JP2004314792A - 車両用ウォッシャ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】単一のウォッシャポンプによって車両の走行状態や駐停車状態に応じて洗浄液の噴射流量を節約しながらも目標着水エリアに適切に着水させることができる車両用ウォッシャ装置を得る。
【解決手段】ウォッシャ装置10のモータポンプ12は、吐出圧が互いに異なって設定された高圧側吐出口22と低圧側吐出口24から択一的に洗浄液を吐出することができる。車両の高速走行時には、洗浄液をモータポンプ12によって高圧で吐出して流速の速い液粒を高速時用ノズル16から噴射し、気流の影響による着水エリアの移動量(目標着水点からの着水変移量)を低減させる。一方、車両の低速走行時もしくは駐停車時には、もともと気流の影響が少ないので、洗浄液をモータポンプ12によって低圧で吐出して比較的流速の遅い液粒を低速時用ノズル14から噴射し、洗浄液の噴射流量を節約しながらも目標着水エリアに着水させることができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のウインドシールドガラス等の洗浄を行うために洗浄液を噴射する車両用ウォッシャ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両のウインドシールドガラス等の洗浄を行うためのウォッシャ装置では、ウォッシャノズルに洗浄液を送給(圧送)させるためのウォッシャポンプを備えているが、このウォッシャポンプのうち、異なる2つの洗浄液送給系統へそれぞれ互いに異なる吐出圧で洗浄液を送給できるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
前記特許文献1に示すようなウォッシャポンプは、2つの吐出口を備えており、モータ(インペラ)の回転方向を切り替えることにより、一方の吐出口または他方の吐出口にそれぞれ洗浄液を吐出することができ、しかも、一方の吐出口と他方の吐出口とで吐出圧を異ならせた構成となっている。このウォッシャポンプによれば、車両走行時の気流の影響を受け易くこのため着水点までの距離の長いフロントガラス用のウォッシャノズルには高圧側の吐出口から洗浄液を供給し、一方、気流の影響が小さく着水点までの距離の短いリアガラス用のウォッシャノズルには低圧側の吐出口から供給するように構成でき、単一(1台)のウォッシャポンプでフロントガラス用のウォッシャノズルにもリアガラス用のウォッシャノズルにも対応することが可能となっている。
【0004】
ところで、車両のフロントガラスへの洗浄液の供給について着目すると、フロントガラスへは高圧吐出のみによる洗浄液の供給が行われており、この吐出圧力の設定は、車両高速走行時の気流の影響や着水点までの飛距離等を考慮して、高速走行時でも目標着水エリア近傍に着水できるように設定されている。
【0005】
しかしながら、駐停車時や低速走行時では、比較的気流の影響が小さいためにウォッシャポンプの吐出圧力が低圧でも目標着水エリアに着水できる。すなわち、前述の如く高速走行時を想定した高い吐出圧力の設定は、低速走行時または駐停車時では洗浄液の過剰な供給をもたらしてしまうといった問題があった。そのため、洗浄液の消費が早くなってしまい、洗浄液を貯留するタンク容量を大きく設定するなどの対策が必要となってしまう。
【0006】
【特許文献1】
特許第2665259号明細書
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事実を考慮し、単一のウォッシャポンプによって車両の走行状態や駐停車状態に応じて洗浄液の噴射流量を節約しながらも目標着水エリアに適切に着水させることができる車両用ウォッシャ装置を得ることが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明の車両用ウォッシャ装置は、車両のフロントガラスに洗浄液を噴射するウォッシャノズルと、前記洗浄液を貯留するタンクと、前記ウォッシャノズルに洗浄液を圧送するポンプ装置と、ウォッシャスイッチが駆動操作されたときに前記ポンプ装置を駆動制御する制御装置と、を有する車両用ウォッシャ装置において、前記制御装置は、前記ウォッシャスイッチが駆動操作されたときに前記車両の速度信号が入力され、かつ、前記車両が所定速度以上と判断されたときには前記ポンプ装置によって高圧で前記洗浄液が吐出され、前記車両が所定速度未満と判断されたときには前記ポンプ装置によって低圧で前記洗浄液が吐出される、ことを特徴としている。
【0009】
請求項1記載の車両用ウォッシャ装置では、ウォッシャスイッチが駆動操作されたときには、ポンプ装置から圧送された洗浄液がウォッシャノズルから噴射されて車両のフロントガラスに着水する。
【0010】
ここで、ウォッシャスイッチが駆動操作されたとき、すなわち洗浄液がウォッシャノズルから噴射される場合においては、車両の速度信号が制御装置に入力され、車両が所定速度以上と判断されたときにはポンプ装置によって高圧で洗浄液が吐出され、一方、車両が所定速度未満と判断されたときにはポンプ装置によって低圧で洗浄液が吐出される。
