JP5206721B2 - 洗車機 - Google Patents

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本発明は、たとえば給油所に設置され洗車に使用される洗車機に関し、特に、水の使用量を節約する洗車機に関する。
従来、給油所などに設置されている洗車機は、被洗浄車両と洗車機本体を前後方向に相対移動させながら、被洗浄車両に貯液タンクに貯留された液剤や洗浄水を噴射して洗車を行う構成とされている。また、液剤や洗浄水を噴射しながらブラッシングして洗浄することや、洗浄後に風を吹き付けて乾燥することが行われている。
洗浄工程においては、先ず、洗浄水を用いて汚れを落とし、次いでシャンプーなどの液剤を用いて洗浄し、さらに洗浄水を用いて水洗いする。この洗浄工程の後で、各送風ノズルから送風して乾燥する乾燥工程が行われる。また、必要に応じてワックスや撥水コートなどの液剤塗布工程を適宜組み合わせて洗車を行う。このように、洗車の際に用いる液剤としては、各種のシャンプーやワックスやコート類が用いられており、それぞれ専用の貯液タンクに貯留され、タンク内に挿入されたチューブを介して、洗車工程の処理に応じて噴射され消費される。また、複数の洗車モードから所望のモードを選択し、使用する液剤の種類を選択して所定の洗車モードに設定する操作パネルやリモートパネルを備えている。操作パネルは洗車機本体に配設しているが、リモートパネルは洗車機本体から離れた位置に設置して、このリモートパネルと操作パネルとを電気的に接続して、リモートパネルに設定された洗車モードにより、洗車機を駆動可能にしている。
操作パネルやリモートパネルを備える洗車機の一例について図4および図5を用いて説明する。この洗車機WBは、複数のブラシを備える洗浄部材と、ブロワと複数の送風ノズルを備える乾燥部材とを一体に装着し、被洗浄車両CAを跨ぐように門型とされる洗車機本体1を備えた構成であり、被洗浄車両CAと洗車機本体1を前後方向に相対移動させながら、複数の貯液タンクに貯留された液剤をそれぞれ水により希釈して前記被洗浄車両へ噴射して、前記被洗浄車両の洗車を行う。
例えば、洗車機本体1が、車輪3を介してレール2上に沿って走行移動する構成とし、被洗浄車両CAを、該被洗浄車両CAを跨ぐ門型とされる洗車機の左右一対のレール間の所定の位置に停車して、洗車機本体1に設置する操作パネル7もしくは洗車機本体1から離れた位置に設置するリモートパネル7Aに、所望の洗車モードを設定し、スタートボタンを操作して、洗車操作を開始する。
門型の洗車機本体1は、被洗浄車両CAを洗浄するブラシとして、例えば、被洗浄車両CAの上面を洗浄するトップブラシ4と、被洗浄車両CAの両側面と前後面を洗浄する左右一対のサイドブラシ5と、被洗浄車両CAの両側面下部を洗浄する左右一対のロッカーブラシ6を備えている。
また、ブラッシングの際に使用する洗浄水や各種液剤を噴射する各種ノズルや各種液剤を貯液する貯液タンクを備えている。各種液剤を貯液する複数の貯液タンクは、洗車機本体1に設けられるタンク収納部50に収納されており、電磁式のバルブと副給水ホースを備える分配配管部51を介して各ノズルに分配している。液剤や洗浄水を噴射するノズルとしては、例えば、第一浄水ノズル11、第一洗剤ノズル12、第二浄水ノズル13、撥水コートノズル14、第二洗剤ノズル15、ワックスノズル16などが配設されている。
さらに、乾燥のために、ブロワ20と該ブロワ20からの送風を吹き付ける昇降自在なトップ送風ノズル21と左右一対のサイド送風ノズル22を備えている。また、洗車機本体1に配設する操作パネル7、もしくは、洗車機本体1から離れた位置に設置するリモートパネル7Aを介して、洗車機WAの駆動条件を設定し、設定された条件に基づいて洗車機WAを駆動する構成としている。8は、被洗浄車両CAの有無および車高を検知するセンサであって、例えば、光電センサや超音波を利用したソニックセンサが好適に用いられる。
操作パネル7やリモートパネル7Aには、水洗いモードや、洗剤を用いた洗浄モードや、ワックスを塗布するワックスモードや、撥水剤をコートする撥水モードなどの各種洗車モードを選択する選択ボタンや、ブラシの回転数を制御するブラシ回転スイッチや、スタート・ストップボタンなどが設けられている。
