JP5521869B2 - 洗車機 - Google Patents

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Description

本発明は、たとえば給油所に設置され洗車に使用される洗車機に関し、特に、洗浄水や液剤を噴射する噴射ノズルを備える洗車機に関する。
従来、給油所などに設置されている洗車機は、被洗浄車両と洗車機本体を前後方向に相対移動させながら、被洗浄車両に貯液タンクに貯留された液剤や洗浄水を噴射して洗車を行う構成とされている。また、液剤や洗浄水を噴射しながらブラッシングして洗浄することや、洗浄後に風を吹き付けて乾燥することが行われている。
洗浄工程においては、先ず、洗浄水を用いて汚れを落とし、次いでシャンプーなどの液剤を用いて洗浄し、さらに洗浄水を用いて水洗いする。この洗浄工程の後で、各送風ノズルから送風して乾燥する乾燥工程が行われる。また、必要に応じてワックスや撥水コートなどの液剤塗布工程を適宜組み合わせて洗車を行う。このように、洗車の際に用いる液剤としては、各種のシャンプーやワックスやコート類が用いられており、それぞれ専用の貯液タンクに貯留され、タンク内に挿入されたチューブを介して、洗車工程の処理に応じて噴射され消費される。また、複数の洗車モードから所望のモードを選択し、使用する液剤の種類を選択して所定の洗車モードに設定する操作パネルやリモートパネルを備えている。操作パネルは洗車機本体に配設しているが、リモートパネルは洗車機本体から離れた位置に設置して、このリモートパネルと操作パネルとを電気的に接続して、リモートパネルに設定された洗車モードにより、洗車機を駆動可能にしている。
操作パネルやリモートパネルを備える洗車機の一例について図6を用いて説明する。この洗車機WBは、複数のブラシを備える洗浄部材と、ブロワと複数の送風ノズルを備える乾燥部材とを一体に装着し、被洗浄車両CAを跨ぐように門型とされる洗車機本体1を備えた構成であり、被洗浄車両CAと洗車機本体1を前後方向に相対移動させながら、複数の貯液タンクに貯留された液剤をそれぞれ水により希釈して前記被洗浄車両へ噴射して、前記被洗浄車両の洗車を行う。
例えば、洗車機本体1が、車輪3を介してレール2上に沿って走行移動する構成とし、被洗浄車両CAを、該被洗浄車両CAを跨ぐ門型とされる洗車機の左右一対のレール間の所定の位置に停車して、洗車機本体1に設置する操作パネル7もしくは洗車機本体1から離れた位置に設置するリモートパネル7Aに、所望の洗車モードを設定し、スタートボタンを操作して、洗車操作を開始する。
門型の洗車機本体1は、被洗浄車両CAを洗浄するブラシとして、例えば、被洗浄車両CAの上面を洗浄するトップブラシ4と、被洗浄車両CAの両側面と前後面を洗浄する左右一対のサイドブラシ5と、被洗浄車両CAの両側面下部を洗浄する左右一対のロッカーブラシ6を備えている。
また、ブラッシングの際に使用する洗浄水や各種液剤を噴射する各種ノズルや各種液剤を貯液する貯液タンクを備えている。各種液剤を貯液する複数の貯液タンクは、洗車機本体1に設けられるタンク収納部50に収納されており、電磁式の開閉弁と副給水ホースを備える分配配管部51を介して各ノズルに分配している。液剤を噴射するノズルとしては、例えば、第一浄水ノズル11、第一洗剤ノズル12、第二浄水ノズル13、撥水コートノズル14、第二洗剤ノズル15、ワックスノズル16などが配設されている。
さらに、乾燥のために、ブロワ20と該ブロワ20からの送風を吹き付ける昇降自在なトップ送風ノズル21と左右一対のサイド送風ノズル22を備えている。また、洗車機本体1に配設する操作パネル7、もしくは、洗車機本体1から離れた位置に設置するリモートパネル7Aを介して、洗車機WBの駆動条件を設定し、設定された条件に基づいて洗車機WBを駆動する構成としている。8は、被洗浄車両CAの有無および車高を検知するセンサであって、例えば、光電センサや超音波を利用したソニックセンサが好適に用いられる。
