JPH09184488A - ベーンポンプのローター構造 - Google Patents
ベーンポンプのローター構造Info
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- JPH09184488A JPH09184488A JP35433895A JP35433895A JPH09184488A JP H09184488 A JPH09184488 A JP H09184488A JP 35433895 A JP35433895 A JP 35433895A JP 35433895 A JP35433895 A JP 35433895A JP H09184488 A JPH09184488 A JP H09184488A
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- vane
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- back pressure
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Abstract
がらポンプの効率を向上させる。 【解決手段】 駆動軸と結合したローターと、ローター
31に形成されたスリット33へ収装されて出入り自在
なベーンと、これらローター31及びベーンを回転自在
に収装するカムリングと、前記スリット33の基端に形
成されてベーンをカムリング内周へ付勢する油圧を導く
背圧導入孔34とを備え、背圧導入孔34は、その基端
の半円形部分34aからスリット33に向かうテーパー
部34bを有し、これら半円形部分34a及びテーパー
部34bの開口周縁には所定の面取部35を形成する。
Description
ーター構造に関し、特に車両のパワーステアリング装置
等の油圧源として最適なベーンポンプのローターの改良
に関する。
ステアリング装置を備えており、油圧供給源としては、
従来から図4に示すようなベーンポンプが採用されてい
る。
と結合したローター31’には径方向へ延びる切り欠き
による多数のスリット40が放射状に形成され、このス
リット40内に径方向へ出入り自由なベーン32を収装
して、カム面を備えたカムリング30の内周に、これら
ローター31’及びベーン32を収装している。そし
て、これらカムリング30は図示しないサイドプレート
とカバーあるいはボディに挟持され、ローター31’及
びベーン32は、これらボディ側の部材と摺接しながら
回転する。
して直交するようにローター軸線に沿って形成されると
ともに、スリット40の基端にはカムリング30の吐出
領域と連通する円形状の背圧導入孔41が形成されて、
導かれた油圧によってベーン32はカムリング30内周
のカム面へ向けて付勢される。
0に収装されたベーン32が径方向へ出入りしながらベ
ーン先端部をカムリング30内周のカム面に摺接し、こ
のカム面に案内されて出入りするベーン32とカム面と
の間で形成される閉じ込み空間の容積変化に応じて、作
動油の給排を行っている。
は、従来からローターへベーンを組み付ける工程が自動
化されており、図5、図6に示すように、ローター端面
を上方へ向けた状態でローター31’を図示しない回転
台上に載置する一方、ローター31’のスリット40の
真上からパーツフィーダ90等によって、ベーン32を
順次供給しており、図6の(A)に示すように、台上で
回転するローター31’の端面と直交する方向でベーン
32を供給して、ベーン32の端面をローター31’の
端面に摺接させる。
1’の端面に開口したスリット40が、摺接していたベ
ーン32と対向すると、ローター31’の回転を一時停
止させるとともに、ベーン32をアクチュエータ91で
付勢することによりスリット40へ挿入する。
のベーン32をローター31’へ順次自動的に組み付け
ることができる。
しては、実公昭62−34184号公報に開示されるも
のも知られており、これは、ベーンが摺接するスリット
の所定位置に凹部を設けてベーンの摺接面積を低減し、
ポンプの発熱及び摺動抵抗を軽減しようとするものであ
る。
来例においては、ローター31’の両端面に開口したス
リット40の端部は、ローター31’の端面に対して直
交するように形成されるため、上記のようにローター3
1’へベーン32を組み付ける工程では、ローター3
1’の位置決めを高精度で行わねばならず、容易かつ迅
速に組み付けることが難しく、僅かなずれでも組立装置
が停止して生産性が低下するという問題があり、また、