【0011】
すなわち、車両の走行速度が所定値以上の高速走行時には、洗浄液をポンプ装置によって高圧で吐出して流速の速い液粒をウォッシャノズルから噴射し、これにより気流の影響による着水エリアの移動量(目標着水エリアからの着水変移量)を低減させる。一方、車両の走行速度が所定値未満の低速走行時もしくは駐停車時には、もともと気流の影響が少ないので、洗浄液をポンプ装置によって低圧で吐出して比較的流速の遅い液粒をウォッシャノズルから噴射し、洗浄液の噴射流量を節約しながらも目標着水エリアに着水させることができる。
【0012】
このように、請求項1記載のウォッシャ装置では、単一のウォッシャポンプによって、車両の走行状態や駐停車状態に応じて洗浄液の噴射流量を節約しながらも目標着水エリアに適切に着水させることができる。
【0013】
請求項2に係る発明の車両用ウォッシャ装置は、請求項1記載の車両用ウォッシャ装置において、前記ポンプ装置は、2つの吐出口と、インペラが出力軸に固定された正逆回転可能なモータと、を有する単一のモータポンプとされ、前記モータポンプは、前記モータの回転方向によって前記2つの吐出口から択一的に洗浄液を吐出し、かつ、前記2つの吐出口の一方と他方とで吐出圧が異なって設定されている、ことを特徴としている。
【0014】
請求項2記載の車両用ウォッシャ装置では、ポンプ装置とされる単一のモータポンプで洗浄液を高圧吐出と低圧吐出することが可能であるため、ウォッシャ装置全体としての部品点数及び組付工数を低減することができる。また、単にモータの回転方向を切り替えるだけで洗浄液を高圧吐出と低圧吐出することができるため、低コストにより容易に実現可能である。
【0015】
請求項3に係る発明の車両用ウォッシャ装置は、請求項1または請求項2記載の車両用ウォッシャ装置において、前記ウォッシャノズルは、低速走行時または駐停車時の洗浄液の噴射に使用される低速時用ノズルと、高速走行時の洗浄液の噴射に使用される高速時用ノズルと、がそれぞれ独立して車体に固定されている、 ことを特徴としている。
【0016】
請求項3記載の車両用ウォッシャ装置では、低速時用ノズルによる洗浄液の目標着水エリアと高速時用ノズルによる洗浄液の目標着水エリアを、それぞれの吐出圧に合わせて独立してそれぞれ異なる位置に設定することができる。したがって、装置の適用範囲が拡大する。
【0017】
請求項4に係る発明の車両用ウォッシャ装置は、請求項3記載の車両用ウォッシャ装置において、前記低速時用ノズル及び高速時用ノズルは、車体に固定されるノズルボディのノズル開口に、噴射口を有するノズルチップが組み込まれて構成され、前記高速時用ノズルの前記ノズルチップの前記噴射口は、前記低速時用ノズルの前記ノズルチップの前記噴射口よりも上方に向けて噴射角度が設定されている、ことを特徴としている。
【0018】
前述の如く、車両の走行速度が所定値以上の高速走行時には洗浄液を高圧で吐出して流速の速い液粒をウォッシャノズルから噴射し、これにより気流の影響で着水エリアが目標着水エリアから下方へ変移することを(目標着水エリアからの着水変移量を)低減させているが、請求項4記載の車両用ウォッシャ装置では、高速時用ノズルのノズルチップの噴射口が、低速時用ノズルのノズルチップの噴射口よりも上方に向けて噴射角度が設定されているため、洗浄液の噴射角度によって前記目標着水エリアからの着水変移量の低減を補完することができる、したがって、高速時用ノズルのノズルチップからの洗浄液の噴射圧力を、なるべく小さく抑えることができる。
【0019】
請求項5に係る発明の車両用ウォッシャ装置は、請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の車両用ウォッシャ装置において、前記ウォッシャノズルは、車両幅方向に広角度で拡散する拡散流で洗浄液を噴射する拡散噴射ノズルである、ことを特徴としている。
【0020】
拡散噴射ノズルから噴射され車両幅方向に広角度で拡散する拡散流は、噴射された洗浄液が拡散するために液粒が小さく車両走行時の気流の影響を受け易い。この点、請求項5記載の車両用ウォッシャ装置では、拡散噴射ノズルから噴射される拡散流(拡散噴射)の本来の利点を維持しつつ、車両の走行状態や駐停車状態に応じて洗浄液の噴射流量を節約しながらも目標着水エリアに適切に着水させることができ、特に効果的である。
【0021】
請求項6に係る発明の車両用ウォッシャ装置は、請求項2記載の車両用ウォッシャ装置において、弁体と前記弁体を付勢する付勢手段とを有し、前記モータポンプの前記2つの吐出口と前記ウォッシャノズルとを連通する流路の途中に配置されたバルブ装置を備え、前記バルブ装置は、前記弁体が前記低圧側の吐出口と前記ウォッシャノズルとの連通を阻止する方向に前記付勢手段によって付勢されて前記高圧側の吐出口と前記ウォッシャノズルとを連通すると共に前記低圧側の吐出口と前記ウォッシャノズルとの連通を遮断し、前記低圧側の吐出口からの吐出圧によって前記弁体が前記付勢手段の付勢力に抗して移動して前記低圧側の吐出口と前記ウォッシャノズルとを連通すると共に前記高圧側の吐出口と前記ウォッシャノズルとの連通を遮断する、ことを特徴としている。
