JP2009008798A - 画像形成装置 - Google Patents

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武雄 塚本
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Katsuaki Miyawaki
勝明 宮脇
Hiroshi Yasutomi
啓 安富
Hitoshi Maruyama
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Abstract

【課題】 簡易な方法で、各色の画像書込み開始位置を高精度に合わせ込むことにより高品位なカラー画像が得られる画像形成装置を提供すること。
【解決手段】 各現像手段(6a〜9a)とそれぞれ対応する書込み基準マーク(M1〜M4)が像担持体(2)に、その移動方向に沿って複数設けられ、書込み基準マークを検出する1つの検出手段(S)が設けられ、複数の書込み基準マークは、先行するマークが検出手段で検出されてから次の色の書込み開始までに像担持体が移動する距離より僅かに短い間隔をおいて配置され、像担持体(2)が1回転する間に、各色に対応する書込み基準マークそれぞれを検出する検出手段の検出信号に基づく主走査同期信号及び副走査方向の画像形成開始信号に従って書込み手段(21)による各色の書込みが開始するように制御する制御手段が設けられている。
【選択図】 図1

Description

この発明は、画像形成装置に関し、さらに詳しくは像担持体上の潜像をトナーにより可視像化し、このトナー像を転写媒体に転写する画像形成装置に関するものである。
従来の電子写真方式のカラー画像形成装置は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色トナーを用いて感光体上で各色毎に現像を行い、一度、中間転写ベルト等の中間転写体上で重ね合わせてから、紙やOHPシート上に転写する。このようなカラー画像形成装置において、フルカラー出力を行うときに各色の書込み位置や感光体の位置がずれていると、中間転写体上で重ね合わせるトナー像に色ずれが発生し、最終的な出力画像の画質を低下させてしまう。そこで、先ずはできるだけカラー画像形成装置における各書込み位置及び各感光体の位置の相対距離が設計値通りとなるように高精度な部品作製と位置調整を行う。その後、機械的な方法では達成できない微妙な調整を電気的な方法による書込み開始位置及び重ね合わせ位置を合わせる位置制御で補っている。その一例を挙げると、従来の中間転写体に各色のトナー像を転写して画像を形成する画像形成装置では、中間転写体上に位置合わせ用のマークを1つ設け、このマークをセンサで検出し、マーク検出から画像書込み開始までをハードウェアのカウンタで各色毎にカウントし、予め設定したマーク検出から書込み開始までの設定値と一致すると書込みが開始され、各色の画像の位置合わせを行う方式が知られている。類似の方式として、マークではなく中間転写体上に位置合わせ用のパターンのトナー像を形成して位置ずれ量を求めて画像の位置を補正する方式も提案されている。
前記マークによる方式を採用している代表的な例は、中間転写体の移動面に沿って対向して配置した4組の画像形成ユニットを有する、所謂タンデム型のカラー画像形成装置が知られている。このカラー画像形成装置では、中間転写体上に設けた位置合わせ用マークを検出し、その検出タイミングを基準として、第1色目の書込みを行う。第2色目から第4色目までの書込みは、中間転写体上に画像が重なり合うように、第1色目の基準からの各色の設定時間、つまり画像形成ユニット間の距離を中間転写体が移動する経過時間をおいて、順次書込みが行われる。
また、最近のカラー画像形成装置では、小型化のニーズに応えるために中間転写体を用いない、直接、感光体上で各色のトナー像を重ね合せてから紙などに転写する装置が提案されだしている。このようなカラー画像形成装置の場合は、中間転写体ではなく感光体上に位置合わせ用のマークを設けるかパターンを形成すること以外は、各色の書込みにおいて前記中間転写体方式のときと同じ位置合わせ制御を行う。したがって、位置合わせ制御による位置合わせ精度の効果に違いはない。しかし、感光体上で重ね合せた方が中間転写という1つの画像形成工程を省くことができる、つまり中間転写体の速度変動の影響や中間転写体への転写ロスを無くすことができるので、画像の位置合わせや色再現性などに有利となる。
書込み制御方法の従来例としては、特許文献1,2に示す画像形成装置を挙げることができる。特許文献1の画像形成装置では、書込み手段の主走査同期信号の周期をT、基準画像形成時における副走査方向の画像形成開始信号の検出時刻にT/2を加えた時刻tx1から、時刻tx1後に初めて主走査同期信号が検出される時刻ty1までに経過する時間(ty1−tx1)をt1、基準画像外の画像形成時における副走査同期信号の画像形成開始信号の検出時刻tx2から主走査同期信号の検出時刻ty2までの時間(ty2−tx2)をt2としたとき、書込み手段は、基準画像外の画像を形成する際に(t1−t2)が正の場合、1ライン分だけ画像形成の開始を遅延させる、という制御を行っている(特許請求の範囲の請求項2参照)。また、特許文献2の画像形成装置では、副走査方向の画像形成開始位置を決定する画像形成開始信号と主走査同期信号の時間差に応じて最初の1ライン目の記録に用いる光源を複数の光源から選択するとともに、時間差に応じて1ライン目の画像形成の開始を遅延させる、というマルチビームによる制御を行っている(特許請求の範囲の請求項1参照)。
