JP2555314B2 - ステ−タコアの巻上げ装置 - Google Patents

ステ−タコアの巻上げ装置

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JP2555314B2
JP2555314B2 JP61015525A JP1552586A JP2555314B2 JP 2555314 B2 JP2555314 B2 JP 2555314B2 JP 61015525 A JP61015525 A JP 61015525A JP 1552586 A JP1552586 A JP 1552586A JP 2555314 B2 JP2555314 B2 JP 2555314B2
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Description

【発明の詳細な説明】 A.発明の目的 (1)産業上の利用分野 本発明は、ステータコアの内周のスロットを形成する
ための複数の第1切欠きと、ステータコアの外周で軸方
向に延びる円弧溝を形成するための複数の第2切欠きと
を両側部に有して連続的に供給される帯材を、該帯材を
含む平面に直交する中心線まわりに螺旋状に巻上げてス
テータコアを形成するためのステータコアの巻上げ装置
に関する。
(2)従来の技術 従来、斯かる巻上げ装置では、たとえば特開昭54−15
107号公報で開示されているように、巻上げ装置の巻き
部分1内に挿入口4を通して供給された帯材110の、内
周側の第1切欠き115に、巻上げ装置側の回転軸5に摺
動可能に支持した動作ピン6を係合させると共に、その
動作ピン6を回転軸5と一体的に回転させることによ
り、巻上げ装置の円弧状に彎曲した案内壁内周面(前記
巻き部分1の、回転軸5を嵌合支持させる円形孔の内周
面)に帯材110の外周側の側部を連続的に衝突させて、
該帯材110を円弧状に塑性変形させ、次いでその塑性変
形した帯材110を、前記回転軸5に隣接するマンドレル
8外周に螺旋状ガイドプレート10を経由して螺旋状に巻
付けるようにしている。
(3)発明が解決しようとする課題 ところが上記従来のものによると、帯材110の前記外
周側の側部と、巻上げ装置側の前記案内壁内周面との間
に大きな摩擦抵抗を生じ、これが円滑な巻上げを阻害す
る要因となる。このため高速巻上げは困難であり、また
帯材110の形状によっては、第1切欠き15相互間の歯部1
14に加わる大きな荷重のために歯部114がめくれ上が
り、巻上げが困難となる場合もある。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、
摩擦抵抗を低減して円滑な巻上げを可能とした、ステー
タコアの巻上げ装置を提供することを目的とする。
B.発明の構成 (1)課題を解決するための手段 上記目的を達成するために本発明によれば、回転駆動
手段により回転駆動されて装置の前後方向に延びる回転
軸と、この回転軸を回転自在に支承する固定のケーシン
グと、その回転軸上に同心状に装着されて該軸と一体的
に回動する駆動輪と、ケーシングに形成されて駆動輪と
同心の仮想円の接線に沿って帯材を一直線状に供給案内
するための供給案内孔と、駆動輪にその周方向等間隔置
きに穿設された複数の径方向長孔にその径方向及び軸方
向に移動可能にそれぞれ嵌挿されて第2切欠きに前端部
が係合し得る複数のピンと、その各ピンの外周面に駆動
輪の前後両側においてそれぞれ装着されたベアリング
と、供給案内孔を通して供給された帯材の第2切欠きに
各ピンの前端部を駆動輪の回転方向に沿う一定角範囲内
で係合させ且つその帯材を仮想円に沿い強制的に曲げ変
形させるように各ピンを駆動輪に対しその径方向に駆動
するための第1カム機構と、各ピンの前端部と供給案内
孔内の帯材との干渉を回避するように各ピンを駆動輪に
対しその軸方向に駆動するための第2カム機構と、前記
曲げ変形を生じた帯材を駆動輪の前側で仮想円に沿って
螺旋状に案内するようにケーシングに形成された案内路
と、その案内路から送り出される帯材を巻取るべく、該