【0022】
請求項6記載の車両用ウォッシャ装置では、モータポンプの2つの吐出口とウォッシャノズルとを連通する流路が、バルブ装置によって切り替えられる。
【0023】
すなわち、モータポンプで洗浄液を高圧吐出する際には、バルブ装置の弁体がモータポンプの低圧側の吐出口とウォッシャノズルとの連通を阻止する方向に付勢されて高圧側の吐出口とウォッシャノズルとを連通すると共に低圧側の吐出口とウォッシャノズルとの連通を遮断する。一方、モータポンプで洗浄液を低圧吐出する際には、バルブ装置の弁体がモータポンプの低圧側の吐出口からの吐出圧によって付勢手段の付勢力に抗して移動して低圧側の吐出口とウォッシャノズルとを連通すると共に高圧側の吐出口とウォッシャノズルとの連通を遮断する。
【0024】
このように、バルブ装置は、車両が低速走行時または駐停車時すなわち洗浄液を低圧吐出する際には、モータポンプの低圧側の吐出口からの吐出圧を利用して弁体が動作されて、低圧側の吐出口とウォッシャノズルとを連通する状態となる。一方、洗浄液を高圧吐出する際には、付勢手段の付勢力によって弁体が保持されて、高圧側の吐出口とウォッシャノズルとを連通する状態となる。
【0025】
したがって、洗浄液を低圧吐出する際には、そもそも吐出圧が低圧でよいため、低圧側の吐出口からの洗浄液の吐出圧を利用しても(圧力損失が生じても)何ら実質的な悪影響が生じることがなく、またしかも、洗浄液を高圧吐出する際には、高圧側の吐出口からの洗浄液は弁体動作による圧力損失を受けることなく送給され、極めて効率的である。
【0026】
【発明の実施の形態】
図1には本発明の第1の実施の形態に係るウォッシャ装置10の全体構成が断面図を含んで示されている。
【0027】
ウォッシャ装置10は、ポンプ装置としてのモータポンプ12、低速時用ノズル14、高速時用ノズル16、バルブ装置18、及び制御装置20を備えている。
【0028】
モータポンプ12は、洗浄液圧送用のインペラが出力軸に固定された正逆回転可能なモータ(図示省略)を有しており、さらに、洗浄液を吐出(圧送)する高圧側吐出口22と低圧側吐出口24とを備えている。このモータポンプ12は、モータの回転方向によって高圧側吐出口22と低圧側吐出口24から択一的に洗浄液を吐出することができ、しかも、これら高圧側吐出口22と低圧側吐出口24とで吐出圧が異なって設定されている。
【0029】
なお、前述の如きモータポンプ12における高圧吐出(高圧側吐出口22からの吐出)と低圧吐出(低圧側吐出口24からの吐出)とを切替える方法としては、例えば、前述の如く高圧吐出と低圧吐出でモータの回転方向を切り替えるように構成し、一方の回転方向においては高回転数で回転させて高圧吐出とし、他方の回転方向においては低回転数で回転させて低圧吐出とするものである。
【0030】
またここで、前述の如きモータポンプ12の回転数Nは、以下の関係式によって得られるため、当該回転数Nを変更する(切り替える)方法としては、例えば、モータ端子電圧Vを正転と逆転とで変化させることで実施できる。
【0031】
モータの回転数N(rpm)=[{60(V−RI−V)}/φZ]×10
V:モータ端子電圧 R:アーマチャ巻線抵抗 I:モータ電流
:ブラシ抵抗 φ:総磁束 Z:導体数
また、高圧吐出と低圧吐出とを切替える方法としては、その他に、インペラの形状を変えるとか、吐出口の形状を異ならせるなどの方法がある、何れによっても実施可能である。
【0032】
一方、低速時用ノズル14及び高速時用ノズル16はそれぞれ独立して車体に固定されており、低速時用ノズル14は車両の低速走行時または駐停車時の洗浄液の噴射に使用され、高速時用ノズル16は車両の高速走行時の洗浄液の噴射に使用され、共に基本的には同様の構成となっている。
【0033】
ここで、図2には低速時用ノズル14及び高速時用ノズル16の構成が斜視図にて示されている。
【0034】
これらの低速時用ノズル14及び高速時用ノズル16は、ノズルボディ26とノズルチップ28によって構成されている。ノズルボディ26の基部26Aの側壁には一対の係止爪30が頭部26Bへ向かって延出されており、図示しない車両のボディーパネルに頭部26Bが露出した状態で係止される。また、ノズルボディ26の下端部には円筒形のホース連結部32が形成されており、後述するバルブ装置18に接続される。
【0035】
また、ノズルボディ26には、前面側へと開口するノズル開口34が形成されると共に、このノズル開口34には、ノズルチップ28が一体的にかつ液密に嵌め込まれている。ノズルチップ28の下面側には、発振室36及び拡散噴射口38が形成されている。発振室36は、送給された洗浄液を自励発振させることができ、この自励発振した洗浄液が扇状の拡散流として拡散噴射口38から噴射される構成である。すなわち、低速時用ノズル14及び高速時用ノズル16は、拡散噴射口38が所謂「フルイディクス式ノズル」の構成とされた拡散噴射ノズルとされており、車両幅方向に広角度で拡散する拡散流で洗浄液を比較的広い範囲に噴射することができ、着水面積を増大することが可能となっている。
