JP2009012783A - 操作レバー自動化ユニット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ビールサーバー本体Bに設けられたビールコック1の操作レバー1Aを自動的に操作することができる操作レバー自動化ユニットAであって、ビールサーバー本体Bに簡単に取り付け又は取り外し可能となっている操作レバー自動化ユニットA。また、ユニット基板B1を更に有し、該ユニット基板B1には上下に移動可能な駆動部B2、容器を載置する載置台B3及び該載置台B3を傾斜させる第2駆動機構が設けられ、駆動部B2には操作レバー1Aを動かす把持部10、該把持部10を水平移動させる第1駆動機構及び少なくとも第1駆動機構を制御する制御部13が設けられている操作レバー自動化ユニットA。
【選択図】図1
Description
ビールサーバー本体には操作レバーを備えたビールコックが取り付けられており、その操作レバーを手動で一方向へ傾斜させることで、ビールコックからビールが吐出される。また、ビールを吐出させた場合とは逆の方向に操作レバーを傾斜させることで、ビールコックからは泡が吐出される。
このように、操作レバーの切り替え操作は手動で行われるため、ビールの吐出加減が難しく、熟練者でないと、常に決められた一定量のビールを容器に供給することは困難である。
このビールサーバー本体に設けられた駆動装置は、操作レバーを把持する把持部を備え、その把持部を動かし、操作レバーを傾斜させることにより、ビールコックからビールを吐出させる。
このとき、把持部の動きは駆動装置に搭載されたコンピュータによって制御されているので、上記ビールサーバー本体は操作する人間の技量に関係なく常に同じ量のビールを容器に供給することができる。
しかし手動でしか使えない構造となっているため、その既存のビールサーバー本体において操作レバーの操作を自動化することは不可能である。
このような既存のビールサーバー本体を利用して簡単に自動化できるようになれば極めて有用である。
すなわち、既存の手動のビールサーバー本体を簡単に自動化することができる操作レバー自動化ユニットを提供することを目的とする。
使用者はビールの吐出量を常に確認することにより、ビールサーバー本体の故障や異常に迅速に気付くことができる。
図1は本実施形態の操作レバー自動化ユニットの使用方法を示す説明図である。
図1に示すように、本実施形態の操作レバー自動化ユニットAはビールサーバー本体Bとは独立した別体品であり、手動のビールサーバー本体Bの前面に簡単に取り付けられ、また同様に取り外しも簡単に行える。
具体的には、操作レバー自動化ユニットA(詳しくは、操作レバー自動化ユニットAの一部品であるユニット基板B1)に取り付け孔B11が設けられており、この取り付け孔B11を介してビールサーバー本体のシャンクを用い、操作レバー自動化ユニットAはビールサーバー本体Bに取り付け固定される。
しかも操作レバー自動化ユニットAは、既存の手動用のビールサーバー本体Bに簡単にセットでき、極めて有用性が高い。
図2は操作レバー自動化ユニットのビールサーバー本体に対する取り付け構造を示す展開図であり、図3は操作レバー自動化ユニットがビールサーバー本体に取り付けられた状態を示す部分断面図である。
操作レバー自動化ユニットAのビールサーバー本体Bに対する取り付けは、ビールサーバー本体Bに形成された本体側取り付け孔52(ビールサーバー本体壁部5に嵌め込まれている受けスリーブ51により形成されている)にシャンク2が挿入され、該シャンク2にビールコック1が取り付けられることにより行われる。
従って、操作レバー自動化ユニットの回動を防止するために、ユニット基板B1には回動防止手段が講じられている。具体的には、取り付け孔B11の一部に回り止め溝Sが形成されている。
ここで操作レバー自動化ユニットAによる自動化を必要としていないビールサーバー本体Bの場合も、同様に上記のシャンク2、押さえスリーブ4、袋ナット3、座金6、ナット7が使われ、ビールコック1が操作レバー自動化ユニットAのユニット基板B1を介さずに取り付けられていることはいうまでもない(これらの各部品は既存の手動のビールサーバー本体の部品で構成されている)。
