JP2009023570A - 洗車機 - Google Patents

洗車機 Download PDF

Info

Publication number
JP2009023570A
JP2009023570A JP2007190275A JP2007190275A JP2009023570A JP 2009023570 A JP2009023570 A JP 2009023570A JP 2007190275 A JP2007190275 A JP 2007190275A JP 2007190275 A JP2007190275 A JP 2007190275A JP 2009023570 A JP2009023570 A JP 2009023570A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
diluent
vehicle
cleaned
car wash
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007190275A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryoji Tokunaga
良二 徳永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daifuku Co Ltd
Original Assignee
Daifuku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daifuku Co Ltd filed Critical Daifuku Co Ltd
Priority to JP2007190275A priority Critical patent/JP2009023570A/ja
Publication of JP2009023570A publication Critical patent/JP2009023570A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Vehicle Cleaning, Maintenance, Repair, Refitting, And Outriggers (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、目標の被洗浄車両の表面との距離が離れても、目標の被洗浄車両の表面に所定の塗布範囲を確保して水または希釈液剤を的確に塗布することができる洗車機を提供することを目的とする。
【解決手段】被洗浄車両5に対して、水または液剤を水により希釈した希釈液剤を噴射する複数の噴射ノズル12a〜17aを有するアーチ(配管)18aを備え、アーチ18aに水または希釈液剤を供給する上方給水ホース61aの始端に、水または希釈液剤を断続して出力する断続装置62を備える。この構成によれば、ノズル12a〜17aからパルス的に水または希釈液剤が被洗浄車両5へ噴射され、このとき水または希釈液剤が固まりとなって、霧状とならずに遠くへ飛び、被洗浄車両5の表面との距離が離れていても、目標の被洗浄車両5の表面に所定の塗布範囲を確保して、水または希釈液剤を的確に塗布できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、被洗浄車両と洗車機本体を相対移動させながら、前記被洗浄車両に対して洗車を行う洗車機、特に被洗浄車両に対して水、または液剤を水により希釈した希釈液剤を噴射する噴射ノズルに関するものである。
上記従来の洗車機の一例が特許文献1に開示されている。
この特許文献1に開示されている洗車機では、貯水タンクに設けられた水中ポンプにより汲み上げられた水(洗車用水)を洗車機内の水パネルに供給し、この水を水パネルに設けた開閉弁を介して、被洗浄車両に対して水を噴射する水噴射ノズルに供給し、また被洗浄車両に対して液剤を前記水により希釈した希釈液剤を噴射する液剤噴射ノズルに供給している。
液剤を水で希釈する場合には、水を、水パネルに設けた開閉弁を介してサイフォンインジェクターに供給し、同時に液剤タンクから液剤ポンプにより汲み上げられた液剤をサイフォンインジェクターに供給することにより混合して前記液剤噴射ノズルに供給している。
上記構成により、水中ポンプおよび液剤ポンプを駆動し、被洗浄車両に対して水を噴射する場合あるいは被洗浄車両に対して希釈液剤を噴射する場合のいずれも、各開閉弁を開操作することにより、水あるいは希釈液剤を被洗浄車両に対して噴射している。
特開2004−224063号公報