特開2003−255656号公報 特開平11−212009号公報
ところで、特許文献1の画像形成装置では、既に形成された色の書込み開始タイミングが正確に形成されたことを前提として、色ずれ量が最小となるように、それ以降の色の画像形成開始タイミングが決定されている。したがって、中間転写ベルトの速度変動、感光体ドラム径のばらつきや偏心等により、異なる画像形成手段で形成される各色の画像形成位置を書込み走査単位以下のレベルで制御通りに正確に合わせ込むことは非常に困難である。よって、このような制御方法では、前記のような変動等が発生した場合に、実際にはかえって色ずれ量が大きくなることがあるという問題点がある。
また、特許文献2の画像形成装置では、各色毎の画像形成開始信号と主走査同期信号のタイミングにより、画像形成開始の走査遅延を行うことに加えて、ビーム選択を行うため、位置合わせ制御が複雑になるという問題点がある。
さらに、4組の画像形成ユニットを有し、中間転写体を用いた画像形成装置によれば、第1色目の基準色に対して、第2色目から第4色目までの3色の書込み開始タイミングを調整する必要があり、調整に時間がかかり難しいという問題点がある。また、中間転写体に速度変動が生じた場合、第1色目の基準色に対して、第2色目から第4色目の3色がそれぞれずれてしまうという問題点がある。したがって、中間転写体を回転させて4色の画像を形成し、1色目に対する2色目、3色目、4色目の画像形成位置をそれぞれ検出して、位置ずれ量を確認し、書込み開始位置とタイミングを調整する必要がある。
さらにまた、中間転写工程を省き、感光体上で4色のトナー像を重ね合せる画像形成装置によれば、中間転写体を原因とする書込み位置のずれの問題を回避できるので、中間転写体を用いた画像形成装置より画質向上が望める。しかし、感光体上での第1色目の基準色に対する他の3色の書込み開始タイミングの調整は同じように必要である。そして、書込み開始タイミングを調整しても感光体も速度変動が生じるので、第1色目の基準色に対する他の3色がそれぞれずれてしまうという問題点は残る。したがって、この場合も感光体を回転させて4色の画像を形成し、1色目に対する2色目、3色目、4色目の画像形成位置をそれぞれ検出して、位置ずれ量を確認し、書込み開始位置とタイミングを調整する必要がある。
そこでこの発明は、前記のような従来の問題を解決し、感光体の移動方向に沿って順次配置した複数の現像手段を有し、感光体上で複数色のトナー像を重ね合せるカラー画像形成装置において、簡易な方法で、各色の画像書込み開始位置を高精度に合わせ込むことにより高品位なカラー画像が得られる画像形成装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、像担持体と、該像担持体の表面外周に沿って順次配置され、書込み手段による像担持体上の潜像をトナーで可視像化する複数色の現像手段とを具えた画像形成装置において、前記各現像手段とそれぞれ対応する書込み基準マークが前記像担持体に、その移動方向に沿って複数設けられ、前記書込み基準マークを検出する1つの検出手段が設けられ、前記複数の書込み基準マークは、先行するマークが前記検出手段で検出されてから次の色の書込み開始までに前記像担持体が移動する距離より僅かに短い間隔をおいて配置され、前記像担持体が1回転する間に、各色に対応する書込み基準マークそれぞれを検出する前記検出手段の検出信号に基づく主走査同期信号及び副走査方向の画像形成開始信号に従って前記書込み手段による各色の書込みが開始するように制御する制御手段が設けられていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1において、最上流側の書込み基準マークである第1のマークとそれ以外のマークの検出信号レベルに差異を発生させることにより、第1のマークとそれ以外のマークとの違いを判別できるように構成され、常に第1のマークを検出してから第1色目の書込み動作に入るようになっていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2において、複数の書込み基準マークが1つのグループを構成し、このグループが前記像担持体の複数箇所に設けられていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかにおいて、像担持体がベルト状の像担持体であり、書込み基準マークを検出する検出手段が像担持体を駆動する駆動ローラの近傍に設けられていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、像担持体と、該像担持体の表面外周に沿って順次配置され、書込み手段による像担持体上の潜像をトナーで可視像化する複数色の現像手段とを具えた画像形成装置において、1つの書込み基準マークが前記像担持体に設けられ、この書込み基準マークを検出する検出手段が前記各現像手段とそれぞれ対応する前記像担持体の移動方向に沿って複数設けられ、これら検出手段は、マークが先行する検出手段で検出されてから次の色の書込み開始までに前記像担持体が移動する距離より僅かに短い間隔をおいて配置され、前記像担持体が1回転する間に、各色に対応する検出手段それぞれの基準マークを検出する検出信号に基づく主走査同期信号及び副走査方向の画像形成開始信号に従って前記書込み手段による各色の書込みが開始するように制御する制御手段が設けられていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5において、像担持体がベルト状の像担持体であり、書込み基準マークを検出する検出手段のうち、最上流側の検出手段が像担持体を駆動する駆動ローラの近傍に設けられていることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1ないし6のいずれかにおいて、複数色の現像手段のうち、像担持体の最下流で最後に現像動作を行う現像手段の色がイエローであることを特徴とする。