JP7221090B2 - 水栓用カバー - Google Patents

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本発明は、水栓用カバーに関する。詳しくは、混合水栓に着脱可能に取り付けられる水栓用カバーに関する。
従来、湯水混合水栓において、水栓本体の上部に樹脂製の断熱カバーが取り付けられた構成が知られている(特許文献1)。上記断熱カバーは、水栓本体の給湯口と給水口とを壁側の給湯口と給水口とにそれぞれ接続する一対の継手管、及び水栓本体にそれぞれ上側からスナップフィット嵌合される複数の取付足を有する。上記断熱カバーは、上記各取付足の嵌合構造により、水栓本体に対して着脱可能かつガタ止めされた状態に取り付けられるようになっている。
特許第2841280号
上記従来技術では、断熱カバーに設けられる各取付足が、金属製のバネ板から成り、ビスにより断熱カバーに取り付けられた構成とされている。そのため、断熱カバーが、構成部品が多く、かつ、水栓本体への着脱により水栓本体を傷付けやすい構成となっている。本発明は、上記問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、水栓用カバーの水栓本体に対する取付構造の合理化を図ることにある。
上記課題を解決するために、本発明の水栓用カバーは次の手段をとる。
すなわち、本発明の水栓用カバーは、混合水栓に着脱可能に取り付けられる水栓用カバーである。この水栓用カバーは、混合水栓の水栓本体を上方から覆う天板被覆部と、水栓本体を水栓正面側から覆う正面被覆部と、天板被覆部の底面上に設けられ、水栓本体の背面から延びる左右一対の供給管にそれぞれ上方から上下左右に挟み込む形にスナップフィット嵌合される左右一対の弾性嵌合部と、天板被覆部の底面上に設けられ、水栓本体の背面上に上方から差し込まれて正面被覆部との間に水栓本体を挟み込む前後方向の弾発力を作用させる弾発部と、を一体的に有する樹脂成形品から成る。
上記構成によれば、水栓用カバーに一体成形した左右一対の弾性嵌合部と弾発部とによって、水栓用カバーを水栓本体に簡便かつガタ付かせにくい形に取り付けることができる。このような取付構造を、天板被覆部と正面被覆部とを有するカバー形状とされる水栓用カバーに左右一対の弾性嵌合部と弾発部とを一体成形した樹脂成形品によって合理的に得ることができる。
また、本発明の水栓用カバーは、更に次のように構成されていてもよい。水栓用カバーが、更に、天板被覆部の底面上に設けられ、左右一対の供給管の間で水栓本体の背面から延びる吐出管に上方から当てられる当て部を一体的に有する樹脂成形品から成る。
上記構成によれば、水栓用カバーを水栓本体に対してより前後に傾動させにくい形に取り付けることができる。
また、本発明の水栓用カバーは、更に次のように構成されていてもよい。水栓用カバーが、更に、正面被覆部の背面上に設けられ、水栓本体に形成された凹部内に水栓正面側から入り込む爪部を一体的に有する樹脂成形品から成る。
上記構成によれば、水栓用カバーを水栓本体に対してより前後に傾動させにくく、かつ、水栓正面側から上方向きの荷重を受けても外されにくい形に取り付けることができる。
また、本発明の水栓用カバーは、更に次のように構成されていてもよい。水栓用カバーが、更に、正面被覆部の背面に形成され、水栓本体の一般面に対する水栓正面側からの当たり部となる突出形状のリブを一体的に有する樹脂成形品から成る。
上記構成によれば、正面被覆部を水栓本体から水栓正面側に浮かした位置に設けることができると共に、正面被覆部の構造強度を適切に高めることができる。
また、本発明の水栓用カバーは、更に次のように構成されていてもよい。すなわち、混合水栓に着脱可能に取り付けられる水栓用カバーであって、混合水栓の水栓本体を上方から覆う天板被覆部と、水栓本体を水栓正面側から覆う正面被覆部と、天板被覆部の底面と水栓本体の天板面との間に設けられた面状の着脱手段となる面ファスナと、を有する。
