JP6643074B2 - ディスペンサ - Google Patents
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Description
ところで、飲料水がビール等の炭酸飲料である場合、ディスペンサから直立した容器にビールを注入すると、ビールが容器やビールの液面に衝突し、その衝撃により、ビールの滴が飛び散ると共に、炭酸ガスが泡となって大量に発生するという問題がある。
例えば、ディスペンサ本体に配設された注出コックの下方に傾動可能に配設され、容器が載置される載置手段と、この載置手段を傾動させる傾動装置とを備え、飲料の注出に際して傾動装置により載置手段と共に容器を傾斜させる飲料ディスペンサが知られている(例えば、特許文献1参照)。
本発明は、(4)冷却部が、冷却槽と、冷却槽の一部分を凍らせるための冷凍装置とを 有し、駆動装置が、スタンド部と、冷却部との間に配置されている上記(1)〜(3)の いずれか1つに記載のディスペンサに存する。
本発明は、(5)回動部の回動上限及び回動下限を制限するための一対のボルトが設け られている上記(1)〜(4)のいずれか1つに記載のディスペンサに存する。
また、飲料水が、ビール等の炭酸飲料である場合は、ビール中の炭酸ガスが泡となって大量に発生することを防止することができる。
また、このとき、スタンド部及び取付部の逃がし穴におけるリンク機構の上下移動を小さくすることにより、逃がし穴のサイズも極力小さくすることができる。
このとき、第2リンクが縦長の平板状である場合、容器置台を押し上げる力を十分に発揮できる。
また、逃がし穴の形状を少なくとも第2リンクが挿通可能な縦長とし、且つ、逃がし穴の面積を3cm2以下とした場合、逃がし穴が第2リンクの動きを阻害することなく、飲料水の垂れや飛び散った飲料水の滴等が逃がし穴に侵入することをより一層防止することができる。
また、背面部の上端には引掛け部が設けられているので、当該引掛け部を、取付部に設けられた引掛け軸部に引掛けることにより、容器置台を取付部に簡単に取り付けることができ、逆の操作で簡単に取り外すこともできる。
具体的には、操作パネルに制御部が接続されており、当該制御部に、駆動機構を駆動させる駆動情報が格納されている場合、当該駆動情報に基づいて、駆動機構を簡単に駆動させることができる。
さらに、操作パネルにサポート情報が格納されている場合、サポート情報に基づいて、故障個所を簡単にメンテナンスすることができる。
なお、かかる飲料水としては、特に限定されないが、例えば、ビール等の炭酸飲料に好適に用いられる。
図1〜図3に示すように、本実施形態に係るディスペンサ100は、2カ所の注出部10を有している。
そして、2カ所の注出部10は、後述する1つの制御部により制御されている。
また、各注出部10には、それぞれ操作パネル7が設けられており、当該操作パネル7を操作することによって、対応する注出部10を駆動させることが可能となっている。
図4に示すように、本実施形態に係るディスペンサ100は、図示しない貯蔵タンクから流通される飲料水を冷却する冷却部2と、容器を傾斜させた状態で、飲料水を該容器に注入するための注出部10とを備える。
冷却部2は、冷却槽2aと、冷却槽2aの一部分を凍らせる冷凍装置2bとからなり、パイプの内部を流通する飲料水を冷却する機能を有する。
また、かかる冷却部2は、ハウジング4に内蔵されている。
なお、貯蔵タンク及び冷却部2は、公知のものを適宜使用することができるので、詳細な説明は省略する。
また、注出首部3aの後端には、上述した、飲料水が流通するパイプが取り付けられている。
なお、当該パイプは、飲料水を冷却するため、貯蔵タンクから冷却部2を通って、注出首部3aに連結されている。
また、スタンド部5は、その前面に取付部5aが取り付けられている。なお、取付部5aは、スタンド部5から着脱自在となっている。
さらに、スタンド部5は、その上部に注出ノズル3が当該スタンド部5よりも前方に突出するように取り付けられている。
図5に示すように、取付部5aは、突出する注出ノズル3の下方に、後述する容器置台6を引掛けるための引掛け軸部51が設けられている。
また、かかる引掛け軸部51には、作動板83の上部が枢着されている。
さらに、取付部5aの引掛け軸部51の下方には、逃がし穴52が設けられている。
なお、スタンド部5に設ける穴のサイズと、取付部5aに設ける穴のサイズとは必ずしも同じでなくてもよい。但し、互いの穴の少なくとも一部は一致させる必要がある。本発明においては、互いに一致する穴の部分が逃がし穴である。
