JP2003221096A - 飲料ディスペンサ - Google Patents

飲料ディスペンサ

Info

Publication number
JP2003221096A
JP2003221096A JP2002021693A JP2002021693A JP2003221096A JP 2003221096 A JP2003221096 A JP 2003221096A JP 2002021693 A JP2002021693 A JP 2002021693A JP 2002021693 A JP2002021693 A JP 2002021693A JP 2003221096 A JP2003221096 A JP 2003221096A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
beverage
beer
flow rate
drinking container
poured
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002021693A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihiro Yamashita
智弘 山下
Haruo Ota
春夫 太田
Masaichi Hiei
政一 日江井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP2002021693A priority Critical patent/JP2003221096A/ja
Publication of JP2003221096A publication Critical patent/JP2003221096A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Devices For Dispensing Beverages (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 飲用容器の傾斜角度を、環境に左右されずに
常にタイミングよく変化させて、供給される飲料の無駄
をなくした飲料ディスペンサを得る。 【解決手段】 ジョッキ支持台4上に載置されたビール
ジョッキ50を、略直立位置(傾斜角度θ=α)から所
定角度位置(傾斜角度θ=β)まで傾けるように傾斜さ
せる支持台駆動部3と、ビールジョッキ50に注出され
る流量を検出する流量センサ60とを備え、この流量セ
ンサ60からの検出信号に基づいてジョッキ支持台4の
傾斜角度を傾斜位置から略直立位置に戻すように支持台
駆動部3を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、飲料ディスペン
サに関し、詳細には、傾けた飲用容器に飲料を注出する
飲料ディスペンサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、紙コップやグラス、ジョッキ
等の飲用容器に、清涼飲料や炭酸飲料等の飲料を自動的
に注ぐ飲料ディスペンサが知られている。この飲料ディ
スペンサは、飲料が供給される注出口に設けられた注出
バルブを開閉操作することによって、注出口の下方に配
設された載置台上に載置された飲用容器に、所定量の飲
料を分配供給するように構成されている。
【0003】ところで、このような飲料ディスペンサに
よって飲料を、載置台上に直立して載置された飲用容器
内に注ぐと、飲料が飲用容器内で無用に泡立ち、飲用容
器に注がれた飲料の見た目の印象が損なわれたり、飲料
の風味自体が損なわれる場合がある。また、ビールや発
泡酒のような発泡飲料では、泡を意図的に形成させるこ
とも行われるが、この場合でも、飲用容器内に供給され
る飲料が、この容器内の飲料の液面に直接注がれると、
飲料に含有される炭酸ガス等の発泡ガスが過度に遊離し
て木目の粗い泡(自然発泡)となり、この自然発泡は飲
料容量の不揃いの原因となるため、自然発泡を可能な限
り減らすことが求められている。
【0004】そこで、過度の泡立ちを抑制することが求
められている飲料ディスペンサにおいては、飲料を注ぐ
際に、飲用容器が載置される載置台を台傾斜手段によっ
て、その容器が直立位置から所定角度だけ傾くように傾
斜させ、注出口から供給される飲料が、傾斜された容器
の内壁面に沿って下方に流れるように注出することが行
われている。このように容器を傾けて飲料を注出するこ
とにより、注出された飲料は、容器内の飲料の液面に直
接衝突することがないため、衝撃的な撹拌が抑制され
て、発泡ガスの遊離を抑えることができるとともに、飲
料を注ぐ落差を小さくすることができ、これによっても
発泡ガスの遊離を抑制することができる。
【0005】一方、飲料ディスペンサにおいては、飲用
容器内に所定量の飲料を供給した後は、自動的に注出バ
ルブを閉じて飲料の供給を停止し、過度に供給された飲
料が容器から溢れるのを防止することも求められてお
り、容器に注がれた飲料の液面位置を検出して所定位置
に到達したら供給を停止する方式(特許第293353
0号公報等)など、種々の方式が提案されている。
【0006】このように、飲料の注出量を自動定量する
ことによって、飲料ディスペンサの操作者は飲料の供給
を停止させる操作を行う必要がないため、操作者がアル
バイト従業員のような非熟練者であっても、注出量のば
らつきを抑えることができるとともに、注出開始ボタン
を押すなどの注出バルブの開放に連動した操作を行った
後は、飲料ディスペンサから目を離していてもよく、他
の作業を並行して行うことができ、操作作業性が向上す
る。
【0007】ところで、前述したように、飲用容器を傾
斜させながら飲料を注出する方式の飲料ディスペンサに
おいては、傾斜させた飲用容器を最終的には直立位置に
戻す必要がある。これは、飲料ディスペンサから飲用容
器を取り出し易くするとともに、傾斜させたままの容器
には十分な量の飲料を供給することができず、容器を直
立位置まで戻して、さらに多くの飲料を飲用容器に供給
するためである。
【0008】そして、この方式の飲料ディスペンサにお
いても自動化が要望されており、この場合、傾斜させた
飲用容器を直立位置まで戻す操作も自動化する必要があ
り、この要望に応えるものとして、傾斜させた飲用容器
への飲料注出時間を予め決めておき、この注出時間が所
