JP3496040B2 - ビールディスペンサ - Google Patents
ビールディスペンサInfo
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Description
ョッキに対応可能な定量式のビールディスペンサに関す
る。
使用する業務用のビールディスペンサとしてセルフサー
ビス方式の生ビールディスペンサが普及化している。こ
の生ビールディスペンサは、ベンドステージにジョッキ
をセットした上で販売ボタンを押すだけで、ビール樽に
収容した生ビールを炭酸ガスボンベからのガス加圧によ
りプレッシャライズ式に抽出し、冷却コイル,ビール注
出バルブを通じてジョッキへの定量注入,および泡付け
を全て自動的に行うようにしたものであり、その構成を
図3に示す。
2は生ビールを収容したビール樽、3は炭酸ガスボン
ベ、4がジョッキ(ガラス,陶器製のジョッキ,あるい
は紙製のカップなど)である。ここで、ビールディスペ
ンサ1は本体ケースに冷凍機1aで保冷する冷却水槽1
b,冷却水槽1bに浸漬した冷却コイル1cを内蔵し、
前面のベンドステージ1dには昇降式,または昇降傾動
式のジョッキ受台1e,およびその上方に配置したビー
ル注出バルブ(液バルブと泡バルブを組合せた複合バル
ブ)1fを装備し、さらに本体ケースの前面には販売ボ
タン1gを備えている。
ディスペンスヘッド(炭酸ガス導入通路とビール抽出通
路を備えたコネクタ)2aを介して炭酸ガスボンベ3,
およびビールディスペンサ1の冷却コイル1cとの間に
それぞれ炭酸ガス供給ホース5,ビール供給ホース6が
配管されている。なお、1hは冷却コイル1cの入口側
に接続したビール売切センサである。
ら供給した炭酸ガスがビール樽2に加圧されており、こ
れによりビール樽2に収容した生ビールがプレッシャラ
イズされ、ビール樽2から押し出されたビールがディス
ペンサ1の冷却コイル1cにて適温に冷却される。ま
た、ジョッキ受台1eは下降位置に待機している。この
待機状態でベンドステージ1dのジョッキ受台1eにジ
ョッキ4をセット(ジョッキをセットした状態はセンサ
で検知する)した上で販売ボタン1gを押すと、制御部
からの指令により、まずジョッキ受台1eが昇降シリン
ダの駆動で上昇移動し、受台に載置したジョッキ4をビ
ール注出バルブ1fのノズル先端に近づける。続いてビ
ール注出バルブ1fが開放して冷却コイル1cで適温に
冷やされていたビールが注出バルブ1fを通じてジョッ
キ4に注がれ、同時にジョッキ受台1eも少しずつ下降
し、最後に泡付けが行われる。そして、ジョッキ4への
ビール供給動作が済むとジョッキ受台1eも当初の位置
に復帰した待機状態に戻る。なお、供給動作の繰り返し
によりビール樽2が空になると、売切センサ1hがビー
ル切りを検知し、この売切信号でディスペンサの販売を
停止する。
て、機能拡大を図るために利用者の選択に応じてサイ
ズ,容量の異なる大小二種類のジョッキに対応できるよ
うにしたものが開発されている。このビールディスペン
サでは、大,小のジョッキに対応した選択用の販売ボタ
ンを備えるとともに、制御部では大ジョッキ,小ジョッ
キの選択に合わせてジョッキ受台1eの上昇移動ストロ
ーク,および1回のビール注出量を可変設定するように
している。すなわち、昇降式のジョッキ受台1eにサイ
ズ,容量の大きな大ジョッキをセットし、同時に販売ボ
タン1gで大ジョッキを選択すると、ジョッキ受台1e
は背丈の高い大ジョッキの上面がビール注出バルブ1f
のノズル先端に近接する位置まで上昇して停止し、この
位置で大ジョッキ一杯分に見合った量のビールを注出す
るようにバルブをタイマ制御により開放する。これに対
してサイズ,容量の小さな小ジョッキをセットして小ジ
ョッキの販売ボタンを押すと、この場合にはジョッキ受
台1eは小ジョッキの上面がビール注出バルブ1fに接
近する位置(大ジョッキに対応する停止位置より高い位
置)まで上昇して停止し、この位置で小ジョッキの容量
に見合った量(大ジョッキよりも少ない)のビールを注
出する。
来のビールディスペンサでは、取扱い面でジョッキ受台
1eにセットしたジョッキ4のサイズと、販売ボタン1
gで選択したボタンが一致しない場合には次に記すよう
なトラブルが生じる。すなわち、利用者がジョッキ受台
