JP4569009B2 - 飲料ディスペンサ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、飲料ディスペンサに関し、詳細には、傾けた飲用容器に飲料を注出する動作を改良した飲料ディスペンサに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、紙コップやグラス、ジョッキ等の飲用容器に、清涼飲料や炭酸飲料等の飲料を自動的に注ぐ飲料ディスペンサが知られている。この飲料ディスペンサは、飲料が供給される注出口に設けられた開閉バルブを開閉操作することによって、注出口の下方に配設された載置台上に載置された飲用容器に、所定量の飲料を分配供給するように構成されている。
【0003】
ところで、このような飲料ディスペンサによって飲料を、載置台上に直立して載置された飲用容器内に注ぐと、飲料が飲用容器内で無用に泡立ち、飲用容器に注がれた飲料の見た目の印象が損われたり、飲料の風味自体が損なわれる場合がある。また、ビールや発泡酒のような発泡飲料では、泡を意図的に形成させることも行われるが、この場合でも、飲用容器内に供給される飲料が、この容器内の飲料の液面に直接注がれると、飲料に含有される炭酸ガス等の発泡ガスが過度に遊離して木目の粗い泡(自然発泡)となり、この自然発泡は飲料容量の不揃いの原因となるため、自然発泡を可能な限り減らすことが求められている。
【0004】
そこで、過度の泡立ちを抑制することが求められている飲料ディスペンサにおいては、飲料を注ぐ際に、飲用容器が載置される載置台を台傾斜手段によって、その容器が直立位置から所定角度だけ傾くように傾斜させ、注出口から供給される飲料が、傾斜された容器の内壁面に沿って下方に流れるように注出することが行われている。このように容器を傾けて飲料を注出することにより、注出された飲料は、容器内の飲料の液面に直接衝突することがないため、衝撃的な撹拌が抑制されて、発泡ガスの遊離を抑えることができるとともに、飲料を注ぐ落差を小さくすることができ、これによっても発泡ガスの遊離を抑制することができる。
【0005】
一方、飲料ディスペンサにおいては、飲用容器内に所定量の飲料を供給した後は、自動的に開閉バルブを閉じて飲料の供給を停止し、過度に供給された飲料が容器から溢れるのを防止することも求められており、容器に注がれた飲料の液面位置を検出して所定位置に到達したら供給を停止する方式(特許第2933530号公報等)や、載置台に設けられた重量検出手段によって検出された飲料の注出重量が所定重量に到達したら供給を停止する方式(特開平9−110096号公報等)など、種々の方式が提案されている。
【0006】
このように、飲料の注出量を自動定量することによって、飲料ディスペンサの操作者は飲料の供給を停止させる操作を行う必要がないため、操作者がアルバイト従業員のような非熟練者であっても、注出量のばらつきを抑えることができるとともに、注出開始ボタンを押すなどの開閉バルブの開放に連動した操作を行った後は、飲料ディスペンサから目を離していてもよく、他の作業を並行して行うことができ、操作作業性が向上する。
【0007】
ところで、前述したように、飲用容器を傾斜させながら飲料を注出する方式の飲料ディスペンサにおいては、傾斜させた飲用容器を最終的には直立位置に戻す必要がある。これは、飲料ディスペンサから飲用容器を取り出し易くするとともに、傾斜させたままの容器には十分な量の飲料を供給することができず、容器を略直立位置まで戻して、さらに多くの飲料を飲用容器に供給するためである。
【0008】
そして、この方式の飲料ディスペンサにおいても自動化が要望されており、この場合、傾斜させた飲用容器を略直立位置まで戻す操作も自動化する必要があり、この要望に応えるものとして、傾斜させた飲用容器への飲料注出時間を予め決めておき、この注出時間が所定時間に到達したら、容器を略直立位置に戻すように台傾斜手段を制御する技術が提案されている(特許第2933370号公報)。
【0009】
この技術によれば、飲料の供給開始から予め設定された所定時間経過後に、傾斜された飲用容器を直立位置に戻すことによって、傾斜された飲用容器から飲料が溢れ出るのを未然に防止し、直立位置に戻された飲用容器にさらに飲料を供給することによって、十分な量の飲料を供給しつつ、最終的に飲用容器内の飲料の液面位置を検出して飲料の供給を停止することによって、自動的に定量の飲料を供給することを可能にしている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した飲料注出時間に応じて、飲用容器の傾斜角度を変化させる技術(特許第2933370号公報)は、飲料の注出量(cm3)を、注出流量(cm3/sec)と注出時間(sec)との積によって定義し、注出流量が常に一定であるとの前提の下に成立するものである。