案内路の前側に位置して回転軸に同心状に設けられるマ
ンドレルとを備え、第1カム機構は、回転軸を各々囲繞
し且つその径方向に相対向するようケーシングに形成さ
れて、各ピンにベアリングを介して摺接することにより
各ピンを駆動輪の回転角に応じその径方向に強制移動さ
せる内、外周カム面より構成され、第2カム機構は、回
転軸を各々囲繞し且つその軸方向に相対向するようにケ
ーシングに形成されて、各ピンの前、後両端部にそれぞ
れ摺接することにより各ピンを駆動輪の回転角に応じそ
の軸方向に強制移動させる前、後部カム面より構成され
る。
(2)作用 駆動輪の回転駆動状態で、帯材を上記仮想円の接線に
沿って供給案内孔よりケーシング内に連続的に供給すれ
ば、この帯材の第2切欠きに、駆動輪の回転に応じ第1
カム機構に連動する複数のピンの前端部が、駆動輪の回
転方向に沿う一定角範囲内で次々に係合して、その帯材
を仮想円に沿い強制的に曲げ変形させる。そして、その
曲げ変形した帯材は駆動輪と共に回転しつつ、ケーシン
グの螺旋案内路により螺旋状に案内されてマンドレルに
巻き取られる。
この場合において、第2切欠きに係合して帯材を曲げ
変形させる各ピンは、これをベアリングを介して第1カ
ム機構の内、外周カム面に摺接させていて駆動輪径方向
の移動変位が非常にスムーズであるから、帯材の受ける
摩擦抵抗は極めて軽微であり、このため帯材を高速で巻
上げても不都合はなく、また第1切欠き相互間の歯部に
大きな巻上げトルクをかける必要もなくなる。また各ピ
ンが第2カム機構によって軸方向に駆動されることで、
各ピンの前端部と供給案内孔内の帯材との干渉が確実に
回避される。
(3)実施例 以下、図面により本発明の一実施例について説明する
と、先ず第1図において、帯材1は、巻上げ装置の基本
的に円筒状をなすケーシングCにその接線方向に沿って
供給され、該ケーシングC内で螺旋状に曲げられて順次
マンドレル3に巻上げられ、これによりステータコア4
が形成される。
第2図において、帯材1は、例えばけい素鋼などの金
属板を帯状に形成したものであり、この帯材1の一側部
には、ステータコア4を巻上げたときにその内周のスロ
ット5を形成するための複数の第1切欠き6が等間隔に
設けられ、また帯材1の他側部には、ステータコア4の
外周で軸線方向に延びる円弧溝7を形成する複数の第2
切欠き8が、第1切欠き6相互間に対応する位置に設け
られる。
第3図および第4図において、ケーシングCの主要部
をなす円筒状ケーシング本体2には、図示しない回転駆
動手段により回転駆動される回転軸9が、巻上げ装置の
前後方向(第4図で左右方向)に延びる水平な軸線を有
して軸受10により回転自在に支承される。この回転軸9
の中間部には駆動輪11がキー12により固定される。駆動
輪11には、帯材1の第2切欠き8に係合し得る複数のピ
ン13が、駆動輪11の半径方向に沿う制限された範囲での
移動と、駆動輪11の軸方向に沿う制限された範囲での移
動とを可能にして支承される。
即ち、駆動輪11の半径方向に沿う中間部には、半径方
向にそって長い複数の長孔14が周方向等間隔置きに穿設
されており、各ピン13の中間部はそれらの長孔14に嵌挿
される。しかも各ピン13の外周面には、駆動輪11の前後
両側でベアリングとしてのマイクロベアリング15,16が
装着される。したがって、各ピン13は長孔14に規定され
る範囲内で駆動輪11の半径方向に移動可能であり、両マ
イクロベアリング15,16が駆動輪11に当接する範囲で駆
動輪11の軸方向に移動可能である。
ケーシング本体2には、駆動輪11を囲繞する円筒体17
が固設されており、この円筒体17の前端(第4図の左
端)には、半径方向内方に張出した鍔18が固設される。
鍔18の前端面には、回転軸9の回転方向19に沿って順
に、第1ガイド板20、第2ガイド板21および第3ガイド
板22が固設される。また第3ガイド板22には、回転軸9
を囲繞するリング23が鍔18の内周に対向するようにして
固設される。
第1ガイド板20は、回転軸9の軸線と直交する基準線
lから例えば85度の中心角αに亘って半月状に形成され
