JP2021092625A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】現像電圧のオーバーシュートを低減すること。【解決手段】画像形成装置の電源装置は、トランスの一次巻線に第一方向の電流を流すときに当該電流の経路となる第一経路と、一次巻線に第二方向の電流を流すときに当該電流の経路となる第二経路とを有している。第一経路と第二経路とのうちの少なくとも一方には、二次巻線に生じる現像電圧のオーバーシュートを低減するダンピング抵抗器が設けられる。【選択図】図5
Description
本発明は画像形成装置に関する。
現像装置は、交流電圧(矩形波)と直流電圧とを重畳して生成された現像電圧を用いてトナー画像を形成する。特許文献1は、交流電圧を生成する回路の二次側にダンピング抵抗を採用することで、現像電圧のオーバーシュートを低減することに言及している。
現像電圧は負の電圧Vp−と正の電圧Vp+を交互に繰り返す電圧である。現像電圧の元になる矩形波の周波数とデューティ比が高くなると、トナー画像の粒状性が向上する。しかし、矩形波の周波数およびデューティ比が高くなると、負の電圧Vp−を出力している時間Tbが短くなってしまう。その結果、正の電圧Vp+から負の電圧Vp−への立下りが遅くなって現像電圧の波形が崩れてしまい、適切な現像条件が得られなくなる。
ダンピング抵抗の抵抗値を小さくすると、正の電圧Vp+から負の電圧Vp−への立下りが速くなる。しかし、正の電圧Vp+への立ち上がりも同様に速くなってしまう。|Vp−|より|Vp+|が小さいため、現像電圧がVp−からVp+へ立ち上がるときに、オーバーシュートが発生し、トナー画像にリングマーク(リング状またはスポット状の模様)が発生してしまう。そこで、本発明は、現像電圧のオーバーシュートを低減することを目的とする。
本発明は、たとえば、
感光体を帯電させる帯電手段と、
前記帯電手段により帯電された前記感光体を露光することにより静電潜像を形成する露光手段と、
前記静電潜像を現像剤で現像してトナー画像を形成する現像手段と、
現像電圧を生成して前記現像手段に印加する電源手段と、を有し、
前記電源手段は、
一次巻線と二次巻線とを有し、前記二次巻線の一端が前記現像手段に接続され、前記二次巻線の他端がグランドに接続されたトランスと、
前記一次巻線の一端に接続されたコンデンサと、
前記一次巻線の第一方向に電流を流す第一スイッチング回路と、
前記一次巻線の第二方向に電流を流す第二スイッチング回路と、
前記第一スイッチング回路および前記第二スイッチング回路を制御して前記一次巻線に流れる電流の向きを切り替える制御部と、
前記一次巻線に前記第一方向の電流を流すときに当該電流の経路となる第一経路と、
前記一次巻線に前記第二方向の電流を流すときに当該電流の経路となる第二経路と、
前記第一経路に挿入され、前記二次巻線に生じる前記現像電圧の正側のオーバーシュートを低減する第一ダンピング抵抗器と、
を有することを特徴とする画像形成装置を提供する。
感光体を帯電させる帯電手段と、
前記帯電手段により帯電された前記感光体を露光することにより静電潜像を形成する露光手段と、
前記静電潜像を現像剤で現像してトナー画像を形成する現像手段と、
現像電圧を生成して前記現像手段に印加する電源手段と、を有し、
前記電源手段は、
一次巻線と二次巻線とを有し、前記二次巻線の一端が前記現像手段に接続され、前記二次巻線の他端がグランドに接続されたトランスと、
前記一次巻線の一端に接続されたコンデンサと、
前記一次巻線の第一方向に電流を流す第一スイッチング回路と、
前記一次巻線の第二方向に電流を流す第二スイッチング回路と、
前記第一スイッチング回路および前記第二スイッチング回路を制御して前記一次巻線に流れる電流の向きを切り替える制御部と、
前記一次巻線に前記第一方向の電流を流すときに当該電流の経路となる第一経路と、
前記一次巻線に前記第二方向の電流を流すときに当該電流の経路となる第二経路と、
前記第一経路に挿入され、前記二次巻線に生じる前記現像電圧の正側のオーバーシュートを低減する第一ダンピング抵抗器と、
を有することを特徴とする画像形成装置を提供する。
本発明によれば現像電圧のオーバーシュートが低減される。
以下、添付図面を参照して実施形態が詳しく説明される。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一または同様の構成に同一の参照番号が付され、重複した説明は省略される。
<画像形成装置>
図1は電源装置150を備えた画像形成装置100の概略構成を示す図である。画像形成装置100は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックという四色の現像剤(トナー)を用いて多色画像を形成するために、四つの画像形成ステーションを有している。参照符号の数字の後に付されたa〜dの文字はそれぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックを示している。なお、各画像形成ステーションの構成に違いはないため、a〜dの文字は以下の説明では省略される。
図1は電源装置150を備えた画像形成装置100の概略構成を示す図である。画像形成装置100は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックという四色の現像剤(トナー)を用いて多色画像を形成するために、四つの画像形成ステーションを有している。参照符号の数字の後に付されたa〜dの文字はそれぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックを示している。なお、各画像形成ステーションの構成に違いはないため、a〜dの文字は以下の説明では省略される。