に小ジョッキをセットしたにもかかわらず、販売ボタン
を押し間違えて大ジョッキのボタンを選択すると、ビー
ル注出量が小ジョッキの容量をオーバーして小ジョッキ
からビールが溢れ出てしまう。逆に大ジョッキをセット
して小ジョッキの販売ボタンを押すと、ジョッキ受台の
上昇移動の際に大ジョッキの上端が注出バルブに接触し
て受台から床に落下したり、受台から脱落しない場合で
も小ジョッキの容量に見合った分のビールしか注がれな
いで注入不足となる。
あり、サイズの異なるジョッキに対応可能な定量式のビ
ールディスペンサを対象に、販売ボタンの押し間違えに
よるトラブルを未然に防止できるように改良したビール
ディスペンサを提供することにある。
に、ディスペンサ本体のベンドステージにビール注出バ
ルブ,およびジョッキ受台を備え、販売ボタンの操作に
より前記ジョッキ受台に載置されたジョッキにビール樽
から抽出したビールをビール注出バルブを通じてジョッ
キに定量注出するようにしたビールディスペンサであ
り、サイズの異なるジョッキに対応した選択用の販売ボ
タンを備え、かつ各販売ボタンごとにジョッキ受台の位
置,ビール注出量が可変設定されるものにおいて、ジョ
ッキ受台にセットされたジョッキのサイズを判別するジ
ョッキセンサと、該ジョッキセンサの信号と販売ボタン
の選択信号に基いて、ジョッキのサイズと販売ボタンの
選択とが一致しないことを条件にビール供給動作を中止
するとともに、外部にアラーム信号を発する制御手段を
備えるものとする(請求項1)。
にセットしたジョッキの種類(サイズ)と販売ボタンで
選択したボタンとが一致していれば、ジョッキへのビー
ル供給が適正に行われる。この場合に、制御部はその論
理回路でジョッキセンサ,販売ボタンから取り込んだ信
号を演算処理し、双方の信号が一致している条件でジョ
ッキ受台,ビール注出バルブに動作指令を出してジョッ
キへのビール供給を行う。一方、ジョッキ受台にセット
したジョッキの種類と異なる販売ボタンを押した場合に
は、制御部はジョッキセンサの信号と販売ボタンの信号
とが一致しない条件でビール供給動作を中止するととも
に、アラーム信号を発してブザー,あるいは音声,文字
表示などの手段で利用者に販売ボタンの押し間違えを知
らせる。そして、利用者が販売ボタンを押し直して正し
いボタンを選択すれば、改めてビール供給動作を開始す
る。
センサとしてベンドステージに光センサを配備し、該光
センサによりジョッキ受台の待機位置で受台上にセット
したジョッキのサイズを検知,判別する(請求項2)も
のとし、具体的には光センサに反射型光電スイッチを採
用し、該光電スイッチを大ジョッキの高さに合わせてそ
の側方に設置する(請求項3)ものとする。
ットした状態では、光電スイッチの出力信号からジョッ
キのサイズを的確に判別できる。すなわち、背の高い大
ジョッキをセットした場合には光電スイッチがジョッキ
を検出して出力「1」となり、背の低い小ジョッキをセ
ットした場合には光電スイッチの出力は「0」となる。
なお、光電スイッチは光軸をジョッキの半径方向に向
け、検出範囲をジョッキの径サイズに合わせて調整して
おくようにする。
1,図2に示す実施例で説明する。なお、図1におい
て、図3に対応する同一部材には同じ符号が付してあ
る。図1において、ビールディスペンサのベンドステー
ジに設置したジョッキ受台1eは昇降シリンダ1iに連
結して昇降操作され、ここで待機時におけるジョッキ受
台1eの下降位置をH0, 大ジョッキ4L に対応した上
昇設定位置をHL,小ジョッキ4S に対応した上昇設定位
置をHS とする。また、販売ボタン1gは、大ジョッキ
選択ボタン1g-Lと、小ジョッキ選択ボタン1g-Sを備
えている。
発明によりジョッキセンサとして反射型の光電スイッチ
7が配備されており、光電スイッチ7の出力信号と先記
した販売ボタン1gの選択信号を制御部8に与えるよう
にしている。ここで、光電スイッチ7はその光軸をジョ
ッキ受台1eにセットしたジョッキ4の半径方向に向
け、かつその設置高さを下降位置H0 に待機しているジ
ョッキ受台1eにセットした大ジョッキ4L の高さに合
わせて設置し、その出力信号 (「1」,あるいは
「0」)から受台にセットしたジョッキが大サイズ(大
ジョッキ4L)であるか、小サイズ( 小ジョッキ4S)であ