操作パネル7やリモートパネル7Aには、水洗いモードや、洗剤を用いた洗浄モードや、ワックスを塗布するワックスモードや、撥水剤をコートする撥水モードなどの各種洗車モードを選択する選択ボタンや、ブラシの回転数を制御するブラシ回転スイッチや、スタート・ストップボタンなどが設けられている。
また、洗車機本体1を、洗浄部材を備えた洗浄機本体と乾燥部材を備えた乾燥機本体との別体として、それぞれが、被洗浄車両CAを跨ぐように門型とされ、被洗浄車両CAと洗浄機本体と乾燥機本体とを前後方向に相対移動させながら、被洗浄車両CAの洗車を行う構成の洗車機も知られている。この構成であっても、各種ブラシと各種ノズルを備え、操作パネル7もしくはリモートパネル7Aを備えていることは同じである。
上記した構成の洗車機WBにおいては、洗浄水や、液剤を混入した水などを被洗浄車両CAに噴射して洗車を行うので、水の使用量が大きく、排水の量も多くなっているのが現状である。そのために、節水仕様の洗車機が求められており、噴射ノズルの内径を絞ったり、配管ホース径を絞ったり、ポンプ圧を制御したりして、節水を図るようにしている。
また、液剤の種類に応じて水量を調整し、水の節約を図るとした洗車機が既に本出願人から提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、洗車能力を落とすことなく洗車液の節約を行うために、第一洗浄液を供給する第一供給部と液経路に高圧のエアを供給するエア供給部と第二洗浄液を供給する第二供給部を備えて、洗浄液にエアを混入して噴出させることで、噴出のパワーを増加させるとした洗浄用噴出具が既に公開されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2009−56825号公報 特開2008−120327号公報
ノズル内径や配管ホースの径を絞って、水量を減らすことは可能であるが、細い内径にゴミや液剤中の固化成分が付着してノズル詰まりや管詰まりが生じてしまい、洗車能力が落ちたり、液剤の塗布量が低下したりして問題となる。
また、洗浄水や洗剤などの洗浄液を高圧噴射したり、これらの洗浄液に高圧エアを混入したりして、高い洗浄能力を発揮し、車体表面の汚れを落として洗浄することはできる。このように、洗浄液中に新たな高圧エアを混入すると、水量を減らしても洗浄能力は落ちないが、新たな高圧エアを用いずにより簡単な構成で、水量を減らすと共に洗浄能力が発揮できることが好ましい。
そのために、ノズル内径を絞らずに水量を減らして洗車することを可能とし、新たな高圧エアを用いずに洗浄能力を発揮可能な洗車機であることが好ましい。
本発明は、上記問題点に鑑み、水量を減らしても洗浄能力を発揮する洗車機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、洗浄水や液剤などの洗浄液を噴射する噴射ノズルを備え、被洗浄車両と洗車機本体を前後方向に相対移動させながら洗車を行う洗車機であって、前記噴射ノズルの配管系統に大気を吸入するインジェクタ部を設けたことを特徴としている。
この構成によると、インジェクタ部を介して吸入された空気が混入した洗浄液を吹き付けるので、水量を減らしても噴射の勢いが増すと共に、噴射角度が拡がって、洗浄能力を発揮する洗車機を得ることができる。
また本発明は、上記構成の洗車機において、前記噴射ノズルの配管系統は、共通配管と、この共通配管から分岐して前記噴射ノズルに至る分岐配管と、を備え、前記インジェクタ部を前記共通配管に設けたことを特徴としている。この構成によると、配管の一箇所にインジェクタ部を設けるだけで、左右複数の噴射ノズルの水量を減らしても洗浄能力を発揮する洗車機となる。
また本発明は、上記構成の洗車機において、前記インジェクタ部は、前記洗浄液の配管経路の絞り部と、これに連なるラッパ状拡開部と、絞り部とラッパ状拡開部との間にエゼクタ効果を発揮して大気を導入する大気導入部を有することを特徴としている。この構成によると、絞り部とラッパ状拡開部との間に大気導入部を設けたので、絞り部を介して生じる負圧により大気を吸引する。また、吸引されて洗浄液と空気が混合した混合液をラッパ状拡開部を介して拡散混合して、さらに、空気が均一に混合した洗浄液を噴射する。