感光体1はドラム状の像担持体である。帯電ローラ2は感光体1の表面を一様に帯電させる帯電手段である。帯電ローラ2には電源装置150により生成された帯電電圧を印加される。露光装置3は一様に帯電した感光体1の表面に画像情報に応じたレーザー光Lを照射して静電潜像を形成する露光手段ないしは像形成手段である。現像器4は静電潜像にトナーを付着させることにより現像してトナー画像を形成する現像手段である。現像器4は現像スリーブ41を有している。現像スリーブ41には現像を促すための高圧の現像電圧が印加されてもよい。一次転写ローラ53は感光体1に担持されているトナー画像を中間転写ベルト51に転写する転写手段である。シートPは給紙部8によって搬送路へ給紙される。感光体クリーナー6は残ったトナーを感光体1から除去する除去手段である。二次転写ローラ56は中間転写ベルト51に担持されているトナー画像をシートPに転写する転写手段である。中間転写ベルトクリーナー55は中間転写ベルト51に残ったトナーを除去する除去手段である。定着器7はとシートP上に転写されたトナー画像に熱と圧力を加えて定着させる定着手段である。
電源装置150は、直流電圧に交流電圧(矩形波)を重畳して生成した高電圧(現像電圧)を現像スリーブ41に印加する。負電荷を帯びたトナーは、現像スリーブ41から静電潜像に付着して、トナー画像となる。なお、静電潜像の電位は、現像スリーブ41に対して正電位であり、グランド(GND)に対して負電位である。
図2は現像電圧(現像バイアス)の一例を示している。現像電圧は、直流電圧Vdcと矩形波の交流電圧Vacを重畳することで生成されている。図2では一例として、現像電圧の周波数は10kHzであり、現像電圧のデューティ比は60%である。直流電圧Vdcと交流電圧Vacはそれぞれ可変である。図2では直流電圧Vdcが−500Vであり、交流電圧Vacが1600Vppである。正の電圧Vp+が出力されている期間Taは60usである。負の電圧Vp−が出力されている期間Tbは40usである。交流電圧Vacが1600Vppである場合、正の電圧値Vp+は640Vであり、負の電圧値Vp−は960Vである。
<電源装置>
図3が示すように、制御基板300は電源装置150を制御する。CPU301は制御基板300に実装されており、メモリ302に記憶されている制御プログラムを実行することで、様々な制御信号を生成して電源装置150を制御する。電源装置150は、交流電圧Vacを生成するAC生成回路110と直流電圧Vdcを生成するDC生成回路120を有する。ACは直流を意味し、DCは交流を意味する。
図3が示すように、制御基板300は電源装置150を制御する。CPU301は制御基板300に実装されており、メモリ302に記憶されている制御プログラムを実行することで、様々な制御信号を生成して電源装置150を制御する。電源装置150は、交流電圧Vacを生成するAC生成回路110と直流電圧Vdcを生成するDC生成回路120を有する。ACは直流を意味し、DCは交流を意味する。
CPU301は、交流電圧Vacを生成するために、AC生成回路110に制御信号PWM1、クロック信号CLK_A、およびクロック信号CLK_Bを出力する。制御信号PWM1の周波数は25kHzである。制御信号PWM1のデューティ比は交流電圧Vacの目標値に応じた値である。
CPU301は、直流電圧Vdcを生成するために、DC生成回路120にクロック信号CLK_Cと制御信号PWM2を出力する。たとえば、クロック信号CLK_Cの周波数は50kHzである。クロック信号CLK_Cのデューティ比は25%である。制御信号PWM2の周波数は25kHzである。制御信号PWM2のデューティ比は、直流電圧Vdcの目標値に応じた値である。
図4はクロック信号CLK_A、CLK_B、および現像電圧の交流成分(交流電圧Vac)の関係を示している。クロック信号CLK_Aは負の電圧Vp−を出力する期間TbにおいてLowとなる。クロック信号CLK_Aは正の電圧Vp+を出力する期間TaにおいてHighとなる。クロック信号CLK_Bは正の電圧Vp+を出力する期間TaにおいてLowとなる。クロック信号CLK_Bは負の電圧Vp−を出力する期間TbにおいてHighとなる。これにより、交流電圧Vacが生成される。
図5が示すように、AC生成回路110はトランス駆動部115によりトランスT1を駆動することで交流電圧Vacを生成する。トランス駆動部115は、MOSタイプのトランジスタQ1〜Q4により形成されたフルブリッジ回路を有している。フルブリッジ回路は、二つのスイッチング回路の一例であり、ハーフブリッジ回路など、他の形式の回路が採用されてもよい。つまり、期間Taと期間Tbとでそれぞれ異なる電圧を一次巻線に印可できる回路であれば、フルブリッジ回路の代わりに採用可能である。
<DC−DC変換回路A111、DC−DC変換回路B112>
DC−DC変換回路A111は、入力された電源電圧(+24V)と制御信号PWM1とから電圧Vaを生成してトランス駆動部115に出力する。電圧Vaは正の電圧Vp+を生成するための電圧である。DC−DC変換回路B112は、入力された電源電圧(+24V)と制御信号PWM1とから電圧Vbを生成してトランス駆動部115に出力する。電圧Vbは負の電圧Vp−を生成するための電圧である。電圧Vaのレベルと電圧Vbのレベルは制御信号PWM1によって制御される。なお、トランスT1の二次巻線の一端と現像スリーブ41とを接続する経路には二次側のダンピング抵抗R2が挿入されている。
DC−DC変換回路A111は、入力された電源電圧(+24V)と制御信号PWM1とから電圧Vaを生成してトランス駆動部115に出力する。電圧Vaは正の電圧Vp+を生成するための電圧である。DC−DC変換回路B112は、入力された電源電圧(+24V)と制御信号PWM1とから電圧Vbを生成してトランス駆動部115に出力する。電圧Vbは負の電圧Vp−を生成するための電圧である。電圧Vaのレベルと電圧Vbのレベルは制御信号PWM1によって制御される。なお、トランスT1の二次巻線の一端と現像スリーブ41とを接続する経路には二次側のダンピング抵抗R2が挿入されている。
