JP3606622B2 - 発泡飲料の自動定量注出装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、生ビール等の炭酸ガスを含有する発泡飲料を注出分配する発泡飲料の自動定量注出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
発泡飲料の自動定量注出装置で扱われる炭酸ガスを含有する発泡飲料としては、生ビール、コーラ、ジュースなど各種あるが、ここでは、生ビールを例として説明する。
【0003】
従来の生ビールの自動定量注出装置は、図16のように構成されている。
すなわち、注出ボタンaが押されるとタイマー装置bが働いて注出弁cが一定時間開くように注出弁駆動装置dを動作し、これにより、容器eに一定量の生ビールが注出されるようになっている。
【0004】
また、例えば大ジョッキ、小ジョッキ等の異なるサイズの容器eを併用して生ビールを分配注出する場合、異なるサイズの容器eの数に相応する注出ボタンa,aを設け、注出ボタンa,aを選択使用することにより各々の容器eに合った定量注出ができるように構成されていた。
【0005】
また、注出弁cの開時間の設定は、大ジョッキならこの時間、小ジョッキならこの時間と、予め規定した大きさ,形状の容器eを基準としてタイマー装置bの時間設定を行ない、この状態で出荷するようにしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように従来の装置は、注出弁の開時間の設定は、大ジョッキならこの時間、小ジョッキならこの時間と、予め規定した大きさ,形状の容器eを基準としてタイマー装置の時間設定を行ったものとなっていた。
【0007】
したがって、予め規定した大きさ,形状の容器であれば、何等問題なく容器に合った定量注出が可能であるが、実際使用される容器は、店によって大きさ,形状がマチマチのことが多いのが実情であり、顧客の要求に合った注出状態、すなわち、液や泡が好みに合った量,比率とならない場合があった。
【0008】
また、容器の変更等にも容易に対処することができず、極めて不便であった。
本発明は、上記事情に基づきなされたもので、利用者が予め容器に注がれた発泡飲料の好ましい状態を装置に記憶させることができ、その後は、誰が操作しても記憶したときと同じ注出状態が自動的に得られ、容器の変更等にも容易に対処することができる極めて利便性の高い発泡飲料の自動定量注出装置を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するための第1の手段として、注出弁を開くことにより容器内に炭酸ガスを含有する発泡飲料を注出する発泡飲料の自動定量注出装置であって、前記注出弁を開閉駆動する注出弁駆動装置と、前記注出弁を開く信号を入力するための飲料注出開始入力手段と、前記容器内に注出される飲料の液面を検知する液面検知装置と、前記飲料注出開始入力手段の入力信号を受けて前記注出弁を開くべく前記注出弁駆動装置を作動させると共に、前記液面検知装置により前記容器内に注出される飲料の液面が予め設定された位置まで上昇してきたことが検知されると前記注出弁駆動装置を作動させて前記注出弁を閉じるように制御する制御装置と、この制御装置に対し、前記容器に応じた飲料の注出状態となるときの前記液面検知装置が読取った位置と前記注出弁駆動装置の開閉時間とを予め記憶させると共に記憶した情報に伴う注出動作を実行するように制御させるティーチング手段とを具備してなる構成としたものである。
【0010】
また、第2の手段として、注出弁を開くことにより容器内に炭酸ガスを含有する発泡飲料を注出すると共に泡付弁を開くことにより容器内に飲料の泡を注出する発泡飲料の自動定量注出装置であって、前記注出弁を開閉駆動する注出弁駆動装置と、前記泡付弁を開閉駆動する泡付弁駆動装置と、前記注出弁を開く信号を入力するための飲料注出開始入力手段と、前記泡付弁を開く信号を入力するための泡付け開始入力手段と、前記容器内に注出される飲料の液面または泡面を検知する液面検知装置と、前記飲料注出開始入力手段の入力信号を受けて前記注出弁を開くべく前記注出弁駆動装置を作動させると共に、前記液面検知装置により前記容器内に注出される飲料の液面が予め設定された位置まで上昇してきたことが検知されると前記注出弁駆動装置を作動させて前記注出弁を閉じ、かつ、前記泡付け開始入力手段の入力信号を受けて前記泡付弁を開くべく前記泡付弁駆動装置を作動させると共に、前記液面検知装置により前記容器内に注出される飲料の泡面が予め設定された位置まで上昇してきたことが検知されると前記泡付弁駆動装置を作動させて前記泡付弁を閉じるように制御する制御装置と、この制御装置に対し、前記容器に応じた飲料の注出状態となるときの前記液面検知装置が読取った位置と前記注出弁駆動装置の開閉時間、及び前記容器に応じた泡の注出状態となるときの前記液面検知装置が読取った位置と前記泡付弁駆動装置の開閉時間とを予め記憶させると共に記憶した情報に伴う注出動作及び泡付け動作を実行するように制御させるティーチング手段とを具備してなる構成としたものである。
【0011】
また、第3の手段として、注出弁を開くことにより容器内に炭酸ガスを含有する発泡飲料を注出する発泡飲料の自動定量注出装置であって、前記容器を載置する載置台と、この載置台を傾斜させるための台傾斜駆動装置と、前記注出弁を開閉駆動する注出弁駆動装置と、前記注出弁を開く信号を入力するための飲料注出開始入力手段と、前記容器内に注出される飲料の液面を検知する液面検知装置と、前記飲料注出開始入力手段の入力信号を受けて前記容器が傾斜状態となるように前記台傾斜駆動装置を作動させると共に前記注出弁を開くべく前記注出弁駆動装置を作動させ、前記液面検知装置により前記容器内に注出される飲料の液面が予め設定された位置まで上昇してきたことが検知されると前記台傾斜駆動装置を作動させて容器を起立状態とする共に前記注出弁駆動装置を作動させて前記注出弁を閉じるように制御する制御装置と、この制御装置に対し、前記容器に応じた飲料の注出状態となるときの前記液面検知装置が読取った位置と前記注出弁駆動装置の開閉時間とを予め記憶させると共に記憶した情報に伴う注出動作を実行するように制御させるティーチング手段とを具備してなる構成としたものである。