また、洗車機本体1を、洗浄部材を備えた洗浄機本体と乾燥部材を備えた乾燥機本体との別体として、それぞれが、被洗浄車両CAを跨ぐように門型とされ、被洗浄車両CAと洗浄機本体と乾燥機本体とを前後方向に相対移動させながら、被洗浄車両CAの洗車を行う構成の洗車機も知られている。この構成であっても、各種ブラシと各種ノズルを備え、操作パネル7もしくはリモートパネル7Aを備えていることは同じである。
上記した洗車機WBは、一般に屋外に設置されるので、洗車の際に風の影響を受けることがある。例えば、噴射ノズルから噴射する洗浄水や液剤が風により影響を受けて、車体表面に吹き付けられる圧力や方向が変化する。また、洗浄機本体と乾燥機本体とからなる洗車機の場合では、洗車しながら乾燥させる際に、その洗浄機本体と乾燥機本体との離間距離によっては、洗浄中の洗浄水や液剤が乾燥機本体側に吹き付けられることがある。
そのために、洗車機に風速計を設置して、計測される風速および風向に応じて、洗浄機本体と乾燥機本体との離間距離を適当な距離に変更して、被洗浄車両に対する乾燥効果を向上させるとした洗車機が既に提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−199080号公報
最近では、洗車機においても環境に優しいことをテーマに、使用する水の量を抑えるタイプの洗車機が求められている。また、水の量を減らしても、噴射する圧を高くすることで、所望の洗車効果を達成することが可能である。しかし、圧が高くても水の量が少ないために直進性に乏しく、強い風が吹くと、狙った部位から外れてしまうという問題を生じる。
そのために、車体表面をブラシ洗浄する際に、洗浄水の掛かっていない表面をブラシで洗浄することになって、車体表面に付着している砂などを車体に擦り付けて傷付けてしまう虞が生じる。
また、シャンプーなどの洗剤を用いた洗浄の後で水洗いする水の掛かりが悪い状態では、車体表面に洗剤が残った状態で乾燥工程に移ってしまうため、十分な洗車効果を得ることができなくなってしまう。
このような風による弊害は、特に洗車機の後端部または前端部に設置する噴射ノズルで発生する。そのために、洗車機周辺で風が吹いても、端部に設ける噴射ノズルから被洗浄車両の車体表面に確実に洗浄水を掛けて、所望の洗車効果を発揮する洗車機であることが望ましい。
本発明は、上記問題点に鑑み、洗車の際に風が吹いても、所望の洗車効果を発揮可能な洗車機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、洗車機本体と被洗浄車両とを前後方向に相対移動させながら洗車を行う洗車機であって、前記洗車機本体に洗浄水を噴射する浄水ノズルと、この浄水ノズルの噴射水量と噴射圧を含む噴射レベルを制御する制御手段と、風速と風向を検知する風速計と、を設置し、前記風速計により計測された風速および風向に応じて、前記制御手段を介して前記浄水ノズルによる前記噴射レベルを調整する構成としたことを特徴としている。
この構成によると、洗車の際に計測される風速と風向に応じた適当な噴射レベルで洗浄水を噴射するので、洗車機周辺で風が吹いても、浄水ノズルから被洗浄車両の車体表面に確実に洗浄水を掛けて、所望の洗車効果を発揮する洗車機となる。
また本発明は、上記構成の洗車機において、前記浄水ノズルは、前記洗車機本体の前端側と後端側にそれぞれ調整用噴射ノズルを備え、前記風速計により予め定める規定値以上の風速を計測したときに、計測された風向に応じて、前記調整用噴射ノズルのいずれか一方側のノズルから所定の噴射圧で洗浄水を噴射するように制御することを特徴としている。この構成によると、計測される風速および風向によって、車体表面に洗浄水が掛かり難い端部側の部位に、この端部側に設ける調整用ノズルから所定の噴射圧で洗浄水を噴射するので、風が強く吹いて、通常の浄水ノズルから噴射される洗浄水が掛かり難い端部側部位も、当該端部側に設ける調整用噴射ノズルから被洗浄車両の車体表面に確実に洗浄水を掛けることができて、所望の洗車効果を発揮することができる。
また本発明は、上記構成の洗車機において、前記所定の噴射圧が、前記浄水ノズルの噴射圧よりも高い圧であることを特徴としている。この構成によると、風が強いときには、高い圧で洗浄水を噴射するので、洗車機本体の端部に設ける調整用噴射ノズルから被洗浄車両の車体表面に確実に洗浄水を掛けることができて、所望の洗車効果を発揮することができる。
