JPH096097A - 画像形成装置の帯電装置 - Google Patents

画像形成装置の帯電装置

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JPH096097A
JPH096097A JP15069195A JP15069195A JPH096097A JP H096097 A JPH096097 A JP H096097A JP 15069195 A JP15069195 A JP 15069195A JP 15069195 A JP15069195 A JP 15069195A JP H096097 A JPH096097 A JP H096097A
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voltage
charging
value
setting value
outputting
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JP15069195A
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English (en)
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Takuya Mukohara
卓也 向原
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Canon Inc
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 帯電用電圧の変更時に現像スリーブ・感光体
間で発生する虞れがある高圧リークを防止することがで
きる画像形成装置の帯電装置の提供を目的とする。 【構成】 コントローラ部200は、帯電用電圧を切換
える場合、AC発生回路300′に対してはAC閾値設
定部240を用いて切換えを行なう。そしてAC電圧が
切換わる過渡状態におけるAC電圧を電圧検出回路30
7を用いて取得する。このようにして取得されたAC電
圧と、DC発生回路100から出力されるDC電圧との
関係があらじめ定められた関係となるようにコントロー
ラ部200は、PWM信号を用いてDC発生回路100
から出力されるDC電圧値を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電圧を印加した帯電部
材を被帯電体面に接触させて所定の電位に帯電処理する
画像形成装置の帯電装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】まず最初に画像形成装置の一例としての
カラーレーザービームプリンタの構成の説明を行い、次
にその構成の一部分である帯電装置に関し説明を行う。
図1にカラーレーザービームプリンタの構成概略図を示
す。以下、このカラーレーザービームプリンタを例にし
て説明を行う。
【0003】図1において、1はドラム型の電子写真感
光体であり、導電性のドラム基体3の外周面に感光体層
(光導電性物質層)7を形成してあり、時計方向に所定
の周速度(プロセススピード)で回転駆動される。
【0004】2は感光体1面に所定の圧力で加圧接触さ
せた帯電部材(帯電ローラ)である。この帯電ローラ2
には導電性の弾性材が用いられる。帯電ローラ2は感光
体1に圧接して所定のニップ幅を形成しながら、感光体
1の回転駆動に伴い順方向に従動回転する。
【0005】12は帯電ローラに電圧を供給する高圧電
源であり、図2はその出力波形図である。即ち、この図
2に示すような振動電圧が、帯電ローラ2に印加されて
おり、感光体層7面は印加電圧の平均値の電位に帯電さ
れる。この帯電は、前述したニップ部においては電荷の
直接移動による感光体層7の帯電が行われ、またニップ
部の前後では気中放電による帯電が行われる。
【0006】次に、帯電ローラ2で直接帯電された感光
体層7の表面は、投影光学系・レーザ・LED・液晶ア
レイ等(図1ではレーザ)の露光手段19により、感光
体1の母線方向に主走査露光される。この露光手段19
による主走査と感光体1の回転による副走査移動とによ
り、目的の画像情報に対応した静電潜像が感光体層7の
表面に、順次形成される。
【0007】4a,4b,4c,4dはそれぞれイエロ
ー、マゼンタ、シアン、ブラックの各現像器であり、5
は該現像器を順次回転・切替を行う現像カートリッジの
回転体である。感光体1の感光体層7の表面に形成され
た上記の静電潜像がこれらの現像器4a〜4dによりト
ナー像として順次現像される。
【0008】給紙ユニット10より搬送された転写材
は、グリッパ14により転写ドラム体6に当接・固定さ
れ、所定の高圧バイアスを印加された吸着ローラ11に
より、転写ドラム体6に吸引される。そしてこの転写材
は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック各色の現像
が順次なされるまで転写ドラム体6とともに回転駆動さ
れる。各色の現像、転写の過程が終了すると転写材は、
不図示の分離爪16により転写ドラム体6から剥離され
る。このとき環境条件によっては、高圧バイアスを印加
し、所定の電位に帯電している該転写材の電荷を除去
し、転写ドラム体6から分離する。転写ドラム体6から
分離された転写材は、所定の温度に温調された定着ロー
ラ8間に搬送される。定着ローラ8に搬送された転写材
上の未定着トナーは、加熱・溶解されて転写材に染み込
み定着する。トナーの定着した転写材は、排紙されプリ
ントが完了する。
【0009】次に、帯電過程についてより詳しく説明す
る。感光体表面に500〜700Vの電位を得るために
4〜8kVといった高電圧を必要とするコロナ放電帯電
装置は、帯電効率も低く、また、コロナ放電生成物を発
生させる等の問題点を抱えている。従って、最近では、
感光体,誘電体等の被帯電体としての感光体表面を帯電
処理する手段として帯電ローラを用いる図1に示した接
触帯電装置が広く用いられてきている。この接触帯電装
置は具体的には、1kV程度のDC電圧またはDC電圧
にAC電圧を重畳したものを印加した導電性繊維毛ブラ
シあるいは導電性弾性ローラ等の帯電部材である導電部
