JP2009013596A - 壁付水栓 - Google Patents

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Abstract

【課題】継手管カバーを継手管を隠蔽する状態に且つ壁との間に隙間を生ぜしめない状態に良好に且つ簡単に取付施工でき、また所要コストも安価な継手管カバー付きの壁付水栓を提供する。
【解決手段】水栓本体12と壁裏に配設された給水用の元配管30の端部32とを継手管24を介して接続するとともに、継手管24を外側から被覆する継手管カバー44を装着してなる壁付水栓において、継手管カバー44の内面に食込突起68を下向きに設けるとともに、継手管24の上面に食込突起68を食い込ませるゴムブロック70を設け、継手管カバー44装着時の食込突起68のゴムブロック70への食込作用により、継手管カバー44の継手管24に対する前後方向の位置を固定するようになす。
【選択図】 図6

Description

この発明は、水栓本体と壁裏に配管された給水用の元配管の端部とを継手管にて接続した形態の壁付水栓に関し、特に継手管を覆う継手管カバーの装着構造に特徴を有するものに関する。
従来から壁付きの湯水混合水栓では、水栓本体と壁裏に配管された冷水,熱水供給用の給水用の元配管の端部とを、壁の表側でクランク脚と称される配管部材を兼ねた継手管にて接続し、かかる継手管を介して水栓本体を壁に取付固定することが行われている。
従来において、このクランク脚と称される継手管は、元配管の端部に対する接続部の中心に対して、水栓本体への接続部の中心が偏心しており、そのことによって、壁裏に配管された冷水供給用の元配管の端部と、熱水供給用の元配管の端部との上下位置や左右間隔にばらつきがあっても、その継手管を回転させることで水側,湯側の各継手管の水栓本体側の接続部の上下位置や左右間隔を調節して対応する水栓本体の各接続口に合せることができ、従ってかかる継手管を介することで、湯水混合水栓の水栓本体を良好に壁付きの状態に設置施工することができる。
しかしながらこの壁付水栓では、継手管が外部に露出した状態となることで見栄えが悪くなる問題があり、そこでこのような継手管を継手管カバー(化粧カバー)にて内部に隠蔽するようになしたものが各種提案されている(例えば下記特許文献1,特許文献2,特許文献3,特許文献4,特許文献5)。
ところでこのような継手管カバーを、内側に継手管を隠蔽する状態に化粧カバーとして設けた場合、その継手管カバーと壁との間に隙間があると、その隙間が壁付水栓の美観を低下させる原因となってしまう。
そこで例えば特許文献1に記載のものでは、継手管カバーを継手管に対して壁と直角方向である前後方向にスライド可能として、継手管カバーの後端を壁に当接させるようになしている。
しかしながらこのものでは、単に継手管カバーがスライド可能となしてあるに過ぎないため、継手管カバーに外力が加わったりすることで継手管カバーが壁から離れて、そこに隙間を生ぜしめてしまう問題がある。
一方、特許文献2及び特許文献3に記載のものでは、継手管カバーをばねにて壁に向けて付勢し、その付勢作用によって継手管カバーの後端を壁に当接させるようになしている。
しかしながら特許文献2に記載のものでは、継手管カバーを継手管に組み付ける際に、ばねを撓ませながら組み付ける必要があり、その組付けに面倒を伴う問題がある。
またばねが余分の部品として必要で、所要部品点数が多くなり、部品コスト更には組付コストが高くなる問題がある。
また特許文献3に記載のものでは、ばねとして複雑な形状の板ばねを用いており、板ばねが高価となる外、組付けにも手間がかかる問題がある。
他方、下記特許文献4及び特許文献5には、ばねによらないで継手管カバーを継手管に対し位置決状態に組み付けるようになしたものが開示されている。
しかしながらこれら特許文献4及び特許文献5に開示のものでは、継手管に対する継手管カバーの前後方向位置が調節可能となしてあるものの、これら特許文献に開示のものでは、継手管に対する継手管カバーの位置調節を段階的にしか行い得ず、位置調節を無段階で連続的に行い得ない問題がある。