図4は本実施形態の操作レバー自動化ユニットの正面図である。
図5は本実施形態の操作レバー自動化ユニットの側面図である。
図6は本実施形態の操作レバー自動化ユニットの上面の部分断面図である。
図4に示すように、本実施形態の操作レバー自動化ユニットAは、ベースとなるユニット基板B1を備えており、このユニット基板B1の全面上部には駆動部B2が上下移動可能に取り付けられている。
駆動部B2には、ビールコック1の操作レバー1Aを切り替えるためにそれを拘束して傾動させる把持部10と、該把持部10を移動させる第1駆動機構と、少なくとも該第1駆動機構を制御するための制御部13(制御部13は後述する第2駆動機構も制御することができる)を備えている。
ラッチボルト18は、駆動部B2の後壁面に形成された孔から、弾圧的に突出自在となるように、駆動部B2の内部に配設される。ラッチボルト18には摘み部が設けられており、その摘み部を手で把持し、移動させることで、ラッチボルト18を本体部の中に嵌め込むことができる。
駆動部B2が段部に接地された状態では、操作レバー1Aが後述する把持部10の把持孔10Aに挿通された位置となる。
レール部B12と案内部17とが嵌まり合うことで、駆動部B2は案内部17を介してユニット基板B1のレール部B12をガタ付くことなく上下方向に摺動する。
すなわち、本実施形態の操作レバー自動化ユニットAは、駆動部B2の上下の位置を変えることができるので、大きさが異なる様々な操作レバー1Aに対して柔軟に対応することができる。
なお、少なくとも操作レバー1Aが把持部10の拘束から脱した位置に対応するように嵌合孔が設けられている。
把持孔10Aの内径が操作レバー1Aの外径よりも若干大きいため、操作レバー1Aは把持孔10Aに挿通されると(すなわち把持孔10Aが操作レバー1Aを受け入れることにより)、把持部10に拘束された状態となる。
把持部10が操作レバー1Aを拘束したまま水平移動すると、操作レバー1Aは傾動する。
ラック11は把持部10に取り付けられているので、把持部10はラック11と一体となって水平方向に動く。
制御部13にはモーターM1及び第2駆動機構の具体的な駆動方法を制御する制御プログラムが複数種類入力されている。
制御部13の表示画面13Aに表示されたボタン13B(タッチパネル)が押されると、そのボタン13Bに対応する制御プログラムが作動する。
本実施形態の制御部13は大ジョッキ用の制御プログラム及び小ジョッキ用の制御プログラムが入力されており、これらの制御プログラムにより把持部10が操作レバー1Aを傾斜させる時間がコントロールされている。なお、制御プログラムの内容(例えば、把持部10が操作レバー1Aを傾斜させる時間)は表示画面13Aを操作することにより変更が可能である。
ビールの量を視認可能にするために表示されるものは特に限定されるものではなく、例えば、吐出量を示す数字、吐出量に応じて面積が増加する円グラフ、吐出量に応じて伸長する棒グラフ等が採用可能である。
このとき、表示画面13Aに表示されるビールの水面の推移は、実際のビールの水面の推移と、完全に同期させることができる。そのため、実際の容器を見ていなくても、表示画面13Aに表示される画像さえ見れば容器に注入されたビールの量を確認することができる。
図9は載置台を構成する揺動板の正面図及び側面図である。
図10は載置台を構成する第2駆動機構の正面図及び側面図である。
ビールジョッキ等の容器を載せるための載置台B3は、図8、図9に示すように、ユニット基板B1の下方に取り付けられる枠体14と、該枠体14に回動可能に取り付けられる揺動板15とを備えている。
このように上下2段の底板15A、15Bにより、大容器(大ジョッキ)、小容器(小ジョッキ)に対応させることができ便利である。
揺動板15を揺動させるのは、ユニット基板B1に取り付けられた第2駆動機構が備える押圧棒16を使う。
そのため、こぼれたビールが付着して汚れ易い揺動板15を容易に洗浄することができ清潔が保たれる。
押圧棒16を駆動させる第2駆動機構は制御部13にて制御される。
