応じ、絶縁材料(例えばゴ
ム)によって筒状に形成されたプラグソケット(図示せ
ず)が、コイル部60a及びプラグキャップ部60bの
外側に装着される。そして、内燃機関(図示せず)に装
着され、点火プラグ(図示せず)に接続される。この状
態で一次コイル12の一次電流が断続されると、二次コ
イル22に逆起電力が誘起され30乃至40kvの高電
圧が発生し、この高電圧は点火プラグに出力される。こ
れにより、各点火プラグの電極部に火花放電が生じ、各
燃焼室(図示せず)内の圧縮混合気が着火される。
【0025】以上のように、内燃機関用点火コイル1の
インナコア10は、複数の珪素鋼板M1乃至M8が積層
されスタッキング部Sa,Sbにより十分な接合強度が
確保されている。これにより、インナコア10の中間部
の全断面を磁気回路とすることができると共に、拡大断
面を有する端部によって有効磁束密度を大とすることが
できる。また、外形に囲繞された部分の面積に対しコア
が占める面積の割合を占積率というが、従来の線材を束
ねたインナコアは線材間の隙間が合計されるので占積率
を上げることが困難であるのに対し、本実施形態のイン
ナコア10は隙間が少ないので占積率を大幅に向上させ
ることができる。従って、所定の点火性能を維持しつつ
インナコア10の断面積を小さくすることができ、装置
全体を小型に形成することができる。
【0026】
【発明の効果】本発明は上述のように構成されているの
で以下に記載の効果を奏する。即ち、本発明の内燃機関
用点火コイルにおいては、複数の磁性体の平板から成
り、この平板の幅が漸増する順に積層する第1の部分
と、第1の部分に連続して同一幅の平板を所定の枚数積
層する第2の部分と、第2の部分に連続して前記平板の
幅が漸減する順に積層する第3の部分を順次スタッキン
グによって接合して、柱状部材を略円形断面の積層体に
形成することとしているので、柱状部材を略円形断面に
形成すると共に、剥がれ難く、十分な接合強度を有する
積層構造とすることができ、しかも従来に比し占積率を
大幅に向上させることができ、柱状部材を介して発生す
る磁束を有効に利用することができる。而して、所定の
点火性能を有する小型の点火コイルを容易に製造するこ
とができる。
【0027】請求項2に記載のように、複数の磁性体の
平板の各々に、平面視矩形形状のスタッキング部を形成
すると共に、このスタッキング部の長手方向に対して直
交する方向に平面視矩形形状のスタッキング部を形成す
ることとすれば、一層強固に接合することができる。ま
た、請求項3に記載のように、第1の部分における最小
幅の平板には、隣接する平板のスタッキング部に嵌合す
る複数の孔を形成することとすれば、隣接する柱状部材
同士が強固に接合することはないので、順送による接合
が可能となり、容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る内燃機関用点火コイ
ルのコイル部の縦断面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る内燃機関用点火コイ
ルのコイル部の横断面図で、図1のA−A線断面図であ
る。
【図3】本発明の一実施形態におけるインナコアを構成
する複数の種類の珪素鋼板を、組付順序に従って配置し
た平面図である。
【図4】本発明の一実施形態におけるインナコアを構成
する複数の種類の珪素鋼板を、組付順序に従って配置し
た平面図である。
【図5】本発明の一実施形態におけるインナコアの横断
面図である。
【図6】本発明の一実施形態におけるインナコアを製造
する工程を示した断面図である。
【図7】本発明の一実施形態におけるインナコアを製造
する工程を示した断面図である。
【図8】本発明の一実施形態におけるインナコアの平面
図である。
【図9】本発明の一実施形態におけるインナコアの側面
図である。
【図10】本発明の一実施形態におけるインナコアの縦
断面図である。
【図11】本発明の一実施形態に係るインナコアの横断
面図である。
【図12】本発明の一実施形態に係る内燃機関用点火コ
イルの斜視図である。
【図13】珪素鋼板の積層によって略円形断面に形成し
たインナコアの平面図である。
【図14】珪素鋼板の積層によって略円形断面に形成し
たインナコアの縦断面図である。
【図15】珪素鋼板の積層によって略円形断面に形成し
たインナコアの側面図である。
【図16】珪素鋼板の積層によって略円形断面に形成し
たインナコアの横断面図である。
【符号の説明】
1 内燃機関用点火コイル 10 インナコア(柱状部材) 11 一次ボビン, 12 一次コイル 13 樹脂部 20 二次コイルアセンブリ 21 二次ボビン, 22 二次コイル 30 アウタコア(円筒部材) 40 補助コア 50 永久磁石 60 ケース

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性体の柱状部材に一次コイル及び二次
    コイルを巻装し、磁性体の円筒部材の中空部内に収容し
    て成る内燃機関用点火コイルにおいて、前記柱状部材
    が、複数の磁性体の平板から成り、該平板の幅が漸増す
    る順に積層する第1の部分と、該第1の部分に連続して
    同一幅の平板を所定の枚数積層する第2の部分と、該第
    2の部分に連続して前記平板の幅が漸減する順に積層す
    る第3の部分を順次スタッキングによって接合し、略円
    形断面の積層体に形成することを特徴とする内燃機関用
    点火コイル。
  2. 【請求項2】 前記複数の磁性体の平板の各々に、平面
    視矩形形状のスタッキング部を形成すると共に、該スタ
    ッキング部の長手方向に対して直交する方向に平面視矩
    形形状のスタッキング部を形成することを特徴とする請
    求項1記載の内燃機関用点火コイル。
  3. 【請求項3】 前記第1の部分における最小幅の平板
    は、隣接する平板のスタッキング部に嵌合する複数の孔
    を形成することを特徴とする請求項1記載の内燃機関用
    点火コイル。
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