JP2009014487A - 屈折率測定方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】干渉計測の精度を向上させ、屈折率の標準測定装置としても使用可能な、高精度の屈折率の計測を行うことができるようにする。
【解決手段】被測定プリズム1と補償用プリズム2の斜面11、21を近接対向配置してプリズム対を形成し、これをマッハ・ツェンダー干渉計等の干渉計の中に配置し、レーザ測長器10によって被測定プリズムの移動量を測定可能とする。被測定プリズムを補償用プリズムに向かい合っている面内で平行移動させ、干渉計中の被測定プリズム中の光路長を変化させ、被測定プリズム中の光路長変化と、レーザ測長器で測定した被測定プリズムの移動量の関係から、プリズムの屈折率を求める。被測定器物はプリズム、くさび、それらの形状の容器に液体を充填したものでも良く、また種々の二光束干渉計を使用することができ、プリズムへの入射も種々の態様で実施することができる。
【選択図】図1

Description

この発明は屈折率標準、光学ガラス産業、プラスチック産業等に用いられる精密屈折率計測技術に関し、特にプリズムの屈折率を精密に測定することができる屈折率測定方法、及びその方法を実施する装置に関する。
従来より光関連産業において、光学材料の種々の特性の一つとして屈折率を正確に測定する必要があり、種々の測定手法が開発され、測定装置が市販されている。特に近年は光学デバイスに求められる性能が高くなっており、屈折率測定においても精密な測定が必要となっている。このような必要性は光学ガラス産業やプラスチック産業、或いは各種光学デバイスの製作産業のみならず、これらの産業で用いる屈折率測定装置を管理するために必要となる標準の分野では、更に精密な屈折率の測定技術が必要となる。
なお、液体サンプルの絶対屈折率を高精度で測定するため、複数の測定区間をずらして配置する移動ステージを用い、液体サンプルに対する干渉信号の位相変化量と真空に対する干渉信号の位相変化量とを各測定区間について取得し、そのサンプルに対する干渉信号の位相変化量と真空に対する干渉信号の位相変化量とに基づいて各測定区間について絶対屈折率を計算し、各測定区間についての絶対屈折率に基づいてサンプルの絶対屈折率を高精度に決定する技術は特許文献1に記載されている。
また、波長の異なる複数のレーザ光を同一の出射口から選択的に出射し、出射レーザ光をビームスプリッタで二光束のレーザ光に分割した後、偏光干渉光学回路に入射し、各レーザ光から更に分割された基準レーザ光と、真空領域、サンプル領域の両領域を通過後の各レーザ光との干渉光をそれぞれ生成し、計数器で前記真空領域及びサンプル領域の光路長を変化させたときに光センサが検知する前記各干渉光の強度変化の波数を計数して屈折率を求める技術が特許文献2に記載されている。
特開2005−292034号公報 特開2005−292033号公報
精密な屈折率の測定手法としては、被測定物体をプリズム状に形成し、屈折角度を測定する最小偏角法が一般的に用いられている。この最小偏角法では、プリズムの頂角、屈折の際の最小偏角の測定精度が、屈折率の測定精度に限界を与え、更なる高精度化は困難であり、実際には6桁程度の精度が限界であった。しかしながら現実にはより高精度の屈折率測定装置の開発が期待され、屈折率の標準分野では特に期待されていた。
したがって本発明は、干渉計測の精度を向上させることにより、屈折率の標準測定装置としても使用可能な、高精度の屈折率を計測できるようにした屈折率計測方法、及びその方法を実施する装置を提供することを主たる目的としている。
本発明に係る屈折率測定方法は、前記課題を解決するため、被測定プリズムと補償用プリズムの斜面を近接対向配置してプリズム対を形成し、前記プリズム対を干渉計の中に配置し、前記被測定プリズムを、補償用プリズムに向かい合っている面内で平行移動させて、干渉計中の被測定プリズム中の光路長を変化させ、前記被測定プリズム中光路長変化と、被測定プリズムの移動量の関係から、被測定プリズムの屈折率を求めることを特徴とする。