請求項8に記載の発明は、請求項1ないし6のいずれかにおいて、複数色の現像手段のうち、像担持体の最下流で最後に現像動作を行う現像手段の色がブラックであることを特徴とする。請求項9に記載の発明は、請求項1ないし6のいずれかにおいて、複数色の現像手段のうち、像担持体の最下流で最後に現像動作を行う現像手段の色がブラックであり、該ブラック現像手段の1つ手前の現像手段の色がイエローであることを特徴とする。
この発明は、前記のようであって、請求項1に記載の発明は、各現像手段とそれぞれ対応する書込み基準マークが像担持体に、その移動方向に沿って複数設けられ、書込み基準マークを検出する1つの検出手段が設けられ、複数の書込み基準マークは、先行するマークが前記検出手段で検出されてから次の色の書込み開始までに前記像担持体が移動する距離より僅かに短い間隔をおいて配置され、像担持体が1回転する間に、各色に対応する書込み基準マークそれぞれを検出する前記検出手段の検出信号に基づく主走査同期信号及び副走査方向の画像形成開始信号に従って前記書込み手段による各色の書込みが開始するように制御する制御手段が設けられているので、像担持体の速度変動の影響を抑え、各色の書込み開始位置を高精度に合わせ込むことができる。したがって、像担持体上で重ね合わせるトナー像の位置ずれを大幅に低減することができるので、高品位な画像を得ることができる。
以下、図面を参照しながら、この発明の一実施の形態について説明する。
図1は、一実施の形態であるカラー画像形成装置の画像形成部の構成を示す概略側面図である。ここに示すのは、走査型書込み手段により像担持体である感光体に形成した潜像から現像手段によりトナー像を生成し、そのトナー像を感光体上で色毎に順次重ね合わせてカラー画像を形成するカラー画像形成装置である。感光体上で各色のトナー像を重ね合わせるので、中間転写体を用いたカラー画像形成装置よりも位置ずれを少なくすることができる利点を有している。
1はカラー画像形成装置の画像形成部であり、この画像形成部1において、像担持体としてのベルト状の感光体2(以下、感光体ベルト2と称す)が駆動ローラ3、テンションローラ4、転写対向ローラ5などによって展張されて、本実施の形態では縦長に略垂直配置されている。感光体ベルト2は駆動ローラ3と連結された図示しないモータよって矢印A方向に回動される。感光体ベルト2の展張表面の一辺側(左側)には、上から第1作像部6、第2作像部7、第3作像部8、第4作像部9が積み重なるようにして感光体ベルト2の移動方向に沿って一定の間隔を置いて順次配置され、第4作像部9の下部に駆動ローラ3に対向するように転写前除電器10が配置されている。また、反対側の一辺側(右側)には、上からクリーニング部11、除電ランプ12、ベルト除電器13が配置され、下部に感光体ベルト2を挟んで転写対向ローラ5と転写部14を形成する転写ローラ15が配置されている。感光体ベルト2内側の展張裏面には、感光体ベルト2の基準位置となる各作像部に対応したマークM1、M2、M3、M4がベルト移動方向に沿って設けられ、その表面は感光体ベルト2裏面のベース面と異なる反射率を有している。そして、これらマークM1〜M4を検出する発光器と受光器とからなるマーク検出センサSが駆動ローラ3の近くに設けられている。マーク検出センサSを駆動ローラ3の近くに設けることで、感光体ベルト2を介することによる駆動ローラ3からの駆動力伝達ロスを少なくして、マークを基準とする書込み制御や駆動制御などの制御が正確に行うことができるようにしている。また、共振など振動による感光体ベルト2の波うちや撓みなどによる検出ミスの恐れも低減することができる。駆動力伝達ロスや振動などの対策としては駆動ローラ3との対向面でもよいが、曲率面での検出は、マーク検出センサSの受光器の焦点距離(焦点深度)の問題で検出ミスが起こり易い。そのため、平面部での検出が好ましい。本実施の形態ではマーク検出センサSを駆動ローラ3の下流側に配置しているが、上流側でも構わない。感光体ベルト2周辺のスペースが確保できれば、作像部が配置されている面と同一平面に設けるのがベストである。
感光体ベルト2の第1〜4作像部6〜9が配置されている側には、各作像部に対応して感光体ベルト2上に潜像を形成する書込みユニット21が配置されている。また、感光体ベルト2の下方には、転写部14に対して用紙搬送方向が斜めになるよう、搬入側に給紙ローラ19やレジストローラ対18などからなる給紙搬送部17が配置され、搬出側に定着装置20が配置されている。
各作像部6〜9について説明すると、1つの作像部、例えば第1作像部6に着目すれば、第1作像部6は第1現像装置6a、第1帯電器6b、第1露光部(露光位置)6c、第1現像対向ローラ6dなどを備えており、他の第2〜4作像部7〜9もこれと同様な構成となっている。なお、書込みユニット21から射出されるレーザ光による露光位置である露光部6c〜9cの各間隔(6cと7c間、7cと8c間、8cと9c間)は所定の間隔となるよう設定されている。第1〜4現像装置6a〜9aには、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色トナーが格納されており、感光体ベルト2上に各色トナー像を形成し、4色のトナー像を重ね合わせてからカラー画像として用紙に転写する。