上記前者の従来例では、スリット40のほぼ全面に亙っ
てベーン32が摺接するため、ベーン32の出入りに伴
う摺動抵抗が大きくなってベーン32のカム面への追従
性が低下するという問題があり、加えて、ローター3
1’は端面のほぼ全面でサイドプレート等のボディ側部
材と摺接するため、ローター31’の回転に伴う摩擦熱
により油温が上昇するなど、摩擦による駆動力の損失が
大きいため、ベーンポンプの効率が低下するという問題
があった。
れたもので、ベーンポンプの組立工程を容易かつ迅速に
行って、自動組立による生産性をさらに向上させながら
も、ローター端面の摩擦損失を抑制してベーンポンプの
効率を向上可能なベーンポンプのローター構造を提供す
る。
結合したローターと、ローターに形成されたスリットへ
収装されて出入り自在なベーンと、これらローター及び
ベーンを回転自在に収装するカムリングと、前記スリッ
トの基端に形成されてベーンをカムリング内周へ付勢す
る油圧を導く背圧導入孔とを備えたベーンポンプのロー
ター構造において、前記スリット基端の背圧導入孔は、
その基端半円形部分からスリットに向かうテーパー部を
有するとともに、この背圧導入孔のローター端面におけ
る開口周縁には所定の面取部を形成する。
いて、前記面取部は、スリットの基端に形成された背圧
導入孔の開口周縁からスリットに沿って途中まで延設さ
れる。
開口するスリットには、その基端における背圧導入孔び
基端半円形部分からスリットに向かうテーパー部を有す
るとともに、この背圧導入孔のローター端面における開
口周縁に面取部が形成されるため、ベーンとの接触面積
を縮小することができ、ベーンの摩擦抵抗を低減してカ
ムリング内周への追従性を向上させることができ、ま
た、ローターの端面はボディ側の部材に挟持されて、こ
れらと摺接しながら回転するが、面取部の分だけ接触面
積を縮小することができるため、摩擦抵抗を低減してベ
ーンポンプの効率を向上させ、作動油の油温の上昇を抑
制できるばかりでなく、ベーンポンプの組立工程では、
ベーンをローターのスリットへ組み付ける工程を、ロー
ター端面を上方へ向けるとともに連続的に回転させなが
ら、ローターの端面に対して直交するようにベーンを上
方から付勢すると、ローター端面に摺接したベーンの下
端は、スリットが近付くと、スリット基端における背圧
導入孔の開口周縁の面取部に案内されて円滑に組み付け
ることができ、ローターを連続的に回転させながら多数
のベーンを短時間で組み付けることが可能となる。
成される面取部が、背圧導入孔の開口周縁からさらにス
リットの外側に向かう途中まで形成されるため、ボディ
側の部材との接触面積をさらに縮小することができるた
め、摩擦抵抗を低減してベーンポンプの効率をさらに向
上させることができる。
を示す。
動軸に結合されるベーンポンプのローターで、前記従来
例の図4に示した、カムリング30の内周に収装される
もので、同一のものに同一の図番を付して重複説明を省
略する。
による多数のスリット33が放射状に形成され、このス
リット33内には径方向へ出入り自由なベーン32が収
装され、このベーン32がカム面を備えたカムリング3
0内周のカム面に摺接する。これらの、スリット33の
各基端には、前記従来例と同様の機能を持つ背圧導入孔
34が形成される。
形部分34aと、この半円形部分34aからスリット3
3に向けて延設されたテーパー部34bとから構成さ
れ、このテーパー部34bの分だけ、ベーン32との摺
接面積を縮小することができる。
リング30に収装されるとともに、図示しないサイドプ
レートとカバーあるいはボディに挟持され、ローター3
1及びベーン32は、これらボディ側の部材と両端面を
摺接しながら回転する。
に対して直交するように形成されるとともに、スリット
33の基端の背圧導入孔34にはカムリング30の吐出
領域の高圧油が導かれ、この導かれた高圧油圧によって
ベーン32をカムリング30内周のカム面へ向けて付勢
する点は前記従来例と同様である。
半円形部分34aとテーパー部34bからなる背圧導入
孔34の開口周縁には所定の面取部35が形成され、こ
の面取部35は径方向に形成されたスリット33の開口
部に沿ってローター31外周側の途中まで延設される。
ける図示しない他方の端面にも形成され、ローター31
の両端面における背圧導入孔34の開口周縁からスリッ
ト33の途中まで面取部35を形成する。この場合、ス
リット33の全長にわたって面取部35を設けずに、エ
ッジ部33aを残すのは、ベーン32とカム面によって