【0012】
また、第4の手段として、注出弁を開くことにより容器内に炭酸ガスを含有する発泡飲料を注出すると共に泡付弁を開くことにより容器内に飲料の泡を注出する発泡飲料の自動定量注出装置であって、前記容器を載置する載置台と、この載置台を傾斜させるための台傾斜駆動装置と、前記注出弁を開閉駆動する注出弁駆動装置と、前記泡付弁を開閉駆動する泡付弁駆動装置と、前記注出弁を開く信号を入力するための飲料注出開始入力手段と、前記泡付弁を開く信号を入力するための泡付け開始入力手段と、前記容器内に注出される飲料の液面または泡面を検知する液面検知装置と、前記飲料注出開始入力手段の入力信号を受けて前記容器が傾斜状態となるように前記台傾斜駆動装置を作動させると共に前記注出弁を開くべく前記注出弁駆動装置を作動させ、前記液面検知装置により前記容器内に注出される飲料の液面が予め設定された位置まで上昇してきたことが検知されると前記台傾斜駆動装置を作動させて容器を起立状態とする共に前記注出弁駆動装置を作動させて前記注出弁を閉じ、かつ、前記泡付け開始入力手段の入力信号を受けて前記泡付弁を開くべく前記泡付弁駆動装置を作動させると共に、前記液面検知装置により前記容器内に注出される飲料の泡面が予め設定された位置まで上昇してきたことが検知されると前記泡付弁駆動装置を作動させて前記泡付弁を閉じるように制御する制御装置と、この制御装置に対し、前記容器に応じた飲料の注出状態となるときの前記液面検知装置が読取った位置と前記注出弁駆動装置の開閉時間、及び前記容器に応じた泡の注出状態となるときの前記液面検知装置が読取った位置と前記泡付弁駆動装置の開閉時間とを予め記憶させると共に記憶した情報に伴う注出動作及び泡付け動作を実行するように制御させるティーチング手段とを具備してなる構成としたものである。
【0013】
【作用】
すなわち、本発明は、第1の手段の発泡飲料の自動定量注出装置によれば、制御装置に対し、容器に応じた飲料の注出状態となるときの液面検知装置が読取った位置と注出弁駆動装置の開閉時間とを予め記憶させると共に記憶した情報に伴う注出動作を実行するように制御させるティーチング手段を設けたから、利用者が予め容器に注がれた発泡飲料の好ましい状態を装置に記憶させることができ、その後は、誰が操作しても記憶したときと同じ飲料の注出状態が自動的に得られると共に、容器の変更等に容易に対処することが可能となる。
【0014】
また、第2の手段の発泡飲料の自動定量注出装置によれば、制御装置に対し、容器に応じた飲料の注出状態となるときの液面検知装置が読取った位置と注出弁駆動装置の開閉時間、及び容器に応じた泡の注出状態となるときの液面検知装置が読取った位置と泡付弁駆動装置の開閉時間とを予め記憶させると共に記憶した情報に伴う注出動作及び泡付け動作を実行するように制御させるティーチング手段を設けたから、利用者が予め容器に注がれた発泡飲料の好ましい状態を装置に記憶させることができ、その後は、誰が操作しても記憶したときと同じ液量,泡量となる注出状態が自動的に得られると共に、容器の変更等に容易に対処することが可能となる。
【0015】
また、第3の手段の発泡飲料の自動定量注出装置によれば、容器を載置する載置台を傾斜させ、発泡飲料を容器の壁に沿わせるように流下させて発泡を抑制しながら注出するより安定した注出が可能な装置において、制御装置に対し、容器に応じた飲料の注出状態となるときの液面検知装置が読取った位置と注出弁駆動装置の開閉時間と載置台の傾斜動作状態とを予め記憶させると共に記憶した情報に伴う注出動作及び載置台の傾斜動作状態を実行するように制御させるティーチング手段を設けたから、利用者が予め容器に注がれた発泡飲料の好ましい状態を装置に記憶させることができ、その後は、誰が操作しても記憶したときと同じ飲料の注出状態が自動的に得られると共に、容器の変更等に容易に対処することが可能となる。
【0016】
また、第4の手段の発泡飲料の自動定量注出装置によれば、容器を載置する載置台を傾斜させ、発泡飲料を容器の壁に沿わせるように流下させて発泡を抑制しながら注出するより安定した注出が可能な装置において、制御装置に対し、容器に応じた飲料の注出状態となるときの液面検知装置が読取った位置と注出弁駆動装置の開閉時間、及び容器に応じた泡の注出状態となるときの液面検知装置が読取った位置と泡付弁駆動装置の開閉時間と載置台の傾斜動作状態とを予め記憶させると共に記憶した情報に伴う注出動作及び泡付け動作及び載置台の傾斜動作状態を実行するように制御させるティーチング手段を設けたから、利用者が予め容器に注がれた発泡飲料の好ましい状態を装置に記憶させることができ、その後は、誰が操作しても記憶したときと同じ液量,泡量となる注出状態が自動的に得られると共に、容器の変更等に容易に対処することが可能となる。
【0017】
【実施例】
以下、本発明の一実施例について図1ないし図15を参照して説明する。
図1は本発明による生ビールの自動定量注出装置の基本構成を示すものである。 図1中1は注出装置本体であり、この注出装置本体1内には冷凍装置2と、冷却水槽3が設けられている。冷却水槽3内の冷却水4は冷凍装置2により冷却される。冷却水槽3内には、飲料冷却管としてのビール冷却管5が配設されており、冷却水4と熱交換するようになっている。
