JP2009023059A - 管体切断装置及び管体製造方法 - Google Patents

管体切断装置及び管体製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】リングギア及びプラネタリギアを用いて内刃を回転させつつ管体の半径方向に移動させるようにし、比較的小径の薄肉管体の切断を行うことができるようにする。
【解決手段】内刃3、駆動軸1、連結軸2、外刃4、プラネタリギア5、リングギア6を設けた。外刃4は、ワークWの外周面における軸方向の所定範囲の全周に内周面を当接させる。駆動軸1は、ワークW内の同軸上で回転自在に支持され、内部の所定量だけ偏心した位置に貫通孔11を有する。連結軸2は、貫通孔11に回転自在に支持される。内刃3は、連結軸2の前端部で偏心した偏心軸22に回転自在に保持され、ワークW内に配置される。プラネタリギア5は、ワークWの外部で連結軸2の後端部に同軸上に取り付けられ、リングギア6に噛合する。駆動軸1を回転させると、内刃3は、外周面におけるワークWの半径方向に最も突出した部分の位置を半径方向に変位させつつ回転する。
【選択図】図1

Description

この発明は、薄肉管体を軸方向における任意の切断位置で切断する拡管切断装置及び管体製造方法に関する。
所定長さの金属製薄肉管体は、所定長さよりも長い金属薄板を平行な2端面が互いに近接するように丸めた後、2端面の間を溶接して円筒形状の管体とし、所定長さに切断して製造される。管体の切断に用いられる管体切断装置として、管体の外周面に当接する切断用バイトを管体の内部に向かって管体の半径方向に移動させるものがある(例えば、特許文献1参照。)。
ところが、切断用バイトを管体の外周面から内部に向かって移動させる装置で強度の弱い薄肉管体を切断しようとすると、薄肉管体が半径方向に変形し、製品の真円度が低下する。
そこで、薄肉管体の切断に用いられる従来の管体切断装置として、薄肉管体の外周面に接触させて外刃を配置するとともに、薄肉管体の内部に内刃を配置し、内刃を回転させつつ薄肉管体の外側に向かって移動させる装置が提案されている。
この場合に、中空軸体及び傾斜カムを用いることで、内刃に回転力を供給しつつ、管体の半径方向の移動力を与えることが考えられる。中空軸体は、管体内に管体と同軸上に挿入し、内刃を中空軸体に保持部材を介して軸方向の所定位置で半径方向に移動自在に軸支するとともに、保持部材に当接する傾斜カムを軸方向に移動自在にして内部に備える。
中空軸体を回転させつつ、傾斜カムを中空軸体の軸方向に移動させると、管体の半径方向における保持部材と傾斜カムとの当接位置が変位し、内刃は回転しつつ管体の半径方向に移動する。
特開平7−136981号公報
しかしながら、内刃ダイスを管体の半径方向に移動自在に軸支した中空軸体を回転させながら、中空軸体の内部で傾斜カムを軸方向に移動させるためには、管体の内部に挿入すべき中空軸体の構造が複雑化、大型化し、直径100mm前後の比較的小径の薄肉管体の切断には適用することができない問題がある。
内刃を回転させながら管体の半径方向に移動させる構成として、管体の軸方向に直交する面内で揺動自在に支持されたリンク機構を用いることも考えられるが、この場合にもリンク機構を動作させるための構造が複雑化、大型化し、比較的小径の薄肉管体の切断には適さない。
この発明の目的は、管体外部に配置した遊星ギア機構を用いて内刃を回転させつつ管体の半径方向に移動させるようにし、比較的小径の薄肉管体の切断を行うことができる管体切断装置及び管体製造方法を提供することにある。
上記の課題を解決するために、この発明は、外刃、内刃、内刃駆動機構を備えている。外刃は、環状を呈し、切断すべき管体の外周面における軸方向の所定範囲の全周に内周面が当接する。内刃は、円盤状を呈し、管体の内部で中心軸を管体の軸方向に平行にして保持され、管体内で少なくとも一方の側面が管体の軸方向について外刃の側面の位置に略一致する位置に配置される。内刃駆動機構は、リングギア、プラネタリギアを備えている。リングギアは、管体の外部で管体と同軸上に配置されている。プラネタリギアは、外歯をリングギアの内歯に噛合させている。内刃駆動機構は、プラネタリギアの中心軸である第1の軸に平行で内刃を回転自在に支持する第2の軸を、第1の軸に直交する平面内における第1の軸と異なる所定の位置で回転自在に支持し、プラネタリギアをリングギアのピッチ円に沿って移動させる。
