JP2009033815A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 現像バイアス電圧発生回路においてコストのかからない回路構成で正負の電圧の期間が異なり、ブランク期間を有するパルスを出力し、現像性を改善する。
【解決手段】 現像バイアス電圧発生回路が、トランスT1と、一次巻線の一端に直列に接続されたコンデンサC1と、トランスT1の一次側巻線の他端Taに印加する電圧をオンオフするスイッチング素子Q1と、他端Taを基準(GND)電位に切替えるためにスイッチング素子Q2と、トランスT1の一次巻線の一端Tbに印加する電圧をオンオフするスイッチング素子Q3と、一端Tbを基準(GND)電位に切替えるスイッチング素子Q4と、スイッチング素子Q1に印加される電圧Vaとスイッチング素子Q3に印加される電圧Vbを独立に制御し、各スイッチング素子Q1、Q2、Q3、Q4のオンオフを独立に制御する制御部を備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、電子写真式の複写機、プリンタ等の画像形成装置における現像バイアス等で用いる高圧電源回路に関するものである。
一般に、電子写真方式や静電記録方式の画像形成装置が具備する現像装置では、磁性トナーを主成分とした一成分現像剤、もしくは非磁性トナーと磁性キャリアを主成分とした二成分現像剤が用いられている。特に、電子写真方式によりフルカラーやマルチカラー画像を形成するカラー画像形成装置では、画像の色味などの観点から、ほとんどの現像装置が二成分現像剤を使用している。
画像形成装置の現像装置による現像過程は、現像剤担持体に担持した現像剤で像担持体が担持した静電潜像の現像を行うために、現像剤担持体には直流電圧に交流電圧を重畳した高電圧を印加する。
しかしながら、現像間隙(感光体ドラムと現像スリーブ間の隙間)に高電圧を印加すると、記録紙上に図8に示すようなリング状又はスポット状の模様が生じる現象が発生することが確認されている(以下、リングマークと称する)。図8(A)は背景部に生じるリングマーク、図8(B)は画像部に生じるリングマークである。このようなリングマークの発生は画質を著しく損ねてしまう。
リングマークの発生メカニズムを説明する。画像形成装置で記録紙に画像を形成する処理を繰り返すと、現像スリーブの表面がキャリア等で削られたり、金属ビス等からの金属粉が画像形成装置の稼動時の振動等により現像器内に混入してしまう。現像器に金属異物が混入すると、現像間隙が狭まり、金属異物と感光体表面との間で放電が発生する。リングマークの発生は、この放電現象に起因する。
このようなリングマーク発生原理から、図9に示す現像交流電圧の正の電圧Vp+を小さくすると背景部に生じるリングマークの抑制に効果があることが確認されている。図9は、現像担持体、像担持体の表面電位を示し、現像剤の移動を表している。Vdarkは像担持体である感光ドラムに帯電器により一様に帯電され、露光部により露光されていない(現像されない)領域の表面電位であり、Vlightは露光部による露光されることにより形成された潜像の電位である。Vdcは現像直流発生器により現像剤担持体である現像スリーブに印加された直流電位であり、Vp+、Vp−は現像交流発生器により、現像スリーブに印加される交流電圧の振幅値を示している。ここで、VdcとVlightの電位差Vcontrastの大きさが現像濃度、すなわち可視画像の濃度に作用し、VdarkとVdcの電位差Vbackは、非露光部が現像されないようにする(いわゆるかぶり防止)ための電位差である。Vp+を小さくすることはVdarkとVp+との電位差が小さくすることになり、結果的にリングマークを減少させる。また、高濃度領域と低濃度領域とが隣接していると、低濃度域の現像剤が高濃度域の潜像に持ってかれてしまい、本来現像されなくてはならない領域が現像されず、画像が抜けてしまう現象(以下白抜け)が発生することがある。