上記構成によれば、水栓用カバーと水栓本体との間に設けられる面ファスナによって、水栓用カバーを水栓本体に簡便かつガタ付かせにくい形に取り付けることができる。このような取付構造を、天板被覆部と正面被覆部とを有するカバー形状とされる水栓用カバーと水栓本体との間に面ファスナを設けるだけの簡単な構成によって合理的に得ることができる。
また、本発明の水栓用カバーは、更に次のように構成されていてもよい。水栓用カバーが、更に、正面被覆部の背面上に設けられ、水栓本体に形成された凹部内に水栓正面側から入り込む爪部を有する。
上記構成によれば、水栓用カバーを水栓本体に対してより前後に傾動させにくく、かつ、水栓正面側から上方向きの荷重を受けても外されにくい形に取り付けることができる。
第1の実施形態に係る水栓用カバーの概略構成を表した斜視図である。 水栓用カバーを水栓本体から外した分解斜視図である。 図2を水栓背面下側から見た分解斜視図である。 水栓用カバーを水栓本体にセットした状態を表した平面図である。 同正面図である。 同側面図である。 水栓用カバーを裏側から見た斜視図である。 図6のVIII-VIII線断面図である。 図4のIX-IX線断面図である。 図5のX-X線断面図である。 第2の実施形態に係る水栓用カバーの概略構成を表した分解斜視図である。 水栓用カバーを水栓本体にセットした状態を表した平面図である。 図12のXIII-XIII線断面図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
《第1の実施形態》
始めに、本発明の第1の実施形態に係る水栓用カバー10の構成について、図1~図10を用いて説明する。なお、以下の説明において、前後上下左右等の各方向を示す場合には、各図中に示されたそれぞれの方向を指すものとする。
図1に示すように、本実施形態に係る水栓用カバー10は、浴室の壁面Wに取り付けられる壁付きタイプの混合水栓1に取り付けられて使用される。上記混合水栓1は、上記壁面Wの裏側から供給される湯と水とを内部で混合して吐出することのできる機能を備える。具体的には、混合水栓1は、上記供給される湯水の混合割合を内部で調節する温調機能と、混合した湯水の吐水・止水を切り替える切替機能と、吐出する湯水の吐出量を調節する吐出量の調節機能と、を備える。
上記温調機能は、水栓本体2の向かって左側の側部に取り付けられた略円筒型の温調ハンドル2Aにより操作されるようになっている。また、吐止水の切替機能と吐出量の調節機能は、水栓本体2の向かって右側の側部に取り付けられた略円筒型の切替ハンドル2Bにより操作されるようになっている。具体的には、使用者が温調ハンドル2Aを所望の回転位置に合わせることにより、水栓本体2の内部で混合される湯水の混合割合が切替ハンドル2Bの回転位置に応じた設定温度となるように調節されるようになっている。
また、使用者が切替ハンドル2Bを所定の止水位置(図示位置)から上向き又は下向きに回すことにより、その回転移動量に応じた量の湯水を水栓本体2の底面から延びるカラン吐出管5又は水栓本体2の背面から延びるシャワー吐出管7から選択的に吐出できるようになっている。本実施形態では、切替ハンドル2Bを上記所定の止水位置から下向きに回すことにより、上記カラン吐出管5から湯水が吐出されるようになっている。また、切替ハンドル2Bを上記所定の止水位置から上向きに回すことにより、上記シャワー吐出管7から湯水が吐出されるようになっている。
上記カラン吐出管5には、カラン6が取り付けられている。また、シャワー吐出管7には、L字形のシャワーエルボ8が取り付けられている。同シャワーエルボ8には、図示は省略されているが、シャワーホースを介してシャワーヘッドが取り付けられている。温調ハンドル2A及び切替ハンドル2Bは、それぞれ、水栓本体2に対して、左右方向(幅方向)に延びる軸回りに回転操作が可能な状態に取り付けられている。
本実施形態に係る水栓用カバー10は、上記混合水栓1に対して、水栓本体2を上方及び水栓正面側からそれぞれ覆う形に取り付けられる構成とされる。具体的には、上記水栓用カバー10は、水平面状の天板面を成す天板被覆部11と、同天板被覆部11の前側の縁部から垂下面状に延びる正面被覆部12と、を一体的に有するカバー形状とされる。