各水噴射ノズルあるいは液剤噴射ノズルから水あるいは希釈液剤を噴射するとき、これらノズルと噴射する目標の被洗浄車両の表面との距離が離れると、水または希釈液剤を目標の被洗浄車両の表面に所定の塗布範囲(拡がり範囲)を確保して、的確に塗布することは困難であった。このような問題を解決するために、水中ポンプから供給される水の圧力を増加させるか、あるいは水噴射ノズルと液剤噴射ノズルのノズル口を絞るかにより、ノズルの出口(噴射口)における水あるいは希釈液剤の圧力を高めて、水あるいは希釈液剤の飛び方向および飛び距離を改善することが考えられる。
しかし、水中ポンプから供給される水の圧力を増加させるには、ポンプ容量を大きくし、吐出圧力を高めた水中ポンプが必要となり、コストが大幅に増加するという問題が発生する。
また水噴射ノズルと液剤噴射ノズルのノズル口を絞ると、噴射される水または希釈液剤が霧状になり、すなわちノズル口径が細いとき一定時間、所定圧力(水または希釈液剤の圧力)が継続すると水または希釈液剤が分離して霧状となってしまい、その結果、噴射される水または希釈液剤が拡散してしまい、逆に目標の被洗浄車両の表面に達しないという問題が発生する。
また現在、エコロジーが叫ばれ、洗車機にて使用する洗車用水の節約(節水)が求められてきている(従来の洗車機では、開閉弁が開かれると、ずっと水を流し続けることになり、洗車用水を多量に使用している)。そこで、節水を目標として、水中ポンプの水圧を落として水量を落とすと、水噴射ノズルおよび液剤噴射ノズルから噴射される、水および希釈液剤が拡がらず、すなわち目標の被洗浄車両の表面に所定の塗布範囲に拡がらず、洗浄にムラが生じる恐れがあった。
そこで、本発明は、目標の被洗浄車両の表面との距離が離れても、目標の被洗浄車両の表面に所定の塗布範囲を確保して水または希釈液剤を的確に塗布することができ、また洗車用水を節約できる洗車機を提供することを目的としたものである。
前述した目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、被洗浄車両と洗車機本体を相対移動させながら、前記被洗浄車両に対して洗車を行う洗車機であって、前記被洗浄車両に対して、水または液剤を水により希釈した希釈液剤を噴射する噴射ノズルと、前記噴射ノズルに前記水または希釈液剤を供給する配管を備え、前記配管に、供給されてきた水または希釈液剤を、断続して前記噴射ノズルへ出力する断続装置を介装したことを特徴とするものである。
上記構成によれば、噴射ノズルへ水または希釈液剤が断続的に供給され、噴射ノズルからパルス的に水または希釈液剤が被洗浄車両へ噴射される。このように、パルス的に水または希釈液剤が噴射ノズルから出力されるとき、噴射ノズルの出口における水または希釈液剤の圧力が瞬間的に変化することにより、水あるいは希釈液剤は拡散されずに固まりとなって飛び出し、霧状とならずに遠くへ飛び、水あるいは希釈液剤の飛び方向および飛び距離が改善され、よって被洗浄車両の表面との距離が離れても、目標の被洗浄車両の表面に所定の塗布範囲を確保して的確に塗布される。また噴射ノズルの口径を絞っても、噴射ノズルへ水または希釈液剤を断続的に供給することにより、水または希釈液剤は霧状となることなく、固まりとなって飛び、被洗浄車両の表面との距離がより遠くに離れても、目標の被洗浄車両の表面に所定の塗布範囲を確保して水または希釈液剤が的確に塗布される。
また請求項2に記載の発明は、被洗浄車両と洗車機本体を相対移動させながら、前記被洗浄車両に対して洗車を行う洗車機であって、前記被洗浄車両に対して、水または液剤を水により希釈した希釈液剤を噴射する複数の噴射ノズルと、前記複数の噴射ノズルを少なくとも2つのグループに分離し、各グループ毎に前記水または希釈液剤を供給する配管を備え、前記各配管に対して、供給されてきた水または希釈液剤を、順に切り換えて断続的に出力する断続装置を備えたことを特徴とするものである。
上記構成によれば、グループに分離された噴射ノズルから、順に切り換えられて水または希釈液剤がパルス的に被洗浄車両へ噴射される。このように、パルス的に水または希釈液剤が噴射ノズルから出力されるとき、上述したように、噴射ノズルの出口における水または希釈液剤の圧力が瞬間的に変化することにより、水あるいは希釈液剤は拡散されずに固まりとなって飛び出し、霧状とならずに遠くへ飛び、水あるいは希釈液剤の飛び方向および飛び距離を改善され、よって被洗浄車両の表面との距離が離れても、目標の被洗浄車両の表面に所定の塗布範囲を有して的確に塗布される。また1台の断続装置により、順に切り換えて複数の配管へ水または希釈液剤を供給することにより、配管毎に断続装置を設ける場合と比較してコストを低減できる。さらに使用される洗車用水は、従来の水量をグループの数で除算した水量にでき、節水ができる。