この現象は、Vp−が大きい場合にVlightとの電位差が大きくなり低濃度の潜像に対しても現像性が向上することが知られている。また、交流電圧が現像スリーブへ印加されることにより、現像スリーブから感光体へ現像剤を飛ばす方向の電界Vp−と感光体から現像スリーブへ現像剤を戻す電界Vp+が交互に与えられ、現像ムラのないように現像剤が揺り動かされるような力を与えられている。従って、VdcとVlightの電位差に対する現像性の均一化に効果がある。しかし、そのままでは、現像剤の白抜けが生じる傾向にある。それに対し、現像スリーブに現像バイアスと電圧してのパルス列の間に一定期間だけ交流電圧を印加しない休止期間(これをブランク期間と称す)を設けることで現像性が改善されることも知られている。
また、正の電圧Vp+を出力している時間と負の電圧Vp−を出力している時間が異なり、Vp−の絶対値がVp+の絶対値よりも小さく、かつブランク期間を備えた偏デューティーブランクパルス波形(図10)が現像性に優れている。偏デューティーブランクパルス波形を出力する手法としては、従来、図11に示す高耐圧トランジスタを用いる方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この方法では、2種類の高圧直流電圧を発生するために、2つの昇圧平滑回路1001,1002を必要とし、高圧スイッチ回路においても正負のそれぞれの高電圧をスイッチするために双方に絶縁トランス、高耐圧トランジスタを必要としていた。従って、部品点数が増大するとともに、高圧リーク防止のために高圧部分のそれぞれの部品で、同電位にはならない部品同士を所定距離以上離す必要があり、基板の大型化及びコストアップを招くという問題点があった。特に高耐圧トランジスタは、高価である上に、実際には耐圧を稼ぐために二つの高耐圧トランジスタを直列に並べることで実現がなされていた。
そこで、図12に示すように、デューティー50%矩形波形を一定周期間隔で印加するブランクパルス波形(以下、デューティー50%ブランクパルス波形)を発生する手法が用いられている。また、図13に示すように、偏デューティーでブランク期間のない連続交流波形を高圧トランスの1次側で交流電圧波形を整形し、高耐圧トランジスタを用いないで高電圧交流波形を発生する手法が用いられている。
デューティー50%ブランクパルス波形を出力する回路として、図14に示すトランスの一次巻線を負荷とするHブリッジ回路が知られている。図14に示す回路において制御部は、決められたタイミングでスイッチング素子Q1とQ4にON信号を出力して現像スリーブ4−1に電圧Vp+を印加する。また、スイッチング素子Q3とQ2にON信号を出力して現像スリーブ4−1に電圧Vp−を印加する。さらにスイッチング素子Q1とQ3にON信号を出力して0Vを発生させる。
特開平06−138755号公報
しかしながら、図14の回路でデューティー50%でない(偏デューティー)の指令値を必要とすることがある。例えば、Vp+出力時間とVp−出力時間の比が70:30(以下、偏デューティー70%)のブランクパルス波形を出力すると、トランスには1周期の波形を出力した時点で、磁束ΔBが発生する。この磁束ΔBはリセットする期間がないため1周期ごとにΔBずつ増加し、いずれ磁気飽和に至る。ゆえに偏デューティーの波形を使用することは困難であった。
また、偏デューティーの連続交流波形を出力する1例の回路として、図15に示すようにHブリッジ回路の負荷トランスの1次巻線に直列にコンデンサCを挿入した回路が知られている。この回路において偏デューティー70%パルス波形を出力すると、コンデンサC両端にかかる電位差は、定常状態において4/10Vin Vとなる。ゆえに、トランス1次巻線両端には、スイッチング素子Q1、Q4がONのとき3/10Vin V、スイッチング素子Q3、Q2がONのとき−7/10Vin Vの電圧がかかる。このとき印加パルスのON時間比70:30に対して発生する電圧の振幅は30:70となり、磁束は1周期でリセットされ、恒久的に偏デューティーの連続交流波形を出力可能である。