【0036】
以上の構成の低速時用ノズル14及び高速時用ノズル16は、図3に示す如く、運転席D側及び助手席P側のウインドガラスGに対応してそれぞれ共に独立して配置されており、運転席側ワイパブレード110の払拭範囲DHと助手席側ワイパブレード112の払拭範囲PHのそれぞれに洗浄液を噴射することができる。
【0037】
またここで、この高速時用ノズル16のノズルチップ28の拡散噴射口38の噴射角度θは、低速時用ノズル14のノズルチップ28の拡散噴射口38の噴射角度θよりも上方に向けて噴射角度が設定されている(θ>θ)。
【0038】
以上の構成のモータポンプ12と低速時用ノズル14及び高速時用ノズル16との間にはバルブ装置18が配置されている。
【0039】
バルブ装置18は、高圧側流入口40及び低圧側流入口42と、高圧側流出口44及び低圧側流出口46が形成されており、高圧側流入口40と高圧側流出口44とは弁室48を介して連通しており、また、低圧側流入口42と低圧側流出口46とは弁室48を介して連通している。弁室48には、弁体50とこの弁体50を付勢する付勢手段としてのスプリング52が配置されている。
【0040】
この弁体50は、弁室48において、低圧側流入口42と低圧側流出口46との連通を阻止する方向にスプリング52によって付勢されており、通常は、高圧側流入口40と高圧側流出口44とを連通すると共に低圧側流入口42と低圧側流出口46との連通を遮断するように保持されている。一方、スプリング52の付勢力に抗して弁体50が動作(移動)すると、低圧側流入口42と低圧側流出口46とを連通すると共に高圧側流入口40と高圧側流出口44との連通を遮断するように構成されている。
【0041】
以上の構成のバルブ装置18は、その高圧側流入口40がホース54を介してモータポンプ12の高圧側吐出口22に接続され、低圧側流入口42がホース56を介してモータポンプ12の低圧側吐出口24に接続され、さらに、高圧側流出口44がホース58を介して高速時用ノズル16のホース連結部32に接続され、低圧側流出口46がホース60を介して低速時用ノズル14のホース連結部32に接続されている。
【0042】
またさらに、モータポンプ12には、制御装置20が接続されている。制御装置20には、ウォッシャスイッチ62及び車両の走行速度を検出する車速センサ64が接続されており、ウォッシャスイッチ62が駆動操作されたときにモータポンプ12を駆動制御することができると共に、ウォッシャスイッチ62が駆動操作されたときには車両の走行速度検出信号が入力されるようになっている。しかもこの場合、この制御装置20は、入力された前記車両の走行速度検出信号に基づいて、車両が所定速度以上と判断されたときにはモータポンプ12によって高圧で高圧側吐出口22から洗浄液を吐出し、車両が所定速度未満と判断されたときにはモータポンプ12によって低圧で低圧側吐出口24から洗浄液を吐出するように構成されている。
【0043】
次の本第1の実施の形態の作用を説明する。
【0044】
上記構成の車両用ウォッシャ装置10では、ウォッシャスイッチ62が駆動操作されると、モータポンプ12から圧送された洗浄液が低速時用ノズル14または高速時用ノズル16から噴射されて車両のウインドガラスGに着水する。
【0045】
ここで、図4にはウォッシャスイッチ62が駆動操作されたときの装置の作動プログラムが流れ図にて示されている。
【0046】
ウォッシャスイッチ62が駆動操作されたときには、ステップ100において、車両の走行速度が車速センサ64によって検出され当該走行速度検出信号が制御装置20に入力される。次いで、ステップ102において、車両が所定速度(例えば、80km/h)以上で走行しているか否かが判断される。
【0047】
車両が所定速度以上と判断されたときには、ステップ104へ進み、モータポンプ12によって高圧で洗浄液が吐出され、高速時用ノズル16から洗浄液が高圧で噴射されて車両のウインドガラスGに着水する。一方、ステップ102において車両が所定速度未満と判断されたときには、ステップ106へ進み、モータポンプ12によって低圧で洗浄液が吐出され、低速時用ノズル14から洗浄液が低圧で噴射されて車両のウインドガラスGに着水する。
【0048】
すなわち、一般的に、車両の高速走行時には噴射ノズルから噴射された洗浄液は、図3に破線でエリアYにて示す如く、気流の影響を受けて目標着水エリアXよりも下方へ移動して着水してしまう。この点、本第1の実施の形態に係るウォッシャ装置10では、車両の走行速度が所定値以上の高速走行時には、洗浄液をモータポンプ12によって高圧で吐出して流速の速い液粒を高速時用ノズル16から噴射し、これにより気流の影響による着水エリアの移動量(目標着水エリアXからの着水変移量)を低減させることができる。一方、車両の走行速度が所定値未満の低速走行時もしくは駐停車時には、もともと気流の影響が少ないので、洗浄液をモータポンプ12によって低圧で吐出して比較的流速の遅い液粒を低速時用ノズル14から噴射し、洗浄液の噴射流量を節約しながらも目標着水エリアXに着水させることができる。