また請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の発明であって、前記断続装置は、筒状の本体と、前記本体の一方の端部に配置され、前記水または希釈液剤が供給される入口と、前記本体の他方の端部に配置され、前記水または希釈液剤が出力される複数の出口と、前記本体に回転自在に支持された回転軸と、前記回転軸に一定角度を設けて取り付けられ、前記入口から供給される水または希釈液剤の圧力を受けて回転する羽根車と、前記羽根車の前記出口側の端部に取り付けられ、羽根車の回転に伴い前記入口と前記出口の一つを順に断続的に連通するセパレータとから構成されていることを特徴とするものである。
上記構成によれば、入口から水または希釈液剤が供給されると、その圧力を受けて羽根車が回転し、この羽根車に取り付けられたセパレータが回転し、このセパレータの回転により入口と出口の一つが順に連通され、一つの配管へ順に断続的に水または希釈液剤が供給され、一つの配管の噴射ノズルからパルス的に水または希釈液剤が被洗浄車両に対して噴射される。
また請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明であって、前記被洗浄車両と洗車機本体の相対移動速度に応じて、前記断続装置の出口から1回毎に出力される水または希釈液剤が前記噴射ノズルより噴射されて被洗浄車両の表面に塗布される塗布範囲が、前回の塗布範囲と少なくとも一部が重なるように、前記断続装置から前記噴射ノズルへ出力される水または希釈液剤の間隔が設定され、この間隔を満たすよう前記羽根車の回転速度が設定され、この回転速度を満たすように前記羽根車の一定角度が設定されていることを特徴とするものである。
上記構成によれば、被洗浄車両と洗車機本体の相対移動速度に応じて被洗浄車両の表面に、連続して形成される水または希釈液剤の塗布範囲に隙間ができないように水あるいは希釈液剤が噴射され、洗浄の際のムラの発生が防止される。
本発明の洗車機は、噴射ノズルへ水または希釈液剤が断続的に供給され、噴射ノズルからパルス的に水または希釈液剤が被洗浄車両へ噴射されることにより、水または希釈液剤は固まりとなって飛び出し、霧状とならずに遠くへ飛び、水あるいは希釈液剤の飛び方向および飛び距離を改善でき、よって被洗浄車両の表面との距離が離れても、目標の被洗浄車両の表面に所定の塗布範囲を確保して、的確に塗布できる、という効果を有している。
また本発明の洗車機は、グループに分離された噴射ノズルから、順に切り換えられてパルス的に水または希釈液剤が被洗浄車両に対して噴射されることにより、水または希釈液剤は固まりとなって飛び出し、霧状とならずに遠くへ飛び、水あるいは希釈液剤の飛び方向および飛び距離を改善でき、よって被洗浄車両の表面との距離が離れても、目標の被洗浄車両の表面に所定の塗布範囲を確保して水または希釈液剤を的確に塗布でき、また使用される洗車用水は、従来の水量をグループの数で除算した水量にでき、節水ができる、という効果を有している。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図3は本発明の実施の形態における洗車機の側面図、図4は同洗車機における配管状態の概略説明図である。
図3に示すように、門形の洗車機本体10は複数個の車輪11を介してレール1上に載置されており、走行駆動装置(図示せず)の作動により一定経路上で往復走行される。また洗車機本体10には、被洗浄車両(普通乗用車など)5の洗浄手段として、第1洗浄水ノズル12と、第1洗剤ノズル(希釈液剤用ノズルの一例)13と、第2洗浄水ノズル14と、撥水コート剤ノズル(希釈液剤用ノズルの一例)15と、第2洗剤ノズル(希釈液剤用ノズルの一例)16と、ワックスノズル(希釈液剤用ノズルの一例)17とが、前部から後部に亘って、この順で配設されている。
各ノズル12〜17は、図1(a)または図1(b)に示すように、洗車機本体10に配置されたアーチ18に取り付けられている。
図1(a)では、洗車機本体10の被洗浄車両5の上方位置に、上方アーチ18aのみが配置されており、この上方アーチ18aに、被洗浄車両5の上方から水または液剤(洗剤、ワックス、撥水コート剤等)を水により希釈した希釈液剤を噴射するノズル12a〜17aを取り付けた構成とされている。
また図1(b)では、被洗浄車両5の上方と両側方を囲むように洗車機本体10に配置されたアーチ18を、上方アーチ18aと両側方アーチ18bに分離し、上方アーチ18aに、被洗浄車両5の上方から水または希釈液剤を噴射するノズル12a〜17aを取り付け、また各側方アーチ18bに、被洗浄車両5の両側方から水または希釈液剤を噴射するノズル12b〜17bを取り付けた構成とされている。またこの構成により、各ノズル12〜17は2つグループ(ノズル12a〜17aとノズル12b〜17b)に分離されたことになっている。
またアーチ18(上方アーチ18aおよび側方アーチ18b)は、水または希釈液剤の経路(パイプ状の配管)を形成しており、このアーチ18から水または希釈液剤が各ノズル12〜17に供給され、噴射される。