この構成においては、プラネタリギアの中心軸である第1の軸が、管体の軸を中心とする第1の円周に沿って移動する。これにともなって、第1の軸に平行で内刃を回転自在に支持する第2の軸が、第1の軸を中心とする円周に沿ってプラネタリギアとリングギアとの歯数差に応じて第1の軸と異なる角速度で移動する。つまり、プラネタリギアをリングギアのピッチ円に沿って公転移動させると、プラネタリギアはリングギアとの歯数差により、公転時の角速度よりも早い角速度で自転する。プラネタリギアの自転により、内刃を軸支した第2の軸が第1の軸に偏心して回転し、第2の軸に軸支された内刃の外周面で管体の中心から最も離れた部分の位置が徐々に変化する。内刃の外周面で管体の中心から最も離れた部分の位置が管体の中心からさらに離れる方向に移動することで、内刃の外周面は管体の内周面に当接した後、管体の外側に露出し、外刃との間で管体が切断される。このとき、内刃は管体から受ける抵抗によって第2の軸を中心に回転する。
より詳細には、連結軸の一端部に固定されたプラネタリギアは、管体と同軸上に配置されたリングギアに噛合してリングギアの内周に沿って自転しつつ公転する。このとき、リングギアの歯数よりもプラネタリギアの歯数の方が少ないため、プラネタリギアはリングギアの内周に沿って1回公転する間にリングギアとの歯数差だけ余分に自転し、駆動軸が1回転する間に連結軸が貫通孔内で1回転よりも多く回転する。
このため、駆動軸を連続して回転させると、管体の周方向に沿って内刃が管体の外側に最も突出する位置が、駆動軸の1回転ごとにリングギアとプラネタリギアとの歯数差分ずつ駆動軸の回転方向と逆方向に徐々に変位していく。リングギアの歯数をZ1、リングギアとプラネタリギアとの歯数差をZ2として、駆動軸がN(但し、N=Z1/Z2)回転したときに、連結軸及び内刃が初期位置に戻る。この間に、内刃の一部が管体の周面に沿うN個の位置で管体の外側に露出する結果、管体が全周にわたって切断される。この時、管体の軸方向について内刃の一方の側面の位置と外刃の一方の側面の位置とが略一致しているため、管体の切断面が円滑に形成される。
この構成において、内刃駆動機構は、さらに駆動軸、連結軸、偏心軸及び駆動手段を備えてもよい。駆動軸は、管体内の同軸上で回転自在に支持され、内部の所定量だけ偏心した位置で両端に開放した円形断面の貫通孔を有する。連結軸は、円柱状を呈し、貫通孔に回転自在に支持されて第1の端部が管体内に位置するとともに、第2の端部が前記プラネタリギアに同軸上に固定されている。偏心軸は、連結軸の第1の端部に固定され、連結軸の中心軸から偏心した位置で内刃を回転自在に支持する。
この構成では、駆動軸を回転させると、連結軸が管体の内部で管体の軸に対して偏心して回転する。連結軸の第1の端部に保持された内刃は、連結軸とともに回転し、外周面における管体の中心軸からの半径方向の距離が最も長い部分の位置を徐々に半径方向の外側に変位させて回転する。内刃の外径を適当に設定しておくことで、連結軸の回転中に内刃の外周面の一部を管体の内部から外側に露出させることができ、内刃と外刃との間で管体を切断することができる。
この構成において、リングギアを駆動軸と同軸上で回転自在に支持し、固定手段、駆動手段、検出手段及び制御手段をさらに備えてもよい。規制手段は、リングギアの回転を選択的に規制する。固定手段は、リングギアとプラネタリギアとを選択的に固定する。検出手段は、駆動軸の回転位置を検出する。制御手段は、検出手段の検出結果に基づいて、駆動軸が回転の初期位置から所定角度回転するまでの間には、規制手段を有効にしつつ固定手段を無効にし、駆動軸が所定角度回転した時から1回転するまでの間には、規制手段を無効にしつつ固定手段を有効にする。
駆動軸が所定角度回転するまでは、規制手段によって回転が規制されたリングギアの内周に沿ってリングギアとは独立してプラネタリギアが回転し、内刃の一部が徐々に管体の外側に露出する。内刃の一部が管体の外側に露出して駆動軸の回転角度が所定角度に達すると、規制手段によるリングギアの回転の規制が解除されるとともに固定手段によってリングギアとプラネタリギアとが一体的に固定される。プラネタリギアは、管体と同軸上で回転自在に支持されたリングギアとともに回転し、内刃は管体の外側への露出量を変化させることなく連結軸とともに管体の軸周りに1回転する。駆動軸が所定角度回転した位置からさらに1回転するだけで管体を全周にわたって切断することができる。
この場合に、駆動手段は駆動軸に正逆両方向の回転を選択的に供給する手段とし、制御手段は駆動軸が回転の初期位置から所定角度回転した後にさらに1回転するまでの間に駆動手段から駆動軸に正転方向の回転を供給し、駆動軸が所定角度回転した位置からさらに1回転した時から初期位置に復帰するまでの間に駆動手段から逆転方向の回転を駆動軸に供給するようにしてもよい。
管体の切断後に駆動軸を逆転させることで、駆動軸の回転位置だけでなく、互いに歯数の異なるリングギアとプラネタリギアとの位置関係を含めて、早期に初期状態に戻すことができる。