【0049】
このように、本第1の実施の形態に係るウォッシャ装置10では、単一のモータポンプ12によって、車両の走行状態や駐停車状態に応じて洗浄液の噴射流量を節約しながらも目標着水エリアXに適切に着水させることができる。
【0050】
またしかも、このウォッシャ装置10では、モータポンプ12の2つの吐出口(高圧側吐出口22または低圧側吐出口24)と低速時用ノズル14または高速時用ノズル16とを連通する流路が、バルブ装置18によって自動的に切り替えられる。
【0051】
すなわち、モータポンプ12で洗浄液を高圧吐出する際には、バルブ装置18の弁体50が、高圧側流入口40と高圧側流出口44とを連通すると共に低圧側流入口42と低圧側流出口46との連通を遮断するように保持されているため、モータポンプ12の高圧側吐出口22と高速時用ノズル16とが連通されると共に、モータポンプ12の低圧側吐出口24と低速時用ノズル14との連通が遮断される。一方、モータポンプ12で洗浄液を低圧吐出する際には、バルブ装置18の弁体50がモータポンプ12の低圧側吐出口24からの吐出圧によってスプリング52の付勢力に抗して移動して、低圧側流入口42と低圧側流出口46とを連通すると共に高圧側流入口40と高圧側流出口44との連通を遮断する。これにより、モータポンプ12の低圧側吐出口24と低速時用ノズル14とが連通されると共に、モータポンプ12の高圧側吐出口22と高速時用ノズル16との連通が遮断される。
【0052】
このように、バルブ装置18は、車両が低速走行時または駐停車時すなわち洗浄液を低圧吐出する際には、モータポンプ12の低圧側吐出口24からの吐出圧を利用して弁体50が動作されて、低圧側吐出口24と低速時用ノズル14とを連通する状態となる。一方、洗浄液を高圧吐出する際には、スプリング52の付勢力によって弁体50が保持されて、モータポンプ12の高圧側吐出口22と高速時用ノズル16とを連通する状態となる。
【0053】
したがって、洗浄液を低圧吐出する際には、そもそも吐出圧が低圧でよいため、モータポンプ12の低圧側吐出口24からの洗浄液の吐出圧を利用しても(圧力損失が生じても)何ら実質的な悪影響が生じることがなく、またしかも、洗浄液を高圧吐出する際には、モータポンプ12の高圧側吐出口22からの洗浄液は弁体50の動作による圧力損失を受けることなく送給され、極めて効率的である。
【0054】
また、このウォッシャ装置10では、ポンプ装置とされる単一のモータポンプ12で洗浄液を高圧吐出と低圧吐出することが可能であるため、ウォッシャ装置10全体としての部品点数及び組付工数を低減することができる。また、単にモータポンプ12のモータの回転方向を切り替えるだけで洗浄液を高圧吐出と低圧吐出することができるため、低コストにより容易に実現可能である。
【0055】
さらに、このウォッシャ装置10では、低速走行時または駐停車時の洗浄液の噴射に使用される低速時用ノズル14と、高速走行時の洗浄液の噴射に使用される高速時用ノズル16とがそれぞれ独立して車体に固定されているため、低速時用ノズル14による洗浄液の目標着水エリアXと高速時用ノズル16による洗浄液の目標着水エリアXを、それぞれの吐出圧に合わせて独立してそれぞれ異なる位置に設定することができる。したがって、装置の適用範囲が拡大する。
【0056】
またさらに、このウォッシャ装置10では、前述の如く、車両の走行速度が所定値以上の高速走行時には洗浄液を高圧で吐出して流速の速い液粒を高速時用ノズル16から噴射し、これにより気流の影響で着水エリアが目標着水エリアXよりも下方へ変移することを(目標着水エリアXからの着水変移量を)低減させているが、高速時用ノズル16のノズルチップ28の拡散噴射口38の噴射角度θが、低速時用ノズル14のノズルチップ28の拡散噴射口38の噴射角度θよりも上方に向けて設定されているため(θ>θ)、洗浄液の噴射角度によって目標着水エリアXからの着水変移量の低減を補完することができる。したがって、高速時用ノズル16のノズルチップ28からの洗浄液の噴射圧力をなるべく小さく抑えることができ、これによっても洗浄液の噴射流量を節約することができる。
【0057】
さらに、高速時用ノズル16及び低速時用ノズル14は拡散噴射口38を有し、車両幅方向に広角度で拡散する拡散流で洗浄液を噴射する拡散噴射ノズルであるが、このような拡散噴射ノズルから噴射され車両幅方向に広角度で拡散する拡散流は、噴射された洗浄液が拡散するために液粒が小さく車両走行時の気流の影響を受け易い。
【0058】
この点、本第1の実施の形態に係るウォッシャ装置10では、拡散噴射ノズルとされる高速時用ノズル16及び低速時用ノズル14から噴射される拡散流(拡散噴射)の本来の利点を維持しつつ、車両の走行状態や駐停車状態に応じて洗浄液の噴射流量を節約しながらも目標着水エリアXに適切に着水させることができ、特に効果的である。