て、鍔18に固設され、第2ガイド板21は例えば50度の中
心角βに亘る半月状に形成されており、第1ガイド板20
に連なるようにして鍔18に固設される。更に第3ガイド
板22は、例えば180度の中心角γに亘る半月状に形成さ
れており、第2ガイド板21に連なるようにして鍔18に固
設される。したがって、鍔18には、基準線lから(α+
β+γ)度たとえば315度の中心角範囲にわたり、第1,
第2および第3ガイド板20,21,22が固設される。
第1ガイド板20および第3ガイド板22間で第3ガイド
板22寄りの部分には、回転軸9の軸線を中心とする仮想
円24の基準線lに交わる点からの接線25に沿って帯材1
を一直線状に供給するための帯材供給部26が設けられ
る。前記仮想円24は巻上げるべきステータコア4に対応
して設定される。
前記帯材供給部26はガイド部材27を鍔18に固設するこ
とにより構成される。すなわち、ガイド部材27における
鍔18側の面には前記接線25に沿う溝27aが設けられてお
り、この溝27aと鍔18およびリング23とにより、帯材1
を前記接線25に沿って供給するための供給案内孔28が形
成される。
帯材供給部26には、その供給案内孔28内に駆動輪11と
同期して帯材1を強制的に送り込むための送り込み機構
29のガイドハウジングHが連設される。このガイドハウ
ジングHは、帯材1を表裏両面から挟んで案内する帯材
ガイド板30,31より構成され、即ち、その両ガイド板30,
31間には、前記供給案内孔28の延長線上に在って該供給
案内孔28内に帯材1を直線状に案内するための送り込み
案内孔80が形成される。両帯材ガイド板30,31間には、
それらガイド板30,31の長手方向中間部において、歯部3
2tを送り込み案内孔80内に突出させた送り込み歯車32が
収容される空間部が形成される。その送り込み歯車32
は、送り込み案内孔80内の帯材1の第1切欠き6と噛合
しているため、その回転時には該帯材1に対し供給案内
孔28に向かう送り力を付与することができる。
送り込み歯車32は、一対の傘歯車33,34、平歯車35お
よびアイドル歯車36を介して平歯車37に連結されてお
り、この平歯車37は回転軸9に固設される。したがって
送り込み歯車32は回転軸9(即ち駆動輪11)の作動に同
期して回転し、帯材1が帯材供給部26の供給案内孔28内
に強制的に送り込まれる。而して前記傘歯車33,34、平
歯車35、アイドル歯車36及び平歯車37は、送り込み歯車
32を回転軸9に連動回転させるべく送り込み歯車32と回
転軸9間に設けられる歯車伝動機構Tを構成している。
供給案内孔28より供給された帯材1を駆動輪11の前側
で仮想円24に沿う螺旋状に案内するために、鍔18、リン
グ23、第1ガイド板20、第2ガイド板21および第3ガイ
ド板22と、回転軸9に固設される案内リング38とで案内
路39が構成される。すなわち第2および第3ガイド板2
1,22には、仮想円24に沿って帯材1を案内するときの外
周を規定する円弧状案内壁40,41が設けられ、案内リン
グ38は内周を規定するものである。
第5図において、第1ガイド板20には、供給案内孔28
から供給された帯材1をリング23との間で案内する案内
鍔部42が一体に設けられる。すなわち、供給案内孔28か
ら供給された帯材1はリング23および案内鍔部42間を経
て、第2ガイド板21に対応する位置まで案内される。こ
の第2ガイド板21は、リング23を覆うものではなく、帯
材1はリング23に沿って案内される。第3ガイド板22に
はリング23を覆う案内鍔部43が一体に設けられており、
この案内鍔部43の第2ガイド板21寄りの部分には第2ガ
イド板21側に近付くにつれてリング23側に傾斜した傾斜
部43aが設けられる。したがって第2ガイド板21に対応
する位置でリング23に沿って移動して来た帯材1は傾斜
部43aに沿って案内されるようになり、リング23の端面
とは軸方向にずれた平面にある案内鍔部43の外面に沿っ
て移動する。したがって、この間で帯材1は螺進するこ
とになる。
前記案内鍔部43に沿って案内された帯材1は、帯材供