また、本発明に係る他の屈折率測定方法は、前記屈折率測定方法において、前記干渉計は、被測定プリズムの同一点にそれぞれ別方向から、同一光源の光を分岐した光を導き、出射した各光を各々同一光源の参照光と各々干渉させることにより、前記被測定プリズムの平行移動時における平行方向以外のずれをキャンセルすることを特徴とする。
また、本発明に係る他の屈折率測定方法は、前記屈折率測定方法において、前記干渉計は、被測定プリズムの同一点にそれぞれ別方向から、同一光源の光を分岐した光を導き、出射した各光を干渉させることにより、前記被測定プリズムの平行移動時における平行方向以外のずれをキャンセルすることを特徴とする。
また、本発明に係る屈折率測定装置は、被測定プリズムと補償用プリズムの斜面を近接対向配置してプリズム対を構成し、前記プリズム対を干渉計の中に配置し、前記被測定プリズムを、補償用プリズムに向かい合っている面内で平行移動させて、干渉計中の被測定プリズム中の光路長を変化させる手段と、被測定プリズムの移動量を測定する手段とを備え、前記被測定プリズム中光路長変化と、被測定プリズムの移動量の関係から、被測定プリズムの屈折率を求めることを特徴とする。
また、本発明に係る他の屈折率測定装置は、前記屈折率測定装置において、前記干渉計は、同一光源からの光を分岐した片方の光路に前記プリズム対を配置し、他方の参照光と合成して干渉させることを特徴とする。
また、本発明に係る他の屈折率測定装置は、前記屈折率測定装置において、前記干渉計は、被測定プリズムの同一点にそれぞれ別方向から、同一光源の光を分岐した光を導き、出射した各光を各々同一光源の参照光と各々干渉させることにより、前記被測定プリズムの平行移動時における平行方向以外のずれをキャンセルすることを特徴とする。
また、本発明に係る他の屈折率測定装置は、前記屈折率測定装置において、前記干渉計は、被測定プリズムの同一点にそれぞれ別方向から、同一光源の光を分岐した光を導き、出射した各光を干渉させることにより、前記被測定プリズムの平行移動時における平行方向以外のずれをキャンセルすることを特徴とする。
また、本発明に係る他の屈折率測定装置は、前記屈折率測定装置において、前記被測定プリズムの移動量は、被測定プリズムの1つの斜面の移動量を測定し、または2つの斜面の移動量をそれぞれ測定することを特徴とする。
本発明は、干渉計測の精度を向上させることができ、屈折率の標準測定装置としても使用可能な、高精度の屈折率の計測を行うことができるようになる。
本発明は上記のように構成したので、干渉計測の精度を向上させるという課題を、被測定プリズムと補償用プリズムの斜面を近接対向配置してプリズム対を形成し、前記プリズム対を干渉計の中に配置し、前記被測定プリズムを、補償用プリズムに向かい合っている面内で平行移動させて、干渉計中の被測定プリズム中の光路長を変化させ、前記被測定プリズム中光路長変化と、被測定プリズムの移動量の関係から、被測定プリズムの屈折率を求める屈折率測定方法、及び被測定プリズムと補償用プリズムの斜面を近接対向配置してプリズム対を構成し、前記プリズム対を干渉計の中に配置し、前記被測定プリズムを、補償用プリズムに向かい合っている面内で平行移動させて、干渉計中の被測定プリズム中の光路長を変化させる手段を備え、前記被測定プリズム中光路長変化と、被測定プリズムの移動量の関係から、被測定プリズムの屈折率を求める屈折率測定装置により実現した。
本発明は図1に示すような干渉計を用いて実施することができる。即ち、図1において被測定プリズム1が固体屈折率を測定したいプリズムで、補償用のプリズム2と対をなしている。本発明においては、原理的には補償用プリズム2の材質は問わない。被測定プリズム1と補償用プリズム2の斜面11、21を平行に向かい合わせて、光源3からの光を第1ビームスプリッタ4で2分し、ここで反射した光をミラー5を介して、補償用プリズム2の底面22から垂直に入射させ、被測定プリズム1の底面12から垂直に出射させる。このとき、補償用プリズム2の斜面21における全反射を避け光を出射させるために、被測定プリズム1と補償用プリズム2の間に適当な屈折率nの屈折率マッチング液6を満たす。一方、第1ビームスプリッタ4を透過した光は、ミラー7を介して第2ビームスプリッタ8で前記被測定プリズム1の底面12から出射する光と合成し、全体としてマッハ・ツェンダー干渉計9を構成して合成波により位相測定を行う。