画成されるローター31における隣合うベーン閉じ込み
空間相互に連通するのを防ぐため、エッジ部33aを残
す。
説明する。
に収装されたベーン32が径方向へ出入りしながらベー
ン先端部をカムリング30内周のカム面に摺接し、この
カム面に案内されて出入りするベーン32とカム面との
間で画成される閉じ込み空間の容積変化に応じてベーン
ポンプは作動油の給排を行い、このとき、背圧導入孔3
4へ供給された油圧によってベーン32は確実にカムリ
ング30内周のカム面に向け付勢されて摺接し、ベーン
ポンプの効率を確保する。
と摺接するローター31の端面31Aは、背圧導入孔3
4及びスリット33の開口周縁に面取部35を形成した
ため、前記従来例に比して、ボディ側部材との接触面積
を低減することができ、摩擦抵抗の減少によって、ベー
ンポンプの効率を向上させるとともに、摩擦熱の低減に
よって作動油の温度上昇を抑制できる。
入孔34の半円形部分34aからスリット33に向けて
連なるテーパー部34bをローター31の端面31Aに
面取部35を形成したため、前記従来例に比してテーパ
ー34bと面取部35の分だけベーン32との接触面積
を低減でき、したがって、ベーン32の出入りを円滑に
行って、カムリング30内周への追従性を向上させるこ
とができる。
32を組み付けるベーンポンプの組立工程は、前記従来
例に示したように行われるが、ローター31を回転支持
する図示しない回転台を、ベーン32の挿入位置で一時
停止することなく組み付け作業を行うことが可能とな
る。
1の端面を上方に向けた状態で回転台に載置するととも
に、回転台を連続的に回転させながら、前記従来例と同
様に、ベーン32を端面31Aに対して直交するよう、
上方から供給する。
下端は回転する端面31Aに摺接し、次に、図3(B)
に示すように、ローター31の回転に応じてスリット3
3が近付くと、ベーン32の下端の角が面取部35に案
内されて下方へ変位し、そして、図3(C)のように、
さらにローター31が回転して、スリット33とベーン
32が対向する位置では、ベーン32がローター31に
形成されたスリット33の内周へ円滑に挿入される。
1を支持する回転台に所定の位置決め動作を行うことな
く連続的に回転させながら、ベーン32を順次自動的に
組み付けることが可能となって、ベーンポンプの組立工
程のタクトタイムを短縮することが可能となって、さら
に生産性を向上させることができ、また、前記従来例の
ような位置決め停止動作が不要となるため組立装置の構
成を簡易にできるとともに、前記従来例のような位置決
め不良による組立装置の停止を防止することができ、装
置の稼働率を向上させて生産性を大幅に向上させること
が可能となって、さらなる製造コストの低減とベーンポ
ンプの効率の向上を両立させることができる。
ターに放射状に形成されたスリットには、その基端にお
ける背圧導入孔び基端半円形部分からスリットに向かう
テーパー部を有するとともに、この背圧導入孔のロータ
ー端面における開口周縁に面取部が形成されるため、ベ
ーンとの接触面積を縮小することができ、ベーンの摩擦
抵抗を低減してカムリング内周への追従性を向上させる
ことができ、また、ローターの端面はボディ側の部材に
挟持されて、これらと摺接しながら回転するが、面取部
の分だけ接触面積を縮小することができるため、摩擦抵
抗を低減してベーンポンプの効率を向上させ、作動油の
油温の上昇を抑制できるばかりでなく、ベーンポンプの
組立工程では、ベーンをローターのスリットへ組み付け
る工程を、ローター端面を上方へ向けるとともに連続的
に回転させながら、ローターの端面に対して直交するよ
うにベーンを上方から付勢すると、ローター端面に摺接
したベーンの下端は、スリットが近付くと、スリット基
端における背圧導入孔の開口周縁の面取部に案内されて
円滑に組み付けることができ、ローターを連続的に回転
させながら多数のベーンを短時間で組み付けることが可
能となって、前記従来例に比して組み立て工程のタクト
タイムを短縮して生産性を向上でき、組み付け時の装置
の停止トラブルをなくして組み付け装置の稼働率を向上
でき、製造コストの削減とベーンポンプの効率の向上を
同時に達成することができる。
成される面取部が、背圧導入孔の開口周縁からさらにス
リットの外側に向かう途中まで形成されるため、ボディ
側の部材との接触面積をさらに縮小することができるた
め、摩擦抵抗を低減してベーンポンプの効率をさらに向
上させることができる。
ターの正面図である。
面図で、(A)はベーンが端面に当接した状態を、
(B)は面取部によってベーンが案内される状態を、