給部26のガイド部材27に沿ってさらに案内され、これに
より仮想円24に沿って一周することになる。一周後の帯
材1は、供給案内孔28から供給されている部分と重なる
ようにして第1ガイド板20の案内鍔部42へと導かれる。
この第1ガイド板20の第2ガイド板21寄りの部分には、
回転方向19に向かうにつれて案内鍔部42から離反する方
向に傾斜した傾斜案内部44aを備える案内片44が固着さ
れており、案内鍔部42に沿って移動して来た帯材1は、
傾斜案内部44aによりさらに螺進する。
ところで、回転軸9には、帯材1を巻回してステータ
コア4を形成するためのマンドレル3が、前記案内路39
よりも前側に取付けられており、傾斜案内部44aによっ
て案内されて来る帯材1は、回転軸9とともに回転する
マンドレル3に順次巻付けられていく。しかもマンドレ
ル3の外周には、帯材1の第1切欠き6に嵌合し得る複
数の軸方向に延びる突条45が、キーを嵌め込む等により
周方向に間隔をあけて設けられており、帯材1は第1切
欠き6を揃えてマンドレル3に巻付けられていく。
ところで、前記案内路39は、帯材1を強制的に曲げて
案内するものではなく、仮想円24に沿って強制的に曲げ
られて塑性変形を生じた帯材1を駆動輪11の前側で螺旋
状に案内するものであり、帯材1は駆動輪11に支承され
ているピン13によって強制的に曲げられるものである。
このピン13は、供給案内孔28から供給される帯材1の第
2切欠き8に一定角α範囲内でのみ係合して帯材1に塑
性変形を生じせしめるものであり、そのためにピン13を
駆動輪11の径方向に駆動する第1カム機構C1がケーシン
グCに設けられる。
この第1カム機構C1は、ピン13の両マイクロベアリン
グ15,16に摺接して回転軸9回りのピン13の径方向軌跡
を規定する第1および第2外周カム面47,48ならびに第
1および第2内周カム面49,50より構成される。第6図
において、第1外周カム面47は鍔18の内周面に形成さ
れ、第1内周カム面49は第1外周カム面47に対向してリ
ング23の外周面に形成される。これらのカム面47,49は
供給案内孔28から供給される帯材1が基準線lまで進行
したときに、ピン13の前端部としての係合部55を第2切
欠き8に係合せしめ、回転方向19に沿って基準線lから
角度αまでの範囲では係合状態を持続したまま帯材1を
仮想円24に沿って曲げ得るようにしてマイクロベアリン
グ15に摺接する。また角度αを過ぎると、両カム面47,4
9はピン13の係合部55が帯材1の第2切欠き8への係合
状態を離脱して駆動輪11の径方向外方に退避するように
するとともに、その係合離脱状態を基準線lに達する直
前まで持続し、基準線lにおいて再び係合状態へと復帰
するように定められる。
また第2外周カム面48および第2内周カム面50は、前
記第1外周カム面47および第1内周カム面49に対応して
定められ、マイクロベアリング16が第2外周カム面48お
よび第2内周カム面50に摺接する。即ち、円筒体17の内
面には、鍔18との間に駆動輪11を配置するようにして半
径方向内方に向けて鍔部56が全周にわたって突設されて
おり、この鍔部56の内周面に第2外周カム面48が形成さ
れる。またケーシング本体2には、回転軸9を囲繞して
円筒体17と同心の小径円筒体57が固設されており、この
円筒体57の外周面に第2内周カム面50が形成される。
このようにして、駆動輪11の各長孔14に支承された複
数のピン13は、第1外周および内周カム面47,49ならび
に第2外周および内周カム面48,50によって案内されて
回転軸9の軸線まわりに回転し、回転方向19に沿って基
準線lから角度αまでの範囲で第2切欠き8に係合し得
る軌跡を描く。しかもピン13は、マイクロベアリング1
5,16を介して、第1外周および内周カム面47,49ならび
に第2外周および内周カム面48,50で案内されるので、
摩擦抵抗が小さく、円滑な作動が可能である。
ところで各ピン13の係合部55は回転軸9の周囲を一周
する度毎に、帯材供給部26の供給案内孔28内の帯材1を