<ドライブ回路A113、ドライブ回路B114>
ドライブ回路A113は、CPU301から入力されるクロック信号CLK_Aに応じてトランジスタQ1、Q3をオン/オフする。クロック信号CLK_AがHighであるときは、トランジスタQ1がオンとなり、トランジスタQ3がオフとなる。クロック信号CLK_AがLowであるときは、トランジスタQ1がオフとなり、トランジスタQ3がオンとなる。ドライブ回路B114は、CPU301から入力されるクロック信号CLK_Bに応じてトランジスタQ2、Q4をオン/オフする。クロック信号CLK_BがHighであるときは、トランジスタQ2がオンとなり、トランジスタQ4がオフとなる。クロック信号CLK_BがLowであるときは、トランジスタQ2がオフとなり、トランジスタQ4がオンとなる。
ドライブ回路A113は、CPU301から入力されるクロック信号CLK_Aに応じてトランジスタQ1、Q3をオン/オフする。クロック信号CLK_AがHighであるときは、トランジスタQ1がオンとなり、トランジスタQ3がオフとなる。クロック信号CLK_AがLowであるときは、トランジスタQ1がオフとなり、トランジスタQ3がオンとなる。ドライブ回路B114は、CPU301から入力されるクロック信号CLK_Bに応じてトランジスタQ2、Q4をオン/オフする。クロック信号CLK_BがHighであるときは、トランジスタQ2がオンとなり、トランジスタQ4がオフとなる。クロック信号CLK_BがLowであるときは、トランジスタQ2がオフとなり、トランジスタQ4がオンとなる。
<トランス駆動部115>
トランス駆動部115はPchMOSFETであるトランジスタQ1、Q2とNchMOSFETであるトランジスタQ3、Q4、コンデンサC1、トランスT1を有している。一次側のダンピング抵抗R3、R4はオプションであり、ダンピング抵抗R3、R4のうち少なくとも一方が採用される。
トランス駆動部115はPchMOSFETであるトランジスタQ1、Q2とNchMOSFETであるトランジスタQ3、Q4、コンデンサC1、トランスT1を有している。一次側のダンピング抵抗R3、R4はオプションであり、ダンピング抵抗R3、R4のうち少なくとも一方が採用される。
トランジスタQ1のソースはDC−DC変換回路A111の出力端子に接続されている。トランジスタQ1のゲートはドライブ回路A113の出力端子に接続されている。トランジスタQ1のドレインは接続点P1に接続されている。接続点P1にはトランスT1の一次巻線の一端とトランジスタQ3のドレインとが接続されている。トランジスタQ3のゲートはドライブ回路A113の出力端子に接続されている。トランジスタQ3のソースは接地されている。
トランジスタQ2のソースはDC−DC変換回路B112の出力端子に接続されている。トランジスタQ3のゲートはドライブ回路B114の出力端子に接続されている。トランジスタQ3のドレインは接続点P2に接続されている。接続点P2にはトランスT1の一次巻線の他端とトランジスタQ4のドレインとが接続されている。トランジスタQ4のゲートはドライブ回路B114の出力端子に接続されている。トランジスタQ4のソースは接地されている。
ドライブ回路A113は制御信号を出力することで次のようにトランジスタQ1、Q3を制御する。ドライブ回路B114は制御信号を出力することで次のようにトランジスタQ2、Q4を制御する。
期間TaではトランジスタQ1、Q4がオンとなり、トランスT1の一次巻線の両端にはDC−DC変換回路A111から出力された電圧Vaが印加される。期間TbではトランジスタQ2、Q3がオンとなり、トランスT1の一次巻線の両端にはDC−DC変換回路B112から出力された電圧−Vbが印加される。電圧Vaまたは電圧−VbがトランスT1で変圧され、トランスT1の二次巻線には、現像電圧の交流成分(交流電圧Vac)である1600Vppが生成される。
<二次側のダンピング抵抗R2>
図6が示すように、二次側のダンピング抵抗R2は、現像電圧のVp+への立ち上がりと、現像電圧のVp−への立下りを緩やかにする。これにより、オーバーシュートの発生が抑制される。Vp+への立ち上がりとVp−への立下りに要する時間(波形)はダンピング抵抗R2の抵抗値と現像スリーブ41と感光体ドラム1との間に形成される容量(負荷容量)とにより定まる時定数に依存する。一次側のダンピング抵抗R3、R4が設けられない比較例では、オーバーシュートの発生を抑制するために、ダンピング抵抗R2の抵抗値が20kΩに設定される。
図6が示すように、二次側のダンピング抵抗R2は、現像電圧のVp+への立ち上がりと、現像電圧のVp−への立下りを緩やかにする。これにより、オーバーシュートの発生が抑制される。Vp+への立ち上がりとVp−への立下りに要する時間(波形)はダンピング抵抗R2の抵抗値と現像スリーブ41と感光体ドラム1との間に形成される容量(負荷容量)とにより定まる時定数に依存する。一次側のダンピング抵抗R3、R4が設けられない比較例では、オーバーシュートの発生を抑制するために、ダンピング抵抗R2の抵抗値が20kΩに設定される。
なお、期間Taにおいて、ダンピング抵抗R2の左から右(現像スリーブ41)に電流が流れる。期間Tbにおいて、ダンピング抵抗R2の右から左に電流が流れる。つまり、期間Taと期間Tbとの両方においてダンピング抵抗R2には電流が流れるため、ダンピング抵抗R2は期間Taと期間Tbとの両方においてオーバーシュートを低減する。これはメリットである一方で、デメリットでもある。なぜなら、ダンピング抵抗R2は、期間Taと期間Tbとのいずれか一方でのみオーバーシュートを低減することができないからである。