また、外刃は、管体の軸方向における内刃に対向する間隙を挟んだ2つの領域で管体の外周面に当接させてもよい。管体の軸方向における内刃の両側面の位置が外刃の間隙を挟んで対向する2つの側面のそれぞれの位置に略一致し、間隙を挟んだ両側で管体が円滑に切断される。管体を中間部分で2つに切断することができ、煩雑な後加工を必要とすることなく、長尺の管体から所定の長さの製品を多数個取りすることができる。
さらに、連結軸は、第1の端部に内刃を管体の軸周りに回転自在に保持する保持機構を含むものとしてもよい。連結軸が駆動軸の回転によって駆動軸の軸周りに偏心して回転しつつ貫通孔内で回転する際に、内刃は連結軸に拘束されることなく回転する。内刃の周面が管体の内周面に摺動することがなく、両者の間に大きな摩擦力が生じないため、内刃を回転させるために駆動軸に供給すべき駆動力を比較的小さくすることができる。
この発明によれば、内刃を、管体の外側で管体と同軸上に配置されたリングギアに噛合するプラネタリギアとともに管体の軸から所定量だけ偏心した位置で回転させ、管体の内部から徐々に外側に露出させて外刃との間で管体を切断することができる。内刃を管体の半径方向に移動させるために管体の内部に備えるべき機構を簡略化することができ、比較的小径の管体を円滑に切断することができる。
以下に、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、この発明の実施形態に係る管体切断装置100の側面断面図である。管体切断装置100は、一例として、ステンレス等の金属製の薄肉管体であるワークWから所定の長さの管体製品を製造する製造作業に用いられ、駆動軸1、連結軸2、内刃3、外刃4、プラネタリギア5、リングギア6、スリーブ7及び偏心軸22を含む内刃駆動機構を備えている。
スリーブ7は、円筒形状を呈し、フランジ部71でフレーム101に固定されている。スリーブ7にワークWが外嵌する。
駆動軸1は、スリーブ7の内部に同軸上に挿入されており、ベアリング72等を介してスリーブ7に回転自在に支持されている。駆動軸1は、内部を軸方向に貫通する貫通孔11を有している。貫通孔11は、駆動軸1の中心から所定量Dだけ偏心した位置を中心とする円形断面を呈している。駆動軸1の後端部には、プーリ12が固定されている。駆動軸1は、プーリ12を介して図示しないモータから回転の供給を受ける。
プーリ12には、検出板13が固定されている。検出板13は、外周部の一部に大径部が形成されている。プーリ12の背面側に位置するフレーム102には、フォトセンサ14A〜14C(フォトセンサ14Cは、図1に現れない。)が取り付けられている。フォトセンサ14A〜14Cのそれぞれの発光素子と受光素子との間に、検出板13の大径部が通過する。検出板13及びフォトセンサ14A〜14Cは、この発明の検出手段の一部を構成している。フォトセンサ14A〜14Cは、駆動軸1の回転位置に応じて大径部の検出信号を出力する。
連結軸2は、部分的に径の異なる円柱形状を呈し、貫通孔11内に挿入されている。連結軸2は、貫通孔11に回転自在に支持されている。連結軸2の前端部(この発明の第1の端部に相当する。)はワークWの内部に位置しており、連結軸2の後端部(この発明の第2の端部に相当する。)はワークWの背面側の外部に位置している。
偏心軸22は、連結軸2の前端部から、フランジ部23を介して一体的に突出して形成されている。
内刃3は、一例としてSKD11を素材として、中心に開口を備えた円盤状を呈し、保持機構8を介して連結軸2の前端部に保持されている。
一対の外刃4は、それぞれ環状を呈し、ワークWに外嵌している。一対の外刃4は、ホルダ42によってワークWの軸方向における中央部に間隙41を設けて配置されており、間隙41を挟んで両側の領域でワークWに全周にわたって略当接している。間隙41は、ワークWを挟んで内刃3の周面が対向する位置に配置されている。ワークWの軸方向について、内刃3の両側面の位置は、それぞれ外刃4の間隙41を形成する2つの側面の位置に略一致している。
リングギア6は、連結軸2の後端側で、ワークWの外部に配置され、フレーム102に取り付けられた軸受103に回転自在に支持されている。リングギア6は、ワークW、駆動軸1及びスリーブ7と同軸上に配置されている。
プラネタリギア5は、連結軸2の後端部に、連結軸2及び貫通孔11と同軸上に固定されている。プラネタリギア5は、リングギア6に噛合している。プラネタリギア5の歯数は、リングギア6の歯数よりも少なく、ワークWの軸に対する連結軸2の偏心量Dに応じて決定される。一例として、偏心量Dが5mmでプラネタリギア5の外歯及びリングギア6の内歯のモジュールが2.5の場合に、プラネタリギア5の歯数を46とすると、リングギア6の歯数は50となる。プラネタリギア5及びリングギア6のそれぞれの背面には、凹部51及び凹部61が形成されている。また、リングギア6の外周面の一部には、溝部62が形成されている。