【0059】
次に、本発明の他の形態を説明する。
【0060】
なお、前記第1の実施の形態と基本的に同一の部品には、前記第1の実施の形態と同一の符号を付与し、その説明を省略する。
【0061】
図5(A)には、第2の実施の形態に係るウォッシャ装置70の全体構成が断面図を含んで示されている。
【0062】
このウォッシャ装置70は、前述した第1の実施の形態に係るウォッシャ装置10と基本的に同様の構成であるが、前記低速時用ノズル14及び高速時用ノズル16に代えて一対のウォッシャノズル72を備えており、また、バルブ装置18に代えてバルブ装置74を備えている。
【0063】
各ウォッシャノズル72は、前記低速時用ノズル14及び高速時用ノズル16と同じ構成であるが、車両の低速走行時または駐停車時であってもあるいは高速走行時であっても共に使用される。
【0064】
一方、バルブ装置74は、前記バルブ装置18と同様に、高圧側流入口40及び低圧側流入口42が形成されると共に、図5(B)に示す如く一対の流出口76が形成されている。この高圧側流入口40と一対の流出口76とは弁室48を介して連通しており、また、低圧側流入口42と一対の流出口76とも弁室48を介して連通している。弁室48には、弁体50とこの弁体50を付勢する付勢手段としてのスプリング52が配置されている。
【0065】
この弁体50は、弁室48において、低圧側流入口42と一対の流出口76との連通を阻止する方向にスプリング52によって付勢されており、通常は、高圧側流入口40と一対の流出口76とを連通すると共に低圧側流入口42と一対の流出口76との連通を遮断するように保持されている。一方、スプリング52の付勢力に抗して弁体50が動作(移動)すると、低圧側流入口42と一対の流出口76とを連通すると共に高圧側流入口40と一対の流出口76との連通を遮断するように構成されている。
【0066】
以上の構成のバルブ装置74は、その高圧側流入口40がホース54を介してモータポンプ12の高圧側吐出口22に接続され、低圧側流入口42がホース56を介してモータポンプ12の低圧側吐出口24に接続され、さらに、一対の流出口76がホース78を介してそれぞれウォッシャノズル72のホース連結部32に接続されている。
【0067】
次の本第2の実施の形態の作用を説明する。
【0068】
上記構成の車両用ウォッシャ装置70では、ウォッシャスイッチ62が駆動操作されると、モータポンプ12から圧送された洗浄液がウォッシャノズル72から噴射されて車両のウインドガラスGに着水する。
【0069】
ここで、このウォッシャ装置70においても、車両の走行速度が所定値以上の高速走行時には、洗浄液をモータポンプ12によって高圧で吐出して流速の速い液粒をウォッシャノズル72から噴射し、これにより気流の影響による着水エリアの移動量(目標着水エリアXからの着水変移量)を低減させることができる。一方、車両の走行速度が所定値未満の低速走行時もしくは駐停車時には、もともと気流の影響が少ないので、洗浄液をモータポンプ12によって低圧で吐出して比較的流速の遅い液粒をウォッシャノズル72から噴射し、洗浄液の噴射流量を節約しながらも目標着水エリアXに着水させることができる。
【0070】
このように、本第2の実施の形態に係るウォッシャ装置70では、単一のモータポンプ12によって、車両の走行状態や駐停車状態に応じて洗浄液の噴射流量を節約しながらも目標着水エリアXに適切に着水させることができる。
【0071】
またしかも、このウォッシャ装置70では、モータポンプ12の2つの吐出口(高圧側吐出口22または低圧側吐出口24)と一対のウォッシャノズル72とを連通する流路が、バルブ装置74によって自動的に切り替えられる。
【0072】
すなわち、モータポンプ12で洗浄液を高圧吐出する際には、バルブ装置74の弁体50が、高圧側流入口40と一対の流出口76とを連通すると共に低圧側流入口42と一対の流出口76との連通を遮断するように保持されているため、モータポンプ12の高圧側吐出口22と一対のウォッシャノズル72とが連通されると共に、モータポンプ12の低圧側吐出口24と一対のウォッシャノズル72との連通が遮断される。一方、モータポンプ12で洗浄液を低圧吐出する際には、バルブ装置74の弁体50がモータポンプ12の低圧側吐出口24からの吐出圧によってスプリング52の付勢力に抗して移動して、低圧側流入口42と一対の流出口76とを連通すると共に高圧側流入口40と一対の流出口76との連通を遮断する。これにより、モータポンプ12の低圧側吐出口24と一対のウォッシャノズル72とが連通されると共に、モータポンプ12の高圧側吐出口22と一対のウォッシャノズル72との連通が遮断される。
【0073】
このように、バルブ装置74は、車両が低速走行時または駐停車時すなわち洗浄液を低圧吐出する際には、モータポンプ12の低圧側吐出口24からの吐出圧を利用して弁体50が動作されて、低圧側吐出口24と一対のウォッシャノズル72とを連通する状態となる。一方、洗浄液を高圧吐出する際には、スプリング52の付勢力によって弁体50が保持されて、モータポンプ12の高圧側吐出口22と一対のウォッシャノズル72とを連通する状態となる。
