JP4584292B2 - 絞り加工装置 - Google Patents
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Description
この絞り加工装置60は、主軸機構2と、この主軸機構2に対向して被加工用パイプPを支持する支持機構(図示省略)とを備え、主軸機構2の主軸筐体11は、基台4上に形成した案内レール5上を駆動モータ6と駆動螺子7によって前後方向Lに移行可能に載置されている。
支持部材17には、渦巻き状溝18a内に突入する案内ピン17aを備えることによって、絞りローラRを半径方向に移行させる。
そして、軸41は、内部に加工後に切断される被加工用パイプPの廃材P’を受けるためのガイド棒42を内包することのできる中空管を使用し、進退用シリンダ43によってガイド棒42を進退可能に配設するようにしている。
また、軸41の軸方向への移動は、ガイド棒42を進退せしめる進退用シリンダ43の近傍に配設するシリンダガイド44を軸方向移動手段45の移動ベッド45c上に載置して行うようにしている。
したがって、外輪31を回動しながらウエーブ形成輪34を回動することにより、他方の外輪32は、外輪31に対して相対回転速度は変動する。その変動回転数は、ウエーブ形成輪34の回転数に比例する。このように、撓み噛み合い式駆動伝達装置による差動がなされる。
これにより、外輪32の外輪31に対する相対速度差(差動)は、カム軸19を介してカム板18を回動し、絞りローラRを半径方向に出入させることができ、支持機構3に固定されたパイプ先端に絞り加工を施すことができる。
この支持部材17は、図14に示すように、切断ローラCを回動可能に取り付ける上部移行部材56と、カム板18の渦巻き状溝18a内に突入する案内ピン51aを備えた下部移行部材51とからなり、上部移行部材56及び下部移行部材51は、主取付台14の案内溝14a内を摺動可能に配設され、それぞれが主軸10の軸芯に対して直角方向に移行可能となっている。
逆行機構50は、下部移行部材51に刻設したラック51bと、該ラック51bに噛合する主取付台14内に回動自在に配設された歯車52と、該歯車52に噛合する中間歯車53と、該中間歯車53と同一軸55に取り付けられた駆動歯車54と、該駆動歯車54と噛合する上部移行部材56の一側面に刻設したラック56aとから構成される。
このため、所定の廃材用受け皿Bの位置に移動させようとするときに、ガイド棒42の移動中に、図16(b)〜(c)に示すように、廃材P’が回転しながらガイド棒42から抜け落ちてしまうことがあるという問題があった。
なお、廃材受部42aとガイド軸42bとは一体構造であっても構わない。
ピストン軸21は、図3に示すように、ガイド棒42の進退用シリンダ43のピストンをシリンダとする子シリンダ23のピストン24に連結され、子シリンダ23によって主軸10の軸芯と平行方向へ移動するようにしている。
そして、進退用シリンダ43によってガイド棒42の廃材受部42aを被加工用パイプPの先端内部まで移動させる。
その後、子シリンダ23を作動させ、ピストン軸21を図例右側に移動させることによって、爪部材20が支点20bを中心に揺動し、爪部材20の突出部20aが廃材受部42aの周面から外側へ突出した状態となる。
この場合、切断された廃材P’は、従来例と同様に廃材受部42aに引っ掛かった状態で回転している。
そして、廃材P’は回転することによって廃材受部42a上をガイド軸42bの軸方向に移動するものの廃材受部42aの周面から突出した爪部材20の突出部20aによって図例右側への移動は阻止され廃材受部42aの端部から脱落することがない。
これによって、爪部材20の突出部20aを極端に長くすることなく、廃材受部42aから爪部材20の突出部20aが突出したときに切断した廃材P’の内側を突出部20aによって保持することができる。
この場合、突出部20aは、切断した廃材P’を内側から保持することとなり、切断ローラCによって切断された廃材P’は回転することなく爪部材20に保持されたまま廃材用受け皿Bまで移動される。
そして、爪部材20は、支点20bを支点とし、廃材受部42aに形成した溝部42a’に揺動自在に取り付けるとともに、作用点となる部分にピン20dを配設し、弾性部材25の一端と連結するようにしている。
爪部材20の突出部20aの内側面20a’は、突出部20aが廃材P’をマンドレル40の端面と突出部20aの内側面20a’とで挟んだ状態から突出部20aが廃材受部42a内にスムーズに格納されるように緩やかな円弧状にすることが好ましい。
弾性部材25は、前記ピン20dと連結しない他端を廃材受部42aに形成した溝部42a’に固定し、常時、突出部20aを廃材受部42aから外側に突出するように爪部材20に付勢力を与えるようにしている。
爪部材20の突出部20aは、廃材受部42aがマンドレル40内にあるときは、マンドレル40の穴部の周面に押し当てられた状態で待機している。
2 主軸機構
10 主軸
13 ローラ取付台
18 カム板
19 カム軸
20 爪部材
20a 突出部
21 ピストン軸
40 マンドレル
41 軸
42 ガイド棒
42a 廃材受部
42b ガイド軸
P’ 廃材
Claims (3)
- 主軸先端に、絞りローラ及び切断ローラを半径方向に摺動可能に支持するローラ取付台を備えるとともに、前記主軸と同芯に主軸内に嵌挿したカム軸先端に、前記絞りローラ及び切断ローラを半径方向に移行させるカム板を備え、前記主軸及びカム軸を中空軸で構成し、カム軸内にマンドレルを進退せしめる中空の軸と、該軸内に前記切断ローラで切断した廃材を受けるガイド棒を進退可能に配設した絞り加工装置において、ガイド棒を、廃材受部と、該廃材受部を進退せしめるガイド軸とから構成し、廃材受部に揺動自在に爪部材を軸支し、廃材受部を前進させるとともに、爪部材の作用点を主軸の軸芯と平行方向へ移動させることにより爪部材を廃材受部の周面よりも突出するようにして切断された廃材が廃材受部の端部から脱落することを防止するようにし、爪部材の作用点を逆方向へ移動させることにより爪部材を廃材受部の周面よりも内側に格納されるようにするとともに、廃材受部をマンドレル内に後退させて、切断された廃材が廃材受部の端部から脱落するようにしたことを特徴とする絞り加工装置。
- 主軸先端に、絞りローラ及び切断ローラを半径方向に摺動可能に支持するローラ取付台を備えるとともに、前記主軸と同芯に主軸内に嵌挿したカム軸先端に、前記絞りローラ及び切断ローラを半径方向に移行させるカム板を備え、前記主軸及びカム軸を中空軸で構成し、カム軸内にマンドレルを進退せしめる中空の軸と、該軸内に前記切断ローラで切断した廃材を受けるガイド棒を進退可能に配設した絞り加工装置において、ガイド棒を、廃材受部と、該廃材受部を進退せしめるガイド軸とから構成し、廃材受部を揺動自在に軸支した爪部材を備えて構成し、廃材受部を前進させるとともに、爪部材の作用点を主軸の軸芯と平行方向へ移動させることにより爪部材を外周方向に突出するようにして切断される廃材を爪部材によって保持するようにし、爪部材の作用点を逆方向へ移動させることにより爪部材を廃材受部の周面よりも内側に格納されるようにするとともに、廃材受部をマンドレル内に後退させて、切断された廃材が廃材受部の端部から脱落するようにしたことを特徴とする絞り加工装置。
- 前記ガイド軸を中空構造とし、該ガイド軸内に挿通したピストン軸の軸芯と平行方向への移動によって、爪部材の作用点を主軸の軸芯と平行方向へ移動させるようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の絞り加工装置。
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