<一次側のダンピング抵抗R3、R4の一方が設けられるケース>
以下では、図7が示すような現像電圧が使用される。直流電圧Vdcは−500Vである。交流電圧Vacは1000Vppである。デューティ比は85%である。そのため、期間Tbは15usである。デューティ比が高くなると、一次側のダンピング抵抗R3が効果的となる。
以下では、図7が示すような現像電圧が使用される。直流電圧Vdcは−500Vである。交流電圧Vacは1000Vppである。デューティ比は85%である。そのため、期間Tbは15usである。デューティ比が高くなると、一次側のダンピング抵抗R3が効果的となる。
ここでは、図5に示されているように、トランジスタQ1のドレイン端子と接続点P1との間に一次側のダンピング抵抗R3が設けられることが仮定されている。この場合、二次側のダンピング抵抗R2の抵抗値が小さくされる。二次側のダンピング抵抗R2は10kΩである。一次側のダンピング抵抗R3の抵抗値は3Ωである。
図8において、電流経路Paは期間Taにおいて電流が流れる経路を示している。電流経路Pbは期間Tbにおいて電流が流れる経路を示している。期間TaではトランジスタQ1、Q4がオンする。そのため、電流経路Paは+24V電源、DC−DC変換回路A111、トランジスタQ1、一次側のダンピング抵抗R3、トランスT1、コンデンサC1、トランジスタQ4、およびGND(グランド)を結ぶ経路となる。期間TbではトランジスタQ2、Q4がオンする。そのため、電流経路Pbは+24V電源、DC―DC変換回路B112、トランジスタQ2、コンデンサC1、トランスT1、トランジスタQ3、およびGNDを結ぶ経路となる。つまり、一次側のダンピング抵抗R3は、期間Taにおける電流が流れる電流経路Paに接続される。ここでは電流経路Paに一次側のダンピング抵抗R3が接続されているが、期間Tbに電流が流れる電流経路Pbに一次側のダンピング抵抗R4が接続されてもよい。一次側のダンピング抵抗R4は、期間Tbにおける二次側電圧の波形を整形することができるが、期間Taにおけるオーバーシュートを直接的に低減するわけではない。
図9はダンピング抵抗R3がある場合(実線)とない場合(点線)のトランスT1の一次側の両端電圧の波形を示している。さらに、図9は、ダンピング抵抗R3がある場合(実線)とない場合(太い点線)の現像電圧の波形を示している。
●両端電圧の波形
ダンピング抵抗R3がある場合の両端電圧におけるVaへの立ち上がり波形は、ダンピング抵抗R3が無い場合の波形に比べ、緩やかになる。Vaへの立ち上がり時間とVbへの立下り時間は、コンデンサC1の容量とその充放電の電流経路の抵抗値との時定数で決まる。電流経路Paにダンピング抵抗R3が接続されているため、Vaへの立ち上がり時間が緩やかになる。一方、Vbへの立ち下がり時間は、ダンピング抵抗R3の有り無しに拘わらず、同じである。
ダンピング抵抗R3がある場合の両端電圧におけるVaへの立ち上がり波形は、ダンピング抵抗R3が無い場合の波形に比べ、緩やかになる。Vaへの立ち上がり時間とVbへの立下り時間は、コンデンサC1の容量とその充放電の電流経路の抵抗値との時定数で決まる。電流経路Paにダンピング抵抗R3が接続されているため、Vaへの立ち上がり時間が緩やかになる。一方、Vbへの立ち下がり時間は、ダンピング抵抗R3の有り無しに拘わらず、同じである。
●現像電圧の波形
まず、Vp−側の波形が説明される。比較例(細かい点線)では二次側のダンピング抵抗R2が20kΩであるため、デューティ比が85%になると、期間Tb内に現像電圧がVp−まで到達できなくなる。そこで、二次側のダンピング抵抗R2の抵抗値を10kΩへ小さくすることで、オーバーシュートのピークがVp−となる。これは、図10が示すように期間Tbが長い場合、期間Tb内で現像電圧がオーバーシュートのピークから本来の収束値に変化してしまう。一方、期間Tbが短い場合、オーバーシュートしている間に期間Tbが期間Taに切り替わるため、オーバーシュートのピーク値がVp−となる。
まず、Vp−側の波形が説明される。比較例(細かい点線)では二次側のダンピング抵抗R2が20kΩであるため、デューティ比が85%になると、期間Tb内に現像電圧がVp−まで到達できなくなる。そこで、二次側のダンピング抵抗R2の抵抗値を10kΩへ小さくすることで、オーバーシュートのピークがVp−となる。これは、図10が示すように期間Tbが長い場合、期間Tb内で現像電圧がオーバーシュートのピークから本来の収束値に変化してしまう。一方、期間Tbが短い場合、オーバーシュートしている間に期間Tbが期間Taに切り替わるため、オーバーシュートのピーク値がVp−となる。
図9が示すように、ダンピング抵抗R3が有る場合の現像電圧の波形とダンピング抵抗R3が無い場合の現像電圧の波形とは、同じである。なぜなら、ダンピング抵抗R3が有る場合のVbへの立下り波形と、ダンピング抵抗R3が無い場合のVbへの立下り波形とが同じだからである。
続いて、Vp+側の波形が説明される。すでに説明されたように、Vp−への立ち上がり波形でオーバーシュートが発生するよう二次側のダンピング抵抗R2が10kΩに削減されている。そのため、一次側のダンピング抵抗R3がない場合ではオーバーシュートが発生する。ダンピング抵抗R3が設けられると、Vaへの立ち上がり波形が緩やかになるため、Vp+側のオーバーシュートが低減される。
このように、二次側のダンピング抵抗R2が削減され、かつ、トランスT1の一次側にダンピング抵抗R3とダンピング抵抗R4とのうちの一方が設けられてもよい。とりわけ、一次側のダンピング抵抗R3が電流経路Paに挿入されると、現像電圧の波形におけるVp+への立ち上がりの傾きが調整される。つまり、Vp+への立ち上がりの際に発生しうるオーバーシュートが低減される。一次側のダンピング抵抗R4が電流経路Pbに挿入されると、現像電圧の波形におけるVp−への立下りの傾きが調整される。その結果、期間Tb内に現像電圧をVp−まで立ち下げることが可能となる。