【0074】
したがって、洗浄液を低圧吐出する際には、そもそも吐出圧が低圧でよいため、モータポンプ12の低圧側吐出口24からの洗浄液の吐出圧を利用しても(圧力損失が生じても)何ら実質的な悪影響が生じることがなく、またしかも、洗浄液を高圧吐出する際には、モータポンプ12の高圧側吐出口22からの洗浄液は弁体50の動作による圧力損失を受けることなく送給され、極めて効率的である。
【0075】
また、このウォッシャ装置70では、ポンプ装置とされる単一のモータポンプ12で洗浄液を高圧吐出と低圧吐出することが可能であるため、ウォッシャ装置70全体としての部品点数及び組付工数を低減することができる。また、単にモータポンプ12のモータの回転方向を切り替えるだけで洗浄液を高圧吐出と低圧吐出することができるため、低コストにより容易に実現可能である。
【0076】
さらに、このウォッシャ装置70では、前記第1の実施の形態に係るウォッシャ装置10と同様に、一対のウォッシャノズル72が、車両幅方向に広角度で拡散する拡散流で洗浄液を噴射する拡散噴射ノズルであるが、この拡散噴射ノズルとされるウォッシャノズル72から噴射される拡散流(拡散噴射)の本来の利点を維持しつつ、車両の走行状態や駐停車状態に応じて洗浄液の噴射流量を節約しながらも目標着水エリアXに適切に着水させることができ、特に効果的である。
【0077】
次ぎに、図6(A)には、第3の実施の形態に係るウォッシャ装置80の全体構成が断面図を含んで示されている。
【0078】
このウォッシャ装置80は、前述した第2の実施の形態に係るウォッシャ装置70と基本的に同様の構成であるが、前記バルブ装置74に代えてバルブ装置82を備えている。
【0079】
バルブ装置82は、前記バルブ装置74と同様に、高圧側流入口40及び低圧側流入口42が形成されると共に、図6(B)に示す如く単一の流出口84が形成されている。この高圧側流入口40及び低圧側流入口42と単一の流出口84とは弁室48を介して共に連通しており、他の構成は前記バルブ装置74と同様である。
【0080】
このバルブ装置82は、単一の流出口84がホース86を介して二股分岐ジョイント88に接続されており、さらにこの二股分岐ジョイント88がホース90を介してそれぞれウォッシャノズル72のホース連結部32に接続されている。
【0081】
上記構成の車両用ウォッシャ装置80においても、前記第2の実施の形態に係るウォッシャ装置70と同様に、単一のモータポンプ12によって、車両の走行状態や駐停車状態に応じて洗浄液の噴射流量を節約しながらも目標着水エリアに適切に着水させることができる。
【0082】
またしかも、このウォッシャ装置80では、モータポンプ12の2つの吐出口(高圧側吐出口22または低圧側吐出口24)と一対のウォッシャノズル72とを連通する流路が、バルブ装置82によって自動的に切り替えられ、車両が低速走行時または駐停車時すなわち洗浄液を低圧吐出する際には、モータポンプ12の低圧側吐出口24からの吐出圧を利用して弁体50が動作されて、低圧側吐出口24と一対のウォッシャノズル72とを連通する状態となり、一方、洗浄液を高圧吐出する際には、スプリング52の付勢力によって弁体50が保持されて、モータポンプ12の高圧側吐出口22と一対のウォッシャノズル72とを連通する状態となる。
【0083】
したがって、洗浄液を低圧吐出する際には、そもそも吐出圧が低圧でよいため、モータポンプ12の低圧側吐出口24からの洗浄液の吐出圧を利用しても(圧力損失が生じても)何ら実質的な悪影響が生じることがなく、またしかも、洗浄液を高圧吐出する際には、モータポンプ12の高圧側吐出口22からの洗浄液は弁体50の動作による圧力損失を受けることなく送給され、極めて効率的である。
【0084】
また、このウォッシャ装置80においても、ポンプ装置とされる単一のモータポンプ12で洗浄液を高圧吐出と低圧吐出することが可能であるため、ウォッシャ装置80全体としての部品点数及び組付工数を低減することができる。また、単にモータポンプ12のモータの回転方向を切り替えるだけで洗浄液を高圧吐出と低圧吐出することができるため、低コストにより容易に実現可能である。
【0085】
なお、前述した第1乃至第3の実施の形態においては、低速時用ノズル14及び高速時用ノズル16あるいは一対のウォッシャノズル72が、発振室36及び拡散噴射口38を有し、洗浄液を自励発振させて扇状の拡散流として噴射される所謂「フルイディクス式ノズル」の構成とされた拡散噴射ノズルとして説明したが、各ノズルの型式はこれに限るものではなく、例えば、拡散噴射ノズルとして所謂「フラットスプレー式ノズル」を適用して構成してもよい。
【0086】