また洗車機本体10には、図3に示すように、被洗浄車両5の乾燥手段として、トップノズル(図示せず)、左右一対のサイドノズル19、ならびに両ノズル19に同時に連通して風を供給する左右一対のブロワ装置20が設けられる。さらに洗車機本体10には、被洗浄車両5のブラッシング手段として、サイドブラシ21やロッカーブラシ22やトップブラシ23が配設されている。
また洗車機本体10には、正面側方に、実行する洗車コースを選択するスイッチや洗車スタートスイッチ(いずれも図示せず)を備えた洗車機の操作パネル7が配置され、正面中央上方に、被洗浄車両5の車高を検出する車高センサ8が設けられている。
また洗車機本体10の一方の側方内部には、図4に示す水分配手段(水パネル)25が設けられている。この水分配手段25は、弁群の制御などによって、前記各ノズル12〜17へ分水供給するものである。すなわち前記水分配手段25は、地上側の水供給手段26に主給水ホース29を介して接続されている。前記水供給手段26は、貯水タンク27と、この貯水タンク27内に配設される水中ポンプ28などからなり、この水中ポンプ28に前記主給水ホース29の始端が接続されている。
前記主給水ホース29からは、前記各ノズル12〜17に接続される副給水ホース32〜37が分岐され、これら副給水ホース32〜37中には電磁式の開閉弁42〜47が設けられている。そして各ノズル12〜17のうち、水Wのみを噴射させる洗浄水ノズル12,14を除く希釈液剤用のノズル13,15〜17、つまり液剤を水Wにより希釈した希釈液剤を被洗浄車両5に対して噴射する希釈液剤用のノズル13,15〜17に対応して、それぞれ同様な構成の液剤供給手段50が接続されている。
すなわち、希釈液剤用のノズル13,15〜17に対応して、前記開閉弁43,45〜47の下手(下流側)において副給水ホース33,35〜37中には、それぞれサイフォンインジェクター51が設けられている。そして、貯液タンク52と、この貯液タンク52から前記サイフォンインジェクター51に亘って設けられる液剤配管53と、この液剤配管53中に設けられる液剤ポンプ54と、この液剤ポンプ54の下手(下流側)において前記液剤配管53中に設けられる逆止弁(液剤の流出を防止する手段の一例)55とが設けられる。
各逆止弁55によって、前記液剤配管53中に空気取り込み孔56が形成されることになり、以て前記サイフォンインジェクター51の吸引が液剤ポンプ54の噴出量を超えたとき空気Aを取り込み可能に構成されている。
ここで、希釈液剤用のノズル13,15〜17に対応する各貯液タンク52に、液剤として、それぞれ液状の洗剤Bと撥水コート剤CとワックスDとが貯えられている。前記各液剤としては、原液もしくは所定濃度に希釈されたものが適宜用いられる。以上の51〜56などにより、液剤供給手段50の一例が構成され、そして13、15〜17、25〜56などにより、希釈液剤供給装置58の一例が構成される。
また図1に示すように、上方アーチ18aには、この上方アーチ18aに水または希釈液剤を供給する上方給水ホース61aが接続され、また側方アーチ18bには、この側方アーチ18bに水または希釈液剤を供給する側方給水ホース61bが接続されている。
また前記各副給水ホース32〜37の終端には、図1(a)に示すように上方アーチ18aのみが配置される構成の場合には、供給されてきた水または希釈液剤を、断続して上方給水ホース61aへ出力し、ノズル12a〜17aへ供給する断続装置62が設けられている。すなわち、ノズル12a〜17aに水または希釈液剤を供給する配管(各副給水ホース32〜37と上方給水ホース61aからなる配管)に、供給されてきた水または希釈液剤を、断続してノズル12a〜17aへ出力する断続装置62が介装されている。
また前記各副給水ホース32〜37の終端には、図1(b)に示すように上方アーチ18aおよび側方アーチ18bが配置される構成の場合には、供給されてきた水または希釈液剤を、上方給水ホース61aと側方給水ホース61bに対して、順に切り換えて断続的に出力し、ノズル12a〜17aとノズル12b〜17bへ切り換えて断続的に供給する断続装置(分岐装置を兼用している)62が設けられている。すなわち、ノズル12a〜17aとノズル12b〜17bにそれぞれ水または希釈液剤を供給する配管(各副給水ホース32〜37と上方給水ホース61aからなる配管、各副給水ホース32〜37と側方給水ホース61bからなる配管)に対して、供給されてきた水または希釈液剤を、順に切り換えて断続的に出力する断続装置62が備えられている。なお、図4に示すノズル12〜17の構成は、図1(b)に示すように上方アーチ18aおよび側方アーチ18bが配置される構成の場合について図示している。