定時間に到達したら、容器を直立位置に戻すように台傾
斜手段を制御する技術が提案されている(特許第293
3370号公報)。
【0009】この技術によれば、飲料の供給開始から予
め設定された所定時間経過後に、傾斜された飲用容器を
直立位置に戻すことによって、傾斜された飲用容器から
飲料が溢れ出るのを未然に防止し、直立位置に戻された
飲用容器にさらに飲料を供給することによって、十分な
量の飲料を供給しつつ、最終的に飲用容器内の飲料の液
面位置を検出して飲料の供給を停止することによって、
自動的に定量の飲料を供給することを可能にしている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した飲料
注出時間に応じて、飲用容器の傾斜角度を変化させる技
術(特許第2933370号公報)は、飲料の注出量
(cm3)を、注出流量(cm3/sec)と注出時間
(sec)との積によって定義し、注出流量が常に一定
であるとの前提の下に成立するものである。
【0011】したがって、この技術によれば、注出流量
が変化した場合には飲料の注出量が変動し、注出流量の
変化に応じて、容器に供給される飲料の量がばらつき、
注出流量が大きい場合には、容器を直立位置に戻すタイ
ミングが遅れて、容器から飲料が溢れて、供給される飲
料が無駄になったり、溢れ出た飲料によって容器が汚損
する、という問題が生じる。
【0012】一方、実際の飲料ディスペンサにおいて
は、飲料の注出流量は種々の要因によって大きく変動す
る場合があり、例えば、ビール等の発泡飲料を分配供給
する飲料ディスペンサにおいては、ビールを収容したビ
ール容器にボンベから炭酸ガスを圧送して、ビールに炭
酸ガスを溶け込ませているが、ビールに溶け込む炭酸ガ
スの量はビールの温度に応じて大きく変動するため、ビ
ール容器が置かれている環境温度に応じて炭酸ガスの圧
力を調整する必要がある。このとき炭酸ガスの圧力が変
化すると、ビールの供給圧力も変動して、ビールの注出
流量も大きく変動する。このため、注出時間に応じて飲
用容器の傾斜角度を変化させる上記技術は、実用上問題
がある。
【0013】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、飲用容器の傾斜角度を、環境に左右されずに、常
にタイミングよく変化させて、供給される飲料の無駄を
なくした飲料ディスペンサを得ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の飲料ディスペンサ(請求項1)は、飲料
導管に設けられた注出バルブを開閉操作することによっ
て、ノズルの下方に配設された載置台上に載置された飲
用容器に、所定量の飲料を分配供給する飲料ディスペン
サにおいて、前記載置台上に載置された飲用容器を、略
直立位置から所定角度位置まで傾けるように該載置台を
傾斜させる台傾斜手段と、前記飲用容器に注出される流
量を検出する流量検出手段と、前記飲料の供給中に前記
流量検出手段からの検出信号に基づき傾斜された前記飲
用容器に注出された前記飲料に応じた傾斜角度となるよ
うに前記台傾斜手段を制御する制御手段と、を備えたこ
とを特徴とする。
【0015】この請求項1に係る飲料ディスペンサによ
れば、制御手段が、飲用容器内に既に注出された飲料の
注出量(容量)そのものである流量という物理量に応じ
て台傾斜手段を制御するため、飲料の注出流量の変動等
環境の変動に拘わらず、飲用容器の傾斜角度の変化タイ
ミングを従来より精度よく管理することができる。ま
た、従来の飲用容器の傾斜角度の変化タイミングを時間
により制御するものでは、環境変化に応じて飲料の注出
流量が変動するため、傾斜角度の変化タイミングの時間
を温度等に基づいて補正する必要があるが、この発明に
係る飲料ディスペンサによれば、飲料の注出量そのもの
である流量に応じて台傾斜手段を制御するため、従来の
ような傾斜角度の変化タイミングの時間補正を行う演算
が不要になる。
【0016】ここで、飲用容器に注出された前記飲料に
応じた傾斜角度とは、上記所定角度よりも小さい傾斜角
度の範囲で適宜設定することができ、元の状態である略
直立位置(傾斜角度±10度程度の範囲)であってもよ
い。また、略直立位置に戻すまでの間で、段階的に傾斜
角度を小さく変化させてもよい。すなわち、飲料の注ぎ
始めは、所定角度として例えば傾斜角度45度とし、そ
の後に順次、傾斜角度30度、傾斜角度15度、傾斜角
度5度(略直立位置)というように、段階的に変化させ
てもよい。飲用容器に注出された前記飲料に応じた傾斜
角度は、予め実験または経験的に得られた角度であれば
よく、注出される飲料の種類等に応じて設定することが
できる。
【0017】なお、飲料の注出開始前に、飲用容器を上
記所定角度位置まで傾斜させておくことが必要である
が、制御手段が台傾斜手段を制御して、飲用容器をこの
所定角度位置まで傾斜させるようにすればよく、また、
飲料の注出開始は、注出バルブを開放する操作や、この
開放操作を行わせる注出開始ボタン等を別途設けて、こ
の注出開始ボタンを押下する操作あるいは、載置台上に
空の飲用容器が載置されたことを検出したこと等をトリ
ガとして行えばよい。
【0018】また、上記流量検出手段としては、超音波
式,電磁式,コリオリ式等の非接触式の流量センサや、
飲料に直接接触する羽根車を有する羽根車式等の接触式
の流量センサ等、公知の種々の流量センサを適用するこ
とができる。なお、上記飲用容器には、紙コップ、プラ
スチック製のコップ、グラス、カップ、ジョッキ等を含
み、また、飲用に直接供するものではないが、ジョッキ
等にさらに分配するためのピッチャーなども含む。
【0019】また、この発明に係る飲料ディスペンサ
(請求項2)は、請求項1に係る飲料ディスペンサにお
いて、前記飲料容器に注出される流量と、前記傾斜され
た飲用容器に注出された前記飲料に応じた傾斜角度と
を、予め対応付けた参照テーブル(ルックアップテーブ
ル)を備え、前記制御手段は前記参照テーブルにしたが
って、前記制御を行うことを特徴とする。
【0020】この請求項2に係る飲料ディスペンサによ
れば、制御手段は参照テーブルにしたがって台傾斜手段
を制御するため、載置台上に載置される飲用容器の容量
が変わった場合にも、この参照テーブルを他の参照テー
ブルに代えるだけで、容易に制御手段の処理内容を変え
ることができる。なお、参照テーブルは、制御手段の一
部として組み込まれていてもよいし、制御手段による上
