JP2017165471A - 注出機構 - Google Patents
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Abstract
Description
かかる注出機構は、一般に、冷却装置等と共に用いられ、樽等の容器に収容されている飲料水を冷却装置で冷却した後、注出するようになっている。
また、ビールサーバー本体に取り付けられ、ビールサーバー本体に設けられたビールコックの操作レバー(コック)を自動的に操作することができる操作レバー自動化ユニットが知られている(例えば、特許文献2参照)。
本発明に係る注出機構は、飲料水を高精度で所定量供給するための装置である。
当該注出機構は、いわゆるディスペンサに用いられる。なお、ディスペンサは、容器を傾斜させた状態で、注出機構から飲料水を当該容器の壁面に沿うようにして当該容器に注入するための装置である。
上記飲料水としては、特に限定されないが、例えば、ビール等の炭酸飲料が好適に用いられる。
図1に示すように、本実施形態に係る注出機構1は、本体部11と、該本体部11から前方に突出するように取り付けられた注出部2と、注出部2の上方に本体部11から前方に突出するように取付けられたジョイント部4と、注出部2のコック3をカバーするためのカバー体5とを備える。
また、コック3は、ジョイント部4に引掛けられることにより拘束されており、ジョイント部4の動きに追従するようになっている。すなわち、ジョイント部4を動かさない場合は、コック3も動かないため、誤操作による飲料水の流出を防止することができる。
なお、これらの詳細については、後述する。
そして、本体部11の前壁には上下に穴が設けられており、下の取付穴を介して、注出部2が本体部11の前方に突出するように取付けられており、上の逃がし穴を介して、ジョイント部4が本体部11の前方に突出するように取付けられている。
また、本体部11の上端の前側の角部には、後述するように、コック3等を覆うカバー体5が枢着されている。
ここで、注出首部21は、前壁11aに固定されている。
また、注出首部21の後端には図示しないパイプが連結されており、該パイプを通じて飲料水が流通路に流入するようになっている。
また、傾倒されたコック3を元の位置に戻すことにより、弁機構が流通路を塞ぎ、飲料水の注出が停止されることになる。
このように、注出機構1においては、コック3の傾倒に連動して一定量の飲料水が注出されるので、コック3を傾倒させ、流通路の開放時間を調整することで、飲料水を所定量供給することが可能となっている。
かかるジョイント部4は、後述するように、コック3に引掛けることでコック3を拘束し、コック3を自動で傾倒させる働きと、コック3を不作為に傾倒させないようにする働きとを有する。
図2の(a)及び(b)に示すように、ジョイント部4において、引掛け部43は、上面視でリング状のリング部43aと、リング部43aの上方に側面視で該リング部43aから立ち上り且つ平行となるように突出する当接部43bと、リング部43aの先端から下方に延びたリブ部43cとを有する。
そして、リング部43aがコック3に引掛けられた状態となっている。
ここで、楕円形状の穴の短径は、少なくとも、コック3の径よりも大きくなっている。
また、楕円形状の穴の長径は、リング部43aをコック3に引掛けた状態で、コック3が前方に一定角度以上傾倒しない大きさとなっている。なお、コック3が一定角度以上前方に傾倒した場合は、流通路が開くことになる。
そして、リング部43aをコック3に引掛けると同時に、当接部43bがコック3の上端に当接されるようになっている(図1参照)。これにより、コック3に引掛けた際のリング部43aの位置が決定されることになる。その結果、リング部43aの穴の最適な位置にコック3が配置されるようにすることができるので、リング部43aがコック3に引っ掛かることなく、リング部43aのコック3への引掛け(コック3は拘束状態)や取り外し(コック3は非拘束状態)をスムーズに行うことが可能となる。
なお、かかるリブ部43cの作用については後述する。
また、ジョイント首部42は、上方に突出する突起部42aを有する。
そして、当該突起部42aは、カバー体5の側フレーム51に当接されている。
図3に示すように、ジョイント首部42は、ジョイント基部41の先端を中心に上方に回動可能となっている。
すなわち、ジョイント部4においては、ジョイント基部41が静止した状態で、ジョイント首部42のみを上方に回動させることにより、リング部43aをコック3から取り外してコック3を非拘束状態とすることができ、逆に、ジョイント首部42のみを下方に回動させることにより、リング部43aをコック3に引掛けてコック3を拘束状態とすることができるようになっている。
ここで、ジョイント首部42の上方への回動は、手動で簡単に行うことができる。このため、注出機構1においては、ジョイント首部42を回動させ、リング部43aをコック3から取り外して、コック3を非拘束状態とした後、手でコック3を傾倒させることにより、手動で飲料水を注出することが可能である。
注出機構1においては、上述したように、引掛け部43がリブ部43cを有するので(図2参照)、ジョイント首部42が回動されリング部43aをコック3から取り外した状態から元の位置に戻す際に、図4に示すように、リブ部43cの下端が、傾倒させた状態のコック3の上端に当接されるようになっている。
このように、ジョイント首部42が回動した状態から元の位置に戻らないようになっているので、例えば、清掃やメンテナンスの後、使用者が、コック3が傾倒されていることに簡単に気付くことができる。その結果、コックが傾倒されていることに気付かずに、流通路を開いたまま放置してしまうことを防止することができる。
これにより、コック3が傾倒されていることに確実に気付くことができる。
当該ジョイント基部41は、棒状であり、その後端がラックピニオン機構に連続している。このため、ジョイント基部41は、ピニオンを動かすモータMの駆動に基づいて、直動移動するようになっている。