レーザ測長器10からのレーザを、被測定プリズム1の底面12に垂直に照射して測長可能とする。その後被測定プリズム1を補償用プリズム2に向かい合っている斜面に平行に移動させ、破線に示す状態として、被測定プリズム1の底面12に垂直な方向の変位量Xを測定する。マッハ・ツェンダー干渉計9内の光路長変化Yは、(n−n)Xである。なお、(n1)は被測定プリズムの屈折率、(n)は空気の屈折率である。マッハ・ツェンダー干渉計9の測定干渉信号の変化量から求められる光路長変化Yと、レーザ測長器10による被測定プリズム1の移動量Xを用いると、被測定プリズム1の屈折率nは、
=(Y/X)+n (1)
により求めることができる。このとき屈折率マッチング液6の屈折率は測定結果に影響を及ぼさない。
ここで補償用プリズム2は被測定プリズム1と同じ材質の方が好ましいが、環境に対して安定な材質の方がよい面もあり、したがって補償用プリズム2の材質はこれらを考慮して選択する。また、前記実施例では干渉計としてマッハ・ツェンダー干渉計を用いた例を示したが、それ以外に例えばマイケルソン干渉計等、他の各種の二光束干渉計を用いることもできる。
なお、被測定プリズム1と補償用プリズム2の頂角αとαが異なる場合は、被測定プリズム1から光が垂直に出射するように被測定プリズム1を配置し、補償用プリズム2は、被測定プリズム1の斜面11と斜面21が平行になるように配置する。補償用プリズム2への光の入射角度は入射面22に垂直でなくても構わない。また、被測定プリズム1の移動量が大きい程光路長変化および移動量測定の相対精度は向上し、屈折率測定精度も向上する。
本発明はこのように構成することにより、前記のような簡単な構成で極めて高精度の屈折率の測定が可能となる。したがってこれを今後の高精度の屈折率標準測定器とすることも可能となる。
本発明は更に図2に示す態様でも実施することができる。図2に示す例においては被測定プリズム1と、材料は特定されない補償用プリズム2の斜面11、21を平行に向かい合わせて配置し、両斜面間にマッチング液6を満たしてプリズム対(プリズムペア)とすることは前記と同様である。このプリズム対に対して光源3からの光を第1ビームスプリッタ4で2分し、一方の反射した光をミラー5を介して補償用プリズム2の底面22から垂直に入射させ、被測定プリズム1の底面12から垂直に出射させて第3ビームスプリッタ15に導く。第1ビームスプリッタ4を透過し更に第2ビームスプリッタ14を透過した光を、ミラー7で反射させて第3ビームスプリッタ15に導いて合成して第1の位相測定光とする。
図2(b)に被測定プリズム1の入射部分を拡大して示すように、前記第2ビームスプリッタ14で反射した光を補償用プリズム2の斜面23から入射し、前記ミラー5からの光が被測定プリズム1の斜面11に入射する点と同一の点Pに入射させ、被測定プリズム1の斜面13から出射し、この光をミラー16で反射して第4ビームスプリッタ17に導く。また、第1ビームスプリッタ4及び第2ビームスプリッタ14を透過し、ミラー7で反射して更に第3ビームスプリッタ15を透過した光を第4ビームスプリッタ17に導き、前記ミラー16からの光と合成して第2の位相測定光とする。このようにして形成した第1干渉計と第2干渉計によって各々位相測定を行う。