<一次側のダンピング抵抗R3、R4の両方が設けられるケース>
上記の実施例では、一次側のダンピング抵抗R3,R4のうちいずれか一方のみが採用されるケースが説明されたが、ダンピング抵抗R3,R4の両方が採用されてもよい。ただし、この場合、トランジスタQ2のドレイン端子と接続点P2との間に設けられた一次側のダンピング抵抗R4の抵抗値は2Ωに設定される。一次側のダンピング抵抗R3の抵抗値は3Ωから6Ωに増加される。二次側のダンピング抵抗R2の抵抗値は10kΩから8kΩに削減される。
上記の実施例では、一次側のダンピング抵抗R3,R4のうちいずれか一方のみが採用されるケースが説明されたが、ダンピング抵抗R3,R4の両方が採用されてもよい。ただし、この場合、トランジスタQ2のドレイン端子と接続点P2との間に設けられた一次側のダンピング抵抗R4の抵抗値は2Ωに設定される。一次側のダンピング抵抗R3の抵抗値は3Ωから6Ωに増加される。二次側のダンピング抵抗R2の抵抗値は10kΩから8kΩに削減される。
図8を用いて説明されたように、一次側のダンピング抵抗R3は期間Taにのみ電流が流れる電流経路Paに設けられている。ダンピング抵抗R3は、一次巻線の両端電圧におけるVaへの立ち上がりの傾き、つまり、現像電圧におけるVp+への立ち上がりの傾きを調整する。一次側のダンピング抵抗R4は期間Tbにのみ電流が流れる電流経路Pbに設けられている。ダンピング抵抗R4は、一次巻線の両端電圧におけるVbへの立下りの傾き、つまり、現像電圧におけるVp−への傾きを調整する。本実施例は、現像電圧の波形崩れ、Vp+への立ち上がり波形におけるオーバーシュート、およびVp−への立ち上がり波形におけるオーバーシュートを低減する。そのために、ダンピング抵抗R3は6Ωに設定され、ダンピング抵抗R4は2Ωに設定される。
このように、一次側のダンピング抵抗R3が電流経路Paに挿入され、一次側のダンピング抵抗R4が電流経路Pbに挿入される。これにより、現像電圧におけるVp+への立ち上がりの傾きと、Vp−への立下りの傾きとが個別に調整可能となる。その結果、現像電圧をVp−まで安定して立ち下げることが可能となる。さらに、Vp+への立ち上がりの際にオーバーシュートが発生しにくくなる。
<まとめ>
[観点1]
電源装置150は現像電圧を生成して現像手段に印加する電源手段として機能する。トランスT1は、一次巻線と二次巻線とを有し、二次巻線の一端が現像手段に接続され、二次巻線の他端がグランドに接続されたトランスの一例である。なお、トランスT1として巻線を有しない圧電トランスが採用されてもよい。コンデンサC1は一次巻線の一端に接続されたコンデンサの一例である。トランジスタQ1,Q4は一次巻線の第一方向に電流を流す第一スイッチング回路として機能する。トランジスタQ2,Q3は一次巻線の第二方向に電流を流す第二スイッチング回路として機能する。CPU301、ドライブ回路A113、ドライブ回路B114は、第一スイッチング回路および第二スイッチング回路を制御して一次巻線に流れる電流の向きを切り替える制御部として機能する。電流経路Paは一次巻線に第一方向の電流を流すときに当該電流の経路となる第一経路の一例である。電流経路Pbは、一次巻線に第二方向の電流を流すときに当該電流の経路となる第二経路の一例である。ダンピング抵抗R3は、第一経路に挿入され、二次巻線に生じる現像電圧の正側のオーバーシュートを低減する第一ダンピング抵抗器として機能する。オーバーシュートが低減されると、トナー画像に生じうるリングマークも削減される。その結果、トナー画像の品質が向上する。
[観点1]
電源装置150は現像電圧を生成して現像手段に印加する電源手段として機能する。トランスT1は、一次巻線と二次巻線とを有し、二次巻線の一端が現像手段に接続され、二次巻線の他端がグランドに接続されたトランスの一例である。なお、トランスT1として巻線を有しない圧電トランスが採用されてもよい。コンデンサC1は一次巻線の一端に接続されたコンデンサの一例である。トランジスタQ1,Q4は一次巻線の第一方向に電流を流す第一スイッチング回路として機能する。トランジスタQ2,Q3は一次巻線の第二方向に電流を流す第二スイッチング回路として機能する。CPU301、ドライブ回路A113、ドライブ回路B114は、第一スイッチング回路および第二スイッチング回路を制御して一次巻線に流れる電流の向きを切り替える制御部として機能する。電流経路Paは一次巻線に第一方向の電流を流すときに当該電流の経路となる第一経路の一例である。電流経路Pbは、一次巻線に第二方向の電流を流すときに当該電流の経路となる第二経路の一例である。ダンピング抵抗R3は、第一経路に挿入され、二次巻線に生じる現像電圧の正側のオーバーシュートを低減する第一ダンピング抵抗器として機能する。オーバーシュートが低減されると、トナー画像に生じうるリングマークも削減される。その結果、トナー画像の品質が向上する。
[観点2]
図5は、二次巻線の一端と現像手段とを接続する第三経路を示している。第三経路は、現像電圧が正側の電圧になる第一期間(例:期間Ta)と、現像電圧が負側の電圧になる第二期間(例:Tb)との両方において現像手段に電流を流すことができる。二次側のダンピング抵抗R2は、第三経路に設けられている。そのため、ダンピング抵抗R2は、現像電圧の正側のオーバーシュートと現像電圧の負側のオーバーシュートを調整する第二ダンピング抵抗器として機能する。
図5は、二次巻線の一端と現像手段とを接続する第三経路を示している。第三経路は、現像電圧が正側の電圧になる第一期間(例:期間Ta)と、現像電圧が負側の電圧になる第二期間(例:Tb)との両方において現像手段に電流を流すことができる。二次側のダンピング抵抗R2は、第三経路に設けられている。そのため、ダンピング抵抗R2は、現像電圧の正側のオーバーシュートと現像電圧の負側のオーバーシュートを調整する第二ダンピング抵抗器として機能する。