また本発明は、上記構成の洗車機において、前記大気導入部は、前記絞り部と前記ラッパ状拡開部との間に形成された拡径開放部に設けられていることを特徴としている。この構成によると、絞り部からラッパ状拡開部に至る連結部が拡径されているので、この拡径開放部を大気に開放することで、配管内を流れる洗浄液に空気を混入させることが容易に可能となる。
また本発明は、上記構成の洗車機において、前記ラッパ状拡開部は、前記拡径開放部に面した小径部と拡開された先端部の大径部とを備え、前記小径部が前記絞り部の流路面積の2倍程度以上の大きな流路面積となる径とされることを特徴としている。この構成によると、絞り部を流れる洗浄液が、ラッパ状拡開部の入口となる小径部に全て流れる構成となって、空気が混合した洗浄液を確実にラッパ状拡開部に送り込むことができる。
本発明によれば、洗浄液を噴射する噴射ノズルを備えた洗車機において、噴射ノズルの配管系統に大気を吸入するインジェクタ部を設け、大気を混入した洗浄液を噴射する構成としたので、水量が減っても噴射の勢いが増すと共に噴射角度が拡がり、水量を減らしても洗浄能力を発揮する洗車機を得ることができる。
本発明に係る噴射ノズルの配管系統の一例を示す概略説明図である。 本発明に係るインジェクタ部の一例を示す断面図である。 図2のインジェクタ部の構成部材であるノズル部材の拡大図である。 図2のインジェクタ部の構成部材である押さえナットの拡大図である。 洗車機の概略正面図である。 洗車機の全体構成を示す概略説明図である。
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。また、同一構成部材については同一の符号を用い、詳細な説明は適宜省略する。
本実施形態の洗車機WAは、洗車機本体と被洗浄車両とを前後方向に相対移動させながら、被洗浄車両の洗車を行う洗車機であって、先に説明した図6に示す洗車機WBと同様な構成とされている。そのために、図5に示すように、車輪3を介してレール2上に沿って走行移動する門型の洗車機本体1に、被洗浄車両CAの上面を洗浄するトップブラシ4と、被洗浄車両CAの両側面と前後面を洗浄する左右一対のサイドブラシ5、および、被洗浄車両CAの足回りを洗浄するロッカーブラシ6を備え、乾燥のために、ブロワ20と該ブロワ20からの送風を吹き付ける昇降自在なトップ送風ノズル21と左右一対のサイド送風ノズル22を備えた構成の洗車機WAである。
ただし、従来の洗車機WBに対して本実施形態に係る洗車機WAは、洗浄水や薬剤などを給送する配管系統に大気を吸引するインジェクタ部40を設けた点が異なる。図中に示す8Aは、車両のボンネット高さを検知するボンネット高さ検知センサであって、前述した被洗浄車両CAの有無および車高を検知するセンサ8と同様に光電式もしくは超音波式の反射型センサを用いることができる。また、これらのセンサの配設位置を考慮して一個のセンサを兼用して被洗浄車両CAの有無とボンネット高さを検知することも可能である。
また、ボンネット高さ検知センサ8Aに替えて透過式光電センサからなる車形検出センサ(不図示)を用いることもできる。この場合には、洗車機本体の一方の側部の上下方向に投光器を併設し、これらの投光器に対向する他方の側部の上下方向に受光器を併設することで、洗浄位置に進入してくる被洗浄車両の車形およびボンネット高さを検知する。
本実施形態に係るインジェクタ部40は、洗浄の際に水量を減らしても洗浄能力を発揮するように、洗浄液中に大気を混入させるために配設されるものである。そのために、大気を吸引するインジェクタ部40を備えた配管系統HK1について図1を用いてさらに説明する。
図1に示す配管系統HK1は、液剤Aを水で希釈して噴射ノズルN1(N1A、N1B)、N2(N2A、N2B)に分配して噴射するまでを示しており、液剤Aを貯留する貯液タンク31Aと、液剤ポンプ32と、液剤ホース33と、電磁開閉弁34と、逆止弁35と、を備えた液剤配管部AHと、水ポンプ38と電磁開閉弁37とサイフォンインジェクタ36を備えた水配管部WHと、さらに、大気を吸引するインジェクタ部40を介して空気を混入して、液剤と水と空気とが混合した混合洗浄液を配送する混合洗浄液配管部AWAHを備えた構成とされる。