従ってこれら特許文献4及び特許文献5に開示のものでは、継手管カバーの後端と壁との間に微小な隙間を発生させてしまい、施工完了状態での壁付水栓の美観を必ずしも十分良好にできない問題がある。
特開2003−64738号公報 特開2003−253711号公報 特開2005−290663号公報 特開2003−336300号公報 特開2004−353380号公報
本発明は以上のような事情を背景とし、壁との間に隙間を生ぜしめないで継手管カバーを継手管を隠蔽する状態に良好に且つ簡単に取付施工でき、また所要コストも安価な継手管カバー付きの壁付水栓を提供することを目的としてなされたものである。
而して請求項1のものは、水栓本体と、壁裏に配設された給水用の元配管の端部とを継手管を介して接続するとともに、該継手管を外側から被覆する継手管カバーを装着してなる壁付水栓において、前記継手管カバーの内面と前記継手管の外面との一方に、他方に向って突出した食込突起を設けるとともに、該他方には該継手管カバーの装着時に自身の変形を伴って該食込突起を食い込ませる、該食込突起よりも軟質材からなる被食込部を設け、且つ前記食込突起と被食込部とは、前記継手管の前記壁と直角方向である前後方向の予定された施工誤差範囲内の何れの位置においても壁と平行方向に重複する形態で設けてあり、前記継手管カバー装着時の前記食込突起の前記被食込部への食込作用により、該継手管カバーの前記継手管に対する前記前後方向の位置を固定するようになしてあることを特徴とする。
請求項2のものは、請求項1において、前記食込突起は、前記前後方向に複数連設してあることを特徴とする。
請求項3のものは、請求項1,2の何れかにおいて、前記食込突起が、前記継手管カバーの内面と前記継手管の外面との一方から他方に向って突出したボス部の突出側先端面に設けてあるとともに、対応する他方の側の前記被食込部が、該ボス部に向って突出した形態で設けてあることを特徴とする。
請求項4のものは、水栓本体と、壁裏に配設された給水用の元配管の端部とを継手管を介して接続するとともに、該継手管を外側から被覆する継手管カバーを装着してなる壁付水栓において、前記継手管の外面が鋳造まま若しくは鍛造ままの凹凸肌となしてあるとともに、前記継手管カバーの内面から、該継手管カバーの装着時に該継手管を弾性把持する少なくとも2本の弾性アームを突出させ、該弾性アームによる弾性把持により該継手管カバーの、該継手管に対する前記壁と直角方向である前後方向の位置を固定するようになしてあることを特徴とする。
発明の作用・効果
以上のように請求項1のものは、継手管カバーの内面と継手管の外面との一方に、他方に向って突出した食込突起を設けるとともに、その他方には、継手管カバーの装着時に自身の変形を伴って食込突起を食い込ませる軟質材からなる被食込部を設け、継手管カバー装着時における食込突起の被食込部への食込作用により、継手管カバーの継手管に対する前後方向の位置を固定するようになしたものである。
この請求項1によれば、単に継手管カバーと継手管とに食込突起と軟質材からなる被食込部を設けておくだけで良く、従来のように継手管カバーの組付けに際してばねを必要とせず、従ってそのばねのための部品コストや、ばねの組付けのための組付コストを不要とし得、継手管カバーの装着のための所要コストを安価となすことができる。
しかもこの請求項1によれば、継手管に対する継手管カバーの前後方向位置の調節を無段階で連続的に行うことができ、従って継手管カバーの後端と壁との間に隙間を確実に生ぜしめない状態に、継手管カバーを良好に取付施工することができる。これにより壁付水栓の施工完了状態での美観を良好となすことができる。
加えてこの請求項1のものでは、施工後において継手管カバーに対し外力が加わった場合にも、被食込部への食込突起の食込作用により継手管カバーが位置ずれするのを防止でき、施工完了後に事後的に継手管カバーが壁から離れる方向に位置ずれしてしまうことによって、継手管カバーと壁との間に隙間を発生させてしまう問題も生じない。
またこの請求項1のものは、継手管カバーを装着すると同時に食込突起が被食込部に食い込んで、継手管に対し前後方向に位置決状態となることから、継手管カバーの組付けも簡単に行うことができる。
ここで上記食込突起は、前後方向に複数連設しておくことができる(請求項2)。