【0011】
したがって、この技術によれば、注出流量が変化した場合には飲料の注出量が変動し、注出流量の変化に応じて、容器に供給される飲料の量がばらつき、注出流量が大きい場合には、容器を直立位置に戻すタイミングが遅れて、容器から飲料が溢れて、供給される飲料が無駄になったり、溢れ出た飲料によって容器が汚損する、という問題が生じる。
【0012】
一方、実際の飲料ディスペンサにおいては、飲料の注出流量は種々の要因によって大きく変動する場合があり、例えば、ビール等の発泡飲料を分配供給する飲料ディスペンサにおいては、ビールを収容したビール容器にボンベから炭酸ガスを圧送して、ビールに炭酸ガスを溶け込ませているが、ビールに溶け込む炭酸ガスの量はビールの温度に応じて大きく変動するため、ビール容器が置かれている環境温度に応じて炭酸ガスの圧力を調整する必要がある。このとき炭酸ガスの圧力が変化すると、ビールの供給圧力も変動して、ビールの注出流量も大きく変動する。このため、注出時間に応じて飲用容器の傾斜角度を変化させる上記技術は、実用上問題がある。
【0013】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、飲用容器の傾斜角度を、環境に左右されずに、常にタイミングよく変化させて、供給される飲料の無駄をなくし、容器が汚損するのを防止した飲料ディスペンサを得ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明の飲料ディスペンサ(請求項1)は、飲料が供給される注出口に設けられた開閉バルブを開閉操作することによって、前記注出口の下方に配設された載置台上に載置された飲用容器に、所定量の前記飲料を分配供給する飲料ディスペンサにおいて、前記載置台上に載置された飲用容器を、略直立位置から所定角度位置まで傾けるように、該載置台を傾斜させる台傾斜手段と、前記載置台上に負荷する重量を検出する重量検出手段と、前記飲料の供給中に前記重量検出手段によって検出された重量に応じて、傾斜された前記飲用容器に注がれた前記飲料が該飲用容器から溢出しない範囲の傾斜角度となるように、前記台傾斜手段を制御する制御手段と、を備え、前記載置台は、飲用容器の底面を支持する底板と、飲用容器の周面の一部を支持する突当て板とを有し、かつ前記台傾斜手段は、前記載置台の突当て板を押圧して当該載置台を傾けるロッドを有し、前記重量検出手段は、前記載置台上に負荷する重量を前記台傾斜手段に負荷する分力として検出するように前記ロッドに配設したことを特徴とする。
【0015】
ここで、飲用容器から溢出しない範囲の傾斜角度とは、上記所定角度よりも小さい傾斜角度の範囲で適宜設定することができ、元の状態である略直立位置(傾斜角度±10度程度の範囲)であってもよい。また、略直立位置に戻すまでの間で、段階的に傾斜角度を小さく変化させてもよい。すなわち、飲料の注ぎ始めは、所定角度として例えば傾斜角度45度とし、その後に順次、傾斜角度30度、傾斜角度15度、傾斜角度5度(略直立位置)というように、段階的に変化させてもよい。
【0016】
飲料が飲用容器から溢出しない範囲の傾斜角度は、予め実験的または経験的に得られた角度であればよく、注出される飲料の種類等に応じて設定することができる。また、重量検出手段によって検出された重量に応じて、とは、空の飲用容器自体の重量とこの飲用容器に既に注がれた飲料の重量との総和に応じたものであってもよいし、この総和から予め空の飲用容器自体の重量を差し引いた、注がれた飲料のみの重量に応じたものであってもよい。
【0017】
なお、飲料の注出開始前に、飲用容器を上記所定角度位置まで傾斜させておくことが必要であるが、制御手段が台傾斜手段を制御して、飲用容器をこの所定角度位置まで傾斜させるようにすればよく、また、飲料の注出開始は、開閉バルブを開放する操作や、この開放操作を行わせる注出開始ボタン等を別途設けて、この注出開始ボタンを押下する操作、あるいは、重量検出手段が、載置台上に空の飲用容器が載置されたことをその重量変化によって検出したこと等、をトリガとして行えばよい。
【0018】
また、上記重量検出手段としては、金属抵抗体式ひずみゲージを用いた重量センサや、半導体式ひずみゲージを用いた重量センサ等、公知の種々の重量センサを適用することができる。なお、上記飲用容器には、紙コップ、プラスチック製のコップ、グラス、カップ、ジョッキ等を含み、また、飲用に直接供するものではないが、ジョッキ等にさらに分配するためのピッチャーなども含む。
【0019】
この請求項1に係る飲料ディスペンサによれば、制御手段が、飲用容器内に既に注がれた飲料の量(容量)と極めて密接的な関係にある重量という物理量に応じて、傾斜された前記飲用容器に注がれた前記飲料が該飲用容器から溢出しない範囲の傾斜角度となるように台傾斜手段を制御するため、飲料の注出流量の変動等環境の変動に拘わらず、飲用容器の傾斜角度の変化タイミングを従来より精度よく管理することができる。なお、飲料の容量と重量との相関関係は、実用上の環境温度変動によっては、無視しうる程度の変動にすぎず、実用上全く問題はない。