【0018】
ビール冷却管5の一端は注出弁6と泡付弁7に分岐して接続されており、各弁6,7には注出ノズル8,9が取付けられている。また、ビール冷却管5の他端は飲料導入管としてのビール導入管11に接続されている。
【0019】
また、飲料容器である生ビール樽12の飲料取出口には、ディスペンスヘッド23が着脱可能に装着されている。このディスペンスヘッド23は、生ビール樽12内に設けられている図示していないサイフォン管に接続されており、ディスペンスヘッド23の上端はビール導入管11と連通している。
【0020】
また、炭酸ガス供給源である炭酸ガスボンベ13内の炭酸ガスは、定圧弁14、、ガス導管15a、ガス開閉弁16、およびガス導管15bからなるガス供給経路を介して、ディスペンスヘッド23のガス導入口18に導かれている。17はガス供給経路のガス開閉弁16の配設位置よりもディスペンスヘッド23側のガス圧力を検知するガス圧力検知手段としての圧力センサである。
【0021】
一方、注出ノズル8と注出ノズル9は、注出装置本体1の前面側中央部に形成された凹所に臨んでおり、その下方には容器としてのジョッキ19が載置できる容器支持手段25が設けられている。容器支持手段25は、載置台としてのジョッキ台26と、このジョッキ台26を傾斜させるリニアヘッド付ステッピングモータからなる台傾斜駆動装置27からなる。ジョッキ台26はL字状を呈し、その垂直板部の裏面上端部を軸28を介して凹所の垂直壁面部に枢着することにより回動可能となっている。
【0022】
また、台傾斜駆動装置27は、突没可能なリニアヘッド27aと、このリニアヘッド27aを駆動するステッピングモータ27bからなる。台傾斜駆動装置27のステッピングモータ27bを駆動することにより、リニアヘッド27aが突出してジョッキ台26の垂直板部の裏面を押し、ジョッキ台26が図中二点鎖線で示すように軸28を回動支点として傾斜するようになっている。
【0023】
注出装置本体1の上部前面には、図2に示すように、停止ボタン50、泡付開始入力手段である泡付ボタン51、注出開始入力手段である大ジョッキ用の第1の注出ボタン(以後、大ボタンという)52、および注出開始入力手段である小ジョッキ用の第2の注出ボタン(以後、小ボタンという)53を配置した操作パネル54と、図3に示すように、ティーチングボタンとしての液量ボタン60、増ボタン61、減ボタン62、泡上ボタン63、及び泡下ボタン64を配置したティーチングパネル65とが配設されている。
【0024】
また、注出装置本体1内の上部には、制御装置30とガス圧力制御装置40が配設されている。
制御装置30は、詳しく図示していないがマイクロコンピュータを内蔵しており、この制御装置30には、図4に示すように、前記台傾斜駆動装置27、注出弁6を開閉操作する電磁弁からなる注出弁駆動装置21、泡付弁7を開閉操作する電磁弁からなる泡付弁駆動装置22、注出装置本体1の背面に配置されたガス圧力検知手段である圧力センサ17、および後述する液面検知装置31が電気的に接続されている。
【0025】
さらに、制御装置30には、前記操作パネル54に配設された停止ボタン50,泡付ボタン51,大ボタン52,小ボタン53、及び、ティーチングパネル65に配設された液量ボタン60,増ボタン61,減ボタン62,泡上ボタン63,泡下ボタン64が、また、ティーチングパネル65に配設されたティーチングボタンとしての液量ボタン60,増ボタン61,減ボタン62,泡上ボタン63,泡下ボタン64が電気的に接続されている。
【0026】
ガス圧力制御装置40は、図5に示すようにビール導入管11に設けた温度センサ41、およびガス導管15aとガス導管15bとの間に設けたガス圧力調整手段としてのガス開閉弁16、およびガス開閉弁16を開いてガス導管15bより生ビール樽12へ供給されるガス圧力を検知するガス圧力検知手段である圧力センサ17、大ボタン52及び小ボタン53と電気的に接続されており、温度センサ41、圧力センサ17の検知信号が各々入力されるようになっている。
【0027】
ガス圧力制御装置40は詳しく図示していないがマイクロコンピュータを内蔵しており、予め温度と圧力の関係を記憶させておき温度センサ41の検知信号に応じて生ビール樽12に供給する炭酸ガス圧力を演算し、演算値と圧力センサ17の検知信号を比較し、この比較値が零となるようガス開閉弁16を開閉制御して、炭酸ガスボンベ13内の炭酸ガスを定圧弁14を介して導入し生ビール樽12内のガス圧力を生ビールの温度に応じた演算値に制御する。生ビール樽12内のガス圧力は、注出ボタンである大ボタン52,小ボタン53の入力信号によって補正されるようになっている。
【0028】
前記液面検知装置31は、反射型光センサなどの光電式のものからなり、図6に示すように検出距離によって異なる受光量を電気信号(図6では電圧)に変換し、電気信号の大きさによりジョッキ19内の生ビールの液面、または泡面高さを検知するものである。制御装置30に液面検知装置31の電気信号が入力され、この電気信号に基づいて制御装置30により前記台傾斜駆動装置27の注出弁6や泡付弁7の駆動装置が駆動制御されるようになっている。
【0029】
つぎに、この様に構成された自動定量注出装置の動作について図1、図5ないし図11を参照して説明する。
先ず、図1において予め定圧弁14を用いて炭酸ガスボンベ13内の炭酸ガスを減圧しガス導管15aに導入する。ビール導入管11部に設けた温度センサ41の検知信号がガス圧力制御装置40に入力されており、マイクロコンピューターにより生ビール樽12に供給する炭酸ガス圧力を演算し、ガス開閉弁16を開きガス導管15b部に設けた圧力センサ17が圧力を検出する。
【0030】