横切るものであり、その際に該係合部55と供給案内孔28
内の帯材1との干渉を回避するよう各ピン13を駆動輪11
の回転角に応じてその軸方向に駆動する必要があり、そ
のためにピン13を駆動輪11の軸方向に駆動する第2カム
機構C2がケーシングCに設けられる。この第2カム機構
C2は、ピン13の軸方向両端(即ち前、後両端)にそれぞ
れ摺接してピン13の軸方向変位を規定する前部カム面70
と、後部カム面としてのベースカム面51とから成る。
第7図を併せて参照して、後部カム面としてのベース
カム面51はピン13の後端部としての半球状頭部58に摺接
するものであり、ケーシング本体2に固設されたリング
状のベース部材59に設けられる。このベースカム面51
は、基準線lから角度αまでの範囲ではピン13の一端の
係合部55を第2切欠き8に係合させ得る位置にピン13の
軸方向位置を保つべく平坦であり、角度αから角度βま
での間では係合部55を第2切欠き8に係合し得ない位置
まで後退せしめるべく回転方向19に向かうにつれて後方
に傾斜し、さらに角度βから角度γまでの間では後退位
置を保つべく平坦であり、角度γの終端から基準線lま
での間の途中で係合部55を、供給案内孔28内の帯材1の
第2切欠き8に係合せしめる位置まで前進させるべく回
転方向19に向かうにつれて前方に傾斜するように形成さ
れる。而してピン13が前記後退位置ないしは該後退位置
より所定量前進した中間位置に在る間は、ピン13前端の
係合部55と供給案内孔28内の帯材1との干渉を回避する
ことができる。
前部カム面70は第1、第2および第3補助カム面52,5
3,54より構成されており、これら第1、第2および第3
補助カム面52,53,54は、ピン13の一端に摺接すべく第1,
第2および第3ガイド部材20,21,22にそれぞれ設けられ
るものであり、ベースカム面51に対応して形成される。
而して前記ケーシングCは、ケーシング本体2と、該
ケーシング本体2に一体的に設けられた前記円筒体17、
鍔18、第1〜第3ガイド板20〜22、リング23、ガイド部
材27、案内リング38及びベース部材59とより構成される
ものである。
次にこの実施例の作用について説明する。帯材1を、
第1切欠き6を下方にしかつ第2切欠き8を上方にした
姿勢で送り込み機構29の両帯材ガイド板30,31間に挟入
すると、回転軸9の回転に歯車伝動機構Tを介して同期
回転する送り込み歯車32が帯材1の第1切欠き6に噛合
し、帯材1が帯材供給部26の供給案内孔28内に強制的に
送り込まれる。
供給案内孔28においては、送り込まれた帯材1が接線
25に沿って基準線lに向けて供給される。
基準線lでは、回転軸9とともに駆動輪11が回転する
に伴い、各ピン13がカム機構C1,C2により第2切欠き8
に係合し得る位置まで変位しており、従って供給案内孔
28から供給される帯材1の第2切欠き8にピン13の係合
部55が次々に係合していく。
而して帯材1に係合したピン13は、基準線lから角度
αまでの間においては、特に第1カム機構C1によって定
まる軌跡を描いて駆動輪11の径方向内寄りに在る。この
ため、ピン13が駆動輪11と共に回動することにより、帯
材1が仮想円24に沿って強制的に曲げられて塑性変形を
生じる。したがって、角度αを過ぎてピン13の係合部55
が第2切欠き8との係合状態を脱して後でも、帯材1が
元の直線状に復帰することはない。
また各ピン13が駆動輪11の回転に応じ特に第2カム機
構C1によって軸方向に駆動されることで、各ピン13前端
の係合部55が供給案内孔28内の帯材1を横切る際には各
ピン13を前記後退位置ないしは該後退位置より所定量前
進した中間位置に置くことができるため、ピン13前端の
係合部55と供給案内孔28内の帯材1との干渉を確実に回
避することができる。尚、図示例のように第1カム機構
C1により各ピン13を径方向外方に移動させて前記係合部
55と帯材1の第2切欠き8との係合を解除するタイミン
グと、第2カム機構C2により各ピン13を後退させるタイ
ミングとを概ね合致させると、前記係合部55の第2切欠