記制御のプログラムの一部として組み込まれていてもよ
い。
【0021】また、この発明の飲料ディスペンサ(請求
項3)は、請求項2に係る飲料ディスペンサにおいて、
参照テーブルは、前記載置台上に載置される、互いに大
きさの異なる複数種類の飲用容器、に対応して、複数種
類準備され、前記制御手段は、前記載置台上に載置され
た飲用容器の種類に応じて、前記複数種類の参照テーブ
ルのうち、対応する一つを選択することを特徴とする。
【0022】載置台上に載置されうる飲用容器が、その
容器の口径や高さ等の大きさが異なるものとして複数種
類存在する場合(例えば、小ジョッキ、中ジョッキおよ
び大ジョッキ等)には、単一種類の参照テーブルだけで
は適切に対応することができないが、この請求項4に係
る飲料ディスペンサによれば、これらの複数種類の飲用
容器にそれぞれ適切に対応する複数の参照テーブルが準
備されており、制御手段が、載置台上に載置された飲用
容器の大きさに応じて、これら複数の参照テーブルのう
ち、対応する一つを選択して、この選択された参照テー
ブルにしたがって前述した制御を行うため、載置台上に
載置される飲用容器が、その大きさが異なるものとして
複数種類存在しても、それら各飲用容器に適切に対応し
た制御を行うことができる。なお、複数種類の参照テー
ブルは、傾斜角度を統一的に定めた上で、容器に抽出さ
れる流量を、その参照テーブル毎に変えて対応付けたも
のとすればよい。
【0023】また、この発明に係る飲料ディスペンサ
(請求項4)は、請求項1〜3のうちいずれか一つに係
る飲料ディスペンサにおいて、前記制御手段は、傾斜さ
れた前記飲用容器に注がれた前記飲料が該飲用容器から
溢出しない範囲の傾斜角度となるように前記台傾斜手段
を制御することを特徴とする。
【0024】この請求項4に係る飲料ディスペンサによ
れば、制御手段が、飲用容器内に既に注がれた飲料の量
(容量)そのものである流量という物理量に応じて、傾
斜された前記飲用容器に注がれた前記飲料が該飲用容器
から溢出しない範囲の傾斜角度となるように台傾斜手段
を制御するため、飲料の注出流量の変動等環境の変動に
拘わらず、飲用容器の傾斜角度の変化タイミングを飲用
容器から飲料が溢れ出すことなく管理することができ、
溢出した飲料により容器や載置台等が汚染するのを防止
することができる。
【0025】また、この発明の飲料ディスペンサ(請求
項5)は、請求項1〜4のうちいずれか一つに係る飲料
ディスペンサにおいて、制御手段はさらに、前記検出さ
れた流量に応じて前記注出バルブを閉鎖させるように制
御することを特徴とする。この注出バルブを閉鎖する制
御は、台傾斜手段を元の略直立位置まで戻した後に、最
終的に飲用容器に注がれる飲料を停止させるときにのみ
行うものであってもよいし、傾斜角度を変化させるごと
に行うものであってもよい。
【0026】このように、請求項5に係る飲料ディスペ
ンサによれば、飲料の注出量を、直接的にその流量に応
じて一定にすることができるため、注出量を自動定量化
することができる。
【0027】また、この発明の飲料ディスペンサ(請求
項6)は、請求項5に係る飲料ディスペンサにおいて、
飲料が炭酸ガスを含有する発泡飲料であり、前記飲用容
器に注出された前記飲料の液面、該飲料から湧出した泡
または追加的に供給された泡の上面、を検出する液面検
出手段をさらに備え、前記制御手段による前記流量に応
じた前記注出バルブに対する閉鎖制御に先立って、前記
液面検出手段による前記液面または前記泡の上面が所定
位置に到達したことが検出されたときは、前記制御手段
は前記注出バルブを閉鎖制御することを特徴とする。
【0028】飲料がビールや発泡酒等の発泡飲料である
ときは、液面の上部にある程度の自然発泡が生じたり、
または意図的にクリーミーな泡を追加する場合がある
が、このような泡については、液体である飲料とは異な
り、流量と容量との関係が必ずしも精度よく対応しない
ために、流量による制御だけでは、液状の飲料自体は溢
れ出なくとも、泡は溢れ出る場合がある。また、台傾斜
手段が動く加速度や停止する加速度が大きい場合には、
泡部分だけでなく、飲料自体の液面も激しく上下動する
ため、そのまま飲料の注出を続行すると、所定の重量に
達する前に飲料が容器から溢れる場合もある。
【0029】しかし、この請求項6に係る飲料ディスペ
ンサによれば、このような場合であっても、制御手段に
よる流量に応じた注出バルブの閉鎖制御に先立って、液
面検出手段によって検出された飲料の液面や泡の上面が
所定位置に到達したときは、制御手段が注出バルブを閉
鎖制御するため、泡や飲料が飲用容器から溢れるのを、
さらに適切に防止することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る飲料ディス
ペンサの実施の形態につき、図面を参照して詳細に説明
する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定され
るものではない。
【0031】図1は、この発明に係る飲料ディスペンサ
の実施の形態であるビールディスペンサの要部を示す
図、図2は、図1に示したビールディスペンサを含むビ
ール供給システムの全体図、図3は、図1に示したビー
ルディスペンサの制御装置の制御ブロック図、図4は、
図3に示した制御装置の処理を示すフローチャートであ
る。
【0032】図1に示したビールディスペンサ1には、
図2に示すように、飲料容器であるビール樽40が、外
部導管によって接続されており、このビール樽40に
は、炭酸ガスを供給するガスボンベ30が接続されてい
る。ガスボンベ30から供給された炭酸ガスによって、
ビール樽40の内部は加圧され、この供給された炭酸ガ
スの一部は、ビール樽40内部に収容された飲料である
ビール41に溶け込む。このとき、ガスボンベ30から
ビール樽40に供給される炭酸ガスの圧力は、ガスボン
ベ30に取り付けられた減圧弁によって、ビール樽40
内のビール41の温度に応じて、適切に調整される。
【0033】ビール樽40に収容されたビール41は、
供給された炭酸ガスによって加圧されて、ビールディス
ペンサ1に供給される。このビールディスペンサ1に供
給されたビール41は、このビールディスペンサ1の導
管22の内部を通過して、ビールノズル6から注出さ
れ、ジョッキ支持台4(載置台4)上にセットされた飲
用容器であるビールジョッキ50に注がれる。ビールデ