【0020】
また、この発明に係る飲料ディスペンサ(請求項2)は、請求項1に係る飲料ディスペンサにおいて、載置台に負荷する重量と、前記傾斜された飲用容器に注がれた前記飲料が該飲用容器から溢出しない範囲の傾斜角度とを、予め対応付けた参照テーブル(ルックアップテーブル)を備え、前記制御手段は前記参照テーブルにしたがって、前記制御を行うことを特徴とする。
【0021】
この請求項2に係る飲料ディスペンサによれば、制御手段は参照テーブルにしたがって台傾斜手段を制御するため、載置台上に載置される飲用容器の容量が変わった場合にも、この参照テーブルを他の参照テーブルに代えるだけで、容易に制御手段の処理内容を変えることができる。なお、参照テーブルは、制御手段の一部として組み込まれていてもよいし、制御手段による上記制御のプログラムの一部として組み込まれていてもよい。
【0022】
また、この発明の飲料ディスペンサ(請求項3)は、請求項2に係る飲料ディスペンサにおいて、参照テーブルは、前記載置台上に載置される、互いに重量の異なる複数種類の飲用容器、に対応して、複数種類準備され、前記制御手段は、前記載置台上に載置された飲用容器の重量に応じて、前記複数種類の参照テーブルのうち、対応する一つを選択することを特徴とする。
【0023】
載置台上に載置されうる飲用容器が、その重量が異なるものとして複数種類存在する場合(例えば、小ジョッキ、中ジョッキおよび大ジョッキ等)には、単一種類の参照テーブルだけでは適切に対応することができないが、この請求項3に係る飲料ディスペンサによれば、これらの複数種類の飲用容器にそれぞれ適切に対応する複数の参照テーブルが準備されており、制御手段が、載置台上に載置された飲用容器の重量に応じて、これら複数の参照テーブルのうち、対応する一つを選択して、この選択された参照テーブルにしたがって前述した制御を行うため、載置台上に載置される飲用容器が、その重量が異なるものとして複数種類存在しても、それら各飲用容器に適切に対応した制御を行うことができる。なお、複数種類の参照テーブルは、傾斜角度を統一的に定めた上で、載置台に負荷する重量を、その参照テーブル毎に変えて対応付けたものとすればよい。
【0024】
また、この発明の飲料ディスペンサ(請求項4)は、請求項1〜3のうちいずれか一つに係る飲料ディスペンサにおいて、制御手段はさらに、前記検出された重量に応じて前記開閉バルブを閉鎖させるように制御することを特徴とする。この開閉バルブを閉鎖する制御は、台傾斜手段を元の略直立位置まで戻した後に、最終的に飲用容器に注がれる飲料を停止させるときにのみ行うものであってもよいし、傾斜角度を変化させるごとに行うものであってもよい。
【0025】
このように、請求項4に係る飲料ディスペンサによれば、飲料の注出量を、直接的にその重量に応じて一定にすることができるため、注出量を自動定量化することができる。
【0026】
また、この発明の飲料ディスペンサ(請求項5)は、請求項4に係る飲料ディスペンサにおいて、飲料が炭酸ガスを含有する発泡飲料であり、前記飲用容器に注がれた前記飲料の液面、該飲料から湧出した泡または追加的に供給された泡の上面、を検出する液面検出手段をさらに備え、前記制御手段による前記重量に応じた前記開閉バルブに対する閉鎖制御に先立って、前記液面検出手段による前記液面または前記泡の上面が所定位置に到達したことが検出されたときは、前記制御手段は前記開閉バルブを閉鎖制御することを特徴とする。
【0027】
飲料がビールや発泡酒等の発泡飲料であるときは、液面の上部にある程度の自然発泡が生じたり、または意図的にクリーミーな泡を追加する場合があるが、このような泡については、液体である飲料とは異なり、重量と容量との関係が必ずしも精度よく対応しないために、重量による制御だけでは、液状の飲料自体は溢れ出なくとも、泡は溢れ出る場合がある。また、台傾斜手段が動く加速度や停止する加速度が大きい場合には、泡部分だけでなく、飲料自体の液面も激しく上下動するため、そのまま飲料の注出を続行すると、所定の重量に達する前に飲料が容器から溢れる場合もある。
【0028】
しかし、この請求項5に係る飲料ディスペンサによれば、このような場合であっても、制御手段による重量に応じた開閉バルブの閉鎖制御に先立って、液面検出手段によって検出された飲料の液面や泡の上面が所定位置に到達したときは、制御手段が開閉バルブを閉鎖制御するため、泡や飲料が飲用容器から溢れるのを、さらに適切に防止することができる。
【0029】
また、この発明の飲料ディスペンサは、重量検出手段が、前記載置台上に負荷する重量を前記台傾斜手段に負荷する分力として検出するように、該台傾斜手段に取り付けられていることを特徴とする。