また第1レーザ測長器10により前記図1の実施例と同様に、被測定プリズム1の移動における底面12の移動量Xを測定する。図示の例では更に第2レーザ測長器18により被測定プリズム1の斜面13の移動量を測定している。ここで図2(b)に拡大して示すように、被測定プリズム1が補償用プリズム2に対して正確に平行移動し、被測定プリズム1の斜面11と補償用プリズム2の斜面21との距離が変化しない理想状態と異なり、図中被測定プリズム1を破線で示すように、面間隔がΔξずれたときでも、第1レーザ測長器10でXを測定し、第2レーザ測長器18でX+Δξを測定して、X及びΔξを求めることができる。よって、被測定プリズム1を通過するミラー5から第3ビームスプリッタ15への光路及び第2ビームスプリッタ14からミラー16への光路において、各光路長変化の差をとることにより、面間隔のずれの影響をキャンセルすることができる。
即ち、図2(b)に示すように、被測定プリズム1の移動における理想状態では点Pから入射し、一方の光路は斜面13の点Cから出射する光路であるのに対して、前記のようにΔξずれた場合には点Aから入射し斜面13の点Dから出射する光路となる。それに対して他方の光路は理想状態では斜面点Pから入射して斜面12の点Eから出射する光路であるのに対して、前記のようにずれた場合には点Bから入射して斜面12の点Fから出射する光路となる。その結果、一方の光路は被測定プリズム1中を点Pから点Cに進む理想状態から、点Pから点Aを経由して点Dを進む光路長変化状態となり、他方の光路は被測定プリズム1中を点Pから点Eを進む理想状態から、点Pから点Bを経由して点Fを進む光路長変化状態となる。第3ビームスプリッタ15で干渉した第1の測定光位相と、第4ビームスプリッタ17で干渉した第2の測定光位相の差にはX及びΔξの情報が含まれているため、第1レーザ測長器10及び第2レーザ測長器18の測定結果から前記のずれΔξをキャンセルすることができる。
前記図2の実施例では第3ビームスプリッタ15で干渉した第1の位相測定光と第4ビームスプリッタ17で干渉した第2の位相測定光とは別個の干渉用光路とした例を示したが、その他図3に示すような干渉計光路によっても前記実施例と等価に実施することができる。即ち図3に示す実施例においては、光源3からの光を第1ビームスプリッタ4で2分し、これを透過した光はミラー7で反射して、補償用プリズム2の斜面23から入射して斜面21から出射し、これに対向する被測定プリズム1の斜面11から入射して斜面13から出射し、その後ミラー16で反射して第2ビームスプリッタ19に入射する。
ビームスプリッタ4で2分して反射した光は、ミラー5を介して補償用プリズム2の斜面22から入射し、斜面21から出射して被測定プリズム1の斜面11において前記ミラー5からの入射点と同一の点に入射させる。その光は被測定プリズム1の斜面12から出射してミラー20で反射し、第2ビームスプリッタ19に入射して、前記ミラー16からの光と合成し、位相測定光とする。レーザ測長器10においては、出射する光をビームスプリッタ21により2分し、これを透過した光を被測定プリズム1の斜面12に照射して反射させ、その光を再びビームスプリッタ21に導く。
レーザ測長器10からの光をビームスプリッタ21で反射させた光を、ミラー22を介して被測定プリズム1の斜面13に導き、この斜面13で反射させて再びビームスプリッタ21に導く。ビームスプリッタ21ではこれらの光を合成し、被測定プリズム1が移動したとき、理想状態の平行移動からずれているときには、そのずれの量をビームスプリッタ21で合成した光波の干渉データによって求めることができる。それにより、ビームスプリッタ19で合成した干渉測定光に含まれる前記ずれの分を、前記測長データによって補正することができる。なお、レーザ測長器の使用に際しては、図2の実施例に図3の方式の測長器を用い、また図3の実施例に図2の方式の測長器を用いることもできる。
このような構成を採用することにより、図2に示すものよりもビームスプリッタ等の光学機器の使用を減少させ、構成を簡素化して全体を小型化し、安価な装置とすることができる。
なお、前記各実施例においてプリズムとして説明したが、これらは狭義のプリズム状以外にくさび形状であっても同様であり、本発明ではこれらを「プリズム」と称している。更に、被測定プリズムとしてブロックとしてのプリズムの例を示したが、プリズム状のガラス容器に被測定液体を満たすことにより、液体の屈折率を測定することもでき、これらも「プリズム」を用いているということができる。