材(導電性電位繊維部材)を被帯電体たる感光体表面に
接触させることにより、感光体表面に電荷を直接注入し
て感光体表面を所定の電位に帯電させるものである。
【0010】ここでDC電圧のみを帯電ローラに印加し
て帯電処理を行っても感光体面の各部を均一に帯電させ
ることはできず斑点状の帯電ムラを生じる。これは、電
圧を印加した帯電部材と、それを接触させた感光体表面
とが微視的には両表面の凹凸によって理想的な密着が得
られにくいためと考えられる。そして、この斑点状の帯
電ムラ状態の感光体面に光像露光以下の作像プロセスを
適用して出力しても、出力画像は反転状態での帯電ムラ
に対応した斑点状の黒点を有する画像となり、高品位な
画像は得られない。
【0011】図3は、帯電ローラ通過後の帯電された感
光体ドラムの表面電位と、帯電ローラに印加する直流電
圧との関係を示したものである。測定状態は、感光体ド
ラム1を回転駆動させ、その表面に帯電ローラ2を接触
させた状態で、帯電ローラ2にDC電圧を印加して暗所
で感光体ドラム1の接触帯電を行わせるものとする。印
加DC電圧に対して帯電開始電圧値(約500V)以上
の印加電圧に対しては、得られる表面電位はグラフ上傾
き1の直線的な関係となっている。この特性は、例えば
高温高湿・低温低湿等の環境が変化してもほぼ同等の結
果が得られる。すなわち、導電性ローラ2への直流印加
電圧をVDCとし、感光体ドラム1の表面に得られる帯電
電位の値をVc、帯電開始電圧値をVTHとすると、
【0012】
【数1】Vc=VDC−VTH という関係になる。
【0013】次に、図2に示したようなDC電圧にAC
電圧を重畳した脈流電圧を帯電ローラ2に印加して帯電
処理した場合について説明する。DC電圧VDCにピーク
間電圧VP-P を有するAC電圧VACを重畳した脈流電圧
(VDC+VAC)を帯電ローラ2に印加して感光体ドラム
1を接触帯電処理したときの印加AC電圧値に対する感
光体帯電電位の関係を図4に示す。ピーク間電圧VP-P
すなわちAC電圧VACが小さい領域では、帯電電位の値
はAC電圧VACに比例して直線的に増加し、ある値を越
えると脈流電圧成分中のDC分である直流電圧VDC値で
ほぼ飽和し、AC電圧VACの変化に対しても一定値とな
る。感光体帯電電位のピーク間電圧VP-P の値の変化に
対する
【0014】
【外1】
【0015】これは丁度前述したDC印加時の帯電開始
電圧値VTHのほぼ2倍になる。この関係は印加電圧VAC
の周波数およびDC成分VDCを変化させても帯電電位の
飽和点がVDC値の変化によってシフトするだけで、ピー
ク間電圧VP-P の変化に対する変曲点の位置は一定であ
り、かつ帯電ローラ2の感光体1に対するスピード(例
えば、停止・回転・逆転)には依存しない。このように
脈流電圧を印加して帯電させた感光体を用いて現像する
と、ピーク間電圧VP-P の値が小さいとき、即ちAC電
圧VACの振幅(VP-P /2)と帯電電位との間に傾き1
の直線的な関係にある領域においては、前述の帯電ロー
ラ2に直流のみを印加したときと同様に斑点状のムラを
生じているが、変曲点以上のピーク間電圧VP-P を印加
した領域では帯電電位が一定であるとともに得られた顕
画像にはムラが生じない。このように帯電を均一,一様
とするためには、感光体の諸特性等によって決定される
DC印加時の帯電開始電圧VTHの2倍以上のピーク間電
圧VP-P を有する振動電圧を印加する必要がある。そし
て、そのとき得られる帯電電位は印加電圧のDC成分に
依存する。つまり、帯電の一様性を得るためには、脈流
電圧のピーク間電圧VP-P と帯電開始電圧値VTHとの間
に、 VP-P >2VTH という関係がなければならない。ピーク間電圧VP-P
変化と帯電電位との関係における変曲点は、感光体と帯
電部材とによる電界下における感光体から帯電部材への
電荷逆転移動開始点である。すなわち、感光体の局部に
過剰な電荷がのって高電位になっても電荷の逆転により
一様化されるのである。
【0016】要するに、ある一定以上のAC電圧をDC
電圧に重畳したものを、感光体1に接触する帯電ローラ
2に印加すると、DC電圧のみ印加した時と比較して均
一電位に感光ドラム表面の帯電を行うことが可能とな
る。
【0017】しかしながら、このようにDC電圧にAC
電圧を重畳した振動電圧を帯電に用いる場合には、従来
のDCコロナ帯電器に比べて、トナー融着を引き起こし
やすいという問題点があった。従って、この種の従来の
画像形成装置では、図8に示すように紙間・通紙期間で
AC電圧をON/OFFする制御を行っている。具体的
には、画像形成期間では、DC電圧(−700V)にA
C電圧(−1400VP-P )を重畳した脈流電圧を帯電
ローラに印加し、均一帯電処理を行う。そして、紙間
(色間)時にはDC電圧(−1200V)のみを帯電体
ローラに印加する。このようにすることで、紙間・画像
域ともに感光体の表面電位を−700V一定に保持し、
かつ画像域ではない紙間時にAC電圧をOFFしてトナ
ー融着をできるだけ防止するようにしている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、紙間から画像領域への移行過程、すなわちD
C電圧値とAC電圧値とが共に切換わる過程において感
光体の表面電位は不安定な状態となる。
【0019】ここで印加DC電圧値と印加AC電圧値の
相関関係によって一意的に決定する感光体の表面電位の
状態を示す図4によれば、破線矢印のようにDC電圧お
よびAC電圧が遷移し、図8に示すシーケンスでON/
OFFを繰り返せば、感光体の表面電位は−700V一
定を保持することができる。しかし、DC電圧およびA
C電圧の過渡状態から定常状態への遷移過程には、周知
のようにそれらの電圧を生成する電源装置が各々固有の
時定数カーブ(指数関数曲線)を持っているため、図4
の関係によって決定される表面電位は通常−700V一
定を保持出来ず、図6に示すようにオーバーシュートす
ることが考えられる。感光体層が所定の電位より過剰に
例えば−800Vに帯電されると、高電圧が印加される
現像スリーブとの間で電位格差が増大し、高圧リークを
引き起こすことがある。これはDC電圧およびAC電圧
の過渡状態時間が短いほど、上記図4の関係から表面電