また本発明は、上記構成の洗車機において、前記調整用噴射ノズルに給水する専用の配管系統とポンプを設置し、前記噴射圧と噴射水量を、前記風速計により計測される風速に応じて可変としたことを特徴としている。この構成によると、風が強いときには噴射圧を高くしたり噴射水量を増加したりする制御を行うことで、風が強くても被洗浄車両の車体表面に確実に洗浄水を掛けることができて、所望の洗車効果を発揮することができる。
また本発明は、上記構成の洗車機において、前記風速計により計測された風向の風上側の調整用噴射ノズルから洗浄水を噴射するように制御することを特徴としている。この構成によると、風が吹いたときに、風上から風下に向けて噴射した洗浄水が流されても、さらに風上側に設置した調整用噴射ノズルから洗浄水を噴射するので、被洗浄車両の車体表面に確実に洗浄水を掛けることができて、所望の洗車効果を発揮することができる。
本発明によれば、洗浄水を噴射して洗車を行う洗車機において、洗車機周辺で風が吹いても、洗浄水噴射ノズルから被洗浄車両の車体表面に確実に洗浄水を掛けることができるので、洗車の際に風が吹いても、所望の洗車効果を発揮する洗車機を得ることができる。
本発明に係る洗車機が備える調整用噴射ノズルの配設位置を示す概略説明図である。 風向と調整用噴射ノズルの噴射状態を示す概略側面図である。 風向と調整用噴射ノズルの噴射状態を示す概略側面図である。 洗車機の概略正面図である。 洗車機の全体構成を示す概略説明図である。
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。また、同一構成部材については同一の符号を用い、詳細な説明は適宜省略する。
本実施形態の洗車機WAは、洗車機本体と被洗浄車両とを前後方向に相対移動させながら、被洗浄車両の洗車を行う洗車機であって、先に説明した図5に示す洗車機WBと同様な構成とされている。そのために、車輪3を介してレール2上に沿って走行移動する門型の洗車機本体1に、被洗浄車両CAの上面を洗浄するトップブラシ4と、被洗浄車両CAの両側面と前後面を洗浄する左右一対のサイドブラシ5と、被洗浄車両CAの両側面下部の足回りを洗浄する左右一対のロッカーブラシ6を備え、乾燥のために、ブロワ20と該ブロワ20からの送風を吹き付ける昇降自在なトップ送風ノズル21と左右一対のサイド送風ノズル22を備えた構成は同じである。
また、洗車機本体1に風速と風向を検知する風速計を設置し、浄水ノズルの噴射水量と噴射圧を含む噴射レベルを制御する制御手段を設置し、風速計により計測された風速および風向に応じて、制御手段を介して浄水ノズルによる噴射レベルを調整する構成としている点が異なる。
例えば、予め規定された風速以上の風を検知したときには、第一浄水ノズル11や第二浄水ノズル13などの浄水ノズルの噴射水量を増加する制御を行い、風の影響を緩和して、これらの浄水ノズルから被洗浄車両CAの車体表面に確実に洗浄水を掛けるようにすることができる。また、予め規定された風速以上の風を検知したときには、浄水ノズルの噴射圧を高くすることでも、浄水ノズルから被洗浄車両の車体表面に確実に洗浄水を掛けるようにすることができる。
このように、洗車の際に計測される風速と風向に応じた適当な噴射レベルで洗浄水を噴射することで、洗車機周辺で風が吹いても、浄水ノズルから被洗浄車両の車体表面に確実に洗浄水を掛けて、所望の洗車効果を発揮する洗車機となる。
また、計測される風速と風向に応じて噴射レベルを制御する浄水ノズルとして、洗車機本体1の前端側と後端側にそれぞれ調整用噴射ノズルを設け、風速計により予め定める規定値以上の風速を計測したときに、計測された風向に応じて、調整用噴射ノズルのいずれか一方側のノズルから所定圧の洗浄水を噴射するように制御することで、風の影響に拘らずに被洗浄車両の車体表面に確実に洗浄水を掛けることができる。以下、調整用噴射ノズルを設けた本実施形態について図1、図2、図3を用いて説明する。