また、水ポンプ38からサイフォンインジェクタ36に至る配管H1と、サイフォンインジェクタ36を介して吸引した液剤Aと水とを混合した洗浄液を配送する配管H2とは、太い管径の配管(例えば、内径15mm)としている。噴射ノズルN1(N1A、N1B)、N2(N2A、N2B)への配管H4(H4A、H4B、H4C、H4D)は、それよりも細い管径の配管(例えば、内径7.5mm)としている。
サイフォンインジェクタ36は、サイフォン式の混合器であって、水ポンプ38を駆動して電磁開閉弁37を介して配送される水に所定割合の液剤を混合して、所定濃度の洗浄液を生成する。
逆止弁35は、液剤Aの送り出し量が所定量を超えたときに、空気を送り込んで、所定量以上の液剤の送り出しを抑制するために用いる。
噴射ノズルN1(N1A、N1B)は、例えば、トップノズルであり、噴射ノズルN2(N2A、N2B)は、例えば、サイドノズルであって、それぞれ少なくとも左右一対設けられている。また、左右それぞれに複数のノズルを配設してもよい。
噴射ノズルN1(N1A、N1B)、N2(N2A、N2B)は、共通配管である配管H2から分岐した分岐配管H3にそれぞれ配設されている。また、分岐配管H3からノズル配管H4A、H4B、H4C、H4Dがさらに分岐して、それぞれの噴射ノズルに接続される。そのために、配管H2の管径に比較して、分岐配管H3は少し小さな管径とされ、ノズル配管H4A、H4B、H4C、H4Dはさらに小さな管径とされており、例えば、前述したように、ノズル配管H4A〜H4Dの管径は配管H2の約半分の管径としている。このように、共通配管の管径は、分岐される末端の管の合計面積よりも大きな面積となるような管径であることが好ましい。
噴射ノズルN1(N1A、N1B)、N2(N2A、N2B)からの洗浄液の噴射は、別に設ける制御手段を介して、液剤ポンプ32と電磁開閉弁34、および、水ポンプ38と電磁開閉弁37の駆動を制御することで、貯液タンク31Aに貯留された液剤の噴霧のオン・オフと液剤濃度と噴霧量を制御することができる。この制御手段は、各種洗車モードの設定や洗車操作の開始を設定する操作パネル7に設けることが好ましい。
次に、液剤Aと水とを混合した洗浄液を配送する配管H2に設けるインジェクタ部40について、図2を用いて詳細に説明する。
インジェクタ部40は、共通配管である配管H2部に配設され、洗浄液流れA1を絞る絞り部SBと、これに連なるラッパ状拡開部RKと、絞り部とラッパ状拡開部との間にエゼクタ効果を発揮して大気を導入する大気導入部TDを備えた構成である。
絞り部SBは、インジェクタ本体部材41にノズル部材42を装着して形成される。インジェクタ本体部材41は、ラッパ状拡開部RKを形成するテーパ状孔部41aと、ノズル部材装着部41bと、ナット装着部41cと、配管接続部41dと、竹の子接続部41eと、大気導入管接続部41fと、を備えている。
また、ノズル部材42は、このノズル部材42をノズル部材装着部41bに嵌め込み、押さえナット43をナット装着部41cに螺合することで、インジェクタ本体部材41の所定の位置に固定される。
押さえナット43は、図4の拡大図に示すように、雄ネジ部43aと工具装着用貫通孔部43bを有する。貫通孔部43bは、例えば、六角レンチを装着可能な六角状孔であって、洗浄液が流れる配管流路ともなるように構成されている。そのために、ノズル部材42をノズル部材装着部41bに嵌め込んだ後、雌ネジが形成されているナット装着部41cに雄ネジ部43aを螺合してノズル部材42を固定することができる。
ノズル部材42がインジェクタ本体部材41の所定の位置に固定されると、ノズル部材42の先端とテーパ状孔部41aの入口部との間に間隙が生じるように設定される。この間隙は、絞り部SBとラッパ状拡開部RKとの間に形成される拡径開放部となる。この構成であれば、この拡径開放部を大気に開放することで、配管内を流れる洗浄液に空気を混入させることが容易に可能となる。そのために、この拡径開放部が、絞り部SBとラッパ状拡開部RKとの間に形成され、エゼクタ効果を発揮して大気を導入する大気導入部TDとなる。