位の不安定度の増大が予想されるため、過渡状態から定
常状態への遷移時間は、通常100ms程度とされてい
る。非画像域の感光体表面上に高圧リークが引き起こる
と、感光体表面のリーク発生箇所の電位は下降して露光
が行われたときのように静電潜像が形成される。つま
り、非画像域のリーク跡に現像が行われてしまい、本来
データとして未存在の画像が転写材上に転写される可能
性があるという問題点があった。
【0020】図4のグラフから明らかなように、DC電
圧が−1200VからDC電圧−700Vに移行し、ま
たAC電圧が0Vから1000VP-P に移行する過渡状
態において、DC電圧とAC電圧とがある関係を満足す
れば、感光体の表面電位を一定に保持できることが可能
である。より具体的には、図5の関係を満足するように
印加DC電圧値および印加AC電圧値を変化させること
によって、各印加電圧の過渡状態においても感光体表面
電位を一定に保持することが可能となる。
【0021】本発明の目的は、現像スリーブ・感光体間
での高圧リークを防止してリーク跡現像の発生を防止す
る画像形成装置の帯電装置を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために本発明の第1の手段は、直流電圧に交流電圧を
重畳した帯電用電圧を帯電部材に印加し、当該帯電部材
を感光体に接触させて当該感光体の感光層を帯電させる
画像形成装置の帯電装置において、DC設定値に従って
前記直流電圧を出力する直流電圧生成手段と、AC設定
値に従って前記交流電圧を出力する交流電圧生成手段
と、前記直流電圧生成手段に前記DC設定値を出力し且
つ前記交流電圧生成手段に前記AC設定値を出力して前
記帯電用電圧を制御する帯電用電圧制御手段であって、
前記DC設定値を第1のDC設定値から第2のDC設定
値に切換えるとともに前記AC設定値を第1のAC設定
値から第2のAC設定値に切換えて前記帯電用電圧を第
1の帯電用電圧から第2の帯電用電圧に切換える場合、
前記第1のDC設定値から前記第2のDC設定値への切
換えは、前記第1のDC設定値と前記第2のDC設定値
との中間の複数個のDC設定値を順次出力することによ
って行う帯電用電圧制御手段とを具備することを特徴と
する。
【0023】本発明の第2の手段は、第1の手段に係る
帯電装置に前記交流電圧生成手段から出力される前記交
流電圧を検出する検出手段をさらに具え、前記帯電用電
圧制御手段は前記第1のDC設定値から前記第2のDC
設定値への切換えを、前記第1のDC設定値と前記第2
のDC設定値との中間の複数個のDC設定値を前記検出
手段の出力に基づいて順次出力することによって行うこ
とを特徴とする。
【0024】本発明の目的を達成するために本発明の第
3の手段は、直流電圧に交流電圧を重畳した帯電用電圧
を帯電部材に印加し、当該帯電部材を感光体に接触させ
て当該感光体の感光層を帯電させる画像形成装置の帯電
装置において、DC設定値に従って前記直流電圧を出力
する直流電圧生成手段と、AC設定値に従って前記交流
電圧を出力する交流電圧生成手段と、前記直流電圧生成
手段に前記DC設定値を出力し且つ前記交流電圧生成手
段に前記AC設定値を出力して前記帯電用電圧を制御す
る帯電用電圧制御手段であって、前記DC設定値を第1
のDC設定値から第2のDC設定値に切換えるとともに
前記AC設定値を第1のAC設定値から第2のAC設定
値に切換えて前記帯電用電圧を第1の帯電用電圧から第
2の帯電用電圧に切換える場合、前記第1のAC設定値
から前記第2のAC設定値への切換えは、前記第1のA
C設定値と前記第2のAC設定値との中間の複数個のA
C設定値を順次出力することによって行う帯電用電圧制
御手段とを具備することを特徴とする。
【0025】本発明の第4の手段は、第2の手段に係る
帯電装置に前記直流電圧生成手段から出力される前記直
流電圧を検出する検出手段をさらに具え、前記帯電用電
圧制御手段は前記第1のAC設定値から前記第2のAC
設定値への切換えを、前記第1のAC設定値と前記第2
のAC設定値との中間の複数個のAC設定値を前記検出
手段の出力に基づいて順次出力することによって行うこ
とを特徴とする。
【0026】本発明の目的を達成するために本発明の第
5の手段は、直流電圧に交流電圧を重畳した帯電用電圧
を帯電部材に印加し、当該帯電部材を感光体に接触させ
て当該感光体の感光層を帯電させる画像形成装置の帯電
装置において、DC設定値に従って前記直流電圧を出力
する直流電圧生成手段と、AC設定値に従って前記交流
電圧を出力する交流電圧生成手段と、前記直流電圧生成
手段に前記DC設定値を出力し且つ前記交流電圧生成手
段に前記AC設定値を出力して前記帯電用電圧を制御す
る帯電用電圧制御手段であって、前記DC設定値を第1
のDC設定値から第2のDC設定値に切換えるとともに
前記AC設定値を第1のAC設定値から第2のAC設定
値に切換えて前記帯電用電圧を第1の帯電用電圧から第
2の帯電用電圧に切換える場合、前記第1のDC設定値
から前記第2のDC設定値への切換えは、前記第1のD
C設定値と前記第2のDC設定値との中間の複数個のD
C設定値を順次出力することによって切換え、且つ、前
記第1のAC設定値から前記第2のAC設定値への切換
えは、前記第1のAC設定値と前記第2のAC設定値と
の中間の複数個のAC設定値を順次出力することによっ
て切換える帯電用電圧制御手段とを具備することを特徴
とする。
【0027】本発明の目的を達成するために本発明の第
6の手段は、直流電圧に交流電圧を重畳した帯電用電圧
を帯電部材に印加し、当該帯電部材を感光体に接触させ
て当該感光体の感光層を帯電させる画像形成装置の帯電
装置において、DC設定値に従って前記直流電圧を出力
する直流電圧生成手段と、AC設定値に従って前記交流
電圧を出力する交流電圧生成手段と、前記直流電圧生成
手段に前記DC設定値を出力し且つ前記交流電圧生成手
段に前記AC設定値を出力して前記帯電用電圧を制御す
る帯電用電圧制御手段であって、前記DC設定値を第1
のDC設定値から第2のDC設定値に切換え、且つ前記
AC設定値を第1のAC設定値から第2のAC設定値に
切換えて前記帯電用電圧を第1の帯電用電圧から第2の
帯電用電圧に切換える場合、前記第1のDC設定値から
前記第2のDC設定値への切換えタイミングと前記第1