ィスペンサ1の導管22は、冷却ユニット24によって
冷却された冷却水槽23内を、螺旋渦巻状に形成されて
通過しており、導管22内を通過するビール41は、こ
の冷却水槽23内を通過する間に、所定の温度まで冷却
されるように構成されている。
【0034】導管22の吐出端には、ビールノズル6、
泡ノズル2および注出バルブ20からなる略逆V字状の
注出タップが取り付けられており、この注出タップの下
方に、ジョッキ支持台4が配設されている。注出タップ
のビールノズル6は、導管22を通過したビール41を
注出するノズルであり、泡ノズル2は、導管22を通過
したビール41を、内部に形成された細孔を通過させて
所定の壁面に勢いよく衝突させることによって、ビール
41を木目細かいクリーミーな泡状にして注出するノズ
ルである。
【0035】注出バルブ20は、ビールノズル6からの
ビール41の注出と、泡ノズル2からの泡の注出と、ビ
ール41および泡の注出の停止と、をそれぞれ切り換え
るバルブであり、注出バルブ20の開閉切換えは、注出
バルブ駆動部12から伝達される駆動力によって行われ
る。
【0036】また、60は、導管22内を通過するビー
ル41の流量を検出する流量センサであり、図示では流
量センサ60は、冷却水槽23と注出バルブ20との間
の導管22に設けているが、ビール樽40と冷却水槽2
3との間のビールディスペンサ1内の導管22等、ビー
ル樽40から注出バルブ20との間の導管22の適宜の
箇所に設ければよい。なお、流量センサ60としては、
超音波式,電磁式,コリオリ式等の非接触式の流量セン
サや、飲料に直接接触する羽根車を有する羽根車式等の
接触式の流量センサ等、種々の流量センサを適用するこ
とができる。
【0037】注出タップの下方に設けられたジョッキ支
持台4は、ビールジョッキ50の底面を支持する略円板
状の底板と、ビールジョッキ50の周面の一部を支持す
る平板状の突当て板と、後述する、ジョッキ支持台4を
傾斜させるロッド15の先端受部19に係合されるフッ
ク板とからなり、図1に示すように断面略逆L字状に形
成されており、この断面略逆L字の上端部(図1におい
て、右上角部)Aを中心として、図面紙面内で、略直立
位置(鉛直方向に対して角度α(0°≦α≦10°))
と傾斜位置(鉛直方向に対して角度β(β≒60°))
との角度範囲(α≦θ≦β)において、回動自在に、ビ
ールディスペンサ1の本体ケースに軸支されている。こ
の上端部Aを軸支する本体ケース側の軸部は、図示右向
き水平に移動可能に配設されている。なお、ジョッキ支
持台4は、ビールジョッキ50の大きさ(例えば、小ジ
ョッキ、大ジョッキ等)に応じて高さの異なる複数の底
板を選択的に使用することが可能なものであってもよい
し、また、ビールジョッキ50の大きさに応じて昇降可
能な底板を有するものであってもよい。
【0038】また、このビールディスペンサ1には、ジ
ョッキ支持台4を上述した角度範囲で回動させてビール
ジョッキ50を傾斜させる台傾斜手段として、支持台駆
動部3が設けられている。この支持台駆動部3は、詳し
くは、ジョッキ支持台4の突当て板を押圧してジョッキ
支持台4を傾けるロッド15と、支持台駆動モータ14
と、支持台駆動モータ14の駆動力をロッド15に伝達
して、ロッド15を、その延在方向に移動させるリンク
機構13とからなる。なおロッド15の先端部には、先
端受部19が設けられている。
【0039】さらに、ビールディスペンサ1には、制御
装置7が備えられているが、この制御装置7は、図3に
示す制御ブロック図に示すように、流量センサ60およ
び注出ボタン11からの入力に応じて、注出バルブ駆動
部12および支持台駆動部3を制御している。ここで、
図1,3において注出ボタン11は、1個のみ記載して
いるが、複数個の注出ボタン(例えば、小ジョッキ注出
ボタン、中ジョッキ注出ボタン、大ジョッキ注出ボタン
等)を備える場合もある。この制御装置7は、ビールノ
ズル6からビール41の注出を開始させる信号を与える
注出ボタン11から入力された信号を受けて、支持台駆
動部4をON状態に切り換え、ロッド15を実線位置か
ら二点鎖線位置まで移動させ、ジョッキ支持台4を傾斜
位置(θ=β)まで傾斜させるとともに、注出バルブ駆
動部12をON状態に切り換え、注出バルブ20を開状
態として、ビールノズル6からビール41の注出を開始
させ、さらに、流量センサ60によって検出されたビー
ルジョッキ50に注出される注出量(導管22内を通過
する流量)に応じて、ジョッキ支持台4を傾斜位置(傾
斜角度θ=β)から、元の略直立位置(θ=α)に戻す
ように、支持台駆動部3を制御している。
【0040】また、制御装置7は、ジョッキ支持台4が
略直立位置(θ=α)まで戻された後に、流量センサ6
0によって検出されたビールジョッキ50に注出される
注出量に応じて、注出バルブ駆動部12をOFF状態に
して、ビールノズル6からのビール41の注出を停止さ
せるように、注出バルブ駆動部12を制御している。
【0041】次に、この実施の形態のビールディスペン
サ1の作用について、図4に示したフローチャートを参
照しつつ、説明する。まず、このビールディスペンサ1
の導管22には、前述したビール樽40から圧送され
て、冷却水槽23によって冷却されたビール41が満た
されており、閉鎖されている注出バルブ20によって、
供給が停止された状態となっている。
【0042】ここで、オペレータは、初期状態である略
直立位置(傾斜角度α)にセットされているジョッキ支
持台4上に、空のビールジョッキ50を載置し、注出ボ
タン11を押す。この操作によって、注出ボタン11が
ON状態であることを表す信号が制御装置7に入力され
る(ステップ1(S1))。
【0043】制御装置7は、この信号の入力によって、
支持台駆動部3をON状態に切り換え(S2)、ON状
態とされた支持台駆動部3は、支持台駆動モータ14が
回転駆動し、この支持台駆動モータ14の回転がリンク
機構13に伝達され、さらにロッド15に伝達されて、
ロッド15は、図示の実線位置から二点鎖線の位置に直
進移動される。この移動によって、ロッド15の先端に
設けられた先端受け19が、略直立位置にあるジョッキ
支持台4の突当て板の背面側を押圧し、ジョッキ支持台
4は、上端部Aを回動中心として、ロッド15の移動後
の位置(二点鎖線)に対応する傾斜位置(傾斜角度β;
二点鎖線で示す)まで傾斜する。