き8からの係合離脱をスムーズに行わせ得る利点があ
る。
ところで、第2切欠き8はステータコア4として巻上
げられたときに、円弧溝7を形成するのであるが、磁損
を低減してステータコア4の電気的性能を向上する上で
は円弧溝7すなわち第2切欠き8を極力浅くする方が良
い。ところで図示例の第2切欠き8はピン13を係合して
帯材1を強制的に曲げていくものであり、ピン13を第2
切欠き8に十分に係合させて帯材1を確実に回転させる
ためには、第2切欠き8は深い方が良い。しかるに図示
例においては、帯材1が回転軸9の回転すなわちピン13
の移動に同期して、送り込み機構29により強制的に送り
込まれるものであり、ピン13は帯材1を彎曲させ得る程
度に第2切欠き8に係合すればよい。したがって、第2
切欠き8すなわち円弧溝7を極力浅くしてステータコア
4の電気的性能を向上させることができる。
塑性変形を生じた帯材1はケーシングCの前記案内路
39により案内されて螺旋状となり、案内片44からマンド
レル3側へと送られる。これにより回転軸9とともに回
転しているマンドレル3に、帯材1が巻取られていく。
この際、突条45が第1切欠き6に嵌合することにより、
帯材1は、第1および第2切欠き6,8の各々の相互位置
を正しく揃えながらマンドレル3外周に容易且つ的確に
巻き取ることができ、これによりステータコア4の巻上
げ精度が向上する。
かくして一定量の帯材1がマンドレル3に巻かれたと
きに、エアー鋏60(第1図参照)などの工具により帯材
1を切断することにより、螺旋状のステータコア4が形
成される。
C.発明の効果 以上のように本発明によれば、駆動輪の回転駆動状態
で、帯材を上記仮想円の接線に沿って供給案内孔よりケ
ーシング内に連続的に供給すると、この帯材の第2切欠
きに、駆動輪の回転に応じ第1カム機構に連動する複数
のピンの前端部が、駆動輪の回転方向に沿う一定角範囲
内で次々に係合して、その帯材を仮想円に沿い強制的に
曲げ変形させることができ、そして、その曲げ変形した
帯材を駆動輪と共に回転させつつ、ケーシングの螺旋案
内路により螺旋状に案内してマンドレルに巻き取ること
ができる。
特に第2切欠きに前端部が係合して帯材を曲げ変形さ
せる各ピンは、これをベアリングを介して第1カム機構
の内、外周カム面に摺接させていて駆動輪径方向の移動
変位が非常にスムーズであるため、帯材の受ける摩擦抵
抗は極めて軽微であり、従って帯材を高速で巻上げるこ
とが可能となって作業効率の向上に大いに寄与すること
ができ、その上、第1切欠き相互間の歯部に大きな巻上
げトルクをかける必要はないから、該歯部がめくれ上が
り巻上げが困難になる等の問題が生ずる虞れもなくな
る。また、各ピンが駆動輪の回転に応じ第2カム機構に
よって軸方向に駆動されることで、各ピンの前端部と供
給案内孔内の帯材との干渉を確実に回避することができ
る。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すものであり、第1図は簡
略化して本発明装置の全体を示す切欠き斜視図、第2図
は帯材の拡大正面図、第3図は第1図のIII−III線拡大
断面図、第4図は第3図のIV−IV線断面図、第5図は螺
旋案内機構の内周側から見た展開縦断面図、第6図は鍔
およびリングの正面図、第7図はカム機構によるピンの
軸方向移動を示すための内周側から見た展開縦断面図で
ある。 C……ケーシング、C1……第1カム機構、C2……第2カ
ム機構、1……帯材、3……マンドレル、4……ステー
タコア、5……スロット、6……第1切欠き、7……円
弧溝、8……第2切欠き、9……回転軸、11……駆動
輪、13……ピン、15,16……ベアリングとしてのマイク
ロベアリング、24……仮想円、25……接線、28……供給
案内孔、29……送り込み機構、39……案内路、47,48…
…外周カム面としての第1,第2外周カム面、49,50……
内周カム面としての第1,第2内周カム面、51……後部カ
ム面としてのベースカム面、55……前端部としての係合
部、58……後端部としての半球状頭部、70……前部カム