【0030】
載置台上に負荷する重量を検出するには、載置台自体に重量検出手段を取り付けるのが、最も直接的であるため検出精度を高めるうえで好ましいが、載置台には、飲用容器に付着していた水分や、載置台から容器を取り上げる作業の際に容器からこぼれた飲料が垂れたり、また載置台を洗浄する際に洗浄液等がかかるため、載置台に取り付けられた重量検出手段は、これらの水分に晒されて故障し易くなるおそれがある。
【0031】
しかし、この飲料ディスペンサによれば、重量検出手段は、載置台と比べて水分に晒される機会が少ない、台傾斜手段に取り付けられているため、故障する確率が低く、信頼性を向上させることができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係る飲料ディスペンサの実施の形態につき、図面を参照して詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0033】
図1は、この発明に係る飲料ディスペンサの実施の形態であるビールディスペンサの要部を示す図、図2は、図1に示したビールディスペンサを含むビール供給システムの全体図、図3は、図1に示したビールディスペンサの制御装置の制御ブロック図、図4は、図3に示した制御装置の処理を示すフローチャートである。
【0034】
図1に示したビールディスペンサ1には、図2に示すように、飲料容器であるビール樽40が、外部導管によって接続されており、このビール樽40には、炭酸ガスを供給するガスボンベ30が接続されている。ガスボンベ30から供給された炭酸ガスによって、ビール樽40の内部は加圧され、この供給された炭酸ガスの一部は、ビール樽40内部に収容された飲料であるビール41に溶け込む。
このとき、ガスボンベ30からビール樽40に供給される炭酸ガスの圧力は、ガスボンベ30に取り付けられた減圧弁によって、ビール樽40内のビール41の温度に応じて、適切に調整される。
【0035】
ビール樽40に収容されたビール41は、供給された炭酸ガスによって加圧されて、ビールディスペンサ1に供給される。このビールディスペンサ1に供給されたビール41は、このビールディスペンサ1の導管22の内部を通過して、ビールノズル6から注出され、ジョッキ支持台4上にセットされた飲用容器であるビールジョッキ50に注がれる。ビールディスペンサ1の導管22は、冷却ユニット24によって冷却された冷却水槽23内を、螺旋渦巻状に形成されて通過しており、導管22内を通過するビール41は、この冷却水槽23内を通過する間に、所定の温度まで冷却されるように構成されている。
【0036】
導管22の吐出端には、ビールノズル6、泡ノズル2および注出バルブ20からなる略逆V字状の注出タップが取り付けられており、この注出タップの下方に、ジョッキ支持台4が配設されている。注出タップのビールノズル6は、導管22を通過したビール41を注出するノズルであり、泡ノズル2は、導管22を通過したビール41を、内部に形成された細孔を通過させて所定の壁面に勢いよく衝突させることによって、ビール41を木目細かいクリーミーな泡状にして注出するノズルである。
【0037】
注出バルブ20は、ビールノズル6からのビール41の注出と停止、および泡ノズル2からの泡の注出と停止を、それぞれ切り換えるバルブであり、注出バルブ20の開閉切換えは、注出バルブ駆動部12から伝達される駆動力によって行われる。
【0038】
注出タップの下方に設けられたジョッキ支持台4は、ビールジョッキ50の底面を支持する略円板状の底板と、ビールジョッキ50の周面の一部を支持する平板状の突当て板と、後述する、ジョッキ支持台4を傾斜させるロッド15の先端受部19に係合されるフック板とからなり、図1に示すように断面略逆L字状に形成されており、この断面略逆L字の上端部(図1において、右上角部)Aを中心として、図面紙面内で、略直立位置(鉛直方向に対して角度α(0°≦α≦10°))と傾斜位置(鉛直方向に対して角度β(β≒60°))との角度範囲(α≦θ≦β)において、回動自在に、ビールディスペンサ1の本体ケースに軸支されている。なお、この上端部Aを軸支する本体ケース側の軸部は、図示右向き水平に移動可能に配設されている。
【0039】
また、このビールディスペンサ1には、ジョッキ支持台4を上述した角度範囲で回動させてビールジョッキ50を傾斜させる台傾斜手段として、支持台駆動部3が設けられている。この支持台駆動部3は、詳しくは、ジョッキ支持台4の突当て板を押圧してジョッキ支持台4を傾けるロッド15と、支持台駆動モータ14と、支持台駆動モータ14の駆動力をロッド15に伝達して、ロッド15を、その延在方向に移動させるリンク機構13とからなる。なおロッド15の先端部には、先端受け19が設けられている。
【0040】