断続装置62は、図2に示すように、筒状の本体64と、本体64の一方の端部に配置され、水または希釈液剤を供給する副給水ホース32〜37が接続される入口65と、本体64の他方の端部に配置され、上方給水ホース61aと側方給水ホース61bが接続され、水または希釈液剤が出力される2つ(複数の一例)の出口66a,66bと、本体64の両端部にそれぞれ設けられた軸受67と、これら軸受67に回転自在に支持された回転軸68、回転軸68に、この回転軸68より一定の傾き角度θを有して取り付けられて入口65から供給される水または希釈液剤の圧力を受けて回転する羽根車69と、羽根車69の出口66a,66b側の端部に取り付けられ、羽根車69の回転に伴い入口65と出口66a,66bの一つを順に断続的に連通するセパレータ70から構成されている。なお、図1(a)に示す構成の場合には、側方給水ホース61bが接続されないために、出口66bは塞がれている。
前記傾き角度θは、供給される水または希釈液剤の圧力(一定圧力)を受けて羽根車69が回転する回転速度を決定するものであり、この回転速度により各出口66a,66bからそれぞれ出力される水または希釈液剤の間隔(噴射の間隔に相当する)が決定される。この間隔は、各ノズル12〜17から1回で噴射される水または希釈液剤が被洗浄車両5に塗布される塗布範囲が、前回の塗布範囲との間に隙間がでないように(一部が重なるように)、洗車機本体10の走行速度(被洗浄車両5と洗車機本体10の相対移動速度に相当する)に応じて設定され、この間隔により羽根車69の回転速度が設定され、その回転速度の設定により羽根車69の傾き角度θが設定されている。
この断続装置62の構成により、入口65から水または希釈液剤が供給されて羽根車69に一定の水圧が与えられると羽根車69が回転し、この羽根車69に固定されたセパレータ70が回転し、このセパレータ70の回転により出口66a,66bが一つずつ順に入口65と連通され、図1(a)に示す構成の場合には、上方給水ホース61a(上方アーチ18a)へ水または希釈液剤が断続的に供給され、図1(b)に示す構成の場合には、上方給水ホース61a(上方アーチ18a)と側方給水ホース61b(両側方アーチ18b)へ図2(a)(b)に示すように、交互に水または希釈液剤が断続的に供給され、各上方ノズル12a〜17a、あるいは各上方ノズル12a〜17aおよび各側方ノズル12b〜17bより、被洗浄車両5の上面、あるいは上面および両側面に対してパルス的に水または希釈液剤が噴射される。このように、パルス的に水または希釈液剤がノズル12〜17(12a〜17a,12b〜17b)から出力されるとき、これらノズル12〜17の出口における水または希釈液剤の圧力が瞬間的に変化することにより、水あるいは希釈液剤は拡散されずに固まりとなって飛び出し、霧状とならずに遠くへ飛び、水あるいは希釈液剤の飛び方向および飛び距離が改善され、よって被洗浄車両5の表面との距離が離れても、目標の被洗浄車両5の表面に所定の塗布範囲を確保して的確に塗布される。なお、ノズル12〜17の口径を絞っても、ノズル12〜17へ水または希釈液剤を断続的に供給することにより、水または希釈液剤は霧状となることなく、固まりとなって飛び、被洗浄車両5の表面との距離がより遠くに離れても、目標の被洗浄車両5の表面に所定の塗布範囲を確保して水または希釈液剤が的確に塗布される。
以下に、上記実施の形態における作用を説明する。
洗車を行うに際して、まず被洗浄車両5を停止させた状態で運転者または作業者が操作パネル7を操作し、以て希望する一つの洗車コース(洗浄条件)が設定される。この状態で操作パネル7の洗車スタートスイッチ(図示せず)をオン操作することで、洗車機本体10を往復走行させながら、回転により拡がった各ブラシ21,22,23の接近離間動、洗浄水ノズル12,14を介しての水(洗浄水)Wの供給、洗剤ノズル13,16を介しての希釈した洗剤(希釈液剤の一例)bの供給、撥水コート剤ノズル15を介しての希釈した撥水コート剤(希釈液剤の一例)cの供給、ワックスノズル17を介しての希釈したワックス(希釈液剤の一例)dの供給、ならびに両サイドノズル19からの風の吹き付け等を適宜に組合せて作動させ、以て被洗浄車両5に対する所期の基本的な洗車工程と乾燥工程とが行えることになる。
このような洗車工程を遂行する際に、車高センサ8や適宜の検出手段により車高や車長などが検出され、制御装置などを介して、前述した各作動部が好適に作動される。
また断続装置62の作用により、外部から何ら制御されることなく、図1(a)に示す構成の場合には各上方ノズル12a〜17aへ水または希釈液剤が断続的に供給され、図1(b)に示す構成の場合には各上方ノズル12a〜17aと各側方ノズル12b〜17bへ水または希釈液剤が断続的に交互に供給され、各上方ノズル12a〜17a、あるいは各上方ノズル12a〜17aおよび各側方ノズル12b〜17bより被洗浄車両5の上面と両側面に対してパルス的に水または希釈液剤が噴射される。このとき、各上方ノズル12a〜17a、あるいは各上方ノズル12a〜17aおよび各側方ノズル12b〜17bから1回で水または希釈液剤が噴射されて被洗浄車両5に塗布される塗布範囲と、前回の塗布範囲との間に隙間ができないように、水または希釈液剤が噴射され、被洗浄車両5の上面にムラがでないようにされている。