るかを判別するようにしいてる。
間違えを利用者に知らせるアラーム手段として、ビール
ディスペンサにブザー9を装備しており、制御部8から
のアラーム信号でブザー9を鳴らすようにしている。次
に、ビールディスペンサのビール供給動作を図1,およ
び図2に示したフローチャートで説明する。
ョッキ受台1eに大ジョッキ4L,もしくは小ジョッキ4
S をセットした上で販売ボタン1gを押すと、制御部8
では光電スイッチ(ジョッキセンサ) 7から取り込んだ
判別信号,および販売ボタン1gから取り込んだ選択信
号とを論理回路で処理し、次に記すような制御を行う。
ここで、ビール切れ(売切)無しの条件で、販売ボタン
1gで大ジョッキ用の選択ボタン1g-Lを押した場合
に、ジョッキセンサ(光電スイッチ7)が大サイズ(大
ジョッキ4L)を検出すれば、図1における制御部8は販
売ボタン1gの選択が適正であると判断し、制御部8か
らジョッキ受台1eの昇降シリンダ1i,およびビール
注出バルブ1fに動作指令を与えて販売(ジョッキへの
ビール注出)を行う。同様に、販売ボタン1gで小ジョ
ッキ用の選択ボタン1g-Sを押した場合に、ジョッキセ
ンサが小サイズ(小ジョッキ)を検出すれば、販売ボタ
ンの選択が適正であると判断して制御部8からの指令で
販売を行う。
ジョッキ4S をセットしたのに販売ボタン1gで大ジョ
ッキの選択ボタン1g-Lを選択した場合、あるいは大ジ
ョッキ4Lをセットしたのに販売ボタン1gで小ジョッ
キの選択ボタン1g-Sを選択した場合には、制御部8は
販売を中止して販売トラブル(上昇工程で注出バルブと
の接触によりジョッキ受台から大ジョッキが脱落する、
ビール注出量の過不足など)を未然に回避するととも
に、アラーム信号を出力してブザー9を鳴らし、利用者
に販売ボタンの押し間違えを知らせる。なお、アラーム
手段としてブザー9の代わりに音声,あるいは文字表示
で利用者にボタンの押し間違えを知らせるようにするこ
ともできる。
タン1gを押し直し、ジョッキ受台1eにセットしたジ
ョッキのサイズに対応するボタンを選択すれば、販売動
作が正常に行われるようになる。
ジョッキ受台にセットされたジョッキのサイズを判別す
るジョッキセンサと、該ジョッキセンサの信号と販売ボ
タンの選択信号に基いて、ジョッキのサイズと販売ボタ
ンの選択とが一致しないことを条件にビール供給動作を
中止するとともに、外部にアラーム信号を発する制御手
段を備えたことにより、ジョッキ受台にセットしたジョ
ッキに対して、利用者が販売ボタンを押し間違えて異な
るボタンを押した場合には、直ちに販売動作を中止して
ビール注出量の過不足,大ジョッキの脱落などの販売ト
ラブルの発生を未然に防ぐとともに、利用者に販売ボタ
ンの押し間違えを知らせることができてサービス性の向
上が図れる。
要部構成図
ートを表す図
Claims (3)
- 【請求項1】ディスペンサ本体のベンドステージにビー
ル注出バルブ,およびジョッキ受台を備え、販売ボタン
の操作により前記ジョッキ受台に載置されたジョッキに
ビール樽から抽出したビールをビール注出バルブを通じ
てジョッキに定量注出するようにしたビールディスペン
サであり、サイズの異なるジョッキに対応した選択用の
販売ボタンを備え、かつ各販売ボタンごとにジョッキ受
台の位置,ビール注出量が可変設定されるものにおい
て、ジョッキ受台にセットされたジョッキのサイズを判
別するジョッキセンサと、該ジョッキセンサの信号と販
売ボタンの選択信号に基いて、ジョッキのサイズと販売
ボタンの選択とが一致しないことを条件にビール供給動
作を中止するとともに、外部にアラーム信号を発する制
御手段を備えたことを特徴とするビールディスペンサ。 - 【請求項2】請求項1記載のビールディスペンサにおい
て、ジョッキセンサとしてベンドステージに光センサを
配備し、該光センサによりジョッキ受台の待機位置で受
台上にセットしたジョッキのサイズを検知,判別するよ
うにしたことを特徴とするビールディスペンサ。 - 【請求項3】請求項2記載のビールディスペンサにおい
て、光センサが反射型光電スイッチであり、該光電スイ
ッチを大ジョッキの高さに合わせてその側方に設置した
ことを特徴とするビールディスペンサ。
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