また、図1から3においては、被測定プリズム中光路長変化を測定する光路と被測定プリズム移動量を測定する光路の位置が横にずれているため、被測定プリズム移動の際にプリズムが傾いた場合、(1)式に誤差が含まれる。図4に示すように偏光などを利用してプリズム中光路長変化を測定する光路の両側でプリズム移動量を測定すると前記プリズムの傾きによる誤差を低減できる。
即ち図4に示す例においては、前記図3の例において被測定プリズム1に対して2分割して照射した光源3からの光を、各々ミラー16、20で反射させてハーフミラー18に入射する時、レーザ測長器10からのレーザ光を偏光ビームスプリッタ26で2分して被測定プリズム1の斜面12及び斜面13に照射する。このときハーフミラー26を透過した光はミラー27で反射し、偏光ビームスプリッタ28、4分の1波長板29を通して、斜面13における前記ミラー16への光の片側に照射して反射させる。反射した光はまた4分の1波長板29を透過することにより偏光方向が90度回転し、偏光ビームスプリッタ28で反射する。反射した光をコーナリフレクタ30で偏光ビームスプリッタ31側に向け、偏光ビームスプリッタ31で反射した光は4分の1波長板29を通して斜面13に照射して反射させる。このとき前記偏光ビームスプリッタ28から斜面13に照射する位置と、前記偏光ビームスプリッタ31から斜面13に照射する位置とは、ミラー16への光束を中心に対称な位置になるように設定する。偏光ビームスプリッタ31からの光は4分の1波長板29を透過し斜面13で反射された後また4分の1波長板29を透過することにより偏光方向が90度回転し、今度は偏光ビームスプリッタ31を透過する。透過した光はミラー32で反射させて偏光ビームスプリッタ26に導く。レーザ測長器10からのレーザ光が偏光ビームスプリッタ26で反射された光は、斜面13に照射する測長光と同様に、偏光ビームスプリッタ33、4分の1波長板34、コーナーリフレクタ35、偏光ビームスプリッタ36をそれぞれ通って偏光ビームスプリッタ26に導かれ、前記斜面13側からの光と合成して測長を行う。このような偏光干渉計を用いることにより、プリズム中光路長変化を測定する光路の両側でプリズム移動量を測定するため、前記のようなプリズムの傾きによる誤差を低減することができる。
本発明は前記のように種々の態様で実施することができるものであるが、本発明で実施可能な各種態様をまとめたものが図5である。即ち、本発明における測定器物と補償用器物の観点では、狭義のプリズムやくさび、更にはプリズムまたはくさび形容器中に液体を充填したものでも良い。なお、本発明において特に注記していないときにはこれらを全て含めた「プリズム」と称していることは前記のとおりである。その際、被測定用と補償用のプリズムの頂角は同じであっても、異なっていても本発明を実施することができる。
また本発明で用いる干渉計については、前記のようなマッハ・ツェンダー干渉計以外にマイケルソン干渉計も用いることができ、更に通称二光束干渉計と呼ばれる種類の種々のその他の干渉計を用いることができる。
プリズム中の光路長変化の測定に際しては、図1に示すような一面から入射するもののほか、図2及び3に示すような二面から入射するものがあり、二面から入射するものにおいては図2に示すようなそれぞれを干渉させる方式と、図3に示すような直接干渉させる方式とが存在する。
プリズム移動量の測定に際しては、プリズム中光路長変化を測定する光路の片側に移動量測定光を照射し測定する方式と、両側に照射して測定する方式とが存在し、それぞれ被測定プリズムの一面の移動量のみ測定する場合と、二面の移動量を測定する場合が存在し、二面を測定する場合においてはそれぞれの構成を共通または別々の参照光と干渉させて、それぞれの移動量を測定しても、また二面での反射光を干渉させて移動量の差を直接測定しても良い。更に干渉の方式については普通の干渉方式と、偏光干渉により測定する方式が存在する。