【0044】次いで、制御装置7は、注出バルブ駆動部
12をON状態とし(S3)、このON状態とされた注
出バルブ駆動部12は、注出タップ内に設けられた注出
バルブ20を開放状態に切り換える。この結果、注出タ
ップのビールノズル6から、導管22内を圧送されたビ
ール41が注出され、傾斜位置にあるビールジョッキ5
0に注がれる。このとき注がれたビール41は、ビール
ジョッキ50の内壁面に衝突し、この内壁面に沿って底
部に流れていくが、ビールノズル6の開口端からビール
ジョッキ50の内壁面までの落差は、ビールジョッキ5
0が略直立位置にあるときのビールジョッキ50の底部
までの落差よりも十分に小さいため、ビール41が注が
れたときの衝撃力は小さくなり、ビール41に溶け込ん
だ炭酸ガスがビール41自体から遊離しにくく、このた
め、ビールジョッキ50内での自然発泡量が抑制され
る。
【0045】ビール41の注出が継続されることによ
り、ビールジョッキ50内に注がれたビール41の量が
次第に増大していくが、この間、流量センサ60は、ビ
ールジョッキ50に注出される注出量を検出し続け(S
4)、検出した流量は、継続して制御装置7に入力され
ている。制御装置7は、流量センサ60から入力された
流量が所定流量に到達するのを待ち(S5)、所定流量
に到達したときは、支持台駆動部3をOFF状態に切り
換える(S6)。
【0046】ここで、上記流量は、傾斜位置にあるビー
ルジョッキ50に注がれたビール41が、このビールジ
ョッキ50から溢れ出ない範囲のビール41の流量とし
て、予め設定されたものである。
【0047】OFF状態に切り換えられた支持台駆動部
3は、支持台駆動モータ14を最初とは逆方向に回転
し、この逆回転動作はリンク機構13に伝達され、さら
にこのリンク機構13からロッド15に伝達されて、ロ
ッド15は初期位置である実線位置まで移動する。この
とき、ロッド15の先端受け19が、ジョッキ支持台4
のフック18に係合するため、ジョッキ支持台4は、ロ
ッド15に引っ張られて、傾斜位置から元の略直立位置
まで戻される。
【0048】ビールノズル6からは、さらに継続してビ
ール41が注がれ、この略直立位置においては、新たに
注がれるビール41はビールジョッキ50内に既に注が
れたビール41の液面に直接衝突するが、このときのビ
ールノズル6の開口端からビール41の液面までの落差
は、空のビールジョッキ50の底部までの落差よりも十
分に小さいため、ビール41が注がれたときに衝撃は小
さく、自然発泡が抑制される。
【0049】ジョッキ支持台4が略直立位置に戻された
後も、流量センサ60は、ビールジョッキ50に注出さ
れる注出量を検出し続け(S7)、検出した流量は、継
続して制御装置7に入力されている。制御装置7は、流
量センサ60から入力された流量が所定流量に到達する
のを待ち(S8)、所定流量に到達したときは、注出バ
ルブ駆動部12をOFF状態に切り換える(S9)。
【0050】なお、ここでの所定流量は、このビールジ
ョッキ50に注ぐ規定量の流量として予め設定されたも
のであり、後に泡ノズル2から追加的に所定量注出され
たクリーミーな泡が、ビールジョッキ50から溢れ出な
いように、ビール41の液面高さに相当する流量であ
る。すなわち、具体的には、ビール41と泡とが、ビー
ルジョッキ50の高さを7対3〜8対2程度に分けるよ
うに、ビール41の液面位置が設定されており、その液
面位置までビール41を注いだときのビール41の流量
が、上記所定流量となる。
【0051】以上のように、この実施の形態のビールデ
ィスペンサ1によれば、流量センサ60によって検出さ
れた、ビールジョッキ50に抽出される注出量に応じた
タイミングにより、制御装置7がジョッキ支持台4を傾
斜位置から略直立位置に戻すように支持台駆動部3を制
御するため、傾斜位置にあるビールジョッキ50に注が
れたビール41がビールジョッキ50から溢れ出る前
に、元の略直立位置に戻すことができ、この傾斜角度を
変化させるタイミングの基準として、ビールジョッキ5
0に注がれるビール41の注出量(容量)そのものであ
る流量という物理量を用いているため、ビールジョッキ
50の傾斜角度を変化させるのに最適なタイミングを、
環境の変化に拘わらず、常に略一定に保つことができ、
気温等の変化によって、このタイミングを変更する必要
がなく、操作性および信頼性の向上を図ることができ
る。
【0052】また、この実施の形態のビールディスペン
サ1によれば、流量センサ60によって検出された、ビ
ールジョッキ50に注出される注出量に応じたタイミン
グにより、制御装置7が注出バルブ20を閉じるように
注出バルブ駆動部12を制御するため、略直立位置にあ
るビールジョッキ50に注がれたビール41がビールジ
ョッキ50から溢れ出る前に、ビール41の注出を停止
することができ、この注出を停止させるタイミングの基
準として、ビールジョッキ50に注がれるビール41の
注出量(容量)そのものである流量という物理量を用い
ているため、ビール41の注出を停止させるのに最適な
タイミングを、環境の変化に拘わらず、常に略一定に保
つことができ、気温等の変化によって、このタイミング
を変更する必要がなく、操作性および信頼性の向上を図
ることができる。
【0053】さらに、この実施の形態によれば、導管2
2に流量センサ60を設けているので、新たにビール切
れ検知手段や炭酸ガス切れ検知手段を設けることなく、
ビール樽40のビール切れやガスボンベ30の炭酸ガス
切れを検知することも可能である。すなわち、液体と気
体とでは単位時間あたりに流れる流量が格段に異なる
(気体のほうが液体に比べて圧倒的に流量が多くなる)
ため、流量センサ60が導管22内にビール41を加圧
する炭酸ガスが流れ込んだことを検出すれば、ビール樽
40のビール切れを確認することができる。また、ガス
ボンベ30がガス切れになれば導管22内のビール41
の流量が殆ど零になるまで低下するようになるため、流
量センサ60がこの状態を検出すれば、ガスボンベ30
の炭酸ガス切れを確認することができる。
【0054】また、飲料ディスペンサは、定期的に洗浄
が行われる。この洗浄はビール樽40に代えて洗浄水を
充填した洗浄タンクをセットし、ガスボンベ30から供
給される炭酸ガスによって洗浄タンクの内部を加圧し、
洗浄水を導管22を介してノズルから排出する。これに
よりディスペンサの導管22やノズル等を洗浄するので