このようにして所期の洗車を行えるのであり、その際に、希釈液剤用のノズル13,15〜17を介しての希釈した洗剤b、希釈した撥水コート剤c、希釈したワックスdの供給は、前記開閉弁43,45〜47の開閉制御と液剤ポンプ54の運転制御などにより、所期の工程に沿って、適宜に空気Aを取り込みながら行われる。
このうち、たとえば希釈した撥水コート剤cの供給は、開閉弁45の開動と液剤ポンプ54の運転とにより行われる。すなわち、水供給手段26の水中ポンプ28を運転させることにより、貯水タンク27内の水Wを、主給水ホース29を介して水分配手段25側へ給水しており、この状態で、前述したように開閉弁45を開動させることで、主給水ホース29から副給水ホース35への給水を行える。さらに、液剤ポンプ54の運転により、貯液タンク52内の撥水コート剤Cが液剤配管53側へ供給されている。
このときサイフォンインジェクター51においては、主給水ホース29から副給水ホース35へと圧送している水Wによって負圧が発生し、以てサイフォンインジェクター51に吸引力が生じている。このサイフォンインジェクター51に生じた吸引力によって、液剤配管53側へ供給されている撥水コート剤Cを吸込んで、水中ポンプ28側からの水Wに合流(混合)させることになり、以て希釈した撥水コート剤cとして、撥水コート剤ノズル15から被洗浄車両5に噴射(供給)して、その表面に塗布し得る。
その際に、液剤ポンプ54の運転によって撥水コート剤Cが、液剤配管53を介してサイフォンインジェクター51の部分に供給されていることで、撥水コート剤Cの供給量は、主給水ホース29から副給水ホース35へと送っている水Wの水量、水圧が変化し、サイフォンインジェクター51に作用される吸引力が変化した場合にも、常にほぼ一定となり安定することになる。そして、サイフォンインジェクター51の吸引力が液剤ポンプ54の噴出量を超えて液剤配管53内が低圧化しようとしたとき、逆止弁55を介して空気取り込み孔56より液剤配管53内に空気Aを自動的に取り込むことになる。
これにより、撥水コート剤Cに空気Aを合流(混合)させることになって低圧化を防止し得、以て液剤配管53は潰れたりすることなく、その形状を維持し得る。この形状維持により、液剤ポンプ54からの噴出量を、そのまま水Wに合流(混合)させることになって、濃度を安定させた希釈した撥水コート剤cとして撥水コート剤ノズル15から噴射(供給)し得る。
さらに希釈した撥水コート剤cは、空気Aの合流(混合)により発泡状態になり、したがって被洗浄車両5の表面への塗布は充分に付着した状態で行われることになって、流れ落ち難くなり、良好な撥水効果をもたらすことができる。
なお、希釈した洗剤bの供給や希釈したワックスdの供給も同様にして行えるものである。
以上のように本実施の形態によれば、図1(a)に示す構成の場合には、ノズル12a〜17aへ水または希釈液剤が断続的に供給され、ノズル12a〜17aからパルス的に水または希釈液剤が被洗浄車両5へ噴射されることにより、水または希釈液剤が固まりとなって飛び出し、霧状とならずに遠くへ飛び、水あるいは希釈液剤の飛び方向および飛び距離を改善でき、よって被洗浄車両5の表面との距離が離れていても、目標の被洗浄車両5の表面に所定の塗布範囲を確保して、水または希釈液剤を的確に塗布できる。このとき、水中ポンプ28のポンプ容量や吐出圧力を増加させる必要はなく、コストの増加を押えることができる。
また本実施の形態によれば、図1(b)に示す構成の場合には、グループに分離されたノズル12a〜17aとノズル12b〜17bへ順に切り換えられて水または希釈液剤が供給され、ノズル12a〜17aとノズル12b〜17bから交互にパルス状に水または希釈液剤が被洗浄車両5へ噴射されることにより、水または希釈液剤が固まりとなって飛び出し、霧状とならずに遠くへ飛び、水あるいは希釈液剤の飛び方向および飛び距離を改善でき、よって被洗浄車両5の表面との距離が離れていても、目標の被洗浄車両5の表面に所定の塗布範囲を確保して、水または希釈液剤を的確に塗布でき、また使用される洗車用水は、従来の水量をグループの数で除算した水量にでき、節水ができる。