ここで、モータMを有するラックピニオン機構は、本体部11に内蔵されている。このため、飲料水の注出の際には、邪魔にならないようになっている。
図5に示すように、注出機構1においては、リング部43aがコック3に引掛けられた状態で、ジョイント基部41を前後に直動移動させることにより、ジョイント基部41、ジョイント首部42及び引掛け部43が一体となって前後移動するようになっている。
したがって、注出機構1においては、モータMを駆動させることにより、ラックピニオン機構、ジョイント部4を介して、コック3が傾倒され、自動で飲料水を注出することが可能となっている。
注出機構1においては、カバー体5を備えることにより、外部からの衝撃や汚染に対して、ジョイント部4や注出部3を保護することができる。
また、カバー体5がコック3の周囲をカバーしているので、不作為にリング部43aをコック3から取り外してして非拘束状態としてしまうことを防止することができる。
さらに、上述したように、カバー体5は、本体部11に枢着されているので、清掃やメンテナンスを行う場合、又は、手動で操作する場合等は、カバー体5を上方に回動させればよい。なお、カバー体5は、ジョイント首部42とは独立して回動させることができる(図4参照)。
操作パネル7は、いわゆるタッチパネルとなっており、操作パネル7に対して、直接触れることで、操作が可能となっている。
具体的には、操作パネル7において、注出動作の切欠となるスイッチや飲料水切れを知られる画面表示・エラー表示等がタッチパネルとなっており、これに触れることで操作が可能となっている。
注出機構1において、制御部に駆動情報が格納されているので、操作パネル7を用いて駆動指令を出すことにより、簡単に、モータMを駆動させることができる。
これにより、使用者自らが、ヘルプ情報の説明に基づいて、これらのトラブルに簡単に対処することができる。
さらに、操作パネル7には、故障個所を連絡するためのサポート情報が格納されている。このため、例えば、メンテナンスの際に、故障個所の発見に役立つ情報が操作パネル7に表示される。また、注出機構1の動作確認を行うこともできる。
これにより、サポート情報に基づいて、簡単にメンテナンスすることができる。
図6は、本発明に係るディスペンサの一実施形態を示す斜視図であり、図7は、図6に示すディスペンサの正面図であり、図8は、図6に示すディスペンサの側面図である。
図6〜図8に示すように、本実施形態に係るディスペンサ100は、2カ所の注出機構1と、図示しない貯蔵タンクから流通される飲料水を冷却するための冷却部10と、を備える。
なお、2カ所の注出機構1は、上述した1つの制御部により制御されている。
また、各注出機構1の注出口22の下方には、容器を載置するための容器置台6がそれぞれ取り付けられている。
ディスペンサ100においては、上述した注出機構1を備えるので、誤操作により飲料水が注出されることを防止することができる。
本発明の注出機構1及びそれを備えるディスペンサ100によれば、誤操作による飲料水の流出を防止することができる。
10・・・冷却部
11・・・本体部
11a・・・前壁
100・・・ディスペンサ
2・・・注出部
21・・・注出首部
22・・・注出口
23・・・弁機構
3・・・コック
4・・・ジョイント部
41・・・ジョイント基部
42・・・ジョイント首部
42a・・・突起部
43・・・引掛け部
43a・・・リング部
43b・・・当接部
43c・・・リブ部
5・・・カバー体
51・・・側フレーム
6・・・容器置台
7・・・操作パネル
M・・・モータ
Claims (7)
- 飲料水を注出するためのディスペンサにおける注出機構であって、
本体部と、
該本体部から前方に突出するように取り付けられた注出首部と、
該注出首部の前端から斜め下方に延びる注出口と、
前記注出首部及び前記注出口の内部に設けられた流通路を開閉するための弁機構と、
前記注出首部から上方に延び前記弁機構を動かすコックと、
前記本体部から前方に突出するように取付けられ、前後方向に移動可能なジョイント基部と、
該ジョイント基部の前端に枢着されたジョイント首部と、
該ジョイント首部の前端に設けられた引掛け部と、
を備え、
前記引掛け部が上面視でリング状のリング部を有し、
該リング部が前記コックに引掛けられた状態で、前記ジョイント基部を前後に移動させた場合、前記コックが傾倒し、前記弁機構が開閉するようになっており、
前記リング部が前記コックに引掛けられた状態で、前記ジョイント基部を移動させない場合、前記コックが傾倒しないようになっている注出機構。 - 前記引掛け部が、前記リング部の上方に、側面視で該リング部と平行となるように突出する当接部を有し、
前記リング部が前記コックに引掛けられる際に、前記当接部が前記コックの上端に当接されることにより、該リング部の位置決めがなされる請求項1記載の注出機構。 - 前記引掛け部が、前記リング部の前端から下方に延びたリブ部を有し、
前記ジョイント首部を上方に回動させ、前記リング部を前記コックから取り外した状態で、前記リブ部が、傾倒させた状態のコックの上端に当接されるようになっている請求項1又は2に記載の注出機構。 - 前記コックをカバーするための箱状のカバー体を更に備え、
該カバー体が前記本体部に枢着されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の注出機構。 - 前記ジョイント首部が上方に突出する突起部を有し、
該突起部が前記カバー体に当接されており、
前記ジョイント首部が回動した状態では前記カバー体が元の位置に戻らないようになっている請求項4記載の注出機構。 - 前記カバー体の前面には、操作パネルが取り付けられており、
該操作パネルには、トラブルへの対応方法を説明するヘルプ情報と、故障個所を連絡するサポート情報とが格納されている請求項1〜5のいずれか1項に記載の注出機構。 - 請求項1〜6のいずれか1項に記載の注出機構と、
貯蔵タンクから流通される飲料水を冷却する冷却部と、
を備えるディスペンサ。
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