プラネタリギア5及びリングギア6の背面には、固定機構9が配置されている。固定機構9は、この発明の固定手段であり、カバー103内に収納されている。カバー103内には、支持部材104が固定されている。固定機構9は、ガイド91、軸体92、固定キー93、エアシリンダ94を備えている。ガイド91は、支持部材104を前後に貫通して取り付けられている。軸体92は、ガイド91を貫通して前後方向に摺動自在に支持されている。固定キー93は、プラネタリギア5及びリングギア6の背面に対向して、軸体92の前端部に固定されている。エアシリンダ94は、空気圧によって軸体92を前後方向に移動させる。
リングギア6の上方には、エアシリンダ10が配置されている。エアシリンダ10は、この発明の規制手段であり、カバー103の上面に固定されている。エアシリンダ10は、ピン10Aを備えている。ピン10Aは、リングギア6の外周面に対向している。
管体製品の製造作業時には、金属薄板を平行な2端面が対向するように丸めた後、2端面の間を溶接することで長尺状の円筒形のワークWにされる。ワークWをその一端側からスリーブ7に外嵌した後、外刃4を、その内周面がワークWの外周面における軸方向の所定範囲の全周に当接するように配置する。このとき、内刃3の両側面がワークWの軸方向について一対の外刃4の側面の位置に略一致して位置する。この状態で、駆動軸1を回転させる。
図2は、保持機構8の構成を示す図である。保持機構8は、リング部材81、第1キャップ部材82、第2キャップ部材83を備え、内刃3を連結軸2の前端部で回転自在に保持する。
リング部材81は、内刃3と同じく、例えばSKD11等の工具鋼を素材として環状に形成されており、駆動軸1に前端面に固定される。駆動軸1の素材は内刃3の素材に比較して硬度が低いため、駆動軸1の前端面は内刃3の裏面との摺擦によって磨耗する可能性がある。駆動軸1の前端面が磨耗すると内刃3の軸方向の位置が変動し、正確な切断ができなくなる。駆動軸1の前端面における内刃3と摺擦する部分をリング部材81で被覆し、駆動軸1の前端面の磨耗を防止する。
第1キャップ部材82は、内刃3と同じく、例えばSKD11等の工具鋼を素材として、前面の外径が背面の外径よりも小さい環状に形成されており、連結軸2の偏心軸22にベアリング21(図1参照。)を介して回転自在に支持される。第1キャップ部材82の背面には、ボス部82Aが形成されている。ボス部82Aは、外径が内刃3の内径に略等しく、内刃3の幅と略等しい長さで第1キャップ部材82の背面から軸方向に延出している。第1キャップ部材82は、ボス部82Aに外嵌した内刃3をリング部材81との間で保持する。
第2キャップ部材83は、前面の外径が背面の外径よりも小さい環状に形成されている。第2キャップ部材83は、偏心軸22の前面に固定ネジを介して取り付けられ、内刃3及び第1キャップ部材82の軸方向の移動を規制する。第2キャップ部材83は、内刃3と接触しないため、素材にS45C等の比較的安価な材料を用いることができる。
リング部材81を駆動軸1の前端面に取り付けた後、ボス部82Aに内刃3が外嵌した第1キャップ部材82を偏心軸22に外嵌させ、第2キャップ部材83を偏心軸22の前端面に取り付けることで、内刃3が連結軸2の前端部に回転自在に保持される。
図3は、固定機構9の背面方向の斜視図である。プラネタリギア5の背面には、環状の位置決め部材50が同軸上に固定されている。位置決め部材50には、背面側及び半径方向に開放した凹部51が、周方向における180度の回転角度の2箇所に形成されている。リングギア6の背面には、環状の位置決め部材60が同軸上に固定されている。位置決め部材60には、背面側及び半径方向に開放した凹部61が、周方向における180度の回転角度の2箇所に形成されている。凹部51及び凹部61の周方向の幅は互いに等しくされている。
位置決め部材60には、前述のエアシリンダ10のピン10Aが対向する外周部に、溝部62が形成されている。エアシリンダ10の駆動時にピン10Aが溝部62に嵌入する溝部62へのピン10Aの嵌入により、リングギア6の回転が規制される。
連結軸2が回転動作の初期位置(原点)にある状態で、プラネタリギア5は、図3に示すように、リングギア6内の最も上部に位置している。このとき、2個の凹部51と2個の凹部61とが、垂直方向に並ぶ。また、連結軸2が回転動作の初期位置(原点)から180度回転した位置にある状態で、プラネタリギア5は、リングギア6内の最も下部に位置している。このときも、2個の凹部51と2個の凹部61とが、垂直方向に並ぶ。