各現像装置6a〜9aは、先行する現像装置により感光体ベルト2上に形成されたトナー像の上から次の現像装置の潜像を現像するので、先行する現像装置のトナー像を乱さないように非接触の現像装置である必要がある。第1現像装置6aは最初に現像を行うので接触現像でも構わない。第1現像装置6aに注目すると、第1現像装置6aは、トナー担持ローラ6e、マグローラ6f、2本の攪拌スクリュ6gと、それらを収納するケース6hなどで構成され、例えばイエローの2成分現像剤が格納されている。磁性キャリアにトナーを混合させた2成分現像剤を永久磁石が内包されたマグローラ6fによってトナー担持ローラ6eまで搬送し、そこでトナーの一部が印加され、そのバイアス電位によってトナー担時ローラ6eに転移する。トナー担持ローラ6eに転移されたトナーは、クラウド状態(トナーが浮遊している状態)となり、トナー担持ローラ6eの回転によって現像位置(感光体ベルト2との対向部)へと運ばれ、感光体ベルト2表面から0.2〜0.5mm程度のギャップが設けられたトナー担持ローラ6e表面の平均電位と感光体ベルト2の表面電位との差によって現像が行われる(トナー像が形成される)。現像されなかったトナーは再びマグローラ6fに戻ってくるようになっている。クラウドはトナーの付着力が非常に低い状態なので、現像されず戻ってきたトナーは、マグローラ6fの回転に追随した2成分現像剤の穂によって容易に掻き取られたり均されたりする。これを繰り返すことによって、トナー担持ローラ6e上には常にほぼ一定量のトナーがクラウド状態として担持される。他の現像装置7a〜9aもこれと同様な構成となっている。
前記のクラウド現像の詳細な原理、構成に関してはここでは説明を省略するが、これは1つの現像方式を示すものであって、非接触であれば現像方式は問わない。現像剤も1成分であってもよい。
各帯電器6b〜9bはコロナ帯電器である。解り易くするため具体的な数値を示して説明すると、コロナ電極に印加する交流電圧をピーク間電圧12kV、周波数2kHz、感光体ベルト2の回転方向の上流側のシールドに印加する直流電圧を−800V、下流側のシールドに印加する直流電圧を−400Vとし、帯電の目標電位を−400Vとする。感光体ベルト2の回転方向の上流側では目標電位の−400Vよりも大きい−800Vをシールドに印加するので帯電速度が大きく、一時的に−400Vより大きく感光体ベルト2は帯電される。そして、感光体ベルト2の回転方向の下流側のシールドに−400Vの電圧を印加するので、−400Vまで除電されて収束することになる。このように、一度電位を上げてから下げる経路を経ると、感光体ベルト2上にトナー層が形成されている時に、トナーが持つ電荷を除電(または、帯電量の増加を抑えること)することが可能となる。
次に、前記カラー画像形成装置における画像形成動作について説明する。駆動ローラ3により所定の線速で回動される感光体ベルト2を、先ず第1作像部6において第1帯電器6bにより、例えば−400Vで一様に帯電させる。そして、画像のイエロー情報により変調された書込みユニット21のレーザ光が露光部(露光位置)6cで感光体ベルト2を露光すると、露光部分の電位が低下しイエローの静電潜像を形成する。その静電潜像は、例えば−300Vの現像バイアスの第1現像装置6aによってイエロートナー像として感光体ベルト2上に形成する。
さらに、感光体ベルト2の回動により、現像されたイエロートナー像は第2作像部7まで移動し、第2帯電器7bにより再帯電され、露光部(露光位置)7cでの露光後、第2現像装置7aでマゼンタトナー像をイエロートナー像の上に重なり合うよう現像する。続けて、感光体ベルト2の回動により、現像されたイエローとマゼンタの2色重ねトナー像は第3作像部8まで移動し、第3帯電器8bにより再再帯電され、露光部(露光位置)8cでの露光後、第3現像装置8aでシアントナー像をイエローとマゼンタのトナー像の上に重なり合うよう現像する。最後に、感光体ベルト2の回動により、現像されたイエロー、マゼンタとシアンの3色重ねトナー像は第4作像部9まで移動し、第4帯電器9bにより3度目の帯電を行い、露光部(露光位置)9cでの露光後、第4現像装置9aでブラックトナー像をイエロー、マゼンタとシアンのトナー像の上に重なり合うよう現像する。
感光体ベルト2上に形成した4色の重ねトナー像は、用紙への転写効率が最適となるよう転写前除電器10で電荷が調整され、転写部14まで進む。前記作像動作に同期して給紙搬送部17で用紙搬送シーケンスが動作し、給紙ローラ19やレジストローラ対18などにより用紙が搬送され、感光体ベルト2の表面に沿うように接触する。そして転写部14でトナー像と用紙が合わさり、転写ローラ15のバイアス印加により感光体ベルト2上の4色のトナー像が一括して用紙に転写される。転写後の用紙は、図示しない除電針などにより感光体ベルト2から剥離され、定着装置20に送られ定着される。
転写後の残トナー及び感光体ベルト2は、ベルト除電器13、除電ランプ12で帯電状態が調整され、残トナーはクリーニング部11でクリーニングされ、感光体ベルト2は次の画像形成に備える。
以上で4色の画像形成動作が完了する。このようなカラー画像形成装置によれば、中間転写体を用いることなく感光体ベルト2上に4色を重ね合わせ、感光体ベルト2の1回転でカラー画像を出力するので、高品位なカラー画像を高速で出力することができ、しかも装置の小型化が可能となる。