[観点3]
第二ダンピング抵抗器と第一ダンピング抵抗器とが協働して現像電圧のオーバーシュートを低減するよう、第二ダンピング抵抗器の抵抗値と、第一ダンピング抵抗器の抵抗値とが定められていてもよい。図9が示すように、第二ダンピング抵抗器(例:R2)の抵抗値(例:8kΩ)は、現像電圧の正側のオーバーシュートが発生し、かつ、現像電圧の負側のオーバーシュートが発生しないように設定されている。第一ダンピング抵抗器(例:R3)の抵抗値(例:3Ω)は、現像電圧の正側のオーバーシュートを削減するように設定されている。デューティ比を高くすると、現像電圧の負側の値が目標電圧に届かなくなる。そこで、現像電圧の負側の値が目標電圧となるように、ダンピング抵抗R2が調整される。ただし、この調整の副産物として、現像電圧の正側のオーバーシュートが目立つようになってしまう。そこで、ダンピング抵抗R3を設けることで、現像電圧の正側のオーバーシュートが低減される。また、デューティ比を高くすることが可能となるため、トナー画像の粒状性が向上する。
第二ダンピング抵抗器と第一ダンピング抵抗器とが協働して現像電圧のオーバーシュートを低減するよう、第二ダンピング抵抗器の抵抗値と、第一ダンピング抵抗器の抵抗値とが定められていてもよい。図9が示すように、第二ダンピング抵抗器(例:R2)の抵抗値(例:8kΩ)は、現像電圧の正側のオーバーシュートが発生し、かつ、現像電圧の負側のオーバーシュートが発生しないように設定されている。第一ダンピング抵抗器(例:R3)の抵抗値(例:3Ω)は、現像電圧の正側のオーバーシュートを削減するように設定されている。デューティ比を高くすると、現像電圧の負側の値が目標電圧に届かなくなる。そこで、現像電圧の負側の値が目標電圧となるように、ダンピング抵抗R2が調整される。ただし、この調整の副産物として、現像電圧の正側のオーバーシュートが目立つようになってしまう。そこで、ダンピング抵抗R3を設けることで、現像電圧の正側のオーバーシュートが低減される。また、デューティ比を高くすることが可能となるため、トナー画像の粒状性が向上する。
[観点4〜6]
図5が示すように、ダンピング抵抗R4は、第二経路(例:電流経路Pb)に挿入され、二次巻線に生じる現像電圧の負側の立ち下がり波形の傾きを調整する第三ダンピング抵抗器として機能してもよい。第三ダンピング抵抗器の抵抗値は、第二ダンピング抵抗器の抵抗値に依存して決定された現像電圧の負側の立ち下がり波形の傾きをさらに増大するように設定されている。二次側のダンピング抵抗R2が削減されると、現像電圧の負側の立ち下がり波形の傾きが不足して、現像電圧の負側の値が目標電圧に届かなくなる。そこで、電流経路Pbにダンピング抵抗R4を設けることで、現像電圧の負側の値が目標電圧となる。図10が示すように、現像電圧の負側のオーバーシュートにより生じる電圧が現像電圧の負側の目標電圧に一致するよう、第三ダンピング抵抗器の抵抗値(例:2Ω)と第二ダンピング抵抗器の抵抗値(例:8kΩ)が設定されていてもよい。
図5が示すように、ダンピング抵抗R4は、第二経路(例:電流経路Pb)に挿入され、二次巻線に生じる現像電圧の負側の立ち下がり波形の傾きを調整する第三ダンピング抵抗器として機能してもよい。第三ダンピング抵抗器の抵抗値は、第二ダンピング抵抗器の抵抗値に依存して決定された現像電圧の負側の立ち下がり波形の傾きをさらに増大するように設定されている。二次側のダンピング抵抗R2が削減されると、現像電圧の負側の立ち下がり波形の傾きが不足して、現像電圧の負側の値が目標電圧に届かなくなる。そこで、電流経路Pbにダンピング抵抗R4を設けることで、現像電圧の負側の値が目標電圧となる。図10が示すように、現像電圧の負側のオーバーシュートにより生じる電圧が現像電圧の負側の目標電圧に一致するよう、第三ダンピング抵抗器の抵抗値(例:2Ω)と第二ダンピング抵抗器の抵抗値(例:8kΩ)が設定されていてもよい。
[観点7]
ダンピング抵抗R3、R4は、第一経路または第二経路に挿入され、二次巻線に生じる現像電圧のオーバーシュートを調整するダンピング抵抗器として機能する。このように、デューティ比および二次側のダンピング抵抗R2に依存して、電流経路Pa、Pbのいずれか一方にのみ一次側のダンピング抵抗が採用されてもよい。これにより、現像電圧のオーバーシュートが低減される。
ダンピング抵抗R3、R4は、第一経路または第二経路に挿入され、二次巻線に生じる現像電圧のオーバーシュートを調整するダンピング抵抗器として機能する。このように、デューティ比および二次側のダンピング抵抗R2に依存して、電流経路Pa、Pbのいずれか一方にのみ一次側のダンピング抵抗が採用されてもよい。これにより、現像電圧のオーバーシュートが低減される。
[観点8]
ダンピング抵抗R3は、第一経路に挿入され、二次巻線に生じる現像電圧の正側のオーバーシュートを調整する第一抵抗器として機能する。ダンピング抵抗R4は、第二経路に挿入され、二次巻線に生じる現像電圧の負側のオーバーシュートを調整する第二抵抗器として機能する。このように、ダンピング抵抗R3、R4の両方が採用されてもよい。
ダンピング抵抗R3は、第一経路に挿入され、二次巻線に生じる現像電圧の正側のオーバーシュートを調整する第一抵抗器として機能する。ダンピング抵抗R4は、第二経路に挿入され、二次巻線に生じる現像電圧の負側のオーバーシュートを調整する第二抵抗器として機能する。このように、ダンピング抵抗R3、R4の両方が採用されてもよい。
[観点9、10]