しかしながら、印加パルスにブランク期間をもうけた場合、コンデンサ両端にかかる電位差は、ブランク期間の印加電圧0Vの期間も含めて平滑化され、4/10Vin Vより必ず低い電圧となる。その結果、所望のVp−、Vp+を得ることができず、ブランク期間の長さに依存する波形しか得ることができなかった。
上記課題を解決するために、本発明の画像形成装置は、感光体を帯電させる帯電器と、帯電された感光体を露光する露光部と、前記露光部による露光により感光体に形成された潜像を現像剤で現像する現像器と、前記現像器に現像バイアス電圧を供給する現像バイアス電圧発生回路と、を有する画像形成装置において、前記現像バイアス電圧発生回路は、トランスと、前記トランスの一次巻線の一端に接続されるコンデンサと、前記トランスの一次巻線の他端に印加される電圧をオンオフする第1のスイッチグ素子と、前記トランスの一次巻線の他端とグランド間に接続される第2のスイッチング素子と、前記コンデンサを介して前記トランスの一次巻線の一端に印加される電圧をオンオフする第3のスイッチング素子と、前記コンデンサとグランド間に接続される第4のスイッチング素子と、前記第1のスイッチング素子と前記第3のスイッチング素子へ電圧を供給する電源と、前記第1〜第4のスイッチング素子のオンオフと、前記電源から前記第1のスイッチング素子に印加する電圧と前記第3のスイッチング素子に印加する電圧を独立に制御する制御部と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、偏デューティーのブランクパルス波形をトランスが磁気飽和を起こさず、かつ任意の振幅値またはデューティー比、ブランク期間において所望の出力を得ることができる。更に、前記像担持体に形成された潜像の現像をリングマーク、白抜けを効果的に抑制し、良好に行うことができる。
以下、図面を用いて本発明に係る画像形成装置に関して詳しく説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明を適用した電子写真プロセスの画像形成装置の概略構成図である。この画像形成装置は、イエロー、マゼンタ、シアン、黒の4つの像形成ステーションを有している。同図において、符号の中の数字の後に付されたa〜dはそれぞれイエロー、マゼンタ、シアン、黒の像形成部に対応する。従って、以降の説明では、a〜dを省略した形で説明する。1は像担持体である感光体、2は1次帯電器、3は露光部、4は現像器、53dは1次転写ローラ、6はクリーナー、51は中間転写ベルト、55は中間転写ベルトクリーナー、56,57は2次転写ローラである。1次帯電器2によって感光体1が一様に帯電された後、画像信号に応じた露光が露光部3によってなされることにより、感光体1上に静電潜像が形成される。その後、現像器4によってトナー像が現像され、4個の感光体1上のトナー像は1次転写ローラによって中間転写ベルト51に重ねて転写され、更に2次転写ローラによって記録材Pに転写される。感光体1上に残った転写残トナーはクリーナー6によって回収され、中間転写ベルト51に残った転写残トナーは中間転写ベルトクリーナー55によって回収される。記録材Pに転写されたトナー像は定着器7によって定着されることにより、カラー画像を得る。
図2は、現像バイアス電圧発生回路として機能する現像交流電圧発生回路の概略図である。Vinは現像バイアス電圧発生回路に電圧を供給する駆動電源であり、24Vである。Q1、Q2、Q3、Q4は、トランスT1の1次巻線とコンデンサC1を負荷にもつ、いわゆるHブリッジ回路を構成する電子スイッチとして機能するスイッチング素子であり、FETを用いている。コンデンサC1はトランスT1の一端Tbに接続され、後述するように、交流電圧の正負の電圧の不平衡を吸収する機能を有する。スイッチング素子Q1はトランスT1の一次巻線の他端Taに印加される電圧をオンオフする第1のスイッチング素子として機能する。スイッチング素子Q2はトランスT1の他端Taとグランド(GND)間に接続され、トランスT1の他端Taの電位を基準電位(グランド電位)に切り替える第2のスイッチング素子として機能する。