上記水栓用カバー10は、これを使用者が把持して水栓本体2に上方から嵌め込んだり(図1参照)水栓本体2から上方へ引き抜いたり(図2~図3参照)する各操作によって、水栓本体2に対する着脱を簡便に行える構成とされる。上記水栓用カバー10は、上記水栓本体2の上部に取り付けられることにより、上記天板被覆部11によって水栓本体2を上方から覆うと共に、正面被覆部12によって水栓本体2を水栓正面側(前側)から覆った状態にセットされる(図4~図6参照)。
それにより、水栓用カバー10は、天板被覆部11と正面被覆部12とによって水栓本体2を見栄え良く被覆すると共に、天板被覆部11の上面を小物置きとして利用できる状態となる。図1~図2に示すように、上記天板被覆部11の左右と後側の各縁部には、これらの縁部をひと繋ぎの縁高形状とする縁11Aが形成されている。上記水栓用カバー10は、上記水栓本体2の上部に取り付けられることにより、水栓本体2に対して前後左右にガタ付いたり傾動したりしない形にスナップフィット嵌合されて保持されるようになっている。
図2~図3に示すように、水栓本体2は、横長な略円筒形状に形成されている。詳しくは、上記水栓本体2は、その天板面と底面と背面(後面)とがそれぞれ平坦な面形状とされ、その正面(前面)が凸湾曲面状に膨らんだ曲面形状とされる断面略D字状の円筒形状に形成されている。図3に示すように、上記水栓本体2の背面には、不図示の給湯源から湯の供給を受ける給湯管3と、不図示の給水源から水の供給を受ける給水管4と、がそれぞれ後側に短く真っ直ぐ延び出した形に形成されている。ここで、上記給湯管3及び給水管4が、それぞれ、本発明の「供給管」に相当する。
上記給湯管3の接続口には、クランク状に折れ曲がった偏心形状を持つ湯側継手管9Aの図示上側の接続口が流路接続されている。具体的には、給湯管3に取り付けられた袋ナット3Aに湯側継手管9Aの上側の接続口が螺着されることにより、給湯管3に湯側継手管9Aが流路接続されている。上記湯側継手管9Aは、そのクランク状に折れ曲がった図示下側の接続口が、図1で前述した壁面Wの対応する位置に形成された不図示の湯側接続口に螺着されて、不図示の給湯源から延びる給湯管3と流路接続されている。
また、図3に示すように、給水管4の接続口には、上記湯側継手管9Aと同様にクランク状に折れ曲がった偏心形状を持つ水側継手管9Bの図示上側の接続口が流路接続されている。具体的には、給水管4に取り付けられた袋ナット4Aに水側継手管9Bの上側の接続口が螺着されることにより、給水管4に水側継手管9Bが流路接続されている。上記水側継手管9Bは、そのクランク状に折れ曲がった図示下側の接続口が、図1で前述した壁面Wの対応する位置に形成された不図示の水側接続口に螺着されて、不図示の給水源から延びる給水管4と流路接続されている。
図3に示すように、上記給湯管3と給水管4とは、互いに水栓本体2の背面における左右対称な位置に並んで形成されている。また、上記水栓本体2の背面には、その給湯管3と給水管4との間の中央位置から後側に短く真っ直ぐ延び出すシャワー吐出管7が形成されている。同シャワー吐出管7には、前出のL字形のシャワーエルボ8が取り付けられている。同シャワーエルボ8は、そのL字が下向きに折れ曲がる形に取り付けられている。ここで、シャワー吐出管7が、本発明の「吐出管」に相当する。
以上が、水栓本体2及び水栓本体2を図1で前述した壁面Wに取り付ける構造となっている。次に、上記水栓本体2に上方から取り付けられる水栓用カバー10の構成について説明する。水栓用カバー10は、インジェクション成形により一体成形された樹脂成形品から成る。上記水栓用カバー10は、前出の天板被覆部11及び正面被覆部12に加え、図2~図3に示すように、同水栓用カバー10を水栓本体2に取り付けるための取付構造となる左右一対の弾性嵌合部13と、左右一対の弾発部14と、当て部15と、リブ12Aと、爪部12Bと、を更に有する構成とされる。