このようにすることで、複数の食込突起を同時に被食込部材に食い込ませることが可能となって、継手管カバーの固定力を強くすることができ、また継手管カバーを継手管に対して前後方向に位置調節する際の調節範囲を大きく確保することが可能となる。
本発明ではまた、継手管カバーの内面と継手管の外面との一方から他方に向って突出したボス部を設けて、そのボス部の突出側先端面に上記の食込突起を設けておくことができる。
また対応する他方の側の被食込部を、そのボス部に向って突出した形態で設けておくことができる(請求項3)。
このようになした場合、周辺の他部との干渉を良好に回避して、食込突起を被食込部に容易に食い込ませるようになすことができる。
次に請求項4は、継手管の外面を鋳造まま若しくは鍛造ままの凹凸肌となしておくとともに、継手管カバーの内面から継手管を弾性把持する少なくとも2本の弾性アームを突出させ、その弾性アームによる弾性把持により、継手管カバーの継手管に対する前後方向の位置を固定するようになしたものである。
この請求項4においても、継手管に対する継手管カバーの前後方向の位置調整を無段階で連続的に行うことができ、従って継手管カバーの後端と壁との間に隙間を確実に生ぜしめない状態に、継手管カバーを良好に取付施工することができる。
またこの請求項4では、継手管外面の凹凸肌を利用して弾性アームと継手管の外面との間に大きな摩擦力を生ぜしめることができ、そのことによって継手管カバーの継手管に対する固定力を高めることができ、外力によって継手管カバーが前後方向に位置ずれするのを良好に防止することができる。
次に本発明の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。
図1において、10は本実施形態の壁付水栓(湯水混合水栓)で、12は水栓本体、14は水栓本体12から延び出した吐水管で、先端に吐水口16を備えている。
水栓本体12の左右方向一端側には回転式の温度調節ハンドル18が設けられ、また他端側には吐水の水量調節を行う回転式の流量調節ハンドル20が設けられている。
水栓本体12の後面側(図中右面側)には水側,湯側の接続口22が設けられており、そこに配管構成部材を兼ねた水側,湯側の各継手管24が接続されている。
ここで水側及び湯側の各継手管24は同形状をなしている(図では水側の一方の継手管24だけが示してあり、湯側の他方の継手管24は図示が省略されている)。
継手管24は、全体として小型且つクランク形状をなしており、前端側に水栓本体12との接続用の接続口26(図6参照)が設けられ、この接続口26が、袋ナット28にて水栓本体12の接続口22に水密に接続されている。
また後端側には、図6に示す壁Wの裏側に配管された冷水供給用,熱水供給用の元配管30の端部32への接続口34が設けられている。
この接続口34の外周面には雄ねじ36が形成されており、この雄ねじ36が、端部32の内周面の雌ねじにねじ込まれている。
図6において、38は壁Wに形成された貫通孔で、接続口34と端部32とは、この貫通孔38を通じて接続されている。
尚、接続口34の外周面の雄ねじ36には接続前に予めシールテープが巻かれ、その状態で接続口34の雄ねじ36が端部32の内周面の雌ねじにねじ込まれることで、接続口34と端部32との間が水密にシールされる。
継手管24には、流量調節機能を備えた止水栓が組み込まれている。図中40はその止水栓部を表しており、また42は止水栓における円板状の回転式の操作部を表している。
尚この例において、継手管24は鋳造又は鍛造にて形成されたもので、その外面が鋳造まま若しくは鍛造ままの凹凸肌をなしている。
水側及び湯側の各継手管24は、元配管30の端部32への接続口34の中心に対し、水栓本体12側の接続口26の中心が偏心しており、従って水側,湯側の各元配管30の端部32の上下位置や左右方向の間隔にばらつきがあっても、接続口34を端部32にねじ込み接続した状態で、それら継手管24の回転角度を調整することで、継手管24における水栓本体12側の接続口26の左右の間隔及び上下の位置を、正しく水栓本体12の一対の接続口22に位置合せすることができる。