この圧力センサ17の検出値と演算値を比較し、この比較値が零となるようガス開閉弁16を開閉して、温度センサ41で後述するように検出した温度に応じた演算値の圧力に制御する。炭酸ガスはガス導管15bからディスペンスヘッド23を介して生ビール樽12に供給する。そして、この炭酸ガス圧力により生ビール樽12内の生ビールを注出可能な状態とする。ガス圧力の制御については図7のフローチャートで示すように注出ボタンすなわち大ボタン52(小ボタン53)の投入ごとに補正されるようになっている。
【0031】
ビール導入管11の温度センサ41の検知信号により生ビール樽12内の生ビールの温度を測定する方法としては、ビール導入管11におけるビール注出前のビール温度と単位時間注出後のビール温度を温度センサ41で測定し、その時の温度変化率と生ビール樽12内の生ビールの温度との関係を予めデータとしてガス圧を制御装置30に記憶させておき、この記憶されたデータに基づき、ビール導入管11で得られた温度情報から生ビール樽12内の温度を算出する方法を採用している。
【0032】
図1では温度センサ41をビール導入管11に設けた例で示したが、別な方法として、図示していないが温度センサ41を生ビール樽12の外表面に貼りつける等、接触させて生ビール樽12の表面温度を測定し生ビールの温度を算出する方法でも実施できる。このようにして生ビール樽12内には生ビールの温度に見合った圧力の炭酸ガスが供給される。
【0033】
そして、生ビールを注出するに当たってジョッキ台26の上にジョッキ19を載置する。この時、ジョッキ台26は図9に示すように傾斜状態になっておらず、ジョッキ19が直立状態に載置される。この後、図8のステップS1 で示すように注出ボタンすなわち大ボタン52(小ボタン53)を押すことになる。ステップS2 としては液面検知装置31で検知する予め設定する第1の液位(ジョッキ19を傾斜保持し生ビールをジョッキ19内に注出する時、溢出しそうになる液面または泡面の液位)として制御装置30に図6の液面検知装置31の出力特性から図10に示した検出距離H1 の電気信号として予め入力する。
【0034】
ステップS3 は同様にジョッキ19に満杯に生ビールを注出するため最終的に生ビールまたは泡の注出を停止する第2の液位で図11に示した検出距離H2 の電気信号として制御装置30に予め入力する。ステップS4 で示すように圧力センサ17により生ビール樽12に供給される炭酸ガス圧力が検知されマイクロコンピューターを設けてなる制御装置30に入力される。
【0035】
これにより、ステップS5 で示すようにジョッキ19の容積に合せて生ビールの注出時間として注出弁6の開時間、すなわち、注出弁駆動装置21のオン時間が演算され、かつ、ステップS6 で示すように台傾斜駆動装置27が作動して図10に示すようにジョッキ台26を傾斜駆動し、ジョッキ19を注出弁6の注出ノズル8に対して傾斜して保持する。
【0036】
ついで、制御装置30により、ステップS7 で示すように注出弁駆動装置21が「オン」して注出弁6が開き生ビールが注出ノズル8からジョッキ19内に注出される。ジョッキ19内に注出された生ビールはジョッキ19の内壁を沿うようにして、緩やかに流下し、ジョッキ19内に貯液される。このとき、注出の際、生ビールから一部炭酸ガスが遊離発泡し、ジョッキ19内の上面側に泡層を形成する。そして、液面及び泡面が上昇する。
【0037】
ステップS8 で示すようにステップS2 で設定した液面検知装置31の第1の液位まで、液面および泡面が上昇してきたとき、液面検知装置31がこれを検知し、制御装置30に信号を送り、制御装置30はこの検知信号を受けてステップS9 で示すように台傾斜駆動装置27を「オフ」に制御して、容器のジョッキ台26およびジョッキ19が図11のように直立状態に戻す。
【0038】
ジョッキ19を直立させると、傾斜時よりもジョッキ19内の液面または泡面の位置がH3 まで下降するため生ビールはさらに注出される。そして、ステップS10で示すようにステップS3 で予め設定された第2の液位まで液面または泡面が上昇してきたことを液面検知装置31が検知し、この検知信号を受けて制御装置30はステップS14,S15で示すように注出弁駆動装置21および泡付弁駆動装置22を順次オフ制御し、注出弁6および泡付弁7を閉じ生ビールの注出を停止し終了する。
【0039】
液面検知装置31が第2の液位を検知していない場合には、ステップS11で示すように、ステップS5 で演算した注出弁6の開時間が経過していない時は生ビールは注出され続けステップS10とステップS11をループし第2の液位まで液面及び泡面が上昇してきたことを液面検知装置31が検知しステップS14で示すように注出弁駆動装置21がオフ制御されて注出弁6が閉じ、泡付弁駆動装置22がオフ制御されて泡付弁7が閉じ、生ビールの注出サイクルを終了する。
【0040】
ステップS10とステップS11をループ中にステップS5 で演算された注出弁開時間が終了した時、ステップS12で示すように注出弁駆動装置21が「オフ」となり注出弁6が閉止する。
【0041】
一方、ステップS13で示すように、注出弁駆動装置21が「オフ」した後、泡付弁駆動装置22が「オン」になって泡付弁7が開き、泡がジョッキ19内に注出されジョッキ19内に泡面が上昇し、液面検知装置31が第2の液位を検知し、この信号を受けて制御装置30はステップS15で示すように泡付弁駆動装置22を「オフ」にして泡付弁7を閉じ、生ビールの注出、泡の注出を終了する。
【0042】
図12の(a)〜(e)は上記の自動注出の一連の動きを示すもので、
(a)は、ジョッキ19をジョッキ台26にセットし、この後、ジョッキ19の大きさに合わせて操作パネル54(図2参照)の注出ボタンである大ボタン52または小ボタン53を押した状態を示す。