図1に示すように、洗車機本体1に、洗車機周辺で吹いている風の風速と風向を検知する風速計10を設置している。また、第一浄水ノズル11、第二浄水ノズル13以外に浄水ノズルとして、洗車機本体1の前端側に第一調整用噴射ノズル11Aを、後端側に第二調整用噴射ノズル11Bを設置している。これらの調整用噴射ノズルは、被洗浄車両CAに洗浄水を噴射するように左右一対設けられている。なお、複数の噴射口を有するアーチ状の調整用噴射ノズルとしてもよい。
風速計10としては、風速と風向を同時に検知するタイプのものであればよく、そのタイプを特に限定するものではない。例えば、前端にプロペラ形の風車を備え、後端に風見安定用の尾翼を備える流線型の胴体を、台座を介して水平方向に回転自在とした風車型風速計を用いることができる。
本実施形態では、風速計10により予め定める規定値以上の風速を計測したときに、計測された風向に応じて、調整用噴射ノズル11A、11Bのいずれか一方側のノズルから所定圧の洗浄水を噴射するように制御する構成としている。
例えば、図2に示すように、予め定める規定値以上の風速で図中の矢印D1で示す風向の風を計測したときには、この風の風上側に相当する第二調整用噴射ノズル11Bから洗浄水を噴射するように制御する。
この構成であれば、所定風速以上で風向D1の風が吹いて第二浄水ノズル13から噴射される洗浄水が矢印d1方向に流されても、第二浄水ノズル13のさらに風上側に設けられている第二調整用噴射ノズル11Bから図中に示す噴射領域B1に所定角度拡散して洗浄水を噴射するので、被洗浄車両の車体表面に確実に洗浄水を掛けることができて、所望の洗車効果を発揮することができる。
また、図3に示すように、予め定める規定値以上の風速で図中の矢印D2で示す風向の風を計測したときには、この風の風上側に相当する第一調整用噴射ノズル11Aから洗浄水を噴射するように制御する。
この構成であれば、所定風速以上で風向D2の風が吹いて第一浄水ノズル11から噴射される洗浄水が矢印d2方向に流されても、第一浄水ノズル11のさらに風上側に設けられている第一調整用噴射ノズル11Aから図中に示す噴射領域A1に所定角度拡散して洗浄水を噴射するので、被洗浄車両の車体表面に確実に洗浄水を掛けることができて、所望の洗車効果を発揮することができる。
このように、本実施形態によれば、風が吹いたときに、浄水ノズルから噴射した洗浄水が風上から風下に向けて流されても、さらに風上側に設置した調整用噴射ノズル(第一調整用噴射ノズル11A、第二調整用噴射ノズル11B)から洗浄水を噴射するので、被洗浄車両の車体表面に確実に洗浄水を掛けることができて、所望の洗車効果を発揮することができる。つまり、風が強く吹いて、通常の浄水ノズルから噴射される洗浄水が掛かり難い端部側部位も、当該端部側に設ける噴射ノズルから被洗浄車両の車体表面に確実に洗浄水を掛けることができて、所望の洗車効果を発揮することができる。
また、調整用噴射ノズル(第一調整用噴射ノズル11A、第二調整用噴射ノズル11B)に設定する所定の噴射圧は、通常の第一浄水ノズル11や第二浄水ノズル13の噴射圧と同等でもよい。噴射圧が同等であれば、調整用噴射ノズル(第一調整用噴射ノズル11A、第二調整用噴射ノズル11B)を通常の第一浄水ノズル11や第二浄水ノズル13と同じ配管系統に接続して、同一のポンプを用いてオン・オフ制御することができる。
また、風速の大小によって、通常圧から高圧の噴射圧に変化させる構成とすることもできる。例えば、洗車機が、高圧洗浄を行うために高圧ポンプを備える構成であれば、通常圧の配管系統と高圧ポンプの配管系統とに切替可能に接続しておき、風速計10により計測される風速の大小に応じて、所定の速度までなら通常圧で噴射し、予め定める風速以上の風を計測すると、高圧で噴射する構成とすることができる。
また、調整用噴射ノズル(第一調整用噴射ノズル11A、第二調整用噴射ノズル11B)専用の配管系統とポンプを設置して、この調整用噴射ノズルからの噴射圧と噴射水量を風速計により計測される風速に応じて可変とすると、風が強いときには、噴射圧を上げたり噴射水量を増加したりして、被洗浄車両の車体表面に確実に洗浄水を掛けることが可能となる。
このように、計測される風速と風向に応じて浄水ノズルの噴射レベルを調整する制御を行うことで、また、調整用噴射ノズルを別途設けてこの調整用噴射ノズルの噴射レベルを調整する制御を行うこと、および、この調整用噴射ノズルと通常の浄水ノズルの噴射レベルを共に調整する制御を行うことで、風の強弱に応じて車体表面に洗浄水を確実に掛けるように制御可能となり、所望の洗車効果を発揮可能となる。