従ってその状態で各接続口26を水栓本体12の接続口22に接続することで、水栓本体12を適正に壁Wに取付施工することができる。
尚水側,湯側の各クランク形状をなす継手管24は、水栓本体12に対する支持管も兼ねている。
44は水側,湯側の各継手管24を内側に隠蔽した状態にそれら継手管24を外側から覆う化粧カバーとしての継手管カバー(ここでは樹脂製)で、この継手管カバー44は全体として筒形且つ略紡錘形状をなしている。
ここで継手管カバー44は断熱カバーとしての働きも併せ有している。
この継手管カバー44は、上カバー46と下カバー48とに上下に2分割されている。
下カバー48には、図4に示しているように貫通の開口50が設けられており、この開口50から継手管24の一部、詳しくは止水栓部40が図2に示しているように下向きに突出せしめられ、継手管カバー44の装着状態の下で、止水栓の操作部42が操作可能とされている。
図4に示しているように、下カバー48の内面からは、内側に位置決孔52を有する一対の円筒部54が上向きに起立しており、また上カバー46からは、対応する位置において一対の位置決ピン56が下向きに突き出しており、それら位置決ピン56が位置決孔52内に嵌り込むことによって、上カバー46と下カバー48との組付時の位置合せが行われるようになっている。
上カバー46の内面からはまた、一対の弾性係合爪58が下向きに突き出しており、その弾性係合爪58の下端のL字状に折れ曲がった爪部が、図1に示す継手管24の溝60に係合することによって、上カバー46が継手管24に対し組み付けられるようになっている。
ここで溝60は壁Wと直角方向の前後方向に延びており、上カバー46が継手管24に対し前後方向の相対的に異なった位置で継手管24に組付可能となしてある。
下カバー48の内面からはまた、長さの短い第2の弾性係合爪64が上向きに起立する形状で4個所に設けられており、また上カバー46には、対応する位置の4個所に第2の弾性係合爪62が下向きに突き出す状態で設けられており、それら弾性係合爪64と62との弾性係合により、上カバー46と下カバー48とが上下に組み付けられるようになっている。
図4に示しているように、上カバー44の上部且つ下面には、下向き即ち継手管24の上面に向って突出するボス部66が設けられている。ここではボス部66は樹脂製で、上カバー46に一体に成形されている。
ボス部66は四角筒状をなしていて、前後方向に延びる一対の側壁の突出側先端面に、先端が鋭角をなす鋸歯状の食込突起68が一定ピッチで前後方向に連設されている。
一方継手管24は、図5に示しているようにその上面が略平坦面且つ壁と直角方向(前後方向)と平行な面をなしており、そこにゴム弾性体(軟質材)から成るゴムブロック(被食込部)70が、継手管24の上面に形成された凹所72内に嵌込状態に装着されている。
ここでゴムブロック70は、前後方向に長手形状をなす直方体形状をなしている。
またゴムブロック70の上面は前後方向と平行をなす平坦な被食込面とされている。
またこのゴムブロック70は、図5(B)に詳しく示しているように下面の4隅に円形の固定脚74を有しており、それら固定脚74が、凹所72の底部に形成された嵌込孔に圧入状態で嵌め込まれ(図3参照)、以てゴムブロック70が継手管24の上面に固定されている。
但し図5(C)に示しているように、固定脚74をゴムブロック70の幅方向に連続して延びる板状として、これを凹所72の対応する形状の嵌込孔に嵌め込むようになすこと、或いは固定脚74を他の様々な形状となして、これを凹所72の対応する形状の嵌込孔に嵌め込むようになすことも可能である。
またゴムブロック70を接着により継手管24の上面に固着しておいても良い。
この実施形態においてボス部66、詳しくはその突出側の先端面に連設された食込突起68とゴムブロック70とは、継手管24の前後方向の予定された最大施工誤差の範囲内で、互いに上下方向に重複して位置するように設けられている。
本実施形態では、水栓の施工に際して先ず水側,湯側の各継手管24を、後端側の接続口34で壁裏の元配管30の端部32にねじ接続する。
そして各継手管24を回転調整し、前端側の接続口26を水栓本体12の水側,湯側の一対の接続口22に位置合せした状態で、水栓本体12の一対の接続口22と継手管24の接続口26とを、袋ナット28にて互いに接続する。