次に、説明が前後するが書込みユニット21に関して説明する。本実施の形態の書込みユニット21は一般的なレーザ走査光学系の書込み手段であり、各色の画像情報毎に変調されたレーザ光を順次、射出する。一般的にレーザ光は、コリメートレンズを通過して走査手段としてのポリゴンミラーによりその偏向反射面で偏向され、ポリゴンミラーの回転により主走査方向に走査する。ポリゴンミラーにより走査されるレーザ光は結像レンズにより集光されて感光体ベルト2上の各露光部(露光位置)に結像され、感光体ベルト2の副走査方向の動きと同期して画像全体の潜像を形成する。また、書込みユニット21内部には、主走査同期信号発生手段としての主走査同期信号検出センサが配置されており、ポリゴンミラーからのレーザ光を受光/検出し、主走査方向の記録開始位置を決定する主走査同期信号を発生する。一方、副走査方向の画像形成開始位置を決定する副走査方向の画像形成開始信号は、感光体ベルト2の裏面に設けたマークの最上流側(先頭)のマークM1を、マーク検出センサSで検出することにより副走査方向の画像形成開始信号を発生する。よって、書込みユニット21への書込みタイミングも主走査同期信号検出センサによる主走査同期信号、及びマーク検出センサSによる副走査方向の画像形成開始信号に従って開始される。しかし、従来のように1つのマーク検出センサで1つのマークを検出したのでは、書込みタイミングも含め全ての画像形成タイミングが、そのマークを基準に時間管理することとなり、感光体ベルト2に速度変動が生じた場合、位置ずれを防ぐことはできない。1色目に対するずれは、重ね合わせる色順次に大きくなる。そこで、本実施の形態では、少なくとも基準マークを現像する色に対応するように設け、各マーク間を所定の間隔に設定することで位置ずれを低減するようにした。以下、図1,2を用いて説明する。
すなわち、図示しない書込み制御手段がプリント指示を受けると、先ず感光体ベルト2が駆動される。感光体ベルト2が駆動されると、マークM1がマーク検出センサSで検出されてマーク検出信号がCPUに出力される。感光体ベルト2の線速が所定速度に達した後に先頭のマークM1を基準として、画像形成動作を開始する。感光体ベルト2の所定速度への到達は、予め所定速度到達時間を求めておいて、感光体ベルト2の駆動時間を計測することで判断する。なお、複数あるマークの中からのマークM1の特定は、マーク検出センサSで検出されたマーク検出信号の信号レベルに示す(図2)ように、全てのマーク表面が感光体ベルト2裏面のベース面と異なる反射率を有して、例えばベース面をH(high)レベル、マーク全てをL(low)レベルとなるようにし、さらにマークM1だけを他のマークと異なる信号レベルとなるようマークの中でも異なる反射率とし、マークM1の判別ができるようにした。実際の実験では、ベース面がニッケル面(ほぼ鏡面)であったのでマークM1に白色テープ、マークM2、M3、M4に黒色テープを使用した。
感光体ベルト2に設けられているマークM1をマーク検出センサSで検出したら、そのタイミングで第1作像部6により第1色目のイエローの画像形成を開始する。次に、マークM2をマーク検出センサSで検出したら、そのタイミングを基準に第2作像部7により第2色目のマゼンタの画像形成を開始するのだが、このとき図1に示すようにマークM1から2色目のマゼンタの書込み開始までに感光体ベルト2が移動する距離Yよりも、マークM1とマークM2の間隔y1をほんの僅かに短い間隔(つまり、マークM2を距離Yより僅かに短い距離をおいて配置)とし、マークM2検出後に微少の時間をおいて第2色目のマゼンタの画像形成を開始するようにしている。このマゼンタの画像形成開始タイミングは、イエローのトナー像にマゼンタのトナー像がずれることなく重なり合うように予め調整/設定されている。シアン、ブラックに関しても同様であり、先行するマークから次の色の書込み開始までに感光体ベルト2が移動する距離Yよりも僅かに短い間隔y2、y3のマークM3及びM4をマーク検出センサSで検出し、そのタイミングを基準に、第3作像部8及び第4作像部9によりシアン、ブラックの画像形成を開始する。
マークM1がマーク検出センサSで検出されると、マークM1を検出してから主走査同期信号のカウンタがリセットされカウントを開始する。マークM1のマーク検出信号から、例えば1つ目の主走査同期信号のタイミング、すなわち主走査同期信号のカウント値が1になると、第1作像部6において、書込みユニット21により第1色目のイエローの書込みが開始され、感光体ベルト2への潜像の形成が開始される。この潜像を第1現像装置6aで現像を行い、感光体ベルト2上にイエローのトナー像を形成する。マーク検出信号と主走査同期信号は非同期であるため、検出タイミングによりマーク検出信号から次の主走査同期信号検出までの時間差が最大で1走査分となる。
次に、マークM2がマーク検出センサSで検出されると、主走査同期信号のカウンタはリセットされカウントを開始する。マークM2のマーク検出信号から、例えば3つ目の主走査同期信号のタイミング、すなわち主走査同期信号のカウント値が3になると、第2作像部7において、書込みユニット21により第2色目のマゼンタの書込みが開始され、感光体ベルト2への潜像の形成が開始される。この潜像を第2現像装置7aで現像を行い、感光体ベルト2のイエローのトナー像上にマゼンタのトナー像が重ね形成される。
以後、同様にマークM3、M4の検出により、主走査同期信号のカウント値が、例えば4及び5となると、第3作像部8、第4作像部9において、各書込みが開始され、第3現像装置8a、第4現像装置9aでシアン、ブラックの現像を行い、感光体ベルト2上に4色のトナー像が重ね形成される。