のAC設定値から前記第2のAC設定値への切換タイミ
ングとをずらせてそれぞれの設定値の切換えを行なう帯
電用電圧制御手段とを具備することを特徴とする。
【0028】
【作用】本発明の第1の手段によれば、帯電用電圧制御
手段は、帯電用電圧切換時においてDC電圧とAC電圧
が図5に示す関係を満足するように、第1のDC設定値
と第2のDC設定値との中間の複数個のDC設定値を順
次出力することによって直流電圧生成手段を制御する。
【0029】本発明の第2の手段によれば、帯電用電圧
制御手段は、帯電用電圧切換時においてDC電圧とAC
電圧が図5に示す関係を満足するように、第1のDC設
定値と第2のDC設定値との中間の複数個のDC設定値
を交流電圧の検出手段の出力に基づいて順次出力するこ
とによって直流電圧生成手段を制御する。
【0030】本発明の第3の手段によれば、帯電用電圧
制御手段は、帯電用電圧切換時においてDC電圧とAC
電圧が図5に示す関係を満足するように、第1のAC設
定値と第2のAC設定値との中間の複数個のAC設定値
を順次出力することによって交流電圧生成手段を制御す
る。
【0031】本発明の第4の手段によれば、帯電用電圧
制御手段は、帯電用電圧切換時においてDC電圧とAC
電圧が図5に示す関係を満足するように、第1のAC設
定値と第2のAC設定値との中間の複数個のAC設定値
を直流電圧の検出手段の出力に基づいて順次出力するこ
とによって交流電圧生成手段を制御する。
【0032】本発明の第5の手段によれば、帯電用電圧
制御手段は、帯電用電圧切換時においてDC電圧とAC
電圧が図5に示す関係を満足するように、第1のDC設
定値と第2のDC設定値との中間の複数個のDC設定値
を順次出力することによって直流電圧生成手段を制御す
るとともに、第1のAC設定値と第2のAC設定値との
中間の複数個のAC設定値を順次出力することによって
交流電圧生成手段を制御する。
【0033】本発明の第6の手段によれば、帯電用電圧
制御手段は、帯電用電圧切換時においてDC電圧の切換
えタイミングとAC電圧の切換えタイミングとをずらせ
てそれぞれの電圧を切換える。
【0034】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。
【0035】(第1の実施例)本発明の第1の実施例
は、印加DC電圧の立ち上がり時定数を数十μs程度と
する構成とし、約100msの立ち上がり時間に調整さ
れた印加AC電圧に対して図5の条件を満足するように
DC電圧の制御を行うことを特徴とする。このような構
成により、DC出力電圧値はAC出力電圧の0〜100
0VP-P までの過渡電圧曲線に比例して−1200〜−
700Vまで変化するように動作し、感光体表面電位を
一定に保持することが可能となる。
【0036】この第1の実施例では、電圧切換時の過渡
状態においてDC発生回路の出力電圧のみをコントロー
ラ部がPWM制御する。図9に示したのは、プリンタの
帯電用の高圧DC発生回路100の構成概略図であり、
周知のスイッチングレギュレータのブロック図である。
このスイッチングレギュレータは、高周波トランス10
1、スイッチング部102、整流回路103および定電
圧制御回路104を構成するエラーアンプ105、電圧
検出回路106、ローパスフィルタ107、トランジス
タQ1、抵抗R1〜R3によって構成されている。スイ
ッチング部102は、高周波トランス101を所定の周
波数で高周波スイッチングを行う。高周波トランス10
1では1次側のスイッチング電圧値に対し所定の値に昇
圧された電圧を出力する。整流回路103では、トラン
スで昇圧された脈流電圧の平滑・整流を行い出力する。
【0037】定電圧制御回路104では、整流回路10
3より出力された電圧の定電圧フィードバック制御を行
う。電圧検出回路106では、整流回路103より出力
された電圧を分圧検出する。コントローラ部200は、
高圧DC出力電圧の閾値を設定する。ローパスフィルタ
107ではコントローラ部200により出力されたPW
M電圧を平滑し、DC信号レベルに変換する。抵抗R1
〜R3は、コントローラ部200内のデータ00hに対
応するPWM信号で所定の最低電圧値(絶対値レベル、
本例では、−700V)を、またデータFFhで所定の
最高電圧値(絶対値レベル、本例では、−1200V)
を出力するように定数設定する。エラーアンプ105で
は、電圧検出回路106で検出された出力電圧値とコン
トローラ部200より設定された閾値との誤差検出を行
い、スイッチング部102を制御する。以上が主機能の
概要である。
【0038】本例のスイッチングレギュレータは、スイ
ッチング周波数が125kHzであり、またスイッチン
グトランジスタにFETを用いることによって高周波ス
イッチングを行なっており、所望の電圧値までの立上が
り時間が速い(50μs/kV)特性を所有するDCコ
ンバータである。
【0039】図10は本実施例のコントローラ部200
の構成を示すブロック図である。
【0040】このコントローラ部200は、中央演算処
理装置211,D/A変換器212およびPWMパルス
発生装置213からなるマイクロプロセッサ210、R
OM220、RAM230およびAC電圧の設定値を定
めるAC閾値設定部240を具えている。
【0041】図11に帯電用のAC発生回路300′の
構成概略図を示す。このAC発生回路300′は、発振
器301、ローパスフィルタ302、ドライバ303、
昇圧トランス304および定電圧制御回路305を構成
するエラーアンプ306、ピーク間電圧検出回路307
によって構成されている。ローパスフィルタ302で
は、発振器301から送出された所定の周波数の矩形波
に含まれる高調波を減衰させ、正弦波を生成する。ドラ
イバ303では、該正弦波に対し電流増幅を行い、トラ
ンス304を駆動する。トランス304は一次側に入力
された正弦波電圧の昇圧を行い出力する。定電圧制御回
路305′では、トランス304より出力されたAC電
圧の定電圧フィードバック制御を行う。ピーク間電圧検
出回路307は、トランス304より出力された電圧を
分圧、倍電圧整流して、AC出力電圧の振幅レベルを検
出する。エラーアンプ306では、ピーク間電圧検出回
路307からの信号電圧と所定の電圧に設定された閾値