ここにおいて水栓本体12が継手管24を介し壁Wに取り付いた状態となる。
その後において、先ず継手管カバー44の上カバー46の後端を壁Wに当接させながら、上カバー46を壁Wの壁面に沿って下向きに移動させ、これを継手管24に組み付ける。
このとき、上カバー46に設けたボス部66の食込突起68が、継手管24の上面のゴムブロック70の上面、即ち平坦な被食込面にゴムブロック70の弾性変形を伴って食い込み、ここにおいて上カバー46の継手管24に対する前後方向の位置が固定される。
即ちその食込作用によって、上カバー46に対し外力が加わった場合でも、上カバー46が継手管24に対し前方向即ち壁Wから離れる方向に位置ずれするのが防止される。
その後、下カバー48を上カバー46に対し下側から合せることで、下カバー48が上カバー46に組み付いた状態となり、それら上カバー46と下カバー48とで構成される継手管カバー44が、継手管24を内側に隠蔽する状態にこれを外側から覆った状態となる。
本実施形態において、継手管24は、図6(A)及び(B)に示すように壁裏の元配管30の施工のばらつきによって、詳しくはその端部32の壁Wの壁面からの出具合によって、元配管30に対する組付位置が前後にばらつくが、この実施形態では、継手管24が壁Wに対して前後位置がばらついた場合においても、確実に継手管カバー44の後端を壁Wの壁面に当接させ、壁面との間に隙間を生ぜしめない状態に組み付けることが可能である。
以上のように本実施形態によれば、継手管カバー44を継手管24に位置決状態に組み付けるに際し、単に継手管カバー44と継手管24とに、食込突起68とゴムブロック70とを設けておくだけで良く、従来のように継手管カバー44の組付けに際してばねを必要とせず、従ってそのばねのための部品コストや、ばねの組付けのための組付コストを不要とし得、継手管カバー44の装着のための所要コストを安価となすことができる。
しかも継手管24に対する継手管カバー44の前後方向位置の調節を無段階で連続的に行うことができるため、継手管カバー24の後端と壁Wとの間に隙間を確実に生ぜしめない状態に、継手管カバー44を良好に取付施工することができる。これにより壁付水栓10の施工完了状態での美観を良好となすことができる。
加えて施工後において、継手管カバー44に対し外力が加わった場合にも、ゴムブロック70への食込突起68の食込作用により、継手管カバー44が位置ずれするのを防止でき、施工完了後に事後的に継手管カバー44が壁から離れる方向に位置ずれしてしまうことによって、継手管カバー44と壁Wとの間に隙間を発生させてしまう問題も生じない。
また継手管カバー44を装着すると同時に食込突起68がゴムブロック70に食い込んで、継手管24に対し前後方向に位置決状態となることから、継手管カバー44の組付けも簡単に行うことができる。
また食込突起68が前後方向に複数連設してあるため、複数の食込突起68を同時にゴムブロック70に食い込ませることが可能となって、継手管カバー44の固定力を強くすることができ、また継手管カバー44を継手管24に対して前後方向に位置調節する際の調節範囲を大きく確保することが可能となる。
またボス部66とゴムブロックとを上下方向にそれぞれ突出形成しておくことで、周辺の他部との干渉を良好に回避して、食込突起68をゴムブロック70に容易に食い込ませるようになすことができる。
図7は本発明の他の実施形態を示している。
この例は、上カバー46の上部の下面に、ゴム弾性体からなる弾性把持部76を図中下向きに、即ち継手管24側に突出する状態で設けている。
ここで弾性把持部76は、一対の弾性アーム78と、それらを上端部で連結する連結部80と、連結部80の上面から上向きに突出した嵌入部82とを一体に有しており、その嵌入部82が、上カバー46の下面に形成された嵌込凹部84内に圧入状態に嵌め込まれ、上カバー46の内面に固定されている。
尚、この例においても弾性把持部76を接着にて上カバー46の内面に固着しておくこともできる。