当該逃がし穴52には、後述する駆動機構8の先端(第2リンク82c)が挿入されることになる。
そして、その大きさは、面積が3cm2以下程度であることが好ましい。この場合、逃がし穴52が駆動機構8の先端の動きを阻害することなく、飲料水の垂れや飛び散った飲料水の滴等が逃がし穴に侵入することをより一層防止することができる。
図6の(a)に示すように、ディスペンサ100においては、スタンド部5の後方(取付部5aの後方)に駆動機構8が配置されている。すなわち、駆動機構8は、スタンド部5と冷却部2との間に配置されている。
かかる駆動機構8は、モーター81と、該モーター81により駆動するリンク機構82とからなる。
そして、リンク機構82は、モーター81に連動する回動部82aと、一端が該回動部82aに枢着された第1リンク82bと、一端が該第1リンク82bの他端に枢着された第2リンク82cと、該第2リンク82cの他端に設けられた作動板83とからなる。
ディスペンサ100において、リンク機構82は、不使用時には、スタンド部5の後方に収納され、使用時に、スタンド部5の前方に第2リンク82cの一部が飛び出るようになっている。
このように、本実施形態に係るディスペンサ100においては、駆動機構8をスタンド部5の後方に配置した構成とすることにより、ディスペンサ100自体をコンパクトにすることができる。
そうすると、第2リンク82cの先端が取付部5aの前方に突出するように動き、第2リンク82cの先端に取り付けられた作動板83が、引掛け軸部51を中心に回動することになる。
これにより、容器置台6が斜め上方向に押し上げられる。
したがって、駆動機構8の駆動の際に、作動板83により、容器置台6に傷が付くことを抑制できる。
更にまた、第2リンク82cを円弧運動させることができるので、逃がし穴52における第2リンク82cの上下移動を極力小さくすることができる。すなわち、逃がし穴52の上下方向のサイズを極力小さくすることができる。
また、第2リンク82cの先端に設けられた作動板83の面方向が第2リンク82cの長手方向に対して斜交している。このため、第2リンク82cの円弧運動により、作動板83を介して、容器置台6が斜め上方に押し上げられることになる。
なお、作動板83の面方向と、第2リンク82cの長手方向とのなす角度は、駆動中においても一定となっている。
上置台63は、背面部62に回動可能となるように設けられており、背面部62に面一となった状態から、背面部62の前方に突出する状態に回動させることができる。
また、容器置台6において、背面部62の上端には引掛け部62aが設けられており、取付部5aに設けられた引掛け軸部51に、この引掛け部62aが引掛けられる。
これにより、容器置台6の背面部62と作動板83とが接することになる。
また、引掛け部62aを、取付部5aの引掛け軸部51に引掛けることにより、容器置台6を取付部5aに簡単に取り付けることができ、逆の操作で簡単に取り外すこともできる。このため、メンテナンスや掃除洗浄を容易に行うことができる。
具体的には、スタンド部5の上部に枢着されたカバー体7aの前面に取り付けられている。なお、カバー体7aは、上方に回動可能となっており、例えば、カバー体7aを上方に回動させることにより、コック3cが露出するようになっている。
したがって、手動でコック3cを操作する場合(例えば、故障により、コック3cの電気制御が不能になった場合)には、カバー体7aを上方に回動させ、ジョイント3dを外し、コック3cを操作することにより、飲料水を注出することができる。
具体的には、操作パネル7において、注出動作の切欠となるスイッチや飲料水切れを知られる画面表示・エラー表示等がタッチパネルとなっており、これに触れることで操作が可能となっている。
ディスペンサ100において、制御部に駆動情報が格納されているので、操作パネル7を用いて駆動指令を出すことにより、簡単に、駆動機構8を駆動させることができる。
これにより、使用者自らが、ヘルプ情報の説明に基づいて、これらのトラブルに簡単に対処することができる。
さらに、操作パネル7には、故障個所をメンテナンスするためのサポート情報が格納されている。このため、例えば、メンテナンスの際に、故障個所の発見に役立つ情報が操作パネル7に表示される。また、ディスペンサ100の動作確認を行うこともできる。
これにより、サポート情報に基づいて、簡単にメンテナンスすることができる。
そして、容器を傾斜させた状態で、注出ノズル3のコック3cを傾倒操作することにより、連動する弁機構が流通路を開放し、注出ノズル3の注出口3bから飲料水を、容器内に注入されることになる。