前述のように、固定機構9は、エアシリンダ94によってX軸方向に移動する固定キー93を備えている。固定キー93は、凹部51及び凹部61と略同じ幅の板状を呈している。連結軸2が回転動作の初期位置又は初期位置から180度回転した位置にある時にエアシリンダ94を駆動すると、固定キー93はX軸に沿ってプラネタリギア5及びリングギア6に接近する方向に移動し、凹部51及び凹部61に嵌入する。固定キー93が凹部51,61に嵌入することにより、プラネタリギア5とリングギア6とが一体的に固定される。エアシリンダ94が駆動されていない時には、固定キー93はX軸に沿って背面側に退避しており、凹部51及び凹部61に嵌入しない。
ピン10Aが溝部62に嵌入しており、固定キー93が凹部51及び凹部61に嵌入していない時に、駆動軸1に回転を供給すると、駆動軸1の偏心した位置に軸支されている連結軸2が駆動軸1の中心軸から半径方向に所定距離だけ離れた円周上を移動する。連結軸1の後端部に固定されたプラネタリギア5は、リングギア6に噛合しつつ連結軸2と同じ円周上を移動する。このため、フラネタリギア5は、リングギア6内で、連結軸2の中心軸周りに自転しつつ、リングギア6の内周に沿って公転する。プラネタリギア5の自転によって連結軸2も自転し、連結軸2の前端部で偏心した位置に保持されている内刃3は、駆動軸1の半径方向における最も外側の位置を徐々に変位させながら、駆動軸1の中心軸及び連結軸2の中心軸に直交する平面内で回転する。
ピン10Aが溝部62に嵌入しておらず、プラネタリギア5とリングギア6とが一体的に固定されている時に、駆動軸1に回転を供給すると、リングギア6はプラネタリギア5と一体的に移動する。このため、プラネタリギア5は、自転を生じることがなく、連結軸2も自転することなく駆動軸1の中心軸から半径方向に所定距離だけ離れた円周上を移動する。連結軸2の前端部で偏心した位置に保持されている内刃3は、駆動軸1の半径方向における最も外側の位置を変位させることなく、駆動軸1の中心軸からの距離を一定にして、駆動軸1の中心軸及び連結軸2の中心軸に直交する平面内で回転する。
駆動機構9は、図3に示す構成に限るものではなく、プラネタリギア5とリングギア6とを選択的に一体化できることを条件に種々の構成をとすることができる。また、エアシリンダ10についても同様であり、リングギア6の回転を選択的に規制できることを条件に種々の機構を用いることができる。
また、位置決め部材50,60は、それぞれプラネタリギア5及びリングギア6に法体に形成してもよい。
図4は、検出板13の正面図である。検出板13は、半径が異なる大円部13Aと小円部13Bとを同心に配置して形成された円盤状を呈している。
フォトセンサ14A〜14Cは、それぞれの発光素子と受光素子との間に検出板13の大円部13Aの外縁部が通過する位置に配置されている。即ち、フォトセンサ14A〜14Cは、それぞれの発光素子及び受光素子が、大円部13Aの半径と小円部13Bの半径との中間の長さの半径の円周と検出板13の中心を通る垂直線との2つの交点、及び検出板13の中心を通る水平線の一方の交点とに配置されている。
なお、駆動軸1の回転位置を検出できることを条件に、フォトセンサ14A〜14Cに代えて、近接スイッチや磁気センサ等の光学式以外のセンサを用いることもできる。
図5は、この発明の制御部200のブロック図である。制御部200は、CPU201にROM202、RAM203、フォトセンサ14A〜14C、モータドライバ204、バルブコントローラ205,206等を接続して構成されている。
CPU201は、ROM202は、CPU201の動作を規定するプログラムを記憶している。RAM203は、ワーキング領域や入出力されるデータの格納領域に割り当てられるメモリエリアを備えている。フォトセンサ14A〜14Cは、受光素子による発光素子の光の検出信号をCPU201に入力する。モータドライバ204には、駆動軸1に回転を供給するモータ210が接続されている。バルブコントローラ205には、エアシリンダ10に対する加圧気体の流路を開閉するバルブ220が接続されている。バルブコントローラ206には、エアシリンダ94に対する加圧気体の流路を開閉するバルブ230が接続されている。
CPU201は、フォトセンサ14A〜14Cの検出信号に基づいて、モータドライバ204及びバルブコントローラ205,206に駆動データを出力する。モータドライバ204は、CPU201から出力された駆動データに従ってモータ210を駆動する。バルブコントローラ205,206は、それぞれCPU201から出力された駆動データに従ってバルブ220,230を動作させる。バルブ220は、動作時にエアシリンダ10に加圧気体を供給し、リングギア6の回転を規制する。バルブ230は、動作時にエアシリンダ94に加圧気体を供給し、固定キー93を介してプラネタリギア5とリングギア6とを一体化させる。