【0043】
これにより自動注出動作が開始され、押した大ボタン52または小ボタン53が点燈し、ジョッキ台26が傾斜を開始する。
(b)は、ジョッキ台26の傾斜が完了した状態を示し、この後、ビール注出が開始される。
【0044】
そして、(c)で示すように、ティーチングパネル65(図3参照)の液量ボタン60で設定したビール注出量に達するか泡下ボタン64で設定した高さまで泡の位置が上がると、ジョッキ台26が戻り始める。
【0045】
なお、液量ボタン60で設定したビール注出量に達していない場合は、設定量までビールを注出する。ジョッキ19が傾いている内に設定量に達している場合は次の泡付を始める。
【0046】
(d)は泡付を始めた状態を示す。
そして、(e)で示すように泡上ボタン63で設定した高さまで泡付けを行うと、全ての動作が完了し、点燈していた大ボタン52または小ボタン53が消燈するようになっている。
【0047】
このような生ビールの自動定量注出動作は、利用者が予めジョッキ19に注がれたビールの好ましい状態を装置に記憶させることで、その後は、誰が操作しても記憶したときと同じ注出状態が自動的に得られるようになっている。
【0048】
すなわち、本発明の装置は、制御装置30(図4参照)に対し、ジョッキ19に応じたビールの注出状態となるときの液面検知装置31が読取った位置と、注出弁駆動装置21の開閉時間及びジョッキ19に応じた泡の注出状態となるときの液面検知装置31が読取った位置と、泡付弁駆動装置22の開閉時間と、ジョッキ台26の傾斜動作状態とを予め記憶させると共に記憶した情報に伴う注出動作及び泡付け動作及びジョッキ台26の傾斜動作状態を実行するように制御させるティーチング手段70を有している。
【0049】
ティーチング手段70は、制御装置30と、この制御装置30に接続された図4に示す各種装置で構成される。
次に、この注出装置において、ジョッキ台26を起こす位置を設定する手順、注出装置にビールの液量を設定する手順、及び泡付けする位置を設定する手順について、図2、図3、図4、図13ないし図15を参照して説明する。
【0050】
まず、その前にティーチングパネル65に配設された液量ボタン60,増ボタン61,減ボタン62,泡上ボタン63,泡下ボタン64が持つ意味を説明する。
【0051】
泡上ボタン63は、ジョッキ19が直立しているときの泡の上面の位置を設定するもの。
泡下ボタン64は、ジョッキ19が傾斜しているときにビールがこぼれないうちにジョッキ19を直立させる位置を設定するもの。
【0052】
液量ボタン60は、ジョッキ19に注出したいビール液の量を設定するもの。
増ボタン61は、ビールを注出せずにビール液の量を増やす方向に設定するもの。
【0053】
減ボタン62は、ビールを注出せずにビール液の量を減らす方向に設定するものである。
ティーチングの手順は、以下の通りである。
1.実際にビールを注出しながら「ジョッキ台」位置を決める。
2.実際にビールを注出しながら「泡下」位置を決める。
3.続いて再度ビールを注出しながら「液量」を決める。
4.最後にきめ他液量の上に泡を乗せて、「泡上」を決める。
5.自動注出を行い、設定した液量と泡位置を確認する。
6.「泡上」の位置が高過ぎる(泡が多い)場合は泡を捨てて再度「泡上」を決める。
【0054】
次に、ジョッキ台26を起こす位置を設定する手順について説明する。
先ず、空のジョッキ19をジョッキ台26に置く。次に泡下ボタン64を押す。ついで、注出ボタンである大ボタン52または小ボタン53を押すとジョッキ台26が傾きだす。ジョッキ19が傾くとビールが出始めるが、自動的には止まらない。
【0055】
そして、実際の注出時にジョッキ台26を起こそうと思った位置までビールが注がれた時に操作パネル54に配設された停止ボタン54を押す。すると停止ボタン54を押した位置での光の反射量が液面検知装置31から制御装置30に送られ、制御装置30は実際の注出時に於いての設定値を算出し記憶する。
【0056】
次に図2,図3、及び図13のフローチャートを参照して「泡下」のティーチング方法について説明する。
まず、ステップS1で示すように、「泡下」の設定を行うジョッキ19をジョッキ台26にセットした後、ステップS2で示すようにティーチングパネル65上の泡下ボタン64を押す。この時、泡下ボタン64が点燈状態となる。
【0057】
次に、ステップS3で示すように、ジョッキ19が大ジョッキであるか小ジョッキであるかを確認し、ジョッキ19が大ジョッキの場合には、ステップS4で示すように、操作パネル54上の注出ボタンである大ボタン52を押し、小ジョッキの場合には、ステップS5で示すように、操作パネル54上の注出ボタンである小ボタン53を押す。押した大ボタン52または小ボタン53に「泡下」の位置設定がなされる。
【0058】
この時、押した大ボタン52または小ボタン53が点燈し、ステップS6で示すように、ジョッキ台26が傾き、ジョッキ台26が所定の位置まで傾くと、ビールの注出が始まる。
【0059】
そして、ステップS7で示すように、ビールが設定位置まで上がったか否かを確認し、ビールが溢れる直前の状態となったら、ステップS8で示すように、操作パネル54上の停止ボタン50を押してビールが溢れる直前の位置を決める。停止ボタン50を押した時の液面検知装置31の反射光量を読み取り、制御装置30は「泡下」位置を記憶する。
【0060】
次に図2,図3、及び図14のフローチャートを参照して「液量」のティーチング方法について説明する。
まず、ステップS1で示すように、「液量」の設定を行うジョッキ19をジョッキ台26にセットした後、ステップS2で示すようにティーチングパネル65上の液量ボタン60を押す。この時、液量ボタン60が点燈状態となる。