ロッド15には、金属抵抗体式ひずみゲージを用いた重量センサ16が貼付され、ロッド15の延在方向に生じる歪みに基づいて、ロッド15の延在方向に負荷する荷重を算出している。なお、このロッド15の延在方向に負荷する荷重は、ジョッキ支持台4に負荷する重量(重力方向の荷重)についての、ロッド15の延在方向に関する分力であり、この分力を知ることによって、間接的に、ジョッキ支持台4に負荷する重量を算出することができる。
【0041】
さらに、ビールディスペンサ1には、制御装置7が備えられているが、この制御装置7は、図3に示す制御ブロック図に示すように、重量センサ16および注出ボタン11からの入力に応じて、注出バルブ駆動部12および支持台駆動部3を制御している。この制御は、ビールノズル1からビール41の注出を開始させる信号を与える注出ボタン11から入力された信号を受けて、支持台駆動部4をON状態に切り換え、ロッド15を実線位置から二点鎖線位置まで移動させ、ジョッキ支持台4を傾斜位置(θ=β)まで傾斜させるとともに、注出バルブ駆動部12をON状態に切り換え、注出バルブ20を開状態として、ビールノズル6からビール41の注出を開始させ、さらに、重量センサ16によって検出されたジョッキ支持台4に負荷する重量に応じて、ジョッキ支持台4を傾斜位置(傾斜角度θ=β)から、元の略直立位置(θ=α)に戻すように、支持台駆動部3を制御している。
【0042】
また、制御装置7は、ジョッキ支持台4が略直立位置(θ=α)まで戻された後に、重量センサ16によって検出されたジョッキ支持台4に負荷する重量に応じて、注出バルブ駆動部12をOFF状態にして、ビールノズル6からのビール41の注出を停止させるように、注出バルブ駆動部12を制御している。
【0043】
次に、この実施の形態のビールディスペンサ1の作用について、図4に示したフローチャートを参照しつつ、説明する。まず、このビールディスペンサ1の導管22には、前述したビール樽40から圧送されて、冷却水槽23によって冷却されたビール41が満たされており、閉鎖されている注出バルブ20によって、供給が停止された状態となっている。
【0044】
ここで、オペレータは、初期状態である略直立位置(傾斜角度α)にセットされているジョッキ支持台4上に、空のビールジョッキ50を載置し、注出ボタン11を押す。この操作によって、注出ボタン11がON状態であることを表す信号が制御装置7に入力される(ステップ1(S1))。このとき、制御装置7には、重量センサ16から、ジョッキ支持台4に負荷した空のビールジョッキ50の重量が、略直立位置における初期重量として入力されている。
【0045】
制御装置7は、この信号の入力によって、支持台駆動部3をON状態に切り換え(S2)、ON状態とされた支持台駆動部3は、支持台駆動モータ14が回転駆動し、この支持台駆動モータ14の回転がリンク機構13に伝達され、さらにロッド15に伝達されて、ロッド15は、図示の実線位置から二点鎖線の位置に直進移動される。この移動によって、ロッド15の先端に設けられた先端受け19が、略直立位置にあるジョッキ支持台4の突当て板の背面側を押圧し、ジョッキ支持台4は、上端部Aを回動中心として、ロッド15の移動後の位置(二点鎖線)に対応する傾斜位置(傾斜角度β;二点鎖線で示す)まで傾斜する。ここで、制御装置7には、重量センサ16から、傾斜位置における初期重量が入力される。
【0046】
次いで、制御装置7は、注出バルブ駆動部12をON状態とし(S3)、このON状態とされた注出バルブ駆動部12は、注出タップ内に設けられた注出バルブ20を開放状態に切り換える。この結果、注出タップのビールノズル6から、導管22内を圧送されたビール41が注出され、傾斜位置にあるビールジョッキ50に注がれる。このとき注がれたビール41は、ビールジョッキ50の内壁面に衝突し、この内壁面に沿って底部に流れていくが、ビールノズル6の開口端からビールジョッキ50の内壁面までの落差は、ビールジョッキ50が略直立位置にあるときのビールジョッキ50の底部までの落差よりも十分に小さいため、ビール41が注がれたときの衝撃力は小さくなり、ビール41に溶け込んだ炭酸ガスがビール41自体から遊離しにくく、このため、ビールジョッキ50内での自然発泡量が抑制される。
【0047】
ビール41の注出が継続されることにより、ビールジョッキ50内に注がれたビール41の量が次第に増大していくが、この間、重量センサ16は、ジョッキ支持台4に負荷する重量を検出し続け(S4)、検出した重量は、継続して制御装置7に入力されている。制御装置7は、重量センサ16から入力された重量が所定重量に到達するのを待ち(S5)、所定重量に到達したときは、支持台駆動部3をOFF状態に切り換える(S6)。
【0048】