また本実施の形態によれば、入口65から供給された水または希釈液剤の圧力を受けて羽根車69が回転し、この羽根車69のセパレータ70が回転し、このセパレータ70の回転により出口66a,66bが一つずつ順に入口65に連通され、ノズル12a〜17aの上方アーチ18aへ断続的に水または希釈液剤が供給され、あるいはグループに分離されたノズル12a〜17aとノズル12b〜17bの上方アーチ18aと側方アーチ18bへ交互に断続的に水または希釈液剤が供給され、ノズル12a〜17a、あるいはノズル12a〜17aおよびノズル12b〜17bからパルス的に水または希釈液剤が被洗浄車両5へ噴射されることにより、何ら外部から制御する必要がなく、すなわち外部に制御装置を設けることなく、必要な間隔で水または希釈液剤を噴射することができる。また1台の断続装置62により、2つのアーチ18(上方アーチ18aと側方アーチ18b)へ交互に断続的に水または希釈液剤を供給でき、上方アーチ18aと側方アーチ18bにそれぞれ断続装置62を設ける場合と比較してコストを低減できる。
また本実施の形態によれば、被洗浄車両5と洗車機本体10の相対移動速度に応じて被洗浄車両5の表面に、連続的に形成される水または希釈液剤の塗布範囲に隙間ができないように水または希釈液剤が噴射されることにより、洗浄の際のムラの発生を防止することができる。
なお、本実施の形態では、アーチ18は2つに分離されていることにより、断続装置62の出口66a,66bを2つとしているが、アーチ18が分離される数が増加するとその分離されたアーチの数に合わせて断続装置62の出口66の数を増加させる。また出口66の数が増加すると、セパレータ70の形状が、羽根車69の回転に伴い入口65と増加した出口66の一つのみが連通し、水または希釈液剤が出力されるように形状が変更される。
また本実施の形態では、断続装置62は、羽根車69を使用した機械式としているが、このような機械式の断続装置62の代わりに、上方給水ホース61aと側方給水ホース61bにそれぞれ開閉弁(電磁弁)を介装し、2つの電磁弁のオン・オフを繰り返して、水または希釈液剤を断続的に供給することにより、パルス状の水または希釈液剤を噴射する構成とすることとしてもよい。
本発明の実施の形態における洗車機のアーチの構成図であり、(a)は上方アーチのみのときの図、(b)は上方アーチおよび側方アーチにより構成されたときの図である。 同洗車機の断続装置の構成図であり、(a)は一方の出口へ水または希釈液剤を供給するとき、(b)は他方の出口へ水または希釈液剤を供給するときのセパレータの動きを示す図である。 同洗車機の側面図である。 同洗車機における配管状態の概略説明図である。
符号の説明
5 被洗浄車両
10 洗車機本体
12 第1洗浄水ノズル
13 第1洗剤ノズル(希釈液剤用ノズル)
14 第2洗浄水ノズル
15 撥水コート剤ノズル(希釈液剤用ノズル)
16 第2洗剤ノズル(希釈液剤用ノズル)
17 ワックスノズル(希釈液剤用ノズル)
18 アーチ
18a 上方アーチ
18b 側方アーチ
25 水分配手段(水パネル)
26 水供給手段
27 貯水タンク
28 水中ポンプ
29 主給水ホース
32〜37 副給水ホース
42〜47 開閉弁
50 液剤供給手段
58 希釈液剤供給装置
61a 上方給水ホース
61b 側方給水ホース
62 断続装置
64 本体
65 入口
66a,66b 出口
67 軸受
68 回転軸
69 羽根車
70 セパレータ
W 水
A 空気
B 洗剤(液剤)
b 希釈した洗剤(希釈液剤)
C 撥水コート剤(液剤)
c 希釈した撥水コート剤(希釈液剤)
D ワックス(液剤)
d 希釈したワックス(希釈液剤)

Claims (4)

  1. 被洗浄車両と洗車機本体を相対移動させながら、前記被洗浄車両に対して洗車を行う洗車機であって、
    前記被洗浄車両に対して、水または液剤を水により希釈した希釈液剤を噴射する噴射ノズルと、
    前記噴射ノズルに前記水または希釈液剤を供給する配管
    を備え、
    前記配管に、供給されてきた水または希釈液剤を、断続して前記噴射ノズルへ出力する断続装置を介装したこと
    を特徴とする洗車機。
  2. 被洗浄車両と洗車機本体を相対移動させながら、前記被洗浄車両に対して洗車を行う洗車機であって、
    前記被洗浄車両に対して、水または液剤を水により希釈した希釈液剤を噴射する複数の噴射ノズルと、
    前記複数の噴射ノズルを少なくとも2つのグループに分離し、各グループ毎に前記水または希釈液剤を供給する配管
    を備え、
    前記各配管に対して、供給されてきた水または希釈液剤を、順に切り換えて断続的に出力する断続装置を備えたこと
    を特徴とする洗車機。
  3. 前記断続装置は、
    筒状の本体と、
    前記本体の一方の端部に配置され、前記水または希釈液剤が供給される入口と、
    前記本体の他方の端部に配置され、前記水または希釈液剤が出力される複数の出口と、
    前記本体に回転自在に支持された回転軸と、
    前記回転軸に一定角度を設けて取り付けられ、前記入口から供給される水または希釈液剤の圧力を受けて回転する羽根車と、