書込みタイミングを決める主走査同期信号のカウント値は、重なり合うトナー像の位置がずれることのないように所定のカウント値が各色ごとに予め調整/設定される。カウント値の数が多いということは、距離Yからマークが離れていることを意味し、マーク検出から書込み開始までの時間がかかることとなり、感光体ベルト2の速度変動の影響を受け易くなる。したがって、カウント値の数ができるだけ少なくなるように、各マークの位置を距離Yよりもほんの僅かに短い距離をおいて配置する必要がある。
図3は、図1の感光体ベルト2に別の形態例を施したものである。図3に示すように、第1色目のイエローの書込み開始基準となるマークM1から第2色目のマゼンタの書込み開始までに移動する距離と僅かに短い距離をおいて配置されるマークM2、マークM2から第3色目のシアンの書込み開始までに移動する距離と僅かに短い距離をおいて配置されるマークM3、マークM3から第4色目のブラックの書込み開始までに移動する距離と僅かに短い距離をおいて配置されるマークM4の、4つのマークM1〜M4組合せグループをもう1組、感光体ベルト2の別の箇所に配置した。本実施の形態では、感光体ベルト2の長さの関係で合計2組としたが、周長が長くなれば更に組数を増やすことができる。通常は、画像形成動作開始時に制御手段のタイマを用いて各マーク間の時間間隔を求め、その時間と予め計測しておいた時間を比較することにより、マークM1を特定するが、前述したように反射率の違いによりマーク検出センサSの信号出力でマークM1を判別できるようにした方が、制御手段の負荷を低減することができる。2個あるマークM1から書込み開始基準とするマークM1を任意(どちらが基準となっても構わない)に決め、決めたマークM1のグループを判別し、そのマークM1以降に検出されるマークM2〜M4を特定する。以下、各マークを各色の書込み開始基準として書込みを開始する。
図4は、図1の画像形成部1とは別の実施の形態の構成を示す概略側面図である(説明に係わる主要部のみ図示し、その他は省略している)。単一のマークMと、そのマークを検出し各色の画像形成動作開始基準とするマーク検出センサS1〜S4が感光体ベルト2の移動方向に沿って配置された形態例である。つまり、図1のマークM1〜M4とマーク検出センサSの関係とは逆の関係となっており、図1のマークM1〜M4の代わりにマーク検出センサS1〜S4、図1のマーク検出センサSの代わりにマークMを設けている。マーク検出センサS1〜S4の配置関係は図1のマークM1〜M4の配置関係と同様である。つまり、マーク検出センサS2〜S4を、マークMが上流側のマーク検出センサを通過してから次の色の書込み開始までに感光体ベルト2が移動する距離より僅かに短い距離をおいて配置した。また、マーク検出センサS1〜S4のうち、マーク検出センサS1は各色の重ね合せの基準である第1色目の書込み基準となるので、マーク検出センサS1を駆動ローラ3のできるだけ近くに設けた。理由は図1の場合と同じように、駆動ローラ3からの駆動力伝達ロスや感光体ベルト2の波うちや撓みなどの問題を低減し、書込み制御や駆動制御などの制御を正確に行うことができるようにするためである。マーク検出センサS1は駆動ローラ3の近傍であれば駆動ローラ3の上流側でも下流側でもよい。具体的に図4,5を用いて説明する。
感光体ベルト2に設けられているマークMをマーク検出センサS1で検出したら、そのタイミングで第1作像部6により第1色目のイエローの画像形成を開始する。次に、マークMをマーク検出センサS2で検出したら、そのタイミングを基準に第2作像部7により第2色目のマゼンタの画像形成を開始する。このとき図4に示すようにマーク検出センサS1のマークM検出から2色目のマゼンタの書込み開始までに感光体ベルト2が移動する距離Yよりも、マーク検出センサS1とS2の間隔y1をほんの僅かに短い間隔(つまり、マーク検出センサS2を距離Yより僅かに短い距離をおいて配置)とし、マークMをマーク検出センサS2で検出後に微少の時間をおいて第2色目のマゼンタの画像形成を開始するようにしている。このマゼンタの画像形成を開始タイミングは、イエローのトナー像にマゼンタのトナー像がずれることなく重なり合うように予め調整/設定されている。シアン、ブラックに関しても同様であり、上流側に配置しているマーク検出センサのマークM検出から次の色の書込み開始までに感光体ベルト2が移動する距離Yよりも僅かに短い間隔y2、y3のマーク検出センサS3及びS4でマークMを検出し、そのタイミングを基準に、第3作像部8及び第4作像部9によりシアン、ブラックの画像形成を開始する。
図5に示すように、マークMがマーク検出センサS1で検出されると、マークMを検出してから主走査同期信号のカウンタがリセットされカウントを開始する。マーク検出センサS1によるマークMのマーク検出信号から、例えば1つ目の主走査同期信号のタイミング、すなわち主走査同期信号のカウント値が1になると、第1作像部6において、書込みユニット21により第1色目のイエローの書込みが開始され、感光体ベルト2への潜像の形成が開始される。この潜像を第1現像装置6aで現像を行い、感光体ベルト2上にイエローのトナー像を形成する。マーク検出信号と主走査同期信号は非同期であるため、検出タイミングによりマーク検出信号から次の主走査同期信号検出までの時間差が最大で1走査分となる。