左右一対の弾性嵌合部13は、図3及び図7~図8に示すように、それぞれ、天板被覆部11の底面上から下方に向かって略Ω字状に延び出る形に形成されている。これら弾性嵌合部13は、それぞれ、水栓本体2の背面から延びる給湯管3及び給水管4に上方から嵌め込まれてスナップフィット嵌合される構成とされる。具体的には、各弾性嵌合部13は、それらの下向きに開く開口が給湯管3と給水管4とにそれぞれ上方から押し込まれることにより、それらのΩ形状内に給湯管3と給水管4とをそれぞれ受け入れる形に開いた後、元の形に復元変形する。
それにより、各弾性嵌合部13は、図8に示すように、それらのΩ形状内に給湯管3と給水管4とをそれぞれ上下左右に弾性的に挟み込んだ状態となる。上記組み付けにより、水栓用カバー10が、水栓本体2に対して左右にガタ付いたり傾動したりしない形にスナップフィット嵌合された状態として保持される。
当て部15は、図3及び図7に示すように、上記天板被覆部11の底面上の左右方向の略中央位置に、下側へ向かって凹湾曲面形状に突出する形となって形成されている。詳しくは、上記当て部15は、上記左右一対の弾性嵌合部13の配置間領域の略中央位置の後側の位置に、下側に向かって前後方向に長尺な半パイプ形状に突出する形となって形成されている。
上記当て部15は、図8で前述した各弾性嵌合部13が給湯管3と給水管4とにそれぞれ上方から差し込まれてスナップフィット嵌合されるセットにより、その凹湾曲面が水栓本体2の背面中央から延びるシャワー吐出管7に上方から当てられた状態にセットされる。それにより、水栓用カバー10が、水栓本体2に対して後側に傾動しにくい形に下支えされた状態として取り付けられる。
左右一対の弾発部14は、図3及び図7に示すように、それぞれ、天板被覆部11の底面上から下方に向かって垂下板状に延び出る形に形成されている。詳しくは、各弾発部14は、上記左右一対の弾性嵌合部13の配置間領域において、これらと左右方向に一直線上に並ぶ左右対称位置に形成されている。これら弾発部14は、それぞれ、周囲に略逆U字状の切り込みが入れられて片持ち状に撓める構成とされた弾発爪14Aを有する。これら弾発爪14Aは、それぞれ、前方に向かって略台形状に突出した形状とされる。
上記各弾発部14は、それぞれ、図8で前述した各弾性嵌合部13を給湯管3と給水管4とにそれぞれ上方から差し込んでスナップフィットさせる操作により、図9に示すように、それらの弾発爪14Aが水栓本体2の背面に弾性的に押し付けられた形にセットされる。詳しくは、各弾発部14は、上記差し込みにより、それらの弾発爪14Aの突出する台形の傾斜面が、水栓本体2の背面側の上縁に当てられることで、水栓本体2の天板面上に突き当たることなく背面側に弾性変形しながら押し込まれていくようになっている。
上記組み付けにより、各弾発部14は、上記水栓本体2を水栓用カバー10の正面被覆部12との間に前後方向に挟み込む弾発力を作用させる形にセットされる。それにより、水栓用カバー10が、水栓本体2に対して前後にガタ付いたり傾動したりしない形に弾性的に嵌合された状態として保持される。
上記正面被覆部12には、図3及び図7に示すように、その背面上の左右方向の複数の箇所に、上下方向に筋状に延びる形に突出するリブ12Aが一体成形されている。各リブ12Aは、図9に示すように、各弾発部14が水栓本体2の背面に押し付けられる形にセットされるのに伴い、水栓本体2の正面に当てられる形にセットされる。上記セットにより、水栓用カバー10が、各リブ12Aを介して、正面被覆部12と各弾発部14との間に水栓本体2を前後方向に弾性的に押し挟んだ状態に組み付けられる。
上記各リブ12Aは、詳しくは、正面被覆部12の下側の縁部から天板被覆部11の底面上の位置まで、漸次、突出長さを増大させていく形で、水栓本体2の正面及び天板面の湾曲した外周面形状に沿う湾曲形状を成すように突出した形に形成されている。それにより、各リブ12Aは、図9に示すように水栓用カバー10が水栓本体2に組み付けられることにより、水栓本体2の正面及び天板面の外周面上に当接して、正面被覆部12及び天板被覆部11を水栓本体2の表面上から浮かせた状態にセットさせるようになっている。また、上記各リブ12Aの形成により、水栓用カバー10の正面被覆部12及び天板被覆部11の曲げや捩りに対する剛性及び構造強度が適切に高められている。