との誤差検出を行い、発振器301から出力される矩形
波の電圧値を制御する。この第1の実施例ではAC発生
回路300′は、立上がり時間が約100msとなるよ
うに調整されている。
【0042】本実施例では、DC印加電圧を−1200
から−700Vに切替え、かつAC印加電圧を0Vから
1000Vに切替える際に出力される過渡DC電圧レベ
ルをコントローラ部200により制御するものである。
すなわち、立ち上がり時間が約100msのAC電圧値
と図5の関係を満足するように、コントローラ部200
よりDC電圧値を制御する。例えば、図12に示すよう
に、AC振幅値0VP-P に対してPWMデータFFh
を、250VP-P に対してBFhを、500VP-P に対
して7Fhを、500VP-P に対して3Fhを、100
0VP-P 以上に対して00hをそれぞれ対応させ、図5
の関係を満足させるような所定のデータ送信間隔でDC
電圧をそれぞれロードする。具体的には、図12に示す
ように、予めAC電圧の立ち上がり特性に基づいて、計
算しておいたDC電圧閾値となるデータとそのデータの
ロード時間をROM220にメモリさせておき、マイク
ロプロセッサ210は、DC電圧の切換タイミングから
ROM220より読み出したデータに従い、PWM信号
を高圧DC発生回路100に送信する。該マイクロプロ
セッサ210により送出されたデータに伴い出力される
DC電圧過渡電圧値を図13に示す。例えば、データ7
6hがロードされると、高圧DC発生回路100では5
0μs/kVで出力電圧が上昇し、閾値−927Vで定
電圧制御されて一定値を保持する。そして次のデータ7
4hがロードされると−920Vまで出力電圧は上昇し
て一定値を保持する。このようにしてAC出力電圧を従
来通りとし、図5の関係を満足する図14に示すような
印加DC出力電圧を得ることができる。
【0043】(第2の実施例)本発明の第2の実施例
は、印加AC電圧の立ち上がり時定数を数百μs程度と
した構成とし、約50ms程度の立ち上がり時間に調整
された印加DC電圧に対して図5の条件を満足するよう
にAC電圧の制御を行うことを特徴とする。このような
構成により、AC出力電圧値はDC出力電圧の−120
0〜−700Vまでの過渡電圧曲線と比例して0〜10
00VP-P まで変化するように動作し、感光体表面電位
を一定に保持することが可能になる。
【0044】この第2の実施例では、電圧切換時の過渡
状態においてAC発生回路の出力電圧のみをコントロー
ラ部がPWM制御する。本実施例の構成を図15,1
6,17に示す。基本構成は第1の実施例と略同一の回
路構成なので、その相違構成だけを述べる。
【0045】図17に示す高圧DC発生回路100は、
立ち上がり時間が50ms程度のものとし、定電圧制御
回路104′ではコントローラ部200内のDC閾値設
定部250により設定された閾値に基づき定電圧制御を
行う。
【0046】図15に示すAC発生回路300のローパ
スフィルタ308ではコントローラ部200により出力
されたPWM電圧を平滑し、DC信号レベルに変換す
る。抵抗R11〜R13は、コントローラ部200内の
データ00hに対応するPWM信号で所定の最低振幅電
圧値(本例では、0VP-P )を、またデータFFhで所
定の最高振幅電圧値(本例では、1200VP-P )を出
力するように定数設定する。本例のAC発生回路300
では、立ち上がり時間が速く(500μs/1kV)な
るように調整してある。
【0047】この第2の実施例では、DC電圧およびA
C電圧の切換時の過渡状態において立ち上がり時間が約
50msのDC電圧値と図5の関係を満足するように、
コントローラ部200によりAC電圧振幅値のPWM制
御を行う。例えば、図18に示すように、DC電圧値−
1200Vに対してPWMデータ00hが、−950V
に対して6Ahが、−700Vに対してD5hが対応す
るようにし、図5の関係を満足させる所定のデータ送信
間隔でAC電圧をロードする。具体的には、図18に示
すように、予めDC電圧の立ち上がり特性に基づいて、
計算しておいたAC電圧閾値となるデータとデータロー
ド時間をROM220にメモリさせておき、マイクロプ
ロセッサ210は、AC電圧切換のタイミングからRO
M220より読み出したデータに従い、PWM信号をA
C発生回路300に送信する。該マイクロプロセッサ2
10により送出されたデータに伴い出力されるAC電圧
過渡電圧値を図19に示す。例えば、データ6Ahがロ
ードされると、高圧AC発生回路300では500μs
/kVで出力電圧が上昇し、閾値499VP-P で定電圧
制御されて一定値を保持する。そして次のデータ70h
がロードされると527VP-P まで出力電圧は上昇して
一定値を保持する。やがて、データD5hがロードされ
てAC出力電圧は1000VP-P に達する。D5h以降
は所定の時間(100ms)までにデータがFFhとな
っていればよい。本例では、直線的に出力電圧値が上昇
するようにデータを設定した。この場合のAC電圧の波
形図を図20に示す。このようにして図5の関係を満足
する印加AC出力電圧を得ることができる。
【0048】(第3の実施例)本発明の第3の実施例
は、印加DC電圧の立ち上がり時定数を数十μs程度と
した構成とし、約100msの立ち上がり時間に調整さ
れた印加AC電圧に対して図5の条件を満足するよう
に、AC電圧を検出して、その検出結果に基づいてDC
電圧の制御を行うことを特徴とする。このような構成に
より、DC出力電圧値は、AC出力電圧の0〜1000
P-P までの随時検出される過渡電圧曲線に比例して−
1200〜−700Vまで変化するように動作するので
感光体表面電位を一定に保持することが可能となる。
【0049】この第3の実施例の構成を図21に示す。
この第3の実施例の基本構成は、第1の実施例と略同一
であり、AC発生回路300′内の電圧検出回路307
から検出したAC電圧値がコントローラ部200に出力
されるように構成してある。
【0050】そして第1の実施例と同様に、DC発生回
路100は、スイッチング周波数が125kHzであ
り、またスイッチングトランジスタにFETを用いるこ
とによって高周波スイッチングを行なっており、所望の
電圧値までの立ち上がり時間が速い(50μs/kV)