なお、底板15A、15Bは揺動板15に形成されているスリットTを介して固定具(止めボルト等)により固定されているので、その上下位置が調整可能である。
制御部13の表示画面13Aに表示されたボタン13Bの一つがタッチされると、制御部13に入力されている複数の制御プログラムの中から押されたボタン13Bに対応する制御プログラムが選択されて作動し、モーターM1及び第2駆動機構を駆動させる。
揺動板15が所定の角度まで傾けられると、制御部13は第2駆動機構の駆動を一旦停止させる。
すなわち、第2駆動機構は押圧棒16を枠体14の内方に少し引き戻し、揺動板15の傾斜度合いを緩めて小さくする。これでビールが容器から溢れるのが防止される。
操作レバー1Aが切り替えられると、ビールの吐出が停止し、押圧棒16が更に引き戻され、揺動板15が元の垂直な状態になる。
揺動板15が元の状態に戻った後、制御部13はモーターM1をさらに逆向きに回転させて、操作レバー1Aを傾斜させ、ビールコック1から泡を吐出させる。
以上の一連の操作は、制御部13がモーターM1、第2駆動機構の動きを制御することで容易に行われる。
例えば表示画面13Aに、図11(a)に示すような、その日に供給されたビールの杯数を確認することができる販売数確認画面や、図11(b)に示すような、小自動ボタンが押されたときに吐出されるビールの量及び大自動ボタンが押されたときに吐出されるビールの量を変更するための設定量変更画面を表示させる売り上げ管理が便利になる。
操作レバー・・・1A
シャンク・・・2
袋ナット・・・3
押さえスリーブ・・・4
ビールサーバー本体壁部・・・5
受けスリーブ・・・51
本体側取り付け孔・・・52
座金・・・6
ナット・・・7
キー・・・8
把持部・・・10
把持孔・・・10A
ラック・・・11
ピニオン・・・12
制御部・・・13
表示画面・・・13A
ボタン・・・13B
枠体・・・14
支持軸・・・14A
揺動板・・・15
底板・・・15A、15B
フック部・・・15C
押圧棒・・・16
案内部・・・17
ラッチボルト・・・18
操作レバー自動化ユニット・・・A
ビールサーバー本体・・・B
ユニット基板・・・B1
取り付け孔・・・B11
レール部・・・B12
駆動部・・・B2
載置台・・・B3
モーター・・・M1
回り止め溝・・・S
スリット・・・T
Claims (8)
- ビールサーバー本体に設けられたビールコックの操作レバーを自動的に操作することができる操作レバー自動化ユニットであって、ビールサーバー本体に簡単に取り付け又は取り外し可能となっていることを特徴とする操作レバー自動化ユニット。
- ユニット基板を更に有し、該ユニット基板には上下に移動可能な駆動部、容器を載置する載置台及び該載置台を傾斜させる第2駆動機構が設けられ、駆動部には操作レバーを動かす把持部、該把持部を水平移動させる第1駆動機構及び少なくとも第1駆動機構を制御する制御部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の操作レバー自動化ユニット。
- 前記ユニット基板には、ビールサーバー本体に取り付けるための取り付け孔が設けられていることを特徴とする請求項2記載の操作レバー自動化ユニット。
- 前記取り付け孔は、ビールコックをビールサーバー本体に取り付けるためのシャンクを内挿できる径を有することを特徴とする請求項3記載の操作レバー自動化ユニット。
- 前記取り付け孔は、ユニット基板の回動を防止する回動防止手段を有することを特徴とする請求項3記載の操作レバー自動化ユニット。
- 前記制御部が視認容易なタッチパネル機能を有する表示画面を備えることを特徴とする請求項2記載の操作レバー自動化ユニット。
- 前記表示画面には、ビールの吐出量と対応するような図形が表示されることを特徴とする請求項6記載の操作レバー自動化ユニット。
- 前記表示画面には容器にビールが注入されるアニメーション図と、容器に泡が注がれるアニメーション図とが区別して表示されるものであることを特徴とする請求項6記載の操作レバー自動化ユニット。
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