また、図3及び図7に示すように、上記正面被覆部12の左右両縁側の背面箇所には、後側に向かって略台形状に突出する爪部12Bが一体成形されている。これら爪部12Bは、図10に示すように、水栓用カバー10が水栓本体2に上方から組み付けられることにより、水栓本体2の対応する左右両縁側の正面箇所に形成された各凹部2C内に入り込む形にセットされるようになっている。すなわち、各爪部12Bは、図9で前述した水栓用カバー10の各弾発部14が水栓本体2の背面に弾発力を伴ってセットされる作用によって、図10に示す各凹部2C内に水栓正面側(前側)から押し込まれるようになっている。
上記押し込みにより、各爪部12Bが各凹部2C内に引掛かって、水栓用カバー10が水栓本体2から上方に抜けにくくなるように係止されるようになっている。詳しくは、各爪部12Bが水栓本体2の正面に形成された各凹部2C内に水栓正面側(前側)から入り込む係止構造とされることにより、水栓用カバー10は、次のように、使いやすさと着脱しやすさとの両立が図られている。すなわち、水栓用カバー10を水栓本体2から取り外す時には、使用者が水栓用カバー10の後側部分を引き上げるように操作すればよい。それにより、各凹部2Cに係止された各爪部12Bを支点に、図8で前述した各弾性嵌合部13が給湯管3及び給水管4からそれぞれ上方に引き抜かれて、水栓用カバー10を水栓本体2から容易に取り外すことができる。
一方、図10に示すように、水栓用カバー10を水栓本体2に装着して使用している時には、使用者が誤って水栓用カバー10の正面被覆部12に下方から手を当てるなどして上方への剥離荷重を掛けてしまっても、上記各爪部12Bと各凹部2Cとの引掛りによって、水栓用カバー10が水栓本体2から上方に外れることを防止することができる。
以上をまとめると、第1の実施形態に係る水栓用カバー10は次のような構成となっている。すなわち、水栓用カバー(10)は、混合水栓(1)の水栓本体(2)を上方から覆う天板被覆部(11)と、水栓本体(2)を水栓正面側から覆う正面被覆部(12)と、天板被覆部(11)の底面上に設けられ、水栓本体(2)の背面から延びる左右一対の供給管(3,4)にそれぞれ上方から上下左右に挟み込む形にスナップフィット嵌合される左右一対の弾性嵌合部(13)と、天板被覆部(11)の底面上に設けられ、水栓本体(2)の背面上に上方から差し込まれて正面被覆部(12)との間に水栓本体(2)を挟み込む前後方向の弾発力を作用させる弾発部(14)と、を一体的に有する樹脂成形品から成る。
上記構成によれば、水栓用カバー(10)に一体成形した左右一対の弾性嵌合部(13)と弾発部(14)とによって、水栓用カバー(10)を水栓本体(2)に簡便かつガタ付かせにくい形に取り付けることができる。このような取付構造を、天板被覆部(11)と正面被覆部(12)とを有するカバー形状とされる水栓用カバー(10)に左右一対の弾性嵌合部(13)と弾発部(14)とを一体成形した樹脂成形品によって合理的に得ることができる。
また、水栓用カバー(10)が、更に、天板被覆部(11)の底面上に設けられ、左右一対の供給管(3,4)の間で水栓本体(2)の背面から延びる吐出管(7)に上方から当てられる当て部(15)を一体的に有する樹脂成形品から成る。上記構成によれば、水栓用カバー(10)を水栓本体(2)に対してより前後に傾動させにくい形に取り付けることができる。
また、水栓用カバー(10)が、更に、正面被覆部(12)の背面上に設けられ、水栓本体(2)に形成された凹部(2C)内に水栓正面側から入り込む爪部(12B)を一体的に有する樹脂成形品から成る。上記構成によれば、水栓用カバー(10)を水栓本体(2)に対してより前後に傾動させにくく、かつ、水栓正面側から上方向きの荷重を受けても外されにくい形に取り付けることができる。
また、水栓用カバー(10)が、更に、正面被覆部(12)の背面に形成され、水栓本体(2)の一般面に対する水栓正面側からの当たり部となる突出形状のリブ(12A)を一体的に有する樹脂成形品から成る。上記構成によれば、正面被覆部(12)を水栓本体(2)から水栓正面側に浮かした位置に設けることができると共に、正面被覆部(12)の構造強度を適切に高めることができる。