ここで、制御装置7は、重量センサ16から入力される重量から、傾斜位置における初期重量を減算して、ビールジョッキ50に注がれたビール41の重量を算出している。なお、所定重量は、傾斜位置にあるビールジョッキ50に注がれたビール41が、このビールジョッキ50から溢れ出ない範囲のビール41の重量として、実験的に予め設定されたものである。
【0049】
OFF状態に切り換えられた支持台駆動部3は、支持台駆動モータ14を最初とは逆方向に回転し、この逆回転動作はリンク機構13に伝達され、さらにこのリンク機構13からロッド15に伝達されて、ロッド15は初期位置である実線位置まで移動する。このとき、ロッド15の先端受け19が、ジョッキ支持台4のフック18に係合するため、ジョッキ支持台4は、ロッド15に引っ張られて、傾斜位置から元の略直立位置まで戻される。
【0050】
ビールノズル6からは、さらに継続してビール41が注がれ、この略直立位置においては、新たに注がれるビール41はビールジョッキ50内に既に注がれたビール41の液面に直接衝突するが、このときのビールノズル6の開口端からビール41の液面までの落差は、空のビールジョッキ50の底部までの落差よりも十分に小さいため、ビール41が注がれたときに衝撃は小さく、自然発泡が抑制される。
【0051】
ジョッキ支持台4が略直立位置に戻された後も、重量センサ16は、ジョッキ支持台4に負荷する重量を検出し続け(S7)、検出した重量は、継続して制御装置7に入力されている。制御装置7は、重量センサ16から入力された重量が所定重量に到達するのを待ち(S8)、所定重量に到達したときは、注出バルブ駆動部12をOFF状態に切り換える(S9)。ここで、制御装置7は、重量センサ16から入力される重量から、略直立位置における初期重量を減算して、ビールジョッキ50に注がれたビール41の重量を算出している。
【0052】
なお、ここでの所定重量は、このビールジョッキ50に注ぐ規定量の重量として予め設定されたものであり、後に泡ノズル2から追加的に所定量注出されたクリーミーな泡が、ビールジョッキ50から溢れ出ないように、ビール41の液面高さに相当する重量である。すなわち、具体的には、ビール41と泡とが、ビールジョッキ50の高さを7対3〜8対2程度に分けるように、ビール41の液面位置が設定されており、その液面位置までビール41を注いだときのビール41の重量が、上記所定重量となる。
【0053】
以上のように、この実施の形態のビールディスペンサ1によれば、重量センサ16によって検出された、ジョッキ支持台4に負荷する重量に応じたタイミングにより、制御装置7がジョッキ支持台4を傾斜位置から略直立位置に戻すように支持台駆動部3を制御するため、傾斜位置にあるビールジョッキ50に注がれたビール41がビールジョッキ50から溢れ出る前に、元の略直立位置に戻すことができ、この傾斜角度を変化させるタイミングの基準として、ビールジョッキ50に注がれたビール41の容積と極めて相関の高い重量を用いているため、ビールジョッキ50の傾斜角度を変化させるのに最適なタイミングを、環境の変化に拘わらず、常に略一定に保つことができ、気温等の変化によって、このタイミングを変更する必要がなく、操作性および信頼性の向上を図ることができる。
【0054】
また、この実施の形態のビールディスペンサ1によれば、重量センサ16によって検出された、ジョッキ支持台4に負荷する重量に応じたタイミングにより、制御装置7が注出バルブ20を閉じるように注出バルブ駆動部12を制御するため、略直立位置にあるビールジョッキ50に注がれたビール41がビールジョッキ50から溢れ出る前に、ビール41の注出を停止することができ、この注出を停止させるタイミングの基準として、ビールジョッキ50に注がれたビール41の容積と極めて相関の高い重量を用いているため、ビール41の注出を停止させるのに最適なタイミングを、環境の変化に拘わらず、常に略一定に保つことができ、気温等の変化によって、このタイミングを変更する必要がなく、操作性および信頼性の向上を図ることができる。
【0055】
また、重量センサ16が、ジョッキ支持台4自体ではなく、ジョッキ支持台4よりも、ビール41や洗浄のための水分等に晒される機会が少ない支持台駆動部3のロッド15に取り付けられているため、ジョッキ支持台4に取り付けられている場合に比べて、故障する確率が低く、信頼性が高いものとなっている。
【0056】
なお、この実施の形態のビールディスペンサ1は、ビール41の注出を停止した後に、制御装置7が注出バルブ駆動部12を制御して、泡ノズル2からクリーミーな泡を追加して注出するように、注出バルブ20を駆動させている。このとき、ジョッキ支持台4を上端部Aにおいて軸支している本体ケース側の軸部が、図示しない機構によって図示右向き水平方向に移動され、さらにこの動きと連動して、支持台駆動部3のリンク機構13が、ジョッキ支持台4の略直立位置における傾斜角度を保持するように移動し、この結果、ジョッキ支持台4は、その傾斜角度を維持して、図示右方向に平行シフトされ、ジョッキ支持台4上に載置されたビールジョッキ50が、泡ノズル2の直下に配置され、所定重量だけ注がれたビール41の液面上に、クリーミーな泡が追加される。なお、これらの泡の注出や停止および軸部等の作動も、制御装置7によって制御されているが、詳細な説明は省略する。