ノズル部材42は、図3の拡大図に示すように、小径ノズル部42aとテーパ絞り部42bを備えていて、配管H2内の洗浄液流れA1を絞り、より高速な洗浄液流れA2を生成する。そのために、小径ノズル部42aとテーパ絞り部42bとで絞り部SBを形成する。より高速な洗浄液流れA2は、前述した大気導入部TDを貫通してラッパ状拡開部RKに送り込まれて拡散しながら給送されて、前述した噴射ノズルN1(N1A、N1B)、N2(N2A、N2B)から噴射される。
より高速な洗浄液流れA2が大気導入部TDを貫通するようにして流れると、この大気導入部TDに負圧が生じて、大気導入配管H5(図1参照)に連なる大気導入管44を介して大気が吸入される。つまり、エゼクタ効果を発揮する。
上記のような構成とされているので、インジェクタ部40に洗浄液を給送すると、大気導入部TDに大気が吸入されて、ラッパ状拡開部RK内に、より高速な洗浄液流れA2に空気が混入した混合液流れAB1が生成される。
また、混合液流れAB1は、ラッパ状拡開部RK内を流れる間に拡散混合され、空気と洗浄液がより均一に混合した拡散流れAB2となる。このように、絞り部SBとラッパ状拡開部RKとの間に大気導入部TDを設けたので、絞り部SBを介して生じる負圧により大気を吸引する。また、吸引されて洗浄液と空気が混合した混合液をラッパ状拡開部RKを介して拡散混合して、さらに、空気が均一に混合した洗浄液を噴射する。
ラッパ状拡開部RKは、拡径開放部に面し、小径ノズル部42aから噴出する洗浄液流れA2が流れ込む小径部41aaと,拡開された先端部の大径部41abと、を備えている。この際に、小径部41aaの大きさは、小径ノズル部42aの流路面積の2倍程度もしくは2倍程度よりも大きな流路面積となる径とすることが好ましい。この構成であれば、小径ノズル部42aから噴出する洗浄液流れA2が、ラッパ状拡開部RKの入口となる小径部41aaに全て流れる構成となって、空気が混合した混合液を確実にラッパ状拡開部RKに送り込むことができる。
例えば、本実施形態では、内径d1が3.4mmの小径ノズル部42aと、内径D1が5mmの小径部41aaと内径D2が8mmの大径部41abを有するノズル部材42を用いている。この寸法であれば、内径5mmの小径部41aaの流路面積は、内径3.4mmの小径ノズル部42aの流路面積の約2.2倍となる。
上記したように、小径ノズル部42aの流路面積の2倍程度、もしくは2倍程度よりも大きな流路面積の小径部41aaを有するラッパ状拡開部RKを用いることで、より高速な洗浄液流れA2に大気を吸入させて混合液流れAB1を生成し、ラッパ状拡開部RKを介して拡散混合して、洗浄液中に空気が拡散混合した拡散流れAB2として送出される。
そのために、本実施形態に係る洗車機WAは、配管H2内の洗浄液流れA1をそのまま噴射ノズルから噴射するのではなく、インジェクタ部40を設けて大気を吸入する構成として、空気が拡散混合した拡散流れAB2を噴射ノズルから噴射する構成とされる。
このように、洗浄液中に空気が拡散混合した拡散流れAB2は、空気が混在している分だけ容量が増加し、さらに、噴射の際に拡がり易くなるものと思われるので、噴出される洗浄液の勢いが強くなり、さらに、ノズルから噴出される広がり(噴出角度)も大きくなることが想定される。そのために、インジェクタ部40を用いない通常の噴射テストと、実際にインジェクタ部40を設けた噴射ノズルからの噴射テストを行った。その結果を表1に示す。
Figure 0005521869
表1に示すテスト結果は、内径15mmの配管H1、H2と内径7.5mmで噴射ノズルNi、N2に連なるノズル配管H4A〜H4Dを備えた配管系統に内径3.4mmの小径ノズル部42aを有するインジェクタ部40を配管H2に装着した例(B−1、B−2)を、インジェクタ部40を用いていない例(A−1、A−2)と比較したものである。また、水ポンプの周波数を変化させて給送する水量を変化させている。また、このときの、噴射ノズルから噴射される水の勢いと水の拡がりを測定した。