上記のような構成であれば、元々、最小限の水量で洗車を実行可能とした環境に優しい洗車機でありながら、強い風が吹くときには一時的に水量を増加して確実に洗車を行うことで、水の使用量を極力抑制しながら所望の洗車効果を発揮することが可能となる。
上記したように、洗車機本体に洗浄水を噴射する浄水ノズルと、この浄水ノズルの噴射水量と噴射圧を含む噴射レベルを制御する制御手段と、風速と風向を検知する風速計と、を設置し、風速計により計測された風速および風向に応じて、制御手段を介して浄水ノズルによる噴射レベルを調整する構成とすることで、洗車機周辺で風が吹いても、浄水ノズルから被洗浄車両の車体表面に確実に洗浄水を掛けて、所望の洗車効果を発揮する洗車機を得ることができる。
また、計測される風速と風向に応じて噴射レベルを制御する浄水ノズルとして、洗車機本体の前端側と後端側にそれぞれ調整用噴射ノズルを設ける構成としてもよい。このように、新たに調整用噴射ノズルを設け、風速計により予め定める規定値以上の風速を計測したときに、計測された風向に応じて、調整用噴射ノズルのいずれか一方側のノズルから所定圧の洗浄水を噴射するように制御することで、風が吹いても、端部に設ける噴射ノズルから被洗浄車両の車体表面に確実に洗浄水を掛けることができるようになって、所望の洗車効果を発揮する洗車機を得ることができる。
また、風速計により計測された風向の風上側の調整用噴射ノズルから洗浄水を噴射するように制御することで、風が吹いたときに、浄水ノズルから噴射した洗浄水が風上から風下に向けて流されても、さらに風上側に設置した調整用噴射ノズルから洗浄水を噴射する構成となって、被洗浄車両の車体表面に確実に洗浄水を掛けることができ、所望の洗車効果を発揮する洗車機となる。
また、風速の強弱に応じて、調整用噴射ノズルから噴射する洗浄水の噴射水量と噴射圧を変化させることで、被洗浄車両の車体表面に確実に洗浄水を掛けることができるようになり、所望の洗車効果を安定して発揮することが可能となる。
上記したように、本発明によれば、洗車の際に風が吹いても、所望の洗車効果を発揮可能な洗車機を得ることができる。
本発明に係る洗車機は、風の強弱に応じて、車体に洗浄水を確実に掛けるように制御するので、使用する水の量を抑えるタイプの洗車機に好適に適用される。
1 洗車機本体
2 レール
3 車輪
10 風速計
11A 第一調整用噴射ノズル
11B 第二調整用噴射ノズル
CA 被洗浄車両
WA 洗車機(本発明の)
WB 洗車機(従来の)

Claims (5)

  1. 洗車機本体と被洗浄車両とを前後方向に相対移動させながら洗車を行う洗車機であって、前記洗車機本体に洗浄水を噴射する浄水ノズルと、この浄水ノズルの噴射水量と噴射圧を含む噴射レベルを制御する制御手段と、風速と風向を検知する風速計と、を設置し、前記風速計により計測された風速および風向に応じて、前記制御手段を介して前記浄水ノズルによる前記噴射レベルを調整する構成としたことを特徴とする洗車機。
  2. 前記浄水ノズルは、前記洗車機本体の前端側と後端側にそれぞれ調整用噴射ノズルを備え、前記風速計により予め定める規定値以上の風速を計測したときに、計測された風向に応じて、前記調整用噴射ノズルのいずれか一方側のノズルから所定の噴射圧で洗浄水を噴射するように制御することを特徴とする請求項1に記載の洗車機。
  3. 前記所定の噴射圧が、前記浄水ノズルの噴射圧よりも高い圧であることを特徴とする請求項2に記載の洗車機。
  4. 前記調整用噴射ノズルに給水する専用の配管系統とポンプを設置し、前記噴射圧と噴射水量を、前記風速計により計測される風速に応じて可変としたことを特徴とする請求項2に記載の洗車機。
  5. 前記風速計により計測された風向の風上側の調整用噴射ノズルから洗浄水を噴射するように制御することを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載の洗車機。
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