図6は、制御部200による制御内容を示すタイミングチャートである。CPU201は、フォトセンサ14A〜14Cにおける検出板13の検出状態に応じて、モータ210及びエアシリンダ10,94を動作させる。駆動軸1が回転動作の初期位置にある時には、図4に示すように、フォトセンサ14A,14Bが検出板13を検出し、フォトセンサ14Cが検出板14Cを検出しない。この時、スリーブ7にワークWが外嵌され、ワークWの切断処理の開始が指示されると、CPU201は、バルブ220を動作させてエアシリンダ10のピン10Aによってリングギア6の回転を規制し、バルブ230を動作させずに固定キー93によるプラネタリギア5とリングギア6との一体化を解除した状態で、モータドライバ204を介してモータ210の正転駆動を開始する。
モータ210の正転駆動時に、検出板13は、駆動軸1と一体的に図4中の時計方向に回転する。したがって、フォトセンサ14Aは、モータ210の正転開始直後に検出板13を検出しなくなり、駆動軸1が初期位置から90度正転した時にフォトセンサ14Cが検出板13を検出し始める。
駆動軸1の回転により、連結軸2は貫通孔11の位置で駆動軸1の中心軸周りに回転するとともに、貫通孔11内で自転する。これに伴って、偏心軸22は、内刃3とともに連結軸の中心軸周りに自転する。内刃3は、外周面の位置を徐々に半径方向の外側に変位させていき、駆動軸1が初期位置から180度回転したところで外周面の位置が最も外側になる。内刃1は、駆動軸1が初期位置から180度回転するまでの間に、外周部をワークWの内部から外側に変位させ、外刃4との間でワークWを切断する。駆動軸1が初期位置から180度回転した時に、内刃3の外周部は最も外側に変位する。
駆動軸1が初期位置から180度回転し、フォトセンサ14A〜14Cの全てが検出板13を検出すると、CPU201は、モータ210の駆動を一時停止し、この間に、バルブ220の動作を停止させてエアシリンダ10のピン10Aによるリングギア6の回転の規制を解除し、バルブ230を動作させて固定キー93によってプラネタリギア5とリングギア6とを一体化した状態で、モータ210の正転駆動を再開する。
モータ210の正転駆動の再開後は、プラネタリギア5とリングギア6とが一体的に回転するため、連結軸2は貫通孔11内で自転することなく駆動軸1の中心軸周りに移動する。このため、内刃3の外周部は変位せず、駆動軸1の半径方向について最も外側に位置したまま、連結軸2とともに駆動軸1の中心軸周りに移動し、外刃45との間でのワークWの切断を継続する。この時、内刃3は、連結軸1の前端部で偏心軸22に回転自在に保持されているため、ワークWとの接触抵抗によって自転する。内刃3の移動に大きな抵抗力が作用することがなく、出力の大きなモータ210を使用する必要がない。また、内刃3の外周面及び側面におけるワークWとの接触部分が順次変位していくため、内刃3が早期に磨耗することがない。
モータ210の正転駆動の再開後から駆動軸1が1回転し、再びフォトセンサ14A〜14Cの全てが検出板13を検出すると、CPU201は、モータ210の駆動を再度一時停止する。CPU201は、この間に、バルブ220を動作させてエアシリンダ10のピン10Aによってリングギア6の回転を規制し、バルブ230の動作を停止して固定キー93によるプラネタリギア5とリングギア6との一体化を解除する。この後、CPU201は、モータ210を180度逆転駆動し、駆動軸1を初期位置に戻し、1回のワークWの切断を完了する。
以上の処理により、管体切断装置100によれば、プラネタリギア5及びリングギア6からなる遊星ギア機構を用いて、内刃3を回転させつつワークWの半径方向に移動させ、比較的小径の薄肉ワークWの切断を容易に行うことができる。
モータ210を逆転駆動して駆動軸1を初期位置に戻すのは、プラネタリギア5とリングギア6との歯数差によって連結軸2の回転角度が初期状態から変化することを防ぐためである。
ワークWの切断時に、内刃3の外周縁におけるワークWの外側に露出した部分は、一対の外刃4の間隙41内に嵌入し、内刃3の前後の側面は外刃4の間隙41を挟んで対向する2側面に接触する。内刃3の外周面が当接することにより、ワークWには切断面を外側に押し出す方向の力が作用するが、ワークWの外周面における切断部分の両側には一対の外刃4の内周面が当接しており、ワークWの切断面にバリ等の大きな変形を生じることがない。このため、ワークWの切断後に切断面に対する切削加工等の後処理を行う必要がない。また、長尺のワークWに対して連続して切断処理を行い、軸方向の長さの短い複数の単管を多数個取りすることもできる。