スイッチング素子Q3はコンデンサC1を介してトランスの一端Tbに印加される電圧をオンオフする第3のスイッチング素子として機能する。スイッチング素子Q4はコンデンサC1とグランド間に接続され、トランスT1の他端Tbの電位を基準電位(グランド電位)に切り替える第4のスイッチング素子として機能する。Q5、Q6は、駆動電源Vinからスイッチング素子Q1,Q2に印加される電圧Va、Vbを所望の値にするために駆動されるトランジスタであり、第1の電圧制御素子、第2の電圧制御素子として機能する。なお、トランジスタQ1、Q2は、その出力特性がリニアである領域で駆動される。C2、C3は、トランジスタQ1,Q2のエミッタ電圧Va、Vbを安定化するコンデンサ、D1、D2は、それぞれトランジスタQ1,Q2のベース・エミッタ間の電圧を制御するダイオードである。
トランスT1の二次巻線の一端は、負荷である現像スリーブ4−1に接続され、他端は現像直流電圧発生回路Vdcに接続されている。このような構成とすることで現像スリーブ4−1に直流と交流を重畳した高電圧を現像バイアス電圧として印加している。現像スリーブ4−1は、トナーとキャリアからなる現像剤を担持して回転し、感光ドラム1に形成された静電潜像との電位差によりトナーを感光ドラム1に付着させることにより現像する。制御部100は、上位のコントローラ200から、現像スリーブ4−1に印加する電圧Vp+とVp−の指令値 を与えられ、スイッチング素子Q1〜Q4のオンオフ及びトランジスタQ5,Q6のベース電圧をそれぞれ独立に制御する。制御部100は、与えられた指令値(Vp+、Vp−)に対し、n2*Va=n1*Vp+を満たすVaがコンデンサC2の電位となるようにトランジスタQ5のベース電圧を制御する。n1はトランスT1の一次巻線の巻数、n2はトランスT1の二次巻線の巻数を表している。
制御部100は同様に、n2*Vb=n1*Vp−を満たすVbがコンデンサC3の電位となるようにトランジスタQ6のベース電圧を制御する。また、制御部100は図10に示す予め決められた交流電圧の周期tに対しVa:Vb(=Vp+:|Vp−|)=tb:taかつt=ta+tbを満たすtaとtbを導出する。即ち、制御部100は電圧Vaと電圧Vbとの比が、期間tbと期間taとの比に一致するようなta,tbを求める。なお、期間taではトランスT1の一次巻線の一端から他端Taに電圧が印加され、期間TbではトランスT1の一次巻線の他端Taから一端Tbに電圧が印加される。制御部100は、スイッチング素子Q1とQ4のゲートにta時間ON信号を与えて導通させ、スイッチング素子Q3とQ2のゲートにtb時間ON信号を与えて導通させることで、所望のピーク電圧となる矩形波を得る。
また、制御部100はスイッチング素子Q1とQ3のゲートにブランク時間tblankだけON信号を与えてスイッチング素子Q1とQ3を導通さることでトランスT1の2次側の出力を0Vとすることができる。即ち、現像スリーブ4−1に交流電圧を印加しないブランク期間を設けることができる。なお、ブランク期間においてもコンデンサC1には、Va−Vbの電位差が定常的にかかり、矩形波出力時は、ブランク期間を設けずに連続して矩形波を出力するときと同等の波形が得られる。
例えば、Vp+=600V、Vp−=−900V、n2/n1=50、t=100usのとき、
Va=12V、Vb=18V、ta=60us、tb=40us
となり、偏デューティーが60%となるブランクパルス波形を現像スリーブに印加することができる。
第1の実施の形態によれば、図10に示すように、所定のブランク期間を有し、且つ所望のVp+、Vp−の矩形波電圧で、正と負の領域の面積が同一(正負の電力が同一)の波形を現像スリーブ4−1に印加することができる。
(第2の実施の形態)
現像スリーブ4−1と感光ドラム1との間隙は現像電圧発生回路の負荷としては、容量成分となる。従って、現像電圧発生回路に挿入される制限抵抗と負荷容量とから決まる時定数の影響で、発生される矩形波は目標とする矩形波に対して変化する。