次に、マークMがマーク検出センサS2で検出されると、主走査同期信号のカウンタはリセットされカウントを開始する。マーク検出センサS2によるマークMのマーク検出信号から、例えば3つ目の主走査同期信号のタイミング、すなわち主走査同期信号のカウント値が3になると、第2作像部7において、書込みユニット21により第2色目のマゼンタの書込みが開始され、感光体ベルト2への潜像の形成が開始される。この潜像を第2現像装置7aで現像を行い、感光体ベルト2のイエローのトナー像上にマゼンタのトナー像が重ね形成される。
以後、同様にマーク検出センサS3、S4によるマークMの検出により、主走査同期信号のカウント値が、例えば4及び5となると、第3作像部8、第4作像部9において、各書込みが開始され、第3現像装置8a、第4現像装置9aでシアン、ブラックの現像を行い、感光体ベルト2上に4色のトナー像が重ね形成される。
書込みタイミングを決める主走査同期信号のカウント値は、重なり合うトナー像の位置がずれることのないように所定のカウント値が各色ごとに予め調整/設定される。カウント値の数が多いということは、距離Yに対してマークMが通過するマーク検出センサS2、S3、S4に位置が離れていることを意味し、マーク検出から書込み開始までの時間がかかることとなり、感光体ベルト2の速度変動の影響を受け易くなる。したがって、カウント値の数ができるだけ少なくなるように、マーク検出センサS2、S3、S4の位置を距離Yよりもほんの僅かに短い距離をおいて配置する必要がある。なお、各色の書込み開始基準となる各マーク検出センサの特定は、ハード的な違いを制御手段の中で容易に判別できるので特別なことをしなくてよい。
図1及び図4に示す画像形成部1において、本実施の形態の書込み制御手段によれば位置ずれを低減することができる。しかし、第1作像部6で形成される第1色目と、第4作像部9で形成される第4色目では、微小な誤差が累積され色ずれが起り易い。したがって、色ずれの起り易い第4作像部9で形成される第4色目をイエローとすることにより、イエローのような淡色部を多く含む画像形成において、目視で認識される色ずれ量を低減した画像形成を行うことができる。また、第4色目をブラックとすることにより、テキスト等の黒文字を多く含む画像形成において、目視で認識されるカラー画像部の色ずれ量を低減した画像形成を行うことができる。更には、最も色ずれが起り易い第4色目をブラック、その次に色ずれが起り易い第3色目をイエローとすることにより、淡色部と黒文字等を多く含む画像形成において、目視で認識される色ずれ量を低減した画像形成を行うことができる。
なお、前記実施の形態は、好ましい一例を示したにすぎずない。像担持体としては感光体ベルトに限らず、感光体ドラムや中間転写ベルト等でもよい。また、書込み基準マークや検出手段として示したマークやセンサも、実施の形態に限定されるものではなく、その具体的な構成は特許請求の範囲内の記載であれば他の設計に変形したりすることが可能であることは言うまでもない。
次に、特許請求の範囲の請求項2以下に記載した発明の特有な効果について説明する。請求項2に記載した発明によれば、最上流側の書込み基準マークである第1のマークを特定できるようにし、常に第1のマークを検出してから第1色目の書込み動作に入るようにしたので、マーク検出ミスによる誤動作が起こらない安定確実な画像形成が可能となる。また、第1のマークの特定を複雑な制御手段の判別機能によらず、簡単な方法でできるので、制御手段の簡略化、低コスト化が可能となる。
請求項3に記載した発明によれば、書込み基準マークの組合せグループを像担持体の複数箇所に設けたので、像担持体の常に同じ位置で画像形成を行うことを回避することができ、画像形成の際に像担持体が受ける種々の消耗、例えば帯電部での放電等による電気的消耗や、書込み等による光疲労、クリーニング部でのブレード等による機械的消耗、などを原因とする像担持体の寿命時期、交換時期を遅らせることができる。また、像担持体上の複数箇所に書込み開始位置が得られるので、像担持体に複数枚数の画像を形成しても、それぞれの書込み開始位置を高精度に合わせ込むことができ、高品位な画像を得ることができる。
請求項4に記載した発明によれば、像担持体がベルト状である場合、書込み基準マークを検出する検出手段を駆動ローラの近傍に設けたので、像担持体を介することによる駆動ローラからの駆動力伝達ロスを少なくして、マークを基準とする書込み制御や駆動制御などの制御を正確に行うことができる。また、共振など振動による像担持体の波うちや撓みなどによる検出ミスの恐れも低減することができる。
請求項5に記載した発明によれば、複数の検出手段を、マークが上流側検出手段を通過してから次の色の書込み開始までに像担持体が移動する距離より僅かに短い間隔をおいて配置し、各色の書込みタイミングを、各色に対応する検出手段のそれぞれの検出信号に基づく主走査同期信号及び副走査画像形成開始信号に従って開始するようにしたので、像担持体の速度変動の影響を抑え、各色の書込み開始位置を高精度に合わせ込むことができる。したがって、像担持体上で重ね合わせるトナー像の位置ずれを大幅に低減することができるので、高品位な画像を得ることができる。
請求項6に記載した発明によれば、像担持体がベルト状である場合、書込み基準マークを検出する検出手段のうち、最上流側の検出手段を駆動ローラの近傍に設けたので、像担持体を介することによる駆動ローラからの駆動力伝達ロスを少なくして、マークを基準とする書込み制御や駆動制御などの制御を正確に行うことができる。また、共振など振動による像担持体の波うちや撓みなどによる検出ミスの恐れも低減することができる。