また、前述した第1乃至第3の実施の形態においては、ポンプ装置としての単一のモータポンプ12が2つの洗浄液吐出口(高圧側吐出口22及び低圧側吐出口24)を備えた構成として説明したが、これに限らず、1つの洗浄液吐出口を備えしかも互いに吐出圧が異なる2つのモータポンプを用いる構成とすることもできる。この場合には、それぞれ互いに洗浄液の吐出圧を異ならせて設定するが(高圧吐出と低圧吐出)、例えば、モータ端子電圧(回転数)を互いに異ならせて吐出圧を変えたり、互いのインペラの形状を変えるとか、吐出口の形状を異ならせるなどの方法によって実施可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るウォッシャ装置の全体構成図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るウォッシャ装置の低速時用ノズル及び高速時用ノズルの構成を示す斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るウォッシャ装置の洗浄液噴射エリアを示す正面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係るウォッシャ装置の作動プログラムを示す流れ図である。
【図5】(A)は本発明の第2の実施の形態に係るウォッシャ装置の全体構成図であり、(B)は第2の実施の形態に係るウォッシャ装置のバルブ装置の平面図である。
【図6】(A)は本発明の第3の実施の形態に係るウォッシャ装置の全体構成図であり、(B)は第3の実施の形態に係るウォッシャ装置のバルブ装置の平面図である。
【符号の説明】
10・・ウォッシャ装置、12・・モータポンプ(ポンプ装置)、14・・低速時用ノズル(ウォッシャノズル)、16・・高速時用ノズル(ウォッシャノズル)、18・・バルブ装置、20・・制御装置、22・・高圧側吐出口、24・・低圧側吐出口、26・・ノズルボディ、28・・ノズルチップ、34・・ノズル開口、36・・発振室、38・・拡散噴射口、40・・高圧側流入口、42・・低圧側流入口、44・・高圧側流出口、46・・低圧側流出口、50・・弁体、52・・スプリング(付勢手段)、62・・ウォッシャスイッチ、64・・車速センサ

Claims (6)

  1. 車両のフロントガラスに洗浄液を噴射するウォッシャノズルと、前記洗浄液を貯留するタンクと、前記ウォッシャノズルに洗浄液を圧送するポンプ装置と、ウォッシャスイッチが駆動操作されたときに前記ポンプ装置を駆動制御する制御装置と、を有する車両用ウォッシャ装置において、
    前記制御装置は、前記ウォッシャスイッチが駆動操作されたときに前記車両の速度信号が入力され、かつ、前記車両が所定速度以上と判断されたときには前記ポンプ装置によって高圧で前記洗浄液が吐出され、前記車両が所定速度未満と判断されたときには前記ポンプ装置によって低圧で前記洗浄液が吐出される、
    ことを特徴とする車両用ウォッシャ装置。
  2. 前記ポンプ装置は、2つの吐出口と、インペラが出力軸に固定された正逆回転可能なモータと、を有する単一のモータポンプとされ、
    前記モータポンプは、前記モータの回転方向によって前記2つの吐出口から択一的に洗浄液を吐出し、かつ、前記2つの吐出口の一方と他方とで吐出圧が異なって設定されている、
    ことを特徴とする請求項1記載の車両用ウォッシャ装置。
  3. 前記ウォッシャノズルは、低速走行時または駐停車時の洗浄液の噴射に使用される低速時用ノズルと、高速走行時の洗浄液の噴射に使用される高速時用ノズルと、がそれぞれ独立して車体に固定されている、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の車両用ウォッシャ装置。
  4. 前記低速時用ノズル及び高速時用ノズルは、車体に固定されるノズルボディのノズル開口に、噴射口を有するノズルチップが組み込まれて構成され、
    前記高速時用ノズルの前記ノズルチップの前記噴射口は、前記低速時用ノズルの前記ノズルチップの前記噴射口よりも上方に向けて噴射角度が設定されている、
    ことを特徴とする請求項3記載の車両用ウォッシャ装置。
  5. 前記ウォッシャノズルは、車両幅方向に広角度で拡散する拡散流で洗浄液を噴射する拡散噴射ノズルである、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の車両用ウォッシャ装置。
  6. 弁体と前記弁体を付勢する付勢手段とを有し、前記モータポンプの前記2つの吐出口と前記ウォッシャノズルとを連通する流路の途中に配置されたバルブ装置を備え、
    前記バルブ装置は、前記弁体が前記低圧側の吐出口と前記ウォッシャノズルとの連通を阻止する方向に前記付勢手段によって付勢されて前記高圧側の吐出口と前記ウォッシャノズルとを連通すると共に前記低圧側の吐出口と前記ウォッシャノズルとの連通を遮断し、前記低圧側の吐出口からの吐出圧によって前記弁体が前記付勢手段の付勢力に抗して移動して前記低圧側の吐出口と前記ウォッシャノズルとを連通すると共に前記高圧側の吐出口と前記ウォッシャノズルとの連通を遮断する、
    ことを特徴とする請求項2記載の車両用ウォッシャ装置。
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