図2に示す現像交流電圧発生回路の場合、厳密には、矩形波の立上がり速度と立下り速度には違いがあり、図4に示すような波形となる。現実には、負荷容量に対して十分大きな容量のコンデンサC1を備え、この負荷容量に対して、所望の電圧Vp+、Vp−に対して、矩形波の立上りと立下りの傾きが許容できる量となるように制限抵抗値を選択すれば、負荷容量が不変の場合問題がない。しかし、感光ドラム1や現像器4の組み付けばらつきによる容量変化や、環境変化による容量変化によってはVa:Vb=tb:taという条件では、所望の出力電圧を得られない場合がある。特に負荷容量の値が見積もった値に対し増加したとき、デューティーが小さく振幅が大きい現像方向のVp−の波形が顕著に歪んでしまう(図5)。印加パルスの正負の電圧の不平衡は、コンデンサC1の電圧変化で吸収されるので、DC成分の誤差にもつながる。
そこで、第2の実施の形態ではこの問題を解決できる現像交流電圧発生回路を提供する。第2の実施の形態における現像交流電圧発生回路の概略図を図3に示す。図2の回路と同一の電気部品に関しては同一の符号を付し、説明を省略する。
110はトランスT1の2次側の出力電圧を検知する電圧検知回路であり、抵抗R1、R2から構成される。
図7は図3の制御部100が実行する現像スリーブへの印加パルスの補正処理を示すフローチャートである。この補正処理では、現像スリーブ4−1へ印加されるパルスの正と負の領域の不均衡を補正し、それぞれの領域の面積が等しくなる様にパルスのデューティを補正するものである。画像形成装置の初期の使用時または所定回数(例えば10000回)の像形成ごとに、以下に示すデューティー調整を行う。制御部100は、電圧検知回路110で検出した電圧を一定周期でサンプリングし(S101)、サンプリングされた電圧値から電圧Vdcを引いた値をサンプリングごとに積算していく(S102)。なお、サンプリングの周期は、現像スリーブ4−1に印加されるパルスの1周期よりも十分短い周期(例えば1/10)とする。制御部100は、現像スリーブ4−1に印加されるパルスの1周期分の積算値が終了したか否かを判断し(S103)、1周期分の積算が終了したら、積算値の絶対値が閾値aより大きいか否かを判断する(S104)。なお、理想の積算値は0であるが、現実的には困難なので、許容できる閾値aを用いている。積算値の絶対値が閾値a以下のとき、この調整処理を終了する。積算値の絶対値が閾値aより大きいとき、制御部100は1周期分の積算値が0より大きいか否かを判断する(S105)。1周期分の積算値が0より大きいとき、制御部100はta/(ta+tb)の値を減少させ(S106)、1周期分の積算値が0より小さいとき、ta/(ta+tb)の値を増加させる(S107)。
以上の処理により得られたta、tbは、トランスの二次巻線の出力Vacを時間tの関数Vac(t)で表わした場合、Vac(t)をパルスの1周期Ta+Tbで積分した値が0となる、即ち、
Figure 2009033815
となるように調整されたデューティー比となる。
制御部100は、導出されたtaとtbに基づき、ta時間スイッチング素子Q1とQ4のゲートにON信号を与えて導通させ、tb時間スイッチング素子Q3とQ2のゲートにON信号を与えて導通させることで、トランスT1の二次側に所望の電圧ピークの矩形波を出力させる。また、あらかじめ決められたブランク時間tblankの間スイッチング素子Q1とQ3のゲートにON信号を与えて導通さることで、トランスT1の二次側の出力を0Vとする。これにより、図6に示すような、パルスの正負の領域の面積が等しく、所定のブランク期間を有し、且つ所望のVp+、Vp−の矩形波電圧を現像スリーブ4−1に印加することができる。