請求項7に記載した発明によれば、像担持体の最下流の現像手段をイエローとすることで、目視で認識し難い色を考慮し、実際に目視で認識される色ずれ量を低減した高品位な画像を得ることができる。請求項8に記載した発明によれば、像担持体の最下流の現像手段をブラックとすることで、テキスト等の黒文字を多く含む画像で、目視で認識される色ずれ量を低減した高品位な画像を得ることができる。請求項9に記載した発明によれば、像担持体の最下流の現像手段をブラック、そのブラック現像手段の1つ手前の現像手段をイエローとすることで、目視で認識し難い色と黒文字等を多く含む画像で、目視で認識される色ずれ量を低減した高品位な画像を得ることができる。
この発明の一実施の形態であるカラー画像形成装置の画像形成部の構成を示す概略側面図である。 同上のマーク検出センサのマーク検出信号、副走査方向の画像形成開始信号、主走査同期信号のタイミング等を示す図面である。 感光体ベルト上の複数箇所にマークグループを配置した例を示す図面である。 別の実施の形態の構成を示す概略側面図である。 同上のマーク検出センサのマーク検出信号、副走査方向の画像形成開始信号、主走査同期信号のタイミング等を示す図面である。
符号の説明
1 画像形成部
2 感光体ベルト(像担持体)
3 駆動ローラ
4 テンションローラ
5 転写対向ローラ
6 第1作像部
6a 第1現像装置(現像手段)
7 第2作像部
7a 第2現像装置(現像手段)
8 第3作像部
8a 第3現像装置(現像手段)
9 第4作像部
9a 第4現像装置(現像手段)
21 書込みユニット(書込み手段)
S,S1〜S4 マーク検出センサ(検出手段)
M,M1〜M4 マーク(書込み基準マーク)

Claims (9)

  1. 像担持体と、該像担持体の表面外周に沿って順次配置され、書込み手段による像担持体上の潜像をトナーで可視像化する複数色の現像手段とを具えた画像形成装置において、
    前記各現像手段とそれぞれ対応する書込み基準マークが前記像担持体に、その移動方向に沿って複数設けられ、前記書込み基準マークを検出する1つの検出手段が設けられ、前記複数の書込み基準マークは、先行するマークが前記検出手段で検出されてから次の色の書込み開始までに前記像担持体が移動する距離より僅かに短い間隔をおいて配置され、前記像担持体が1回転する間に、各色に対応する書込み基準マークそれぞれを検出する前記検出手段の検出信号に基づく主走査同期信号及び副走査方向の画像形成開始信号に従って前記書込み手段による各色の書込みが開始するように制御する制御手段が設けられていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 最上流側の書込み基準マークである第1のマークとそれ以外のマークの検出信号レベルに差異を発生させることにより、第1のマークとそれ以外のマークとの違いを判別できるように構成され、常に第1のマークを検出してから第1色目の書込み動作に入るようになっている請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 複数の書込み基準マークが1つのグループを構成し、このグループが前記像担持体の複数箇所に設けられている請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 像担持体がベルト状の像担持体であり、書込み基準マークを検出する検出手段が像担持体を駆動する駆動ローラの近傍に設けられている請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 像担持体と、該像担持体の表面外周に沿って順次配置され、書込み手段による像担持体上の潜像をトナーで可視像化する複数色の現像手段とを具えた画像形成装置において、
    1つの書込み基準マークが前記像担持体に設けられ、この書込み基準マークを検出する検出手段が前記各現像手段とそれぞれ対応する前記像担持体の移動方向に沿って複数設けられ、これら検出手段は、マークが先行する検出手段で検出されてから次の色の書込み開始までに前記像担持体が移動する距離より僅かに短い間隔をおいて配置され、前記像担持体が1回転する間に、各色に対応する検出手段それぞれの基準マークを検出する検出信号に基づく主走査同期信号及び副走査方向の画像形成開始信号に従って前記書込み手段による各色の書込みが開始するように制御する制御手段が設けられていることを特徴とする画像形成装置。
  6. 像担持体がベルト状の像担持体であり、書込み基準マークを検出する検出手段のうち、最上流側の検出手段が像担持体を駆動する駆動ローラの近傍に設けられている請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 複数色の現像手段のうち、像担持体の最下流で最後に現像動作を行う現像手段の色がイエローである請求項1ないし6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 複数色の現像手段のうち、像担持体の最下流で最後に現像動作を行う現像手段の色がブラックである請求項1ないし6のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 複数色の現像手段のうち、像担持体の最下流で最後に現像動作を行う現像手段の色がブラックであり、該ブラック現像手段の1つ手前の現像手段の色がイエローである請求項1ないし6のいずれかに記載の画像形成装置。
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