【0061】
次に、ステップS3で示すように、ジョッキ19が大ジョッキであるか小ジョッキであるかを確認し、ジョッキ19が大ジョッキの場合には、ステップS4で示すように、操作パネル54上の注出ボタンである大ボタン52を押し、小ジョッキの場合には、ステップS5で示すように、操作パネル54上の注出ボタンである小ボタン53を押す。押した大ボタン52または小ボタン53に「液量」の位置設定がなされる。
【0062】
この時、押した大ボタン52または小ボタン53が点燈し、ステップS6で示すように、ジョッキ台26が傾き、ジョッキ台26が所定の位置まで傾くと、ビールの注出が始まる。
【0063】
そして、ステップS7で示すように、ビールが設定したいだけ注出されたか否かを確認し、ビールが設定したいだけ注出された状態となったら、ステップS8で示すように、操作パネル54上の停止ボタン50を押して液量を決める。停止ボタン50を押した時の液面検知装置31の反射光量を読み取り、制御装置30は「液量」位置を記憶する。
【0064】
次に図2,図3、及び図15のフローチャートを参照して「泡上」のティーチング方法について説明する。
まず、ステップS1で示すように、「液量」を設定したジョッキ19をジョッキ台26にセットした後、ステップS2で示すように操作パネル54上の泡付ボタン51を押し、「液量」を設定したジョッキ19の上に必要量の泡を乗せる。
【0065】
次に、ステップS3で示すように、泡が設定位置まで入ったか否かを確認し、泡が設定位置まで入ったところでステップS4で示すように、泡付ボタン51から指を離し泡付動作を停止する。
【0066】
次に、ステップS5で示すように、ティーチングパネル65上の泡上ボタン63を押す。この時、泡上ボタン63が点燈する。
この後、ステップS6で示すように、ジョッキ19が大ジョッキであるか小ジョッキであるかを確認し、ジョッキ19が大ジョッキの場合には、ステップS7で示すように、操作パネル54上の注出ボタンである大ボタン52を押し、小ジョッキの場合には、ステップS8で示すように、操作パネル54上の注出ボタンである小ボタン53を押す。押した大ボタン52または小ボタン53に「泡上」が設定される。
【0067】
この時、押した大ボタン52または小ボタン53が点燈するが、ジョッキ台26は動かずビールも出ない。
そして、ステップS9で示すように、操作パネル54上の停止ボタン50を押す。停止ボタン50を押した時の液面検知装置31の反射光量を読み取り、制御装置30は「泡上」位置を記憶する。
【0068】
次に、設定した「液量」を変えたい場合の簡易な方法について説明する。
この方法は、ビールを実際に注出しないで液量を変える方法である。
まず、ティーチングパネル65上の液量ボタン60を押す。この時、液量ボタン60が点燈する。
【0069】
次に、ティーチングパネル65上の増ボタン61または減ボタン62を必要回数押す。増ボタン61及び減ボタン62は、1回押す毎に液量の設定が0.2秒刻みで増減するようになっている。
【0070】
次に、操作パネル54上の注出ボタンである大ボタン52または小ボタン53を押す。押した大ボタン52または小ボタン53に「液量」が変更される。この時、押した大ボタン52または小ボタン53が点燈する。
【0071】
この後、操作パネル54上の停止ボタン60を押し、装置に変更した「液量」を記憶されることになる。
このように、本発明の装置は、利用者が予めジョッキ19に注がれたビールの好ましい状態における「ジョッキ台」,「泡下」,「液量」,「泡上」等のティーチングによる設定値を制御装置30に記憶させることができ、また、実際の注出動作時には、注出操作の度毎に、上述のように制御装置30に記憶されたティーチングによる設定値に対して圧力、温度による補正を行ってビールの適正な注出を行う事ができるようになっている。
【0072】
したがって、その後は、誰が操作しても記憶したときと同じ液量,泡量となる注出状態が自動的に得られ、容器の変更等にも容易に対処することができる極めて利便性の高いものとなる。
【0073】
なお、上述の一実施例において、生ビールを自動定量注出する装置について説明したが、これに限らず、他の発泡飲料を自動定量注出する装置に適用しても良い事は勿論である。
その他、本発明は上記実施例に限らず、要旨を変えない範囲で種々変形実施可能なことは勿論である。
【0074】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明によれば、次のような効果を奏する。
請求項1記載の発泡飲料の自動定量注出装置によれば、制御装置に対し、容器に応じた飲料の注出状態となるときの液面検知装置が読取った位置と注出弁駆動装置の開閉時間とを予め記憶させると共に記憶した情報に伴う注出動作を実行するように制御させるティーチング手段を設けたから、利用者が予め容器に注がれた発泡飲料の好ましい状態を装置に記憶させることができ、その後は、誰が操作しても記憶したときと同じ飲料の注出状態が自動的に得られると共に、容器の変更等に容易に対処することが可能となる。
【0075】
また、請求項2記載の発泡飲料の自動定量注出装置によれば、制御装置に対し、容器に応じた飲料の注出状態となるときの液面検知装置が読取った位置と注出弁駆動装置の開閉時間、及び容器に応じた泡の注出状態となるときの液面検知装置が読取った位置と泡付弁駆動装置の開閉時間とを予め記憶させると共に記憶した情報に伴う注出動作及び泡付け動作を実行するように制御させるティーチング手段を設けたから、利用者が予め容器に注がれた発泡飲料の好ましい状態を装置に記憶させることができ、その後は、誰が操作しても記憶したときと同じ液量,泡量となる注出状態が自動的に得られると共に、容器の変更等に容易に対処することが可能となる。