画像形成装置の画像形成部の構成図 第1の実施の形態における現像交流電圧発生回路を示す図 第2の実施の形態における現像交流電圧発生回路を示す図 偏デューティーブランクパルス波形を示す図 偏デューティーブランクパルス波形を示す図 偏デューティーブランクパルス波形を示す図 印加パルスの補正処理を示すフローチャート リングマークの概念図 感光ドラムの電位を示す図 偏デューティーブランクパルス波形を示す図 従来の偏デューティーブランクパルス波形出力回路を示す図 デューティー50%ブランクパルス波形を示す図 偏デューティーパルス波形を示す図 従来のデューティー50%ブランクパルス波形出力回路を示す図 従来の偏デューティーパルス波形出力回路を示す図
符号の説明
1,1a,1b,1c,1d 感光体
2,2a,2b,2c,2d 帯電器
3,3a,3b,3c,3d 露光部
4,4a,4b,4c,4d 現像器
4−1 現像スリーブ
Q1,Q2,Q3,Q4 スイッチング素子
100 制御部

Claims (5)

  1. 感光体を帯電させる帯電器と、帯電された感光体を露光する露光部と、前記露光部による露光により感光体に形成された潜像を現像剤で現像する現像器と、前記現像器に現像バイアス電圧を印加する現像バイアス電圧発生回路と、を有する画像形成装置において、
    前記現像バイアス電圧発生回路は、
    トランスと、
    前記トランスの一次巻線の一端に接続されるコンデンサと、
    前記トランスの一次巻線の他端に印加される電圧をオンオフする第1のスイッチング素子と、
    前記トランスの一次巻線の他端とグランド間に接続される第2のスイッチング素子と、
    前記コンデンサを介して前記トランスの一次巻線の一端に印加される電圧をオンオフする第3のスイッチング素子と、
    前記コンデンサとグランド間に接続される第4のスイッチング素子と、
    前記第1のスイッチング素子と前記第3のスイッチング素子へ電圧を供給する電源と、
    前記第1〜第4のスイッチング素子のオンオフと、前記電源から前記第1のスイッチング素子に印加する電圧と前記第3のスイッチング素子に印加する電圧を独立に制御する制御部と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記電源と前記第1のスイッチング素子の間に接続される第1の電圧制御素子と、
    前記電源と前記第3のスイッチング素子の間に接続される第2の電圧制御素子と、
    を有し、前記制御部は、前記第1の電圧制御素子と前記第2の電圧制御素子を独立に制御することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、前記第1のスイッチング素子に印加される電圧と前記第3のスイッチング素子に印加される電圧との比が、前記トランスの一次巻線の一端から他端に電圧を印加する時間と他端から一端へ電圧を印加する時間との比に一致する様に、前記第1〜第4のスイッチング素子のオンオフと、前記第1のスイッチング素子及び前記第3のスイッチング素子に印加する電圧を制御することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 前記トランスの一次巻線の一端から他端へ電圧を印加する時間をtbとし、他端から一端へ電圧を印加する時間をtaとし、前記トランスの二次巻線の出力電圧を時間tの関数Vac(t)で表わした場合に、前記制御部は
    Figure 2009033815
    となるようにtaとtbとの比を制御することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、正負のピーク電圧と正負の電圧の出力時間の比が異なるパルス列の間にパルスが出力されない休止期間を有する出力電圧が前記トランスの二次巻線から出力される様に、前記第1〜第4のスイッチング素子のオンオフと、前記第1のスイッチング素子及び前記第3のスイッチング素子に印加する電圧を制御することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
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