なお、ワークWの端部を切除する加工を行う場合には、ワークWの軸方向における内歯3の背面側にのみ外刃4を配置すればよい。
ワークWの切断作業の高速化のためには、モータ210を高速駆動することが考えられる。この場合に、停止時の制動性を考慮して、回転の中断前及び切断作業完了前の所定の角度範囲で低速駆動してもよい。例えば、駆動軸1の回転位置が、初期位置から90度までの間及び180度から450度までの間の正転時、並びに540度から450度までの逆転時にはモータ210を高速駆動し、90度から180度までの間及び450度から540度までの間の正転時、並びに450度から360度までの逆転時にはモータ210を低速駆動する。
なお、切断すべきワークWの径の変化に際しては、スリーブ7、内刃3及び外刃4を交換することで対応できる。この場合に、スリーブ7を最小径のワークWに合わせた外径とし、ワークWの大径化に応じて内径がスリーブ7の外径に略等しく、外径がワークWの内径に略等しい調整用スリーブをスリーブ7に外嵌させることで対応することもできる。
また、リングギア6をフレーム102に固定し、固定機構9及びエアシリンダ10を省略することもできる。図7に示すように、駆動軸1が矢印A方向に回転すると、プラネタリギア5の中心(連結軸2の中心でもある。)である第1の軸2Aが、ワークWの中心軸を中心とする第1の円周C1に沿って移動する。これに伴って、連結軸2が矢印B方向に回転し、第1の軸2Aに平行で内刃を回転自在に支持する偏心軸22の中心である第2の軸22A(この例では、初期位置においてワークWの中心に重なっている。)が、第1の軸2Aを中心とする第2の円周C2に沿って、プラネタリギア5とリングギア6との歯数差(Z2−Z1)に応じて第1の軸2Aと異なる角速度で移動する。実際には、円周C2の中心も、円周C1に沿って移動する。
つまり、プラネタリギア5がリングギア6のピッチ円に沿って公転移動することで、プラネタリギア5はリングギア6との歯数差により、公転時の角速度よりも早い角速度で自転する。プラネタリギア5及び連結軸2の自転により、内刃3を軸支した偏心軸22が連結軸2の中心軸に偏心して回転し、内刃3の外周面でワークWの中心から最も離れた部分のワークWの中心からの距離が徐々に変化する。例えば、図7に示す初期位置から駆動軸1が180度回転した時に、内刃3の外周面でワークWの中心から最も離れた部分のワークWの中心からの距離が最大となり、略図7に破線で示す位置P1に達してワークWの外部に露出する。このとき、内刃3はワークWから受ける抵抗によって第2の軸22A(図7に示す位置にはない。)を中心に回転する。
なお、図1〜6に示した実施形態では、内刃3が図7の位置P1に達した時に、プラネタリギア5とリングギア6とが一体化され、内刃3は、その外周面でワークWの中心から最も離れた部分のワークWの中心からの距離L1を維持したまま360度回転する。
プラネタリギア5は、ワークWと同軸上に配置されたリングギア6に噛合してリングギア6の内周に沿って自転しつつ公転する。このとき、リングギア6の歯数よりもプラネタリギア5の歯数の方が少ないため、プラネタリギア5はリングギア6の内周に沿って1回公転する間にリングギア6との歯数差だけ余分に自転し、駆動軸1が1回転する間に連結軸2が貫通孔11内で1回転よりも多く回転する。
このため、駆動軸1を連続して回転させると、内刃3がワークWの外側に最も突出する位置が、図7中の位置P1から位置P2、位置P2から位置P3へと、駆動軸1の1回転ごとにプラネタリギア5とリングギア6との歯数差分ずつ駆動軸1の回転方向と逆方向に徐々に変位していく。リングギア6の歯数をZ1、リングギア6とプラネタリギア5との歯数差をZ2として、駆動軸1がN(但し、N=Z1/Z2)回転したときに、連結軸2及び内刃3が初期位置に戻る。この間に、内刃3の一部がワークWの周面に沿うN個の位置でワークWの外側に露出する結果、ワークWが全周にわたって切断される。
この構成では、固定機構9及びエアシリンダ10を備えた構成に比較して、ワークWの切断に要する時間は長時間化するが、管体切断装置100の構造及び切断作業時の制御を簡略化することができる。
なお、上記の実施形態はいずれも一例であり、この発明はこれらに限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々の変更を加えることが可能である。