一対の弾性アーム78の下端部には、内向きにL字状に折れ曲がった爪部86が備えられており、それら爪部86を、継手管24の側面に前後方向に形成した溝60に係入させる状態に、一対の弾性アーム78が継手管24を両側面で把持するようになっている。
尚弾性把持部76はこのとき、連結部80が継手管24の上面に密着した状態となる。従って弾性把持部76は、連結部80と一対の弾性アーム78とで、継手管24の上部の両側面と上面とを全体的に抱え込むように弾性把持した状態となる。
尚、この例においても継手管24は鋳造又は鍛造にて形成されたもので、その外面は鋳造まま若しくは鍛造ままの凹凸肌をなしている。
この実施形態においても、継手管カバー44を装着するに際し、先ず上下に分割されている上カバー46の後端を壁Wに当接させつつ、これを壁Wの壁面に沿って下向きに移動させ、継手管24に組み付ける。
その後において下カバー48を上向きに移動させて上カバー46に組み付け、それら上カバー46と下カバー48とで継手管24を外側から覆い、継手管24を内側に隠蔽した状態とする。
この実施形態においても、継手管24に対する継手管カバー44の前後方向の位置調整を無段階で連続的に行うことができ、従って継手管カバー44の後端と壁Wとの間に、確実に隙間を生ぜしめない状態に継手管カバー44を良好に取付施工することができる。
また継手管24外面の凹凸肌を利用して弾性アーム78と継手管24の外面との間に大きな摩擦力を生ぜしめることができ、そのことによって継手管カバー44の継手管24に対する固定力を高めることができ、外力によって継手管カバー44が前方向に位置ずれするのを良好に防止することができる。
この図7に示す実施形態では、弾性把持部76が継手管24の外面の凹凸肌、即ち粗面との間で大きな摩擦力を発生させ、その大きな摩擦力に基いて上カバー44、即ち継手管カバー44の継手管24に対する前後方向の固定力を大とすることができるのに加えて、弾性把持部76の大きな弾性変形能に基いて、継手管24の施工時の位置や傾き等のばらつきを効果的に吸収し得る特長を有する。
図8及び図9の実施形態は、この弾性把持部76の高い弾性変形能を利用して、継手管カバーを、一対の継手管24を共に内側に包み込む1つの函体状の継手管ケース88として構成した例である。
即ち図8及び図9の実施形態は、弾性把持部76により継手管24を弾性把持するようになすことで、継手管カバーを1つの大きな函体状の継手管ケース88として構成することを実現可能となしたものである。
図9はその継手管ケース88内部における、継手管ケース88の継手管24への固定構造を示している。
尚この実施形態においても、函体状をなす継手管ケース88は、上カバー90と下カバー92とに上下に2分割されており、上記実施形態と同様の組付構造で上カバー90と下カバー92とが組み付けられるようになっている。
上カバー90の上部且つ下面には、一対の継手管24に対応して一対の弾性把持部76が設けられ、それら弾性把持部76によって水側,湯側の各継手管24を弾性把持するようになっている。
この実施形態では、水側及び湯側の各継手管24の位置や傾き等が施工誤差によって様々にばらついていた場合であっても、弾性把持部76、特に一対の弾性アーム78の弾性変形によってそれらのばらつきを吸収し、1つの函体状の継手管ケース88を各継手管24を覆う状態に、且つ水栓本体12に対し適正な関係位置で良好に取付施工することが可能である。
尚、弾性把持部76の弾性変形をより容易とするために、図10(A)に示しているように、連結部80から上向きに突出する形状で小寸法の首部94を設け、その首部94の上端部を上記嵌入部84として構成することも可能である。
更には図10(B)に示しているようにその首部94に貫通の穴100を形成することによって、その変形能を更に高めるようになすこともできる。
尚、継手管ケース88を水栓本体12に対し適正位置且つ姿勢で組み付けられるようにするため、例えば図11に示しているように水栓本体12の後面にプレート102を取り付けて、そのプレート102に板状の嵌合凸部104を設け(図12参照)、また継手管ケース88の側に、各一対のプレート106にてそれらの間に嵌合凹部108を形成し、それら嵌合凸部104と嵌合凹部108とを嵌め合せるようにして継手管ケース88を取り付けるようになしても良い。