あるが、従来は洗浄タンク内の洗浄水がなくなり、炭酸
ガスが排出されるのを監視し、所定時間炭酸ガスによる
ブロー(ガスブロー)を行った後に炭酸ガスの供給を手
動で停止させる必要があった。一方、この実施の形態に
よれば、導管22に流量センサ60を設けることによ
り、導管22内が液体から気体に変化したこと、すなわ
ち洗浄タンク内の洗浄水が無くなって導管22内に洗浄
水を加圧する炭酸ガスが流れ込んだことを検出すること
ができる。したがって、この実施の形態によれば、この
洗浄水による洗浄の終了を流量センサ60が検出してか
ら予め定めた所定時間炭酸ガスによる導管22内のブロ
ーを行った後に、炭酸ガスの供給を自動的に停止させる
ことも可能である。このように、洗浄時には、洗浄タン
クをセットし、洗浄開始ボタンを操作するだけで、洗浄
水による洗浄とガスブローの停止までを自動的に行うこ
とができるので、飲料ディスペンサから目を離していて
もよく、他の作業を並行して行うことができる。
【0055】なお、この実施の形態のビールディスペン
サ1は、ビール41の注出を停止した後に、制御装置7
が注出バルブ駆動部12を制御して、泡ノズル2からク
リーミーな泡を追加して注出するように、注出バルブ2
0を駆動させている。このとき、ジョッキ支持台4を上
端部Aにおいて軸支している本体ケース側の軸部が、図
示しない機構によって図示右向き水平方向に移動され、
さらにこの動きと連動して、支持台駆動部3のリンク機
構13が、ジョッキ支持台4の略直立位置における傾斜
角度を保持するように移動し、この結果、ジョッキ支持
台4は、その傾斜角度を維持して、図示右方向に平行シ
フトされ、ジョッキ支持台4上に載置されたビールジョ
ッキ50が、泡ノズル2の直下に配置され、所定重量だ
け注がれたビール41の液面上に、クリーミーな泡が追
加される。なお、これらの泡の注出や停止および軸部等
の作動も、制御装置7によって制御されているが、詳細
な説明は省略する。
【0056】また、上記実施の形態のビールディスペン
サ1は、注出ボタン11をON状態に操作したことを処
理開始のトリガとしたが、この注出ボタン11を省略
し、ロッド15に金属抵抗体式ひずみゲージや半導体ひ
ずみゲージ等を用いた重量センサ16(図1,3に一点
鎖線で示す)を設けて、この重量センサ16が、空のビ
ールジョッキ50がジョッキ支持台4上に載置されたこ
とを検出したことを、処理開始のトリガとしてもよい。
ただし、この場合は、常に、重量センサ16を作動させ
ておく必要がある。
【0057】また、この実施の形態においては、ジョッ
キ支持台4が静止する角度位置は傾斜位置と略直立位置
という2つの位置のみであるが、この発明の飲料ディス
ペンサは、この形態に限るものではなく、上記実施の形
態における傾斜位置と略直立位置との間で、さらに一つ
以上の静止する傾斜角度位置を設定して、各傾斜角度位
置ごとに、流量に応じて傾斜角度を変化させる制御を行
うようにしてもよい。
【0058】このように複数の傾斜位置ごとに、流量に
応じて傾斜角度を変化させる場合は、傾斜角度とその傾
斜角度において傾斜角度を変化させるタイミングを表す
流量とを予め対応付けたルックアップテーブル(LU
T)を設定しておき、制御装置7は、LUTを逐次参照
して、傾斜角度を変更するようにしてもよい。このよう
にLUTを用いて制御する場合は、LUTの内容を書き
換えるだけで、傾斜角度位置や対応する流量、あるい
は、静止させる回数等を簡単に変更することができる。
【0059】また、ジョッキ支持台4上に載置されうる
ビールジョッキ50が、大ジョッキ、中ジョッキおよび
小ジョッキ、というように複数種類存在し、これらの流
量が互いに異なる場合には、流量センサ60が検出した
ビールジョッキ50への注出量に応じて、制御装置7が
参照するLUTを、各サイズのジョッキ対応したものに
切り換えるようにしてもよい。
【0060】なお、この実施の形態では、ビールジョッ
キ50から溢れ出るビール41の無駄を省くため、傾斜
位置にあるビールジョッキ50に注出されるビール41
の流量を、このビールジョッキ50から溢れ出ない範囲
のビールの流量として定め、ビールジョッキ50からビ
ール41が溢れ出ない範囲でビールジョッキ50を傾斜
させるよう台傾斜手段を制御するように構成されている
が、ビールジョッキ50にビール41を注出した際に発
生する自然発泡による泡がビールジョッキ50から溢れ
出ないよう泡をも考慮して注出流量を定めてもよく、ま
た、逆に自然発泡による泡は風味を損なうので、この泡
は溢れ出るように定めてもよいものである。
【0061】図5は、図1に示したビールディスペンサ
1の注出タップ近傍に、ビールジョッキ50内に注がれ
たビール41の液面およびこの液面上に生じた泡の上面
を検出する超音波式や光電式等の液面センサ70(図
1,3に一点鎖線で示す)をさらに設けた構成の実施形
態における、制御装置7の処理フローの一部を示すフロ
ーチャートである。なお、このフローチャートは、図4
に示したフローチャートにおける処理ステップ7(S
7)から処理ステップ9(S9)の範囲だけを示すもの
であり、他の処理ステップは、図4に示した処理と同様
である。
【0062】この実施の形態においては、制御装置7
は、略直立位置に戻されたビールジョッキ50に注がれ
たビール41の流量が所定流量に到達(S8)する以前
に、液面センサによって検出されたビール41の液面ま
たは泡の上面が所定位置まで到達(S7′)したとき
は、注出バルブ駆動部3をOFF状態に切り換えるよう
に制御する。このように、液面や泡の上面が所定位置に
達したときは、検出された流量が所定流量に達する前で
あっても、注出バルブ20を閉鎖する(S9)ことによ
って、ビール41が波打ってビールジョッキ50から溢
れたり、流量変化に対して容積変化の大きい泡が、ビー
ルジョッキ50から溢れるのを、適切に防止することが
できる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係る飲
料ディスペンサ(請求項1)によれば、飲用容器内に注
がれる飲料の注出量(容量)そのものである流量という
物理量を流量検出手段により直接検出し、制御手段がこ
の検出した流量に応じて台傾斜手段を制御するため、飲
料の注出流量の変動等環境の変動に拘わらず、飲用容器
の傾斜角度の変化タイミングを従来よりも精度よく管理
することができる。
【0064】また、この発明に係る飲料ディスペンサ