この発明の実施形態に係る管体切断装置の側面断面図である。 保持機構の構成を示す図である。 固定機構の背面方向の斜視図である。 検出板の正面図である。 制御部のブロック図である。 制御部による制御内容を示すタイミングチャートである。 この発明の別の実施形態に係る管体切断装置における内刃3の移動状態を説明する正面図である。
符号の説明
1 駆動軸
2 連結軸
3 内刃
4 外刃
5 プラネタリギア
6 リングギア
7 スリーブ
9 固定機構(固定手段)
10 エアシリンダ (規制手段)
13 検出板 (検出手段)
14A〜14C フォトセンサ(検出手段)
100 管体切断装置
200 制御部
W ワーク(管体)

Claims (6)

  1. 切断すべき管体の外周面における軸方向の所定範囲の全周に内周面が当接する環状の外刃と、
    前記管体の内部で中心軸を前記管体の軸方向に平行にして保持された円盤状の内刃であって、前記管体内で少なくとも一方の側面が前記管体の軸方向について前記外刃の側面の位置に略一致する位置に配置される内刃と、
    前記管体の外部で前記管体と同軸上に配置されたリングギア、及び前記リングギアの内歯に外歯が噛合するプラネタリギアを有する内刃駆動機構と、を備え、
    前記内刃駆動機構は、前記プラネタリギアの中心軸である第1の軸に平行で前記内刃を回転自在に支持する第2の軸を、前記第1の軸に直交する平面内における前記第1の軸と異なる所定の位置で回転自在に支持し、前記プラネタリギアを前記リングギアのピッチ円に沿って移動させる機構であり、
    前記内刃の周面を前記管体の内部から外側に露出させて前記外刃との間で前記管体を切断する管体切断装置。
  2. 前記内刃駆動機構は、
    前記管体内の同軸上で回転自在に支持され、内部の偏心した位置で両端に開放した円形断面の貫通孔を有する駆動軸と、
    前記貫通孔に回転自在に支持されて第1の端部が前記管体内に位置するとともに第2の端部が前記プラネタリギアに同軸上に固定された前記第1の軸としての円柱状の連結軸と、
    前記第1の端部に固定され、前記連結軸の中心軸から偏心した位置で前記内刃を回転自在に支持する前記第2の軸としての偏心軸と、
    前記駆動軸に回転を供給する駆動手段と、をさらに含む請求項1に記載の管体切断装置。
  3. 前記リングギアを前記駆動軸と同軸上で回転自在に支持し、
    前記リングギアの回転を選択的に規制する規制手段と、
    前記リングギアと前記プラネタリギアとを選択的に固定する固定手段と、
    前記駆動軸の回転位置を検出する検出手段と、
    前記検出手段の検出結果に基づいて前記規制手段及び前記固定手段の動作を制御する制御手段と、をさらに備え、
    前記制御手段は、前記駆動軸が回転の初期位置から所定角度回転するまでの間に前記規制手段を有効にしつつ前記固定手段を無効にし、前記駆動軸が前記所定角度回転した時から1回転するまでの間に前記規制手段を無効にしつつ前記固定手段を有効にするように構成された請求項2に記載の管体切断装置。
  4. 前記駆動手段は前記駆動軸に正逆両方向の回転を選択的に供給する手段であり、
    前記制御手段は、前記駆動軸が回転の初期位置から前記所定角度回転した後に1回転するまでの間に前記駆動手段から前記駆動軸に正転方向の回転を供給し、前記駆動軸が前記所定角度回転した位置から1回転した後に初期位置に復帰するまでの間に前記駆動手段から逆転方向の回転を前記駆動軸に供給するように構成された請求項3に記載の管体切断装置。
  5. 前記外刃は、前記管体の軸方向における前記内刃に対向する間隙を挟んだ2つの領域で前記管体の外周面に当接し、前記管体の軸方向について前記間隙を挟んで対向する2側面のそれぞれの位置が前記内刃の2側面のそれぞれの位置に略一致する請求項1乃至4の何れかに記載の管体切断装置。
  6. 環状の外刃を、その内周面が切断すべき管体の外周面における軸方向の所定範囲の全周に当接するように配置する工程と、
    円盤状の内刃を、その中心軸が前記管体の軸方向と平行となるとともに、その側面の少なくとも一方が前記管体の軸方向について前記外刃の側面の位置に略一致して位置するように前記管体内に配置する工程と、
    前記管体の外部に配置されたリングギアの内歯に外歯が噛合するプラネタリギアの中心軸を第1の軸として、前記第1の軸に平行で前記内刃を回転自在に支持する第2の軸を、前記第1の軸に直交する平面内における前記第1の軸と異なる所定の位置で回転自在に支持し、前記プラネタリギアを前記リングギアのピッチ円に沿って移動させる工程と、を含み、
    前記内刃の周面を前記管体の内部から外側に露出させて前記外刃との間で前記管体を切断する管体製造方法。
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