表に示すように、実験A−1では、水ポンプ周波数が57Hzで10L/分の水量が噴射される。また、このときの水の勢いは良好(○)であって、水の拡がりは約75°であった。この状態で、水ポンプ周波数を40Hzにする(実験A−2)と、水量が7L/分に低下する。この際の、水の勢いは不良(×)であった。そのために、洗浄効果は期待できず、水の拡がりは特に測定していない。
また、インジェクタ部40を用いたところ、水ポンプ周波数が57Hz(実験B−1)では、水量は8L/分であったが、水の勢いは非常に良好(◎)であり、水の拡がりは約95°であった。また、この状態で、水ポンプ周波数を40Hzにする(実験B−2)と、水量が6L/分に低下する。この際の、水の勢いは略良好(○)であった。この状態で水の拡がりは特に測定していない。
上記したように、インジェクタ部40を用いて大気を洗浄液中に混合することで、使用する水量を減らしながらも、水の勢いが増して洗浄効果を発揮可能となることが明らかとなった。また、水の拡がりも大きくなって、さらなる洗車効果を向上させることが可能となることが判った。
そのために、高圧空気ではなく、大気を吸入するインジェクタ部40を用いて、洗浄液中に空気を混入させて、空気が混入した洗浄液を吹き付けることで、水量を減らしても噴射の勢いが増すと共に、噴射角度が拡がって、洗浄能力を発揮する洗車機を得ることができる。
また、インジェクタ部40は共通配管に設けることが好ましい。この構成であれば、被洗浄車両の両側面の複数個所を同時に洗車するために、左右に複数の噴射ノズルを備える構成の洗車機であっても、配管の一箇所にインジェクタ部を設けるだけで、左右複数の噴射ノズルの水量を減らしながら、十分な洗車を可能とする洗車機となる。
以上、説明したように、本実施形態に係る洗車機WAは、ノズル内径を絞らずに水量を減らして洗車することを可能とし、新たな高圧エアを用いずに洗浄能力を発揮可能な洗車機となって好ましい。
上記したように本発明に係る洗車機によれば、噴射ノズルの配管系統に大気を吸入するインジェクタ部を設け、大気を混入した洗浄液を噴射する構成としたので、水量が減っても噴射の勢いが増すと共に噴射角度が拡がり、水量を減らしても洗浄能力を発揮する洗車機となる。
そのために、本発明に係る洗車機は、水量や液剤量を節約することが求められる洗車場の洗車機として好適に適用される。
1 洗車機本体
2 レール
3 車輪
5 サイドブラシ
31A 液剤タンク
32 液剤ポンプ
38 水ポンプ
40 インジェクタ部
41 インジェクタ本体部材
41a テーパ状孔部(ラッパ状拡開部RK)
42 ノズル部材
42a 小径ノズル部(絞り部)
42b テーパ絞り部(絞り部)
43 押さえナット
H1 配管(共通配管)
H2 配管(共通配管)
H3 配管(分岐配管)
SB 絞り部
RK ラッパ状拡開部
TD 大気導入部
CA 被洗浄車両
WA 洗車機(本発明の)
WB 洗車機(従来の)

Claims (4)

  1. 洗浄水や液剤などの洗浄液を噴射する噴射ノズルを備え、被洗浄車両と洗車機本体を前後方向に相対移動させながら洗車を行う洗車機であって、
    前記噴射ノズルの配管系統に大気を吸入するインジェクタ部を設けると共に、
    前記配管系統は、サイフォンインジェクタを介して水に所定割合の液剤を混合して生成される洗浄液を配送する共通配管と、この共通配管から分岐して前記噴射ノズルに至る分岐配管と、を備え、前記インジェクタ部を前記共通配管に設けたことを特徴とする洗車機。
  2. 前記インジェクタ部は、前記洗浄液の配管経路の絞り部と、これに連なるラッパ状拡開部と、絞り部とラッパ状拡開部との間にエゼクタ効果を発揮して大気を導入する大気導入部を有することを特徴とする請求項に記載の洗車機。
  3. 前記大気導入部は、前記絞り部と前記ラッパ状拡開部との間に形成された拡径開放部に設けられていることを特徴とする請求項に記載の洗車機。
  4. 前記ラッパ状拡開部は、前記拡径開放部に面した小径部と拡開された先端部の大径部とを備え、前記小径部が前記絞り部の流路面積の2倍以上大きな流路面積となる径とされることを特徴とする請求項に記載の洗車機。
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