《第2の実施形態》
続いて、本発明の第2の実施形態に係る水栓用カバー10'の構成について、図11~図13を用いて説明する。本実施形態に係る水栓用カバー10'は、図11に示すように、その水栓本体2に対する着脱構造が、天板被覆部11の底面と水栓本体2の天板面とに分かれて設けられた雄雌の面ファスナ16,2Dの組み合わせにより構成されている。上記天板被覆部11の底面上に設けられた面ファスナ16は、各リブ12Aの形成領域から外れた平坦面上の部位に面接着されて設けられている。上記面ファスナ16は、上記天板被覆部11の底面上における左右方向の略全域に亘って帯状に延びる形に設けられている。
水栓本体2の天板面上に設けられた面ファスナ2Dは、同天板面上における後側の縁部に沿った後縁部位に面接着されて設けられている。上記面ファスナ2Dも、上記水栓本体2の天板面上における左右方向の略全域に亘って帯状に延びる形に設けられている。
上記水栓用カバー10'は、その天板被覆部11を水栓本体2の天板面上に覆い被せる形に上方から組み付けることにより、各々の面ファスナ16,2D同士が結合されて水栓本体2の上部に取り付けられる(図12参照)。その際、水栓用カバー10'は、図13に示すように、その正面被覆部12の左右両縁側の背面箇所に形成された各爪部12Bを、水栓本体2の対応する左右両縁側の正面箇所に形成された各凹部2C内に入り込ませた上で各面ファスナ16,2D同士を結合させることにより、水栓本体2に対して前後にガタ付いたり傾動したりしにくい形に組み付けられる。
上記構成により、水栓用カバー10'を水栓本体2に装着して使用する時には、使用者が誤って水栓用カバー10'の正面被覆部12に下方から手を当てるなどして上方への剥離荷重を掛けてしまっても、上記各爪部12Bと各凹部2Cとの引掛りによって、水栓用カバー10'が水栓本体2から上方に外れることを防止することができる。また、水栓用カバー10'を水栓本体2から取り外す時には、使用者が水栓用カバー10'の後側部分を引き上げるように操作すればよい。それにより、各凹部2Cに係止された各爪部12Bを支点に、面ファスナ16,2D同士の結合が剥がされて、水栓用カバー10'を水栓本体2から容易に取り外すことができる。
なお、上記以外の構成については、第1の実施形態で示した水栓用カバー10と実質的に同一の構成となっているため、同一の符号を付して説明を省略することする。
以上をまとめると、第2の実施形態に係る水栓用カバー10'は次のような構成となっている。すなわち、水栓用カバー(10')は、混合水栓(1)の水栓本体(2)を上方から覆う天板被覆部(11)と、水栓本体(2)を水栓正面側から覆う正面被覆部(12)と、天板被覆部(11)の底面と水栓本体(2)の天板面との間に設けられた面状の着脱手段となる面ファスナ(16,2D)と、を有する。
上記構成によれば、水栓用カバー(10')と水栓本体(2)との間に設けられる面ファスナ(16,2D)によって、水栓用カバー(10')を水栓本体(2)に簡便かつガタ付かせにくい形に取り付けることができる。このような取付構造を、天板被覆部(11)と正面被覆部(12)とを有するカバー形状とされる水栓用カバー(10')と水栓本体(2)との間に面ファスナ(16,2D)を設けるだけの簡単な構成によって合理的に得ることができる。
また、水栓用カバー(10')が、更に、正面被覆部(12)の背面上に設けられ、水栓本体(2)に形成された凹部(2C)内に水栓正面側から入り込む爪部(12B)を有する。上記構成によれば、水栓用カバー(10')を水栓本体(2)に対してより前後に傾動させにくく、かつ、水栓正面側から上方向きの荷重を受けても外されにくい形に取り付けることができる。
《その他の実施形態について》
以上、本発明の実施形態を2つの実施形態を用いて説明したが、本発明は上記実施形態のほか、以下に示す様々な形態で実施することができるものである。
1.本発明の水栓用カバーは、キッチン等の浴室以外の設備の壁面に取り付けられるタイプの混合水栓にも適用可能である。