図5が示すように、第一スイッチング回路と第二スイッチング回路とがフルブリッジ回路を形成していてもよい。また、第一スイッチング回路と第二スイッチング回路とがハーフブリッジ回路を形成していてもよい。いずれにしても、期間Taにおいて電流経路Paに電流を流し、かつ、期間Tbにおいて電流経路Pbに電流を流すことができるようなスイッチング回路が採用されれば十分であろう。
図5が示すように、第一スイッチング回路と第二スイッチング回路とがフルブリッジ回路を形成していてもよい。また、第一スイッチング回路と第二スイッチング回路とがハーフブリッジ回路を形成していてもよい。いずれにしても、期間Taにおいて電流経路Paに電流を流し、かつ、期間Tbにおいて電流経路Pbに電流を流すことができるようなスイッチング回路が採用されれば十分であろう。
[観点11]
DC−DC変換回路A111は、現像電圧が正の電圧となる第一期間において第一スイッチング回路に正の第一電圧を印可する第一電源回路の一例である。DC−DC変換回路B112は、現像電圧が負の電圧となる第二期間において第二スイッチング回路に負の第二電圧を印可する第二電源回路の一例である。第一電圧(例:+Va)の絶対値は第二電圧(例:−Vb)の絶対値よりも小さい。このようなケースでは、現像電圧の正側のオーバーシュートが目立ちやすくなるか、現像電圧の負側の値が目標電圧に対して不足することがある。そのため、本実施例の技術思想が有利に機能するであろう。
DC−DC変換回路A111は、現像電圧が正の電圧となる第一期間において第一スイッチング回路に正の第一電圧を印可する第一電源回路の一例である。DC−DC変換回路B112は、現像電圧が負の電圧となる第二期間において第二スイッチング回路に負の第二電圧を印可する第二電源回路の一例である。第一電圧(例:+Va)の絶対値は第二電圧(例:−Vb)の絶対値よりも小さい。このようなケースでは、現像電圧の正側のオーバーシュートが目立ちやすくなるか、現像電圧の負側の値が目標電圧に対して不足することがある。そのため、本実施例の技術思想が有利に機能するであろう。
[観点12]
第一期間(例:期間Ta)は第二期間(例:期間Tb)よりも長い。この場合、トナー画像の粒状性が向上する。ただし、期間Tbを短くしすぎると、現像電圧の正側のオーバーシュートが目立ちやすくなるか、現像電圧の負側の値が目標電圧に対して不足することがある。そのため、本実施例の技術思想が有利に機能するであろう。
第一期間(例:期間Ta)は第二期間(例:期間Tb)よりも長い。この場合、トナー画像の粒状性が向上する。ただし、期間Tbを短くしすぎると、現像電圧の正側のオーバーシュートが目立ちやすくなるか、現像電圧の負側の値が目標電圧に対して不足することがある。そのため、本実施例の技術思想が有利に機能するであろう。
[観点13]
現像電圧のデューティ比は、たとえば、85%以上であって95%以下であってもよい。この場合、トナー画像の粒状性が向上しやすくなろう。
現像電圧のデューティ比は、たとえば、85%以上であって95%以下であってもよい。この場合、トナー画像の粒状性が向上しやすくなろう。
[観点14]
DC生成回路120は直流電源の一例である。現像電圧は、直流電源から供給された直流電圧Vdcに、トランスT1の二次巻線に生じた交流電圧Vacを重畳することで生成された電圧であってもよい。
DC生成回路120は直流電源の一例である。現像電圧は、直流電源から供給された直流電圧Vdcに、トランスT1の二次巻線に生じた交流電圧Vacを重畳することで生成された電圧であってもよい。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項が添付される。
100:画像形成装置、41:現像スリーブ、T1:トランス、R2〜R4:ダンピング抵抗
Claims (13)
- 感光体を帯電させる帯電手段と、
前記帯電手段により帯電された前記感光体を露光することにより静電潜像を形成する露光手段と、
前記静電潜像を現像剤で現像してトナー画像を形成する現像手段と、
現像電圧を生成して前記現像手段に印加する電源手段と、を有し、
前記電源手段は、
一次巻線と二次巻線とを有し、前記二次巻線の一端が前記現像手段に接続され、前記二次巻線の他端がグランドに接続されたトランスと、
前記一次巻線の一端に接続されたコンデンサと、
前記一次巻線の第一方向に電流を流す第一スイッチング回路と、
前記一次巻線の第二方向に電流を流す第二スイッチング回路と、
前記第一スイッチング回路および前記第二スイッチング回路を制御して前記一次巻線に流れる電流の向きを切り替える制御部と、
前記一次巻線に前記第一方向の電流を流すときに当該電流の経路となる第一経路と、
前記一次巻線に前記第二方向の電流を流すときに当該電流の経路となる第二経路と、
前記第一経路に挿入され、前記二次巻線に生じる前記現像電圧の正側のオーバーシュートを低減する第一ダンピング抵抗器と、
を有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記二次巻線の前記一端と前記現像手段とを接続する第三経路であって、前記現像電圧が正側の電圧になる第一期間と、前記現像電圧が負側の電圧になる第二期間との両方において前記現像手段に電流を流す第三経路と、
前記第三経路に設けられ、前記現像電圧の正側のオーバーシュートと前記現像電圧の負側のオーバーシュートを調整する第二ダンピング抵抗器と、をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記第二経路に挿入され、前記二次巻線に生じる前記現像電圧の負側の立ち下がり波形の傾きを調整する第三ダンピング抵抗器をさらに有することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記第三ダンピング抵抗器の抵抗値は、前記第二ダンピング抵抗器の抵抗値に依存して決定された前記現像電圧の負側の立ち下がり波形の傾きをさらに増大するように設定されていることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