    前記羽根車の前記出口側の端部に取り付けられ、羽根車の回転に伴い前記入口と前記出口の一つを順に断続的に連通するセパレータと
    から構成されていること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の洗車機。
  4. 前記被洗浄車両と洗車機本体の相対移動速度に応じて、前記断続装置の出口から1回毎に出力される水または希釈液剤が前記噴射ノズルより噴射されて被洗浄車両の表面に塗布される塗布範囲が、前回の塗布範囲と少なくとも一部が重なるように、前記断続装置から前記噴射ノズルへ出力される水または希釈液剤の間隔が設定され、この間隔を満たすよう前記羽根車の回転速度が設定され、この回転速度を満たすように前記羽根車の一定角度が設定されていること
    を特徴とする請求項3に記載の洗車機。
JP2007190275A 2007-07-23 2007-07-23 洗車機 Pending JP2009023570A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007190275A JP2009023570A (ja) 2007-07-23 2007-07-23 洗車機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007190275A JP2009023570A (ja) 2007-07-23 2007-07-23 洗車機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009023570A true JP2009023570A (ja) 2009-02-05

Family

ID=40395789

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007190275A Pending JP2009023570A (ja) 2007-07-23 2007-07-23 洗車機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009023570A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012101695A (ja) * 2010-11-11 2012-05-31 Daifuku Co Ltd 洗車機
EP3286046B1 (en) * 2015-04-21 2021-07-07 Washme Properties, LLC Fluid delivery system for a vehicle wash system

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012101695A (ja) * 2010-11-11 2012-05-31 Daifuku Co Ltd 洗車機
EP3286046B1 (en) * 2015-04-21 2021-07-07 Washme Properties, LLC Fluid delivery system for a vehicle wash system

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5107913B2 (ja) ワイパー装置
JP2009023570A (ja) 洗車機
JP4497048B2 (ja) 洗車機
JP2008149984A (ja) 車体洗浄方法及びそれに用いる噴射ノズル並びに車体洗浄装置
JP6558806B2 (ja) 洗車機及び洗車方法
JP4853427B2 (ja) 洗車機
JP6819648B2 (ja) 洗車機
JP4952501B2 (ja) 洗車機
JP3912290B2 (ja) 希釈液剤供給装置および洗車機
JP6395552B2 (ja) 噴流ノズル及びそれを備えた車体洗浄装置
JP6274084B2 (ja) 洗車機及び洗車方法
CN100490727C (zh) 餐具清洗机
JP2016097705A (ja) 洗車機及び洗車方法
JP5521869B2 (ja) 洗車機
JP4788691B2 (ja) 洗車機
JP6816744B2 (ja) 洗車機
JP5029397B2 (ja) 洗車機
JP6119473B2 (ja) 洗車機
JP5206721B2 (ja) 洗車機
JP6911817B2 (ja) 洗車機
JP2002037038A (ja) 門型洗車機
JP3914145B2 (ja) ウォッシャ装置
JP2004314792A (ja) 車両用ウォッシャ装置
JP5158243B2 (ja) 洗車方法および洗車機
JP2014008918A (ja) 洗車機