(請求項2)によれば、制御手段は参照テーブルにした
がって台傾斜手段を制御するため、載置台上に載置され
る飲用容器の容量が変わった場合にも、この参照テーブ
ルを他の参照テーブルに代えるだけで、容易に制御手段
の処理内容を変えることができる。
【0065】また、この発明に係る飲料ディスペンサ
(請求項3)によれば、複数種類の飲用容器にそれぞれ
適切に対応する複数の参照テーブルが準備されており、
制御手段が、載置台上に載置された飲用容器の大きさに
応じて、これら複数の参照テーブルのうち、対応する一
つを選択して、この選択された参照テーブルにしたがっ
て前述した制御を行うため、載置台上に載置される飲用
容器が、その大きさが異なるものとして複数種類存在し
ても、それら各飲用容器に適切に対応した制御を行うこ
とができる。
【0066】また、この発明に係る飲料ディスペンサ
(請求項4)によれば、制御手段が、流量検出手段の検
出信号に応じて、傾斜された前記飲用容器に注がれた前
記飲料が該飲用容器から溢出しない範囲の傾斜角度とな
るように台傾斜手段を制御するため、飲料の注出流量の
変動等環境の変動に拘わらず、飲用容器の傾斜角度の変
化タイミングを飲用容器から飲料が溢れ出すことなく管
理することができる。
【0067】また、この発明に係る飲料ディスペンサ
(請求項5)によれば、飲料の注出量を、直接的にその
流量に応じて一定にすることができるため、注出量を自
動定量化することができる。
【0068】また、この発明に係る飲料ディスペンサ
(請求項6)によれば、流量と容量との関係が必ずしも
精度よく対応しない泡が存在する場合や、液面が揺れて
いる場合であっても、制御手段による流量に応じた注出
バルブの閉鎖制御に先立って、液面検出手段によって検
出された飲料の液面や泡の上面が所定位置に到達したと
きは、制御手段が注出バルブを閉鎖制御するため、泡や
飲料が飲用容器から溢れるのを、さらに適切に防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係るビールディスペン
サの要部を示す図である。
【図2】図1に示したビールディスペンサを含むビール
供給システムを示す図である。
【図3】図1に示したビールディスペンサの制御装置の
制御ブロック図である。
【図4】図3に示した制御装置の処理を示すフローチャ
ートである。
【図5】液面検出手段を付加した構成の実施の形態にお
ける制御装置の処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ビールディスペンサ(飲料ディスペンサ) 3 支持台駆動部(台傾斜手段) 4 ジョッキ支持台(載置台) 7 制御装置(制御手段) 12 注出バルブ駆動部 20 注出バルブ 41 ビール(飲料) 50 ジョッキ(飲用容器) 60 流量センサ(流量検出手段) α 略直立位置における傾斜角度 β 傾斜位置における傾斜角度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 日江井 政一 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 Fターム(参考) 3E082 AA04 BB02 BB03 DD02 DD05 FF03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 飲料導管に設けられた注出バルブを開閉
    操作することによって、ノズルの下方に配設された載置
    台上に載置された飲用容器に、所定量の飲料を分配供給
    する飲料ディスペンサにおいて、 前記載置台上に載置された飲用容器を、略直立位置から
    所定角度位置まで傾けるように該載置台を傾斜させる台
    傾斜手段と、 前記飲用容器に注出される流量を検出する流量検出手段
    と、 前記飲料の供給中に前記流量検出手段からの検出信号に
    基づき傾斜された前記飲用容器に注出された前記飲料に
    応じた傾斜角度となるように前記台傾斜手段を制御する
    制御手段と、を備えたことを特徴とする飲料ディスペン
    サ。
  2. 【請求項2】 前記飲料容器に注出される流量と、前記
    傾斜された飲用容器に注出された前記飲料に応じた傾斜
    角度とを、予め対応付けた参照テーブルを備え、前記制
    御手段は前記参照テーブルにしたがって、前記制御を行
    うことを特徴とする請求項1に記載の飲料ディスペン
    サ。
  3. 【請求項3】 前記参照テーブルは、前記載置台上に載
    置される、互いに大きさの異なる複数種類の飲用容器に
    対応して、複数種類準備され、前記制御手段は、前記載
    置台上に載置された飲用容器の種類に応じて、前記複数
    種類の参照テーブルのうち、対応する一つを選択するこ
    とを特徴とする請求項2に記載の飲料ディスペンサ。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、傾斜された前記飲用容
    器に注出された前記飲料が該飲用容器から溢出しない範
    囲の傾斜角度となるように前記台傾斜手段を制御するこ
    とを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか一つに記載
    の飲料ディスペンサ。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記検出された流量に
    応じて前記注出バルブを閉鎖させるように制御すること
    を特徴とする請求項1〜4のうちいずれか一つに記載の
    飲料ディスペンサ。
  6. 【請求項6】 前記飲料が炭酸ガスを含有する発泡飲料
    であり、前記飲用容器に注出された前記飲料の液面、該
    飲料から湧出した泡または追加的に供給された泡の上
    面、を検出する液面検出手段をさらに備え、 前記制御手段による前記流量に応じた前記注出バルブに
    対する閉鎖制御に先立って、前記液面検出手段による前
    記液面または前記泡の上面が所定位置に到達したことが
    検出されたときは、前記制御手段は前記注出バルブを閉
    鎖制御することを特徴とする請求項5に記載の飲料ディ
    スペンサ。