更に図13に示しているように、継手管ケース88の水栓本体12側の端部に、水栓本体12の後端側の端部とともに一対の継手管24を覆って目隠しする目隠し部110を設けておくこともできる。
このようにすれば、施工完了状態での壁付水栓の美観を一層良好とすることができる。
以上本発明の実施形態を詳述したがこれらはあくまで一例示である。
例えば図8及び図9に示す弾性把持部76を、弾性能を有する樹脂にて構成することも可能である。
また図1〜図6の実施形態では、食込突起68及び被食込部としてのゴムブロック70の何れも、上カバー46の下面及び継手管24の上面からそれぞれ図中下向き及び上向きに突出した形状で設けているが、何れか一方だけを突出した形状で設けておくといったことも可能である。
また上記実施形態では、ゴムブロック70を前後方向に長い形状で構成しているが、場合によってこのゴムブロック70を食込突起68の少なくとも1ピッチ以上の長さを有するように、前後方向に短い形状で構成するといったことも場合により可能であるし、更には食込突起を継手管24の側に、被食込部を継手管カバー44の側に設けるといったことも可能であるなど、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
本発明の一実施形態である壁付水栓を一方の継手管カバーを取り外した状態で示す斜視図である。 同実施形態の壁付水栓の要部側面図である。 同実施形態の壁付水栓の要部断面図である。 同実施形態における継手管カバーの斜視図である。 同実施形態における継手管の斜視図である。 同実施形態の作用説明図である。 本発明の他の実施形態の図である。 本発明の更に他の実施形態の壁付水栓の全体図である。 図8の要部断面図である。 本発明の更に他の実施形態の要部の図である。 本発明の更に他の実施形態の図である。 同実施形態の要部を示した図である。 本発明の更に他の実施形態の図である。
符号の説明
10 壁付水栓
12 水栓本体
24 継手管
30 元配管
44 継手管カバー
66 ボス部
68 食込突起
70 ゴムブロック(被食込部)
76 弾性把持部
78 弾性アーム

Claims (4)

  1. 水栓本体と、壁裏に配設された給水用の元配管の端部とを継手管を介して接続するとともに、該継手管を外側から被覆する継手管カバーを装着してなる壁付水栓において
    前記継手管カバーの内面と前記継手管の外面との一方に、他方に向って突出した食込突起を設けるとともに、該他方には該継手管カバーの装着時に自身の変形を伴って該食込突起を食い込ませる、該食込突起よりも軟質材からなる被食込部を設け、
    且つ前記食込突起と被食込部とは、前記継手管の前記壁と直角方向である前後方向の予定された施工誤差範囲内の何れの位置においても壁と平行方向に重複する形態で設けてあり、
    前記継手管カバー装着時の前記食込突起の前記被食込部への食込作用により、該継手管カバーの前記継手管に対する前記前後方向の位置を固定するようになしてあることを特徴とする壁付水栓。
  2. 請求項1において、前記食込突起は、前記前後方向に複数連設してあることを特徴とする壁付水栓。
  3. 請求項1,2の何れかにおいて、前記食込突起が、前記継手管カバーの内面と前記継手管の外面との一方から他方に向って突出したボス部の突出側先端面に設けてあるとともに、対応する他方の側の前記被食込部が、該ボス部に向って突出した形態で設けてあることを特徴とする壁付水栓。
  4. 水栓本体と、壁裏に配設された給水用の元配管の端部とを継手管を介して接続するとともに、該継手管を外側から被覆する継手管カバーを装着してなる壁付水栓において
    前記継手管の外面が鋳造まま若しくは鍛造ままの凹凸肌となしてあるとともに、前記継手管カバーの内面から、該継手管カバーの装着時に該継手管を弾性把持する少なくとも2本の弾性アームを突出させ、該弾性アームによる弾性把持により該継手管カバーの、該継手管に対する前記壁と直角方向である前後方向の位置を固定するようになしてあることを特徴とする壁付水栓。
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