(C)はベーンがスリットに挿入された状態を示す。
程の様子を示す説明図。
程におけるローターの側面図を示し、(A)はローター
の端面にベーンを当接させた状態を、(B)はスリット
にベーンを挿入する状態を示す。
Claims (2)
- 【請求項1】 駆動軸と結合したローターと、ローター
に形成されたスリットへ収装されて出入り自在なベーン
と、これらローター及びベーンを回転自在に収装するカ
ムリングと、前記スリットの基端に形成されてベーンを
カムリング内周へ付勢する油圧を導く背圧導入孔とを備
えたベーンポンプのローター構造において、前記スリッ
ト基端の背圧導入孔は、その基端半円形部分からスリッ
トに向かうテーパー部を有するとともに、この背圧導入
孔のローター端面における開口周縁には所定の面取部を
形成したことを特徴とするベーンポンプのローター構
造。 - 【請求項2】 前記面取部は、スリットの基端に形成さ
れた背圧導入孔の開口周縁からスリットに沿って途中ま
で延設されたことを特徴とする請求項1に記載のベーン
ポンプのローター構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35433895A JP3577382B2 (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | ベーンポンプのローター構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35433895A JP3577382B2 (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | ベーンポンプのローター構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09184488A true JPH09184488A (ja) | 1997-07-15 |
JP3577382B2 JP3577382B2 (ja) | 2004-10-13 |
Family
ID=18436884
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35433895A Expired - Fee Related JP3577382B2 (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | ベーンポンプのローター構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3577382B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005003564A1 (ja) * | 2003-07-07 | 2005-01-13 | Unisia Jkc Steering Systems Co., Ltd. | ベーンポンプ |
KR100732589B1 (ko) * | 2005-09-29 | 2007-06-27 | 유니시아 제이케이씨 스티어링 시스템 가부시키가이샤 | 베인 펌프 |
JP2010025121A (ja) * | 2009-10-30 | 2010-02-04 | Unisia Jkc Steering System Co Ltd | ベーンポンプ |
-
1995
- 1995-12-28 JP JP35433895A patent/JP3577382B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005003564A1 (ja) * | 2003-07-07 | 2005-01-13 | Unisia Jkc Steering Systems Co., Ltd. | ベーンポンプ |
KR100732589B1 (ko) * | 2005-09-29 | 2007-06-27 | 유니시아 제이케이씨 스티어링 시스템 가부시키가이샤 | 베인 펌프 |
JP2010025121A (ja) * | 2009-10-30 | 2010-02-04 | Unisia Jkc Steering System Co Ltd | ベーンポンプ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3577382B2 (ja) | 2004-10-13 |
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