- 前記現像電圧の負側のオーバーシュートにより生じる電圧が前記現像電圧の負側の目標電圧に一致するよう、前記第三ダンピング抵抗器の抵抗値と前記第二ダンピング抵抗器の抵抗値とが設定されていることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
- 感光体を帯電させる帯電手段と、
前記帯電手段により帯電された前記感光体を露光することにより静電潜像を形成する露光手段と、
前記静電潜像を現像剤で現像してトナー画像を形成する現像手段と、
現像電圧を生成して前記現像手段に印加する電源手段と、を有し、
前記電源手段は、
一次巻線と二次巻線とを有し、前記二次巻線の一端が前記現像手段に接続され、前記二次巻線の他端がグランドに接続されたトランスと、
前記一次巻線の一端に接続されたコンデンサと、
前記一次巻線の第一方向に電流を流す第一スイッチング回路と、
前記一次巻線の第二方向に電流を流す第二スイッチング回路と、
前記第一スイッチング回路および前記第二スイッチング回路を制御して前記一次巻線に流れる電流の向きを切り替える制御部と、
前記一次巻線に第一方向の電流を流すときに当該電流の経路となる第一経路と、
前記一次巻線に第二方向の電流を流すときに当該電流の経路となる第二経路と、
前記第一経路または前記第二経路に挿入され、前記二次巻線に生じる前記現像電圧のオーバーシュートを調整するダンピング抵抗器と、
を有することを特徴とする画像形成装置。 - 感光体を帯電させる帯電手段と、
前記帯電手段により帯電された前記感光体を露光することにより静電潜像を形成する露光手段と、
前記静電潜像を現像剤で現像してトナー画像を形成する現像手段と、
現像電圧を生成して前記現像手段に印加する電源手段と、を有し、
前記電源手段は、
一次巻線と二次巻線とを有し、前記二次巻線の一端が前記現像手段に接続され、前記二次巻線の他端がグランドに接続されたトランスと、
前記一次巻線の一端に接続されたコンデンサと、
前記一次巻線の第一方向に電流を流す第一スイッチング回路と、
前記一次巻線の第二方向に電流を流す第二スイッチング回路と、
前記第一スイッチング回路および前記第二スイッチング回路を制御して前記一次巻線に流れる電流の向きを切り替える制御部と、
前記一次巻線に第一方向の電流を流すときに当該電流の経路となる第一経路と、
前記一次巻線に第二方向の電流を流すときに当該電流の経路となる第二経路と、
前記第一経路に挿入され、前記二次巻線に生じる前記現像電圧の正側のオーバーシュートを調整する第一抵抗器と、
前記第二経路に挿入され、前記二次巻線に生じる前記現像電圧の負側のオーバーシュートを調整する第二抵抗器と、
を有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記第一スイッチング回路と前記第二スイッチング回路とがフルブリッジ回路を形成していることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記第一スイッチング回路と前記第二スイッチング回路とがハーフブリッジ回路を形成していることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記現像電圧が正の電圧となる第一期間において前記第一スイッチング回路に正の第一電圧を印可する第一電源回路と、
前記現像電圧が負の電圧となる第二期間において前記第二スイッチング回路に負の第二電圧を印可する第二電源回路と、をさらに有し、
前記第一電圧の絶対値は前記第二電圧の絶対値よりも小さいことを特徴とする請求項1ないし9のいずれか一項に記載の画像形成装置。 - 前記第一期間は前記第二期間よりも長いことを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
- 前記現像電圧のデューティ比は85%以上であることを特徴とする請求項1ないし11のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 直流電源をさらに有し、
前記現像電圧は、前記直流電源から供給された直流電圧に、前記トランスの二次巻線に生じた交流電圧を重畳することで生成された電圧であることを特徴とする請求項1ないし12のいずれか一項に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019222266A JP2021092625A (ja) | 2019-12-09 | 2019-12-09 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019222266A JP2021092625A (ja) | 2019-12-09 | 2019-12-09 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021092625A true JP2021092625A (ja) | 2021-06-17 |
Family
ID=76312341
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019222266A Pending JP2021092625A (ja) | 2019-12-09 | 2019-12-09 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2021092625A (ja) |
-
2019
- 2019-12-09 JP JP2019222266A patent/JP2021092625A/ja active Pending
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