特性のDCコンバータとしてある。またPWMデータ0
0hで所定の最低電圧値(絶対値レベル、本例では、−
700V)を、データFFhで所定の最高電圧値(絶対
値レベル、本例では、−1200V)を出力するように
入力段の抵抗値が設定してある。一方、AC発生回路3
00′は立ち上がり時間が約100ms程度のものとす
る。
【0051】この第3の実施例では、AC電圧を検出し
て、その結果に応じてDC電圧を制御するようマイクロ
プロセッサ210を構成する。ピーク間電圧検出回路3
07で検出されたAC電圧値はマイクロプロセッサ21
0により所定のタイミングで読み込まれ、マイクロプロ
セッサ210内のA/Dコンバータ214によりデジタ
ル信号化され、CPU211によりRAM230に一旦
格納される。そして、CPU211は、予めROM22
0に記憶させておいた図5の関係を表す関係式とAC電
圧データとから演算処理を行い、最適なDC電圧レベル
となるようなデータを決定し、PWM信号として高圧D
C発生回路100に送出する。このような制御を行うこ
とにより、より図5に示す関係に忠実なDC電圧値を段
階的に制御することができる。
【0052】(第4の実施例)本発明の第4の実施例
は、印加AC電圧の立ち上がり時定数を数百μs程度と
した構成とし、約50msの立ち上がり時間に調整され
た印加DC電圧に対して図5の条件を満足するように、
DC電圧を検出して、その検出結果に基づいてAC電圧
の制御を行うことを特徴とする。このような構成によ
り、AC出力電圧値は、DC出力電圧の−1200〜−
700Vまでの随時検出される過渡電圧曲線に比例して
0〜1000VP-P まで変化するように動作するので感
光体表面電位を一定に保持することが可能となる。
【0053】この第4の実施例の構成を図22に示す。
この第4の実施例の基本構成は、第2の実施例と略同一
であり、DC発生回路100′内の電圧検出回路106
から検出したDC電圧値がコントローラ部200に出力
されるように構成してある。
【0054】そして、第2の実施例と同様に、DC発生
回路100′は立ち上がり時間50ms程度のコンバー
タとし、一方、AC発生回路300は、PWMデータ0
0hで所定の最低振幅電圧値(本例では、0VP-P
を、またデータFFhで所定の最高振幅電圧値(本例で
は、1200VP-P を出力するように入力段の抵抗値が
設定してあって、立ち上がり時間が速く(500μs/
1kV)なるように調整したものとする。
【0055】この第4の実施例では、DC電圧を検出し
て、その結果に応じてAC電圧を制御するようマイクロ
プロセッサ210を構成する。電圧検出回路106で検
出されたDC電圧値はマイクロプロセッサ210により
所定のタイミングで読み込まれ、マイクロプロセッサ2
10内のA/Dコンバータ214によりデジタル信号化
され、CPU211によりRAM230に一旦格納され
る。そして、CPU211は、予めROM220に記憶
させておいた図5の関係を表す関係式とDC電圧データ
とから演算処理を行い、最適なAC電圧レベルとなるよ
うなデータを決定し、PWM信号として高圧AC発生回
路300に送出する。このような制御を行うことによ
り、より図5に示す関係に忠実なAC電圧値を段階的に
制御することができる。
【0056】(第5の実施例)本発明の第5の実施例
は、印加DC電圧の立ち上がり時定数を数十μs程度と
し、また印加AC電圧の立ち上がり時定数を数百μs程
度とした構成とし、図5に示す条件を満足するように、
印加DC電圧および印加AC電圧の双方の出力電圧をそ
れぞれ制御することを特徴とする。このような構成によ
り、AC出力電圧値は電圧上昇過渡状態において直線的
に0〜1000VP-P まで変化するように動作し、また
DC出力電圧値は電圧上昇過渡状態において直線的に−
1200〜−700Vまで変化するように動作するので
感光体表面電位を一定に保持することが可能となる。
【0057】この第5の実施例は、DC発生回路につい
ては第1の実施例と同様にしてPWM制御を行い、また
AC発生回路については第2の実施例と同様にしてPW
M制御を行う構成とし、電圧切換時の過渡状態において
DC発生回路およびAC発生回路の両方の出力電圧を制
御する。
【0058】すなわち、DC発生回路100は、スイッ
チング周波数が125kHzであり、またスイッチング
トランジスタにFETを用いることによって高周波スイ
ッチングが行なわれる所望の電圧値までの立ち上がり時
間が速い(50μs/kV)特性のDCコンバータと
し、PWMデータ00hで所定の最低電圧値(絶対値レ
ベル、本例では、−700V)を、またデータFFhで
所定の最高電圧値(絶対値レベル、本例では、−120
0V)を出力するように入力段の抵抗値が設定してあ
る。一方、AC発生回路300はPWMデータ00hで
所定の最低振幅電圧値(本例では、0VP-P )を、また
データFFhで所定の最高振幅電圧値(本例では、12
00VP-P )を出力するように入力段の抵抗値を設定し
たPWM制御のAC発生回路とし、立ち上がり時間が速
く(500μs/1kV)なるように調整したものとす
る。
【0059】高圧DC発生回路100に対しては、出力
電圧が−1200Vから−700Vまで直線的に立ち上
がらせるように予め計算しておいたデータとデータロー
ド時間とをROM220にメモリさせておき、マイクロ
プロセッサ210は、電圧切換えタイミングからROM
220より読み出したデータに従い、PWM信号を高圧
DC発生回路100に送信する。
【0060】また、高圧AC発生回路300に対して
は、出力電圧が0VP-P から1200VP-P まで、直線
的に立ち上がらせるように予め計算しておいたデータと
データロード時間とをROM220にメモリさせてお
き、マイクロプロセッサ210は、電圧切換えタイミン
グからROM220より読み出したデータに従い、PW
M信号を高圧AC発生回路300に送信する。
【0061】本実施例のDCとACの出力電圧を図23
(a),(b)に示す。このようにして出力されたDC
電圧およびAC電圧は図5の関係を満足して感光体の所
望の表面電位を得ることができる。
【0062】(第6の実施例)本発明の第6の実施例
は、印加するDC電圧およびAC電圧を共に、立ち上が