【0057】
また、上記実施の形態のビールディスペンサ1は、注出ボタン11をON状態に操作したことを処理開始のトリガとしたが、この注出ボタン11を省略して、重量センサ16が、空のビールジョッキ50がジョッキ支持台4上に載置されたことを検出したことを、処理開始のトリガとしてもよい。ただし、この場合は、常に、重量センサ16を作動させておく必要がある。
【0058】
また、上記実施の形態においては、ジョッキ支持台4上に負荷する重量のうち、空のビールジョッキ50の重量を差し引いたビール41自体の重量に応じて、傾斜角度位置を変更するように制御しているが、ビールジョッキ50とビール41との総重量に応じて制御するようにしてもよい。
【0059】
また、この実施の形態においては、ジョッキ支持台4が静止する角度位置は傾斜位置と略直立位置という2つの位置のみであるが、この発明の飲料ディスペンサは、この形態に限るものではなく、上記実施の形態における傾斜位置と略直立位置との間で、さらに一つ以上の静止する傾斜角度位置を設定して、各傾斜角度位置ごとに、重量に応じて傾斜角度を変化させる制御を行うようにしてもよい。
【0060】
このように複数の傾斜位置ごとに、重量に応じて傾斜角度を変化させる場合は、傾斜角度とその傾斜角度において傾斜角度を変化させるタイミングを表す重量とを予め対応付けたルックアップテーブル(LUT)を設定しておき、制御装置7は、LUTを逐次参照して、傾斜角度を変更するようにしてもよい。このようにLUTを用いて制御する場合は、LUTの内容を書き換えるだけで、傾斜角度位置や対応する重量、あるいは、静止させる回数等を簡単に変更することができる。
【0061】
また、ジョッキ支持台4上に載置されうるビールジョッキ50が、大ジョッキ、中ジョッキおよび小ジョッキ、というように複数種類存在し、これらの重量が互いに異なる場合には、重量センサ16が検出した、略直立位置における初期重量や傾斜位置における初期重量に応じて、制御装置7が参照するLUTを、各サイズのジョッキ対応したものに切り換えるようにしてもよい。
【0062】
図5は、図1に示したビールディスペンサ1の注出タップ近傍に、ビールジョッキ50内に注がれたビール41の液面およびこの液面上に生じた泡の上面を検出する液面センサをさらに設けた構成の実施形態における、制御装置7の処理フローの一部を示すフローチャートである。なお、このフローチャートは、図4に示したフローチャートにおける処理ステップ7(S7)から処理ステップ9(S9)の範囲だけを示すものであり、他の処理ステップは、図4に示した処理と同様である。
【0063】
この実施の形態においては、制御装置7は、略直立位置に戻されたビールジョッキ50に注がれたビール41の重量が所定重量に到達(S8)する以前に、液面センサによって検出されたビール41の液面または泡の上面が所定位置まで到達(S7′)したときは、注出バルブ駆動部3をOFF状態に切り換えるように制御する。このように、液面や泡の上面が所定位置に達したときは、検出された重量が所定重量に達する前であっても、注出バルブ20を閉鎖する(S9)ことによって、ビール41が波打ってビールジョッキ50から溢れたり、重量変化に対して容積変化の大きい泡が、ビールジョッキ50から溢れるのを、適切に防止することができる。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明に係る飲料ディスペンサ(請求項1)によれば、制御手段が、飲用容器内に既に注がれた飲料の量(容量)と極めて密接的な関係にある重量という物理量に応じて、傾斜された前記飲用容器に注がれた前記飲料が該飲用容器から溢出しない範囲の傾斜角度となるように台傾斜手段を制御するため、飲料の注出流量の変動等環境の変動に拘わらず、飲用容器の傾斜角度の変化タイミングを従来より精度よく管理することができる。
【0065】
また、この発明に係る飲料ディスペンサ(請求項2)によれば、制御手段は参照テーブルにしたがって台傾斜手段を制御するため、載置台上に載置される飲用容器の容量が変わった場合にも、この参照テーブルを他の参照テーブルに代えるだけで、容易に制御手段の処理内容を変えることができる。
【0066】
また、この発明に係る飲料ディスペンサ(請求項3)によれば、複数種類の飲用容器にそれぞれ適切に対応する複数の参照テーブルが準備されており、制御手段が、載置台上に載置された飲用容器の重量に応じて、これら複数の参照テーブルのうち、対応する一つを選択して、この選択された参照テーブルにしたがって前述した制御を行うため、載置台上に載置される飲用容器が、その重量が異なるものとして複数種類存在しても、それら各飲用容器に適切に対応した制御を行うことができる。