JP2002021693A 2002-01-30 2002-01-30 飲料ディスペンサ Pending JP2003221096A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002021693A JP2003221096A (ja) 2002-01-30 2002-01-30 飲料ディスペンサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002021693A JP2003221096A (ja) 2002-01-30 2002-01-30 飲料ディスペンサ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003221096A true JP2003221096A (ja) 2003-08-05

Family

ID=27744861

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002021693A Pending JP2003221096A (ja) 2002-01-30 2002-01-30 飲料ディスペンサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003221096A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111777026A (zh) * 2020-07-20 2020-10-16 宁波精酿谷科技有限公司 一种啤酒出酒系统及其工作方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08198395A (ja) * 1995-01-23 1996-08-06 Toshiba Mach Co Ltd 発泡飲料の自動定量注出装置
JP2000033999A (ja) * 1998-07-21 2000-02-02 Kirin Brewery Co Ltd 計量販売が可能な飲料用のディスペンサー
JP2001225899A (ja) * 2000-02-16 2001-08-21 Ckd Corp 液体混合装置
JP2001247193A (ja) * 2000-03-06 2001-09-11 Hoshizaki Electric Co Ltd 飲料ディスペンサ
JP2001261098A (ja) * 2000-03-17 2001-09-26 Hoshizaki Electric Co Ltd 飲料ディスペンサ

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08198395A (ja) * 1995-01-23 1996-08-06 Toshiba Mach Co Ltd 発泡飲料の自動定量注出装置
JP2000033999A (ja) * 1998-07-21 2000-02-02 Kirin Brewery Co Ltd 計量販売が可能な飲料用のディスペンサー
JP2001225899A (ja) * 2000-02-16 2001-08-21 Ckd Corp 液体混合装置
JP2001247193A (ja) * 2000-03-06 2001-09-11 Hoshizaki Electric Co Ltd 飲料ディスペンサ
JP2001261098A (ja) * 2000-03-17 2001-09-26 Hoshizaki Electric Co Ltd 飲料ディスペンサ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111777026A (zh) * 2020-07-20 2020-10-16 宁波精酿谷科技有限公司 一种啤酒出酒系统及其工作方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2960590B2 (ja) 発泡飲料の自動定量注出装置
US6648025B2 (en) Beverage dispense
JP2016222326A (ja) 飲料自動注出装置
JP3885593B2 (ja) 飲料ディスペンサ
JP4483097B2 (ja) 飲料ディスペンサ
JP2003226399A (ja) 飲料ディスペンサ
JP3606622B2 (ja) 発泡飲料の自動定量注出装置
JP2003221096A (ja) 飲料ディスペンサ
JP3885592B2 (ja) 飲料ディスペンサ
JP2933369B2 (ja) 発泡飲料の自動定量注出装置
JP4569009B2 (ja) 飲料ディスペンサ
JP4066713B2 (ja) 飲料ディスペンサ
JP2015096435A (ja) 発泡性飲料自動注出装置
JP7307626B2 (ja) 飲料自動注出装置
JP6721292B2 (ja) 発泡性飲料自動注出装置
JP4507415B2 (ja) 飲料ディスペンサ
JP2020075736A (ja) 飲料自動注出装置
JP4483120B2 (ja) 飲料ディスペンサ
JP2933370B2 (ja) 発泡飲料の自動定量注出装置
JP2002234595A (ja) 飲料ディスペンサ
JPH08255287A (ja) 発泡飲料の自動定量注出装置
JP2933371B2 (ja) 発泡飲料の自動定量注出装置
JP2006315711A (ja) 飲料ディスペンサの制御装置
JP2933372B2 (ja) 発泡飲料の自動定量注出装置
JP2020075742A (ja) 飲料自動注出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040713

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060608

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060613

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20060703

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060704

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060802

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20061031