り時間が100ms程度の構成とし、AC電圧の印加タ
イミング(電圧切換タイミング)をDC電圧切換タイミ
ングから数10ms遅らせることを特徴とする。このよ
うな構成により、両者の切換タイミングが同時であれ
ば、感光体表面電位が図6のようにオーバーシュートを
起こす場合でも図7のようにアンダーシュートしか存在
しなくなり、感光体表面と現像バイアスの振幅電圧の上
限値(プラス側)との電位差は通常状態よりも縮小する
ので高圧リークの発生を防止することができる。
【0063】この第6の実施例は、DC発生回路につい
ては第2の実施例と同様の構成とし、またAC発生回路
は第1の実施例と同様の構成として、電圧切換時の過渡
状態においてDC発生回路およびAC発生回路のPWM
制御は行なわない。そして、この第6の実施例では、D
C回路およびAC回路はともに、定常状態までの立ち上
がり時間を100ms程度としてあり、AC電圧の切換
えタイミングをDC電圧の切換えタイミングより数10
ms程度遅らせる構成としてある。つまり、AC電圧が
印加されるまで、感光体の表面電位は、図3に示すよう
にDC電圧が下降した値分に比例して下降する。一方、
AC電圧が印加されると感光体の表面電位は図4に示し
た関係に従い、緩やかに下降した後、再び上昇する。こ
の出力電圧を示したのが図7である。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
DC電圧が過渡状態かつAC電圧も過渡状態という電圧
状態を制御することによって、紙間でDC−1200V
単一印加、通紙期間でDC−700V,AC−1200
P-P 印加というシーケンスにも拘わらず、DC電圧の
みを印加した場合とDC電圧にAC電圧を重畳した電圧
を印加した場合の双方の特性を生かして、通紙期間の画
像形成期間・非画像形成期間および紙間ともに安定して
感光体の表面電位を維持することができる。これによ
り、非画像域の感光体表面上に高圧リークが引き起こる
ことを防止することができる。つまり、感光体表面のリ
ーク発生箇所の電位が下降し、露光が行われたときのよ
うな静電潜像の形成が防止でき、非画像域へのリーク跡
現像による未存在のデータ画像が転写材上に転写される
ことを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る帯電装置を用いるカラーレーザー
プリンタの概略構成図である。
【図2】帯電部材に印加される電圧の波形図である。
【図3】帯電部材にDC電圧のみを印加したときの印加
DC電圧値と感光体表面電位との関係図である。
【図4】帯電部材にDC電圧にAC電圧を重畳した脈流
電圧を印加したときの印加AC電圧値と感光体表面電位
との関係図である。
【図5】感光体表面電位を一定に保持するための印加A
C電圧と印加DC電圧との関係図である。
【図6】印加電圧値過渡状態でオーバーシュートした表
面電位を示す波形図である。
【図7】印加電圧値過渡状態でアンダーシュートした表
面電位を示す波形図である。
【図8】各印加電圧のON/OFFシーケンスのタイミ
ングを示した説明図である。
【図9】第1の実施例で用いられているDC発生回路の
構成を示すブロック図である。
【図10】第1の実施例で用いられているコントローラ
部の構成を示すブロック図である。
【図11】第1の実施例で用いられているAC発生回路
の構成を示すブロック図である。
【図12】第1の実施例における印加AC電圧の過渡電
圧とそれに対応した印加DC電圧のデータとの関係を示
した説明図である。
【図13】第1の実施例におけるマイクロプロセッサに
よって制御され出力されたDC電圧の波形の一部を示し
た波形図である。
【図14】第1の実施例におけるマイクロプロセッサに
よって制御され出力されたDC電圧の波形を示した波形
図である。
【図15】第2の実施例で用いられているAC発生回路
の構成を示すブロック図である。
【図16】第2の実施例で用いられているコントローラ
部の構成を示すブロック図である。
【図17】第2の実施例で用いられているDC発生回路
の構成を示すブロック図である。
【図18】第2の実施例における印加DC電圧の過渡電
圧とそれに対応した印加AC電圧のデータとの関係を示
した説明図である。
【図19】第2の実施例におけるマイクロプロセッサに
よって制御され出力されたAC電圧の波形の一部を示し
た波形図である。
【図20】第2の実施例におけるマイクロプロセッサに
よって制御され出力されたAC電圧の波形を示した波形
図である。
【図21】第3の実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図22】第4の実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図23】第5の実施例におけるマイクロプロセッサに
より制御され出力された印加DC電圧および印加AC電
圧の波形図である。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2 帯電ローラ 3 感光体ドラム導電部材 4a〜4d 現像カートリッジ 5 現像カートリッジドラム 6 転写ドラム体 7 感光体層 8 定着ローラ 9 給紙ローラ 10 給紙カセット 11 吸着ローラ 12 帯電用高圧電源 14 グリッパ 15 分離除電器 16 分離爪 18 排紙ガイド 19 半導体レーザ 21 ポリゴンミラー 100,100′ DC発生回路 101 高周波トランス 102 スイッチング部 103 整流回路 104,104′,305,305′ 定電圧制御回路 105,306 エラーアンプ 106,307 電圧検出回路 107,308 ローパスフィルタ 200 コントローラ部 210 マイクロプロセッサ 211 中央演算処理装置(CPU) 212 D/A変換器 213 PWMパルス発生装置 214 A/D変換器 220 ROM 230 RAM 240 AC閾値設定部 250 DC閾値設定部 300,300′ AC発生回路 301 発振器 302 ローパスフィルタ 303 ドライバ 304 昇圧トランス Q1,Q11 トランジスタ R1〜R3,R11〜R13 抵抗

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電圧に交流電圧を重畳した帯電用電