2.天板被覆部の底面上に設けられる左右一対の弾性嵌合部は、水栓本体の背面から延びる左右一対の供給管の両外側のみ、或いは両内側からのみスナップフィット嵌合して、互いによって左右方向のガタを抑える嵌合態様をとる構成であってもよい。また、水栓本体の背面に弾発力を作用させる弾発部は、必ずしも左右一対の構成でなくても良く、左右方向の中央1箇所や左右方向の3箇所以上に設けられる構成であっても良い。
3.爪部も、必ずしも左右一対の構成でなくても良く、左右方向の中央1箇所や左右方向の3箇所以上に設けられる構成であっても良い。また、爪部は、水栓用カバーの正面被覆部に金属部品等の別部品を一体に取り付けて設けるものであっても良い。
4.左右一対の弾性嵌合部がスナップフィット嵌合する左右一対の供給管は、水栓本体の背面から延び出る給湯管と給水管とから成るものであっても良いが、これらに流路接続される湯側継手管と水側継手管とから成るものであっても良い。同様に、当て部が上方から当てられる吐出管も、水栓本体の背面から延び出るシャワー吐出管から成るものであっても良いが、これに流路接続されるシャワーエルボから成るものであっても良い。
1 混合水栓
2 水栓本体
2A 温調ハンドル
2B 切替ハンドル
2C 凹部
2D 面ファスナ
3 給湯管(供給管)
3A 袋ナット
4 給水管(供給管)
4A 袋ナット
5 カラン吐出管
6 カラン
7 シャワー吐出管(吐出管)
8 シャワーエルボ
9A 湯側継手管
9B 水側継手管
10 水栓用カバー
10' 水栓用カバー
11 天板被覆部
11A 縁
12 正面被覆部
12A リブ
12B 爪部
13 弾性嵌合部
14 弾発部
14A 弾発爪
15 当て部
16 面ファスナ
W 壁面

Claims (6)

  1. 混合水栓に着脱可能に取り付けられる水栓用カバーであって、
    前記混合水栓の水栓本体を上方から覆う天板被覆部と、
    前記水栓本体を水栓正面側から覆う正面被覆部と、
    前記天板被覆部の底面上に設けられ、前記水栓本体の背面から延びる左右一対の供給管にそれぞれ上方から上下左右に挟み込む形にスナップフィット嵌合される左右一対の弾性嵌合部と、
    前記天板被覆部の底面上に設けられ、前記水栓本体の背面上に上方から差し込まれて前記正面被覆部との間に前記水栓本体を挟み込む前後方向の弾発力を作用させる弾発部と、を一体的に有する樹脂成形品から成る水栓用カバー。
  2. 請求項1に記載の水栓用カバーであって、
    当該水栓用カバーが、更に、前記天板被覆部の底面上に設けられ、前記左右一対の供給管の間で前記水栓本体の背面から延びる吐出管に上方から当てられる当て部を一体的に有する樹脂成形品から成る水栓用カバー。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の水栓用カバーであって、
    当該水栓用カバーが、更に、前記正面被覆部の背面上に設けられ、前記水栓本体に形成された凹部内に水栓正面側から入り込む爪部を一体的に有する樹脂成形品から成る水栓用カバー。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の水栓用カバーであって、
    当該水栓用カバーが、更に、前記正面被覆部の背面に形成され、前記水栓本体の一般面に対する水栓正面側からの当たり部となる突出形状のリブを一体的に有する樹脂成形品から成る水栓用カバー。
  5. 混合水栓に着脱可能に取り付けられる水栓用カバーであって、
    前記混合水栓の水栓本体を上方から覆う天板被覆部と、
    前記水栓本体を水栓正面側から覆う正面被覆部と、
    前記天板被覆部の底面と前記水栓本体の天板面との間に設けられた面状の着脱手段となる面ファスナと、を有する水栓用カバー。
  6. 請求項5に記載の水栓用カバーであって、
    当該水栓用カバーが、更に、前記正面被覆部の背面上に設けられ、前記水栓本体に形成された凹部内に水栓正面側から入り込む爪部を有する水栓用カバー。
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