【0067】
また、この発明に係る飲料ディスペンサ(請求項4)によれば、飲料の注出量を、直接的にその重量に応じて一定にすることができるため、注出量を自動定量化することができる。
【0068】
また、この発明に係る飲料ディスペンサ(請求項5)によれば、重量と容量との関係が必ずしも精度よく対応しない泡が存在する場合や、液面が揺れている場合であっても、制御手段による重量に応じた開閉バルブの閉鎖制御に先立って、液面検出手段によって検出された飲料の液面や泡の上面が所定位置に到達したときは、制御手段が開閉バルブを閉鎖制御するため、泡や飲料が飲用容器から溢れるのを、さらに適切に防止することができる。
【0069】
また、この発明に係る飲料ディスペンサによれば、重量検出手段は、載置台と比べて水分に晒される機会が少ない、台傾斜手段に取り付けられているため、故障する確率が低く、信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係るビールディスペンサの要部を示す図である。
【図2】図1に示したビールディスペンサを含むビール供給システムを示す図である。
【図3】図1に示したビールディスペンサの制御装置の制御ブロック図である。
【図4】図3に示した制御装置の処理を示すフローチャートである。
【図5】液面検出手段を付加した構成の実施の形態における制御装置の処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ビールディスペンサ(飲料ディスペンサ)
3 支持台駆動部(台傾斜手段)
4 ジョッキ支持台(載置台)
7 制御装置(制御手段)
12 注出バルブ駆動部
16 重量センサ(重量検出手段)
20 注出バルブ(開閉バルブ)
41 ビール(飲料)
50 ジョッキ(飲用容器)
α 略直立位置における傾斜角度
β 傾斜位置における傾斜角度

Claims (5)

  1. 飲料が供給される注出口に設けられた開閉バルブを開閉操作することによって、前記注出口の下方に配設された載置台上に載置された飲用容器に、所定量の前記飲料を分配供給する飲料ディスペンサにおいて、
    前記載置台上に載置された飲用容器を、略直立位置から所定角度位置まで傾けるように、該載置台を傾斜させる台傾斜手段と、
    前記載置台上に負荷する重量を検出する重量検出手段と、
    前記飲料の供給中に前記重量検出手段によって検出された重量に応じて、傾斜された前記飲用容器に注がれた前記飲料が該飲用容器から溢出しない範囲の傾斜角度となるように、前記台傾斜手段を制御する制御手段と、
    を備え
    前記載置台は、飲用容器の底面を支持する底板と、飲用容器の周面の一部を支持する突当て板とを有し、かつ前記台傾斜手段は、前記載置台の突当て板を押圧して当該載置台を傾けるロッドを有し、前記重量検出手段は、前記載置台上に負荷する重量を前記台傾斜手段に負荷する分力として検出するように前記ロッドに配設したことを特徴とする飲料ディスペンサ。
  2. 前記載置台に負荷する重量と、前記傾斜された飲用容器に注がれた前記飲料が該飲用容器から溢出しない範囲の傾斜角度とを、予め対応付けた参照テーブルを備え、前記制御手段は前記参照テーブルにしたがって、前記制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の飲料ディスペンサ。
  3. 前記参照テーブルは、前記載置台上に載置される、互いに重量の異なる複数種類の飲用容器、に対応して、複数種類準備され、
    前記制御手段は、前記載置台上に載置された飲用容器の重量に応じて、前記複数種類の参照テーブルのうち、対応する一つを選択することを特徴とする請求項2に記載の飲料ディスペンサ。
  4. 前記制御手段はさらに、前記検出された重量に応じて前記開閉バルブを閉鎖させるように制御することを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか一つに記載の飲料ディスペンサ。
  5. 前記飲料が炭酸ガスを含有する発泡飲料であり、前記飲用容器に注がれた前記飲料の液面、該飲料から湧出した泡または追加的に供給された泡の上面、を検出する液面検出手段をさらに備え、
    前記制御手段による前記重量に応じた前記開閉バルブに対する閉鎖制御に先立って、前記液面検出手段による前記液面または前記泡の上面が所定位置に到達したことが検出されたときは、前記制御手段は前記開閉バルブを閉鎖制御することを特徴とする請求項4に記載の飲料ディスペンサ。
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