    圧を帯電部材に印加し、当該帯電部材を感光体に接触さ
    せて当該感光体の感光層を帯電させる画像形成装置の帯
    電装置において、 DC設定値に従って前記直流電圧を出力する直流電圧生
    成手段と、 AC設定値に従って前記交流電圧を出力する交流電圧生
    成手段と、 前記直流電圧生成手段に前記DC設定値を出力し且つ前
    記交流電圧生成手段に前記AC設定値を出力して前記帯
    電用電圧を制御する帯電用電圧制御手段であって、前記
    DC設定値を第1のDC設定値から第2のDC設定値に
    切換えるとともに前記AC設定値を第1のAC設定値か
    ら第2のAC設定値に切換えて前記帯電用電圧を第1の
    帯電用電圧から第2の帯電用電圧に切換える場合、前記
    第1のDC設定値から前記第2のDC設定値への切換え
    は、前記第1のDC設定値と前記第2のDC設定値との
    中間の複数個のDC設定値を順次出力することによって
    行う帯電用電圧制御手段とを具備することを特徴とする
    画像形成装置の帯電装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像形成装置の帯電装
    置は、前記交流電圧生成手段から出力される前記交流電
    圧を検出する検出手段をさらに具え、前記帯電用電圧制
    御手段は前記第1のDC設定値から前記第2のDC設定
    値への切換えを、前記第1のDC設定値と前記第2のD
    C設定値との中間の複数個のDC設定値を前記検出手段
    の出力に基づいて順次出力することによって行うことを
    特徴とする画像形成装置の帯電装置。
  3. 【請求項3】 直流電圧に交流電圧を重畳した帯電用電
    圧を帯電部材に印加し、当該帯電部材を感光体に接触さ
    せて当該感光体の感光層を帯電させる画像形成装置の帯
    電装置において、 DC設定値に従って前記直流電圧を出力する直流電圧生
    成手段と、 AC設定値に従って前記交流電圧を出力する交流電圧生
    成手段と、 前記直流電圧生成手段に前記DC設定値を出力し且つ前
    記交流電圧生成手段に前記AC設定値を出力して前記帯
    電用電圧を制御する帯電用電圧制御手段であって、前記
    DC設定値を第1のDC設定値から第2のDC設定値に
    切換えるとともに前記AC設定値を第1のAC設定値か
    ら第2のAC設定値に切換えて前記帯電用電圧を第1の
    帯電用電圧から第2の帯電用電圧に切換える場合、前記
    第1のAC設定値から前記第2のAC設定値への切換え
    は、前記第1のAC設定値と前記第2のAC設定値との
    中間の複数個のAC設定値を順次出力することによって
    行う帯電用電圧制御手段とを具備することを特徴とする
    画像形成装置の帯電装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の画像形成装置の帯電装
    置は、前記直流電圧生成手段から出力される前記直流電
    圧を検出する検出手段をさらに具え、前記帯電用電圧制
    御手段は前記第1のAC設定値から前記第2のAC設定
    値への切換えを、前記第1のAC設定値と前記第2のA
    C設定値との中間の複数個のAC設定値を前記検出手段
    の出力に基づいて順次出力することによって行うことを
    特徴とする画像形成装置の帯電装置。
  5. 【請求項5】 直流電圧に交流電圧を重畳した帯電用電
    圧を帯電部材に印加し、当該帯電部材を感光体に接触さ
    せて当該感光体の感光層を帯電させる画像形成装置の帯
    電装置において、 DC設定値に従って前記直流電圧を出力する直流電圧生
    成手段と、 AC設定値に従って前記交流電圧を出力する交流電圧生
    成手段と、 前記直流電圧生成手段に前記DC設定値を出力し且つ前
    記交流電圧生成手段に前記AC設定値を出力して前記帯
    電用電圧を制御する帯電用電圧制御手段であって、前記
    DC設定値を第1のDC設定値から第2のDC設定値に
    切換えるとともに前記AC設定値を第1のAC設定値か
    ら第2のAC設定値に切換えて前記帯電用電圧を第1の
    帯電用電圧から第2の帯電用電圧に切換える場合、前記
    第1のDC設定値から前記第2のDC設定値への切換え
    は、前記第1のDC設定値と前記第2のDC設定値との
    中間の複数個のDC設定値を順次出力することによって
    切換え、且つ、前記第1のAC設定値から前記第2のA
    C設定値への切換えは、前記第1のAC設定値と前記第
    2のAC設定値との中間の複数個のAC設定値を順次出
    力することによって切換える帯電用電圧制御手段とを具
    備することを特徴とする画像形成装置の帯電装置。
  6. 【請求項6】 直流電圧に交流電圧を重畳した帯電用電
    圧を帯電部材に印加し、当該帯電部材を感光体に接触さ
    せて当該感光体の感光層を帯電させる画像形成装置の帯
    電装置において、 DC設定値に従って前記直流電圧を出力する直流電圧生
    成手段と、 AC設定値に従って前記交流電圧を出力する交流電圧生
    成手段と、 前記直流電圧生成手段に前記DC設定値を出力し且つ前
    記交流電圧生成手段に前記AC設定値を出力して前記帯
    電用電圧を制御する帯電用電圧制御手段であって、前記
    DC設定値を第1のDC設定値から第2のDC設定値に
    切換え、且つ前記AC設定値を第1のAC設定値から第
    2のAC設定値に切換えて前記帯電用電圧を第1の帯電
    用電圧から第2の帯電用電圧に切換える場合、前記第1
    のDC設定値から前記第2のDC設定値への切換えタイ
    ミングと前記第1のAC設定値から前記第2のAC設定
    値への切換タイミングとをずらせてそれぞれの設定値の
    切換えを行なう帯電用電圧制御手段とを具備することを
    特徴とする画像形成装置の帯電装置。
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