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ステータコア(4)の内周のスロット
    (5)を形成するための複数の第1切欠き(6)と、ス
    テータコア(4)の外周で軸方向に延びる円弧溝(7)
    を形成するための複数の第2切欠き(8)とを両側部に
    有して連続的に供給される帯材(1)を、該帯材(1)
    を含む平面に直交する中心線まわりに螺旋状に巻上げて
    ステータコア(4)を形成するための、ステータコアの
    巻上げ装置において、 回転駆動手段により回転駆動されて装置の前後方向に延
    びる回転軸(9)と、この回転軸(9)を回転自在に支
    承する固定のケーシング(C)と、その回転軸(9)上
    に同心状に装着されて該軸(9)と一体的に回動する駆
    動輪(11)と、ケーシング(C)に形成されて駆動輪
    (11)と同心の仮想円(24)の接線に沿って帯材(1)
    を一直線状に供給案内するための供給案内孔(28)と、
    駆動輪(11)にその周方向等間隔置きに穿設された複数
    の径方向長孔(14)にその径方向及び軸方向に移動可能
    にそれぞれ嵌挿されて第2切欠き(8)に前端部(55)
    が係合し得る複数のピン(13)と、その各ピン(13)の
    外周面に駆動輪(11)の前後両側においてそれぞれ装着
    されたベアリング(15,16)と、供給案内孔(28)を通
    して供給された帯材(1)の第2切欠き(8)に各ピン
    (13)の前端部(55)を駆動輪(11)の回転方向に沿う
    一定角(α)範囲内で係合させ且つその帯材(1)を仮
    想円(24)に沿い強制的に曲げ変形させるように各ピン
    (13)を駆動輪(11)に対しその径方向に駆動するため
    の第1カム機構(C1)と、各ピン(13)の前端部(55)と
    供給案内孔(28)内の帯材(1)との干渉を回避するよ
    うに各ピン(13)を駆動輪(11)に対しその軸方向に駆
    動するための第2カム機構(C2)と、前記曲げ変形を生じ
    た帯材(1)を駆動輪(11)の前側で仮想円(24)に沿
    って螺旋状に案内するようにケーシング(C)に形成さ
    れた案内路(39)と、その案内路(39)から送り出され
    る帯材(1)を巻取るべく、該案内路(39)の前側に位
    置して回転軸(9)に同心状に設けられるマンドレル
    (3)とを備え、第1カム機構(C1)は、回転軸(9)を
    各々囲繞し且つその径方向に相対向するようケーシング
    (C)に形成されて、各ピン(13)にベアリング(15,1
    6)を介して摺接することにより各ピン(13)を駆動輪
    (11)の回転角に応じその径方向に強制移動させる内、
    外周カム面(49,50;47,48)より構成され、第2カム機
    構(C2)は、回転軸(9)を各々囲繞し且つその軸方向に
    相対向するようにケーシング(C)に形成されて、各ピ
    ン(13)の前、後両端部(55,58)にそれぞれ摺接する
    ことにより各ピン(13)を駆動輪(11)の回転角に応じ
    その軸方向に強制移動させる前、後部カム面(70,51)
    より構成されたことを特徴とする、ステータコアの巻上
    げ装置。
  2. 【請求項2】前記供給案内孔(28)内に帯材(1)を前
    記駆動輪(11)と同期して強制的に送り込むための送り
    込み機構(29)を備えることを特徴とする、請求項第
    項に記載のステータコアの巻上げ装置。
  3. 【請求項3】前記マンドレル(3)の外周面には、その
    軸線方向に直線状に延びて帯材(1)の第1切欠き
    (6)に係合し得る複数条の突条(45)が周方向に間隔
    をおいて設けられることを特徴とする、請求項第項又
    は第項に記載のステータコア巻上げ装置。
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