以上のような種々の態様について、図示するようにそれぞれの組み合わせが存在し、本発明はこのように種々の態様によって実施することができる。
本発明の実施例1の説明図である。 本発明の実施例2の説明図である。 本発明の実施例3の説明図である。 プリズム移動時のプリズム傾きの影響を低減させる配置の説明図である。 本発明を種々の態様で実施できることを説明する図である。
符号の説明
1 被測定プリズム
2 補償用プリズム
3 光源
4 第1ビームスプリッタ
5 ミラー
6 マッチング液
7 ミラー
8 第2ビームスプリッタ
9 干渉計
10 レーザ測長器
11、13、21、23 斜面
12、22 底面
14 第2ビームスプリッタ
15 第3ビームスプリッタ
16 ミラー
17 第4ビームスプリッタ
18 第2レーザ測長器
19 第2ビームスプリッタ
20 ミラー
24 ビームスプリッタ
25 ミラー
26 偏光ビームスプリッタ
27 ミラー
28 偏光ビームスプリッタ
29 4分の1波長板
30 コーナリフレクタ
31 偏光ビームスプリッタ
32 ミラー
33 偏光ビームスプリッタ
34 4分の1波長板
35 コーナリフレクタ
36 偏光ビームスプリッタ

Claims (8)

  1. 被測定プリズムと補償用プリズムの斜面を近接対向配置してプリズム対を形成し、
    前記プリズム対を干渉計の中に配置し、
    前記被測定プリズムを、補償用プリズムに向かい合っている面内で平行移動させて、干渉計中の被測定プリズム中の光路長を変化させ、
    前記被測定プリズム中光路長変化と、被測定プリズムの移動量の関係から、被測定プリズムの屈折率を求めることを特徴とする屈折率測定方法。
  2. 前記干渉計は、被測定プリズムの同一点にそれぞれ別方向から、同一光源の光を分岐した光を導き、出射した各光を各々同一光源の参照光と各々干渉させることにより、前記被測定プリズムの平行移動時における平行方向以外のずれをキャンセルすることを特徴とする請求項1記載の屈折率測定方法。
  3. 前記干渉計は、被測定プリズムの同一点にそれぞれ別方向から、同一光源の光を分岐した光を導き、出射した各光を干渉させることにより、前記被測定プリズムの平行移動時における平行方向以外のずれをキャンセルすることを特徴とする請求項1記載の屈折率測定方法。
  4. 被測定プリズムと補償用プリズムの斜面を近接対向配置してプリズム対を構成し、
    前記プリズム対を干渉計の中に配置し、
    前記被測定プリズムを、補償用プリズムに向かい合っている面内で平行移動させて、干渉計中の被測定プリズム中の光路長を変化させる手段と、被測定プリズムの移動量を測定する手段とを備え、
    前記被測定プリズム中光路長変化と、被測定プリズムの移動量の関係から、被測定プリズムの屈折率を求めることを特徴とする屈折率測定装置。
  5. 前記干渉計は、同一光源からの光を分岐した片方の光路に前記プリズム対を配置し、他方の参照光と合成して干渉させることを特徴とする請求項5記載の屈折率測定装置。
  6. 前記干渉計は、被測定プリズムの同一点にそれぞれ別方向から、同一光源の光を分岐した光を導き、出射した各光を各々同一光源の参照光と各々干渉させることにより、前記被測定プリズムの平行移動時における平行方向以外のずれをキャンセルすることを特徴とする請求項5記載の屈折率測定装置。
  7. 前記干渉計は、被測定プリズムの同一点にそれぞれ別方向から、同一光源の光を分岐した光を導き、出射した各光を干渉させることにより、前記被測定プリズムの平行移動時における平行方向以外のずれをキャンセルすることを特徴とする請求項5記載の屈折率測定装置。
  8. 前記被測定プリズムの移動量は、被測定プリズムの1つの斜面の移動量を測定し、または2つの斜面の移動量をそれぞれ測定することを特徴とする請求項1記載の屈折率測定装置。
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