【0076】
また、請求項3記載の発泡飲料の自動定量注出装置によれば、容器を載置する載置台を傾斜させ、発泡飲料を容器の壁に沿わせるように流下させて発泡を抑制しながら注出するより安定した注出が可能な装置において、制御装置に対し、容器に応じた飲料の注出状態となるときの液面検知装置が読取った位置と注出弁駆動装置の開閉時間と載置台の傾斜動作状態とを予め記憶させると共に記憶した情報に伴う注出動作及び載置台の傾斜動作状態を実行するように制御させるティーチング手段を設けたから、利用者が予め容器に注がれた発泡飲料の好ましい状態を装置に記憶させることができ、その後は、誰が操作しても記憶したときと同じ飲料の注出状態が自動的に得られると共に、容器の変更等に容易に対処することが可能となる。
【0077】
また、請求項4記載の発泡飲料の自動定量注出装置によれば、容器を載置する載置台を傾斜させ、発泡飲料を容器の壁に沿わせるように流下させて発泡を抑制しながら注出するより安定した注出が可能な装置において、制御装置に対し、容器に応じた飲料の注出状態となるときの液面検知装置が読取った位置と注出弁駆動装置の開閉時間、及び容器に応じた泡の注出状態となるときの液面検知装置が読取った位置と泡付弁駆動装置の開閉時間と載置台の傾斜動作状態とを予め記憶させると共に記憶した情報に伴う注出動作及び泡付け動作及び載置台の傾斜動作状態を実行するように制御させるティーチング手段を設けたから、利用者が予め容器に注がれた発泡飲料の好ましい状態を装置に記憶させることができ、その後は、誰が操作しても記憶したときと同じ液量,泡量となる注出状態が自動的に得られると共に、容器の変更等に容易に対処することが可能となる。
発泡飲料の温度に見合った適正な炭酸ガス圧力の自動調整が確実に行なえて、飲料内に溶存する炭酸ガス量を常に適正な状態に保つことができ、かつ、容器から発泡飲料が溢出することなく容器一杯に満たされた状態で注出でき、発泡量も適切に制御でき常に安定した状態で注出できる。さらに、1台の装置で1個または異なるサイズの複数の容器を併用しても各々の容器から発泡飲料を溢出すること無く容器一杯に満たされた状態で注出することができる発泡飲料の自動定量注出装置並びに発泡飲料注出装置における容器内ガス圧力制御装置を提供できるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す概略的構成図。
【図2】同実施例の操作パネルの正面図。
【図3】同実施例のティーチングパネルの正面図。
【図4】同実施例の制御系を示すブロック図。
【図5】同実施例のガス圧力制御系を示すブロック図。
【図6】同実施例の液面検知装置の出力特性を示す図。
【図7】同実施例の注出動作状態を示すフローチャート図。
【図8】同実施例の注出動作状態を示すフローチャート図。
【図9】同実施例の注出動作状態を説明する図。
【図10】同実施例の注出動作状態を説明する図。
【図11】同実施例の注出動作状態を説明する図。
【図12】同実施例の自動注出の一連の動きを示す説明図。
【図13】同実施例の「泡下」のティーチング方法を示すフローチャート。
【図14】同実施例の「液量」のティーチング方法を示すフローチャート。
【図15】同実施例の「泡上」のティーチング方法を示すフローチャート。
【図16】従来例を示す概略的構成図。
【符号の説明】
1…注出装置本体、2…冷凍装置、3…冷却水槽、4…冷却水、5…ビール冷却管(飲料冷却管)、6…注出弁、7…泡付弁、8…注出ノズル、9…注出ノズル、11…ビール導入管(飲料導入管)、12…生ビ−ル樽(飲料容器)、13…炭酸ガスボンベ(ガス供給源)、19…ジョッキ(容器)、21…注出弁駆動装置、22…泡付弁駆動装置、26…ジョッキ台(載置台)、27…台傾斜駆動装置、30…制御装置、31…液面検知装置、50…停止ボタン、51…泡付ボタン、52…大ボタン(注出ボタン/注出開始入力手段)、53…小ボタン(注出ボタン/注出開始入力手段)、54…操作パネル、60…液量ボタン(ティーチングボタン)、61…増ボタン(ティーチングボタン)、62…減ボタン(ティーチングボタン)、63…泡上ボタン(ティーチングボタン)、64…泡下ボタン(ティーチングボタン)、65…ティーチングパネル、70…ティーチング手段。
Claims (4)
- 注出弁を開くことにより容器内に炭酸ガスを含有する発泡飲料を注出する発泡飲料の自動定量注出装置であって、
前記注出弁を開閉駆動する注出弁駆動装置と、
前記注出弁を開く信号を入力するための飲料注出開始入力手段と、
前記容器内に注出される飲料の液面を検知する液面検知装置と、
前記飲料注出開始入力手段の入力信号を受けて前記注出弁を開くべく前記注出弁駆動装置を作動させると共に、前記液面検知装置により前記容器内に注出される飲料の液面が予め設定された位置まで上昇してきたことが検知されると前記注出弁駆動装置を作動させて前記注出弁を閉じるように制御する制御装置と、
この制御装置に対し、前記容器に応じた飲料の注出状態となるときの前記液面検知装置が読取った位置と前記注出弁駆動装置の開閉時間とを予め記憶させると共に記憶した情報に伴う注出動作を実行するように制御させるティーチング手段と、
を具備し、
前記ティーチング手段が、液量設定モードに切り替えるための液量ボタンに加えて、液量設定モードにおいて飲料を注出せずに飲料の量を増やす方向に設定する増ボタン、及び液量設定モードにおいて飲料を注出せずに飲料の量を減らす方向に設定する減ボタンを具備してなることを特徴とする発泡飲料の自動定量注出装置。 - 注出弁を開くことにより容器内に炭酸ガスを含有する発泡飲料を注出すると共に泡付弁を開くことにより容器内に飲料の泡を注出する発泡飲料の自動定量注出装置であって、