これらのことにより、ディスペンサ100においては、コンパクトでありながら、飲料水の垂れや飛び散った飲料水の滴により駆動機構8が汚染することを極力防止することができる。
また、第1リンク82bが中間の位置で後方に屈曲した構成となっているが、必ずしも屈曲している必要はない。
さらに、第2リンク82cは、縦長の平板状となっているが、線状、棒状、角柱状等であってもよい。
また、容器置台6は、取付部5aに対して、着脱自在となっているが、引掛け軸51に枢着されていてもよい。
本発明のディスペンサ100によれば、飲料水の垂れや飛び散った飲料水の滴により駆動機構が汚染することを極力防止することができる。
100・・・ディスペンサ
2・・・冷却部
2a・・・冷却槽
2b・・・冷凍装置
3・・・注出ノズル
3a・・・注出首部
3b・・・注出口
3c・・・コック
3d・・・ジョイント
4・・・ハウジング
5・・・スタンド部
5a・・・取付部
51・・・引掛け軸部
52・・・逃がし穴
6・・・容器置台
61・・・下置台
62・・・背面部
62a・・・引掛け部
63・・・上置台
7・・・操作パネル
7a・・・カバー体
8・・・駆動機構
81・・・モーター
82・・・リンク機構
82a・・・回動部
82b・・・第1リンク
82c・・・第2リンク
83・・・作動板
B・・・ボルト
Claims (6)
- 貯蔵タンクから流通される飲料水を冷却する冷却部と、容器を傾斜させた状態で、飲料水を該容器に注入するための注出部とからなるディスペンサにおいて、
前記注出部が、前記飲料水を注出する注出ノズルと、前記注出ノズルが取り付けられたスタンド部と、前記スタンド部の前面に取り付けられた取付部と、該取付部に設けられた引掛け軸部に枢着された作動板と、前記引掛け軸部を中心に回動可能となるように、該引掛け軸部に上端が引掛けられた容器置台と、を備え、
前記容器置台が、前記取付部に対して着脱自在となっており、
前記取付部が、前記スタンド部に対して着脱自在となっており、
前記スタンド部の後方に駆動機構が配置されており、
前記駆動機構が、モーターと、該モーターにより駆動するリンク機構と、からなり、
前記リンク機構が、前記モーターに連動する回動部と、一端が該回動部に枢着された第 1リンクと、一端が該第1リンクの他端に枢着された第2リンクと、該第2リンクの他端 に設けられた作動板と、からなり、
前記第1リンクが中間の位置で後方に屈曲した側面視V字構造となっており、
前記第2リンクが、前記スタンド部及び前記取付部に設けられた逃がし穴を挿通してお り、
前記作動板が、前記取付部と前記容器置台との間に位置しており、
前記駆動機構の駆動に基づいて、前記作動板を介して、前記容器置台が回動可能となっ
ており、
前記作動板の面方向が、前記第2リンクの長手方向に対して斜交し、且つ、前記作動板 の面方向と前記第2リンクの長手方向とのなす角度が、駆動中において一定となっているディスペンサ。 - 前記第2リンクが縦長の平板状であり、
前記逃がし穴の形状が縦長であり、該逃がし穴のサイズが、少なくとも前記第2リンクが挿通可能な大きさであり、且つ、面積が3cm2以下である請求項1記載のディスペン
サ。 - 容器置台が、平板状の背面部と、前記背面部の下端に設けられた下置台と、前記背面部の中腹に設けられた上置台と、からなり、
前記下置台及び前記上置台が配置される容器を支持するためのものであり、
前記背面部の上端には引掛け部が設けられ、
前記背面部には前記作動板が接している請求項1又は2に記載のディスペンサ。 - 前記冷却部が、冷却槽と、冷却槽の一部分を凍らせるための冷凍装置とを有し、
前記駆動装置が、前記スタンド部と、前記冷却部との間に配置されている請求項1〜3 のいずれか1項に記載のディスペンサ。 - 前記回動部の回動上限及び回動下限を制限するための一対のボルトが設けられている請 求項1〜4のいずれか1項に記載のディスペンサ。
- 前記スタンド部の上には、前記駆動機構に対して、駆動指令を出すための、操作パネルが取り付けられており、
前記操作パネルには制御部が接続されており、
前記制御部には、前記駆動機構を駆動させる駆動情報が格納されており、
前記操作パネルには、トラブルへの対応方法を説明するヘルプ情報と、故障個所を連絡 するサポート情報とが格納されている請求項1〜5のいずれか1項に記載のディスペンサ。
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