前記注出弁を開閉駆動する注出弁駆動装置と、
前記泡付弁を開閉駆動する泡付弁駆動装置と、
前記注出弁を開く信号を入力するための飲料注出開始入力手段と、
前記泡付弁を開く信号を入力するための泡付け開始入力手段と、
前記容器内に注出される飲料の液面または泡面を検知する液面検知装置と、
前記飲料注出開始入力手段の入力信号を受けて前記注出弁を開くべく前記注出弁駆動装置を作動させると共に、前記液面検知装置により前記容器内に注出される飲料の液面が予め設定された位置まで上昇してきたことが検知されると前記注出弁駆動装置を作動させて前記注出弁を閉じ、かつ、前記泡付け開始入力手段の入力信号を受けて前記泡付弁を開くべく前記泡付弁駆動装置を作動させると共に、前記液面検知装置により前記容器内に注出される飲料の泡面が予め設定された位置まで上昇してきたことが検知されると前記泡付弁駆動装置を作動させて前記泡付弁を閉じるように制御する制御装置と、
この制御装置に対し、前記容器に応じた飲料の注出状態となるときの前記液面検知装置が読取った位置と前記注出弁駆動装置の開閉時間、及び前記容器に応じた泡の注出状態となるときの前記液面検知装置が読取った位置と前記泡付弁駆動装置の開閉時間とを予め記憶させると共に記憶した情報に伴う注出動作及び泡付け動作を実行するように制御させるティーチング手段と、
を具備し、
前記ティーチング手段が、液量設定モードに切り替えるための液量ボタンに加えて、液量設定モードにおいて飲料を注出せずに飲料の量を増やす方向に設定する増ボタン、及び液量設定モードにおいて飲料を注出せずに飲料の量を減らす方向に設定する減ボタンを具備するとともに、泡付弁を閉じるときの泡面の高さを指定するためのティーチングボタンを具備してなることを特徴とする発泡飲料の自動定量注出装置。 - 注出弁を開くことにより容器内に炭酸ガスを含有する発泡飲料を注出する発泡飲料の自動定量注出装置であって、
前記容器を載置する載置台と、
この載置台を傾斜させるための台傾斜駆動装置と、
前記注出弁を開閉駆動する注出弁駆動装置と、
前記注出弁を開く信号を入力するための飲料注出開始入力手段と、
前記容器内に注出される飲料の液面を検知する液面検知装置と、
前記飲料注出開始入力手段の入力信号を受けて前記容器が傾斜状態となるように前記台傾斜駆動装置を作動させると共に前記注出弁を開くべく前記注出弁駆動装置を作動させ、前記液面検知装置により前記容器内に注出される飲料の液面が予め設定された位置まで上昇してきたことが検知されると前記台傾斜駆動装置を作動させて容器を起立状態とする共に前記注出弁駆動装置を作動させて前記注出弁を閉じるように制御する制御装置と、
この制御装置に対し、前記容器に応じた飲料の注出状態となるときの前記液面検知装置が読取った位置と前記注出弁駆動装置の開閉時間と載置台の傾斜動作状態を予め記憶させると共に記憶した情報に伴う注出動作及び載置台の傾斜動作状態を実行するように制御させるティーチング手段と、
を具備し、
前記ティーチング手段が、液量設定モードに切り替えるための液量ボタンに加えて、液量設定モードにおいて飲料を注出せずに飲料の量を増やす方向に設定する増ボタン、及び液量設定モードにおいて飲料を注出せずに飲料の量を減らす方向に設定する減ボタンを具備してなることを特徴とする発泡飲料の自動定量注出装置。 - 注出弁を開くことにより容器内に炭酸ガスを含有する発泡飲料を注出すると共に泡付弁を開くことにより容器内に飲料の泡を注出する発泡飲料の自動定量注出装置であって、
前記容器を載置する載置台と、
この載置台を傾斜させるための台傾斜駆動装置と、
前記注出弁を開閉駆動する注出弁駆動装置と、
前記泡付弁を開閉駆動する泡付弁駆動装置と、
前記注出弁を開く信号を入力するための飲料注出開始入力手段と、
前記泡付弁を開く信号を入力するための泡付け開始入力手段と、
前記容器内に注出される飲料の液面または泡面を検知する液面検知装置と、
前記飲料注出開始入力手段の入力信号を受けて前記容器が傾斜状態となるように前記台傾斜駆動装置を作動させると共に前記注出弁を開くべく前記注出弁駆動装置を作動させ、前記液面検知装置により前記容器内に注出される飲料の液面が予め設定された位置まで上昇してきたことが検知されると前記台傾斜駆動装置を作動させて容器を起立状態とする共に前記注出弁駆動装置を作動させて前記注出弁を閉じ、かつ、前記泡付け開始入力手段の入力信号を受けて前記泡付弁を開くべく前記泡付弁駆動装置を作動させると共に、前記液面検知装置により前記容器内に注出される飲料の泡面が予め設定された位置まで上昇してきたことが検知されると前記泡付弁駆動装置を作動させて前記泡付弁を閉じるように制御する制御装置と、
この制御装置に対し、前記容器に応じた飲料の注出状態となるときの前記液面検知装置が読取った位置と前記注出弁駆動装置の開閉時間、及び前記容器に応じた泡の注出状態となるときの前記液面検知装置が読取った位置と前記泡付弁駆動装置の開閉時間と載置台の傾斜動作状態とを予め記憶させると共に記憶した情報に伴う注出動作及び泡付け動作及び載置台の傾斜動作状態を実行するように制御させるティーチング手段と、
を具備し、
前記ティーチング手段が、液量設定モードに切り替えるための液量ボタンに加えて、液量設定モードにおいて飲料を注出せずに飲料の量を増やす方向に設定する増ボタン、及び液量設定モードにおいて飲料を注出せずに飲料の量を減らす方向に設定する減ボタンを具備するとともに、泡付弁を閉じるときの泡面の高さ、及び容器を起立状態に戻すときの液面の高さを指定するための複数のティーチングボタンを具備してなることを特徴とする発泡飲料の自動定量注出装置。
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